幼馴染(16)「あたしと結婚するんじゃなかったっけ？」
男「…」ｶﾘｶﾘｶﾘ（勉強）

幼馴染(17)「ねぇせめてお付き合いくらい」
男「…」ｶﾘｶﾘｶﾘ（勉強）

幼馴染(18)「デートでいいから！　1回だけデートして！」
男「…」ｶﾘｶﾘｶﾘ（勉強）

幼馴染(19)「結婚のことどうおもってる？　考えたことある？」
男「…ふん！ふん！ふん！」（ｽﾎﾟｰﾂ）

幼馴染(20)「もう友達みんな彼氏いるんだけど…」
男「…ふん！ふん！ふん！」（ベンチプレス）

幼馴染(21)「ねー結婚って興味あったりする？うふふふ」
男「…ふん！ふん！ふん！！」（ﾗﾝﾆﾝｸﾞ）

幼馴染(22)「友達が結婚したんだよねー」ﾁﾗ
男「…ふん！ふん！ふん！」（腹筋）

幼馴染(23)「世間はクリスマス…恋人たちの日だよ」
男「…仕事忙しいから」

幼馴染(24)「もうすぐ20代前半終わっちゃうね…きみって彼女いたことある？」
男「…仕事忙しいから」

幼馴染(25)「ハネムーンはハワイがいいなぁ。きみってそういうの考えたことある？」
男「…仕事忙しいから」

幼馴染(26)「お、おねがい…ちょっとだけ会う時間つくって！　お願いします！」
男「…仕事忙しいから」

幼馴染(27)「まわりがみんな結婚していくの…」
男「…仕事忙しいから」

幼馴染(28)「どうして…どうしてわたし…彼氏すらいないの…ぐす」
男「…仕事忙しいから」

幼馴染(29)「私達もうアラサーだよ！？　三十路だよ？　け、結婚とか考えないわけ？！」
男「…仕事忙しいから」

幼馴染(30)「ねぇお互い独身だし結婚しよ！　結婚！　げっごんﾞ！！！」
男「…仕事忙しいから」

幼馴染(31)「おねがいだよぉおおおお！！　行き遅れぢゃうﾞ」
男「…仕事忙しいから」

幼馴染(32)「もういやっ、同窓会いっても独身なんてあたしだけ…もう無理なの」
男「…仕事忙しいから」

幼馴染(33)「さびじい…寂しいよぉ…結婚してよぉぉ」
男「…仕事忙しいから」

幼馴染(34)「私…もう赤ちゃん産めなくなっちゃうよ？　いいの？　それでもいいの！！？」
男「…仕事忙しいから」

幼馴染(35)「もうひとりはいや…耐えれないの…子供できなくてもいいからあなたといたい…」
男「…仕事忙しいから」

幼馴染(36)「はは…いいんだ…いまどき独身女子って結構おおいし…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ　爪ｶﾞｼﾞｶﾞｼﾞ
男「…仕事忙しいから」

幼馴染(37)「私、料理得意だし…家事もするし…あなたの夜のお世話もするよ…なんでもするからぁ」
男「…仕事忙しいから」

幼馴染(38)「ひぎどっでぐだざい！　おねがいじまﾞず！！」
男「…仕事忙しいから」

幼馴染(39)「もう間に合わなくなっちゃうよ…助けて…私を助けて…」
男「…仕事忙しいから」

幼馴染(40)「キミのことがずっと好きだったんだよ…結婚したいよ…結婚しよ…」
男「…妻と子供連れて海外赴任することなった」ﾉｼ

幼馴染(40)「……ぇ」

幼馴染（40）「いやだ…こんなのいや…」

幼馴染（40）「どうして私はこんなことに…神様…」

幼馴染（40）「時間をもどして…幸せだったあの日にもどしてよぉ…」

幼馴染（40）「あああああああああ――――」（発狂）



幼馴染(5)「あれ…ここは…」

男(5)「結婚しよ」

幼馴染(5)「え…」ﾄﾞｷ

幼馴染（5）「ねぇ…いまけっこんって」

男（5）「結婚しよ」

幼馴染（5）「うん！するするする！！　するよ結婚する結婚する！」ﾁｭｯﾁｭ

男（5）「わーい」

幼馴染（5）「やったあああああああ！！」


幼馴染(10)「きみは私のものだよ」ﾁｭｯﾁｭ
幼馴染（15）「ずっと一緒にいようね」ﾁｭｯﾁｭ
幼馴染（20）「大好き。もうすぐ結婚できるね」ﾁｭｯﾁｭ

男(25)「結婚するわ。この人と」
幼馴染(25)「え……」

幼馴染(25)「その人だれ」
男(25)「一目惚れして結婚することにした」


男(40）「…妻と子供連れて海外赴任することなった」ﾉｼ
幼馴染(40)「そう……」

幼馴染（40）「そっか…変えられないんだ…やりなおしてもたどり着く運命は変えられない（涙）」

幼馴染（40）「じゃあ…あの女を殺したらどうなるんだろう…」

幼馴染（40）「あたしの男をうばう…あの憎たらしい糞女を…」

幼馴染（40）「おおおおおおおおお！！　戻れええええええ！！」


幼馴染（13）「思えば…これくらいの歳ほどから男の様子はおかしかった…」

幼馴染（13）「あまりアプローチしなくなってきたし…よそよそしくなった」

幼馴染（13）「そういえばこのころから不登校気味だったよね」

幼馴染（13）「こっちから遊びにさそってみよう」


ﾊﾟﾁｭｯ　ﾊﾟﾁｭｯ

母親「んおおおお！！　息子のぢんぢんぎもぢいいい！！！」

母親「おらおら！　盛のついた犬みたいに腰ふりな！！」

母親「泣いても無駄だよ！　あと１０回イクまで今日は解放しないし飯ぬきだからね！！」

ﾊﾟﾁｭｯﾊﾟﾁｭｯ


幼馴染（13）「え…なにしてるのあれ…」

幼馴染（13）「もしもし警察ですか……」



幼馴染（14）「大丈夫？」

男（14）「…」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ

幼馴染（14）「怖かったね…」

男（14）「…」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ

男（14）「お、おんなは…きらい…だ」

幼馴染（14）「！」

幼馴染（15）「大丈夫だよ。あたしはきみにひどいことしないよ」
男「……」

幼馴染（16）「すこしづつ癒していこうね」
男「…」ｶﾘｶﾘｶﾘ（勉強）

幼馴染(17)「まだ女の子怖い？」
男「…」ｶﾘｶﾘｶﾘ（勉強）

幼馴染(18)「幼馴染の私なら異性だと意識できないんじゃない？」
男「…」ｶﾘｶﾘｶﾘ（勉強）

幼馴染(19)「新生活どう？　体育大学ってたのしい？」
男「…ふん！ふん！ふん！」（ｽﾎﾟｰﾂ）

幼馴染(20)「おい、たまには会ってよ」
男「…ふん！ふん！ふん！」（ベンチプレス）

幼馴染(21)「あの…苦しいときがあったらあたしにいってね」
男「…ふん！ふん！ふん！！」（ﾗﾝﾆﾝｸﾞ）

幼馴染(22)「……だいぶ元気になってきたね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
男「…ふん！ふん！ふん！」（腹筋）

幼馴染(23)「あたしと幸せな結婚生活したらきっと心の傷も癒えるよ」ｷﾞｭ
男「…仕事忙しいから」

幼馴染(24)「やばいそろそろあの女がこいつを奪いに現れる頃かも…」
男「…仕事忙しいから」

幼馴染(25)「……あいつが来たら…そうだ変装して暗殺したらいいんだ…」
男「…け、結婚…しよ」ｸｲｸｲ
幼馴染(25)「え？」
男「ずっと…ぉ、おれのことささえてくれるのは…きみしかいない」

幼馴染（25）「ほんとに…？」
男「うん」

幼馴染(25)「やった…！　やったああああ！運命に勝ったああああああ！！」

ﾄﾞｽｯ　ｻﾞｸｯ

幼馴染（25）「うがっ…ガハッ…！？」
女「…」

幼馴染（25）「なん……で…」ﾊﾞﾀ　血ﾄﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ
女「…勝った」ﾆﾔ

男「幼馴染……どうして事故なんかに…」

女「かわいそうな男くん…私が慰めてあげる」

男「……」ｷﾞｭ

女「ふふ、あなたはどうあっても私の物…」

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