絵里「ええー･･･」じとー

海未「なんですか、その不服そうな目は･･･」

絵里「私、園田さんのことが分からないわ･･･ぐすん」

海未「つまらない三文芝居はやめてください。帰りますよ」

絵里「だって、昨日のデートの時は海未の方からっ、」

海未「あれはそのっ、･･･雰囲気に流されただけですっ！」

絵里「それ、そんなにきっぱり言える台詞なの･･･？」ｸｽｸｽ

海未「っ･･･あの後、私は反省すべきでした。
　　　やはり私は絵里や己を甘やかしすぎています」むっ

絵里「ちょっ、また走り込みとかイヤよ？！
　　　部活の時間は終わったでしょう？！」あわわ

海未「いいですか絵里、そこに座してください」ｷｯ

絵里「ひゃ、はいっ！　･･･って、なによこれ」

海未「どこを見てるのですか！」ﾍﾟﾁﾝ

絵里「やんっ！ っもう、乙女の身体に傷がついちゃうわ･･･」うるうる

海未「だいたい最近のあなたは公私混同が過ぎます。
　　　このような間柄となるにあたって、取り決めたではありませんか」

絵里「あー･･･そんなことも、あったわねぇ･････ふふっ」

海未「なっ、わらうところじゃありません！」

絵里「そうねえ、みんなの前では程良い距離感を保つ、だったかしら？」ぎゅー

海未「えりっ、まだ話は終わっていませんからっ！」///

絵里「こーんなことしちゃうのに、今さら距離感なんて、ねえ？」ｸｽｯ

海未「だからこそ、ですっ！　私たちは学生なのです、節度を守らないと、」

絵里「そうね、寝坊したらみんなに迷惑かけちゃうものね♪」

海未「誰のせいで寝坊させられたと･･･」

絵里「あら、私ひとりのせい？　そこは連帯責任じゃなーい？」ぎゅう

海未「だからどうしていちいち身を寄せるのですかっ///」

絵里「だってあなた、見てると寒そうじゃない？」ほらぁ

海未「むしろ暑苦しいぐらいです。全部だれかさんのせいですよ･･･」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

絵里「それに･･･ぷふっ、今のあなたが、えらそうなこと言うのって、」ｸｽｸｽ

海未「なっ･･･それに限っては絵里も同じでしょう！」

絵里「ねぇえ？　エリチカちゃんの肩も冷えちゃったぁ」ｽﾘｽﾘ

海未「どこがですかっ」///


絵里「だから･･･海未、熱くしてくれる？」

海未「･･･っ///」


絵里「海未。･･･私の海未は、どんな風に、してくれる？」

海未「っ、･････絵里、」

絵里「･･･ふふっ、じょうだｎ」


ばさっ

絵里「ひゃん？！　う、うみっ？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

海未「･･･っ」
絵里「･･･！！」///



絵里「･････ちゅう、する？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ


海未「っ、やっぱり無理ですっ！！///」ガバッ

絵里「･････」じとー



海未「･･･だってそんな、えりが、あんなこと、」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

絵里「はぁ～･････」やんなっちゃう

海未「なんですか、その顔はっ！」

絵里「そりゃあそんな顔もしたくなるわ、
　　　私だって女の子なのよ、こんな時ぐらいは、」ﾓｼﾞﾓｼﾞ


海未「っ･･･っあのですね！ 情けない話ですが、
　　　あなたとの交際を契機に、少しは改善されたと思いませんかっ！？」

絵里「ヘタレた上に逆ギレまでしちゃうわけ･･･！？」

絵里「あーもう言っちゃうんだから。
　　　ことりのお説教ね、ってスマホどこかしら」

海未「やめてください･･･ことりのは精神的に来るんですから･･･」

絵里「それこそ鍛錬しなさいよねっ。って、スマホ本当どこ？」

海未「電気、点けましょうか？」

絵里「ううん、･････あった。って、充電ぎりぎりじゃない」

海未「絵里が置き去りにしたんでしょうが･･･」はぁ

絵里「しかしあれよねえ･･･付き合ってるのに、
　　　キスの一つも許してくれないなんて」

海未「っその、いきなりは困る、というだけです！」

絵里「ほんっと意味わかんないわよね。
　　　　　　だってしちゃったのに」


海未「･･･言わないでください///」

絵里「あっ今の、真姫みたいじゃなかった？」～♪

海未「知りませんよ･･･シャワー浴びてきますね」ｽｸｯ


絵里「･･･ぷふっ」

海未「今度はなんですか」

絵里「さっき･･･下着もつけないで、正座させてお説教なんて･･･」ｸｽｸｽ

海未「･･･っ！？///」


パーン

絵里「･･･うぅ」ﾋﾘﾋﾘ


おわり。