1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 03:30:29.444 ID:3wuP9yrH0
勇者「え?レベルはレベルだけど」

僧侶「いやだから、何のですか」

勇者「あれ、もしかしてレベル知らない感じ?」

僧侶「いえ、ですから……」

勇者「あの、すいません」

町娘「はい?」

勇者「お嬢さん、レベルってわかります?」

町娘「レベル……?何のですか?」

勇者「何のっていうか、こう……強さのレベル?ですよ。数値で表されるやつです」

町娘「何ですかそれ。すみませんが私急いでるんで」スタスタ

勇者「あれー、みんな見れるもんじゃない感じなのか?」

僧侶「何知らない人に聞いてるんですか」

勇者「なあ、本当にレベル知らないのか?」

僧侶「先ほどあの娘に言っていたようなものは知りませんよ」

勇者「うそーん……」

7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 03:39:08.846 ID:3wuP9yrH0
勇者「じゃああいつにも聞いてみるか……」

僧侶「あいつ?」

勇者「……」

勇者「……あ、もしもし魔王?」

僧侶「え」

魔王『……何の用だ』

勇者「ちょっち聞きたいことがあるんだけどさ」

僧侶「ちょちょちょちょちょい」

勇者「うっせえ僧侶。お前さ、自分のレベルって分かる?」

魔王『何を当然の事を聞いているのだ……分かるに決まっておろうが』

勇者「だよなー!!よかったわー!!お前だけは俺の味方だって信じてたぜ!!」

魔王『貴様は阿呆か……我輩が貴様の味方だと……?笑わせるな、貴様は……』ブツッ

勇者「はあ、よかったわ。俺だけにしか見えないヤバい何かなのかと思ってドキドキした」

僧侶「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!?今、魔王と言いましたよね!?」

勇者「え?うん」

僧侶「ま、魔王がここにいるのですか!?」

勇者「……あれ?もしかしてフレンド呼び出しとかも知らないのか?」

10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 03:45:06.972 ID:3wuP9yrH0
僧侶「なんですかそれは!さっきからわけのわからないことばっかり言って!魔王はどこですか!?」

勇者「えっとだな……今俺は魔王に脳内で話しかけたんだよ」

僧侶「はい?」

勇者「そしたら魔王の声が脳内に聞こえてくるの。そういうの出来ないのか?」

僧侶「なんですかそれ。ただの妄想じゃないんですか?」

勇者「ちげえわ!こう……なんて言うの?ビビっと交信するんだよ」

僧侶「分かりませんよ……それにもしそれが本当だとして、なぜ魔王とあのように親しげに話をしていたのですか」

勇者「フレンドだからな」

僧侶「フレンド?友ということですか!?なぜ!?」

勇者「いや、色々あったんだよ」

12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 03:48:34.477 ID:3wuP9yrH0
僧侶「あなたはさっきから変なことばかり言って、私を惑わせようとしているのですか!?」

僧侶「それに魔王と知り合いなどと……狂ったのですか!」

僧侶「もうあなたと旅を共にすることは出来ません!さようならっ!」

勇者「えっ……」

勇者「行ってしまった……」

勇者「まあいいや、そんなことより」

勇者「レベルとか呼び出しとかを知ってる奴が俺と魔王の他にもいるかどうか、確かめんとな」

13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 03:53:32.951 ID:3wuP9yrH0
その後、勇者はいろんな場所を巡り、ステータスが見えるかどうかを聞いて回った。

勇者「誰も知らないのかよ……」

魔王「貴様、当然のように魔王城でくつろぐでないわ……」

勇者「まあいいじゃねえか。それで?お前の周りではどうだった?」

魔王「……貴様と同じだ……」

勇者「そっかぁ」

魔王「貴様は勇者で、我輩は魔王なのだ、特別なのではないか……」

勇者「あ~なるほど、そういう可能性もあるな」

魔王(勇者と二人だけ、特別か……)

魔王(……ヌハハ……)

17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 04:00:24.405 ID:3wuP9yrH0
勇者「しかしあれだな、俺とお前だけ特別ってなんか照れるな」

魔王「…………」

勇者「な?」

魔王(こやつ……我輩と同じことを考えておったか……)

勇者「ん?どうしたんだ?ニヤニヤして」

魔王「……何でもないわ……」ズオオオオオオオン

勇者「……ハハッ、お前はわかりやすいな」

魔王「何……?」

勇者「嘘つくとき、いっつもそっぽ向くよな」

魔王「ヌ゛ゥ゛ッ!?そのようなことはないわああああああああ!!!!」ドゴオオオオオオオオ

勇者「うわっ!火吐くなよ!!」


     町の人々「うわー!山の向こうから火が飛んできたぞおおおお!!」
     町の人々「助けてー!」


勇者「……おいおい」

魔王「……ふん、貴様が余計なことを言うからだ」

22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 04:09:08.197 ID:3wuP9yrH0
勇者「一応俺は勇者だからな?お前が破壊活動をするなら全力で止めるぞ」

魔王「……すまぬ」ゴゴォォォォォォォン

勇者「素直でよろしい」

側近「魔王様、ご報告で……はっ!?勇者!!」

勇者「よう、側近。相変わらずグロい顔だなぁ」

側近「す、好きでこのような顔に生まれたわけではない!!それに私も気にしているのだ!!」

勇者「え?何でだ?魔物基準で言ったら美人なんじゃないのか?」

魔王「そうだな……側近は我輩のそばに置くに相応しい美貌の持ち主だ」

側近「そ、それは……!(人間にとって美人でなくては、意味がない……っ!)」

勇者「まあ、気にすることはないと思うぞ?俺はもう慣れてきたし、それによく見るとちょっとかわいいしな(ブルドッグみたいで)」

側近「んなっ、なななななっ……(可愛い!?今可愛いと言われた!?)」

魔王「…………」

側近「し、しつれいしますっ!!」ダダダダダ

魔王「え?報告は?」

24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 04:20:35.216 ID:3wuP9yrH0
勇者「あいつ何しに来たんだよ……」

魔王「……女の考えることはよく分からぬな……」

勇者「お前も一応一部は女だろ」

魔王「……この胸のことか?」

勇者「おう」

魔王「……しかし、これは基本的に眠っておるからな……」

勇者「起こしてみたら?」

魔王「ウム…………起きろ、我が胸よ」ギニョニョニョジュビョビョビョ

勇者「起こし方気持ちわるっ」

胸「……うーん……」

魔王「はよう起きぬか」マキョキョッ

胸「痛っ!ううう……あんた起こし方雑よ……」

魔王「貴様が起きぬからだ」

胸「うーん……どんぐらい寝てたの、私」

魔王「400年ほどだ」

勇者「そんなに寝てたのか」

胸「それだけしか寝てないのに起こしたのぉ……?バカじゃないの……?」

勇者「それだけ、なのか」

胸「うーん……眠い……ってかこいつ誰よ……?人間……?」

30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 04:28:06.434 ID:3wuP9yrH0
勇者「ども、勇者っす」

胸「へ?勇者?」

魔王「そうだ……」

胸「え!?何!?緊急事態じゃない!!何のんびり起こしてんのよ!!ファイアブレス!!」ゴオオオオオ

勇者「あっつ!!」

胸「ぜ、全然効いてないですって!?」

勇者「効いてるわ!急に火吹きかけてくんな!!」

胸「ほら本体!!何ボケっとしてんのよ!!早く攻撃しなさいよ!!」

魔王「落ち着け……」

胸「落ち着いてなんかいられないわよ!!アイスブレスっ!!」ヒョオオオオォォォ

勇者「あっ……やけどが冷やされていい感じだ……」

胸「むうううううう!!!!何よこいつ!!強すぎでしょ!!腹立つ!!」

勇者「あんま褒めないでくれよ……」テレッ

胸「ムカつく!!」

魔王「落ち着けと言っておるだろうが……こやつは我輩達の敵ではない」

胸「……どういうことよ?」

魔王「こやつは我輩達が余計なことをしない限りは襲ってこぬ……」

胸「……どういうことか説明しなさい」

34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 04:34:35.959 ID:3wuP9yrH0
勇者「まあなんだ、簡単に言うと俺が一回こいつ倒して、んで破壊活動を行わないなら倒さないってことにしたんだよ」

胸「アンタには聞いてない!……本当なの、本体?」

魔王「……事実だ」

胸「……本体を倒すなんて、どれだけ強いの……というか、なんでこいつと戦う時に起こさなかったのよ」

魔王「……気持ち良さそうに眠っておったからな……それに、我輩だけで勇者など余裕だと侮っておった」

胸「……馬鹿じゃないの?そんな理由で負けるなんて……」

魔王「そんな理由とは何だ……貴様には前回の戦いで負担をかけたから気を遣ってやったというのに……」

胸「バカ、そんな気遣いいらないわよ……」

魔王「それに、貴様を起こしておったとしても勝てはしなかったはずだ……それほどまでに圧倒的な強さであったからな」

勇者「へへっ……」

胸(イラッ)

39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 04:43:26.545 ID:3wuP9yrH0
胸「……じゃあ、敵じゃないならアンタにとってこいつはなんなのよ?」

勇者「お、それ気になるな。俺のことどんな風に思ってんの?」

魔王「……………………」

胸「……」

勇者「ワクワク……」

魔王「……………………」

胸「早く言いなさいよ」

魔王「…………友だと思っておる」ボソ

勇者「えっ?何て?」

胸「……そう。それなら私は何も言わないわ」

勇者「おい、聞こえなかったぞ!俺にも聞こえるように言えよ!!」

胸「ま、私は所詮アンタの胸でしかないからね。アンタの選択に文句は言えないし」

勇者「おーい、もっかい言えよー」

胸「アンタの思うようにしなさい」

魔王「……すまぬな、心配をかけて……」

勇者「おい!ヘイ!魔王さん!俺のことどう思ってるか聞かせてプリーズ!?」

胸「何言ってんのよ、自分のことなんだから心配するのは当然でしょ……」

胸「って、うるさいわよ!!!!」ギョオオオオオオン

勇者「ぎゃああああああああああっっっっ!!!!」バリバリバリバリ

41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 04:47:57.164 ID:3wuP9yrH0
勇者「」プシュー

魔王「……やり過ぎではないか?先ほどの攻撃よりも強かったぞ……」

胸「いいのよ、どうせ死なないでしょ」

魔王「……ウム……」

勇者「」プシュー…

勇者(……魔王のやつ、俺のこと友達って思っててくれたんだな……)

勇者(やべえめっちゃニヤける……)

魔王「……起きぬぞ」

胸「ほっときなさい」

46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 04:59:50.062 ID:3wuP9yrH0
~~その頃

僧侶「はあ……」トボトボ

僧侶「まさか、引き止めてくれないとは思わなかった……」トボトボ

僧侶「にしても、勇者様が言ってたことは本当なのかしら」

僧侶「……もしあれが勇者様の妄想ではなく」

僧侶「本当に魔王と友なのだとしたら……」

僧侶「とんでもない裏切り……!」

僧侶「想像しただけで恐ろしい……勇者と魔王が手を組むなど……!!」

僧侶「確かめないと……しかしどうやって……」

==================================

側近「はあ……勇者め……突然あんなこと言うなんて……」ニヤニヤ

側近「まったく……ふふふ」ニヤニヤ

側近「そうか……!私は可愛いか……!」ニヤニヤ

側近「ふふふふ……!ふふふふふふふっ……!」ニヤニヤ

==================================

「フフフフフフフフフフフ……」

僧侶「んっ!?何やら怪しい笑い声が……!」ピクッ

僧侶「あちらの方から聞こえてきたぞ……」ソーッ

側近「ふふふふ……ふふふふふふふふふふふ!!」ブンブン

僧侶(物凄く禍々しい見た目の化け物が頭を振り回しながら笑っている……!?何かの儀式か呪いか!?)

僧侶(止めないと……!)

47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 05:07:16.107 ID:3wuP9yrH0
僧侶「そこの化け物っ!何をしている!!」

側近「ふふふふふ……はっ!?お前は……勇者と一緒にいた人間!」

僧侶「なぜそれを知っている!?」

僧侶「まさか……貴様、勇者と知り合いなのか!?」

側近「……ふふふ」

僧侶「何を笑っている!」

側近「ふふふふふ!!そうだ!私は勇者と知り合いだ!!」

僧侶「なっ……やはり……!」

側近「そして勇者は私の事を可愛いと言ってくれた……ふふふふふふふふふふ!!!!」ニヤニヤ

僧侶「え」

側近「ふふふ……お前は勇者に可愛いって言われたことないだろう?」

僧侶「そ、それがどうしたんだ!」

側近「やっぱりないんだーずっと一緒に旅してたのにねー可哀想にねー……私は言われたことあるけどねー!ふふふふふふ!」

僧侶(な、なんだこいつ……気持ち悪い上に腹が立つな……)

僧侶(それに……勇者様は、こんな顔が好みだったのか……?こんな……ぐちゃぐちゃなのが)

49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 05:16:14.230 ID:3wuP9yrH0
僧侶(いやいや!そんなはずはない!)ブンブン

側近「ふふ……えへへへへへ……」デレーッ

僧侶(か、顔がとろけている……っ!気持ち悪い!!)

僧侶(人間があんな顔に「可愛い」などという感想を抱くはずがない!ということは……勇者様は洗脳されているのか!?)

僧侶「おい貴様!勇者様がどこにいるのか言えっ!」

側近「えー?魔王城にいるよ……にゅふふふふふふふふふふ」ピョンピョン

僧侶「なっ……!やはり……!」

僧侶(勇者様を助けねば!)

側近「……お前、もしかして勇者に会いに行こうと思ってる?」

僧侶「当然だ!」

側近(……勇者は、この娘のことをどう思ってるのだろうか)

側近(可愛いって言ったことはなくても、心の中では可愛いと思ってるのかもしれない)

側近(……確かめないと)

側近「よし、連れて行ってあげる」

僧侶「何?どういうつもりだ!(罠か!?)」

側近「いいから、ほら!」ガシッ

僧侶「うわっ!放せっ!」

側近「転移魔法!」

シュンッ

52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 05:22:21.744 ID:3wuP9yrH0
シュンッ ドサッ

僧侶「痛っ!」

側近「ついたぞ」

胸「また新しい人間が!」

僧侶「痛たた……っ!?ゆ、勇者様っ!」

勇者「……」←倒れたままにやけてる

魔王「……側近、どこへ行っておった。報告を忘れて……」

側近「報告……はっ!そ、そういえば!申し訳ありません……!」

魔王「……ウム、緊急の報告がなかったのなら良いのだがな……で、この人間はどうした……」

僧侶「勇者様!?勇者様っ!!」ユサユサ

勇者「んおっ!?僧侶!?なんでここに!?」

僧侶「良かった……!無事でしたか!」

側近「少し、確かめたいことがございまして」

魔王「……何だ?」

胸(あ、あの側近ちゃんの顔は乙女の顔だわ……)

側近「……勇者、聞きたいことがある」

54: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 05:28:35.810 ID:3wuP9yrH0
勇者「ん?なんだ?」

側近「……この女と私!どっちの方が可愛い!?」

勇者「え?」

僧侶「はあっ!?な、なんてことを聞くの!!」

胸(面白いことになってきたわ……!)

魔王「おお、何やら胸がうずいておる……」

勇者「うーん……」

僧侶「勇者様、答えなくていいですからね!このような質問!」

僧侶(……と思ったけど、この質問の答えで勇者様が洗脳されているのかどうかを確かめることが出来るのでは!?)

僧侶(もし正常ならこんな恐ろしい化け物の方を選ぶはずがない!)

僧侶「やっぱり答えて下さい!!」

勇者「どっちだよ……」

55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 05:33:12.099 ID:3wuP9yrH0
勇者(うーん……)

勇者(この質問は……難しいな……)

勇者(いや、当然答えは僧侶なんだが……そう答えてしまうと側近が傷ついてしまう)

勇者(しかし、逆も同じことだろう……)

勇者(何と答えればいいんだ……)

勇者「えっと……なんて言えばいいんだろうな」

側近・僧侶「どっちですか!?」

勇者「うーん……どっちも可愛いというか何と言うか、それぞれ可愛さの種類が別ものだし比べられないと言うか……」

僧侶「そんな答えはありません!どっちか選んで下さい!」

勇者「そんなこと言われても選べん!」

胸(これが修羅場なのね……)

56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 05:39:41.750 ID:3wuP9yrH0
側近「では!質問を変えましょう!私とこの娘、どちらが好きですか!?」

僧侶「えっ!?」

勇者「もっと答えにくいわ!!アホか!!」

胸(側近ちゃん積極的!いいわよ!)

魔王「……胸が熱い……」

側近「あなたも人の子なんです、好き嫌いははっきりとあるでしょう!!さあ、答えて下さい!!」

僧侶「い、いや、この質問はだめですよ!やめましょう!」

側近「……自分が選ばれる自信がないんですか?」

僧侶「なっ……」

側近「自信があるのなら堂々としてればいいでしょう?そんなふうに止めるってことは自信がない証拠では?」

僧侶「ぐっ……!!」

胸(おお、物凄くよくある挑発!)

僧侶「……そんなわけ、ないでしょう!!」

胸(乗った!!)

58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 05:47:14.145 ID:3wuP9yrH0
僧侶「いいでしょう、聞かせてもらいましょう!勇者様!どちらを選ぶのですか!?」

側近「さあ、勇者!答えて!!」

勇者「え、ええーっと……」

勇者(魔王!助けてくれ!)チラッ

魔王「……」グオオオオオオオオオオオオオ

勇者(寝てる!くそ……どう答えれば刺されない……!?)

勇者(つーか何でこんな修羅場みたいなことになってんだよ!!)

勇者「あーー、もう!どっちも好きだよ!愛してるよ!(めんどくせえ!)」

僧侶「なっ……んぶっ!?」チュウッ

僧侶「ぷは、」

側近「ななな……何を……んぶうっ!!」ブチュッ

側近「んんん……ぶはっ!!」

勇者(よし。完璧な答えだ。勇者だしハーレムぐらい余裕だろ)

胸(うわ……クズだわ……)

60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 05:51:53.504 ID:3wuP9yrH0
側近・僧侶「あ、あ、あ、あ……」カァァァ

勇者「お前ら二人共俺のもんだ。だから喧嘩はやめろ。いいな?」

側近・僧侶「はい……」プシュウウウウウウ

僧侶(ままままさか口づけをされるとはこれはもう伴侶となるしかあばばばばばば)

側近(ななななななななななななななななななななななななななななななななっほほほほほほほほほほほほほほほほうううううううううう!!!!!!!!????????)

64: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/01/04(月) 05:59:27.056 ID:3wuP9yrH0
~~~~

……

魔王「……我輩が寝ている間に、何が起きたのだ……」

側近「うへへへへへへ」ギュウー

僧侶「うふふふふふふふ」ギュウー

勇者「両手に花だぜ、羨ましいだろ?」

魔王「……ほどほどにな……」

勇者「ああ……で、早速で悪いんだけど、シャワーと寝室借りるぞ」

魔王「…………好きにしろ……」

勇者「それじゃ行くか、ハニー達」

側近「はい……」トローン

僧侶「嗚呼……私はここで初夜を迎えるのですね……神様申し訳ありません……不信心者な私をお許し下さい……」トローン



終わり

引用元: 勇者「なあ僧侶、お前今レベル何ぼよ?」僧侶「え?レベルって何のですか?」