1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 19:04:49.36 ID:9phKg69m0
向日葵「ど、どうして! なにがあったんですの?」

櫻子「いやさ…階段から落ちちゃって ホントだよ」

向日葵「疑ってはいませんけど… まったく、櫻子は注意が足りないからそういうことになるんですわ! 普段から周りを」

櫻子「そだね、わかってる …よりによって効き手かぁ」

向日葵「…ごめんなさい 言いすぎました」

櫻子「いいよ それより学校いこ」

向日葵「…え、ええ……」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 19:10:32.35 ID:9phKg69m0
-学校-

櫻子「おはよー」

あかり「おはよう櫻子ちゃ… って腕、どうしたのぉ!?」

櫻子「ちょっとね、骨折しちゃった」

ちなつ「骨折って…何したの?」

櫻子「寝ぼけて階段から落ちちゃってさぁ…」

向日葵「………」

あかり「右手… 色々、大変だね… なにかやってほしいことあったら言ってね?」

ちなつ「あかりちゃん きっと向日葵ちゃんがいるから大丈夫だよ」

向日葵「なっ…!」

櫻子「いやいや、意地悪でけちけちな向日葵が手伝ってくれるはずないし そのときは頼むね?」

向日葵「ふ、ふん 意地悪でけちけちな私は櫻子を手伝うつもりなどありませんわ!」

櫻子「え… ま、まじで…」

向日葵「えっ…」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 19:14:16.53 ID:9phKg69m0
櫻子「向日葵、ホントに何もしてくれないみたいだから あかりちゃん…お願いしていい?」

あかり「うん、いいよっ」

櫻子「あのさ…ノート取れないからコピーさせてほしいな…?」

向日葵「あ、あなたどちらにしてもいつもノート取ってないでしょう!?」

櫻子「向日葵には言ってないよ あかりちゃんに頼んでるだから黙っててほしいし」

向日葵「…う……」

ちなつ「ねえ向日葵ちゃん、素直に言った方がいいよ…」ボソッ

向日葵「え… でも今更…」ボソッ

ちなつ「そんなそわそわしてたらバレちゃうって… 早く言った方がいいと思うよ」

向日葵「…は、はい そうですわね…」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 19:18:40.83 ID:9phKg69m0
-給食-

櫻子「ぐぬぬ パンはまだしもシチュー食べにくいなぁ…」

あかり「はい、櫻子ちゃん あーん」

櫻子「ありがとあかりちゃん! あーん」モグモグ

向日葵「……」ソワソワ

あかり「あっ…これあかりのスプーンだった! ご、ごめんね!」

櫻子「いいよー 気にしないし?」

向日葵「……」ソワソワ

ちなつ「向日葵ちゃん、まだ言ってなかったの…?」

向日葵「ええ… なんだか言うにも言いだせなくなってしまいましたわ」

ちなつ「もう半日経ってるもんね… 帰り道とかに言ってみたら?」

向日葵「では言いだすタイミングがあれば…」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 19:22:28.51 ID:9phKg69m0
-美術の時間-

櫻子「よ、よりによって右手使えないときにぃ…」

ちなつ「似顔絵って前にもやったよね…?」

あかり「今回は描いたものを板に写して彫刻にするみたいだよ?」

ちなつ「へえ… じゃあここ間違えたらちょっとやばいね?」

向日葵「…あの 吉川さん 組みませんか?」

ちなつ「あっごめん 私あかりちゃんと組むから…」

向日葵「そ、そうですか…」

櫻子「……ふん どうせまともに描けないよ 悪かったね!」

向日葵「そんなこと言っていないでしょう?」イラッ

櫻子「だってちなつちゃん誘ったし 遠まわしにそう言ってるよ」

向日葵「…さっきから突っかかって… なんなんですの!? 自分の不注意でケガしたのに八つ当たりして」

櫻子「…八つ当たりじゃないもん… もういい 美術やすむ」ダッ

向日葵「あ… 櫻子!」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 19:23:23.23 ID:9phKg69m0
>>7

×彫刻
○版画

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 19:26:21.86 ID:9phKg69m0
あかり「あ、えっと… あかり追ってくる…?」

ちなつ「待って 向日葵ちゃん、行かないの?」

向日葵「…いいですわ 違う方と組みます」

あかり「向日葵ちゃん…」

向日葵(とは言ったものの いつも櫻子とやっていたせいでクラスに一緒にやれる子が…)

向日葵「あぅ…」キョロキョロ

あかり「3人でやっちゃダメかな…?」

ちなつ「それじゃ櫻子ちゃんのペアがいなくなっちゃう ダメだよ」ボソッ

あかり「あ…そっか…」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 19:28:37.63 ID:9phKg69m0
櫻子「なんだよ…向日葵…」

櫻子「…いろいろ、手伝ってくれると思ったのに…」

櫻子「私が余計なこと言ったのがいけないのか…?」ジワッ

櫻子「美術、描いとかないと次こまるよね…」

櫻子「…持って来ちゃったし… ここで描こう」

櫻子「向日葵の顔 思い出せるけど… 描けるかな」

櫻子「…左手でもいい 描くんだ…」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 19:31:54.69 ID:9phKg69m0
-授業終了後-

あかり「櫻子ちゃん、戻ってこなかったね…」

ちなつ「帰りのホームルームには戻ってくるんじゃないかな…?」

向日葵「……」
向日葵(結局、櫻子の顔を描いてしまいましたわ… 記憶に完全に残ってるのあの子くらいですし…)

ちなつ「向日葵ちゃん、結局櫻子ちゃんの顔を…」

ガラララ…

櫻子「……た、ただいま…」

あかり「お、おかえり!櫻子ちゃん!」

櫻子「帰りの会にはさすがにいないとね えへへ…」

向日葵「……」

ちなつ「向日葵ちゃん」

向日葵「う……」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 19:37:07.20 ID:9phKg69m0
-放課後-

櫻子「向日葵……ぐちゃぐちゃだけど… 次ないと困るでしょ、はいこれ 嫌だったら捨てていいから」サッ

向日葵「…! こ、これ 私…?」

櫻子「左手で描いたから全然ダメダメだけどね… そんだけ」

向日葵「その手で……ご、ごめんなさい…」ジワッ

櫻子「…?」

向日葵「ごめんなさい… 意地を張っていたのは私の方でしたわ!」

櫻子「向日葵…?」

向日葵「ぐちゃぐちゃでも…嬉しいですわ 描いてくれて… ありがとう」

櫻子「う…/// わ、私のせいで向日葵の成績が悪くなったら気持ち悪いからだし!」

向日葵「…これ 私も描いておいたから」サッ

櫻子「あ……」

向日葵「同じく気にいらなかったら捨てていいですわ」

櫻子「……捨てないよ あ、ありがと」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 19:40:56.98 ID:9phKg69m0
-帰り-

櫻子「…ぐぬぬ 体操服じゃま…」

向日葵「…貸して 持っていってあげますわ」

櫻子「そ、そんなこと言って 恩を売って後で返してもらうつもりだなっ」

向日葵「しないから ほら、貸して」サッ

櫻子「…うん……」

向日葵「あ……あなたの面倒、少しなら見てあげてもいいですわ」

櫻子「えっ! いいの!?」

向日葵「少しだけだから 自分でできることは自分でやりなさい?」

櫻子「うん!」

向日葵(言えた……)

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 19:45:59.32 ID:9phKg69m0
-大室家-

櫻子「ただいまぁ」

花子「……腕、平気だったの?」

櫻子「おぅ? 花子が心配してる! めずらしっ!」

花子「し、してないし… 平気なら知らないし!」

櫻子「えへへ… なんだかんだでこういうときは心配してくれたりして」

向日葵「まぁ本当に仲が悪いわけじゃないのなら 普通は心配しますわ 私も心配はしていますし」

櫻子「そ、そうなんだ…」

向日葵「体操服ここでいい?」

櫻子「うん!おっけ あ、ありがと…」

向日葵「いえ じゃあ、撫子さんにでも頼みにくいこととかがあったら呼びなさい …では」

櫻子「うんわかった」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 19:53:02.82 ID:9phKg69m0
-古谷家-

向日葵「もうちょっと… なにか頼ってくれてよかったのに」

向日葵「…なんて」

楓「お姉ちゃんどうしたの?」

向日葵「か、楓っ! いえなんでもありませんわ!」

楓「でも今何か言ってたの…」

向日葵「え、えーと! 鼻歌ではありません? ふんふーん♪」

楓「…うん!」ニコッ

向日葵「ふふ…」
向日葵(明日はきっと色々頼ってきますわ ふふ)

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 19:53:22.12 ID:9phKg69m0
ごめんお風呂

保守してくれたら嬉しい

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 20:16:27.59 ID:9phKg69m0
-後日-

向日葵「櫻子 いきますわよ」

櫻子「あ、う、うん…」

向日葵「…? どうかしました?」

櫻子「なんでもないよ… っつ…」

向日葵「ど、どうしたんですの? すごくつらそうだけど…」

櫻子「いやなんでもないって… 行こうよ 遅刻する」

向日葵「なんでもなくないでしょう? 面倒を見ると言わせたからには白状しなさいな」

櫻子「……ね、寝てるときにベッドから落ちちゃって… 右腕打ったらしくて 痛みが酷くなってた…」

向日葵「…もう…あなたって子は…」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 20:21:43.90 ID:9phKg69m0
向日葵「病院に寄って行きなさい 状況が酷くなっていたら大変ですわ」

櫻子「だ、大丈夫だよ 昨日より痛みが強いだけだから」

向日葵「それを大変だと言っていますの! ほら、診察券とか持ちなさい」

櫻子「うー… ねーちゃん、病院寄ってから行くからお金ちょうだい 今日さぁベッドから…」

撫子「…聞こえてたから  ほら ちゃんと領収もらってきなよ」サッ

櫻子「わかったー いてて…」

向日葵「9時からですわね 少し遅刻は仕方ないですわ…」

櫻子「向日葵は普通に学校いきなよ 1人でいけるよ」

向日葵「そう言って行かないのが櫻子ですわ ちゃんと見てるから」

櫻子「ぐぬぬ……」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 20:25:03.52 ID:9phKg69m0
-病院-

「ただ強く打ったせいで炎症が酷くなってしまったみたいですね しばらく痛いですが先日の薬を塗っておけば大丈夫です」

櫻子「そ、そですか ありがとうございました」

ガラララ

向日葵「どうでしたの?」

櫻子「うん、炎症が酷くなっちゃっただけだって こないだの薬塗ってれば平気みたい」

向日葵「…そう… よかった ほら、では急いで学校に向かいますわよ」

櫻子「んぅ、どうせ1時間目は間に合わないよ ほらあと20分で終わる」

向日葵「…う、確かに  ゆっくり行きましょうか…」

櫻子「うんうん!」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 20:31:28.01 ID:9phKg69m0
向日葵「はぁ 副会長候補が遅刻とは」

櫻子「…向日葵は付添って言えば大丈夫でしょ」

向日葵「じゃああなたもやむを得ず病院にいったって言えば大丈夫ですわ」

櫻子「なんだよそれ… まぁ、きっとねーちゃんが連絡してくれてると思うけど 色々めんどくさがるけどそういうことはやってくれるから」

向日葵「面倒くさがってるのは櫻子だと思うけど まだ高校生なのにすごいですわ、撫子さん」

櫻子「む、なんだとっ… あいてっ!」

向日葵「え…どうしたの…?」

櫻子「えへへ 左手で鞄持つの慣れてないからさ… チョイ指が」

向日葵「少し休憩する? それとも私が持ちます?」

櫻子「い、いいって なんでそんなに優しくするんだよ…」

向日葵「…心配だからだけど…?」

櫻子「…/// ご、ごめん…」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 20:35:36.63 ID:9phKg69m0
-学校-

「お姉さんから連絡貰ってるから大丈夫ですよ 次の時間からは出てね」

櫻子「はい、わかりましたぁ」

「古谷さんも代理ってことで聞いてるから」

向日葵「ありがとうございます… お手数をおかけしました」

あかり「…病院って言ってたけど、どうしたの?」

櫻子「あ、ううん ちょっと打っちゃってさ 酷くなってないか見てもらいにいっただけ」

ちなつ「そゆことかぁ… 向日葵ちゃん、ついていったってことは言えたの?」

向日葵「え、ええ まぁ…」

ちなつ「そっか やったね!」

向日葵「そうだ赤座さん 今日はノートも、給食のときも私が櫻子の面倒は見ますので」

あかり「わかった! うん、やっぱり向日葵ちゃんがやるべきだってあかりも思ってたんだぁ」

向日葵「あ、ありがとうございます…」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 20:41:34.66 ID:9phKg69m0
-給食-
向日葵(ついにこの時間が来ましたわ…! ふふ、よりによって今日はミートソース! 効き腕でないととてもじゃありませんけど食べられませんわ!!)

櫻子「…? 向日葵、なにリキんでるの…?」

向日葵「い、いえいえいえなんでもありませんわ!」

櫻子「うわぁ ミートソース… おいしそうだけど食べづらー」

向日葵「櫻子… 貸して」

櫻子「た、食べるなよっ!」

向日葵「…食べるんじゃなくて食べさせてあげるんですわ はい、あーん…」

櫻子「うぐ… あ、あーん」モグモグ

向日葵「…おいしい?///」

櫻子「うん って向日葵が作ったわけじゃないじゃん…」

向日葵「それはっ…! …そうですわね…」シュン

櫻子「あ…お、おいしいよ!」

ちなつ「…昨日とはあからさまに違うね」

あかり「い、いいことじゃないかな…?」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 20:47:10.69 ID:9phKg69m0
-掃除-

櫻子「えへへ チリトリくらいなら出来るよ」サッ

向日葵「無理しないで休んでなさいな あ、先生 それも私がやりますわ!」

櫻子「…いや、さすがに全部やってもらっちゃ悪い感じが…」

向日葵「私がいいと言ってるんだから休んでなさい モップかけ終わりましたわ!」

櫻子「こう、見るだけ見てると 手際いいな…向日葵…」

向日葵「終わりましたわ さあ生徒会に… 今日は帰ります…?」

櫻子「私のせいで行けない、ってやだし 行こうよ」

向日葵「ええ分かりましたわ できれば負担が少ない仕事があるといいんだけど」

櫻子「そんなに気使わなくていいって…」

向日葵「いいえ 決めたからには面倒見ますわ」

櫻子「骨って治るまでどんだけかかると思ってるの…?」

向日葵「別に… 治るまで見ていてあげますわ」

櫻子「そ、そうかよっ…///」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 20:50:58.63 ID:9phKg69m0
-生徒会-

綾乃「大室さん…大丈夫?」

櫻子「あれ… 杉浦先輩、知ってたんですか…?」

綾乃「赤座さんや吉川さんから歳納京子にまわったらしくてね さっきクラスで言ってたわ」

千歳「会長と綾乃ちゃんとうちで大体片付くものばかりやし、今日はええでー? なぁ綾乃ちゃん」

向日葵「え…でも私は特に問題ありませんし…」

綾乃「そうね、古谷さんはついててあげた方がいいでしょ 今日はいいから帰りなさい」

櫻子「私、書き物以外ならできますよ…?」

千歳「先輩がええって言うてるんやし、ここは甘えときー?」

向日葵「では…お言葉に甘えましょう、櫻子」

櫻子「うーん… 分かった… すみません、痛みなくなったら手伝いますんで!」

向日葵「それでは 失礼します」ペコッ

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 20:54:57.67 ID:9phKg69m0
-大室家-

櫻子「ただいまー」

向日葵「お邪魔します」

櫻子「…向日葵、いつまで付いてくるの」

向日葵「着替えも大変でしょう」

櫻子「そ、そんぐらいできるから… そこまで付いててくれなくていいって」

向日葵「あっ… あなたが嫌だって言うなら帰りますわ…」

櫻子「そうじゃないよ! けど… 私は基本普段通りで大丈夫だから 向日葵もそこまで深く考えないでよ」

向日葵「ごめんなさい 逆に迷惑だったかしら…」

櫻子「だからそうじゃないよ…」

向日葵「じゃあいてもいいでしょう? ダメなんですの?」

櫻子「…い、いいよ… しょーがないな」

向日葵「ふふ しょうがないのはあなたですわ」

櫻子「ぐぬぬ…」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 21:02:11.62 ID:9phKg69m0
-夕飯-

撫子「…で、食べさせるためにひまと楓がいると」

向日葵「はい、楓まですみません」

撫子「まぁいつの間にか、自然に用意手伝ってくれてたしいいけど 櫻子に食べさせるの結構骨だから」

櫻子「ねーちゃんが厄介者扱いする」

撫子「厄介者だけどね」

花子「楓、ついてるし」

楓「うん? ありがとう、なの」

櫻子「ほう 2人でらぶらぶですな!」

花子「ら、らぶらぶじゃないし!」

向日葵「櫻子、早く食べないと冷めてしまいますわよ あーん」

櫻子「あ、あーん…」モグモグ

撫子「あんたらの方がラブラブだよ…」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 21:09:30.14 ID:9phKg69m0
楓「あのね 背中流しっこしたの♪」

向日葵「そう! 良かったですわね」ニコッ

花子「私と楓、お風呂あがったし… 櫻子、入れば?」

櫻子「あー 私時間かかるからねーちゃん入っちゃっていいよ」

撫子「いや、あんた電源とか切るの忘れるでしょ…」

向日葵「私が切っておきますので…」

撫子「1つ突っ込みたいんだけどさ ひま、いつまでいるの…?」

向日葵「…治るまででしょうか?」

撫子「いや期間じゃなくて 時間的な意味で」

向日葵「えっと 寝るまでになりますわ?」

撫子「……正気? まぁいいわ じゃあ先に入るから 櫻子、あんたどうにかしなよ」

櫻子「う、うーん…」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 21:16:22.51 ID:9phKg69m0
撫子「入ったよ」

櫻子「うん じゃあ入ってくる」

撫子「…まぁ仕方ないか… 花子、多分今日お泊りだから楓と一緒に寝てあげて」

花子「えっ… わ、わかったし…」

-風呂-
櫻子「…うんしょ やっぱ脱ぎづらいなぁ」

向日葵「ほら、左腕引き抜いて」

櫻子「うん   …っておい!なんでいるんだよ!」

向日葵「そのままじゃ色々面倒でしょう 背中くらい流してあげますわ」

櫻子「…うぐぐ… 向日葵、恥ずかしくないの…?」

向日葵「…? 流すだけだから私は脱ぐ必要ありませんし」

櫻子「そういうことか いや私だけ裸なのは不公平だ! 向日葵も脱げっ!」

向日葵「え… ど、どうしても…?」

櫻子「う、うん…?」

向日葵「仕方ありませんわね! 一緒に入ってさしあげますわ!」

櫻子「たんま テンションあがってない…?」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 21:23:08.43 ID:9phKg69m0
向日葵「右腕、お湯に付かないように気を付けて」
向日葵(さ、櫻子 裸ですわ!)

櫻子「持ち上げてるのも疲れるよー」
櫻子(向日葵、やっぱりでかい)

向日葵「すぐ洗ってあげるから…」ゴシゴシ

櫻子「んはっ くすぐったい!」

向日葵「ああもう 少しくらい耐えなさいな…」ゴシゴシ!

櫻子「ま、まだ…?」

向日葵「はい終わり 髪も洗ってあげるから ほら下向いて」

櫻子「うん…」
櫻子(ダメだ、全然恥ずかしい)


向日葵「よし終わりですわ 私も洗うから 温まるならその間に…」

櫻子「あ、うん ちょっとだけ入ってる」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 21:25:22.60 ID:9phKg69m0
櫻子「いーち、にー、さーん…」

向日葵「…ぷっ」

櫻子「な、なに笑ってんだよ…」

向日葵「まだやっているんですのね 数字数えるの…」

櫻子「なんだよー 向日葵だって昔やってただろ!」

向日葵「今はさすがにやってませんわ」

櫻子「…い、いいじゃん別にやってたって…」

向日葵「…ええ ごめんなさい笑って…  続けて?」

櫻子「いーち、にー」

向日葵(また最初からなんですのね)

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 21:33:57.97 ID:9phKg69m0
櫻子「…あ、包帯かえないとやばい 自分じゃやりにくいから向日葵… や、やって?」

向日葵「い、いいですわよ!///」キュン

向日葵「こうだったかしら……」クルクル

櫻子「お、おお うまいかも」

向日葵「丁寧を心がけていれば綺麗にできますわ はい、終わり」

櫻子「えへへ ありがと  もう寝ようかな 病気でもケガでも寝た方が早く治るって言うし!」

向日葵「い、いいます…? まぁ寝るなら…」

櫻子「今日はありがと! じゃあおやすみ!」

向日葵「ええ… では失礼しますわ」サッ

櫻子「いや… なんで布団に入ってきてるの…?」

向日葵「またベッドから落ちて悪化したら大変だから 私がこっち側で止めてあげますわ」

櫻子「待って待って! 一緒に寝るの!?///」

向日葵「結果的には…そうなりますわ… 仕方なくですから///」

櫻子(ま、まじで…)

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 21:40:01.17 ID:9phKg69m0
櫻子「いや、あのさぁ 止めてくれるのはいいんだけど」

向日葵「…? なんです?」

櫻子「徐々にこっちに寄ってない? 気のせい?」

向日葵「あまりこっちにいると逆に私が落ちてしまいますわ」

櫻子「そ、そっか… じゃあもう少し…」モゾモゾ

向日葵「今度はあなたが反対側に落ちますわよ」

櫻子「…じゃあどうすればいいの… ていうかこっち狭いから落ちないって」

向日葵「…そ、そうかしら」シュン

櫻子「うーん… いいこと思いついたけどすげー恥ずかしいな…」

向日葵「なに?」

櫻子「お互いに抱きつけば、どっちかが支えて落ちないよ…?」

向日葵「なっ… そ、それはさすがに…///」

櫻子「だよね…まぁ大丈夫だよ えへへ おやすみ…」

向日葵(名案ですわ櫻子)

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 21:49:51.19 ID:9phKg69m0
向日葵「櫻子、寝た…?」

櫻子「……すーっ すーっ」
櫻子(話終わらなそうだし寝たふり寝たふり)

向日葵「寝てるみたいですわね  ……ケガしてるのに、私の似顔絵描いてきてくれた時は 本当に嬉しかったですわ ありがとう」

向日葵「最初から 素直に言ってれば良かったですわ あ…それと…今日は、絶対に落ちませんわ 支えてるから」ギュッ

櫻子「…!///」ビクッ

櫻子「向日葵… なに抱きついてるの…?」

向日葵「え…!?  あ…あぁ…? お、起き…起きて…た…?」

櫻子「あんな短時間じゃ寝れないし…」

向日葵「は、恥ずかしいっ!///」

櫻子「いや今更すぎでしょ… もう逆に私が慣れてきたよ… 別にいいよ、向日葵が支えてたいなら」

向日葵「…! ほ、本当に…?」

櫻子「うん じゃあ私寝る…よ…」

向日葵「ええ…おやすみなさい」

櫻子「……すーっ すーっ」

向日葵「……」ギューッ

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/29(火) 21:57:09.14 ID:9phKg69m0
-朝-
ピリリリリリ!
櫻子「んうぅ…っ… ん? 動けない… あぁ、やっぱりか… 向日葵おきて 動けない」モゾモゾ

向日葵「…うぅん…  …すぅ すぅ」ギュッ

櫻子「低血圧めぇ… ほら起きろよ!       まくって腫れさせるぞぉ」

向日葵「…良いですわよ?」

櫻子「なっ!?」

向日葵「ふふ 昨日の仕返し」

櫻子「…ぐぬぬ…///」

向日葵「…はぁ まったく、あなたと一緒に布団に入ってまともに寝られずはずないでしょう?」

櫻子「そ、それって…?」

向日葵「ほら まずは着替えますわよ 手伝ってあげるから きなさい」

櫻子「うん!」

向日葵「まだ 治るまでには時間がかかりそうだから それまでは、続けてあげますわ」

櫻子「毎日やるのかよ!」

おわり

引用元: 櫻子「ああこれ?骨折した」向日葵「骨折!?」