1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 21:03:58.335 ID:gXdCHem60.net
ウィーン

客「~♪」

スネーク「…いらっしゃいませ」フー

客「これと…これ…と」

スネーク「…」スゥ…フゥー

客「レジお願いします」トンッ

スネーク「…8」ピッピッ

客「あぁ、あとファミチキ」

スネーク「…チッ」ピッ

スネーク「982円だ」

客「…1000円で」

スネーク「…」ピッピッガショーン

スネーク「商品と18円だ、受け取れ」シュッ

客「うおっ」パシッ

スネーク「ありがとうございました」

4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 21:04:45.085 ID:gXdCHem60.net
客「な、なんだよテメェ!ふざけてんのか!」

スネーク「清算が終わったら消えろ」スゥ

客「な…二度と来るか!クソが!」

スネーク「ふん」プハー

店長「…あのさ、スネークくん…」

スネーク「なんだ、ゴミ出しか?」フー

店長「いや、もうちょっとまともな接客出来ないの?」

スネーク「?どこか変だったか?」スゥ…プハー

店長「まず入ってきた客を睨まないで」

スネーク「武器を持っているかもしれない 警戒するのは当たり前だ」スゥー

店長「そ、それとレジ打ちしてる間も客を睨まない 見ずに打てるのは凄いけど」

スネーク「敵を前にして目を離すのは自殺行為だ」ハァー

店長「けほけほ…あ、あと商品とお釣りを投げつけない」

スネーク「取引で一番危険なのは手渡しするときだ 迂闊に近づくのは危ない」スパー

店長「客に喧嘩を売らない」

スネーク「あんな雑魚と喧嘩をするつもりは無い 勝手にキレただけだ」スパー

6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 21:06:19.065 ID:gXdCHem60.net
店長「それと何より勤務中にタバコ吸うの禁止!」

スネーク「タバコじゃない、葉巻だ」スパー

店長「葉巻もダメ!」

スネーク「しかしこれが無いと俺は生きていけない!」

店長「禁止!じゃないとクビ!」

スネーク「くっ…了解…」

店長「それと君にレジは無理、しばらく裏方に回って」

スネーク「了解した」

9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 21:08:54.982 ID:gXdCHem60.net
スネーク「これが…ここか」ゴソゴソ

店長「よしよし、君にはこっちの方が向いてるようね」

スネーク「ふっ」ゴソゴソ

ウィーン

店員「らっしゃーせー」

客「これ下さい」スッ

店員「あーい…あれ?こんなジュースあったっけ…」

店員「ってバーコードねえじゃん…それになんだこのピン…あっ」ピンッ

バァン!!キィィィィィィン!!!!

客「ぎゃあああああああああああああああああ!?」

店員「ぐあああああああああああああああああああああ!!!!」

店長「ど、どうしたの!」ダダッ

スネーク「敵か?」

客「あ…あ…」ピクピク

店員「う…うぅ…」ヨロヨロ

10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 21:11:39.393 ID:gXdCHem60.net
店長「しっかり!何があったの!」

店員「突然…ジュースが爆発して…」

スネーク「何を馬鹿な」

店長「ジュースって…?これ?」スッ

スネーク「それはスタングレネードだ ジュースなんかじゃない」

店長「スタングレネード!?なんでそんなものがここに…」

客「あ、ぁ…ジュース売り場にあって…見たことない奴だから…」

店長「売ってたの!?」

スネーク「…あぁこれよく見たら俺のだ どうしてここに」

店長「」

11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 21:14:17.742 ID:gXdCHem60.net
店長「はぁ…どうしてジュースとあんなのを置き間違えるのかなぁ…」

スネーク「うっかりしていた 二度目は無い」

店長「うっかりしていたじゃないよ!こんな事が続くようならクビにするからね!?」

スネーク「クビだけは許してくれ…俺だって生活が…」

店長「まぁ今回はお客様が珍しい体験が出来て良かったと言って許してくれたから、大目に見るけど」

店長「次やったらほんとにクビにするからね」

スネーク「了解、感謝する」

店長「裏方も無理なら…やっぱりレジを任せるよ、今度こそまともな接客してね」

スネーク「任せろ」

店長「近くにいた子がバイト辞めちゃったから、私とスネークくんしかいないんだから、しっかりしてね」

スネーク「あぁ」

12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 21:17:17.580 ID:gXdCHem60.net
ウィーン

客「…」キョドキョド

スネーク「いらっしゃいませ!!!」

客「…」ビクッ

スネーク(なんだ…変な奴だな…おっといかん、睨んでいてはクビになる)

客「…」キョドキョド

スネーク(流石に怪しすぎる…見てないふりして視界の端で観察するか)

客「…」キョロキョロ

客「…」ゴソゴソ

スネーク(!?)

客「…」キョドキョド

ウィーン

スネーク「…」

13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 21:23:04.027 ID:gXdCHem60.net


客「よ、余裕だぜ…へへっ」

スネーク「動くな」チャキッ

客「ひっ!な、何だ!?」バッ

スネーク「…」パシュン

客「ぐああああああ!!!足が!足がああああああああああ!!!!」

スネーク「動くなと言ったはずだ…騒ぐな、次は頭を撃ち抜くぞ」チャキ

客「うぐっ…ぐぬぅ…」コクン コクン

スネーク「盗んだものを出せ」

客「はっ…はぁ!はぁ!ぬ、盗んだ?」チラッ

スネーク「こっちを振り返るな!」パシュン!

客「うぐあ…んー!…ぐふー…フー!フー!はぁはぁ…」バッ

スネーク「ふん…素直に出せば良かったものを…」

スネーク「チョコレートか…こんな物の為に馬鹿な奴だ」モグモグ

客「あ…あぁ…」

スネーク「二度とこんな事をするな じゃあな」モグモグ ポイッ

15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 21:29:53.121 ID:gXdCHem60.net
ウィーン

店長「あ!スネークくん!どこ行ってたのレジほったらかしで!」

スネーク「ゴミ掃除だ」

店長「そ、そう 次は一言声をかけてから行くようにしてね」

スネーク「分かった」

ピーポーピーポー ウーウー

店長「救急車とパトカー?何かあったのかな」

スネーク「さぁな」

店長「物騒ねぇ」

17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 21:36:05.385 ID:gXdCHem60.net
ウィーン

客「…」スタスタ

スネーク(見るからに怪しい奴が迷わずレジに…こいつは…)

客「…動くな」スッ

スネーク「やはりか…」

客「金を出せ…」スッ

スネーク「ふん…」ピッピッ ガショーン

客「この袋に詰めろ」ポイッ

スネーク「…」ツメツメ

スネーク「ほら、受け取れ」スッ

客「あぁ、素直だな…」スッ

スネーク「馬鹿め!」バッ

客「なっ!この」バッ

スネーク「遅い!」ドォン!

客「ぐあ!」

18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 21:39:38.551 ID:gXdCHem60.net
スネーク「ふん、戦闘の訓練も積んでないガキがナイフ1本で俺に敵うと思ったのか?」

客「」ピクピク

スネーク「しかしこのままだと邪魔だな…」

客「…」グッタリ

スネーク「仕方ない…運ぶか」グッガシッ

客「あうぅ…」

スネーク「よし」スタスタ

ウィーン

19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 21:43:22.598 ID:gXdCHem60.net


スネーク「この辺か…ふん!」ポイッ

客「」ヒュー

ヒュー…ボシャン!

スネーク「…」シュボッ…スゥ…ハァー

スネーク「…よし、戻るか」ポイッ

ウィーン

店長「あ!スネークくん!また勝手に出て行って!」

スネーク「ゴミ掃除だ」

店長「昨日声をかけてって言ったばっかでしょ!?」

スネーク「すまない」

店長「気を付けてよ…まったく」

スネーク「あぁ」

20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 21:50:06.476 ID:gXdCHem60.net
翌日

店長「聞いた?近くの川で死体が発見されたんだって」

スネーク「そうか…物騒だな…」

店長「その前はすぐ近くの道で中学生が脚を撃たれて倒れてたって言うし ほんと物騒だね」

スネーク「あぁ、そうだな」

店長「…犯人、スネークくんじゃないよね?」

スネーク「馬鹿を言うな…俺はそんな事はしない」

店長「だよね…良かったぁ…うちのバイトから殺人犯が出たら嫌だもんね 下手したら潰れちゃうかも」

スネーク「…あぁ、犯人早く捕まると良いな」

21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 21:54:43.889 ID:gXdCHem60.net
ウィーン

客「…」キョドキョド

スネーク「いらっしゃいませ!!!」

客「…」ビクッ

スネーク(こいつはまさか…)

客「…」キョロキョロ ゴソゴソ

ウィーン

スネーク「…はぁ」チラッ

店長「えーっとこれがここで…これが…」ゴソゴソ

スネーク「店長」

店長「んー?」

スネーク「ゴミ掃除に行ってくる」

店長「まだお客さん来る時間帯だから後にしてー」

スネーク「…」

ウィーン

22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 21:59:33.588 ID:gXdCHem60.net
客「へへ…ら、楽勝だったな…」

スネーク「ふっ」バッ ガシッ

客「むぐっ!」

スネーク「…さっき盗んだものを出せ」シャキン

客「!?も、もう食べちまったよ!」

スネーク「何を盗んだ」

客「チョ、チョコレートだ」

スネーク「108円」

客「…え?」

スネーク「108円だ、早く出せ」

客「ひ、左のポケットに財布が…」

スネーク「取れ」

客「あ、あぁ…」スッ

スネーク「よし、ふっ!」ググググググ!!

客「あ!?がは…あ…」ガクッ

スネーク「ふん…チッ少ないな」スッ

スネーク「…よし、もうやるなよ」ポイッ

23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 22:04:46.745 ID:gXdCHem60.net
ウィーン

店長「スネークくん!また勝手に出て行ったの!?」

スネーク「一言声をかけた 問題は無いはずだ」

店長「駄目って言ったよね!?許可を貰ってから行くようにして!」

スネーク「了解した これは詫びだ、受け取れ」スッ

店長「1000円?そういうのは別にいらないよ…」

スネーク「そうか」

店長「?」

24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 22:11:28.700 ID:gXdCHem60.net
翌日

店長「聞いて聞いて!新しいバイトが入ったの!」

スネーク「おぉそうか!これで週休0日24時間労働から解放されるぞ!」

店長「えぇ!その子バイトは初めてらしいから、しばらく教えてあげてね」

スネーク「了解!」

店長「もうすぐ来ると思うんだけど…あ、来た来た」

店長「新人のオセロットくんよ」

オセロット「オセロットだ よろしく頼む」

スネーク「あぁ、一緒に頑張ろう」スッ

オセロット「ふん」パシッ

スネーク「何!?」

店長「じゃあ仲良くね」

25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 22:18:18.255 ID:gXdCHem60.net
スネーク「よし客が来たな、よく見ていろ」

オセロット「ふん」

ウィーン

スネーク「いらっしゃいませ!!」

・・・

スネーク「ありがとうございました!!!」

ウィーン

スネーク「こんな感じだ、まずはレジ打ちから教え…」

オセロット「見てれば大体分かる もういい」

スネーク「そうか…なら話は早い」

ウィーン

スネーク「おっと丁度客が来た、やってみろ」

オセロット「任せろ」

27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 22:23:01.340 ID:gXdCHem60.net
客「レジお願いします」トン

オセロット「…82」ピピッ

客「あぁあとファミチキください」

オセロット「…え?」チラッ

スネーク「…」プイッ

オセロット「えっと…えっと…」オロオロ

客「チッ…」イライラ

オセロット「あっこれか?」ピッ

オセロット「982円だ」

客「はぁ…これで」スッ

オセロット「…」ピピッガショーン

スネーク「…!?」

オセロット「9018円のお釣りと商品だ」スッ

客「え!?」

28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 22:28:50.701 ID:gXdCHem60.net
オセロット「どうした?受け取れ」

客「えっでも…あぁはい…どうも」スッ

オセロット「ありがとうございました」

客「いぃやっほおおおう!!!」

スネーク「…」

ウィーン


オセロット「ふっどうだ 客もあんな大喜びだったぞ」ドヤァ

スネーク「馬鹿野郎!」バキィ!

オセロット「ぐあ!な、なにをする!」ドテッ

スネーク「レシートをよく見ろ」スッ

オセロット「レシート…?どこに問題が…」

スネーク「お前は千円札を受け取っただろう 1000-982は?」

オセロット「そんなもの18に…あ!」

スネーク「やっと気付いたか馬鹿め」

オセロット「くっ…」ギリッ

29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 22:31:45.085 ID:gXdCHem60.net
スネーク「俺の真似をして画面を見ずに操作していたな…考え方はおかしくない」

オセロット「な、なに…?」

スネーク「だが見よう見まねの技術を実戦で試すもんじゃない だから打ち間違い(ジャム)など起こすんだ」

スネーク「そもそもお前は接客に向いていない…」

オセロット「何!?」

スネーク「客を睨み付ける癖があるそれに愛想も無い どちらかというと裏方向きだ」

オセロット「くっ…くそっ!先輩だからって!」バッ

スネーク「ふっ!はぁ!」バッドスッ

オセロット「ぐあっ!」バタッ

スネーク「…だが早打ちは見事だった…良いセンスだ」

オセロット「良い…センス…?…うっ」ガクッ

30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 22:36:51.125 ID:gXdCHem60.net
店長「お疲れー交代よーって何やってんの?」

スネーク「ちょっと教育だ それとこいつの打ち間違いで9000円の損害だ、バイト代から引いておけ」

オセロット「…良いセンス…」

店長「9000円!?何でそれを止めなかったの!」

スネーク「今から取り返しに行く ここは頼んだぞ」

店長「あっちょっと!」

ウィーン

店長「はぁ…まったく…」

オセロット「良い…センス…」

店長「何があったの…」

31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/02/27(土) 22:45:43.202 ID:gXdCHem60.net
そしてしばらくの時が経った

店長「うちの経営も大分安定してきたわねー」

スネーク「そうだな…」

店長「オセロットくんも真面目に働いてくれてるし…ぶっ倒れたけど」

スネーク「あいつに0休24時間労働は無理だったんだ」

店長「そうだね…逆にどうして休まず働けるか謎なんだけど」

スネーク「それはお互い様だ」

店長「私は割とサボってるから大丈夫…ってそういう事か」

スネーク「おっと無駄話はここまでだ 客だ」

店長「ホントだ じゃあレジよろしくね」

ウィーン
スネーク「あぁ、いらっしゃいませ!!!!」


―――その後、スネークはバイトの中のバイト、「ザ・バイト」を倒し、バイト超えるバイト、「ビッグ・バイト」と呼ばれるようになった
そしてバイトで稼いだ金ととある客から奪い取った「バイトの遺産」を基に国境なきコンビニ(CSF)を開業
更にバイト達にとっての楽園、バイト派遣会社アウターバイトを建設し、コンビニ、バイト業界のトップに君臨したのだった

終わり

引用元: スネーク「こちらスネーク、コンビニバイトを始めた」