1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/15(日) 17:50:08.144 ID:h7RBL8Ni0.net
忍「な、なんじゃ急に、藪から棒に。今度は一体どういう風の吹き回しなんじゃ?」

阿良々木「いや、なんてことのないただの質問なのだけれど。この間僕が部屋の掃除をしていた時に懐かしいものを見つけちゃってな」

忍「それは・・・」

阿良々木「そう化物語のドラマCDだ」

忍「ほ、ほぉー・・・わ、儂はてっきりあああ新しいドドドドーナツかとでもおおおおおお思ったわ」

阿良々木「ちょっと、忍さん!?」

3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/15(日) 17:54:43.828 ID:h7RBL8Ni0.net
――黒齣――

忍「ミスドの中でゴールデンチョコレートが最強であるのは紛れもない事実なのじゃが、しかしなかなかどうしてココナッツチョコレートもおいしいものじゃのぅ」

阿良々木「よくもまあ飽きもせずにドーナツばっか食ってるよなお前、まったく」

阿良々木「でさ――忍、単純に僕の勘違い――記憶違いしなのかもしれないけれど、その辺って実際どうなんだ?」

忍「そ、その辺ってななななんのことじゃ?」

阿良々木「わかりやすすぎる!」

6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/15(日) 17:58:38.699 ID:h7RBL8Ni0.net
忍「わ、儂は声変りなどしておらんわ!」

忍「ただちょっと、その・・・喉の調子が悪かっただけじゃ!」

忍「中の人の話などするな!」

阿良々木「中の人って言っちゃったよ!?」

阿良々木「――まあ、でも、忍がそこまで言うのなら、僕の考えすぎだったのかもな。アニメ化が決定してシリーズが続き、忍が喋り始めてからはずっとその声だもんな」

阿良々木「そもそも運命共同体である僕らに隠し事なんてあるはずがないじゃないか、シリーズを通して定期的かつ長期に渡って行われている受験勉強のせいで疲れが出てきちまったのかな、僕も」

 

8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/15(日) 18:06:56.985 ID:h7RBL8Ni0.net
戦場ヶ原「待って、阿良々木くん」

阿良々木「戦場ヶ原!どうしておまえがここに」

戦場ヶ原「そんなことはどうだっていいの、重要なことじゃない」

戦場ヶ原「――ねえ、阿良々木くん。忍さんに関してその結論を下す前に見てほしいものがあるの」ポチッ

阿良々木「これは・・・」

戦場ヶ原「そう、某ロリコン製造アニメのオープニング曲、『プラチナ』よ」

9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/15(日) 18:19:43.079 ID:h7RBL8Ni0.net
――黒齣――

戦場ヶ原「どこかで聞き覚えがないかしら?」

戦場ヶ原「この曲を歌っているのは坂本真綾さん――さて、阿良々木くん。その手に持った化物語ドラマCDには忍さんの担当は誰と書いてあったのかしら?」

阿良々木「おい・・・ちょっと待ってくれ、戦場ヶ原」

戦場ヶ原「いくら頭の弱い阿良々木くんでももうわかるわよね、なんなら『冒険でしょでしょ』も必要かしら?」

阿良々木「・・・」

忍「・・・わかった、もうよい」

忍「そうじゃ、儂は我が主様に隠し事をしておった」

忍「そう儂は――」

羽川「待って、忍さん!」

阿良々木「羽川!」

10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/15(日) 18:27:56.514 ID:h7RBL8Ni0.net
阿良々木「羽川!どうしてお前がここに」

羽川「阿良々木くん、そんなことはどうだっていいの、重要なことじゃない」

羽川「――聞いて、阿良々木くん。戦場ヶ原さんは一つ大きな勘違いをしてしまっているの、忍さんは阿良々木くんに隠し事なんてしてないわ」

戦場ヶ原「・・・一体どういうことかしら、羽川さん。いくら羽川さんといえど、私よりすこぶる出番の多い羽川さんといえど、こんなSSでまで私の出番を取らないで頂戴」

戦場ヶ原「残念ながら忍さんは黒よ」

羽川「――私に少しだけ誤解を解く時間をください」

羽川「あなたの勘違いを訂正してみせるわ」

戦場ヶ原「いいわ、三分間だけ待ちましょう」

――黒齣――

11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/15(日) 18:42:09.071 ID:h7RBL8Ni0.net
――白齣――

羽川「今回の戦場ヶ原さんの勘違いというのは『中の人にこだわりすぎた』というところね、

羽川「実際のところ、戦場ヶ原さんは間違っていたわけではない――そう、これは小さな勘違いが原因なのよ。戦場ヶ原さんは一つのキーワードを意識しすぎたせいで間違った答えにたどり着いてしまった、

羽川「戦場ヶ原さんが惑わされてしまったキーワード――それは『ハルヒ』という名前よ、

羽川「戦場ヶ原さん、あなたは忍さんの中の人が『ハルヒの中の人と同じ』というイメージから現在の忍さんの声を否定した、

羽川「でも、このwikiを見てほしいの、

羽川「これは坂本真綾のウィキペディア、そしてここに――『ハルヒ』の文字が見えないかしら?

羽川「そう、戦場ヶ原さん。あなたは『ハルヒ』というイメージから過去の忍さんと今の忍さんの中の人を違う人と判断してしまったけれど、本当は変わってなどいなかったのよ、

羽川「これが今回の事件の真相よ」

戦場ヶ原「――いや、違うわよ」

羽川「へ?・・・あれ?」

14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/15(日) 18:49:52.813 ID:h7RBL8Ni0.net
――黒齣――
後日談というか今回のオチ

忍「『ただの人間には興味ありません!』」

阿良々木「次」

忍「『貧 はステータスだ!希少価値だ!』」

阿良々木「次」

忍「『天誅戦士ウマ仮面!』」

阿良々木「うん、明らかに違うよね」

忍「そうじゃな」


――完

引用元: 阿良々木「忍、『ただの人間には興味ありません』って言ってみてくれないか?」