1: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:01:23.33 ID:2b+VS3/8.net
ことり「そうなんだ。じゃあ一緒に帰れないね」

海未「すみません。あちらの方もしっかりと練習に出ておかないと顔が立たないので」

ことり「だよねー。大変」

海未「私が好きでしていることですから。では、ことり気をつけて」

ことり「ねぇ、海未ちゃん」

海未「はい?」

ことり「ことりも一緒に行ってもいい?」

2: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:02:08.75 ID:2b+VS3/8.net
海未「それは別にいいですけど、見てても面白くないと思いますよ?」

ことり「ううん!そんなことないよ?」

海未「そうですか?」

海未(ことりはそこまで弓道に興味があるように思えないんですけど......)

ことり「弓道してる海未ちゃんかっこいーもん!」エヘヘ

海未(うっ///)

ことり「照れた?照れた?」

海未「て、照れてないです!?/// ほ、ほら、行きますよ!」

ことり「わーい!」

3: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:03:16.39 ID:2b+VS3/8.net
ギギギ...


海未「......」スウッ


海未「むんっ!」パッ


ーーートスッ!


ことり(うわー!やっぱり弓道してる海未ちゃんかっこいいなぁー!)

ことり「ん?」

「きゃー!園田先輩また的中!」キャイノキャイノ

「やっぱかっこいいよねぇ~彼女にしてほしい!!」キャイノキャイノ

海未(ううっ......き、聞こえてるんですが///は、恥ずかしい......///)ヒュン!


ーーーガッ!


海未「うっ...外しました...」

「外したけどかっこい~~!」

「もう全部かっこいい.....園田先輩の弓になりたい......」


ことり(むむむ......海未ちゃんは後輩に人気なんだねぇ)

ことり(慕われているというか、憧れの的というか)ジ-

ことり(昔は泣き虫さんで、よく泣きながらことりと穂乃果ちゃんの後についてきたのになぁ)クスクス


海未「...スゥ」グググ


ーーートンッ!


ことり「......もう、誰から見てもすごい人になっちゃったな、海未ちゃん」

ことり(嬉しいけど、ちょっぴ寂しいかも)エヘヘ

5: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:04:43.23 ID:2b+VS3/8.net
海未「ことり」タタタッ

ことり「あれ? こっち来て大丈夫なの?」

海未「はい。私の番は終わったのでひとまず休憩です」

ことり「そっか!お疲れさま!かっこよかったよ!」フッフッフッ

海未「ことりまでまたそんなことを......。結構恥ずかしいんですよ、ああいうこと言われるの」

ことり「海未ちゃんは恥ずかしいかもしれないけど、ことりは見てて嬉しいです」エヘヘ

海未「嬉しい? よくわかりませんけど、まぁことりが嬉しいのなら、いいことなのですか?」

「園田さーん!ちょっといいー?」

海未「はい! すみませんことり。また行きますね。飽きが来たなら帰っていていいですから」

ことり「ううん。もうちょっと見ていくよ」

海未「そうですか。では」タタッ

ことり「いってらっしゃい」ノシ


「今度の大会のことなんだけど」

海未「ああ、えーっと日曜のですよね?」


ことり「......」ボ-

「出られる?」

海未「今度の日曜は大丈夫ですよ」

「本当!よかったぁ!園田さんが出てくれたらみんなやる気が違うから、先生嬉しいわ!」

海未「え、いやいや。そんなことないです。みなさん、私がいなくても本当にすごくて」テレテレ

ことり「......」ボ-

ことり(そっか......)

6: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:05:39.91 ID:2b+VS3/8.net
ことり(いつも弓道場にくると、普段の、ことりの知らない海未ちゃんを見られて)

ことり(とっても不思議な気持ちになれるんだよね)

ことり(他の人と仲良くおしゃべりしてることに対して嫉妬してるとか、そんなことはなくて)

ことり(胸の中がポカポカしたあったかいもので満ちてくる感じ......)

ことり(今までわからなかったけど......今日わかった)


「アイドルの方も楽しみにしてるから!あなた、たまに弓打つみたいな仕草してるわよね」フフッ

海未「えっ...!?え...!?いや、そ、そんなことは!?////」オドオド



ことり(ことりは......)


ことり(海未ちゃんがみんなに受け入れられてる光景を見るのが、とっても好きなんだなぁ)ニッコリ

9: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:06:55.37 ID:2b+VS3/8.net
「海未ちゃーん! 次また順番!」

海未「はい!今行きますね!」

ことり「......ふふ。いい顔してるなぁ」


海未「......」グググッ


ーーートンッ!


ことり「......」


海未「......ふんっ!」グッ


ーーートンッ!

ことり(......いけない。なんだか眠くなってきちゃったな)ゴシゴシ


ことり(昨日も衣装作っててあまり寝てないから)ファアア


海未「......はっ!」パッ


ーーートンッ!

ことり「......」ウツラウツラ



海未「......ラブアロシュ-」ボソッ


ーーートンッ!


ことり「......zzz」


ことり「...海未ちゃん...zzz」

10: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:08:16.64 ID:2b+VS3/8.net
海未「ことり......お待たせしま」

海未「おや」

ことり「zzz」スゥスゥ

海未「こんなところで座ったまま寝ているなんて。器用ですね」

ことり「zzz」ムニャムニャ

海未「......」

ことり「zzz」スゥスゥ

海未「......ふふ。穂乃果のは見慣れてますけどことりの寝顔を学校で見られるのはなんだか貴重です」クスクス

海未「......」

海未「起きませんよね?」ドキドキ

スッ

パシャ

海未「......」

ことり「zzz」スゥスゥ

海未「よし、よく撮れてます」ホゾンデス

ことり「zzz」スゥスゥ

海未(......髪がきれいです)

海未(す、少しくらい触ってもバ、バれませんよねっ!?もう私とことりしか残ってませんし!)ドキドキ

ことり「zzz」スゥスゥ

海未(し、失礼しまーす)サワッ

ことり「zzz」スゥスゥ

海未(......や、柔らかい......何をしたらこんなに柔らかくなるんですか)ナデナデ

海未(衣装作りは大変ですよね......)

ことり「......んむぅ」

海未「」ビクッ

海未(お、起こしてしまったでしょうか!?)ドキドキ

ことり「......」

ことり「......zzz」スゥスゥ

海未(セ、セーフです)ホッ

11: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:09:17.58 ID:2b+VS3/8.net
海未(いくらことりでも髪を撫でているのを知られたら恥ずかしいですから)ドキドキ

海未「......ことり、いつもお疲れ様です」ナデナデ

ことり「zzz」スゥスゥ

海未(あなたは知らないでしょうけど、私はあなたのことをずっと追っているのですよ?)ナデナデ

海未(小さい頃からいつも私のことを気にかけてくれて、それなのに自分のことも人一倍頑張る頑張り屋さんなあなたの背中を)ナデナデ

海未(少しは......その背中に追いつけたでしょうか)ナデナデ

海未「ねぇ、ことり。私はあなたを......」



ことり「んん......」

海未「......!!」ビク

ことり「ンミちゃー?」ネボケ

海未「お、おはようございます!?」ビクビク

ことり「ふぁー。ことり、寝ちゃってたよ。ごめんね?」ゴシゴシ

海未「い、いえっ! 疲れていたのでしょう? 練習も終わりましたし、帰りましょうか!」ビクビク

ことり「んー?何だか落ち着きなくない?」

海未「そ、そんなことないですよ!?」ギクッ

ことり「ほんとっかなー? ことりが寝てる間に何かした?」ノビ-ッ

海未「そ、そんな!?穂乃果じゃないんだからするわけないでしょう!?」

ことり「んふふ。じょーだんだよ、じょーだんっ! 遅くなっちゃったね!帰ろうか」

海未「は、はい」

海未(どうやら聞かれていなかったみたいです。よ、よかったぁ~~~)ホッ

12: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:10:10.08 ID:2b+VS3/8.net
ことり「今日は練習見せてくれてありがとうね」テクテク

海未「いえ、こちらこそ。ことりが見てくれると気が引き締まるので嬉しいです」テクテク

ことり「気が引き締まるの? ことりが見てると?」テクテク

海未「えぇ。昔からことりには色々とそばにいて教えてもらいましたからね」テクテク

海未「ことりに見られていると思うと、しっかりとしなければ、って思うんです」テクテク

ことり「えぇー。それってことりが要らないプレッシャーかけてるってことじゃない?」テクテク

海未「そんなことないですよ? 私はことりがいると嬉しいですし、頑張れるんです。全然要らなくなんてないです」フフッ

ことり「全然?」

海未「全然です」

ことり「それは凄いね。海未ちゃんの中でことり、凄すぎるね」

海未「凄いですよ。なんて言ったって私の泣き虫の時代を知っている数少ない人物ですから」

ことり「あぁ、それは凄いね。レアすぎてお釣りがきちゃうかも」クスクス

海未「お釣りがきてしまいますよ」クスクス

13: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:11:16.39 ID:2b+VS3/8.net
ことり「んー、でも今日は海未ちゃんが頑張ってる姿見られてよかったかも」

海未「そうですか?」

ことり「そうです」

海未「変なところを見せていないか恥ずかしいですけど」

ことり「ううん。かっこよかったよ、後輩の人たちもキャーキャー言ってるの見れたし」クスクス

海未「もう。絶対からかってるやつじゃないですか、それ!」プンプン

ことり「ごめんごめん。でも、なんだかたまに海未ちゃんの弓道姿見ると、かっこいいなぁ、って思うのは本当だから許して」

海未「べ、別に...ことりにかっこいいと思われたいわけではないですけど///」プイッ

ことり「悪い気はしないでしょう?」ンフフ

海未「まぁ...それはその...はい...///」

15: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:13:11.61 ID:2b+VS3/8.net
ことり「おー、海未ちゃんが珍しく素直だー!」ワ-オ

海未「め、珍しくってなんですか!?」

ことり「だっていつも恥ずかしがったり、穂乃果ちゃんに怒ってばっかりいるからさー。こんな風にお話しするのだって久しぶりだし」

海未「うぐぐ...ことりにそんな風に思われていたとは。心当たりがあるだけに強く言えないのがまたなんとも」

ことり「歌詞の方は大丈夫?」

海未「...歌詞、ですか。うーん、一応形にはなっているので、あとは真姫と話し合って言い回しや表現を変えるぐらいですね」

ことり「そっかぁ。偉い偉い。海未ちゃんは頑張ってますね」ナデナデ

海未「うわっ/// い、いきなり何するんですか!?///」ドキドキ

ことり「いやー、よく昔はこうやって頭撫でてあげてたなぁって思って」エヘヘ

海未「そ、そうですけど///」ドキドキ

ことり「昔は海未ちゃんの方が背が小さかったから撫でやすかったけど、今はもう同じ身長だもんね。大きくなっちゃって」

海未「まぁ、3月の生まれですから。幼少期の体格差はどうしようもないものでしょう。というか、なんですかその久しぶりに会った親戚の方のような台詞は」

ことり「んー。今日、弓道してる海未ちゃん見て、そう思ったの」

海未「?」

16: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:14:24.54 ID:2b+VS3/8.net
ことり「小さい時は、ことりと穂乃果ちゃんの後を海未ちゃんが一生懸命走って追いかけてきてたけど」

ことり「弓道に勉強に運動に、それにお家のこと。いろんなことを一生懸命頑張ってきてさ。その結果、いつの間にか海未ちゃんはこんなに凄い人になってたんだなぁって、すっごい感じたんだ」

海未「......」

ことり「今はもうμ'sにも弓道部にも欠かせない存在。みんながみんな、海未ちゃんを認めてて受け入れてて。ことりはそんな光景を見られるのが本当に嬉しかったの」

海未「......」

ことり「そんな海未ちゃんと一緒にいられてことりは幸せだなぁーって、そう思ったら胸の中が暖かくなって」

海未「......ことり」

ことり「いつの間にか寝てました!」エヘヘ

海未「あはは......」

海未「そうですね......小さい時はまだ足が遅かったんですよね、私。今思えばあの頃の私はノロマな亀のようなものでしたよ」

ことり「そんなこと......」

海未「ですが、そんな亀がもし、ことりの思ってくれているような人物になっているのだとしたら、あなたの目にそう映るような何かになれているのだとしたら、それは...紛れもなく、穂乃果と、そしてことり、あなたのおかげですから」

ことり「......ことりと穂乃果ちゃんの?」

海未「私はいつもたった1人で頑張れてこれたわけではありません。寂しい時悲しい時、辛い時、逃げたくなるような場面に直面して押入れにこもったりした時もありました」

ことり「押入れ。よく海未ちゃんこもってたね。戸にもわざわざ背中向けて隠れてた」

海未「でしょう? 母に怒られ祖母に叱られ、どうしようもなくなって押入れにこもって1人で泣いていた私のもとに駆けつけてくれたのは、ことりだったじゃないですか」

ことり「海未ちゃんは泣き虫さんだからねぇ。泣いてたらいつだってすぐにどこにいるのかわかったよ」クスクス

17: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:17:32.19 ID:2b+VS3/8.net
海未「そういうのがきっとよかったんです。そういうのがきっと、私は欲しかったんです」

ことり「......」

海未「何もべた褒めも絶賛も望んではいないんです。小さかった頃の、何をしても人よりも劣っていてダメダメだった私を、そのままここに居ていいんだ、と誰かに言って欲しくて。泣いていたのだと思うんです」

ことり「......海未ちゃん」

海未「ことりは、そんな私のそばに寄り添っていてくれたから、そんな私を見つけては頭を撫でて『頑張って偉いね』と言ってくれたから。そんな手招きするようなことりの優しさが私は嬉しくて」

海未「う、嬉しくて...」チラッ

ことり「?」

海未(あ、あなたのようになりたいと......あなたのそばであなたを支えられるように強くなりたいと、心から......思ってるだなんて、は、は、はっ、恥ずかしくて言えませんっ///)ウウウ

ことり「ふふっ。なんだか海未ちゃんにそんな風に思ってもらえてただなんて、嬉しいなぁ」

海未「私だって、ことりにそんな風に暖かい気持ちになってもらえてると、恩返しができている気がして、う、嬉しいです」

ことり「えへへ。ねぇ」

海未「はい?」

ことり「また練習見に行ってもいい?」

海未「もちろん! むしろ来てください」

ことり「じゃあ、今度の大会も見に行ってもいい?海未ちゃんのこと応援したいよ!」

海未「来てくれるんですか!? ことりが来てくれたら百発百中です!!」

ことり「海未ちゃんったら、大袈裟だよ、そんな」クスクス

海未「本当に、本当ですって!」

ことり「じゃー、お弁当作ってあげるね!」

海未「お弁当!! ことりの作った卵焼きが食べたいです」

ことり「うん、いいよー。他には何か食べたいものある?」

海未「えーと、えーと、んー、食べたいものがありすぎて困っちゃいます!」








にこ「......」

穂乃果「......」

希「......」

18: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:21:25.91 ID:UqO1oanP.net
にこ「穂乃果」

穂乃果「はい」

希「あれであの2人本当に付き合ってないん?」

穂乃果「はい、付き合ってません」

希「ウソやろ......」ドンビキ

にこ「あんなクっソ甘な会話垂れ流して何してるのよあいつらは......」

穂乃果「穂乃果も最近胃がもたれてるんだよ」

希「穂乃果ちゃんから『2人が付き合ってないのに甘々な雰囲気だしすぎて辛い』って相談された時は何を言ってるかと思ったけど」

穂乃果「信じてくれた?」

にこ「練習の時には垣間見せてない雰囲気じゃないの、あれ」

穂乃果「でしょー? みんなでいる時は普通なんだけどさ、3人になった途端、2人であの雰囲気醸し出されるからもうどうしたらいいかわかんなくなっちゃって」

希「あの中におったら、そら、存在理由がかき消されるわな...」

穂乃果「うん。かき消された。存在を証明するために家帰ってからほむまん毎日食べてたらお父さんに『やっと和菓子屋を継ぐ気になったか!!』って泣かれたもん」

にこ「継いであげなさいよ...」

穂乃果「うーん。まぁ、考えとく」

希「うわぁー。お弁当の話になってから海未ちゃんめっちゃウキウキやん」

穂乃果「海未ちゃん、小さい時からことりちゃんの作ったものなんでも好きだから、母親の味がことりちゃんの味になってるとこあるんだよね」

希「刷り込みの域やん...鳥だけに」

にこ「ったく、保護者しっかりしなさいよっ!」

穂乃果「穂乃果が2人の保護者か。......それ、いいね!」

希「海未ちゃんからことりちゃんへの気持ちは見ててうちらでもわかるくらいにダダ漏れやけど、あれ、ことりちゃんは気付いとるん?」

穂乃果「うーん。多分気づいてないと思う
。ことりちゃんはそもそも自分が海未ちゃんのこと好きって気持ちにも気づいてないと思うんだよね......話してる限り」

にこ「......うわぁ、あんたら幼馴染マジヒくわ」

穂乃果「そこに穂乃果入ってる?」

希「当たり前やろ」

穂乃果「穂乃果は2人に恋愛感情持ってないのに...」

20: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:23:46.07 ID:UqO1oanP.net
希「まぁ、とにかく現状を確認して穂乃果ちゃんが言っとったことが事実だってのは、わかった!」

穂乃果「わかってくれて嬉しいよ」

にこ「でも、穂乃果がどんな状況に置かれてるかはわかったけど、特にできることなんてなさそうじゃない?」

穂乃果「え?なんで?穂乃果、これからも無自覚なあの2人の甘々な雰囲気の中にいるの?」

希「だってあの2人は絶対穂乃果ちゃんを仲間外れになんかせんやろうし、それに別にまんざらでもないんやろ?」

穂乃果「ほぇ?」

にこ「元々、穂乃果の母親がことりで、父親が海未みたいなところあるじゃない、あんた達」

穂乃果「......」ウ-ン

穂乃果「うん......たしかに。穂乃果、2人の愛情を惜しみなく受けている子どもポジションなところあるかも。海未ちゃんは厳しいし、その分ことりちゃんは甘えられるし」

希「アメとムチのような存在やな」

穂乃果「そうか。2人が穂乃果の保護者だと思えば、......うん、じゃあ、無理にあの2人はくつけなくてもいい感じ?」

にこ「なに?あんた、私と希に海未とことりをくっつけさせようとしてたの?」

穂乃果「うん。そうだよ」

希「シレッと凄いこと言うね、穂乃果ちゃん」

21: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:29:08.24 ID:UqO1oanP.net
穂乃果「いやー、ここのところほむまん食べ過ぎてそろそろ体重が。また海未ちゃんに怒られちゃうからさァ」

にこ・希「」ア!

穂乃果「ことりちゃんが大好き海未ちゃんモードにさせちゃえば穂乃果の体重のことなんて気にならなくなるかなぁって思って」

にこ「穂乃果、後ろ、後ろ」ヒソヒソ

穂乃果「え?なににこちゃん。いきなり小声でどうしたの?ん?」

希「あはは、......えーっと後ろにな」アセダラダラ

穂乃果「うん? 後ろ」

ガッ

穂乃果「ひっ!? 」

にこ「希、ダッシュよ!」ダッ

希「ごめんな、穂乃果ちゃん!!ダイエット頑張ってな!!」ダッ

「穂乃果、あなた最近帰るのが早いと思ったら。ほむまんを食べに帰ってたんですか」ゴゴゴゴゴゴゴ


穂乃果「その声は......お父さんっ!?」

海未「誰がお父さんですかー!!」ガ-

穂乃果「ひぃぃー!? ウワァアアあごめんなさいいいい!!?」

海未「ことり!!にこと希を追いなさい!!私は穂乃果に説教しまっ」クルッ

海未「えっ?」

ことり「えっ////」カァァアアアアア

穂乃果「うわぁぁん!!海未ちゃーん!!くびねっこは掴まないでぇぇーー!!」ジタバタ

海未「ことり、あなた、どうしてそんなに顔が赤いんですか?」

ことり「え、いや......その、だって、ほ、ほ、穂乃果ちゃんが....../////」チラチラ

海未「穂乃果が......?」キョトン

ことり「......海未ちゃんがことりのこと好きだって言うから/////」カァァァアアア

海未「......えっ」

海未「な、な、......なっ」

海未「なぁーー//////!?」カァァァアアアアア

22: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:30:13.21 ID:UqO1oanP.net
穂乃果「ぁああああ...あ?」ジタバタ...ピタッ

海未「うぇ!? そ、そんなこと、穂乃果は...え、言って、ませんよね!?///」

穂乃果「ことりちゃん達どこから話聞いてたの!?」

ことり「は、話////」カァアアア

海未「は、話って?ほむまんのことを話していたんじゃ? 」

穂乃果「まぁ、ほむまんのことは話してたけど」

海未「うん?私はことりが突然『ぴぃぃ』と叫んだので、ことりが見ていた方を見てみると穂乃果とにこと希がいるのがいて。近づいたら穂乃果がほむまん食べ過ぎたうんぬんを言っているのが聞こえてきたため本能的に近づき穂乃果の肩をトンッと...」

穂乃果「怖いよ、海未ちゃん。そして、海未パパはほむまんのことしか聞いてないんだね、わかった!」

海未「なんですかその海未パパって」

ことり「うぅ////」カァアアアア

穂乃果(うん、ことりちゃんは反応してるってことは、ことりちゃんはだいぶ初っ端から話聞こえてたんだな!穂乃果たちけっこー大声で話してたもんね!)

海未「ことりどうしたんですか?本当に顔が真っ赤っかですよ?風邪でもひいて」



穂乃果「穂乃果ターンマ!」

海未「はい?」

穂乃果「ことりちゃん、ちょっと来て」ダッ

ことり「ピィ!?////」ダッ

海未「あっ、ちょっと!? 穂乃果!? ことり!?どこ行くんですか!?」ダッッ

穂乃果(うわー着いてきたー!そして加速が速い!!)

穂乃果「う、海未ちゃん!」クルッ

海未「なんですか!?」

穂乃果「穂乃果とことりちゃんちょっとお話してくから、そこでおとなしく待っとくんだよー!」タッタッタッ


海未「なんです。話って......おとなしくって。......ひ、人を子ども扱いして」ウグッ

海未「しかし、待てと言われたからには待たなければ」ムウゥ

23: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:33:13.64 ID:UqO1oanP.net
穂乃果「ふぅ、はぁ。あー走るってしんどい!ベッドの上に今すぐ横になりたーい!」グダッ

ことり「ほ、穂乃果ちゃん...は、話って」ハアハア

穂乃果「あぁ、そうだった。えぇーっと、時間がないから率直に聞きます!」

ことり「う、うん」

穂乃果「ことりちゃんは海未ちゃんが好きだよね?」

ことり「......?」

穂乃果「え、いやいやいやいや、なにその『よくわかんな~い』みたいな首かしげ!穂乃果には取り繕わなくていいから!幼馴染でしょ!?ことりちゃんの演技なんて見たらわかるよっ!!さっきことりちゃん照れてたじゃん!」

ことり「そ、それはだって...///」

ことり「穂乃果ちゃんが、海未ちゃんがことりのこと好きとか大声で言うから.../////」カァァァァアア

穂乃果「ああ、それ!!そのリアクションが最初からほしかったの!」モウ!

ことり「も、もう穂乃果ちゃん!ことりのことからかわないでよっ!海未ちゃんがことりのこと好きなわけないでしょー?///」メッ

穂乃果「何言ってるの!?見てて穂乃果でもわかるよ!?海未ちゃんことりちゃんのことすっごい好きだよ!?大好きに決まってるじゃん!!?」

ことり「うう......///// 」

穂乃果「......って、ことりちゃん。もしかして海未ちゃんの好意、本当は気づいてて知らないふりしてる?」

ことり「......///// 」

穂乃果「......あーその感じ。知ってたんだね」

ことり「......」

ことり「......」

ことり「....../////」コクン

穂乃果「......おお......ことりママ......穂乃果でもびっくりだよ......どうしてそんな風に海未ちゃんの気持ちをもてあそんだの?」

ことり「も、もてあそんでなんかないよっ!?ことりだって本当に海未ちゃんが大好きだもん////」

穂乃果「でも、言ってることとやってることがあやふやすぎてさ、ママ。穂乃果チャイルドはとっても迷惑しているよ?」

穂乃果「どうしてそんな演技して自分の気持ちも海未ちゃんの気持ちも見て見ぬフリしてきたの?」

ことり「うぅ......だって、海未ちゃんのこと考えたら、ことり、顔が真っ赤っかになって分かり易すぎるんだもん/////」カァァァアアア

穂乃果「うん、たしかに」

24: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:35:39.92 ID:UqO1oanP.net
ことり「意識して気持ちを圧し殺さないとずーっと顔に出ちゃって仕方なくって。最初は泣き虫な海未ちゃんが心配で色々してたけど///」

ことり「だっ、段々本当に海未ちゃんのことがかわいいなって、好きだなって、思うようになっていったら顔が真っ赤っかになっちゃうってこと知っちゃって......////」

ことり「なんとかしようと思って、でも小さい時のあの海未ちゃんと距離なんてとったら、海未ちゃん寂しくて死んじゃうんじゃないかな、とかことりに嫌われたとか思って元気なくなちゃうんじゃないか、とか悩み始めたらキリがなくて......////」

ことり「海未ちゃんからの好意も薄々わかり始めたけど、海未ちゃんなかなか告白とかもしてくれないし......///」

ことり「雑誌とかネットで調べたら、海未ちゃんのはもしかしたら一時の迷いってやつなのかなとか思ったら、仲のいい幼馴染のままの方がこれからも一緒に居られるしいいなってなって...///」

ことり「でも、そしたらことりのこの顔が真っ赤になる体質は、海未ちゃんのこと考えたらすぐに出ちゃって自分でもどうしようもないから///」

ことり「だったら、もう好きっていう気持ちごと圧し殺していればいいんじゃないのかなって......そしたら周りもバレないかなって......思ってたんだけど......///」チラッ

穂乃果「うーん。なるほどなるほど。ことりちゃん的に考えた末にとっていた策だったわけね」

ことり「そ、そうなんです////」ウウッ

穂乃果「でもさぁー」

ことり「?」

穂乃果「ことりちゃんと海未ちゃんの雰囲気、激甘すぎて、側から見ても2人とも気持ち隠せてないからね?バッレバレだよ、バッレバレ」

ことり「ふぇぇぇえ!!!?//////」

25: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:38:24.19 ID:UqO1oanP.net
穂乃果「甘すぎてその甘さにあてられて、穂乃果、自分の家の餡子の甘さがわからなさすぎて、ここ二週間でピ-キロ太っちゃったんだからねっ!?」

穂乃果「もう本当!なんでこんなにいい雰囲気の2人が付き合ってないの!?って疑問で支配されて宿題も毎日手につかなくて穂乃果いっつも海未ちゃんに怒られるんだからね!?」

ことり「それは関係ないような......///」

穂乃果「ことりちゃんも海未ちゃんも顔とか表情は友達を装ってるのかもしれないけどさ、雰囲気?2人の織り成すその場の色がもう色めきたってるんだよ!!それなのに2人とも顔に赤色がないの!!照れがないの!!」

穂乃果「甘すぎる雰囲気漂ってるのに、2人とも顔色が普通なの!!見てて怖いんだよ!!だって、お人形さんたちが会話してるみたいなんだもん!!」

ことり「......穂乃果ちゃん」

穂乃果「でもね、あまりにも2人のそんな様子に慣れ親しんでた穂乃果は、つい最近まで気がつかなかったんだけど、ある日突然2人が穂乃果の目に異様なものとして映りはじめたんです!!」

ことり「そ、それは.....何があったの///」

穂乃果「それはだね、ことりちゃん」

ことり「う、うん...///」ゴクリッ

穂乃果「穂乃果が、にこちゃんと希ちゃんが付き合っていることを知ったからだよ」

26: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:42:33.39 ID:UqO1oanP.net
ことり「え、あの2人付き合ってるの!?」

穂乃果「うん。多分みんなには内緒にしてると思うから言っちゃダメだよ?」シ-

ことり「う、うん。言わないよ」

穂乃果「......たまに夜ジョギングしてたりすると2人が手繋いでのんびり歩いててさ、たまに見つめあって恥ずかしそうに目線をそらしたり、希ちゃんの話ににこちゃんが黙って頷いて聞いてたりさ」

穂乃果「本当、いい雰囲気なんだよ。なんというか、そっとしておきたいというか、『あー、良いものみたなぁー。誰にも内緒にしておきたいお店知っちゃったなぁー』みたいな、そんな気持ちになれるんだよね。にこちゃんと希ちゃんがイチャイチャしてるのみると、さ!」

穂乃果「それでね、気付いちゃったんだよね。ことりちゃんと海未ちゃんの雰囲気ってたしかに甘々だけど、希ちゃんとにこちゃんみたいに、見てても『良いものみたなぁーずっと見ていたいなー』っていう気持ちになれないんだよね、穂乃果」

ことり「......」

27: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:48:15.68 ID:UqO1oanP.net
穂乃果「この気持ちをどう言えばいいのかわからないんだけど、うーん。『見ちゃいけないものみてる気がする、ここに居たくないな、なんだか見てていたたまれないなぁ~』って気分になるようになるんだよね」

ことり「見ちゃいけないもの......」

穂乃果「うん。だから、ことりちゃんと海未ちゃんの2人だって、そんな風な関係に、お互いに想いを打ち明け合ったら、にこちゃんと希ちゃんみたいに、見ててこっちが幸せになれるような雰囲気になるのかなぁって思ってさ」

穂乃果「今日は2人にことりちゃんと海未ちゃんがうまくいくようにアドバイスもらおうと思ったんだけど」

ことり「思ったんだけど?」

穂乃果「いやー、うまく丸め込まれてねぇ、希ちゃんに『このままでええやろ』って言われてスッカリその気になっちゃっててさ」テヘッ

ことり「......」

穂乃果「んー、でも。そうだなぁ。ことりちゃんが海未ちゃんのこと、本当に好きならさぁ、顔が赤くなるくらい海未ちゃんはどうとも思わないと思うし、顔が赤くなってる方が海未ちゃんがことりちゃんがどう思ってるのか知れて楽かもしれないよ?」

ことり「そ、そうかなぁ....../////」カァアアアアア

穂乃果「えへへ! うん、そうだよ!穂乃果、2人に恋愛感情はないけど、海未ちゃんに真っ赤に照れることりちゃん、本当にかわいいと思うからっ!海未ちゃんだってそう思ってくれるって!!」

ことり「穂乃果ちゃん......あ、ありがとう/////」

穂乃果「ううん!穂乃果もおせっかいかなぁーって思ったんだけど、なんかもうほむまん食べるのも辛くてさっ!」

ことり「あはは......。こんなことりのこと海未ちゃん、嫌わないでいてくれるかな?////」

穂乃果「だいじょーぶ!ことりちゃんが好きになった人だもん!ことりちゃんのこと、もっとだいだいだいだいだーい好きになるよっ!」

ことり「穂乃果ちゃん......グスッ......ありがとう......こ、ことり、告白する......!!」

穂乃果「よーし!そのちょーし!!善は急げだー!!行こう!!ことりちゃん!!」グイッ

28: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:50:52.35 ID:UqO1oanP.net
数分前

海未「......」

海未「......」ウズウズ

海未「いや、流石に遅くないですか2人とも」

海未「ここで待てと言われましたけど......少し寂しくなってきたというか、いえ、別にそんなことはないんです。少し人恋しくなってきて1人でいるのが手持ち無沙汰なだけです」ウズウズ

海未「それにしても」ハァ~

海未(穂乃果がことりに話があるなんて......一体どんな)

海未「はっ!まさか!!」

穂乃果『ことりちゃん!!好きだ!!愛してる!!』

ことり『ほ、穂乃果ちゃ~~ん!!』キャ-

海未「な、なんてことに......」アセダラダラ

海未「うう......ことりと穂乃果......たしかに、お似合いかもしれません。もしも本当にそうであるなら、私はここで待っていた方がいいのでしょうけど」ウ-ン

海未「ですがそれだと......」

海未(ことりを好きだという......私の気持ちはどうすればいいんですか)

海未「......」ゴクッ

海未「......あっちに行きましたよね、たしか」スタスタ

29: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:53:19.41 ID:UqO1oanP.net
海未(ことりー? 穂乃果ー?)キョロキョロ

ことり・穂乃果「」ゴニョゴニョ

海未(あ、いました!)パァァア

海未(まったく、こんな裏道で一体なにをして)タッタッタッ


穂乃果「穂乃果............ことりちゃん、本当にかわいいと思う............」

海未(えっ!?)カクレ

海未(反射的に隠れてしまいました!?)

ことり「穂乃果ちゃん......あ、ありがとう/////」

海未(えっ......こ、ことりがさっきよりも真っ赤に......な、なぜ!?)

穂乃果「......ことりちゃんが好きになった人だもん!ことりちゃんのこと、もっとだいだいだいだいだーい好きになるよっ!」

ことり「穂乃果ちゃん......グスッ......ありがとう......こ、ことり、告白する......!!」

海未「......」

海未「......」

海未(ことり、好きな人いたんですか......)ガ-ン

海未(しかも相手の方もことりのことが好きなんですね......)ガ-ン

海未「知りませんでした。穂乃果は気づいていたというのに」

海未(好きな人が他にいるのに、私はすっかりことりの優しさに甘えて、ことりに練習を見てもらいたいだの、お弁当を作って欲しいだの頼み込んで......)

海未(これでは昔とちっとも変わっていないではないですか。どうして私は自分のことしか考えられないのでしょう)

海未「私はサイテーです......」ボソ



ことり「穂乃果ちゃん、ま、待って!?」ダッ

穂乃果「善は急がないとー! 海未ちゃんちゃんと待ってるかなー!?」ダッ




海未・ことり・穂乃果「」バッタリ





海未・ことり・穂乃果「あっ」

30: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:55:50.06 ID:UqO1oanP.net
ことり「う、海未ちゃん....../////」カァアアアア

穂乃果「ってなんで海未ちゃんが!? あー!!さては待ってられなくて探したなー!?」

海未「うえっ!? そ、そんなことは!?」ギクッ

穂乃果「まったくー! 穂乃果には普段アレコレ言う癖に海未ちゃんってそういう寂しがり屋なところちっとも変わってないよね!!」

海未「うぅ......だって、穂乃果と、こ、ことりが......」チクチク

海未(変わってない......自分で自覚したことを穂乃果に言われるとか、なんだかキツイですね)チクチク

穂乃果「はぁー。穂乃果たちは別に海未ちゃんのこと仲間外れにしたくて海未ちゃんを1人にしたわけじゃないからね?ちょっと本当にことりちゃんにお話があったんだよ!」

海未(話......やはり、さっきのはことりの好きな人の......穂乃果はそれに相談に乗っていたのでしょうか......)

海未(いつから? ずっと前から? 私はそんなことちっとも知らないままでことりと接して......ことりからもそんな相談を受けたことも、受ける気配すらなくて......)

海未(......なんだか、言葉にしてしまうとすごく惨めな気持ちです)ギュウ

海未(私はことりに信用されてると思ってたのですがねぇ。......そんなことはなかったということなのでしょうか)

穂乃果(うぉ......なんだか海未ちゃんがすごく落ち込んでる!?なんで!?そんなに1人にされたこと嫌だったのかな?)

クイッ クイッ

穂乃果「んっ?」クルッ

ことり「ほ、穂乃果ちゃん......////」

31: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:57:01.20 ID:UqO1oanP.net
穂乃果「ことりちゃん.....」

ことり「う、海未ちゃん......////」カァアアアア

海未「はい.....なんですか、ことり......」ドンヨリ

穂乃果(うわぁ!!ことりちゃんここで告白!?善は急げって言ったけど、ことりちゃんってやっぱり肝が据わってるよね!!)ヒュ~

ことり「こ、こ、こ、ここ、こ、こ、ことり」カァアアアアアアア

穂乃果(緊張してことりちゃんがニワトリのようになっている)

海未「......?」

ことり「ことりと......その、あの...ええっと......うぅ......//////」カァアアアアア

ことり(やっぱり恥ずかしくて言えないよぉ~。穂乃果ちゃんは海未ちゃんはことりのこと好きだなんて言ってたけど、そんなことなかったら、勘違いだったら......怖い......海未ちゃんに断られたら......怖いよ......//////)

海未「......」

ことり「......あ、あの、......ごめん......やっぱりなんでも/////」

穂乃果(え!?ことりちゃん諦めちゃうの!?)

海未「......」


ギュウ

32: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:59:22.60 ID:UqO1oanP.net
ことり「う、海未ちゃん////!?」

穂乃果(おほっ!!海未ちゃんからことりちゃんの手を握るとは!!)

海未「ことり、よくわかりませんが一旦深呼吸です」

ことり「し、しんこきゅう......////?」

海未「はい、私も一緒にしますから」ス-ハ-ス-ハ-

ことり「う、うん....../////」ス-ハ-ス-ハ-

ことり「...............ふぅ/////」

海未「落ち着きましたか?」

ことり「お、落ち着いた......////」

海未「よかった。ことりが慌てるなんて、なかなか珍しいものを見てしまいましたね」クスクス

ことり「う、......ご、ごめんね/////」

海未「いえいえ」

海未(......私も落ち着きました。そうです。ことりが誰を好きであろうと、この先誰かを好きになろうと、......私がことりを好きなことに変わりなどないのだから、私はこのままの私であり続けるしかないんですよね)

海未(......)

海未(よし。覚悟できました)ムンッ

海未「それで、私に何か言いたいことがあるのでしょう?私は大丈夫ですから、遠慮なくおっしゃってください」

ことり(ううう......こんな時にも優しいなんて......ほんとにすきぃぃ....../////)キュウウウウウン

ことり「あ、う、うん。......あの、ね。海未ちゃん。本当に急で申し訳ないんだけど.../////」

ことり「ことりと....../////」ドキドキ

ことり「もしよかったら/////」ドキドキ

ことり「つ、つつつ、つき、つつきあってくださいっ!?/////」カァアアアアアア

穂乃果「......」

33: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 00:59:59.27 ID:UqO1oanP.net
穂乃果(うぉぉおおおお!!すごい噛んでた!!ことりちゃん、結構緊張しいなのー!?穂乃果びっくりだよ!?)

海未「えっ。突き合う?剣道のお誘いですか?別にいいですけど」

穂乃果(案の定聞き間違えてるよ!!)

ことり「ふぇ!?いや、その、じゃなくて、ですね、その、えっと......////」オロオロ

海未「稽古ならいつでも付き合いますよ? どうせなら、今からでもうちで稽古つけましょうか?」

ことり(ふぇぇ、ことりがしたいのはそういうお付き合いじゃないんだけどぉ......////)オロオロ

海未「ことり、顔がさらに真っ赤ですが大丈夫ですか? 本当に具合が悪いのでしたら、稽古はいつでも構いませんから」

ことり「で、でも、でも、その、あのね、う、う、海未ちゃん えっと、/////」オロオロ

海未「ちょっと失礼」オデコピトッ

ことり「~~~~//////!?!?」

35: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 01:04:09.62 ID:UqO1oanP.net
ことり(うわわわわわわ!?う、海未ちゃんの顔が、顔が、こんなに近くにぃ~~~~~!?///////)ドキドキドキドキドキ

穂乃果「!?」ワオ!

海未「うーん。熱があるような、ないような...。ことりは平熱が高いですからねぇ」

ことり「//////////」プシュ-!

ことり「ちゅーん......もうダメ//////」グデッ

穂乃果「あ、容量オーバーした」

海未「えっ!? ことり!? ことり!?一体どうしたんですか!? 穂乃果、ことりが突然気を失って!?」

穂乃果(まさかことりちゃんが心の抑圧を解き放つとここまで海未ちゃんに弱くなるとは)

穂乃果「とりあえず、ことりちゃんの家に運ぼう! 海未ちゃん、ことりちゃんおぶって!!」

海未「わ、わかりました!?」ヨイショ

ことり「」チュ-ン

36: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 01:09:01.97 ID:XPzve1WF.net
ことりハウス

海未「よいしょっ、と」ゴロン

ことり「うーん、うーん」グデェ

海未「ことり、うなされて辛そうに......」ナデナデ

ガチャ

海未「穂乃果。理事長とは連絡つきましたか?」

穂乃果「着いたんだけどね。理事長今日から出張みたいでさ」

海未「なんと! ことりのお父上は?」

穂乃果「ことりちゃんのお父さんは、理事長がいないと寂しくて死んじゃうから理事長の出張に付いてったらしい」

海未「......ことりのお父上、寂しがり屋なんですか。なんというか、あまり知りたくなかった情報というか。こんなこと言ったら失礼ですけど」

穂乃果「うん、穂乃果も仕入れたくない知識だったよ」

穂乃果(でも、女の子は父親に似た人を好きになるって聞くからなぁ)チラ

海未「?」

穂乃果(ことりちゃんに関してはバッチリ当てはまってるみたいだね)ニヤリ

海未「なんですか、その意地汚そうな笑みは......」

穂乃果「酷い言い草っ!もう!穂乃果だって色々考えてるのっ!」プンプン

海未「はいはい。わかりましたわかりました。色々考えているのなら、これからどうしたらいいのか考えてください。ことりひとりで置いとけないでしょう?」

穂乃果「あー。それは考えるまでもないね。今日はこのまま海未ちゃんがことりちゃんの家に泊まる。はい、もうこれけってーじこーだから」

海未「はい!?なんですって!?」

穂乃果「海未ちゃんのお母さんにもさっき電話したら『そういうことならば仕方がない』って許可はとってあるよ!」ブイッ

海未「あなたを連絡役に回したことが私の過ちでした......」ガックリ

37: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 01:14:03.40 ID:XPzve1WF.net
穂乃果「まぁまぁ。穂乃果今日は出かけないといけないからさ!一度家に帰ったらそのまま海未ちゃん家に寄って着替えとか取ってきてあげるよ!」

海未「出かけないといけないって...。何かあるんですか?」

穂乃果「うーん、とくに何もないんだけど、家に居たくないというか、あの空間に居たら精神がやられるというか...」

海未「よくわかりませんけど、今日は家にはいられないんですね」

穂乃果「うん! そういうこと!」

海未(正直、先ほどことりをおぶった時も背中に押し付けられる胸の柔らかに必死で耐えていたのに、ことりと2人っきりだなんて......私、理性を保つ自信が)ゴクリ

海未「......そ、それなら、穂乃果も私と一緒にここに泊ま」

穂乃果「それは無理!」キッパリ

海未「な、何故です!?」ドヨッ

穂乃果「なぜなら、ことりちゃんが気を失ったのは海未ちゃんのせいだからです!」

海未「なんですそれはっ!? 穂乃果!それは言いがかりですよ!!私あの時ことりに何もしてません!?」

穂乃果(あのおでこゴッツンコが何もしてないだなんて......海未ちゃんは一体ことりちゃんにどれほど自然にタラシなんだろう......)

穂乃果(ことりちゃんが気持ちを抑えつけなきゃいけなかったのは、海未ちゃんのこういうところも原因なのかな)

穂乃果「だとしたら、やっぱりこうなったのは海未ちゃんのせいなんだから、海未ちゃんが看病すべきだよね!」

海未「だとしたらって私ちっともわかってないんですけど!?勝手に納得しないでください!?」

38: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 01:18:21.75 ID:XPzve1WF.net
穂乃果「もう!いいの!海未ちゃんが看病するの!そうだ!ほ、穂乃果今日は絵里ちゃんの家に止まるんだよ!だから、海未ちゃんよろしくって!」ファイトダヨ??

海未「そうだ! って明らかに今思いついてるじゃないですか!?」ファイトジャナイデス??

穂乃果「うるさいなぁー! 穂乃果は絵里ちゃん家に泊まるの!!」ウガァー!

海未「ちなみに。ど、どうして絵里の家に?」

穂乃果「え、そ、それは......」ウウッ

海未「それはー?」ギッ

穂乃果(やばい!?思いつきだってばれたら海未ちゃんとことりちゃんを二人っきりにさせる作戦が台無しだ!!なんとか、言い訳いい感じなやつ思いつかないと)エ-トエ-ト

海未「ほら、本当は絵里の家に行くなんて口から出まかせなのでしょう? 私と一緒にことりの看び」

穂乃果「つ、......付き合ってるの!!」



海未「......」

穂乃果「......」

海未「......えっ?」



穂乃果「」ハッ

穂乃果(うわぁああああああああ!?ほのか、な、なにを!?なにを口走った!?)

39: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 01:25:20.00 ID:XPzve1WF.net
海未「付き合っ...はっ...ちょ...ほ、穂乃果...?」ガクガクウルウル

穂乃果(やばい!?海未ちゃんが震えて涙目になり始めた!?)

穂乃果「ってことで、穂乃果行くからね!?じゃー!?」ダッ

海未「ちょ.....うぇ?...ほ、穂乃果が...え、え、絵里と...?そんな、いつの間に...そんなの」ガクガクウルウル

海未「......私の知らない間に......穂乃果は大人の階段を......絵里と登っていたのですか......」ウルウル

海未(なんですか、この心境......私は穂乃果のことはそういう風に好きではないですが、それでも、幼馴染としてとても大切に大切に思っていて......)ウルウル

海未(まるで穂乃果の父上が感じそうなこの気持ち......ポッカリと......胸に穴があいてしまった気分です)ウルウル

海未「......ほ、穂乃果」グスッ

40: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 01:28:50.39 ID:XPzve1WF.net
ほのかハウス

ガラッ

穂乃果「...ただいまー」ボソッ

しーん

穂乃果「......」

穂乃果(誰もいないのかな? )

穂乃果「いや、靴があるから居る」

穂乃果(気づかれないうちに荷物をまとめてとっとと行こう。海未ちゃん家にも寄らないといけないし!)ヨシ



ほのかルーム

穂乃果(えーっと、パジャマと着替えの服と...)ガサガサ

「ゆきほ、ちょっと...そこは...だめだよ」

「いーじゃん、ありさー、いまだれもいないんだしー」

穂乃果(......)ガサガサ

「だって、ゆきほ、おなじところばっかりなんだもん...もっとほかのところもしてほしいよ...」

穂乃果(無だ...穂乃果は無だ...何も聞いてなんかないよ。中学生の妹たちの乱れた事情なんて知らない...知らない)ガサガサ

「ありさのリアクションがかわいいんだもん...」

穂乃果(......)ゴソゴソ

「んんっ~......やぁ......」

穂乃果(あと下着入れて......タオルは絵里ちゃん家の貸してもらおう)ヨシッ

穂乃果(スマホの充電器持って、気づかれないように部屋のドアを閉めます)バタッ

穂乃果「......」スタスタ

穂乃果「......」ピタッ

「んっ、......ゆきほぉ......もっとぉ......」

穂乃果「......」

「えへへ、ありさがほしいならいくらでもあげるよー」

穂乃果「......」






穂乃果「......」ダッシュ

41: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 01:33:39.79 ID:XPzve1WF.net
穂乃果「ふう......危なかった。危うく自我が崩壊しかけるところだった」スタスタ


うみハウス

穂乃果「ただいまー」ガラッ

海未母「穂乃果ちゃん!待ってましたよ」

穂乃果「えへへ、ごめんなさい。夜遅くに。海未ちゃんの着替えとか取りに来たんだけど」

海未母「はい。電話のあとにまとめておきましたから。これをお願いしますね」スッ

穂乃果「わーい! ありがとー!代わりってわけじゃないけど、ほむまん持ってきたから食べてね!」スッ

海未母「あらあら。いつもありがとうね」

穂乃果「ううん。ほむまんは余るほどあるから!急なお願い聞いてくれてありがとう!海未ちゃんの練習、休ませてごめんなさい」ペコッ

海未母「穂乃果ちゃん...。いいんですよ、あなたがそんな風に頭を下げなくても」

穂乃果「海未ちゃんのことだから、さぼった分はちゃんと自分でするんだろうけどさ。穂乃果が謝っとけば海未ちゃんママもそんなに強くは言わないかなって」テヘッ

海未母「うふふ。小さい時からちっとも変わってませんね。あなたのその裏表のない所、私は気に入ってますよ?」ニッコリ

穂乃果「穂乃果も、穂乃果には海未ちゃんママが甘いとこ気に入ってるから。海未ちゃんのこと、よろしくね」エヘヘ

海未母「まったく。......これでも少しは丸くなったと思うんですが」

穂乃果「まあね。小さい頃に比べたらね。でも、それはきっと」

穂乃果(海未ちゃんが人前で涙を見せるようには泣かなくなっただけだからだよ)

穂乃果(だから、やっぱり海未ちゃんにはことりちゃんが必要なんだ)

海未母「きっと......?」

穂乃果「ううん。なんでもない」ニコッ

穂乃果「じゃあ、穂乃果もう行くから! 海未ちゃんパパにもよろしくねー!」

海未母「わかりましたよ。では、気をつけて帰ってくださいね」

穂乃果「うん!また来るね!おやすみなさーい!」

42: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 01:40:24.02 ID:XPzve1WF.net
ことりハウス前

穂乃果「また顔合わせたらめんどくさいことになりそうだからメールでいいか」

『ドアの前に海未ちゃんの荷物置いとくから早めにこのメールに海未ちゃんが気付きますよーに!』

穂乃果「はい、そーしん!」

穂乃果「さーて、後は絵里ちゃん家にレッツゴーだね」スタスタ

穂乃果(とっさに行くって海未ちゃんには言っちゃったけど、やっぱり今日は絵里ちゃん家に泊まる事にしてせーかいだったな)ウム

穂乃果(まぁ、まだ絵里ちゃんに連絡何もしてないからサプライズお泊まりなんだけどね!)

穂乃果「さーて、どんな小言言われるのかなー!楽しみだー!」ピンポ-ン

43: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 01:45:09.56 ID:XPzve1WF.net
ことりハウス前

穂乃果「また顔合わせたらめんどくさいことになりそうだからメールでいいか」

『ドアの前に海未ちゃんの荷物置いとくから早めにこのメールに海未ちゃんが気付きますよーに!』

穂乃果「はい、そーしん!」

穂乃果「さーて、後は絵里ちゃん家にレッツゴーだね」スタスタ

穂乃果(とっさに行くって海未ちゃんには言っちゃったけど、やっぱり今日は絵里ちゃん家に泊まる事にしてせーかいだったな)ウム

穂乃果(まぁ、まだ絵里ちゃんに連絡何もしてないからサプライズお泊まりなんだけどね!)

穂乃果「さーて、どんな小言言われるのかなー!楽しみだー!」ピンポ-ン

44: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 01:46:34.20 ID:XPzve1WF.net
えりハウス

絵里「誰かしら......こんな夜に......」

絵里(今日は亜里沙もいないし、最高にくつろごうと思ってジャージだし、コンタクトも外してメガネなんだけど)ビクビク

ピンポ-ン

絵里(まぁ、放っておけばそのうちいなくなるでしょう。明日も久しぶりの休みなんだから、もう外との接触はシャットアウトよ!)

ピンポ-ン

絵里(無視!無視!)

ドン! ドン!

絵里「ひいっ!? ドアを叩き始めた!?」ビクッ!?

「えりちゃーん! あけてー! ほのかだよー! あけてー!」ドン!ドン!

絵里「......」

絵里「穂乃果!?」ドタドタッ

ガチャ

絵里「ど、どうしたのよこんな夜に!?危ないでしょう!?」

穂乃果「うわー!開けてくれたー!今日泊めて絵里ちゃーん!! って、何その格好!?」ケラケラ

絵里「あっ!?」シマッタ!?

穂乃果「あはははは!! え、絵里ちゃんでも家でそんな格好するんだねー!! あはははは!!おもしろー!!写真とっとこ!」パシャシャシャシャ

絵里「~~~~~//////!?!?」カァァアア

絵里「穂乃果ぁ!?」バシッ

穂乃果「りゃん!?」

45: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 01:47:50.07 ID:XPzve1WF.net
絵里「......」ジャ-ジモ-ド

穂乃果「......」セイザ

絵里「写真は全部消した?」

穂乃果「はい。言われた通りにちゃんと消しました」セイザ

絵里「まったく......。人の家にこんな時間にアポなしで押しかけてあげく人の姿見るや否や笑って写真に撮るなんて。穂乃果じゃなかったら警察呼んでるわよ?」ハァ

穂乃果「あはは!ごめんごめん!普段はシッカリした格好しか見たことなかったから、絵里ちゃんでもこんな風にダラけた格好するんだなって思ったら笑っちゃった!」

絵里「穂乃果、それフォローになってないわよ」

穂乃果「手厳しい......。んーと、リラックスモード?の絵里ちゃんも穂乃果は好きだよ?メガネも似合っててかわいいねぇ~」エヘヘ

絵里「......////」ウッ

絵里「まぁ、よ、よしとしましょう。穂乃果に常識を求める方が間違ってるわ」

穂乃果「酷い言われ方だなぁ」

絵里「それよりどうしたのよ。うちに来るなんて珍しいじゃない」

穂乃果「いやー、それがさ、色々あって穂乃果、海未ちゃんの中で絵里ちゃんと付き合ってることになっちゃってさー」

絵里「はぁ!?」

穂乃果「ひぃぃぃ!? 怒らないでぇぇーー!?」ビクッ

46: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 01:48:55.35 ID:XPzve1WF.net
ことりハウス

海未「穂乃果......グス......」メソメソ

ことり「うーん」

海未「」ハッ!

海未(そ、そうでした!私はことりの看病のためにここにいるんでした! 泣いてる場合ではありません)ゴシゴシ

ことり「......あれ?ここは......?」ボヘラ~

海未「ことり、大丈夫ですか?」グスッ

ことり「んみちゃ......?」ボ-

海未「はい。海未ですよ」

ことり「ん......?」ボ-

海未「具合は良くなりましたか? 顔色は良くなったみたいですけど。体温計は......どこにあるんでしょうか。家の中をあさるわけにもいきませんし」

ことり「......」ボ-

海未「失礼しますね」ピトッ

ことり「わーい、うみちゃんがちかーい......」ボ-

海未「ことり、ジッとしてください」

ことり(あれ?......なんでこんなにうみちゃんがちかい......?)ボ-

海未「先ほどよりは熱くはなくなりましたかね...?」

ことり「......」

ことり「う、うわわわわわわっ!?う、海未ちゃん!?////////」カァアアアアアア

海未「突然陽の光を浴びたモグラのように驚いて。どうしました、ことり」

ことり「は、離れて......顔、ち、近いから//////」ウワァ

海未「し、失礼しました。体温計がどこにあるのかわからなかったので」サッ

ことり「ううぅ//////」

47: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 01:50:23.47 ID:XPzve1WF.net
ことり(び、ビックリした。ハッキリしてきたら海未ちゃんの顔が目の前にあるとか......どんな状況なの....../////)

海未(ことりに嫌がられてしまいした......ちょっとショックです)ションボリ

海未(穂乃果なら上手くやれていたのでしょうか)

海未「......」

海未(......穂乃果)ズ-ン

ことり(うぅ......また顔が赤くなっちゃうよぉ//////)ウェ-ン

海未(はぁ......)ズ-ン

ことり(あれ?海未ちゃんなんだか元気がない??/////)

海未「っと、説明しないといけませんねっ(気を取り戻しましょう)」ムンッ

海未「ことりが倒れてしまってから、穂乃果とことりの家に連れてきたんです」

ことり(そっか。こ、ことり。海未ちゃんに告白しようと思って、失敗したんだった......)シュン

ことり「ご、ごめんね。ありがとう。家まで連れてきてくれて」

海未「いえいえ。それで、誰もいらっしゃらなかったので理事長に連絡を取ったところ、どうやら今日は出張で居られない、と。ことりのお父上もそれについて行ったとかで」

ことり(そうだった。......今日お母さんとお父さんいないんだった)

ことり(海未ちゃんと穂乃果ちゃんが帰っちゃったら)

ことり(ことり、今日もひとりかぁ......。別に慣れてるからいいけど)

海未「それでですね。ことりをひとりで放って置けないので、看病も兼ねて今日は泊まろうかと思いまして」

ことり「え......」

海未「嫌でしたか?」

ことり「......と、泊まってくれるの?」

海未「ことりが嫌でなければ」

ことり(い、嫌だなんてそんなこと思うわけないのに、もう海未ちゃんはっ.....あれ?)キョロキョロ

海未「どうされました?」

ことり「ほ、穂乃果ちゃんは?/////」

海未「......ほ、穂乃果......」

海未「......穂乃果」ズ-ン

ことり「うん? (あれ、なんで落ち込んでるの?)」

48: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 01:51:43.33 ID:XPzve1WF.net
海未「穂乃果は......え、....クッ.....え、絵里の家に泊まるとかでさっき帰ってしまって」

ことり「そうなんだー(穂乃果ちゃん、帰っちゃったのか。お礼言いそびれちゃったな)」

海未「なので、私だけが泊まることになってしまったんですがことりは大丈夫ですか?」

ことり「えっ!?う、ううううう海未ちゃんだけぇ!?//////」

海未「うっ、やはり嫌ですよね。どうしましょう。穂乃果に連絡をして連れ戻すしか、しかし、絵里と今頃もしかしたら......。いえ、いけません!?まだ早すぎますっ!?」ウワワワワ!?

ことり「い、嫌じゃないよっ!? 嫌なわけないでしょ!?」

海未「そ、そうですか。よかった......」ホッ

海未「でしたら、その、泊まらせていただきますね」ニッコリ

ことり(うわわわわわ~!?なにその笑顔ー!? か、かわいすぎるよ海未ちゃーーん!?///////)チュ-ン!?

海未「では、ことりはもう少し休んでてください。おかゆでも作ってきますね」ヨイショ

ことり「うううううん。わ、わかった///////」ドキドキド

パタン


ことり「......」

ことり「え、エプロン姿の海未ちゃんか....../////」ホワ-ン

海未『ことりっ。料理のさしすせそ、あなたに教えてあげますねっ!』エプロンモ-ド

ことり「あぁ......絶対かわいい......絶対かわいい......写真撮りたい......海未ちゃんのエプロン姿なんて中学の時の家庭実習以来見てないもん......絶対かわいい......絶対見たい....../////」アシパタパタ

ことり(うあぁ......ど、ど、どうしよう。このままじゃ一晩海未ちゃんと一緒にいると心臓が沸騰しちゃうよ!?身体がもたないっ!?///////)ドキドキドキ

ことり「んん~~んみちゃ~~すきぃ~~/////」アシパタパタ

ことり「//////」パタパタ

ことり「......」パタ

ピタッ

ことり「......」

49: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 01:58:08.52 ID:XPzve1WF.net
ことり(こんな風にことりに思われてるなんて知ったら海未ちゃんどう思うかな......)

ことり(本当に好き。だけど、気持ちを伝えないともうダメってほどまだ切羽詰まってるわけでもない。......気持ちが溢れないくらいの想いなのか、って言われちゃえばそれまでだけど)

ことり(でも......もし上手くいったとしても、ことり、海未ちゃんと付き合うってどうしたらいいのかわからない......)

ことり「......ことりは、穂乃果ちゃんみたいに海未ちゃんのお母さんに気に入られてないみたいだし......」

ことり「......海未ちゃんのお母さん、かぁ......」

50: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:05:04.14 ID:ONw9DA9t.net
---
--


幼少期うみハウス

ほのか「ただいまー!うみちゃーんあそびにきたよー!」ガラッ

ことり「お、おじゃましまーす......」ビクビク

シーン

ほのか「うむ。まだれんしゅうちゅうとみた」

ことり「み、みたいだね」ビクビク

ほのか「さ、ことりちゃん。あがったあがった」クツヌギヌギ

ことり「う、うん......」

ことり(ほのかちゃんはすごいなあ。ことり、うみちゃんの家って、きんちょうしちゃう......なんて言えないけど)ヌギヌギ

「賑やかな声がしたと思ったら、穂乃果ちゃん、ことりちゃん、いらっしゃい」

ことり「」ビクッ

ほのか「うみちゃんママ!! はいこれ!!今日はみたらし団子持ってきたよー!」スッ

海未母「ふふっ、ありがとう。海未はもう少しかかりますから、先に部屋へ行っててくださいな」

ほのか「うん。わかった!いこうことりちゃん!」トタトタ

ことり「あ、う、...うん」チラッ

海未母「......」ジ-

ことり「......!」ビクッ

ことり(う、ううっ。目があっちゃった......////)

海未母「ことりちゃんはいつもオシャレで可愛い服を着てますね」

ことり「あ、ありがとう、ございま、す/////」ドキドキ

「ことりちゃーん? はやくー!」

ことり「あ、う!うん。ま、待ってほのかちゃーん......////」トタットタッ

ことり(うわわわ!! うみちゃんのお母さんからほめられちゃった!!うみちゃんのお母さん、うみちゃんが大人になったらこんな感じなのかなって思うと、すっごくドキドキしてきんちょうしちゃうんだよね/////)トタットタッ

ことり(あぁ、早くどきどき止めないと。いまうみちゃんの顔見たら.........うみちゃんがまだ練習しててよかった////)ドキドキ

51: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:08:53.54 ID:ONw9DA9t.net
海未母(またことりちゃんに目をそらされてしまいました.....)ションボリ

海未母(海未との仲は別に割くつもりはないのですけど。穂乃果ちゃんのように向こうから気さくに来てくれないと、子どもとの接し方というものがいまだに良くわかりたせんね)ションボリ

海未母(怖がらせてしまったでしょうか......)

海未母(海未が可愛くないというわけではありませんが、ことりちゃんのようにオシャレに抵抗がない子どもなら、服を買って着せるのがどんなにか楽しいことでしょう)

海未母(海未は誰に似たのかあまり着飾るのが好きではないみたいですし。こないだも似合うと思って買ってきたワンピース、海未は結局『ひざがみえるのはいやです』と着てくれませんし)

海未母(あっ、ことりちゃんだったら、あのワンピース着てくれるでしょうか......)

海未母(いつも海未があの場所に篭ったらことりちゃんに任せっきりですし。お礼に今度海未にでもあのワンピース、ことりちゃんに届けさせましょう)フフッ


海未母(はぁー。海未とことりちゃんがくっつきでもして、うちの子になりませんかねぇ。ことりちゃん......)タメイキ

52: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:16:28.03 ID:ONw9DA9t.net
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この前うみハウス

ことり「こんにちはー......」ガラッ

シーン

ことり「海未ちゃん、まだ練習かな?」

トタトタ

海未母「あら......。いらっしゃい、ことりちゃん」

ことり「あ、こんにちは...////」ドキドキ

海未母「海未になにか?」

ことり「あ......、クッキー焼いたので......海未ちゃんに食べてもらおうと思って/////」

海未母「クッキー......」ジイイイイイ

ことり(うううう......すっごく睨まれてる......)

海未母(クッキーだなんて!!しかもことりちゃんの手作り!!!)

海未母(なんて女の子らしいんでしょうか!!!こないだ海未が私に作ってくれたものって言ったら)ホワンホワンホワン




海未『だって可能性感じたんだ~♪』ネリネリ

海未母『海未、何をしてるのですか?』

海未『あ、お母さま!少し小腹が空いたのでそばがきを作ってるんです!食べますか?』ネリネリ

海未母『......』

海未母『いただきましょう』

海未『はい♪』ネリネリ



海未母「......」

海未母「......」ハァ

ことり(えっ、ためいき?......ことりが海未ちゃんにクッキー作ったのが気に障ったのかな...?)ビクッ

トタトタ

海未「おや、ことり?」

ことり「あ、海未ちゃーん(助かったぁ!)」ホッ

53: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:17:19.30 ID:ONw9DA9t.net
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ことり「なんてことがあって、海未ちゃんとそれからお話ししてる時もジーっと見られてたからなぁ」

ことり「海未ちゃんの感想もらいたくて1枚その場で食べてもらったら、『私も1枚いいですか?』って、クッキー食べてたし」

ことり「絶対、あれ、『海未に変なもの食べさせてないか』っていう検閲だよ......。怖かった......。食べないでください、だなんて断れるわけないから、食べてもらったけど。......『サクサクしててそばがきとは全然違いますね』ってよくわからない感想もらったし」

ことり「そばがきみたいにグニャグニャしてない、って言いたかったのかな。よくわかんないや。クッキーだし......サクサクするように作ったし」

ことり「海未ちゃん......」

ことり(もし海未ちゃんと上手くいったとしても、海未ちゃんのお母さんと上手くやっていけるか心配......)ハァ

54: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:20:04.45 ID:ONw9DA9t.net
海未(...さて、ことりの家といえど、人様の家の台所ですからね。あまり漁らないように調理をしましょうか)ガチャガチャ

海未(ふむ。卵と...ほうれん草と...オカカと......冷凍うどんと......)パカッ

海未(お米もありますね。ことりにはおかゆを作って、私は後でコンビニで何か買ってきましょう。歯ブラシとことりに栄養ドリンクでも買って来なければいけませんし)

海未(......ことり。倒れるなんて衣装作りで疲れがたまっていたのでしょうか)

海未(私は、ことりが私のことを見てくれないか、と私のことばかり気にかけて、ことりのことを本当の意味では見れていないのでしょうね...)

海未(ことりが好きな人ですかぁ......)ハァ

海未(絵里と穂乃果のことといい、私はもう少し周りに目を向けなければいけませんね)ホッペタペチペチ

海未(しっかりしないとっ!)

海未(せっかくの機会なのですからことりのために美味しいおかゆを作って料理できるところをアピールします!)

海未(ーーーおかゆアタックです!)カッ

55: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:21:04.90 ID:ONw9DA9t.net
えりハウス

穂乃果「絵里ちゃーんまだー?」グデ-

絵里「もうすぐだからおとなしく待ってなさい」ジュ-

穂乃果「穂乃果ハラペコだよーはやくーはやくー」ゴロゴロ

絵里「あぁもう! 待ってなさいって!というか人の家でよくそんなにくつろげるわね!?」

穂乃果「穂乃果は小さい頃から、由緒ある園田家でも傲慢な態度をとる逸材だよ?今更絵里ちゃん家でダラけるなんてハードル低くてお釣りがくるよ」ダラ-

絵里「園田家でもそんな態度とってるならむしろ尊敬するわよ。......っと、はい。できたわよ」トンッ

穂乃果「わーい!冷蔵庫の余り物で作りました的なチャーハンだー!」イタダキマース

絵里「追い出そうか?」

穂乃果「じ、じょーだんだよ!? 」モグモグ

絵里「まったく。事前に来ること言ってくれればちゃんとしたもの用意できるんだからね?味は保証しないわよ?」

穂乃果「ううん! 美味しいよー! 絵里ちゃんが作ってるだけでもうチャーハンがフカヒレに変化しちゃうよ!」ハフハフ!

絵里「変化しないけどね。まぁ、喜んでくれてよかったわ」

穂乃果「おいしーー!」パァアア

絵里「......」

絵里「お代わりあるからね?」

穂乃果「わーい!食べるー!」

56: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:22:10.60 ID:ONw9DA9t.net
ことりハウス

トントン

ことり「はーい」

ガチャ

海未「ことり、おかゆの用意ができましたよ。起きられますか?」

ことり「あ、うん。大丈夫だよー」ヨイショット

ことり「んんん!?//////」ドキンッ

海未「え?」エプロンモ-ド

ことり(え、エプロンつけたまま来てくれたぁああああああーーー!?!?////)キャ---

ことり(か、かわいいーー!? 写真撮りたいよぉ~!!!? う、うわぁああああ!?/////)ドキドキ

海未(ことり、また熱が上がったんでしょうか。顔が真っ赤です...)

ことり(う、嬉しすぎる......海未ちゃんがおかゆ作ってくれたっていう事実で既にお腹いっぱいなのに、惜しげも無くことりにエプロン姿を見せてくれるなんて/////)

海未(これは、風邪薬と氷嚢も用意しておくべきですね...)

ことり(おかゆ食べながら写真撮ったらバレちゃうかな......ヒかれちゃうかな。でも、エプロン外しちゃうかもしれないし、シャッターチャンス逃したくない......!!////)ゴクッ

海未「ことり」シュル

ことり(ああああ!?エプロン外しちゃうのーーー!?)

海未「私、ちょっと買い物に出てきますからおかゆ、食べておいてくださいね?」ヌギヌギ

ことり(あ、あ、あっ......!か、神様......これは一体......海未ちゃんのエプロン姿は写真に撮ってはいけないというお告げですか!?)ガ-ン

海未「すぐに戻りますけど、食べ終わったら食器はそのままにしておいていいですから!」

ことり「うん、わかった......食べておくよ......」

ことり(......もういっそのこと今度の衣装、エプロン取り入れることにしよう......)ガックシ

海未(ことり...具合が悪いのでしょうか。あんなにガックリして。買い物をさっさと終えなければいけませんね!)ムンッ!

海未「では、行ってきますね!」

ことり「うん、いってらっしゃい......はやく帰ってきてね? 海未ちゃんいないとさみしいから」ガックシ

海未「えっ...///」ドキッ

ことり「ん? どうかした?」

海未「あ、い、いえ!なんでもありません!い、いってきます!」タタッ




ことり「あーあ。がっかりしたけど、でも海未ちゃんの作ってくれたおかゆがあるもんね~!たーべよー!」ルンルンッ

57: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:23:02.47 ID:ONw9DA9t.net


海未「......ん、ドアに何か......」ガサッ

海未「ああ、穂乃果が来たんですね」ガサガサ

海未「......やはり、歯ブラシありませんね。母も穂乃果も虫歯を甘く見ています。まったく」ハァ

海未「えーっと、歯ブラシと風邪薬と......氷嚢用の氷と私の夜ご飯を買えばいいですよね」テクテク

海未「......」テクテク

『海未ちゃんいないとさみしいから』

海未「う、うわぁ~~!?!?////」アタマガシガシガシ

海未「な、なんですか、さっきのは///」ドキドキ

海未「ことり、普通でしたし照れた様子もありませんでしたから、あれは別にそういう意味なわけじゃないですよね......うう////」ドキドキ

海未「はぁ。ことりの好きな人が私ならいいのに」ボソッ

海未「って!?あああもう!?何言ってるんですか私はーー!?/////」アタマガシガシ

58: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:24:11.80 ID:ONw9DA9t.net
コンビニ前

アリャリャ-シタ-

海未「私のご飯も買いましたし、これで買い物は全部終わりましたね」ヨシヨシ

海未「ことりが心配ですし、氷が溶けないうちにさっさと帰りましょうか」トコトコ

海未「......」テクテク

海未(今頃穂乃果と絵里は何をしているんでしょう...)

海未「付き合う、ですか......」

海未(人と付き合うって一体どういうことなんでしょうかね)

海未(絵里のことだから、常識あるお付き合いをしていただけているのでしょうけれども、うーん、そもそも常識あるお付き合いってなんでしょうか......)

海未(...付き合う...付き合う...付き合う...)

海未(こればかりは授業ではちょっと教わりませんからねぇ......考えても、そもそも何を材料に考えれば良いのかもわかりません)

海未「......」トコトコ

海未「海未ちゃんいないとさみしいですか......むふふ......」ニヤニヤ

海未「はっ!?破廉恥です!?」ホッペタバッチ-ン

海未「うう...っ!?」ジ---ンッ!

海未「少しほっぺたを強く叩きすぎました......」ジンジン

海未「し、しかし、病は気からですからね!!これしきのことで頬を緩めていたら先が思いやられますっ!!」ヨシッ!

海未「......」スタスタ

海未「......」テクテク

海未「って先って何ですか!?わ、私は何も期待してなんてないです!?夜二人っきりだなぁ~~だなんて喜んでないです!?嬉しいだなんてちっとも思ってなんかないんですからねぇ~~!?」バシバシバシバシバシバシ

59: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:26:22.10 ID:ONw9DA9t.net
海未「うぅ......ほっぺたが......」ヒリヒリ

海未「はぁ......私は何をやっているのでしょうか......」トボトボ

海未「......」トボトボ

海未(だって、......付き合うだなんて、う、うらやましいじゃないですか......)トボトボ

海未(うらやましいなんて簡単に人を羨んではいけないことぐらい私にだってわかります。穂乃果と絵里だって、私の知らない間に悩んで、恋い焦がれて、落ち込んで、その末に互いに心を通わせる結果になったのでしょうし)トボトボ

海未(それでも...私は...うらやましい...心を通わせられたという事実が、そう至るまでまでに必要だったであろう勇気がうらやましい)トボトボ

海未(......私だって)トボトボ

海未(私だって、......ことりと付き合いたい......付き合うということがどういうことかはわかりませんけど、ことりと、わかりあいたい。わかりあうために必要な、勇気がほしいんです)トボトボ

海未(......ことりが私のことを好きなわけはないのですから、そうなるためにはやはり、私から勇気を出して告白をしなければ......ううう)トボトボ

海未(......私にそのようなことが、人並みにできるでしょうか......)トボトボ

海未(いつも辛いことがあれば押入れに篭っていた私に、そんなことが、できるのでしょうか……)トボトボ

60: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:27:33.99 ID:ONw9DA9t.net
ことりハウス

ガチャ

海未「ただいま戻りましたー!」

ことり「海未ちゃん、おかえりー!」ヒョコッ

海未「こ、ことりっ寝ていないと!?」ワタワタ

ことり「ううん? だいぶよくなったから大丈夫だよ~」ニコニコ

海未「そんなこと言われましても、なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまいます」ワタワタ

ことり「そんな気にしないでいいのに。......ん?」クスクス

海未「?」

ことり「海未ちゃん、ほっぺた真っ赤っかだけどどうしたの?」

海未「うえっ!?///」ドキッ!?

ことり「両方とも真っ赤だなんて、お外寒かった?」

海未「え、えっと、そ、そんな感じです?//// そ!そうだ、ことりに風邪薬買ってきたんです!!飲みましょう!!///」

ことり「えっ!?風邪薬!?(海未ちゃん、ことりが風邪引いてるって勘違いしてるんだ...)」

ことり(本当は海未ちゃんのこと思ってほっぺた赤くなってるだけなんだけどなぁ......なんだか申し訳なくなってきちゃった......)

海未「氷も買ってきましたから、熱が出ても大丈夫ですよ!? 薬をのんでもう一度熱を測ってみましょうか!?(平常心です!!平常心!!)」

ことり(海未ちゃんは......)

海未(ことりは......)

ことり・海未(私のことなんて、友達としか思っていないんだから)

61: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:28:41.00 ID:ONw9DA9t.net
ことり「あー、うー、えーっと、風邪薬は寝る前に飲むよ」

海未「そうですか?」

ことり「うん。ご飯食べてから時間経っちゃってるし!」

海未「なるほど。わかりました。では、私もご飯を食べてしまいましょうかね」

ことり「えっ!海未ちゃんご飯食べてなかったの!?」

海未「はい。急遽泊まることになりましたから、この家の食材を使うのも申し訳ないですし」

ことり「そんなこと気にしないでいいのにーー!!えーー? なに買ったのー??」

海未「うふふ。普段は食べられないものです」ガサガサ

ことり「食べられないもの?」

海未「はい。これです!!」テテ-ン

ことり「......カップラーメン」

海未「こういう機会がないと、食べられませんからね♪」ルンルン

ことり「確かに海未ちゃんの家では禁止されてるもんねー」

海未「はい♪ でも、私だってこういうものを食べたくなるんです。うふふ」ルンルン

ことり「お湯沸かそうか?」

海未「ありがとうございます! えーっと、どこから開ければいいのか」キョロキョロ

ことり(エプロン姿の海未ちゃんもかわいいけど、こういう子供っぽい海未ちゃんもかわいいなぁー)

海未「これがかやく...。これが後で入れるかやくですか...違いがわかりませんね」ウキウキ

ことり(...合宿で暴走した人と同じ人とは思えない。カップラーメンひとつで海未ちゃんがこんなにかわいいなんて)

海未「後はお湯が沸くのを待つだけですねー♪ 早く沸きませんかねーお湯♪」ウキウキ

ことり(こんなにかわいい海未ちゃんが見られるならカップラーメンぐらい、いつでも食べさせてあげるのに...)

62: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:29:39.76 ID:ONw9DA9t.net
ピィィィィィイ

ことり「お湯沸いたよー」

海未「ありがとうございます!」

ことり「注ぐからストップって言ってね」ジャ-

海未「ん~...............す、す、ストップです!」

ことり「はーい。 では、ふた閉めてふたの上にスープの袋を乗っけてくださーい」

海未「はい! ......よし、これであとは待つだけです !」ワクワク

ことり「何分って書いてある?」

海未「5分ですね!」

ことり「じゃあ、タイマーを5分にセットしてっと......」ピッピッ

ことり「これ鳴ったらスープとかやく入れて食べるんだよ。ことりはお風呂の掃除してくるからね?」

海未「わかりました!!待ってます!!」

ことり「よしよし。じゃあ、おとなしく食べててね~」

海未「ラーメン♪ラーメン♪」ルンルン

海未「ラーメン♪ラーメン♪」ルンルン

海未「って、ことりにお風呂掃除させたらダメじゃないですか!?ことりー!?お風呂掃除しますから寝ててください~~!?」ダッッ





「えっ!?海未ちゃんもう食べたの!?」

「ことり!!掃除は私がやりますから!!寝ててください!!」

「そんなお客さんに掃除なんてさせられないよぉ~!?」

「今日はことりの看病でいるんです!!私はお客さんじゃありません!!さぁ早くスポンジを寄越しなさいっ!!」

63: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:30:57.02 ID:ONw9DA9t.net
ピピッピピッピピッ

海未「なんの音ですか!?」ビクッ

ことり「あ、タイマーの...って海未ちゃんスポンジ引っ張られると!?きゃっ!?」ツルッ

海未「おわっ!?」ツルッ

どたーんっ


ことり「あたたた......」

海未「いたたたた......」

ことり「う、海未ちゃんだいじょう......ぶ......」

ことり(うはっ!?う、海未ちゃんの上に乗っかっちゃってる!?)モ モ

ことり(そしてこの右手の感触!!!!これは確実に海未ちゃんの!!!)モ モ

海未「ひっ、こ、ことりっ!?/////」ビクッ

ことり(このリアクションやはり、この右手が包んでいるつつましいものは海未ちゃんの   )モ モ

海未「って!?いくら事故とはいえ、さ、さわりすぎですっ!!!?/////」ビタ-ン

ことり「あいたっ!?」

64: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:32:39.02 ID:wIpmq5jz.net
海未「ことり、氷で冷やしてください」

ことり「ありがと」ジ-ンジ-ン

海未「事故とは言え、いきなりビンタしてしまってすみませんでした...」

ことり「謝らないで!ことりもつい  じゃったし!」ジ-ンジ-ン

海未「 、 ......!!は、破廉恥ですっ!!?/////」カァァアア

ことり「あはは(やっぱり海未ちゃんはかわいいなぁ~弓道してる時はあんなにかっこいいのに~はぁー。誰にもこんな海未ちゃん見せたくないし、海未ちゃんの  も  せたくないよぉ~)」

海未「ことりあなた今ふしだらな考えてませんかっ」キッ

ことり「」ギクッ

ことり「考えてないよぉー!? そ、それより海未ちゃん、ラーメン伸びちゃってるんじゃないの!?」アセアセ

海未「そうでした!?ラーメン!?」ガパッ

海未「......うう、伸びてます」デロ-ン

ことり「あーやっぱりー。何か代わりに作ろうか?」

海未「そんな!?具合の悪い人に作ってもらうなんて!!大丈夫です!!伸びたラーメンも好きなので食べます!!」イタダキマスッ!

海未「」フ-フ-

海未「」ズルルッ

ことり「無理しないでもいいのに。美味しい?」

海未「」モグモグ

海未「はい。......美味しいですっ!さすがカップラーメンですね......伸びても美味しいです。感激です!」ズルズルッ

ことり「うーん。ことりは伸びたの好きじゃないけど海未ちゃんが嬉しそうならまぁ、いいのかなぁ」

海未「おいしーです♪」チュルチュル

65: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:34:00.56 ID:wIpmq5jz.net
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食事終わってお風呂も入り終わって数時間後

海未「くぅぅ~また負けました!どうして勝てないんですかっ!!」

ことり「あはは......」

海未「ことり、もう一度です!!」バッ!

ことり「でも海未ちゃん、そろそろ夜中の1時だよ。明日が休みだからっていってももう寝ないと......」ファアアア

海未「い、1時!? トランプを始めたのって10時くらいじゃないですか!?」

ことり「そうだったねー」

海未「10時から1時まで一度もことりに勝ててない!?」ガ-ン

ことり「あはは......ま、まぁ、そういう時もあるよっ」

海未「トランプではどうしてもことりに勝てません......ことり、トランプ強すぎます!!」

ことり「えー。そ、そんなことないと思うけどなぁ~(う、海未ちゃんが弱いだけ......なんて言えないよなぁー)」アセアセ

海未「うう...悔しいです...」

海未(す、好きな人よりトランプが弱いなんて、恥ずかしすぎます......)

海未「ことり、最後に一度だけ!もう一度だけ!!」バシッ

ことり「えー、海未ちゃんそればっかりー。もういいよー、寝ようよー」

海未「お願いします!あと一度だけでいいのです!!」

海未(神様!!ことりに勝てたら、...そしたら私は...ことりに想いを伝えます...ですから...勇気を...私に勇気を出すきっかけをください...!!)

ことり「んー、じゃあー、流石にただやるんじゃことりのモチベーションが上がらないからぁ~」チラッ

海未「?」

ことり「勝った人が負けた人の言うことを1つ聞くって言うのはどうかなぁ~」ニコッ

海未「...なるほど。ご褒美ですか。いいですよ!それでもう一戦交えていただけるのならば!!」

ことり「やったー♪ じゃあ、もう1回だけやろーっか!!」

海未「はい!お願いします!!」

66: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:38:55.17 ID:wIpmq5jz.net
海未「......こっちです、よし!」

ことり「あ~ん。取られちゃった~。海未ちゃんすごーい」

海未「ふふふ。ことり、私をいい気にさせてまた負かせる気ですか? そうはいきませんよ?」

海未「さて、私は残り2枚。ことりは残り3枚ですね」

ことり「うん。......このままだとことり負けちゃうなぁ~どうしよぉ~」

海未「ことりの身体の具合を慮るとこれがラストチャンス!私は絶対に勝ってみせます!!さぁ、ことり引きなさい!!」ビシッ

ことり「じゃあ~どれにしようかな~」

ことり「左かなぁ~♪」

海未「( ●•́ ਊ •̀●)」

ことり「それとも右かなぁ~?」

海未「(;´༎ຶД༎ຶ`)」

ことり(......かわいそうになってくるくらいわかりやすい)

ことり(まぁ、でも海未ちゃん気づいてないみたいだから、このまま勝ってもらおう!)

ことり「じゃあ、左のカードで!」ピッ

海未「!!」

ことり「っと!これで、ことりが2枚で、海未ちゃんが1枚だね」

海未(こ、これは...ついに私、勝てるのでは!?)

ことり「はい、海未ちゃんどーぞ!」

67: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:40:36.13 ID:wIpmq5jz.net
海未(し、慎重に......慎重に決めなければ......)プルプル

ことり「落ち着いて~!落ち着いたら海未ちゃんなら引けるよ~!」

海未(右でしょうか...それとも左......)ゴクリ

海未(ことりはなぜ......落ち着いたら私に引けると言ってくれたのでしょうか......わざと私に勝たせるつもりとか? いや、そんなこと、勝負事にうるさい私が不正など喜ぶはずないことはことりだって知っているでしょうに)

海未(ならば、なぜことりは......私に落ち着けと......なぜ......)ムムム

ことり「ちゃんと、よく見て考えていいからねー」ニコニコ

海未(よく見て考えろ......よく見る......何をですか? ことりを見ろ、ということでしょうか)ジ-

ことり(うん!?なんだか海未ちゃんがいきなりことりのことジーっと見過ぎっていうか......そんなに見られるとすっごい恥ずかしいんだけど。また赤くなっちゃうよ/////)カァアアアア

海未(ことり、赤くなってますね。熱があがっているのでしょう。私がトランプゲームに長く付き合わせてしまったから。申し訳ないことをしてしまいました。早く終わらせて休んでもらいましょう)

海未(しかし、どちらを引けばよいのか)ウムム

海未(......ん?長くトランプゲームをしている。......ということは)チラッ

ことり(あ、気がついたかな?)

海未(あっ。わかりました)

海未「ことり、すみませんが勝たせてもらいます。私から見て、あなたの持っている左のカードがジョーカーです。つまり、右のカードをひけば」スッ

ペラッ

海未「私の勝ちです」ニッコリ

69: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:43:19.69 ID:oMGBNOHX.net
ことり「おぉ~! おめでとう海未ちゃん!!やっと勝てたねぇ~」パチパチパチ

海未「ふふふ。ようやくトランプゲームが私の実力に追いついた、というところでしょうか!?」ドヤァ

ことり「よかったよぉ!海未ちゃんが勝ってくれて本当によかったぁ!」

ことり(これでやっとトランプから解放されるっ!)

海未「いえ。しかし、ことりには悪いことをしてしまいました。すみません、長いことトランプに付き合わせてしまって。具合は大丈夫ですか?」

ことり「ううん。大丈夫だよ!もうだいぶ良くなったから!!(元々海未ちゃんの勘違いだし!!)」

海未「よかった...。途中顔が赤らんでいたので、また熱が上がってしまったのかと思ってしまいました」ホッ

ことり「あぁ、あ、あれは気にしないで!?」

海未「わかりました。......しかし、ことりにもう1つ謝らなければいけないことが」

ことり「ん?なに?」

海未「私、どれだけことりに負けていたんでしょう。トランプのジョーカー、私が強くつまんでいたせいで折り目がついてしまってます。これでは使い物になりませんね。すみません」ションボリ

ことり「あぁ、そんなこと。ジョーカー、もう一枚予備があるから、そんなしょんぼりしないでいいよ」

海未「本当ですか? あぁ、よかったです。それを聞いて安心しました」ホッ

海未「では、そろそろ寝ましょうか。ことり、私はどこで眠ればいいでしょうか?」

71: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:44:32.14 ID:oMGBNOHX.net
ことり「海未ちゃんは...えーっと、」コブシギュウ

海未「ああ、いきなり来てしまいましたから、居間のソファーで全然構いませんよ?」

ことり(言え!言うんだっ! ことり!)

ことり「ううん。 きょ、...ょうは...ことりと一緒に寝ます...///」

海未「.........」

海未「なんですって?」

ことり「拒否権はありませんっ!!////」

海未「拒否権がない!? そんなことはないでしょう!? い、いけません!?そんな、ことりとなんて......////」カァアアアア

海未(ことりと布団を共にするだなんて......ことりは他に好きな人がいるんですよ?!そ、それこそ、罰ゲームじゃないですか!?)

海未(罰ゲームっ!)ハッ

海未「そ、そうです!思い出しました!!トランプゲームで勝った方は負けた方に好きなことお願いできるんですよね!?私、それ使います!! 」

ことり「ん?海未ちゃんなに言ってるの?」

海未「え......?」

72: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:45:35.20 ID:oMGBNOHX.net
ことり「勝った人が負けた人の言うことを1つ聞くんだよ? だから、海未ちゃんに拒否権はありません」ニッコリ

海未「はっ? えっ、勝った人が負けた人の言うことを聞く......?なに言ってるんですか!?そんなこと言ってないですよ!?ことり、いい加減なこと言わないでくださいっ!!」

ことり「ここにボイスレコーダーがあります」スッ

海未「......嫌な予感しかしないんですが。というか、何録ってるんですか」

ことり「ポチッとします!」

ことり『勝った人が負けた人の言うことを1つ聞くって言うのはどうかなぁ~』

海未『...なるほど。ご褒美ですか。いいですよ!それでもう一戦交えていただけるのならば!!』

ことり「ね? 言ってるでしょ?」ウフフ

海未「......言ってますね。私、すっごい疑いもなく同意してます......」ガ-ン

海未「で、ですがっ!?」

海未「......本当に私と寝てもいいんですか? ことり」

海未(おそらくことりは私が照れ屋なのをしってわざわざ罰ゲームに私が恥ずかしがりそうなことりと布団を共にするとかいうのを提案してきたんでしょうけど)

海未(これ、私、ことりの好きな人にとてもとても申し訳ないのですが)

ことり「うん。......もちろん。だってご褒美だもん。海未ちゃんと久しぶりに一緒に寝たいから......ダメ? 海未ちゃんが本当に嫌なら寝なくていいけど......」

ことり(恥ずかしがり屋だもんね...いきなりこんなこと言っても、海未ちゃん困らせちゃうだけなのに......でも、だけど......ことりだってたまには......)

海未「こ、ことり......」ゴクリ

海未「......」

ことり「......」ギュウ

海未「......し、仕方ありませんね。ことりにはかないません。い、......一緒に寝ましょう」

ことり「本当にいいの?本当に嫌なら、いいよ?」

海未「......あのですねぇ」ハァ

海未「そんなこと言わないでください。わ、私があなたと寝ることが嫌なわけないでしょう!?////」ドキドキ

海未(こ、これくらいは幼馴染ですし言っても大丈夫ですよね!?)

ことり「海未ちゃん......!!」パァアアアア

海未「うっ、抱きつくのはなしですよ!?////」

ことり「え~。海未ちゃんのいけず~~」

海未「ああもう!ほら、もうトランプ片付けて寝ますよ!」

ことり「はぁ~い」エヘヘ

73: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:46:40.18 ID:oMGBNOHX.net
えりハウス

穂乃果「あひゃひゃひゃひゃ!!この映画、キスシーン長すぎるでしょ!!」ゲラゲラ

絵里「」ウツラウツラ

穂乃果「ん?あ、絵里ちゃん、そろそろ眠い?寝る?」

絵里「穂乃果、......そ、そうね......そろそろ......ねむひゃい......」ウツラウツラ

穂乃果「あらら。もう舌が回ってない。穂乃果的には金曜の夜は徹夜モードなんだけど、絵里ちゃんは夜は早いタイプなんだね。意外だなぁ」

絵里「んー。......もうムリ、ねむい、エリチカねる......」ゴロン

穂乃果「あーちょっちょっちょ!?ここで眠られて風邪引かれたら困るよ!風邪っ!?...くっ......古傷が疼く......!!」ズキンッ

絵里「ムリよムリよ......」スヤァ

穂乃果「ってこんなことしてる場合じゃなかった!ほら、お部屋いこ?ね?立てる?」

絵里「ムリー......だっこ......」

穂乃果「穂乃果が絵里ちゃんだっこするほうがムリだよ!?ほら、肩貸すから立って、ね?はーい、さんはいで立つよ?」

絵里「んー、エリチカ......たつ!」

穂乃果「よーし、絵里ちゃん偉いぞー!じゃあ、立つよー、さーんはいっ!」

絵里「......」スクッ

穂乃果「よーし!上手に立てたね!じゃあこのままお部屋に歩いて行こうか!」

絵里「ムリ」ウトウト

穂乃果「ムリじゃないよ!ほら、一緒に行くから大丈夫、さ、右足出して、はい」

絵里「ん」スッ

穂乃果「じゃあ、次は左足」

絵里「...」スッ

穂乃果「おぉー!あんよが上手、あんよが上手!そのちょーしでお部屋に行こっか!!」

絵里「ん!」ドャ

穂乃果「えへへ」

穂乃果(寝ぼけてる絵里ちゃん、なんだか可愛いなぁ~。普段気を張ってばかりいるみたいだから、こういうところ見れちゃうのなんだか嬉しいや~)トテトテ

74: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:49:04.35 ID:oMGBNOHX.net
穂乃果「絵里ちゃん、お部屋のドア開けるけど許してねー。失礼しまーす!」

絵里「」ウツラウツラ

ガチャ

穂乃果「おぉ、穂乃果の部屋と違って片付きすぎてる。流石絵里ちゃんだ!」

穂乃果「絵里ちゃん、あと少しだからファイトだよ」

絵里「んー、......エリチカもう......むり......ありゅけない.....」ウツラウツラ

穂乃果「ああ、急がないと。っと、はい、寝っ転がってね!」

ゴロン

絵里「はー......ふとん......すき.....」

穂乃果「はーい、おつかれさまっ。絵里ちゃん布団好きなんだねぇ。うんうん、穂乃果も眠るの好きだからその気持ちとっても同感だなぁ」ワカル

絵里「エリチカ......もうねるの......ねむいから......」ウトウト

穂乃果「うん、今度は寝ていいよー。穂乃果に付き合わせて起きさせててごめんね。ふぁあっ。穂乃果もなんだか眠くなってきたなぁ。絵里ちゃんの眠気が移ったのかな? いつもならこの時間はまだ起きてるのに」フワァァ

穂乃果(そういえばどこで寝よう。絵里ちゃんのベッドは1人用だし。居間のソファーにでも寝させてもらおうかなぁ)ウトウト

75: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:50:20.19 ID:oMGBNOHX.net
グイ

穂乃果「ん?」

ポスン

穂乃果「ほぇ?」

絵里「んー、......ほのか......おやすみ......」ギュュウ

穂乃果「え、絵里ちゃん?」

絵里「......」スウスウ

穂乃果「......おーい」ペチペチ

絵里「......」スウスウ

穂乃果「......ダメだ、起きない......」

穂乃果(寝ぼけた絵里ちゃんに抱きしめられたけど、寝る場所できたしあったかいし、なんか、結果オーライ!)

穂乃果「じゃあ、穂乃果も寝ちゃお~っと。おやすみ、絵里ちゃん」

絵里「......」スウスウ

穂乃果「......」

穂乃果(せっかくだから、この  な胸に顔を埋めて寝よう)ゴソゴソ

穂乃果(おっほっ!これは!なんとも!や、柔らかっ!すごぉい!いい夢みれそう!!)ムニムニ

76: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:54:06.56 ID:oMGBNOHX.net
ことりルーム

ことり「......」ソワソワ

海未「......」ソワソワ

ことり「やっぱり、2人だとちょっと狭いね」

海未「......で、ですね」

海未(うぅ......み、身動きできませんっ。少しでも身動きしたら、ことりに身体が触れてしまうかと思うと......)

ことり「......」

ことり「海未ちゃん、こっち向いて寝ないの?」

海未「......ことりの部屋の壁紙が素敵すぎて、ずっと見ていたいんです」

ことり(お部屋暗いから壁紙とか見えないと思うんだけど)

ことり「そんなに壁にひっつかなくても、もう少しこっち来て大丈夫だよ?」

海未「......壁紙の質感がほどよくて」

ことり(素直にベッドに入ってくれたから、喜んだのもつかの間、あからさまに避けられてる......よりにもよって壁紙に海未ちゃんをとられるなんて)

ことり(うぅ......背中じゃなくて、か、顔見たいんだけどなぁ......こっち向いてくれないかなぁ......)

ことり(ことりだって恥ずかしいけど、頑張ってるのになぁ......)

ことり(海未ちゃんって本当にことりのこと好きなの?こんな拒絶されると、流石にことりも傷つくんだけどなぁ......)

ことり(ん?....壁だけみてる......見えるのは......海未ちゃんの背中......)

ことり(......)

ことり(ああ、そっか......こういう時の海未ちゃんの行動って......。なら、こうすれば......ことりの方、向いてくれるかも)

77: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 02:56:15.42 ID:oMGBNOHX.net
海未(μ'sの合宿や穂乃果も合わせた3人でのお泊まり会なら大丈夫なのですが、こんな、心の準備も出来ないままに急遽2人で同じ部屋、同じ布団で寝るだなんて、し、刺激が強すぎます!?)アワワワワワワワ

海未(しかも、ことりは好きな人が居るのですよ!?もしもその人もことりのことが好きで、いつか、私がことりと一緒の布団で寝たことがあると聞いた時にどんなことを思うのでしょうか。私がその人なら、良い気持ちにはならないと思います!)

ことり「海未ちゃん」

海未(やはり、今からでも居間のソファーで寝させてもらうしか......)

ことり「海未ちゃんってば」

海未「は、はい?」

ことり「もう......呼んでるのに。起きてるん、だよね?」

海未「お、起きてますよ?」

ことり「なら、無視しないで?さみしくなる、海未ちゃんに無視されると」

海未(......そんなこと言われると心臓が......!)ドキドキ

ことり「こっち向いてほしいなー?」

海未「それは.....ちょっと......」

ことり「恥ずかしい?」

海未「......恥ずかしいです」

ことり「どうして恥ずかしいの?」

海未「そんなの聞かないでくださいっ」

ことり「じゃあ、こうしたらどう?」

海未「えっ?」

ポスン

78: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 03:00:40.35 ID:oMGBNOHX.net
ことり「2人でお布団の中に頭まですっぽり入っちゃえば何も見えないよ、大丈夫」

海未「......」

ことり「えへへ、まるで海未ちゃん家の押入れみたいだね」

海未「......」

ことり「なんだか懐かしいね。こんなに暗いと何も見えない。海未ちゃんの顔もことりの顔も」

海未「......」ハァ

海未「......」クルッ

ことり「えへへ、やっとこっち向いてくれた?あー、残念。せっかく向いてくれても暗くてわかんないや」クスクス

海未「あなた、楽しんでますね」ハァ

ことり「楽しんでないよ、真面目だよ。昔も今も」

海未「......」

ことり「昔はどうして海未ちゃんが押入れの中に隠れるのか不思議だったんだ。ことりだったら、あんなに暗くて怖いところ1人で篭りたくなんてないから」

ことり「最初はお母さんとかお祖母さんから隠れるために入ってるんだと思ってた」

海未「最初......」

ことり「だけど、違ったんだなって、最近気がついた」

ことり「隠れるだけなら、押入れに隠れるだけでよかったのに。海未ちゃんはわざわざ隠れた上で押入れの戸に背中向けてた」

海未「......」

ことり(そうなんだよねぇ。思い出せば、いつも押入れの戸を開けた時、いつも見てたのはうずくまってた海未ちゃんの背中だったんだよね)

ことり「泣き顔、見られたくなかったんだよね、誰にも」

海未「......」

ことり「ことりのこと、恨んでる?」

海未「恨む?......なんでですか?」

79: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 03:01:15.65 ID:oMGBNOHX.net
ことり「だって、いつも見つけてたから、泣いてる海未ちゃん。隠れてたのにわざわざ。泣き顔もたくさん見ちゃってる」

ことり「ごめんね、ごめんなさい。ことり、余計なことをしてたかもしれない。隠れてたのにわざわざ見つけ出すなんて、今更謝っても遅いかもだけど」

ことり「でも、小さい頃のことりはそれでも、海未ちゃんが泣いてるのをほっとけなかったの。どうしても、海未ちゃんが泣いてる時、見つけ出すのはいつだって、ことりが1番がよかった。ことりが1番に慰めたかった」

海未「......」

ことり「えへへ。言っちゃった。これは言わないつもりだったのに。......暗いって怖いね。不思議と何言っても許されるような気がしちゃう。本当は許されないのかもしれないのに」

ことり「恥ずかしくても泣いても大丈夫だよ、海未ちゃん。押入れがなくてもことりがこうやっていつだってかくまってあげる。何見ても見なかった振りしてあげるから、大丈夫」

ことり(あぁ、何言ってるんだろ。これはもう終わっちゃったなぁ。こんなこと言ったら海未ちゃんに嫌われちゃうよ)

ことり(なんだか、泣きそう。でも、暗いし、泣いても大丈夫だよね。海未ちゃんの顔だって見えないんだから、ことりの顔だって海未ちゃんに見えない)

ことり(ことりはこれ以上、海未ちゃんに近く勇気なんてないし、ことりだって海未ちゃんが近づくと顔真っ赤になること言えないし、そういうの知られたら恥ずかしいし。海未ちゃんだって、こんなこと言うことりの近くになんて来てくれるわけない)

ことり(......本当に好きだったんだけどなぁ)

80: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 03:11:52.20 ID:ORnr3KBt.net
海未「そんなこと、言わないでください」

ことり「そんなことって言われても......」

海未「何を見ても見なかった振りをするだなんて、そんなこと、あなたに言われたら私はとても悲しいです」

ことり「どうして?」

海未「......確かに私は本当のところでは泣き顔を誰にも見られたくないがために押入れに隠れ、そしてわざわざ背を向けていましたよ」

海未「だから、最初は......隠れても隠れても見つけてくるあなたを恨んだこともありました。そこはごめんなさい」

ことり「ほら、......やっぱり疎まれてた」

海未「ですが、そこで勘違いされたくもないのです。夕方に言いましたよね。
小さかった頃、何をしても人より劣っているダメな私を、そのままここに居ていいんだ、と誰かに言って欲しくて泣いていたと」

海未「隠れたかったというのが私の本心であれば、......ことりに見つけてもらって褒めて慰めて欲しかったというのもまた私の......どうしよもなく醜い本心なんです」

ことり「えっ......海未ちゃんは見つけてもらいたかったの?」

海未「はぁ......当たり前でしょう。何度も何度も同じ所に隠れているんですから。ことりがいつそれを疑問に思うかどうか私は物心ついてから冷や冷やしてましたよ。幼い頃の私も馬鹿のひとつ覚えな行動ですけど」

ことり「それも、ことりに」

海未「......あのですね、私たちの間では『押入れ』って呼び方が定着してましたし、押入れっぽい場所でしたけど」

海未「そもそも私が隠れていたのは、私の家の所有する蔵の中の、私の家の人間と私たち3人の間では1番発育のよかった穂乃果では小さすぎて入れない入り口の先にある小部屋みたいなところで」

ことり「......あっ」

海未「思い出すの遅すぎます。まったく......。あの場所は、私とことりだけしか入れなかったんですからね。それを、あなたに見つけてもらいたかったと言わずして、どうすれば私の心をわかってもらえるのでしょうか」

海未「......見てみない振りだなんて言われてしまったら、幼い頃の私は本当にただの愚か者じゃないですか」

ことり「......」

海未「......私はことりの優しさが嬉しかったです。ことりが来てくれるのを今か今かと待っていたあの時間、それでも泣き顔を見られるのが恥ずかしくて、こんなことですぐに隠れて泣いてしまう自分自身が情けなくて」

海未「背を向けて隠れていた私の行動が、あなたにそのような勘違いを招いたのだとしたら、それはとても悲しいことですけど、でも」

海未「あの日々がなければ、私はことりのこと、こんなに好きになってなんかないんですよ、まったく」

ことり「そうなんだぁ......」

海未「そうなんです。それを見てみない振りだなんて、いくら私でも憤慨ってもん......です......よ......」

ことり「......」

海未「......」








ことり・海未(......うん?)

81: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 03:13:03.00 ID:ORnr3KBt.net
海未(い、いま私、サラッととんでもないこと言いませんでした!?////)ドキドキ

ことり(いま自然に好きだって海未ちゃんに言われたような......////)ドキドキ

海未「えっと、......あの......えっ......き、聞きました?////」ドキドキ

ことり「き、聞きました......ばっちり///」ドキドキ

海未「で、ですよね......////」ドキドキ

ことり「えーっと、......えっと.........えーっ!えーっ!?/////」カァァァアア

海未(うぅ、ことりが動揺してます。で、ですよね!? そんな、私に好かれてるだなんて思ってなかったでしょうからっ//////)

海未(あああ、馬鹿です。なんでポロっと言ってしまうんでしょうか。暗いせいですか!?暗いと昔を思い出すのかわかりませんけど、ことりに対して口が滑るような気がします。気をつけないと......まだリカバリーはできるはずです/////)ムン

ことり(う、嘘みたいにあの海未ちゃんが簡単に言っちゃうから、し、信じられない......。ううぁぁ......ど、どうしよう......本当に布団の中でよかった。今顔真っ赤だよ。は、発狂しそう////)ドキドキドキ

ことり「ちなみに......えっと、えっと......そ、そういう意味で捉えていいの......?/////」ドキドキ

海未「もちろんそうですけど」キリッ

82: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 03:13:51.65 ID:ORnr3KBt.net
ことり(うわぁああああああああああああ////////)

海未(うわぁああああああ!?!?どうしたんですか私ぃぃぃぃ!?!?なんでこんな素直に!?暗闇ですか!?私、もしかして暗闇でことりに素直になるみたいな調教されてませんかこれぇ!?)

海未「あの、ちょっ!? こ、ことり、ち、違うんです、あのですね!?////. //」ワタワタ

ことり「えっ、違うの? ことりのこと好きじゃないの?」

海未「いえ、大好きですけど!!」キッパリ

ことり(うわぁああああああ!?う、海未ちゃんにそんなこと言ってもらえたらどうしよう......!?ど、ど、ど、どうしよう!?嬉しくてどうしよう!?/////)

海未(うわぁあああああああああ!?誰か助けてくださぁあああああぁい!!?私、このままだと恥ずかしくて心臓が!?心臓が......!?//////
)

海未「こ、ことり!?ちょっと待ってください!?は、話を!?話をしましょう!?なんだか私、変なんです!?く、暗闇だとやたら素直に」肩ガシッ

ことり(ふひゃぁああああ!?う、海未ちゃんが肩触ってきたぁあああああああ///////)ドキドキドキドキドキドキドキ

ことり「そ、それはまだムリーーー!?/////////」枕ぶんっ

海未「ぼふっ!?」

ことり「海未ちゃん!?ご、ごめん
?大丈夫!?枕投げちゃったけど違うの!?違うんです!?」

海未「」キュ-

ことり「うわわわ!?海未ちゃーん!?戻ってきてぇ!?ことり、まだ返事してないよぉ!?」ユサユサ

海未「」キュ-

ことり「海未ちゃぁーーん!?」

83: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 03:15:08.75 ID:ORnr3KBt.net
朝チュン

えりルーム

絵里(......ん、なんだかすごくあったかいものが身体にひっついて......亜里沙......?)ウツラウツラ

穂乃果「......むにゃむにゃ。こんなにおっきなほむまんはじめてみたよーたべきれないなぁ~」エヘエヘ

絵里「......」

穂乃果「おとーさん、すごいなぁ......このほむまん、とってもやわらかーい」ムニムニ

絵里「んなっ!?////」

絵里「穂乃果、お、起きなさいっ!?////」ゴンッ

穂乃果「いたっ!?......ゆきほ?なにすんのさ?」

絵里「おはよう、穂乃果」

穂乃果「んーなんで絵里ちゃん穂乃果ん家いんの?おっきなほむまんは?」ゴシゴシ

絵里「いつまで寝ぼけてるのよ。ここは私の家」

穂乃果「んー?......あぁ、そっかー。昨日穂乃果泊まりに来たんだった......あーいい夢みたぁー」ノビィー

絵里「変な夢みたって言ったらはっ倒してたわ」

穂乃果「はっ倒すだなんて。いくら絵里ちゃんでも穂乃果の夢までとやかく言う権利はないよ!」

絵里「あるわよ」

穂乃果「なんで!?」

絵里「なんでもかんでもないのっ。まったく...///」

穂乃果「いみわかんない! あ、今のは真姫ちゃんの真似ね!」

絵里「......似てなさすぎる」

穂乃果「うるさいにゃー」

絵里「語尾に『にゃー』つけたからって凛の真似だなんて認めないからね」

穂乃果「絵里ちゃんがいじめてくる!ダレカタスケテェ~!?」

絵里「いじめるだなんて人聞きの悪い......。あと、本物の花陽はもっとかわいいわ」

穂乃果「絵里ちゃんひどい!?」

84: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 03:17:12.23 ID:ORnr3KBt.net
絵里「ほら、起きて。ご飯作るから手伝いなさい」

穂乃果「んー、ムリー、ほのか寝るー」ゴロン

穂乃果(今のは寝ぼけてる絵里ちゃんの真似!)クスクス

絵里「働かざるもの食うべからずだから、手伝わないなら穂乃果の分は無し」スタスタ

穂乃果「うわぁ~ん!?待って待って!はい起きた!穂乃果は起きてるー!手伝うからご飯ー!お腹すいたー!」ダッ

絵里「まったく。調子いいんだから。朝ごはんなにがいい?」クスクス

穂乃果「んーやっぱりケーキかな」

絵里「却下」

穂乃果「即答!?」

絵里「朝ごはんがケーキってバカでしょう」

85: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 03:18:13.61 ID:ORnr3KBt.net
穂乃果「ことりちゃんなら『いいよ』って言ってくれるのに」

絵里「なら、ことりの家に今度から泊まりなさい。我が家では朝食にケーキは出ません」

穂乃果「ちぇっ。けち。今日はお祝いの気分なのに。それにことりちゃん家に泊まるのは今度から海未ちゃんの許可がいるからめんどくさいなぁ」

絵里「何よ、お祝いの気分って。それになんで海未の許可がいるのよ?あ、穂乃果ミルク飲む?」トットットッ

穂乃果「えっへへ。つまりはそういうことだよ、そういうこと。牛乳はいらない」ニヤニヤ

絵里「.....?」

穂乃果「はぁ......これでやっと穂乃果も一息つけるってもんだよ。いいなー穂乃果もそういうのあればいいのになぁー」

絵里「そういうのって?」ゴクゴク

穂乃果「あ、そうか!そういうのあった!穂乃果、絵里ちゃんと付き合ってたんだった!」

絵里「」ゴフッ!?

穂乃果「うわぁ!?絵里ちゃんが白いの吐いた!?」

絵里「ゴホッ!?ミルクよ!? っていうか、穂乃果と私は付き合ってないでしょ!?まだそんなこと言ってたの!?」ゴホゴホッ

穂乃果「えーいいじゃん!付き合おうよ!!」

絵里「な、なに言ってるのよ!?つ、付き合いませんっ/////!?」ゴホッゴホッ

穂乃果「穂乃果、絵里ちゃん意外と相当好きだし!!メガネの絵里ちゃんもジャージでダラけてる絵里ちゃんも好きだよ!!」

絵里「それは忘れて!?/////」ゴホッゴホッ

絵里「というか、私の気持ちはどうなるのよ!?////」

穂乃果「穂乃果、絵里ちゃんは意外と穂乃果のこと好きなんじゃないかなって思うんだよねー。昨日も強引に抱きつかれながら寝たし」

絵里「ちょ、ちょっ、ちょっ、ちょっと待って!?それ何の話!?//////」

穂乃果「んー、穂乃果と付き合ってくれたら詳しく教えたげる」ニヤニヤ

絵里「絶対にイヤ!!/////」

86: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 03:19:06.09 ID:ORnr3KBt.net
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日曜日

とある弓道大会

「やった.....このまま行けばうちの高校勝てるんじゃない?」

ことり「......」

「どう考えても勝てるでしょ。次の音乃木の選手が全部当てないと逆転ないし」

「マジか。敗戦処理おつ!って感じじゃん。音乃木の次の人って誰?」

ことり「......」

「確か......園田海未って人だったと思いますけど」

ことり「......海未ちゃん」

87: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 03:19:51.61 ID:ORnr3KBt.net
「園田さん、ごめんなさい」

海未「大丈夫ですから。任せてください」ニッコリ

「園田さん......」

「次!」

海未「はいっ!」


スッ

海未「......」

海未「......」フウ

海未(とは言うものの、1本も外せないのは流石の私でもきついですね)

スッ

海未(ですが、今日はことりが応援に来てくれているのです)

海未(先ほども、『海未ちゃん、あーん!』ってされながらことりが私のために作ってくれた手作りのお弁当もいただいたのです)

ギギギ...


海未「......」スウッ

海未(1本たりとも.........外す理由が、一切ありませんっ!)

海未「はぁっ!」パッ




ーーートスッ!

88: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 03:20:34.15 ID:ORnr3KBt.net
1位「○○高校!」

2位「音乃木学園!」



海未「......」

「園田さん......」

海未「あ、先生。......すみません。私の力が及ばないばかりに」

「ううん。園田さんはしっかりやってくれたわ。そんなに責任を感じないで?あの場面はどうしようもないわよ」

海未「はい......」

「今日はしっかり身体を休めて。また来週から頑張りましょう。気をつけて帰ってね」

海未「......失礼します」

89: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 03:21:27.23 ID:ORnr3KBt.net
海未「......」トボトボ

タッタッタッ

ことり「海未ちゃーん!」

海未「」ハッ

海未「......ことり」

ことり「もう。待ってたのに先に帰っちゃうからびっくりしたよ」

海未「す、すみません......」

ことり「もう。でも、海未ちゃん。もうここ、ことりしかいないから大丈夫だよ?」

海未「......」

ことり「もういいよ?」

海未「ことりぃー」ブワッ

ことり「うんうん、よく泣くの堪えたね。頑張ったね。海未ちゃん偉い偉い」ニコニコ

海未「ま、負けました......」グシグシ

ことり「うん、うん」ナデナデ

90: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 03:22:18.69 ID:ORnr3KBt.net
海未「あと1本だったのに......ことりが見にきてくれて、お弁当も作ってくれたのに」グシグシ

ことり「そんなに責任感じないで?弓道の勝ち負けはいまだによくわからないけど、海未ちゃん、とってもカッコ良かったよ」ナデナデ

海未「ですけど......あと1本、当てたかったです......」グシグシ

ことり「海未ちゃんは頑張り屋さんだねぇ。そういうところ、とっても......す、好きだよ」ナデナデ

海未「ですけど、って.........す、すっ.......!?......ことり、何を言って/////」

ことり「そういえば、い、言ってなかったなぁって思いまして////」

海未「だからって、タイミングが////」グシグシ

ことり「あはは......うーん.........恥ずかしいね//////」カァアアアアアア

海未「あはは......ことり、......顔が真っ赤です.........」ポロポロ

ことり「黙ってたけど、ことり、海未ちゃんが好きすぎて、顔、すぐ赤くなっちゃうんだよね//////」

91: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 03:23:12.81 ID:ORnr3KBt.net
海未「.....ひっく....こ、ことりは照れ屋なんですか?知らなかったです」ブワッ

ことり「だって照れるの海未ちゃんにだけなんだもん////」

海未「......反則でしょうそんなの」ブワッ

ことり「海未ちゃん嫌い?/////」

海未「嫌いなわけ、ないでしょう......もっと好きになりました......」ポロポロ

ことり「えへへ。よかった。ほら、そんな泣いたら明日顔腫れちゃうよ?////」

海未「だって、ことりがそんなこと言うから、なんだか、気持ちがごちゃごちゃになって......止めようと思っても涙が止まらないんです」ポロポロ

ことり「嬉しくない?////」

海未「嬉しいですけど......」ポロポロポロ

ことり「ことりも嬉しい/////」

ことり「海未ちゃんがことりの前でだけ泣いてくれて、弱いところ見せてくれるから、ことりも、海未ちゃんには弱いところも恥ずかしいところも見せていいんだろうなって思える。それが嬉しい////」

海未「......ことり」ブワッ

92: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 03:23:46.68 ID:ORnr3KBt.net
ことり「えへへ。泣き虫海未ちゃんぎゅーってしてあげよっか////」

海未「照れ屋のことりにできるんですか......私がしてもいいですけど?」ポロポロ

ことり「ずっと思ってたんだけど、もう言っていいよね!?ことり、昔から海未ちゃんが泣いてる時、強気になるのすっごくかわいくて好きなのー!////」ギュ-

海未「......グスッ、......最後の最後にすごいことを言われた気が。気に触るんですけど」ボロポロ

ことり「うん、そういうのすきー!////」

海未「ぐすっ......私の方がことりのこと、すきですよ......絶対......」ポロポロ

ことり「あ、そういうのもすきかも////」

海未「なんでもありじゃないですか......もう......」ポロポロ








穂乃果・絵里「......」

93: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 03:24:24.73 ID:ORnr3KBt.net
絵里「いきなり電柱に隠れさせられたと思ったら//////」カァァアアア

穂乃果「あー、下手な映画よりいいもの見た気分。穂乃果のお父さんとお母さん永遠なれ!!さぁ!この流れで絵里ちゃんも穂乃果と」

絵里「付き合わないわよ」

穂乃果「はぁ。絵里ちゃん、ノリ悪いなぁー」

絵里「ノリで付き合うわけないでしょ。ほら、ケーキ食べに行くんでしょ?行くわよ」

穂乃果「は、はーい。あ、今思ったけどもしかしてこれって」テクテク

絵里「デートじゃないわよ」キッパリ

穂乃果「......うーん。先は長いなぁ」

絵里「先はありませーん」テクテク

穂乃果「道は作るものだから」ブイッ

絵里「できた端からぶっ壊す」

穂乃果「......うーん、絵里ちゃん今日、キャラなんか違くない?」

絵里「そう?」

穂乃果「なんていうか、すっごい楽しそうっていうか」

穂乃果(無意識に手をつないでるんだけど、なにこれ。穂乃果のこと妹みたいに思ってるのかな。さすがに穂乃果、迷子にはならないんだけど)

絵里「まぁ、穂乃果といるのなんだかんだで楽しいのは否定しないわ」

94: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 03:25:32.12 ID:bscxSvAz.net
穂乃果「へぇー、それはちょっと意外かも。穂乃果といるの面倒くさがられてると思ってたから」

絵里「面倒くさいなんて。そんなこと思ったことないわよ」スタスタ

穂乃果「そ、そっかー」

絵里「だって、私、穂乃果のこと好きだし」

絵里「あ、そこ右ね」

穂乃果「あ、うん」

絵里「今から行く店、チョコレートケーキが有名なんだけど、一緒に行ってくれる人いなくて」

穂乃果「わー!ケーキ好きな穂乃果とチョコレート好きな絵里ちゃんにぴったりなメニュー!これはもう付き合うし」

絵里「付き合わないわよ」

穂乃果「......え、っと、スルーしたけどさっき好きって言ったよね、穂乃果のこと」

絵里「!?!?!!!!?」

絵里「えっ!!!?!?!??い、言ってないけど!?!?!?」キョドリキョドリ

穂乃果(あー絵里ちゃん、恋愛にはポンコツな感じなやつなのかー)ナルホド

絵里「ま、まままままままったく!?ほ、穂乃果はいきなりなにを言い出すのかしら!!?い、いみわかんないわよ!!?」ドアガン!?

絵里「いったぁーーー!?」

「お客様!?大丈夫ですか!?」

穂乃果(まぁ、穂乃果、こういう絵里ちゃんも好きだから別にいいんだけどね!)

穂乃果「大丈夫?絵里ちゃん」オデコナデナデ

絵里「~~!?!?/////」クチパクパク

穂乃果(照れてパニクってる絵里ちゃん、か、かわいい......)

穂乃果(案外先は近いかもしれないなぁ......)エヘヘ

95: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 03:26:33.92 ID:bscxSvAz.net
ことり「海未ちゃん、ウサギさんみたいだねー」

海未「そんなに目、赤いですか?」

ことり「うん。家帰ったらすぐ冷やさないとダメだよ?」

海未「そうですね......。あ、あの」

ことり「うん?」

海未「もしよければこの後、家に寄って行きませんか?」

ことり「え?//////」カァアアアアア

海未「あ、顔を赤くされたところとても申し訳ないんですが、クッキーの作り方を教えて欲しいんです」

ことり「海未ちゃんが意地悪なこと言う!」

海未「駄目ですか?」

ことり「意地悪なこと否定しないし。いいけど、突然、クッキーの作り方教えてなんてどうしたの?」

海未「いえね、私の母、ことりの作るクッキーがいたく好きらしくて」

ことり「えっ!そうなの!?」

96: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 03:28:12.89 ID:bscxSvAz.net
海未「はい。以前クッキーを作って持ってきてくれたじゃないですか」

ことり「うん、持ってった」

海未「あれ以来、私が作ったそばがきとことりが作ったクッキーを比べられて『ことりちゃんが娘ならよかったのに』とか言われるんですよねぇ」

ことり「ほうほう、ほうほう」

海未「そばがきとクッキーだけならまだしも、やれ『ことりちゃんみたいに可愛い子が娘ならお洒落が楽しいでしょうに』だの『あのワンピースはことりちゃんにあげて正解でした』だの言われて」

海未「あ、覚えてます?小学生の時に差し上げたワンピース」

ことり「もちろん、覚えてるよ」

海未「まぁ、とにかく、母がことりのことを気に入ってましてね。ですから、もしよかったらまたクッキーを作っていただけないかなと思ったのですが」

海未「そもそも私が作れるようになればいいのかなとも思ったりもして......って、ことり、なんでそんなにニヤニヤしてるんです!?」

ことり「んーなんでもないー」ニヤニヤ

海未「え、何かあったのでしょう!?そんなあなたニヤニヤする人じゃないですよね」

ことり「んー、なんでもないからー」ニヤニヤ

海未「気になるんですけど!?」

ことり「んふふー、いつか教えてあげるよ」ニヤニヤ

海未「できれば今がいいですけど。......絶対教えてくださいよ?」

ことり「うん。いつか教えるからそれまでずーっと一緒にいてね?」

海未「はぁ。まぁ、......離れる気はありませんけど」

ことり「うむうむ」ヨシヨシ

海未「? 変なことりです」

ことり「いずれわかるよ/////」

海未「照れたりニヤけたり忙しいですね」

ことり「海未ちゃんがいじわるだーきらいー」

海未「言わないことりの方がいじわるです。楽しいことがあったら、独り占めせずに私にも分けてくださいね? 少しでも共有できたら嬉しいですから」

ことり「んーやっぱ好き/////」

海未「私の方が好きですけど!?」

ことり「とりあえず、クッキーの前に海未ちゃんの目を冷やさないとね」

海未「......ですね」

ガラッ

97: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/06/05(日) 03:29:00.65 ID:bscxSvAz.net
海未「ただいまもどりました!」

ことり「おじゃしまーす!」

海未母「海未、おかえりなさ......ことりちゃんいらっしゃい!!どうしたの?」

ことり「クッキーを作りにきました!」

海未母「クッキー」パァアアアアアア

海未母「さ、上がって上がって!こないだ作ってくれたクッキー、すごく美味しかったの!自分でも作ったんだけどことりちゃんみたいに上手くいかなくて!作り方教えてほしいの!」トタトタ

ことり「やーん!そんなに喜んでもらえて嬉しいです!!」トタトタ



ポツン

海未「......」

海未「......」

海未(これは、もしかして母にことりをとられるパターンなのでは?)

海未「......」

海未「待ってください!?私もクッキー作ります!?」


おわり

引用元: ことり「海未ちゃんは?」海未「私は弓道部に顔を出そうかと」