1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/24(木) 18:38:50.94 ID:z5E3rMgW0
※『』はロシア語


ノンナ『ちっちゃいけれど、私達の頼れる隊長です、とは恥ずかしくて日本語では言えませんね』

クラーラ『そうですね』

ノンナ『ちっちゃくて可愛い…小動物みたいで。愛くるしいんですよね』

ノンナ『素直になれないだけで、不器用なカチューシャが大好きです、私』

カチューシャ「だから日本語で話なさいよ!!」

カチューシャ「なんなのよ!カチューシャには話せない事だっていうの?!」

ノンナ「そんな事ありません」

カチューシャ「ならさっき話してた事今言ってみなさいよ!」

ノンナ「…………」

カチューシャ「もうー!いいわよ!そんなにいいたくないなら……!」


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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/24(木) 18:44:25.33 ID:z5E3rMgW0
ーーー

ノンナ「…カチューシャ?何してるんですか」

カチューシャ「ロシア語の勉強よ」

ノンナ「え?」

カチューシャ「ノンナが意地悪だから自分で覚えるのよ!」

ノンナ「…そうですか。頑張ってください……手伝います?」

カチューシャ「いらないわ」

ノンナ「…はい」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/24(木) 19:02:47.86 ID:z5E3rMgW0
ーーー

カチューシャ「ぐ、ぬぬぬ…なんなのよ、この異次元の言語は…」

カチューシャ「…や、やっぱりノンナに……いや、そんなのだめ! カチューシャのプライドが許さないわ!」

カチューシャ「そのうち……」

ーーー

カチューシャ『ノンナ! 一気に攻めるわよ!』

ノンナ『はい!』

プラウダ女子「隊長、かっこいい…!」

ーーー

カチューシャ「ふっふっふっふ…」

カチューシャ「よーし、やるわ!」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/24(木) 19:13:11.69 ID:z5E3rMgW0
カチューシャ「……」

カチューシャ「…私はなにをしているのだろう……」

カチューシャ「…眠たくなってきた……ノンナぁー」

ノンナ「はい、なんですか?」

カチューシャ「眠い。歌って」

ノンナ「はい」

ーーー

ノンナ「ー♪」

カチューシャ「……」ウトウト

カチューシャ(…あれ、これ……さっき…)

カチューシャ「……!」

カチューシャ「ノンナ!もう歌はいいわ!」

ノンナ「…眠らなくて良いのですか?」

カチューシャ「ええ!」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/24(木) 19:25:23.33 ID:z5E3rMgW0
カチューシャ「なによ、やっぱりカチューシャは天才ね!」

カチューシャ「さっきのも全部じゃないけど解ったわ!ふふ、こんなの楽勝ね!」

カチューシャ「ふっふっふ、見てなさいよノンナ……!」

ーーー

カチューシャ「…ふん、ふん……」ペラッ

カチューシャ「……ふぁ…」ウトウト

ーーー

ノンナ「……カチューシャ?」

カチューシャ「…」スヤスヤ

ノンナ「…カチューシャ、こんなところで眠って……あら、これは…」

ノンナ「……!」

ノンナ「…ふふ」

ノンナ「…頑張ってくださいね、カチューシャ」


8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/24(木) 20:47:11.25 ID:z5E3rMgW0
カチューシャ「…うーん、だいたいわかってきたけど……どうなのかしら」

カチューシャ「…そうだわ、この間ノンナが言ってた事を和訳することができれば…!」

カチューシャ「さて、早速…えーと、たしか」

カキカキ

カチューシャ「なになに…」

『ちっちゃいけれど、私達の頼れる隊長です』

『ちっちゃくて可愛い…小動物みたいで。愛くるしいですよね』

『素直になれないだけで、不器用なカチューシャが大好きです、私』



カチューシャ「…………」

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/24(木) 23:02:33.21 ID:z5E3rMgW0
カチューシャ「…な、な……!」

カチューシャ「ま、間違えたかしら……そうね、多分まだ覚えられてないだけよ…」

カチューシャ「……続けよ」

ーーー

カチューシャ「…う、うーん……」

ノンナ「カチューシャ、起きてください」

カチューシャ「う、あ、何よぉ…」ムニャムニャ

ノンナ「遅刻しますよ。いくらなんでもこの時間では」

カチューシャ「…え」

ーーー

ノンナ「…お寝坊するほど、何をしているんです?」

カチューシャ「な、ノンナには教えてあげないわよ!」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/24(木) 23:15:32.02 ID:z5E3rMgW0
ノンナ『…まったく、子供じゃないんですから……そういうところも可愛いですけど』

カチューシャ「…っ!」

カチューシャ(う、い、今の…!)

ノンナ『…どうしました、カチューシャ』

カチューシャ「…に、日本語で話なさいよ!!」

ーーー

カチューシャ「く、ノンナったら、解らないと思ってあんな…!」

カチューシャ(…あれから結構経って、ロシア語は身について来た…)

カチューシャ「…って、そのおかげで普段からノンナが何言ってるか……」

カチューシャ(…なんなのよ、ノンナ……)

カチューシャ「……日本語で言ってくれればいいのに…」

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/24(木) 23:22:16.43 ID:z5E3rMgW0
ーーー

ノンナ『……それで、カチューシャの寝顔はとても可愛らしいんですよ、あどけなくて』

カチューシャ(ノンナったら……また…もう!)

カチューシャ(…こ、ここは……そうね、わからせてあげなくちゃ)


カチューシャ『…そ、そのくらいにしておきなさい、ノンナ』

ノンナ「…!」

カチューシャ『……全部わかってるわよ、言ってる事』

ノンナ「……」

カチューシャ(ふ、ふふ!ど、どう?この短期間でここまでロシア語をマスターしたカチューシャは!?やっぱり天才………)

ノンナ『そうですね。たどたどしいですが、ちゃんとロシア語です』

カチューシャ『…っ! ふ、ふんっ! 私は天才だからこれくらいどーってことないわよ!』

ノンナ『…そういうところも可愛いです』

カチューシャ『ふえっ!?』

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/24(木) 23:33:19.93 ID:z5E3rMgW0
ノンナ『ふふ、ノート、あんなに書き込んで、頑張りましたね、カチューシャ』

カチューシャ『…!の、ノンナ、気づいて…
?!』

ノンナ『偶然、偶然見つけちゃっただけです』

カチューシャ『あ、ああ…!』

ノンナ『ふふ、ロシア語なら、クラーラ以外の子はわからないので、こういう事を平気で呟けましたが、その本人に聞かれてしまっては、困りましたね』

カチューシャ『の、ノンナ…』

ノンナ『でも、遠慮せず』

ノンナ『カチューシャは、とても、可愛いですね』

カチューシャ『う、ううううっ……!』

カチューシャ『に、日本語で喋りなさいよーーー!!』

ノンナ『……嫌です♪』


おわり

引用元: ノンナ『カチューシャはいつも可愛いですね』カチューシャ「日本語で話なさいよ!!」