2: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:37:57.12 ID:xsyBqqNn.net
神「お誕生日おめでとう」

にこ「!?」

神「で、プレゼントは何が欲しい?」

にこ(え?なにこれ?急に私の部屋にお爺さんが)

神「あ、驚かせちゃったかな?ワシね、神よ、神」

3: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:38:29.58 ID:xsyBqqNn.net
にこ「か、神?」

神「そうそう、神様」

にこ(あ、そうかこれ夢だ)

神「あ、夢とかじゃないからね」

にこ(いやいや絶対夢オチの奴だってこれ)

4: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:39:01.98 ID:xsyBqqNn.net
神「あー信じてない顔だ、マジよマジマジ」

にこ「いやありえないから、ていうかビックリしすぎて何も言えなかったけど、勝手に部屋に入るとか普通に変質者じゃない、大声出すわよ」

神「いやー勘弁してよー、まぁ神パワーで声とか封じれるけどさー」

にこ(っ!こ、声が出ない!?)

神「ほらこんな感じー、信じてくれた?」

にこ(こくこく)

神「ほんじゃ封印解除ー、あ、安心してよ、危害を加えるつもりは無いから」

5: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:39:33.31 ID:xsyBqqNn.net
にこ「あ、声が出る」

にこ「いや何しに来たのよ、神様が」

神「だから言ったじゃん、誕生日のお祝い」

にこ「え?何で私に?」

神「ファンだから」

にこ「は?」

神「ワシ、ファンなのよ、にこにーの」

にこ「えぇー」

神「ほらほらこのTシャツとか」

にこ「私の顔がでかでかとプリントされてる……」

6: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:40:04.31 ID:xsyBqqNn.net
神「ワシにこにー推しよ、μ'sの皆も好きだけどね」

にこ「まぁそれはありがと」

神「どういたしまして」

8: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:40:39.08 ID:xsyBqqNn.net
にこ「いやでも」

神「?」

にこ「軽くない?ノリが、神様の癖に」

神「あーワシ割とフランクな神だからね、神界でも有名よ」

にこ「え?たくさんいるの?神様」

神「うん、ほらよく言うでしょ?やおよろじゅ、八百万の神々、って」

にこ(噛んだ)

9: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:41:16.92 ID:xsyBqqNn.net
神「ワシの担当はアイドルなのよ、アイドルの神」

にこ「そうなんだ」

神「うん、で、推しメンであるにこちゃんの誕生日に、プレゼントをあげようと思ってさ」

にこ「マジ?神様のプレゼントとか凄そう」

神「そら凄いよ、なんでも出来るわ、シェン○ンとか目じゃないね」

にこ「シェ○ロン案外出来ないこと多いものね」

10: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:41:48.61 ID:xsyBqqNn.net
神「で、何がいい?」

にこ「急に言われてもね、あ、そうだ、背を高くする、ってのは?」

神「よゆーよゆー、でもオススメはしないよ」

にこ「なんでよ?」

神「だって急に背高くなったら明日皆びっくりするよ?」

にこ「あー確かにね、てかそういう感じなのか」

神「ん?」

11: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:42:26.25 ID:xsyBqqNn.net
にこ「いや、背が高い私が普通に受け入れられている世界になるのかと」

神「そっちのパターンも出来るよ、でも世界丸ごと改変しなきゃいけないからね、ちょっとしんどい」

にこ「しんどいって」

神「髪的にしんどい」

にこ「神的に?」

神「あ、髪の毛ね、ヘアー」

にこ「何それ?」

神「願いの代償にね、ワシの髪が抜けるのよ」

にこ「いやどんな理屈よ」

神「そーゆーもんなのよ、ちなみに願いが大きければ大きい程沢山抜ける」

12: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:43:17.86 ID:xsyBqqNn.net
にこ「別にアンタの髪はどうでもいいんだけど、まぁ私は背が低くても可愛いからね、本気で背が欲しいとは思わないわ」

神「うんうんそれでこそにこちゃんだよ」

にこ「あ、でも胸大きくするとかいいかも」

神「いやいやにこちゃんは貧 だからいいんだよ、ビバ無い 」

にこ「……喧嘩売ってる?」

神「ごめんその振り上げた椅子は下ろして、神でも結構痛いからそういうの」

13: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:43:51.92 ID:xsyBqqNn.net
にこ「……ったく、まぁ本気で言ってるわけじゃないけど、ていうか案外無いわね、神様に願いたいほどのプレゼントとか」

神「意外と謙虚だね」

にこ「意外は余計よ、てかそんなもんじゃない?お金とか貰うのもなんかねぇ」

神「まぁこちらとしちゃそれでもいいんだけどね」

15: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:44:39.56 ID:xsyBqqNn.net
にこ「もういっそ、全世界の人間をファンにして、トップアイドルになる、とか」

神「おお急にスケールがでかい」

にこ「いっそもうそんくらいの願いがいいかなって」

神「まぁ出来るよ、例えば明日スカウトされて、とんとん拍子にデビューとかのシナリオも作れる」

にこ「マジ?それいいわね、トップアイドルになる過程も楽しめるし」

神「ワシとしちゃ髪どころの話じゃなくなるけどね、まぁにこちゃんのためなら」

17: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:45:42.28 ID:xsyBqqNn.net
にこ「え?髪抜けるだけじゃないの?」

神「あんまり願いが大きいとね、アイドル担当から降格されたりしちゃうのよ」

にこ「マジ?アイドルの神から何の神になんの?」

神「うーんそれはわからんけど、バッグクロージャーの神とか」

にこ「なにそれかっこいい」

神「食パンとかの袋をとめる円←みたいな形の奴よ」

にこ「そんなもんにも神がいんのね」

神「八百万だからね」

18: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:46:48.75 ID:xsyBqqNn.net
にこ「じゃあアイドルの神って結構凄いんじゃない?」

神「そうなのよ、こう見えて結構有能でね、ワシ」

にこ「自分で言うか」

神「実際大人気だからね、アイドルの神、倍率高くて大変だったよ」

にこ「そんな有名企業の就活みたいな」

神「まぁ神的にはそんなもんよ、で、どうする?」

にこ「あー」

19: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:47:57.08 ID:xsyBqqNn.net
神「にこちゃんのためならゴッドオブバッグクロージャーにでもなる覚悟よ、ワシ」

にこ「無駄にかっこいいわね、いやでも神様の力頼らなくても、トップアイドルにはなれるしね」

神「凄い自信だね、それでこそにこにーだけど」

にこ「ふふん♪」

神「ドヤ顔かわいい」

20: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:48:40.22 ID:xsyBqqNn.net
神「んじゃどうする、ラブライブ優勝とか?結果を変えるだけだからそんな大変じゃないし、やっぱ優勝したいっしょ?」

にこ「よく知ってるわね、でもそれはいいわ、絶対やめてね」

神「ん」

にこ「μ'sの皆で頑張ってきたんだから」

神「……」

にこ「結果を私のわがままで捻じ曲げるなんて、皆への冒涜よ、皆に合わせる顔が無いわ」

神「……わかったよ、結果をいじったりしない、神に誓って」

にこ「ふふ、神はアンタじゃない」

神「ははは、そりゃそうだ」

21: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:49:23.82 ID:xsyBqqNn.net
にこ「というかやっぱりいいわ、プレゼントとか」

神「え?」

にこ「いらない、気持ちだけ貰っとく、ありがとう」

神「なんて謙虚な」

にこ「謙虚なんかじゃないわ、欲張りじゃないだけ、2度も神様からのプレゼントは貰えない」

神「?」

22: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:50:03.93 ID:xsyBqqNn.net
にこ「でも、ファンとしてなら貰ってあげるわ、そうね、花束とかがいいわね」

神「あ、にこちゃんがアライズに贈ってた奴みたいな?」

にこ「そう、定番ね、手書きのメッセージも添えるとなおいいわよ」

神「……わかった、じゃあそうする」

にこ「ありがと」

神「うん、じゃあワシ、もう行くね、にこちゃんとお話できて楽しかった」

23: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:50:57.58 ID:xsyBqqNn.net
にこ「あ、ちょい待ち」

神「?」

にこ「ふふ、ファンサービスよ♪ちょっとこっちに来なさい」

神「あ、サイン」

にこ「そ、大事にしなさいよ、そのTシャツ」

神「おぉーやっべマジ嬉しー、他の神にめっちゃ自慢するわー」

24: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:51:54.41 ID:xsyBqqNn.net
翌朝

ここあ「にこにー、朝だよー」

こころ「起きてくださいお姉さま、いいお天気ですよ」

にこ「おはよう」

こたろう「おはなー」

ここあ「本当だ、ねえお姉ちゃん、この花どうしたの?」

にこ「ん、それ?ファンからの贈り物よ♪」

こころ「流石お姉さま!」

25: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:52:40.19 ID:xsyBqqNn.net
希「あれ、にこっちやん、どうしたん?こんな早くに」

にこ「あら希、今日も巫女のバイト?練習もオフなのに大変ねぇ」

希「にこっちこそ珍しいやん、朝練も無いのに」

にこ「私だってお参りくらいするわよ」

希「珍しいこともあるもんやな、どういう風の吹き回しや?」

26: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:53:15.17 ID:xsyBqqNn.net
にこ「御礼ね」

希「御礼?」

にこ「2年続けて素敵なプレゼントをくれた、にこにーファンの素敵な神様に、ね」

希「……そっか、ようわからんけど、良かったな、にこっち」

にこ「えぇ、去年の分の御礼言うの忘れてたから、2年分まとめてだけど、良いわよね?」

希「まぁええやろ、神様は優しいからね」

にこ「ふふ、そうね、じゃあお参りしてくるわ」

希「いってらっしゃい」

27: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/22(金) 23:54:22.45 ID:xsyBqqNn.net
にこ(素敵な花束ありがとう、メッセージカードもセンスあるわね、嬉しかったわ)

にこ(去年、私は神様にお願いしたの、最高の仲間をください、って)

にこ(ちゃんとくれたのにね、プレゼント、御礼を言うの忘れてて御免なさいね)

にこ「ありがとう、神様」

神「どういたしまして、でも、それはにこちゃん自身で手に入れたものだよ」

にこ「いいのよ、感謝したい気持ちなの、素直に受け取っときなさい?」

神「あはは、わかったよ、光栄です」

にこ(これからも見守っててね、神様)

おわり

引用元: 神「お誕生日おめでとう」にこ「!?」