はな

絵里「はなよぉぉぉぉぉぉ！！」

花陽「ひぃっ！？」

花陽「……え、絵里ちゃん、一回呼んでくれれば分かるから…」

絵里「お、っと。それもそうね」

花陽「それでどうかしたの？」

絵里「ええ。実は……」




絵里「>>15よぉぉぉぉぉぉぉ！！」

はな

絵里「はなよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！」

花陽「ひぁああぁ！？」

絵里「……はっ！？　しまった、私また…」

花陽「え、絵里ちゃん…怖いよぉ……」ｸﾞｽｸﾞｽ

絵里「ご、ごめんねはなよぉ。ちょっとテンションが上がりすぎちゃって」

花陽「そ、そんなに凄いことなの？」

絵里「ええ。そうなのよ、何と……」

花陽「……」ゴクッ



絵里「>>22よぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！！

はな

絵里「はなよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！！」

花陽「ぴゃぁぁぁぁぁぁぁ！！？」

花陽「え、えりちゃぁん……もう花陽の名前叫ぶのやめてよぉ……」ｸﾞｽ

絵里「わ、分かってる、分かってるんだけど…………う」



絵里「はなよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！」


花陽「！？」

絵里「は、はな……はなよぉぉぉぉぉぉ！！　はなよぉぉぉぉぉぉ！！！！」

絵里「はぁぁぁなよぉぉぉぉぉぉぉ！！！」

花陽「い、イヤァァァァァァァ！！」ﾀﾞｯ

花陽「はぁ…はぁ……」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

花陽「え、絵里ちゃんがおかしくなっちゃったよ…」

花陽（何だか怖いから誰かと一緒にいたいな…）

花陽「あ……>>29ちゃんだ！」

ことり

ことり「やんやん遅れそうです～♪」ﾃｸﾃｸ


花陽「ことりちゃん！」

ことり「かよちゃん。どうしたの、息切らして？」

花陽「え、絵里ちゃんが変なの！」

ことり「絵里ちゃんが？　変？」

花陽「うん。花陽の名前を何度も何度も繰り返し呼ぶの、それも大きな声で。何だか怖くなって逃げてきちゃった…」

ことり「え、絵里ちゃんがそんなことを？」

花陽「ほ、ホントなの！　信じて！」

ことり「う～ん…」



「はなよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！！」



花陽・ことり「！？」ﾋﾞｸｯ

花陽「ほら！　ね！？」

ことり「う、うん。絵里ちゃんの声、だね」


「はなよぉぉぉぉぉぉ！！　はなよぉぉぉぉぉぉ！！」


ことり（本当に、お腹の底まで響くような大声だ…）

花陽「うぅ……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

ことり「か、かよちゃん。とりあえず絵里ちゃんの声が届かない所まで移動しよう」

ことり「どこかに腰を下ろして落ち着こ、ね？」

花陽「うぅ……うん」

ことり「じゃあ>>40に行こっか」

トイレ

━━

花陽「ここは……」

ことり「教室から離れてて不便な所にあるから、あんまり使ってる人がいないんだ、ここ」

ことり（トイレだけに）

ことり「ここなら落ち着いてお話ができるよ」

花陽「ありがとうことりちゃん」

ことり「絵里ちゃん、急にああなったの？」

花陽「うん。突然私の名前を叫びだしたの」

ことり「うーん、どうしたのかな」

花陽「ふざけてやってるようにも思えないよね…」

ジャァァァァァ…

ことり（あ、誰か個室使ってたんだ）

カラカラカラカラ……

ことり「……あれ」

花陽「な、ないみたいだね」

ことり「うん」




・個室の向こう側から声が響いた

「>>47」

なんで紙がないにこぉ

「なんで紙がないにこぉ」



花陽（この声、にこちゃん？）

ことり（ツイてなかったね、にこちゃん）

ことり「おーい、にこちゃーん」

「！？……」

ことり「あれ？　おーい、紙がないならティッシュあげるけど…」

「……」

花陽「返事がないね」

ことり「もしかして……にこちゃんアイドル哲学その一『アイドルはトイレなんて行かない』を守るために居留守を使うつもりなのかな」ﾎﾞｿｯ

花陽「あ、ありうるね」

「……」



花陽・ことり（どうしよう…）

>>50

無視

ことり「ここはにこちゃんの意思を尊重しよう、かよちゃん」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

花陽「そ、そうだね。にこちゃんはアイドルとしてのイメージが崩れるのを嫌がるだろうし…」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

花陽・ことり「……」ｿﾛｰﾘ


・二人は音を立てないよう注意してトイレを後にした



「……」



カラカラカラカラ……

カラカラカラカラ……

カラカラカラカラカラ……


・人気のないトイレの中、その音はいつまでも響くのであった…

ことり「ねぇかよちゃん、もう一度絵里ちゃんと話してみたら？」

花陽「えぇっ！？　でも……怖いよ」

ことり「大丈夫。私が側にいるから怖くないよ」

花陽「ことりちゃんが……」

ことり「絵里ちゃんがかよちゃんを泣かすようなことがあったら私が懲らしめてあげるよ！」

花陽「こ、懲らしめちゃダメだよぉ～！」

ことり「えへへ、冗談冗談。でもやっぱり話してみなくちゃ分からないよ」

花陽「……分かった。もう一回だけ話してみる」



━━

絵里「はなよぉぉぉぉぉぉぉ！！！！」



花陽「……」

ことり「大丈夫！　頑張ってかよちゃん！」

花陽「……うん！」

花陽「絵里ちゃん！」

絵里「はなよぉぉぉぉぉぉ！！……ん？」

花陽「あの…えと……」

絵里「……>>57」

好きよ

絵里「……好きよ」

花陽「え…///」ｷｭン

絵里「あなたに告白しようと名前を呼び続けていたら、テンションが上がりすぎてしまってね…」

絵里「はなよぉぉぉぉぉぉ！！　私の気持ち、受け取ってくれるかしら……！！」

花陽「絵里ちゃん…」

ことり（なんて唐突なえりぱな…でも、恋ってそういうものなんだぞ☆）

絵里「私の気持ちははなよぉぉぉぉぉぉ！！に届くように精一杯込めたつもり……あとは、はなよぉぉぉぉぉぉ！！次第」

花陽「私は━━」


花陽「>>61」

えりいいいいいいい！

花陽「えりいいいいいいいい！！」ｶﾞﾊﾞｯ

絵里「花陽………はなよぉぉぉぉぉぉうおおおおおぉぉぉぉぉ！！」ｶﾞﾊﾞｯ

花陽「えり……え、えり……エリィィィィィィィィィィ！！」ﾎﾟﾛッﾎﾟﾛッ

絵里「ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！　はなよぉぉぉぉぉぉ！！！！！！！」ﾎﾞﾛッﾎﾞﾛッ

花陽「えりぃ…エリィィ……」

絵里「はなよぉ……はなよぉぉぉ……」

花陽「絵里ィィィィィィィィいいい！！」

絵里「花陽ォォォォォォォォォォ！！」

ことり「えりぱなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！　えりぱなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！　ぁぁァァァァァァァ！！」ワッショォォォォォォイ！

花陽「そんな訳で」

絵里「付き合うことになりました」

ことり「喉痛めちゃった」ケホッケホッ

穂乃果「おー、おめでとう二人とも！」

凛「かよちぃぃぃぃぃん！！　かよちぃぃぃぃぃんン！！」

希「エリチィィイ！　エリチィィイィィィィィィィィィィィィィィィィ！！」

海未「穂乃果ァァァァァァァァァァァァァァ！！」

真姫「にこちゃァァァァァァァァァァァァァァん！」







にこ「紙ィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ！！！！！！！」

終わりィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ！！！！