ルビィ「鞄に筆箱入れ忘れてるよ」


善子「ありがと」ﾖｲｼｮ


花丸「今日も梨子ちゃんのお家に行くの？」


善子「今日も、ってなによ」


ルビィ「毎週金曜日はいつもだよねぇ」


善子「別に毎日泊まってるわけじゃないしいいでしょ」ｶﾞｻｶﾞｻ


花丸「仲良しなのはいいことずら」


ルビィ「まぁ、ルビィたちには敵わないけどね」ﾌﾝｽｯ


花丸「ルビィちゃん、たまーに顔に似合わずすごいこと言うの、とても好き」


ルビィ「ルビィもマルちゃんだーいすきだよ」


花丸「知ってるずら」ﾋﾟﾄｯ


ルビィ「えへへー」

花丸「ところでなしこちゃんのお家で何するの？善子ちゃんのことだしゲームとかかな」


ルビィ「あはは、なしこって」ｹﾗｹﾗ


善子「ふふっ、二人ともわからないの？」


花丸「ん？」


善子「来週の１３日が何の日か考えればすぐわかることよ」


花丸「来週？なにか特別なことでもあったっけルビィちゃん」


ルビィ「あー、古典の小テストがあるね」


花丸「ははは、いとをかし」


ルビィ「をかしをかし」


善子「違うわよ！違くないけど！！」

花丸「善子ちゃんは頭いいから羨ましいよぉ...今回の範囲ほんと難しいずら」


「あの古典の先公マジ何言ってんのか謎過ぎだよね」


善子「善子言うな！てかルビィちょっと口悪いわよ今の」


ルビィ「へ？ルビィなにも言ってないよ？」


善子「え？」


ルビィ「？」


「ふふっ、騙されたわね...堕天使ヨハネ」


善子「そ、その声は...！！」ﾊｯ


鞠莉「じゃじゃーん！！」ﾋｮｺｯ


ルビィ「鞠莉さん？」


善子「な、何故あなたがここに！！」ｻﾞｯ


鞠莉「ルビィかと思った？ざーんねん、マリーでしたぁ！！」ﾄﾞﾔｧ

梨子「...」ｼﾞﾄｯ


ルビィ(あ、梨子さん入ってきた...)ﾁﾗｯ


鞠莉「こんな妖術に騙されるなんて...堕天使ヨハネ、あなたもまだまだね」


善子「くっ、言い返すことができない...さすが私の魔法に唯一耐性があることだけはある」ｷﾞﾘｯ


梨子「よっちゃん」


鞠莉「マイコーのことがあってからブームなのよねぇ声真似」


善子「真似というか、アテレコでしょ」


花丸『鞠莉さんそゆとこあるよねぇ』


鞠莉「おぉう、それルビィの真似ネー！」


ルビィ「あのぉ、ところ構わずみんながルビィの真似するのやめてほしいんだけど」


善子『ライブとか、ありゅんですか！！』


花丸「あはははは！」


ルビィ「もぉ善子ちゃんまで！！」


ｹﾗｹﾗｹﾗ

ﾄﾝﾄﾝ


善子「へ？」ﾌﾘﾑｷ


ルビィ「ぴぎっ！？」ﾋﾞｸｯ


善子「あ...」


花丸(あーあ、梨子ちゃん迎えに来てたのすっかり忘れてたずら)


善子「梨子...」


ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ


鞠莉「Ｏｈ、すごい顔ね梨子」


善子「ごきげんよう...」


梨子　ﾆｺｯ

-----
---
-


善子「うぅ...」ｸﾞｽｯ


花丸「よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


ルビィ「あはは...」


鞠莉「へぇ、ヨハネの誕生日は来週の水曜日だったのねぇ」


梨子「そうなんです、だからその週末どこか遊びに行こうかって計画立てようと思ってて」


花丸「だから今日お泊りするんだね」


梨子「そうなの、１年生の教室に迎えに行くから帰る準備しといてねって事前に言っておいたのに」ｼﾞﾄｯ


善子「うっ」


花丸「そりゃ善子ちゃんが悪いよぉ」


善子「だ、だいたい帰ろうとしたらマリーが出没するからじゃない！！」


『マリーのせいにするのはヨクナイヨ、よしこちゃん』


善子「マイコーは帰って」

ルビィ「ルビィたちもプレゼント考えないとね」


花丸「そうだ、これからマルの家においでよ、プレゼントの作戦会議しよっ」


ルビィ「する！」


鞠莉「二人は仲良しねぇ」


梨子「マルちゃんもルビィちゃんもそんな無理しなくていいからね」


善子「ちょ、なんてこと言うのよ」


梨子「二人ともよっちゃんに脅されてるんじゃないかなぁって」


善子「そんなことしないわよ！」


花丸「梨子さん...実は私たち」


ルビィ「しくしく」


善子「え」

花丸「ルビィちゃん泣かないで、善子ちゃんはいつもはあんなだけど、ほんとは優しい子なんだよきっと」


善子「ちょっと待って」


ルビィ「でも花丸ちゃん、善子ちゃんにあんなことされるの...もうルビィ耐えられないよ...」


花丸「よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


鞠莉「だめよヨハネ、可愛い二人をいじめちゃ♪」


梨子「よっちゃん...見損なったわ」


善子「ちょ、誤解、誤解よこんなの！！」


花丸「まぁ茶番はここまでにして、マルたちこっちなので」


ルビィ「さよならです」ﾍﾟｺｯ


鞠莉「See, you ずらるび」ﾌﾘﾌﾘ


梨子「また来週」ﾆｺｯ

善子「ふんっ、とっとと去りなさい」ｼｯｼｯ


ルビィ「やっぱり善子ちゃん...ルビィたちのこと嫌いなんだ...しくしく」


花丸「あーあ、善子ちゃんルビィちゃんのこと泣ーかした」


鞠莉「ヨハネ...がっかりだわ」


梨子「ルビィちゃん可愛そう...」


善子「ああああもぉなんでよぉ！！」


ルビィ「ばいばーい」ｹﾛｯ


花丸　ﾍﾟｺｯ


善子「...」ﾌﾘﾌﾘ


梨子「ふふっ」ﾌﾘﾌﾘ

鞠莉「ふぅ、じゃあ私も帰るわ」


梨子「はい、鞠莉さんも気をつけて」


ﾋﾟﾄｯ


梨子「？」


鞠莉「ヨハネと仲良くね、喧嘩なんてしちゃNot goodなんだから♪」ﾋｿﾋｿ


梨子「分かってますよ」


善子「ねー何話してるのよぉ」


鞠莉「ヨハネのプレゼントのことだよ☆」


善子「おお！」

鞠莉「さて、お邪魔虫のオジャマリーも退散しますか、じゃあねー！」ｼｬｲﾆｰ


ﾀｯ　ﾀｯ　ﾀｯ


善子「おじゃまりー...」


梨子「はぁ、騒がしい先輩」


善子「...」ｷﾞｭｯ


梨子「ん、どうしたのよっちゃん？」


善子「早くお家入りましょ」


梨子「そうだね、やっと二人っきりだし」ﾆｺｯ


善子「うん」

-----
---
-


梨子「ただいまー」


善子「おじゃまします」


梨子「飲み物持っていくから先に部屋行ってて」


善子「うん」


ｶﾞﾁｬ


善子「エアコンエアコン」ｷｮﾛｷｮﾛ


善子「リモコンあった！」


善子「...」


善子「...」


善子「ねぇー梨子...リリー、冷房つけていいー？」


梨子　いいよー


善子「あーい！」

ﾋﾟｯ


善子「にじゅう...」


ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ


善子「２１℃で」


善子「いえす、あいきゃん！」ﾋﾟｯ


ｺｫｫｵｫｫｵｵ


善子「風の精霊が...」ｽｩ


ｶﾞﾁｬ


善子「はぁぁぁぁぁ」

梨子「...」


梨子「何してるの？」


善子「見てわかんない？」


梨子「うーん...」


善子「風の精霊と会話してるのよ」


梨子「えー...普段話す相手いないからってそれはちょっと...」


善子「うるさい！」


梨子「私がお話ししてあげるからこっちおいで、ね？」


善子「そんな目で見ないで！」

......


梨子「よし、三連休の予定たてよっか」


善子「おー！！」


梨子「よっちゃんの誕生日祝いだからねぇ、何か特別なこと...」


善子「なになに、何してくれるの？！」


梨子「それを今から一緒に考えるんでしょ」


善子「そうだけど、もしかしたらサプライズとかあったり」


梨子「どうだろうねぇ」ﾌﾌｯ


善子「教えなさいよ」


梨子「教えたらサプライズにならないでしょ」


善子「あーそっか」

梨子「よっちゃんは行きたいとこある？」


善子「んー...」


梨子「ん？」


善子「リリーと一緒だったら何処でもいいかな、どこだって楽しいし」


梨子「ふふっ、それは嬉しいけど、どこでもいいってのが一番難しいんだよねぇ」


善子「あそこのパフェは食べに行きたい」


梨子「え、またあそこ...」


善子「だめ？」


梨子「まぁいいけど」


善子「あーんもしたげるわ、あとカラオケとか」


梨子「いくらでもしていいよ」


善子「え、いいの...いつもは嫌だって言うのに...」


梨子「今回は特別だから」

善子「んー...怪しい」


梨子「怪しいって何よ」


善子「こんな優しいリリーは見たことない...絶対何か企んでる」


梨子「失礼ね」


善子「まさか偽者...ふふっ、この堕天使ヨハネの目は誤魔化せないわよ...」


梨子「なにいってるの」


善子「リリーに化けるならもっとツノとか生やして怖さを出さなきゃね」


梨子「わかった、よっちゃんは怖い私をお望みなんだね」


善子「え」


梨子「私の優しさなんていらないと」

善子「いや、違うの、今のは冗談で」


梨子「そっかぁツノかぁ...鬼になればいいんだね」ﾆｺﾆｺ


善子「いつもなってるじゃない」ﾎﾞｿｯ


梨子「なに？なんて？」


善子「あー楽しみだなぁリリーとお出掛け」


梨子「今なんて言ったの？ねぇ」ｸﾞｲｯ


善子「うぐぐ」

-----
---
-


当日　善子部屋


善子「あ"～」ｽﾞｽﾞｽﾞ


ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ


梨子「...３７．５℃」


善子「よし、行ける！」ｽﾀｯ


梨子「こらっ、どこ行くの」ｸﾞｲｯ


善子「ううう...そんなぁ...」


梨子「三連休は風邪治すことに専念しないとね」


善子「やだぁ...リリーとデート行くんだもん...」


梨子「無理です」

善子「一緒にお買い物行くんだもん...ジャイアントチョコレートパフェ食べるんだもん...」ｸﾞｽｯ


梨子「そうだね、風邪しっかり治してからね」


善子「うぅ...」


梨子「ほらちゃんと横になって、苺持ってきてあげるから」


善子「楽しみにしてたのに...」ｸﾞｽｯ


梨子「またチャンスはあるよ、だから今回は我慢しよ、ね？」


善子「...」


梨子「返事は？」


善子「...うん」ｽﾞｽﾞｽﾞ

梨子「台所借りるね、持ってきた苺洗ってくるから、ちゃんと寝てなきゃダメだよ？」


善子「...うん、わかった」


梨子「よろしい」ﾖｲｼｮｯﾄ


善子「あ」


梨子「ん？」


善子「トイレいく」


梨子「一人で立てる？」


善子「わーっとと」ﾕﾗｯ


梨子「うーん、これは本格的だねぇ」

善子「次は行くから...風邪、ちゃんと治すから...」ｷﾞｭｯ


梨子「そうだね」


善子「...」


梨子「よっちゃん？」


善子「...ごめんなさい、梨子」


梨子「謝らなくていいよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


善子「...ふぇえええん」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ


梨子「もぉそんな楽しみだったの？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


善子「だのぢみだっだぁあああ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ


梨子「あはは、別に一生行けないわけじゃないんだから泣かないの」

善子「...ぐすっ...それでも...」


梨子「ん？」


善子「それでも...今週は特別だったの...」ｸﾞｽｯ


梨子「...そっか」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


善子「...」


梨子「ほら、いつまでも泣いてると顔腫れちゃうよ」ﾌｷﾌｷ


善子「ん」


梨子「そうだ、良いこと思いついた」


善子「...いいこと？」


梨子「この三連休はずっとお泊まりして私が看病してあげます」


善子「ほんと！？」

梨子「まぁ、よっちゃんのお家の人に許可もらってからだけど」


ｷﾞｭｯ


梨子「ぐへっ」


善子「んーっ！！」ｷﾞｭｩｩｳｳ


梨子「ぐ、ぐるじいよよっちゃん...」


善子「梨子、好き」ｷﾞｭｯ


梨子「ふふっ、知ってるよ、でも風邪うつるから離れて」ﾂﾝｯ


善子「あだっ」


梨子「それより早くトイレ行っておいで、大変なことになるよ」


善子「...変態」

ﾍﾟｼｯ


善子「いだっ」


梨子「じゅー、きゅー、はーち...」


善子「ぎゃあああ、なしこが鬼子になるー♪」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ


梨子「こらぁ、よろけてるのに走らないの」


ﾖﾛｯ


梨子「あっ」


ﾍﾞﾁﾝｯ


善子「...うぅ...痛い」


梨子「もぉ、なにしてるの」ﾄｯﾄｯﾄ

------
---
-


梨子「おまたせー」


善子「ごくろう、リトルデーげほっげほっ」


梨子「椅子借りるね...よいしょ」ｷﾞｷﾞｯ


善子「苺！アクマの果実を早く！」


梨子「慌てないの、ほら、あーんしてあげるから」


善子「嘘...信じられない...あのなしこが自分からあーんしてくれるなんて」


梨子「このっ」ｸﾞｲｯ


善子「むぐっ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

梨子「どうですか？」


善子「んー！！！！」ｷﾗｷﾗｷﾗ


梨子「もうひとつどーぞ」


善子「はむっ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ


梨子「私も１つもらおっかな」


善子「あーん」


梨子「もっとゆっくり食べなよ、ちゃんと噛まないと消化に悪いよ」ﾎﾟｲｯ


善子「んー！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ


梨子「そんなに？そんなに美味しい？」


ｺﾞｸｯ


善子「１個貸して」

梨子「ん？はい」


善子「リリーも」


梨子「なに？」


善子「あーんは？」


梨子「いや、私は病人じゃないし自分で食べれるからいいよ」


善子「むぅ」ﾌﾟｸｯ


梨子「...」


善子「むぅむぅ！」


梨子「もぉ、わかったからほっぺ膨らまさないの」ｱｰﾝ

ﾊﾟｸｯ


善子「んー美味しい！」


梨子「は？」


善子「ふふっ、騙されたわねリトルデーモン...禁断の果実はあなたの口にはまだ早いわ」


梨子「...」ｼﾞﾄｯ


善子「うっ」


梨子「帰る」


善子「あーごめんなさいごめんなさい！ちょっといじわるしたくなっちゃっただけなのぉおお！」ｸﾞｲｯ


梨子「...」ｽｯ

善子「ふぅ」


梨子「次はないから」ｷｯ


善子「わかってるわよぉ」ｱｾｱｾ


梨子「はぁ...ほら、あーんして」


善子「うん、でもその前に」


ｸﾞｲｯ


梨子「んんっ」


善子「どうどう？」


梨子「...」ﾓｸﾞﾓｸﾞ


善子「ん？」

梨子「んっ...美味しい」


善子「そりゃそうよ、この堕天使ヨハネのあーんを味わえたんだもの」


梨子「ふふっ、そうだね、本当にそうかも」


善子「うぐっ...」///


梨子「さ、もういいでしょ、薬飲んでおねんねしましょーねー」


善子「んなっ、子供扱いしないで」


梨子「でも嬉しいでしょ？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


善子「うぅ...」


梨子「よしこちゃんはいい子ですねぇ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


善子「よ、善子言うな...///」ﾎﾞｿｯ


梨子「薬も飲まなきゃね...今お水持ってくるから、ちゃんと寝てるように、いい？」


善子「うん」


ﾊﾞﾀﾝｯ


善子　ｻｯ

......


ｶﾞﾁｬ


梨子「ねぇよっちゃん、薬ってどこに...」


ｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝ


『にっこにー！』


ｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝ


善子「んー、なにリリー？」


ﾄｯ　ﾄｯ　ﾄｯ


善子「よし、フルコンいけたわ！」


梨子「よっちゃん」


善子「ん？」


ﾍﾟｼｯ

善子「あだっ」


梨子「ゲームしてないで早く寝なさい！！」


善子「わーんなしこがぶったぁあああ！」


梨子「携帯は没収です」ｽｯ


善子「ぎゃああああ私のダイルビイベントがぁあぁああ！」


梨子「そんなことよりよっちゃん、薬はどこ？」


善子「そんなことじゃないわよぉ！ＬＰ使い切らないと！」


梨子「そんなの私がやっといてあげるから安心して」


善子「だってリリーへったくそじゃん！」


梨子「いいから薬の在処を教えなさい！」


ｷﾞｬｰｷﾞｬｰ

-----
---
-


善子　ｽｰｽｰ


梨子(よっちゃん寝ちゃったし、どうしようかな...)


梨子「あーそうだ、よっちゃんのスクフェスやらないと...」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ


梨子「間違えたこれ私の携帯...ん？」


梨子「...」


梨子「ふふっ、まーた私の携帯で自撮りしてるしよっちゃん」


梨子「...」ｽｯ　ｽｯ


梨子「何枚撮ってるのよ...」ｽｯ　ｽｯ


梨子「...」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ


梨子(待受画面にしよ...)

次の日


ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ


梨子「どう？」


善子「３７℃」


梨子「まぁ昨日よりは良くなってていいね」


善子「よし！」ｽﾀｯ


梨子「だめです」ｸﾞｲｯ


善子「うごぉぉお！」


梨子「まだだめに決まってるでしょ、ほら早く布団に戻りなさい」


善子「いぢわる！いぢわる！なしこなしこ！！」

梨子「鬱陶しい口はこれか！！こいつか！！」ﾑｷﾞｭｯ


善子「んーんー！！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ


梨子「まったくもぉ」ﾊﾟｯ


善子「むきぃいいい！風邪治ったら仕返ししてやるんだから！」


梨子「なーに？仕返し？」


善子「なんでもないです」


梨子「はぁ、まぁなんでもいいけど、ご飯食べれそう？」


善子「んーあんまり...果物がいい、それかチョコ」


梨子「チョコはおやつね」


善子「それかフグかＡ５和牛かフカヒレでもいいわよ」


梨子「リンゴ剥いてくるから待ってて」

ｶﾞﾁｬ


善子「ちぇっ」


ﾊﾞﾀﾝｯ


善子「...」


善子「ふふっ、さーてスクフェススクフェス......あれ？」ｷｮﾛｷｮﾛ


ｶﾞﾁｬ


善子「ひっ」ﾋﾞｸｯ


梨子「あ、言うの忘れてたけど」


善子「な、なによ」

梨子「携帯、私が預かってるから」ﾆｺｯ


善子「か、返して！」


梨子「だーーーーめ♪」ﾌﾘﾌﾘ


ﾊﾞﾀﾝｯ


善子「きぃぃぃ！！許せん！なしこ許せん！覚えておけよぉげほっげほっ」


善子「あ"ぁ～...」


善子「...」


善子「大人しく寝てよ」ﾊﾞｻｯ

-----
---
-


善子「...」ﾓｸﾞﾓｸﾞ


梨子「梨も美味しいね」


善子「なしこ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ


梨子「絶対言うと思った」


善子「はぁ、ごちそうさまでした」


梨子「あのねよっちゃん」


善子「ん？」


梨子「今月末に沼津で花火大会があるでしょ、知ってる？」


善子「あー、そういえばあったわね」

梨子「それ、二人で行こっか」


善子「行く！！」


梨子「ほんと？」


善子「そうと決まれば、早々に風邪治さないと！！」


梨子「さすがにそこまで引きずらないと思うけど」ｸｽｯ


善子「楽しみ...」


梨子「堕天使でも花火には興味あるんだね」


善子「リリーと一緒に見るから意味があるの」


梨子「ふふっ、そっか」

善子「カレンダーに書いておかないと！」


梨子「あと、これ」ｽｯ


善子「ん？」


梨子「開けてみて」


善子「うん」ｽﾞｽﾞｯ


善子「...」ｶﾁｬ


善子「おおおおお！」


梨子「ちょっと遅れちゃったけど」

梨子「誕生日おめでとうよっちゃん、これからもよろしくね」ﾆｺｯ


善子「...」


梨子「ん？」


善子「リリー」


梨子「なに？」


ﾀﾞｷｯ


梨子「あわわっ」ﾖﾛｯ


善子「もぉもぉもぉ！」


梨子「どうしたのよっちゃん」ｸｽｯ


善子「本当...本当に好き」ﾎﾞｿｯ


梨子「ふふっ、知ってるよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ



おわり