1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/28(日) 05:01:39 w0Yk1jkc
ここはオークの住処の洞窟。

膝をつく豚の巨人と、その首に両刃剣を向ける小柄な女がいた。

怪物と騎士の戦いは決着した。


女騎士「……」チャキッ

オーク「俺の負けだ」


オーク「殺せ!」


女騎士「……。」


"
"

2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/28(日) 05:02:22 w0Yk1jkc
女騎士「空を見上げて」



女騎士「バカな・・・早すぎる・・・」

女騎士「って呟いたら」


女騎士「どうなるの?」



オーク「……。」


オーク「?」



4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/28(日) 05:09:25 w0Yk1jkc
姫「や~れやれ…『アイツら』は焦らすって事を知らないねぇ……」ヒュン


オーク「!?」


姫「って隣で私が言う」ニヤリ



オーク(目の前に高そうな宝石を着けた女が、ヒュンってワープしてきた!?)


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/28(日) 05:11:29 w0Yk1jkc
エルフ「ヒュン」


エルフ「そして俺が」

エルフ「しゃあーねえな、いっちょ種つけにいくか」

エルフ「っていう」



エルフ母「ヒュン」


エルフ母「そしてベテランの私が」

エルフ母「よーぉ、こりゃ私の仕事だガキはすっこんでろ」

エルフ母「ってあなたの肩を叩く」


オーク(!?)


"
"
6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/28(日) 05:13:23 w0Yk1jkc
くの一「ヒュン」

くの一「そんで私が」

くの一「・・・・」

くの一「って言って、遠くの高台で物欲しそうな顔で見てる」


王女「ヒュン」

王女「そしてビルの屋上のフェンスに立っている私が」

王女「ったく…どいつもこいつも強姦っ早いんだから」

王女「って言う」


魔女「ヒュン」

魔女「さらに私が」

魔女「スタンバイ完了、いつでも襲えるよ」

魔女「と声をかける」


オーク(何人出てくるんだ)


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/28(日) 05:18:55 w0Yk1jkc
女海賊「ヒューン」

女海賊「そこで遙か異郷の地にいるアタイが」

女海賊「・・・あいつら・・・ついに動き出したか・・・!」

女海賊「っておもむろに服を脱ごうとする」


異民族の娘「ヒュン」

異民族の娘「そして私が」

異民族の娘「よりによってこのタイミングとは……」

異民族の娘「って言いながらオークの巣窟に入っていく」


オーク(……オークの住処はここだ。もう勝手にしてくれ)


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/28(日) 05:29:30 w0Yk1jkc
女勇者「ヒュン」

女勇者「そしたらボクが」

女勇者「君はボクの希望だ」

女勇者「って服を脱がそうと身構える」ジリジリ

オーク(やめろ、無言でにじり寄ってくるな)


女神「ヒュン」

女神「そして私がスカートをたくしあげながら」

女神「やれやれ…やはりデータ通りにはいきませんか」

女神「って言う」ガシッ

オーク(あっ、女神さまが止めてくれた)


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/28(日) 05:30:06 w0Yk1jkc

魔王「ヒュン」

魔王「我は」

魔王「はっきり言ってやろうか? これで地球は終わりだ」

魔王「と言いながらおしっこを我慢してる」

オーク(なんでワープしてきたの?)



オーク(というか助けて魔王様)


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/28(日) 05:30:57 w0Yk1jkc
シスター「ヒュン」

シスター「そしたら私が」

シスター「あまり突っ込むのはやめてよね。オークも万能じゃないんだから」

シスター「って微笑みます」

オーク「!?」


女教皇「ヒュン」

女教皇「そこで私が」

女教皇「もう私には…縁のない話だと思ったんだけどな…」

女教皇「と呟きながら低温ローソクを抜き出します」

オーク「」


サキュバス「そして私は」

サキュバス「速すぎるということは無い、我々は十年も焦らされたのだ」

サキュバス「って言う」

オーク(助けて)


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/28(日) 05:31:42 w0Yk1jkc
女冒険者「ヒュン」

女冒険者「その横で私は形見のロケットをおもむろに開けて、ぼやけた写真に    キスを試みる」


村娘「ヒュン」

村娘「そして私が葉っぱの落ちゆく植木を見てオークを連想する」


女将軍「ヒュン」

女将軍「すると俺が山から鳥が一斉に飛び立つのを見て」

女将軍「とうとう来たか……行くぞ、お前たち」

女将軍「と言うと同時に山全体がざわつき始める」


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/28(日) 05:34:50 w0Yk1jkc
オーク(この女たち)



オーク(目の前で涎垂らしているだけで誰も襲ってこない・・・?)


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/28(日) 05:36:22 w0Yk1jkc
魔法使い「ヒュン」

魔法使い「そしたら僕が」

魔法使い「あーあもうすぐ媚薬が完成するっつーのに・・・まあいっか・・」

魔法使い「って頬をポリポリ掻きながら呟く」

オーク「」

オーク(あっダメだ逃げよう)


女剣士「ヒュン」

女剣士「ったく、損な役回りだぜ…」

女剣士「とオークの背にそっと呟く」

オーク(同情するなら助けて)


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/28(日) 05:41:18 w0Yk1jkc
女司祭「ヒュン」

女司祭「そしたら私の杖(電動バイブ)が光だして」

女司祭「近いな…」

女司祭「と呟く」


ウィーン ブブブブブブブブブブブ

オーク「」


女格闘家「ヒュン」

女格闘家「その俺の胸に激痛が走り」

女格闘家「あと少し持ってくれよ…!」

女格闘家「と呟く」

オーク(血走った目でこっち見ないでくれ)



オーク(……ん?)

オーク(もしかして)


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/28(日) 05:42:05 w0Yk1jkc
女司祭「ヒュン」

女司祭「そしたら私の杖(電動バイブ)が光だして」

女司祭「近いな…」

女司祭「と呟く」


ウィーン ブブブブブブブブブブブ

オーク「」


女格闘家「ヒュン」

女格闘家「その俺の胸に激痛が走り」

女格闘家「あと少し持ってくれよ…!」

女格闘家「と呟く」

オーク(血走った目でこっち見ないでくれ)



オーク(……ん?)

オーク(もしかして)


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/28(日) 05:43:33 w0Yk1jkc
オーク(もしかして)

オーク(この流れに乗れば、逃げられるのか?)


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/28(日) 05:44:24 w0Yk1jkc
オーク(やってみる価値はあるか)

オーク「……」ゴクリ


オーク「ヒュン」

オーク「そこで俺が」

オーク「僕には…僕には関係ないんだっ」

オーク「って言いながら、その場から逃げ出す」


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/28(日) 05:45:23 w0Yk1jkc
オーク「……」



オーク「そして俺は行き止まりに追いつめられて」

オーク「そうだったのか。これが答えか」

オーク「と一人呟く。その後、全て終わったかのようにその場で膝を着く」


オーク「ヒュン……」


19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/02/28(日) 05:46:02 w0Yk1jkc