1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/24(日) 00:17:15.01 ID:xZ8zYD7YO
ミカ「『九人のミカと一匹のアキ』という夢をみたんだ」
アキ「……はい?」
ミカ「フロイトが聞いたら、この夢をどう分析するのだろうね」(ぽろろろ~ん♪)
アキ「……変な夢だね、よくわかんないけど」
ミカ「そう、変な夢さ。だからこそ、その意味を知りたくなる」
アキ「そんなもんかなぁ」
ミカ「ふふ。アキも一緒に考えてくれるかい? で、ね、夢の中では9人の私がアキをめぐって---」
アキ「あ、ごめん、ちょっと待ってミカ」
ミカ「ん?」
アキ「夢の話をするのはいいけどさ」
ミカ「なんだい?」
アキ「あのね、悪いけど、ちょっとムカつく」
ミカ「……え?」
アキ「えっとね、『一匹』って何? どういうこと?」
ミカ「別に深い意味は……」
アキ「……」
ミカ「……アキ……?」
アキ「……ミカにとって私は人間じゃないの? どーぶつなの?」
ミカ「そ、そんなわけないだろう? ただ……」
アキ「なによ」
ミカ「『きゅうにんのミカとひとりのアキ』だと、ゴロが悪いかなと思って……そ、それだけさ」
アキ「ふぅん。ああ、そう。そうなんだ」
ミカ「う、うん」(ポ、ポロロ---)
アキ「ごめん、今はそれやめてくれる? 気分悪いから」
ミカ「そ、そっか」
アキ「……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1469287035
アキ「……はい?」
ミカ「フロイトが聞いたら、この夢をどう分析するのだろうね」(ぽろろろ~ん♪)
アキ「……変な夢だね、よくわかんないけど」
ミカ「そう、変な夢さ。だからこそ、その意味を知りたくなる」
アキ「そんなもんかなぁ」
ミカ「ふふ。アキも一緒に考えてくれるかい? で、ね、夢の中では9人の私がアキをめぐって---」
アキ「あ、ごめん、ちょっと待ってミカ」
ミカ「ん?」
アキ「夢の話をするのはいいけどさ」
ミカ「なんだい?」
アキ「あのね、悪いけど、ちょっとムカつく」
ミカ「……え?」
アキ「えっとね、『一匹』って何? どういうこと?」
ミカ「別に深い意味は……」
アキ「……」
ミカ「……アキ……?」
アキ「……ミカにとって私は人間じゃないの? どーぶつなの?」
ミカ「そ、そんなわけないだろう? ただ……」
アキ「なによ」
ミカ「『きゅうにんのミカとひとりのアキ』だと、ゴロが悪いかなと思って……そ、それだけさ」
アキ「ふぅん。ああ、そう。そうなんだ」
ミカ「う、うん」(ポ、ポロロ---)
アキ「ごめん、今はそれやめてくれる? 気分悪いから」
ミカ「そ、そっか」
アキ「……」
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/24(日) 00:18:24.91 ID:xZ8zYD7YO
ミカ「……アキ……」
アキ「ごめんね? メンドクサイ奴だって思ってるでしょ?」
ミカ「そんなことは」
アキ「……」
ミカ「ねえ、アキ」
アキ「何?」
ミカ「……いやな気持にさせてしまったみたいだね。ごめん」
アキ「そうだね、怒って、ごめんね」
ミカ「アキは、私にとって大切な友達」
アキ「……」
ミカ「だから、謝る。ごめん、許してほしい」
アキ「……」
ミカ「アキに嫌われると、辛い」
アキ「ふぅん、それなのに、ミカはそんな友達を動物扱いするんだ」
ミカ「いや、それは……」
アキ「何考えてんの? にんげんせーを疑っちゃう」
ミカ「……本当にごめん。アキに、甘えてたんだ……」
アキ「甘えるってなに? よくわかんないよ」
ミカ「人はすぐに自分勝手な思いこみをしてしまう。それを分かっていたはずなのに、私も---」
アキ「……あのさぁ!」
ミカ「え……」
アキ「こんな時くらい、そのメンドクサイ言い回しやめられないの!?」
ミカ「あ……ごめん」
アキ「こんな時でさえ、私はミカの言葉の意味を考えなきゃいけないの? ……何様のつもり!?」
ミカ「あ……その通りだ……ごめん、本当に……」
アキ「ごめんはもう、聞き飽きたよ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/24(日) 00:19:24.82 ID:xZ8zYD7YO
ミカ「ごめ、……っ。……ミカ、私は、いつだってツマラナイことばっかり言ってる。楽しい事を言うのは、苦手なんだ」
、
アキ「……そうだね」
ミカ「だけど、ミカだけは、こんな私の話にずっと耳を傾けてくれる。いつも側にいて一緒におしゃべりしてくれる」
アキ「……」
ミカ「ありがとうって、心から思ってる」
アキ「……」
ミカ「でも私はいつの間にかそれを当たり前だと勘違いして……アキの気持ちを良く考えずに、軽い気持ちで、私はなんて事を言ってしまったんだろう」
アキ「……」
ミカ「すごく、後悔してる。本当に、ごめんなさい、アキ」
アキ「……。そうだね。ミカの話はあんまり楽しくはないよね。捻くれてるし、いちいちメンドクサイ言い方するし」
ミカ「……」
アキ「でも、私はミカの話。つまらなくなんてないし、けっこう……好き」
ミカ「……本当?」
アキ「うん」
、
アキ「……そうだね」
ミカ「だけど、ミカだけは、こんな私の話にずっと耳を傾けてくれる。いつも側にいて一緒におしゃべりしてくれる」
アキ「……」
ミカ「ありがとうって、心から思ってる」
アキ「……」
ミカ「でも私はいつの間にかそれを当たり前だと勘違いして……アキの気持ちを良く考えずに、軽い気持ちで、私はなんて事を言ってしまったんだろう」
アキ「……」
ミカ「すごく、後悔してる。本当に、ごめんなさい、アキ」
アキ「……。そうだね。ミカの話はあんまり楽しくはないよね。捻くれてるし、いちいちメンドクサイ言い方するし」
ミカ「……」
アキ「でも、私はミカの話。つまらなくなんてないし、けっこう……好き」
ミカ「……本当?」
アキ「うん」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/24(日) 00:20:29.57 ID:xZ8zYD7YO
ミカ「どんなところがって、聞いてもいいかな」
アキ「そうだなぁ……ミカのわけわかんないおしゃべりを、私がちゃんと理解してあげると、ミカってすっごく嬉しそうな顔をするの。そういう所かな?」
ミカ「そ、それって、私にとって喜んでもいい事なのかな……」
アキ「……えへへ、知らない! でも、ミカはそんな事気にしなくていーの!」
ミカ「そう?」
アキ「そうなの! ミカは人の気が付かないことに気が付くの。私はそれって、とってもすごいと思う。だからミカの考えてる事、もっといっぱり聞かせて?」
ミカ「本当に? 本当にこんな私でいいのかな」
アキ「ミカは、そのままでいてほしい。本当だよ」
ミカ「アキ……」
アキ「だけどその変わり、私も、思ったことは、なんでもすぐミカに言っちゃうからね?」
ミカ「……うん!」
アキ「ちょっとでもカンに触ったら、すぐ怒っちゃうから! 思った事もなんでもすぐ言っちゃうからね?」
ミカ「アキが素直でいてくれるから、私も素直な自分でいられる……!」
アキ「……えへへ、ねぇミカ」
ミカ「なんだい?」
アキ「いつもの、聞きかせてほしいな!」
ミカ「もちろん、よろこんで!」(ぽろろろ~ん♪)
アキ「そうだなぁ……ミカのわけわかんないおしゃべりを、私がちゃんと理解してあげると、ミカってすっごく嬉しそうな顔をするの。そういう所かな?」
ミカ「そ、それって、私にとって喜んでもいい事なのかな……」
アキ「……えへへ、知らない! でも、ミカはそんな事気にしなくていーの!」
ミカ「そう?」
アキ「そうなの! ミカは人の気が付かないことに気が付くの。私はそれって、とってもすごいと思う。だからミカの考えてる事、もっといっぱり聞かせて?」
ミカ「本当に? 本当にこんな私でいいのかな」
アキ「ミカは、そのままでいてほしい。本当だよ」
ミカ「アキ……」
アキ「だけどその変わり、私も、思ったことは、なんでもすぐミカに言っちゃうからね?」
ミカ「……うん!」
アキ「ちょっとでもカンに触ったら、すぐ怒っちゃうから! 思った事もなんでもすぐ言っちゃうからね?」
ミカ「アキが素直でいてくれるから、私も素直な自分でいられる……!」
アキ「……えへへ、ねぇミカ」
ミカ「なんだい?」
アキ「いつもの、聞きかせてほしいな!」
ミカ「もちろん、よろこんで!」(ぽろろろ~ん♪)
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/24(日) 00:21:12.64 ID:xZ8zYD7YO
ミッコ「……おーい、二人とも。そろそろいいかな」
ミカ「ん? ミッコ、もう到着かい?」
ミッコ「とっくに大洗女子VS大学選抜チームのフィールドに侵入してるよ」
ミカ「いけない、すこし夢中になってしまったね」
アキ「あ、マイク貸してマイク! 私が挨拶してもいいでしょ?」
ミカ「そうだね。アキの声のほうが、明るくて素敵だ」
アキ「よぉし……」
アキ<<「こんにちわ~みなさぁ~ん、継続高校から転校してきましたぁ~」
ミッコ「……あのさぁ」
ミカ「ん? なんだい、ミッコ?」
ミッコ「試合の前にいつもいつも二人でどーでもいい痴話げんかをするの、いいかげん止めない?」
ミカ「雨ふって地固まる。試合の前の、大切な儀式なんだ。それに、思いを紡ぐ声は、何度聞いたって心地よいものさ」
ミッコ「でもさぁ」
ミカ「ミッコは、何が不満なのかな?」
ミッコ「だって、ミカとアキが二人の世界にいっちゃって、そしたら私、寂しいじゃん。試合前なのに」
ミカ「ああ……そうか、そうだね、ごめん」
ミッコ「でしょ?」
ミカ「じゃあ、次からはミッコも一緒にやるかい?」
ミッコ「え、いいの?」
ミカ「もちろんさ。ミッコも私の大切な仲間もの」
ミッコ「なんだ、そっか! へへ……じゃあ、何かネタを考えとくね!」
ミカ「うん。たのしみにしているよ♪」(ぽろろろ~ん♪)
END
ミカ「ん? ミッコ、もう到着かい?」
ミッコ「とっくに大洗女子VS大学選抜チームのフィールドに侵入してるよ」
ミカ「いけない、すこし夢中になってしまったね」
アキ「あ、マイク貸してマイク! 私が挨拶してもいいでしょ?」
ミカ「そうだね。アキの声のほうが、明るくて素敵だ」
アキ「よぉし……」
アキ<<「こんにちわ~みなさぁ~ん、継続高校から転校してきましたぁ~」
ミッコ「……あのさぁ」
ミカ「ん? なんだい、ミッコ?」
ミッコ「試合の前にいつもいつも二人でどーでもいい痴話げんかをするの、いいかげん止めない?」
ミカ「雨ふって地固まる。試合の前の、大切な儀式なんだ。それに、思いを紡ぐ声は、何度聞いたって心地よいものさ」
ミッコ「でもさぁ」
ミカ「ミッコは、何が不満なのかな?」
ミッコ「だって、ミカとアキが二人の世界にいっちゃって、そしたら私、寂しいじゃん。試合前なのに」
ミカ「ああ……そうか、そうだね、ごめん」
ミッコ「でしょ?」
ミカ「じゃあ、次からはミッコも一緒にやるかい?」
ミッコ「え、いいの?」
ミカ「もちろんさ。ミッコも私の大切な仲間もの」
ミッコ「なんだ、そっか! へへ……じゃあ、何かネタを考えとくね!」
ミカ「うん。たのしみにしているよ♪」(ぽろろろ~ん♪)
END
引用元: ・ミッコ「ほんと仲いいなコイツら……」
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