1: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 13:05:01.76 ID:rJXW2oFD
凛「かよちん、明けましておめでとうにゃーっ!」ダキー

花陽「わ、凛ちゃん……うん、明けましておめでとう、今年もよろしくね!」

凛「ん?」

花陽「凛ちゃん?どうしたの?」

凛「んん?」ムニムニ

花陽「ピャァ!?く、くすぐったいよぉ!」

凛「かよちん、これは……」ムニムニムニ

花陽「えっ、えっ?」

2: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 13:06:08.88 ID:rJXW2oFD
凛「かよちん、海未ちゃんに言われてたよね」

花陽「?………!」

凛「お餅は太りやすいから食べ過ぎるなって!かよちん!これ(腹肉)は一体どういうことにゃー!!」ムニムニムニムニムニムニ

花陽「ピャァァァ!……だ、だってお正月だよ!?お餅だよ!?お米だよ!?」

凛「開き直っても腹肉は減らないにゃ!」

花陽「だ、だってお雑煮にもお汁粉にもお餅は入ってるし、焼餅も磯辺巻きとか大根おろしとかで最低でも3個くらいは食べないとだし……」

凛「別にトッピングをフルコンプしなくてもいいよね!?それに、お餅だけじゃないよね!」

5: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 13:06:45.27 ID:rJXW2oFD
凛「凛知ってるよ、かよちんがおせちの昆布巻き1つでご飯1杯食べること!」

花陽「うぅ!……実は、黒豆でも食べられちゃうの……」

凛「かーよーちーん!流石にこれは凛でもマズいって分かるにゃ!……もし海未ちゃんにバレたら…………」

花陽「バレたら……?」ゴクリ

凛「かよちんは永遠に、豆腐だけ食べて生きていくことに……!」

花陽「ひぃぃぃぃ!!そ、そんなの嫌だよぉ!凛ちゃんんん!」

6: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 13:08:12.11 ID:rJXW2oFD
凛「なんとかしてあげたいけど……ここまで育ってしまった以上、生半可なことでは海未ちゃんのチェックはかいくぐれないにゃ……」

花陽「うぅ……が、頑張るよ!」

凛「その意気にゃその意気にゃ」

花陽「そ、それで……どんなことをすれば良いと思う?」

凛「うーん、まずは……やっぱり早朝ランニングかな」

花陽「やっぱりそれだよね……」

凛「まぁ、ランニングは凛も付き合うから大丈夫。でも……普段μ'sの練習量をこなしている以上、早朝ランニング程度では恐らく足りないにゃ」

花陽「どうしてあんなに動いてるのに肥えちゃうんだろう……」

凛「その辺は正月休みの為せる業としか言えないにゃ」

7: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 13:09:13.90 ID:rJXW2oFD
凛「とにかく、ダイエットになりそうな運動……」

花陽「色々やってみたけど、続かないんだよね……」

凛「やはりここはビリー隊長……?」

花陽「ひいぃ!あれはホントにキツいから嫌だよぉ!」

凛「と、なるとやはり……」

花陽「やはり?」

凛「助っ人を召喚するしかないにゃ!」

9: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 13:10:31.54 ID:rJXW2oFD
――――

真姫「イミワカンナイ」

凛「真姫ちゃん、明けましておめでとう!」

花陽「お、おめでとう!」

真姫「イ ミ ワ カ ン ナ イ」

凛「もう、真姫ちゃんご機嫌斜めだにゃー」

花陽「ど、どうしたの真姫ちゃん、ご飯食べる?」

真姫「要らないわよ!……全く、凛から『かよちんが大変なの!お願い、帰ってきて!』なんて来たからわざわざ別荘から1人で帰ってきたのに……花陽ピンピンしてるじゃない!」

10: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 13:11:51.82 ID:rJXW2oFD
凛「違うんだよ、真姫ちゃん」

真姫「何がどう違うのよ!……折角パパがお休みとれたのに、まったく……」

凛「こう見えてもかよちんは重大な疾患を抱えてるんだよ!」グイ

真姫「ちょっ、何……よ……?」ムニ

花陽「うぅ………」

真姫「え……何……」ムニムニ

花陽「………」///

真姫「…………」ムニムニムニ

凛「……真姫ちゃん、どう?」

真姫「凛……よく呼んでくれたわ」

12: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 13:17:40.35 ID:rJXW2oFD
真姫「これは、早急に処置しないとマズいことになるわ……!」

凛「真姫ちゃん……!流石は真姫ちゃんにゃー!」

花陽「私そんなにヤバイのぉ!?タ゛レ゛カ゛タ゛ス゛ケ゛テ゛ェ~!!」

真姫「チョットマッテ……いえ、最早一刻の猶予も無いわ!」

花陽「まさかのキャンセル!?」

真姫「いい、花陽」ガッ

花陽「……?」

真姫「あなたは今、岐路にあるわ。」

花陽「……きろ?」

真姫「そう。このままでは、あなたのアイドル生命は終わる。」

花陽「……!」

真姫「今ここで手を打てば、まだ間に合うわ。でも、そのために食事制限は避けられない」

花陽「……」

真姫「お米も満足に食べられない。辛く、苦しい道程よ」

花陽「そんな……」

13: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 13:19:51.18 ID:rJXW2oFD
書き溜め終わったのでリアルタイムで書きながら投下します、申し訳ない

14: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 13:25:26.80 ID:rJXW2oFD
真姫「選びなさい、お米か、アイドルか。」

花陽「お米か、アイドル……そ、そんな二択……」

凛「か、かよちんには難しすぎる二択だにゃ……」

花陽「お米……ごはん……ほかほか……つやつや……美味しい……幸せ」

真姫「…………」

花陽「アイドル……可愛い……キラキラ……楽しい……嬉しい……幸せ」

凛「……」

花陽「うぅ………選べない、花陽にはそんなの……」

16: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 13:41:21.45 ID:rJXW2oFD
真姫「花陽、よく聞いて」

花陽「……?」

真姫「私ね、医学部志望なの。勿論パパやママがそう期待するから、っていうのもあるけど、何より私がお医者さんになりたい、そう思ってる」

凛(何か語り始めたにゃ)

真姫「医学部なんて生半可な努力じゃ受からないわ。だから、同じくらい大好きだった音楽は全部捨てるつもりでいた」

真姫「でもμ'sに出会って、気付いてしまった。やっぱり音楽も好き。全部捨てちゃうなんて、できっこないって」

花陽「……うん」

真姫「だからね。両方全力で頑張ることにしたの。回り道かも知れない。アイドルを始めたせいで、受験に失敗するかもしれない。でも、後悔したくないから、そう決めたの」

凛(真姫ちゃん、ノリノリだにゃー)

17: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 13:42:25.83 ID:rJXW2oFD
真姫「だから、選べなくていいの」

花陽「……!」

真姫「どっちも大好きなら、両立させて見せなさい。勿論大変だろうけど、本当に好きなら出来る筈よ。お米も、アイドルも」

花陽「真姫ちゃん……うん」

凛(自分の医学部受験とお米を同列にして語れる真姫ちゃんって凄いと思うにゃ)

花陽「私、頑張るよ!お米も、アイドルも捨てないで頑張る!」

真姫「良く言ったわ花陽!それじゃ、早速ウチのジムに行くわよ。とりあえず、全メニュー1通り制覇してみましょうか」

花陽「うん!……うん?」

真姫「ご飯もちゃんと食べる以上、相応の運動量を確保しないといけないでしょ?ジム代は私が持つから心配いらないわよ」

花陽「ぜ、全メニューってどれくらい……」

真姫「そうね、マシンも2,30種類はあるし、スイミングとかヨガとかエアロビとか……ま、行ってみれば分かることよ」グイ

花陽「ひっ、ひぃぃぃぃ!タ゛レ゛カ゛タ゛ス゛ケ゛テ゛ェ~!!」

凛「かよちん、御愁傷様にゃ」

18: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 13:51:27.23 ID:rJXW2oFD
――――

同日夜

花陽「ぐへぇ……」グッタリ

花陽「し、死んじゃうかと思ったよぉ……海未ちゃんのメニューより断然キツいよ……」

花陽「スイミングとかヨガは楽しかったけど……普段の練習のお陰でヨガは結構上手に出来たと思うし……」

花陽「でもランニングマシンは地獄……真姫ちゃん顔色1つ変えずに速度上げるんだもん」

花陽「あと加圧トレーニングとかダイエットに必要ないよね……後半腕が変な音出てた気がするよぉ……プチプチって」

花陽「でっ、でも何とか乗り切った!生きてるって素晴らしいですっ!」

花陽「そして、本日のご褒美、白米の時間です!」

19: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 14:01:49.60 ID:rJXW2oFD
花陽「ご飯もしっかり食べるって言ったけど、流石に毎日あのトレーニングは無理なので、やっぱり少し食事制限もすることにしました」

花陽「そう、ご飯は1日にお茶碗1杯……一膳のみにセーブしなければなりません」

花陽「だからこそ!だからこそ!質が重要なのです!この1杯に全ての愛と幸せを込めるのです!」

花陽「うぅ、どれにしようかなぁ……北海道産ななつぼしは開封して結構経っちゃってるし」

花陽「武川米はお正月に食べきっちゃったからなぁ……」

花陽「……うん、やっぱりここは魚沼産コシヒカリだよね。素晴らしきかなブランド米!」

花陽「いつか私の好みのブランド米が作れたらいいなぁ……って、無理だよね」エヘヘ

22: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 14:13:45.92 ID:rJXW2oFD
花陽「それでは、早速お米を研ぎます……!」

花陽「うーん、あんまり少しずつ炊いても良くないし、3合くらい炊いておこうかな。一膳分には多いけど」

花陽「あとはミネラルウォーターっと……お米は特に最初お水を吸いやすいから、お米を研ぐお水には気を遣うよね」

花陽「そして必要以上にぬかを落とさないように、丁寧に、切るように……」ジャッジャッ

花陽「そして均等に!お米の粒同士がぶつかることも考慮に入れて……」

花陽「うん、こんな感じかな!」

花陽「それじゃ吸水させてっと……」

24: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 14:32:39.49 ID:rJXW2oFD
1時間後

花陽「お米さーん、ザル揚げの時間ですよー」

花陽「うん、いい感じです」

花陽「そして……じゃーん!ここで炊飯専用の土鍋の登場です!なんと1万円近いお値段でした!」

花陽「土鍋での炊き方は人それぞれだけど、花陽は最初中火でじっくり行きます!」

花陽「ではザルから土鍋にお引越しです……ふふふ、この時点で既に美味しそうです……ふにゃふにゃだけど」

花陽「それでは沸騰するまで中火で15分弱!」

花陽「この間、花陽はご飯のお供を作ります!」

花陽「今日は……大根の葉の味噌和え!」

花陽「大根の葉を細かく刻んで赤味噌と和えるだけですが、ひとつまみでご飯1杯食べられてしまう魔法のおかずです!」

26: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 14:41:47.68 ID:rJXW2oFD
花陽「さて、そろそろ沸騰したかな?」

花陽「沸騰したらさらに15分弱、ゆっくり弱火で火を通します」

花陽「この後火から上げて蒸らすんだけど、上げるタイミングが重要なんだよね」

花陽「早すぎるとびちゃびちゃに、遅すぎると焦げちゃうし、かと言ってあんまり頻繁に蓋を開けて確認する訳にも行きません」

花陽「ここは花陽の経験が物をいう場面です。キッチンタイマーも併用しつつ、じっと時を待ちます……」

花陽「…………」

花陽「…………」

花陽「………ここですッ!」

花陽「ここで花陽はすぐに火を止めません!むしろ一気に強火っ!」

花陽「そして五つ数える!2、3、4、5!」

花陽「火を止めます!鍋掴み良し!土鍋を下ろします!」サッ

花陽「土鍋の保温力は信頼に足る物がありますが、そこら念には念を!蒸らす場所は……ストーブの前!君に決めたッ!」

花陽「そして、後は10分ほど蒸らすだけ……おっと、よだれが」

29: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 14:49:42.26 ID:rJXW2oFD
10分後

花陽「ふ、ふふ、」

花陽「土鍋の蓋に空いてる穴は大きいけど、花陽はホイルで軽く塞ぐ派です」

花陽「炊きあがりにはあまり影響ないって言いますが、花陽にとっては重要です」

花陽「それはっ、蓋を開けた時の、この……!」ホカァァァ

花陽「…………!」

花陽「この!香りの爆弾!噎せ返るような蒸気と白米の香り!」

花陽「蓋を開けた時のこの刺激を最大限楽しむ為に、あえて土鍋の穴を塞いでおくのです!」

花陽「もう我慢できません!お茶碗に盛って……」

花陽「一日一膳という縛りを考えれば、お茶碗1杯にてんこ盛りにしてあげたいところですが……!」

花陽「しかし、この正三角!お茶碗の縁から聳える正三角こそが最も食欲をそそる盛り方だと花陽は思うのです!」

31: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 15:01:40.05 ID:rJXW2oFD
花陽「お米さん!お待たせしました!では失礼して……」

花陽「いただきます……!」ヒョイパク

花陽「…………っ!」フルフル

花陽「…………犯罪的ですっ!」モグモグ

花陽「旨すぎる……っ!」モグモグ

花陽「染み込んでくるっ……!昼間のダイエットで疲れ切った体に……っ!」モグモグ

花陽「くっ……!」モグモグ

花陽「あ……あ……」カツカツ

花陽「も、もう1杯終わりなんて……早すぎます……」

花陽「……!まだ2合は……!」

花陽「いや、でも……」

花陽「…………ちょっとだけなら……」

花陽「ううん!ダメだよ!私は……もう、アイドルだから」

32: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 15:06:28.72 ID:rJXW2oFD
花陽「このお米はおにぎりにして、皆に食べてもらお……う……」

お米「…………」ホカホカ

花陽「!」

お米「……」ホカホカ

花陽「……見てる」

お米「」ホカホカ

花陽「お米が、私を見てる……」

花陽「そうだ、炊きたての、1番美味しい今、食べて欲しいんだ」

花陽「そうだよね、花陽が間違っていたよ」

花陽「冷めてもお米は美味しいけど、お米だって1番美味しく食べて欲しいに決まってる。炊きたての、内に――」

花陽「――ごめんね、今食べてあげられるのは、花陽だけだもんね」スチャ

35: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 15:32:27.93 ID:rJXW2oFD
花陽「うん、そういうことで、それでは頂き……」アーン

バーン!

凛「はいはいはいはいはいかよちんストップはいお箸降ろしてーお茶碗置いてー」

花陽「……え、凛ちゃん?」

真姫「はいはいはいはいはい今日炊いたお米これ?じゃあはい没収。没収しますねー」

花陽「ええぇぇぇ!?ま、真姫ちゃん待ってぇ!そのお米だけは!そのお米だけはぁぁぁあ!」

真姫「凛!箸持ってきて!2膳ね!」

凛「用意済みにゃ!おのれ!かよちんを惑わす悪魔め!こうしてくれる!」モグモグモグモグ

真姫「全く、こんなことだろうと思ったわ。あ、流石花陽、美味しいわね」モグモグモグモグ

36: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 15:33:42.27 ID:rJXW2oFD
花陽「ピャァァァァァァァァァァァァ!お米が!お米が減っていくぅ!」ガバァ

凛「あ、こらかよちん!実力行使はダメにゃ!危ない!」

花陽「う、うぅぅぅ……おこめ……こしひかり……ほかほか……」ウルウル

真姫「ちょっ、泣かないでよ!」

凛「かよちん、ごめんね?こうでもしないと、かよちん絶対沢山食べちゃうと思ったから……」

花陽「うう、凛ちゃぁん……」

真姫「ほ、ほら、体重が戻ったら元の量食べられるんだし、ちょっとの我慢でしょ?元々正月休みの一時的なものなんだし……私も運動付き合ってあげるから、頑張ろう?」

花陽「うん……真姫ちゃん、ありがとぉ……」グスグス

41: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 16:00:45.46 ID:rJXW2oFD
――――


1週間後


海未「それではμ'sの練習を……って、なんだか1年生組は元気が無いですね」


花陽「」ズーン

凛「……かよちんの体重が全然減らないにゃ!」

真姫「……あんなに運動してるのに」


海未「?よく分かりませんが、ダイエットですか?」

穂乃果「お正月って太るよねぇ。私も体重もどすの大変だったよー」

海未「穂乃果はお店で余ったからってお菓子を沢山食べていたのが原因でしょう!……しかし、花陽の体重は増えたのですか?むしろ以前より身体つきが締まっているような気がするのですが……」

花陽「え、ほんと?」

海未「ええ、顔の輪郭も心なしかシャープに……」

凛「でも、体重は全然減ってないにゃ……」

真姫「まさか、花陽!」ブスリ

花陽「ピャァ!?い、いきなり頬っぺたつつかないでよぉ!」

42: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 16:01:59.05 ID:rJXW2oFD
真姫「やっぱり!思った通りだわ!」

凛「真姫ちゃん、どういうこと?全然わかんないにゃ」

真姫「つまり……論より証拠よ!穂乃果、花陽と腕相撲して!」

穂乃果「ほぇ?腕相撲?いいけど……私強いよ?事務所NG出るレベルだよ?」

花陽「そ、そうだよ!私と穂乃果ちゃんじゃ勝負にならないよぉ!」

真姫「いいから!ほら腕組んで……よし、それじゃあファイッ!」

穂乃果「…………っ!?」グググ

花陽「…………!」グググ

凛「……うそ!?かよちんと穂乃果ちゃんが互角!?」

海未「なるほど、そういうことですか……真姫、失敗しましたね」

真姫「ええ、全くだわ……」

凛「ど、どういうことなの……」

44: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 16:02:40.86 ID:rJXW2oFD
真姫「つまり、花陽はマッチョになってしまったのよ!」

花陽「ええぇぇえぇぇ!?私マッチョニナッチャッタノォ!?」

海未「確かに筋肉は重いですからね……大方、加圧トレーニングを必要以上にしてしまったのでしょう」

真姫「こればかりはトレーニングのメニューを考えた私のミスだわ……本当にごめんなさい」

海未「しかし、激しいダンスを踊る以上ある程度の筋肉は必要ですし、見たところアイドルとしてやっていけない程見た目が変わっている訳でもありません。むしろ喜ばしいことではないですか?」

凛「か、かよちんの頬っぺたが全然柔らかくない!凛はこんなかよちん嫌だにゃー!」ドスドス

真姫「そうよ!引き締まった肉体の花陽なんて誰が喜ぶのよ!それなら少しぽっちゃりしてた方がまだマシだわ!」ドスドス

花陽「ちょ、2人とも頬っぺた突かないでぇ!痛い痛い!」

海未「しかし……筋肉を落とすのは脂肪を落とす以上に難しいですよ。必要以上に落とすとダンスに影響も出るでしょうし……」

真姫「加圧トレーニングの類はなるべく避けて、ひたすら有酸素運動、ってことになるわね……」

海未「そして勿論、食事制限も……」

花陽「ひっ、ひぃ!」

凛「かよちん……凛も頑張って手伝うから」

真姫「こうなった責任は私にあるし……その、頑張りましょう?」

花陽「うぅぅ……!誰か、タ゛レ゛カ゛タ゛ス゛ケ゛テ゛ェ~!!」

46: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/04(月) 16:04:42.60 ID:rJXW2oFD
おしまい

読んでくれた人ありがとう。
きっとかよちんの闘いは一生続くと思います。

引用元: 花陽「一日一膳」