ことり「話しは戻すけど、私もライブがいいのかなって思うの」

にこ「だめよ！折角私たちがライブ以外で輝ける場なのよ！もっとこう例えば…」

希「例えば？」

にこ「にこがお姫様役のシンデレ…」

凛「ラーメン屋さんがいいにゃ！」

にこ「聞きなさいよ！」

海未「配役はさておき、劇というアイデアは悪くないですよね」

穂乃果「うん！ミュージカル風にすれば私たちの良さもだせるよね！」

凛「えー、ラーメン屋さんは…」

海未「凛の屋台も候補に書いておきましょう」ｷｭｷｭｯ

凛「うん！ありがとう！」

希「仮に劇をするとして何をやるん？」

真姫「定番だとにこちゃんが言おうとしたシンデレラとかロミオとジュリエットとか…」

花陽「昔話でいえば桃太郎とかもありますよね」

にこ「だめよ、そこは恋愛要素がないと！」

希「へぇー、じゃあシンデレラ役をにこっちが演じるとして誰が王子様役をやるん？」

にこ「それは…」ﾁﾗｯ

真姫「…ふぇっ？私…？」

にこ「違うわよ！たまたま目が合っだけで…！」

希「はいはい、御馳走様」

海未「とりあえずシンデレラ役と王子役を考えてみましょう」

花陽「お姫様っぽい人と王子様っぽいひとで分けるってことかな？」

ことり「カプ論争が起きそうだね」

海未「かぷろんそう？」

ことり「なんでもないよ♪」

穂乃果「お姫様っぽいといえば絵里ちゃんとか真姫ちゃんかな？」

絵里「あら？ありがとう」

真姫「お姫様…//」

にこ「私は！？」

希「この二つで分けるんならにこっちもお姫様やね」

凛「かよちんとことりちゃん、希ちゃんもお姫様役にゃ」

花陽「ありがとう、凛ちゃん」

海未「ということは…」

穂乃果「穂乃果と海未ちゃん、凛ちゃんが王子役？」

絵里「みんなどっちも似合うと思うんだけどね」

真姫「まだ劇に決まったわけじゃないんでしょ？」

花陽「でも想像すると楽しいですよね」

凛「かよちんがシンデレラで凛が王子様！」

ことり「ことりがシンデレラで穂乃果ちゃんと海未ちゃんが王子様！」

絵里「欲張りなシンデレラね…」

にこ「希は魔女ね」

真姫「私は？」

希「とりあえずエリチと海未ちゃん、真姫ちゃんは意地悪する姉たちで」

真姫「ｲﾐﾜｶﾝﾅｲ!」

凛「ソルゲ組にいじめられるのツラいにゃ」

絵里「劇もいいけど、なるべくみんなが納得できる催しにしましょう」

海未「そうですね」

真姫「そうね」

穂乃果「穂乃果は三人ともピッタリだと思うけどなぁ」

ソルゲ組「へー…」ｼﾞﾄｰｯ

穂乃果「ななな何でもありません！」

花陽「すごいです！迫真の演技力…っ！」

真姫「はーなーよー？」

凛「希ちゃん、もうこの三人の配役固定で」

希「どうしてもダメ？」

海未「私が誰かを苛めるなんて劇でも心外です！」

真姫「私もよ！」

絵里「私も！」

にこ「μ'sに入る前は私たち絵里に苛められた気がするけど？」

絵里「あれはその…」

絵里「嫉妬というか…」ﾎﾞｿｯ

穂乃果「？」

絵里「とにかく嫌のものは嫌なの！」

海未「では劇は却下と…」

凛「凛のラーメン屋さんは？」

にこ「飲食店は悪くないけどどうせなら可愛いのがいいわ」

凛「黒いTシャツに前掛けとハチマキじゃだめ？」

凛「Tシャツには白文字で『麺屋みゅうず』で」

にこ「アンタ、それ本気で可愛いと思ってるの？」

花陽「やはりここはベタですがメイド喫茶とかでしょうか」

にこ「王道だけどだからこそハズレはではないわね」

真姫「たしか他のクラスもやるって聞いたわよ」

真姫「それも複数のクラスがやるって…」

にこ「安心しなさい、私たちには伝説のメイドがいるじゃない」

ことり「ﾋﾟｨｯ!?」

ことり「ほ、ほら、あんまり他所と被らない方がいいかなーって…」

海未「とりあえず一般的によく企画されるものを挙げていきましょう」

海未「先ほどの演劇と喫茶店、ラーメン屋さんは模擬店というところでしょうか」

穂乃果「後はおばけやし…」

絵里「却下よ」

穂乃果「絵里ちゃん」

希「エリチ、怖いん？」

絵里「まさか、ただ、おばけ屋敷をやるなら当日風邪を引くだけよ」

穂乃果「あはは…」

海未「他には何かありますか？」

真姫「なんでもいいけど」

真姫「やるならなるべく楽なのがいいわ」

花陽「だめです！私達はアイドルなんですよ！学校を代表する広告塔なんですからもっと外部のお客さんをですね…」

絵里「自分たちで言うのもなんだけど花陽のいう通りかもね」

希「じゃあ、真姫ちゃんは特別に救護室とか」

真姫「なんで救護室？」

希「体育祭じゃないし楽だよ？」

真姫「そうだけどさっきの花陽の話しは…」

希「大丈夫、全国から患者さんが来るから」

真姫「？」

絵里「冗談はさておいて…」

ことり「後はバンドとか？」

凛「いいと思う！かっこいいし！」

海未「でも、あまり練習時間がありませんよ」

にこ「それにどこに楽器があるのよ」

真姫「楽器とかアンプなら用意できるわよ」

希「流石真姫ちゃん」

花陽「9人はちょっと多くないですか？」

穂乃果「ボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボード…だっけ？」

真姫「私はキーボードやるから楽でいいんだけど」

にこ「それじゃ面白くないから真姫はベースね」

穂乃果「穂乃果はギターやりたい！エレキでバリバリビュンビュンって！」

凛「凛も！」

花陽「あえてのにこちゃんがドラム…」

絵里「意外性ならことりをベースにして…」

希「ウチもギターやりたいな」

花陽「私はキーボードかな」

穂乃果「海未ちゃんと絵里ちゃんでツインボーカル？」

海未「私はリコーダーとかで…」

絵里「それは聞こえないから」

ことり「まとめるね」

ボーカル:海未、絵里
ギター:穂乃果、凛、希
ベース:ことり、真姫
ドラム:にこ
キーボード:花陽

にこ「ツインベースってどうなのかしら」

真姫「ピッタリ合ってないと全体的にチグハグになるわね」

海未「やはり演奏系は練習時間が足りないと思います」

穂乃果「えー、絶対カッコイイと思ったのにー」

絵里「何かやるにしてもある程度の技術が要求されるものは難しいかもね」

希「学校の文化祭だからそこまで難しく考える必要ないと思うけど」

花陽「やはりここは喫茶店が安定かと」

にこ「でもメイド喫茶は他もやってるんでしょ？」

花陽「はい、そこで他の衣装にしようかと思いまして」

凛「他の衣装？」

花陽「うん、着ぐるみとか職業制服とか」

絵里「確かにそれなら被らないわね」

希「でもバラバラの衣装よりは何かに統一しないとコンセプトがなくなるんやない？」

穂乃果「おお、流石希ちゃん」

海未「何を着たらお客さんは喜んでくれるのでしょうか」

にこ「アイドルだし水着とかは？」

ことり「女子高生の水着カフェっていうとなんだか怪しいお店のような…」

真姫「当日歩き回って疲れている人も多いと思うからゆっくりできるなのがいいわね」

希「新妻喫茶とか」

絵里「新妻？」

希「メイドとは違うけとおかえりなさいって言うし」

希「なんという…か男の子の夢を叶えてあげる的な？」

穂乃果「男の子の夢…」

穂乃果「あっ！私、わかったよ！」

海未「何がわかったのですか？」

穂乃果「アレだよね、男の子の夢っていったら」

海未「なんでしょうか？」

穂乃果「エプロンだよ！エプロン！しかも裸！」

海未「なななな、なんですかそれは！しかも裸にエプロンとか意味が分かりません！」

穂乃果「海未ちゃんやってみる？」

海未「やりません！///」

ことり「穂乃果ちゃんには裸ワイシャツを…」

海未「…それはアリですね」

穂乃果「ないよ！//」

海未「もう、収拾がつかなくなってきました…」

穂乃果「じゃあやっぱりライブかな」

絵里「ダンスの練習にもなるから一石二鳥よね」

にこ「曲はどうするの？」

真姫「新曲するなら早めに言ってね」

穂乃果「うーん…そうだ！」

穂乃果「絵里ちゃんと希ちゃん入れてこれからのSomedayとかどうかな？」

絵里「本当？私入る前だったから踊ってみたかったの！」

絵里「希も嬉しいでしょ…って…」

絵里「どうしたのニヤニヤして？」

希「いや、たった今クラスの文化祭の催し物が決まったってメールがきたんや」

絵里「そういえば、放課後残れる人で会議をするって言ってたわね」

絵里「…まさか！」

希「携帯確認してみたら？」

絵里「…」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ…

『催し物:おばけ屋敷』


おわり