1: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/29(金) 23:29:11.23 ID:YBS77+H5.net
かなりこのようななにか


果南「ちょっと、ちょっと鞠莉!?いるんでしょ!?」ドンドン

梨子「………」

果南「これ監禁だよ!?わかってる!?」

果南「鞠莉!?鞠莉!」ドンドンドン

シーン

梨子「あ…あの……」

果南「あはは……どうしよっか…?」

4: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/29(金) 23:33:10.35 ID:YBS77+H5.net
すこしまえ

梨子「え?試泊ですか?」

鞠莉「yes!今度最上階の何室かをハネムーン仕様のお部屋にして売ろうと思うの」

鞠莉「それで試泊をいろんな人にお願いしてるんだけど……どう?一番良い部屋用意するよ?」

梨子「それは大変嬉しいんですけど……うーん」

果南「どうしたの?」

梨子(鞠莉さんの事だし何か裏がありそうだけど……)チラッ

鞠莉「キャハッ♪」

梨子(絶対何かある…!)

6: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/29(金) 23:35:54.76 ID:YBS77+H5.net
梨子「遠慮しておきます」ニコッ

鞠莉「そう?ザンネン。じゃあ果南は?」

果南「そうだね………たまにはいいかも」

梨子「えっ…」

鞠莉「じゃあ決まりね♪梨子も泊まらなくていいから遊びに来てよ♪」

鞠莉「ほら、これが部屋の内装ね」スマホ

梨子「わぁ…綺麗…」

鞠莉「ふふっ♪放課後そのままHOTELにLet's goだからね♪」

8: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/29(金) 23:40:49.13 ID:YBS77+H5.net
そして

鞠莉「はい、この部屋だよ」ガチャ

果南「わぁー……広い……」

梨子「すごい……」

鞠莉「今日はこのフロアに誰も泊まらない予定。完全貸し切りよ」

果南「いいの?こんな部屋をタダで……」

鞠莉「NoProblem!そのかわり、たっぷりいい思い出作ってよね?」

果南「う、うん…?」

9: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/29(金) 23:43:42.52 ID:YBS77+H5.net
梨子「わぁーベッド大きい……」

梨子「海も観えるしお姫様みたいな気分。……私は泊まらないけど」


鞠莉「ほら、果南。梨子が呼んでるよ?」

果南「ん?梨子呼んだー?」テクテク

梨子「え?何がですか?」

果南「いや、鞠莉が……って鞠莉?」

梨子「いない…」

10: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/29(金) 23:46:22.35 ID:YBS77+H5.net
果南「もぉー。鞠莉ってば自分勝手なんだから」

梨子「………あれ?」

果南「どうしたの?」

梨子「いえ………ドアノブがついてないような……」

果南「………はい?」

11: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/29(金) 23:48:51.72 ID:YBS77+H5.net
果南「ホントだ……」

梨子「これ…内側から開けられないんじゃ…」

果南「もしかして……これって…」

梨子「監禁…?」

12: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/29(金) 23:51:36.95 ID:YBS77+H5.net
回想終わり

梨子「はぁ………」タイソウズワリ

梨子(わかっていたのに鞠莉さんの罠にかかっちゃうなんて……)

果南「ダメ。内線つながらない。携帯もカバンごとなくなっちゃってるし」

梨子「………」

果南「梨子?大丈夫?」

梨子「………はい」

果南「…………ほら、梨子。こっち来て」グイ

14: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/29(金) 23:54:46.21 ID:YBS77+H5.net
梨子「ちょ、ちょっと……!?」

果南「ふふ。ほら、いい景色だよ。夕焼けが綺麗だね」

梨子「そ、そうですけど……」

果南「ねぇ梨子?鞠莉の思惑通りになっちゃうのは少し不本意だけど」

果南「このまま泊まっちゃおうか?」

梨子「え……?」

果南「こんな経験滅多にないよ?」

16: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/29(金) 23:59:16.43 ID:YBS77+H5.net
梨子「でも家族に連絡入れてないし…」

果南「きっと鞠莉の事だから家の人にはすでに連絡済みだと思うよ」

梨子「着替えとか用意してないですし…」

果南「私も持ってきてないって。鞠莉に借りようかなって思ってたし」

梨子「で、でも……」

果南「梨子は私とじゃイヤ?」

梨子「やっ……嫌じゃないです!むしろ果南さんとが……」

果南「ん?」

梨子「ななななんでもないですっ!///」

果南「ふふ、梨子顔紅い」

梨子「~~~っ///」タッ

果南「あ、梨子?どこいくの?」

17: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 00:04:06.11 ID:qGMLtVce.net
20分後

梨子「…………///」

果南「ねぇ、梨子。いつまで枕に顔埋めてるつもり?」

梨子「夕焼け、夕焼けのせいなんですっ///」

果南「わかってるって。それよりもさ、あっちの部屋浴室なんだけど、すごかったよ」

梨子「…………?」

果南「テレビでしか見たことないような豪華なの」

果南「着替えもあったし、ふたりでも入れそうだから一緒に入ろ?」

梨子「………!?」

18: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 00:06:12.67 ID:qGMLtVce.net
────

果南「良いお湯だったね」

梨子「…………///」コクン

果南「お風呂もシャンプーもすごくいい匂いだったし」スンスン

梨子「か、果南さんっ…!?」バッ

果南「ふふっ、ごめん♪」

梨子「も、もぅ………///」

ガチャ

21: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 00:12:38.49 ID:qGMLtVce.net
梨子「あれ…いい匂い」

果南「料理だ」

梨子「私たちが入ってる間に用意されたみたいですね」

果南「少し期待してたけど、すごい……」

梨子「ですね……」ゴクリ

果南「あ、そうだ。冷蔵庫の中に飲み物入ってたから持ってくるね」

梨子「お願いします。……あれ?手紙?」

22: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 00:16:50.82 ID:qGMLtVce.net
梨子「………」ピラッ

「ハーイ♡
 これを読んでるのは梨子?それとも果南かな?まぁどっちでもいいわ。
 まずは、こんな形で閉じ込めちゃってごめんね。
 実はこれにはふかーい理由があるの。




 だってふたりとも全然進展しないんだもん♡
 早くくっついちゃいなよ♡」

梨子「」ピクッ

23: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 00:19:03.98 ID:qGMLtVce.net
「雰囲気のいい空間で密室で誰にも邪魔されない。だったらやる事といえば……わかるでしょ?
 たくさんの思い出、作っちゃって♡
 いい報告を期待してるわ

 追伸.私からのプレゼント♡
   机の下から2番目の引き出しに夜の営みをよりエキサイティングに


梨子「……!///」グシャ

24: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 00:21:19.66 ID:qGMLtVce.net
ガチャ

果南「ええと………ミネラルウォーターと缶ジュースが数個か」

果南「ラベルが貼ってないけど、何のジュースなんだろ?」カシュ

果南「ん……?」

果南「ごく………これお酒だ」

果南「もう、鞠莉ってば何用意してるの」

25: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 00:23:15.89 ID:qGMLtVce.net
果南「ごめん梨子。お水だけどいい?」

梨子「……///」

果南「梨子?どうしたの?」

梨子「ひゃっ…!?な、なんでもっ、なんでもないですっ!?///」

果南「???」

26: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 00:26:09.47 ID:qGMLtVce.net
────

梨子「…………」

果南「すー…すー……」

梨子(……眠れない)

梨子(隣に果南さんがいるって考えると……もおぉぉ…///)

梨子(ダメよ。桜内梨子。無心、無心になるの。しっかりと目を閉じて呼吸を整えて……)

果南「うぅん……」モゾモゾ

梨子(…………むりぃ…///)

27: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 00:30:29.74 ID:qGMLtVce.net
梨子「………少し風に当たりましょう」ムクッ

テクテク

ガチャ

梨子「はぁ………」

梨子「…………」

梨子(どうしよう…動悸が治まらない…)

梨子「…眠れるかな?」

28: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 00:38:01.06 ID:qGMLtVce.net
果南「眠れないの?」

梨子「果南さん……ごめんなさい。起こてしまって…」

果南「ううん大丈夫。私も眠れなかったしさ」

梨子「えっ…?」

果南「実はずっと目を瞑ってただけだったんだ」

果南「ふふ、このまま朝まで話しちゃう?」

29: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 00:40:36.56 ID:qGMLtVce.net
梨子「それも…いいかもですね」

果南「あ、見て。流れ星」

梨子「えっ?」

果南「って消えちゃったね」

梨子「…………」

果南「梨子?」

梨子「星…きれい…」

30: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 00:43:56.92 ID:qGMLtVce.net
果南「梨子は星を眺めたりしないの?」

梨子「そうですね。こっちに越してからは夜空を眺めるなんて事なかったので…」

梨子「でも、東京よりたくさんの星が見える…とてもきれいです」

果南「……ねぇ梨子。うちにさ、天体望遠鏡があるんだ」

果南「小学生の時からお小遣いをコツコツ貯金して一昨年買ったやつ」

果南「よかったら今度うちに来てよ。一緒に星見よ?」

梨子「……いいんですか?」

果南「ふふ、もちろん」

31: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 00:46:16.04 ID:qGMLtVce.net
梨子「是非…お願いします」

果南「じゃあ決まりだね。今度連絡するよ」

梨子「はいっ」

ユビキリ

梨子「…………あ」

果南「梨子?」

梨子「風に当たってたら冷えちゃって……お手洗いに行ってきます」

果南「うん、いっておいで」

梨子「す、すみません。すぐ戻ります」タッ

果南「…………やった♪」

32: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 00:48:59.38 ID:qGMLtVce.net
ジャー

ガチャ

梨子「…………よし♪」グッ

梨子「ふふ、果南さんと約束しちゃった♪」

梨子「楽しみだなぁ……」テクテク

梨子「あ、飲み物」ガチャ

梨子「これにしよっと…」カシュ

33: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 00:51:00.85 ID:qGMLtVce.net
果南「………」ボー

梨子「かなんしゃん…」

果南「おかえり梨子。………梨子?」

梨子「じゅーすぅ…もってきましぃ………///」ポー

果南「ちょ、梨子それお酒!」

梨子「かにゃんしゃんが…しゃんにん……あははっ……しゃわせぇ…」フラッ

果南「梨子っ!?」

34: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 00:53:56.81 ID:qGMLtVce.net
梨子「すー……すー……」

果南「……寝てる」

果南「もぉ、梨子ってば。よっと…」

梨子「うぅん……かな……さ…」

果南「………くすっ」

35: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 00:57:39.78 ID:qGMLtVce.net
果南「よいしょ……」

梨子「すー……すー…」

果南「これでよし。っと」

果南「……………」

果南「ごめん。梨子」ギュ

果南(梨子に断りなく、勝手に抱きしめて……でもこれ…すごく落ち着く…)

果南(梨子……り…こ………)

果南「……………」

36: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 01:00:10.99 ID:qGMLtVce.net
よくあさ

果南「鞠莉?何か言う事あるでしょ?」

鞠莉「ええ、あるわ」

梨子「じゃあ言ってください」

鞠莉「本当に反省してるわ」

鞠莉「………どうして空調をこっそり暖房に切り替えなかったのかを!」

果南「はぁ…?」

37: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 01:01:53.16 ID:qGMLtVce.net
鞠莉「じんわりと滲む汗。次第にふたりは一枚、また一枚と服を脱いで……」

鞠莉「思いついたのが今朝だったのが悔やむところね」

果南「まーりー?」

鞠莉「あはは…It's a joke」

鞠莉「あ、でもマリーも少し怒ってるんだよ?」

梨子「はい……?」

鞠莉「どーしてなにも進展してないのっ!?」

38: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 01:06:02.74 ID:qGMLtVce.net
鞠莉「dinnerの時に私が置いたletter読んだのどっち?果南?それとも梨子?」

梨子「……!」ピクッ

果南「手紙?梨子知ってる?」

梨子「う、ううん。知らない」

鞠莉「嘘よ。ちゃんと置いたもの。手紙の内容は──── 」

梨子「わあああっ!」バッ

鞠莉「むー、むーっ」モゴモゴ

梨子「//////」フルフル

果南「り…梨子?」

39: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 01:08:26.23 ID:qGMLtVce.net
梨子「なんでもないんですっ!なんでもっ!」

果南「いや…なんでもないようには見えないんだけど……」

鞠莉「ふはっ…ちょ、ちょっと梨子。違う。誤解だって」

梨子「あんな内容書いておいて、何が誤解なんですか…?」

鞠莉「だーかーらー。たくさん思い出作ってって書いたのに、ご飯食べてすぐ寝ちゃうなんて、わざわざドアを特注して盗聴までしてた身からしたら……はっ!?」

梨子「盗聴……していたんですか?」ゴゴゴ

鞠莉「あ…あはは…It's a joke…」

40: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 01:11:11.72 ID:qGMLtVce.net
梨子「まーりーさーんっ!」

鞠莉「きゃあー助けてー果南ー!」

果南「思い出……ね」

梨子「あ、ちょっと!果南さんから離れてください!」

鞠莉「かなんーリリーがいじめるわー」

梨子「また適当なこと言わないでくださいっ!」

ギャーギャー


果南「ふふ、できたよ。たくさん♪」ニコッ


おしまい

引用元: 果南「梨子とお泊り」