優花里「このガンダムは機動戦士ガンダムＳＥＥＤの続編、デスティニーの主人公でもあるキラ・ヤマトの機体なんです」

みほ「へえ…でもカラーリングとかいかにも主人公って色だよね」

優花里「シナリオやキャラは少しアクが強くて私実はちょっと苦手だったりしたんですけど…なんせこのメタルビルドはアレンジ補正が入ってまして造詣がとにかくすばらしいんです！」

沙織「高そうだね…いくらしたの…」

優花里「3万円くらいしました…かなりの出費ですよ…」

みほ「高いなぁ…でもすごいね。エッジが効いてて」

華「本当ですね…お花の隣にぜひ添えて飾りたい一品です」

みほ「それはどうかと…」

優花里「私、実はもう一人の主人公でもあるシン・アスカのデスティニーガンダムも欲しかったです…」

沙織「え？買わなかったの？」

優花里「せいかくには買えませんでした…人気が高くて予約がものの数秒で終わったんです…」

麻子「まさに戦争だな…じつは…ほれ」

優花里「れ、冷泉殿！？これはまさかデスティニー！？」

みほ「わぁ…かっこいいけどなんか顔がちょっと怖くて主人公のガンダムに見えないね…でもなんかすごくかっこいい…」

麻子「作品は好きにはなれなかったが、デスティニーガンダムのデザインはガチだと思っている。並んでまで入手した甲斐があった」

優花里「いいなぁ…！そうそう、この洗練されたアレンジ…得にこの羽のアレンジなんてもう最高なんですよ…まさに運命の名にふさわしいＭＳです…」

麻子「そっちこそストライクフリーダムをゲットできるなんてうらやましい…」

沙織「あはは…プラモで妥協とか駄目なのかな？」

優花里「デスティニーはともかくストライクフリーダムのプラモの造詣に関しては触れてはいけません…」

麻子「妥協しようとして1/144ＨＧストライクフリーダムを組み立てた…それがこれだ…」

みほ「相撲ロボか何かかな…」

華「色にも鮮やかさがまったくないですね…同じ機体とは思えません…」

麻子「開発者の頭をひっぱたいてやりたいレベルの造詣だぞ…」

みほ「私は…ガンダムエクシアが好きかな…」

優花里「！？」

麻子「！？」

沙織「エクシア？なにそれ？食べ物？」

華「ガンダムエクシア、ソレスタルビーイングという組織に所属している主人公が乗るガンダムです」

優花里「うわーん…！エクシアリペア3…予約できませんでしたああ！なんであんな一瞬で終わるんですかぁ…！ぐす、ひぐ！」

麻子「思わずパソコンの画面パンチしそうになったぞ私…」

華「あらあら…メタルビルドって相当人気なんですね…」

みほ「エクシア出てたんだ…ちょっと欲しかったかも…とくにリペアがいいかも」

優花里「リペアもありますよ！でもどうして初代リペアなんですか？」

みほ「なんか手当てされてるみたいでボコちゃんみたいで…かわいくって…」

沙織「なんかみぽりん違う意味でガンダム好きになってるような…」

優花里「ダブルオーライザートランザムエディションは私の宝物です！」

麻子「持ってるのか！？」

みほ「あー知ってるー！後半合体するのだよね？刹那のガンダム！」

優花里「はい！これです！」

麻子「はじめて生で見た…」

みほ「わぁ…本当にトランザムのカラーだー…かっこいい…！」

華「すばらしいです！生け花に是非！」

沙織「すこし生け花から離れようよ」

みほのアパートにて


みほ「メタルビルドかぁ…いいなぁ…私もちょっと欲しくなってきたかも…買おうかな…」

ポチポチ

オークションサイト

ストライクフリーダム　現在32000円　入札数15

みほ「」　　　目

ポチポチ

ガンダムエクシア　メタルビルド　21000円　入札数12

みほ「」　　　目　

みほ「デスティニーもストライクフリーダムと同じくらいかぁ…じゃあ通常のダブルオーライザーは安いかも！優花里さんのは特別バージョンだったわけだし…」

ポチポチ…

ダブルオーライザー　現在40000円　入札数20

みほ「」　　　目

みほ「じゃ…じゃあトランザムのはいくらなんだろ」

ポチポチ

メタルビルド　トランザムライザー　130000円　入札15

みほ「」　　　目

みほ「ほ、本当に玩具なのこれ…」

みほ「お母さんにねだったら軽蔑の目で見られるだろうし…かといってお姉ちゃんに相談してもわからないだろうし…お父さんの財布はお母さんに握られてるからむりかー…」

みほ「はぁ…とりあえず個人でやってるようなおもちゃ屋でも回ってみようかな…明日は船から下りれるし…」

………

……

…

>>16
優花里「なんかダブルオー組やＳＥＥＤ関連はすごく人気でプレ値がやばいんですよ…オークションサイト覗くと唖然としますよ！」

みほ「わあ、古いお店…」

カランカラン

おばあちゃん「あらいらっしゃい…ってめずらしいねぇ、女の子が店に来るなんて…」

みほ「あはは、玩具を探してて…」

おばあちゃん「はてはて、お目当てのものがあるといいねぇ」

みほ「少しおじゃまします～」

みほ「古い玩具ばかり…戦車もたくさんあるなぁ…」

みほ「あれ…なんだろうこれ…ハイレゾリューションモデル…バルバトス…」

みほ「これもメタルビルドなのかな？すごくずっしりしてる…」

みほ「しかも最近やってたガンダムだよね…鉄血の…オルフェンズだったっけ…2話くらいだけ見たけど、主人公が仲間のためにどんな敵でも迷い無くやっつけるんだよね…私もあこがれちゃうなそういうの」

みほ「あれ…なんだろあれ…ってメタルビルドがあるー！」

みほ「どれどれ…ガンダムアストレイゴールドフレーム天…なんかかっこいい…！」

みほ「値段も…なんとか買えそう！おばあちゃんこれください！」

おばあちゃん「はてはて…これはいくらだったかのう…1800円だったかの…」

みほ「え…18000円の間違いじゃ…？」

おばあちゃん「いやぁ、おもちゃでそんなにするわけがないべさ…いくらで仕入れたか忘れたし1800円でいいよ」

みほ「でもそれじゃ…」

おばあちゃん「わしは去年に後ろの庭で石油を掘り当ててな。店の売り上げがあろうとなかろうと食い所に困らなくなったんじゃ…」

みほ「そ、そうなんですか…」

おばあちゃん「だから1800円でええ」

みほ「あ、ありがとうございます…」

ガタ…

みほ「あれ、後ろから何かおもちゃの箱が…あれ…メタルビルド…ガンダムエクシア！？お、おばあちゃんこれもください！」

おばあちゃん「はいはい…んーこりゃ…ちょっと高いかもね」

みほ「あはは、さすがにおばあちゃんもわかるよね…」

おばあちゃん「2000円でいいよ」

みほ「」　　　目

みほ「なんだかんだで両方1万円以下でゲットしちゃった…」

みほ「とりあえず今日は実家に帰ろうっと…メタルビルド二つもげっとだよ～うれしいなぁ～ふんふん♪」スキップ

西住宅にて

みほ「ただいま～♪」

しほ「あらおかえりみほ、って何？それは」

みほ「あ、きっとお母さんにはわからないと思うけど…メタルビルド…」

しほ「！みほ、ちょっときなさい…！」ぐい！

みほ「きゃ！」

しほ「みほ、その模型の箱を見せなさい」

みほ「でもお母さん…これは私が…」

しほ「はぁはぁ…いいから見せなさい…！」

みほ「う、うん…」

しほ「アマツ天！？それとこっちはエクシア！？みほ…これをどこで入手しましたか…言いなさい…」

みほ「えっと…家に帰る最中によったおもちゃ屋さん…」

しほ「！？」

しほ「みほぉ…私からお願いがあるんだけれど…」

みほ「な、何かな？」ゾッ

しほ「エクシアとアマツ…私の所持しているものと交換してくれないかしら…？」

みほ「へ！？おかあさん！？」

しほ「ついてきなさい」

西住家地価倉庫にて

ガラガラ

みほ「え…こ、これってメタルビルドがたくさん…」

しほ「そうよ…これは私のコレクション…」

みほ「ストライクフリーダムにデスティニーまであるよ！」

しほ「お目が高いわねみほ！この二つを手に入れるのは大変だったわ…たまたま私がお仕事休みでなんとか入手できた産物よ…観賞用、存用、り倒し用にそれぞれ三体ずつかってあるわ」

みほ「あ、エクシアリペアだーいいなぁ」

しほ「ダブルオーシリーズは大体抑えてあるわ…見なさい、これを」

みほ「わぁ…アヴァランチ…エクシア？」

しほ「そう、これは私がもっとも気に入ってるメタルビルドのひとつよ。アヴァランチは雪山を意味して、原作には登場しない幻の形態…ってこれは駄目よ！交換できないわ！ひとつしかないのです！」ガバァ

みほ「あはは…そこまで大事にされちゃ変えてなんて言えないよ…（かなりほしかったなぁ…始めてみるエクシアだ…）」

しほ「そこでね、みほ、私からお願いがあるのです…」

みほ「お願い…？」

しほ「私はゴールドフレーム天とエクシアを持っていないのよ…」

みほ「え…買えなかったの？」

しほ「そう、たまたまその日は戦車道の大事な会議があって…終わってからすぐにジョー○ンに行ったんだけど…売り切れてどうしようもなくなかった…！」ガン！

しほ「発売日に限って会議とか演習があってとうとうその二つを買い逃したのよ…！私としたことが…西住の名をもつものがこんな悔しい思いをするなんて…！」

しほ「だからお願い…私にその2つ…譲ってくれないかしら…」

みほ「オークションとかは？」

しほ「駄目よ…そんな情けないまねは…西住家が転売屋に媚び諂うなど…あってはなりません！」

みほ「そうなんだ…」

しほ「複数買いしたものでよければ2つ以上持っていってもかまわないわ…だからおねがいよ…みほ…」

みほ「お母さんがここまで私を頼ってくれるなんて…うん！わかったよ…じゃあこの二つはお母さんにあげる！」

しほ「み、みほぉ！（ぱぁ」

みほ「じゃあ私…エクシアリペアと…ストライクフリーダムとデスティニー貰って行っていい？」

しほ「ええもちろん…あぁもうこれから私はこの二つで遊ぶから今日はもう道場しめるようにまほに行って頂戴！」

みほ「う、うんわかった…」

しほ「さっそく開封しましょう…あぁ、このわくわく感、戦車道では味わえない快感ね…ひひひひ」

みほ「おかあさん怖い…」

まほ「みほか…どうした？」

みほ「お姉ちゃん、なんかお母さんが今日はもう道場しめろって…」

まほ「え、なんで…？ってみほ、お前なんだそのメタルビルドの山は！？」

みほ「お姉ちゃん知ってるんだ…最近はまっちゃって集めてるんだ…」

まほ「エクシアリペア…それにデスティニーだと…ストフリまで！？」

みほ「えっと…お母さんがたくさん持ってて、私のと交換してくれたんだ！」

まほ「な…なんだと！？今お母様はどこへ！？」

みほ「地下室に居るよ！」

まほ「ちょ、ちょっと行って来る！！！！」

みほ「あ、お姉ちゃんまで…」

後日みほのアパートにて

優花里「おお！西住どのもついに入手したんですね！ストフリコンビかぁ…いいなぁ！」

麻子「まだ売っているお店があったことにおどろきだ…エクシアリペアなんてどこで入手してきたんだ…」

みほ「あはは、私はこのリペアが一番好きかな…」

華「私はこれを買いました！アストレイレッドフレーム！」

優花里「おお、五十鈴殿はレッドフレームでありますか！今でもなんとか手に入るものですね！」

華「はい！ずっしりしていて可憐でぐりぐり動く…まさに一厘の花です！刀も素敵だわ…」

沙織「私も買ってみたよ！これ！」

優花里「モビル…スーツイン…アクション…？」

沙織「安かったからつい！デスティニーガンダムだよ！よくわからないけど」


優花里「逆に良く見つけてきましたね…そんな塩ビのかたまｒ…じゃなくてフィギュア…」

沙織「安いしそれにこーやってみてるとなんかかっこいいって思えてきちゃって…私の初ガンダム！」

みほ「あはは、いいんじゃないかな沙織さんらしくて」

沙織「でしょー！えへへへ！」

優花里「戦車と一緒に飾ると味があっていいですよ！」

みほ「いいかもー！こんど4号戦車でも買って一緒に並べてみるよ！」

みほ「それと…ちょっと気になってるモデルがあったんだけど…」

優花里「ふむふむ…なんでしょうか？」

みほ「ハイレゾリューションモデルのバルバトス…だっけ？」

優花里「あぁ…あれですか！あれはですね！」


………

……

…

まほ「お母様…！」

しほ「なにかしらまほ？」

まほ「あの…良かったら私のガンダムのフィギュアとメタルビルド、どれか交換してもらえませんか？」

しほ「あら、あなたも知っていたのね…と言う事は何か良いものを持っているの？」

まほ「はい！最近シリーズ化した鉄血のオルフェンズのなんですが…」

しほ「…へぇ」

まほ「ハイレゾリューションシリーズのバルバトスと言うフィギュアを所持しております！」

しほ「それがなにか？」

まほ「このフィギュアはパーツはボロボロ落ちやすいですが造詣がすばらしいものでして…」

しほ「却下」

まほ「だめですか…？」

しほ「４体買いました…激しく後悔しています…」

まほ「うう…」がくり

まほ「私は戦車道に生きて生きて趣味という趣味が今までありませんでした…ですがようやくメタルビルドというひとつの趣味を見出す事ができたのです」

まほ「でも毎日のように戦車道戦車道戦車道でいつもメタルビルドを購入できない…この辛さをお母様はわかっていただけますか？」

しほ「う…それは…」

まほ「それでようやく買えたのがこのバルバトスなんです…たしかに稼動に難があるかもしれません…ですが私にとってこのバルバトスは宝物なんです…」

しほ「おろかね…それしか知らないなんて…」

まほ「そんな…」

しほ「はぁ、メタルビルドのすばらしさを知らないなんて愚か者と言ったのです…仕方が無い…」

倉庫にて

まほ「すごい！？なんですかこのメタルビルド博物館は！」

しほ「ふふふ、驚いたかしら？」

まほ「うっひょおおおお！」

しほ「そうですかそうですか、そんなに喜ばしいですか、結構結構」

しほ「三体だけですよ？みほと同じ」

まほ「え…？」

しほ「私だって娘を平等に愛おしいと思っています…だから選びなさい、三体だけあげるわ…」

まほ「お、お母様！！！！（うるうる」

まほ「じゃ…じゃあ私はこのエクシアとゴールドフレーム天と…トランザムライザーを！」

しほ「は？（威圧」

まほ「す、すみません冗談です…トランザムライザーはかなり貴重ですもんね…エクシアと天だけあればいいです」

しほ「は？（威圧」

まほ「ひぃ！？」

しほ「エクシアと天はひとつしかないから駄目です！ほかのを選びなさい！」ガバァ

まほ「じゃあトランザムライザーとダブルオーライザーとデスティニーで…」

しほ「良いわよ。在庫まだあるから…」

まほ「ありがとう…お母様…（うるうる」

しほ「その代わり条件があります」

まほ「なんでしょうか？」

しほ「いつかきっとメタルビルドでダブルオークアンタが発売すると思うの…」

まほ「！？！？！？！？！？」

しほ「私ダブルオーの映画を見たせいもあってか絶対手に入れないと気がすまないのよ…欲しいの…とにかく欲しい」

まほ「わ、私も…私もほしいです！」ごくり

しほ「だから発売日直前はあなたに休暇を与えます」

まほ「おお…！」

しほ「だから私の分含めて二つかならず入手しなさい」

まほ「はい…西住の名にかけて！」

まほの個室にて

まほ「あんたは一体…なんなんだぁ！がきぃんがきぃん！」

まほ「それでも、それでも僕はー！」

まほ「貴様は歪んでいる…！トランザムバースト！」

まほ「はぁはぁたまらん…もう寝ずに遊べそうだ…」

しほ「うるさいですよ！いい加減寝なさい！！！！！」ドン！

まほ「す、すいませんつい！」


いつかメタルビルドがプレ値ではなく普通の値段で一般市民にいきわたります様に…

エンダーエンダーミッション


完