1: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 18:38:09.09 ID:3VrUEqjp.net
~昼休み 3年教室~

絵里「でね、亜里沙が『あれ?お姉ちゃん、このメロンパン、メロン入ってないよ?』って」

希「あはは、亜里沙ちゃんは可愛いなぁ」

にこ「ふふ、まあ気持ちはわかるけどね。そういえば、ここあが最近メロンクリーム入りのメロンパンがお気に入りでね、よく買ってくれって頼まれるのよ」

絵里「あるわね、アレ美味しいわよね」

にこ「でも下手すると夕御飯に支障が出るからね、注意しないと」

絵里「にこはいいお姉さんね♪」

にこ「あの子たちは育ち盛りだからね、栄養にも気を遣ってあげないと……って希、どうしたの?ぼうっとして」

絵里「具合でも悪い?」

希「ん、いや、なんでもないよ?」

にこ「なんかあるなら言いなさいよ、アンタはすーぐ無理するんだから」

2: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 18:38:50.63 ID:3VrUEqjp.net
絵里「そうよ、希はもうちょっと周りを頼るべきだわ」ウンウン

希「うーん別に大したことやないけど……というか絵里ちに言われるとはなぁ」

にこ「気軽に話しなさいよ、メンバー同士だし、同学年だし」

希「あはは、ありがと。……いや、羨ましいな、って」

えりにこ「羨ましい?」キョトン

希「うん、絵里ちもにこっちも、妹さんおるやろ、にこっちは弟さんも」

にこ「そうね、あ、それが羨ましいってこと?」

希「うん、ウチ一人っ子やし」

3: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 18:39:44.90 ID:3VrUEqjp.net
絵里「なるほどね、……ふふ、それに希は寂しがり屋さんだものね♪」

にこ「そうねぇ、意外に可愛いところあるのよねぇ」ニヤニヤ

希「ちょ、ちょっと///……もぅ、二人とも、からかわないでよ!///」

絵里「あら赤くなった」

にこ「慌てると口調変わるわよねぇ」

絵里「そこがまた可愛いわね」

にこ「そうね、萌えポイントね」

絵里「わかるわ……って希?」

にこ「……希さん?どうしたの?そんなに身体をわなわなさせて、あとその手はなんなのかしら?」

希「ふふふふふ」

えりにこ「」

希「二人ともーわしわしMAXやー」ワシワシ

キャー
ワ、ワルカッタワヨカラカッテ
モンドウムヨウヤー

5: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 18:40:42.52 ID:3VrUEqjp.net
にこ「え、えらい目にあったわ……」ゼエゼエ

絵里「そうね……」ハァハァ

希「もう、二人が悪いんよ、ウチは正直に話したのに、からかうから」プンプン

にこ「照れ隠しにしてもやりすぎよ、まったく」

絵里「まあ悪かったわよ、それにしても妹ね」

希「二人の妹さんは可愛いしなぁ、羨ましいんよ、やっぱり」

にこ「まあこのにこにーの妹だもの、可愛くて当然よ」フフン

絵里「そうね、喧嘩したりもするけれど、いいものよね、妹って」

希「ええなぁ、あとメンバーやと穂乃果ちゃんとこの雪穂ちゃんか」

絵里「あの子も良く出来た妹さんね、亜里沙とも仲良くしてもらってるわ」

にこ「穂乃果には勿体無い良い子よ、……まぁ姉がアレだからしっかり者になったんでしょうね」

8: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 18:41:51.99 ID:3VrUEqjp.net
~~~~~

穂乃果「へっくしょ!」

ことり「はゎ!おっきなくしゃみ」

穂乃果「驚かせてゴメンねーいやー急に鼻がムズムズと」グシュグシュ

海未「びっくりしましたよ、はいティッシュ、鼻かんでください」

穂乃果「ありがとー」チーン

ことり「誰かが噂してるのかもね♪」

穂乃果「えー照れるなー///」

海未「良い噂とは限りませんよ、穂乃果」

穂乃果「ちょっと海未ちゃーん」

9: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 18:43:15.24 ID:3VrUEqjp.net
~~~~~

希「ええなぁ妹~」

にこ「まぁでも後輩たちがいるじゃない、妹みたく可愛がってるでしょ?」

絵里「そうね、……例えば、メンバーだったら誰を妹にしたい?」

希「メンバーなら?……そうやねぇ、凛ちゃんかな?」

にこ「ユニットでも一緒だしね、でも元気良すぎて疲れそうね、凛が妹だと」

希「ええやん元気一杯の妹、可愛いなーって感じ」

にこ「私なら花陽かしらね、素直だし、趣味も合うしね」

絵里「二人は仲いいものね」

にこ「逆に無いのは真姫ちゃんね、生意気だし」

絵里「あらあら♪」

希「素直やないなぁにこっちは」ヤレヤレ

11: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 18:45:08.60 ID:3VrUEqjp.net
絵里「私はいいと思うわ、真姫。素直じゃないところも可愛いじゃない」

にこ「ふーん、変わった趣味ねぇ……まぁ絵にはなりそうね、アンタたちだと」

絵里「あら、ジェラシー?」

にこ「違うわよっ」ツーン

希「花陽ちゃんも真姫ちゃんも可愛いしなぁ、ふふ、そう考えるとウチらには妹がたくさんおるんやね♪」

絵里「そうよ、2年生だって可愛いじゃない?」

12: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 18:46:25.21 ID:3VrUEqjp.net
にこ「そうね、2年生ならことりかしらね、穂乃果は凛と同じで疲れそうだし」

希「にこっちさっきからえっらい上から目線やけど、正直凛ちゃん穂乃果ちゃんと遊んでるときめっちゃ楽しそうやん」

にこ「あ、合わせてあげてるのよ、あの子たち子供っぽいから///」

絵里「そういうことにしておきましょうか♪私は穂乃果かしら、手のかかる妹って感じね」

希「うーんウチは海未ちゃんかなぁ」

にこ「海未が妹ってのも別の意味で疲れそうよね」

希「あれで可愛いとこあるんよ?思ってることがすぐ顔に出るし」

絵里「これもいい機会じゃない?後輩たちに言ってみれば?」

希「ん?」

絵里「妹と呼ばせてくれって」ニヤニヤ

にこ「いいわね、『お姉ちゃんって呼んで』、でもいいんじゃない?」ニヤニヤ

希「も、もー、またそうやってからかう~///」

14: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 18:47:29.10 ID:3VrUEqjp.net
~放課後 部室~

希(妹かぁ)

希(皆が妹やったら楽しそうやなあ)

希(……二人にはからかわれたけど、やっぱウチって寂しがりなんかな?)

希(いやいや単なる無いものねだりやね、あんまりあの二人が妹自慢するから)

ガチャ

希「お、花陽ちゃんか」

花陽「遅くなりました~あれ?希ちゃんだけ?」

希「うん、絵里ちとにこっちはまだやね、にこっちは日直やし、絵里ちは先生に頼まれごとされてたから」

花陽「そっかー、凛ちゃんと真姫ちゃんも友達とお話中だったから、先に来ちゃった」

希「2年生は生徒会の仕事で遅くなるみたいやね」

15: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 18:48:13.00 ID:3VrUEqjp.net
花陽「そうなんだ、じゃあしばらく二人だね」

希「そうやね、あ」

花陽「?」

希「珍しいね、ウチと花陽ちゃん二人きりって」

花陽「あ、確かにそうかも」

希「大体他に誰かおるしなぁ」

花陽「ふふ、そうだね」

希「あ、そうだ、昼休みの話なんやけどね」

花陽「うんうん」

16: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 18:49:41.50 ID:3VrUEqjp.net
~~~~~

希「ってことがあったんよ」

花陽「妹かぁ」

希「逆にどう、花陽ちゃんは、お姉ちゃんなら誰がいい?」

花陽「うーん」

希「やっぱりにこっち?」

花陽「にこちゃんはよく私にアイドルのことを教えてくれるし、お話しててすごく楽しいんだぁ」

希「趣味合うもんなぁ、あ、絵里ちはどう?」

花陽「絵里ちゃん?うん、絵里ちゃんがお姉ちゃんだったら、周りに自慢しちゃいそう」

花陽「最初は正直怖かったけどね、すごく優しいんだってことがわかったから、今は大好き」

希「うんうん、絵里ちは後輩からもモテるしなぁ」

17: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 18:52:00.46 ID:3VrUEqjp.net
花陽「……でも」

希「?」

花陽「私がお姉ちゃんになって欲しいのは、希ちゃんかな」

希「え?う、ウチ?なんでウチが!?」ガタッ

花陽(ビクッ)「そ、そんなに驚かれるとは……」

希「ご、ごめん、つい。あまりに意外で」

花陽「そうかなぁ……、私、希ちゃんは、お姉ちゃんみたいだなって思ってたんだよ?」

希「え、えぇぇ……、で、でもウチ、妹おらんし……」

花陽「うん、実際にはそうだね」

花陽「でも、いつでもμ'sの皆のことをよく見てくれてる」

花陽「あったかくて優しい、皆のお姉ちゃんって感じ。あくまで私のイメージだけど」

花陽「私は嬉しいな、もしも希ちゃんがお姉ちゃんだったら。えへへ、甘えちゃうかも♪」

18: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 18:53:17.70 ID:3VrUEqjp.net
希「そ、そうなんや……///」

希(な、なんか恥ずかしいな///)ウツムキ

希(あの二人と違って、花陽ちゃんには別にウチをからかおうって意図は無いもんな)チラッ

花陽「?」ニコニコ

希(うぅ……その純粋な瞳が憎い……)

希(い、いや、いつまでも黙っててもおかしな空気のまんまや、なんか言わんと)

希「そ、その……なんていうか、ありがとう?」

花陽「どういたしまして?……えへへ、なんかおかしいね♪」

希「あはは、そうやんな(平常心平常心、別にドキドキすることなんか何もないやん)」

花陽「あ、でもね、私なんかが妹じゃ、希ちゃん、イヤ、かなぁ?」ウワメヅカイ

希(か、可愛い/////)キュン

希「そ、そんなことない!」ガタタッ

花陽「キャッ、の、希ちゃん?」

19: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 18:54:27.68 ID:3VrUEqjp.net
希「花陽ちゃんみたいな可愛い娘、イヤなはずない!」

希「むしろお願いします!妹になってください!」

希「……あ」

希(な、何を言ってるんやウチは~~~/////)カァァ

希「い、いやその、まあ言葉の綾というか、イヤなわけは全然なくて、でもそんな変な意味じゃないって言うか……」

希(ダメや、何言っても墓穴が深くなるだけや……)

花陽「嬉しいな……」

希「は、花陽ちゃん?」

花陽「希おねえちゃん♡」

希「」

花陽「な、なんちゃって///」

希「」

花陽「な、なんだか恥ずかしいね///」

20: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 18:56:12.07 ID:3VrUEqjp.net
ばんごはん

27: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 19:28:07.31 ID:3VrUEqjp.net
花陽「……ってあれ?……の、希ちゃん!希ちゃんってば!」

希「っは!……ああ、昇天してた」

花陽「え?」

希「いやいやこっちの話や」

希(凄い破壊力や……///)

希「そ、その、ありがとう……///」

花陽「さっきも聞いたよぉ」クスクス

希「そ、そうやな、アハハ」

花陽「こちらこそありがとう♡希おねえちゃん♪」

希(か、可愛すぎる///)

希「い、いやーなんか照れるなー///」

希「嫌やないけど、うん、全然、まったく」ウンウン

28: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 19:28:48.27 ID:3VrUEqjp.net
ガチャ

凛「かよちーん」

花陽「あ、凛ちゃん、真姫ちゃんも」

真姫「お待たせ。あら、二人だけ?」

希「あ、あぁうん、残りのメンバーもぼちぼち来ると思うよ?」

凛「希ちゃん顔赤くないかにゃー?」

希「そ、そんなことないない」ブンブン

真姫「そう?」ジトー

花陽「?」

凛「怪しくないかにゃー?」

29: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 19:29:53.46 ID:3VrUEqjp.net
希「いやいや別に……」

ガチャ

絵里「遅くなってごめんなさい」

にこ「にこにーのご到着よー」

穂乃果「いやー参った参った」

海未「だから普段から書類は整理しておくようにと……」

ことり「まあまあ」

希「ほらほら、皆来たし!さぁミーティングや!」

8人「?」

30: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 19:51:34.66 ID:3VrUEqjp.net
~練習後~

9人「お疲れ様でしたー!」

穂乃果「今日も疲れたねー」

ことり「そうだねー」

穂乃果「なんか食べてく?クレープとか」

海未「太りますよ」

チョットウミチャン!
ジジツデス、ダイタイ……
マアマアフタリトモ

凛「かよちん真姫ちゃーん、一緒に帰るにゃー!」グイグイ

真姫「わかってるわよ、引っ張らないで!」

花陽「あわわわ、ちょ、ちょっと待って、凛ちゃん」

凛「どうしたにゃー?」

花陽「すぐ行くから、先行ってて」

凛「うんわかったー、ほら真姫ちゃん、行っくにゃー」

チョットリン!
ホラホラハヤクー

31: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 19:56:00.04 ID:3VrUEqjp.net
にこ「元気ねぇ」

絵里「ほんとにね」

希「ん?どうしたん?花陽ちゃん」

花陽「えへへ、あのね?」

希「?」

花陽「また明日ね、希おねえちゃん♡」

えりにこ「」

花陽「それだけ、じゃあね♪」タタタ

希「は、花陽ちゃん……///」

えりにこ「……」ジトー

希「あ」

36: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 20:28:29.83 ID:3VrUEqjp.net
にこ「で?」ジトー

絵里「どういうこと?」ジトー

希「いやいや何よその眼差し」

にこ「希、気持ちはわかるわ」

絵里「ええ、お昼にからかった私たちにも責任はある」

にこ「そうね、妹の話ばかりをして、羨ましがらせてしまったのもマズかったかもね」

絵里「でもね、希、だからといって、」

希「ちょ、ちょお!待って、待ってってば!」

えりにこ「?」

希「な、何の話よ?そんな深刻な顔して!」

絵里「何ってそりゃあ希が無理やり……」

にこ「花陽に『お姉ちゃん』呼びを強要したんじゃないの?」

希「」

37: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 20:29:09.56 ID:3VrUEqjp.net
絵里「私たちがけしかけたようなものとはいえ……」

にこ「まさかそんなに妹に飢えていたとは」

希「ふふ、ふふふふふ」

えりにこ(なんかデジャブ)

希「ウチをなんやと思ってるんやー!わしわしMAXその2~!」ワシワシ

キャー
ノゾミ、オチツキナサイ
チョ、サッキヨリハゲシイ

えりにこ「ゴメンナサイ」

希「わかればよろしい」

38: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 20:29:50.21 ID:3VrUEqjp.net
~下校中~

希「……ってことで、ウチは別に花陽ちゃんに強制したわけやないんよ」

えり「なんだ、そういうこと」

にこ「早く言いなさいよ、私たちてっきり……」

希「いや、なんでそんな発想になるかの方が疑問やけど、ウチからすれば」

にこ「なんで、ってねぇ?」

絵里「ええ」

希「な、なんよ二人して」

にこ「お姉ちゃん呼びされたときの希の顔を見れば」

絵里「あの緩んだ顔を見ちゃうとね……」

希「ちょっと二人とも!」

にこ「いやいやマジマジ」

絵里「写真に撮っておきたかったわあのときの顔」

希「そ、そこまで?///」

にこ「あのだらしないニヤケ顔よ」

絵里「少なくとも私はあんな希見たことなかったわ」

希「……い、いや!それは!仕方なかったんよ!」

39: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 20:30:43.89 ID:3VrUEqjp.net
ちょっと書き溜めたらまた来ます

42: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 22:04:47.33 ID:3VrUEqjp.net
希「花陽ちゃんがあまりに可愛いから!」

希「そりゃあ二人には可愛い妹がおるからわからんかも知れんけど!」

希「あんな可愛い子が『お姉ちゃん♪』よ!?」

希「そりゃ頬も緩むよ、私のせいじゃない!」

希「私はあんっな可愛い妹が欲しかっ……」

えりにこ「……」ススス

希「え、ちょ、お二人さん?何で離れてくの?」スス

にこ「うん、わかるわ、気持ちは」スス

絵里「ええ、可愛いわよね、花陽」スス

43: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 22:05:26.59 ID:3VrUEqjp.net
希「なんでやろ近づいてるのに近づけない」

にこ「心の距離ね」

絵里「切ないわね」

希「ちょっと!」

にこ「いやもうなんなのよアンタは」

絵里「にこも気をつけなさいよ、小さくて可愛らしいから」

にこ「普段ならキレるとこだけど、ありがたく忠告受け取っとくわ」

希「えー」

絵里「……まあ本人たちがいいならいいんだけれど」

にこ「まあそうね、でも気をつけなさいよ?」

希「うん?」

にこ「……無理矢理はダメよ」

絵里「……そうね、嫌われちゃうわよ」

希「なんの話!?」

44: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 22:06:01.73 ID:3VrUEqjp.net
~まきりんぱな~

凛「かよちんご機嫌にゃー」

花陽「そう?」

真姫「明らかにいつもよりニコニコしてるわね」

花陽「もう真姫ちゃんまでー、そうかなー?」

凛「何かあったのー?」

花陽「別にー♪」

真姫「アヤシイわね……」

45: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 22:06:27.99 ID:3VrUEqjp.net
凛「うぅ……かよちんが凛に隠し事を……」ドヨーン

真姫「可哀想な凛……」ヨシヨシ

花陽「ちょっと二人ともやめてよー」

真姫「花陽が悪いのよ、正直に話さないから」

凛「そうにゃそうにゃ」ウンウン

花陽「えへへ、ごめんね、実は……」

カクカクシカジカ

真姫「へぇ、希がお姉ちゃんねぇ」

花陽「うん!ほんとのお姉ちゃんが出来たみたいで嬉しくて♪」

真姫「まぁ希も一人っ子だし、両親とはなかなか会えないみたいだし、寂しいのかしらね」

凛「かよちんみたいな可愛い妹がいたら、きっと希ちゃんも大喜びにゃー」

花陽「そうかな?そうだったら嬉しいなぁ」

46: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/26(火) 22:07:18.99 ID:3VrUEqjp.net
ごめんなさい短くて
明日書きます

58: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/27(水) 00:47:01.37 ID:sny6dgOv.net
~希自室ベッド上~

希(はあ、なんか疲れたなぁ今日は)ゴロゴロ

希(練習は勿論大変やけど、何よりこの疲労の原因はあの二人やね)

希(まったくあんなにからかうことないのに……)

希「とんだ災難や……」

希(……いや、でもいいこともあったやんな……)

『おねえちゃん♪』

『希おねえちゃん♡』

希(うぅ……///)

希(お姉ちゃん、ウチがお姉ちゃんかぁ)

希(やっぱ妹やし、呼び捨てとかかな?)

希「はなよ」ボソッ

希(なんやろ?妙に恥ずかしい///)

希(うーんでも別にあだ名とかちゃん付けでもおかしくないやんな?そういう姉妹もいるやろうし)

希(ってウチは何考えてるんやろ)ブンブン

希(明日も早いし、寝よ寝よ)

59: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/27(水) 00:47:40.05 ID:sny6dgOv.net
希(……)

希(なんか寝られない……)

希(べ、別に興奮してとかやないよ?疲れすぎて逆に寝られないみたいなアレやん?)

希(……って誰に言い訳してるんやろ)

希(にこっちの数でも数えながら寝よう)

希(にこっちが1人、にこっちが2人……)

にこ1「にっこにっこにー」にこ2「にっこにっこにー」

希(……にこっちが24人、にこっちが25人……)

にこ24「にっこにっこにー」にこ25「にっこにっこにー」

希「あーもうにこっち五月蝿い!」ガバッ

希「……はぁ、寝よ……」

希「……」

希「おやすみ、花陽……」

希(/////)

60: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/27(水) 00:48:28.41 ID:sny6dgOv.net
~花陽自室ベッド上~

花陽(~♪)

花陽(今日はいい一日だったなぁ)

花陽「希おねえちゃん♪」

花陽「ふふ、お姉ちゃんかぁ」

花陽(あんまり馴れ馴れしくしたら迷惑かなぁ)

花陽(凛ちゃんの言うとおり、喜んでくれてるといいんだけど)

花陽(真姫ちゃんの言うとおり、寂しいのかな?希ちゃん)

花陽(私が妹になったら、少しは寂しくなくなるかな?)

花陽(よし!明日もう一回聞いてみよう、『おねえちゃんって呼んだら迷惑かな?』って)

花陽(もし許してくれるなら、明日もおねえちゃんって呼ぼう)

花陽(……おねえちゃんには何をしたらいいんだろう?)

花陽(甘えたりとか?甘えるっていってもどんな感じだろう……)

花陽(えへへ、明日が楽しみ♪)

花陽「おやすみ、希おねえちゃん♡」

69: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/27(水) 22:11:48.17 ID:2Z7Inoiv.net
~翌朝 まきりんぱな通学路~

花陽「~♪」

真姫「今日もご機嫌ね、花陽」

凛「かよちんが楽しそうだと凛も嬉しいにゃー」

花陽「えへへ、今日もいい一日になりそうだな、って」

凛「ひょっとして、希ちゃんのこと?」

花陽「うん!またお姉ちゃんって呼んでみようかなって」

真姫「きっと喜ぶわよ希も。めんどくさい人だけど、寂しがり屋なんだから」

凛「そうそう、こんな可愛い妹で喜ばないはずないにゃー!」

70: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/27(水) 22:12:18.80 ID:2Z7Inoiv.net
花陽「そうだといいな、……迷惑、じゃないかな?」

真姫「迷惑?……そんなはずないじゃない」

花陽「そうかな?甘えたりして、馴れ馴れしくしすぎたら、うっとおしくないかな?」

凛「かよちんはもっと自信もつにゃ、かよちんに甘えられたら嬉しいに決まってるよ!」

真姫「花陽は普段遠慮しすぎなんだから、たまには甘えたってバチは当たらないわよ」

花陽「そうかな?……うん、二人がそう言うなら」

凛「希ちゃんは幸せものにゃー」

真姫「そうね、希には勿体ない妹ね」

花陽「えへへ、あ、そうだ、お昼休みにでも……」

71: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/27(水) 22:12:36.70 ID:2Z7Inoiv.net
~昼休み 3年教室~

にこ「いいの?希、私たちとご飯食べてて」

希「ん?」

絵里「妹のところへ行かなくていいの?ってことよ」

希「な、何言ってるんよ二人とも」

にこ「何って」

絵里「ねえ?」

希「あのな、この際言うとくけども、ウチと花陽ちゃんはなんでも無いからな?」

希「お姉ちゃん呼びやって、あの場限りやし、ごっこ遊びみたいなもんやん」

希「確かにウチは妹が欲しかったけど、花陽ちゃんは本当の妹なわけやないし」

希「もし凛ちゃんとか真姫ちゃんとか、2年生の子らが『お姉ちゃん♪』って呼んでも、ウチは同じリアクションやったと思うよ」

希「花陽ちゃんやって、きっとウチが寂しいと思って同情して……」

絵里「の、のぞみ、希!」

希「ん?なんよ絵里ち、にこっちも、そんな慌てて」

にこ「後ろ後ろ!扉のとこ!」

希「え?」クルッ

花陽「っ!」ダダッ

希(え!?は、花陽ちゃん!?)

にこ「何やってんの!希!」

絵里「早く追いかけなさい!」

希「で、でも……」

にこ「なんであの子がわざわざ3年の教室に来たのか、わかんない!?」

絵里「あの子の顔、見たでしょ!」

にこ「冷やかしたことなら謝るわ!でも、アンタは今すべきことをしなさい!」

絵里「急いで!妹を泣かせるなんて、お姉ちゃん失格よ!」

希「っ!い、行ってくる!」ダダッ

72: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/27(水) 22:13:44.14 ID:2Z7Inoiv.net
にこ「手のかかるお姉ちゃんね」ヤレヤレ

絵里「まったくね、……でも仕方ないわ、まだお姉ちゃんになったばかりだもの」

にこ「そうね、……私たちも冷やかしすぎたわね」

絵里「希の反応が可愛くてつい、ね……」

にこ「まあでも、大丈夫よね」

絵里「ええ、……姉妹は喧嘩するものだものね」

73: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/27(水) 22:14:16.95 ID:2Z7Inoiv.net
~廊下~

希(花陽ちゃんは!?)キョロキョロ

穂乃果「あ、希ちゃんだーどうしたの?そんな慌てて」

希「は、花陽ちゃん見なかった?」

穂乃果「え、あ、あっちのほうに……」ユビサシ

希「わかった!ありがとう!」タタタ

穂乃果「……どういたしまして?」

希(うぅ……どこや?花陽ちゃん……)

ヒデコ「あれ、希先輩」

フミコ「どうしたんで……

希「花陽ちゃん!見なかった!?」

ミカ「え、あ、屋上へ向かう階段に……

希「屋上やね?わかった!ありがとう」ダダダ

ヒフミ「?」

74: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/27(水) 22:15:07.12 ID:2Z7Inoiv.net
~屋上~

ガチャ

希「花陽ちゃん!」

花陽「っ!の、希ちゃん!あ、その、これは」ゴシゴシ

希(!花陽ちゃん泣いてる…)

花陽「あ、その、こ、これは、あくび!そう、欠伸しちゃって!えへへ」

希「は、花陽ちゃん……」

花陽「そ、その、だからね、別に、心配しないで……」

75: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/27(水) 22:15:48.39 ID:2Z7Inoiv.net
希「……」

花陽「……」

希「……ごめん」

花陽「え?」

希「ウチのせいだよね、あんなこと言ったから、聞いてたんだよね、さっきの」

花陽「……」ウツムキ

希「その……」

花陽「……違うの、私が悪いの」

希「花陽ちゃん?」

花陽「希ちゃんの気持ちも考えずに、勝手にお姉ちゃんなんて呼んで」

希「い、いや、それは!」

花陽「うっとおしく思ったよね、ごめんね」

花陽「……でも、嬉しかったんだぁ、本当に」

希「!」

花陽「ほん、とうに、おねえ、ちゃんが、でき、できたみたい、でね、」ポロポロ

花陽「だ、だからちょっと、調子に乗っちゃって、舞い上がっちゃってね、」ゴシゴシ

花陽「迷惑、だったよね?本当にごめ」

76: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/27(水) 22:16:38.32 ID:2Z7Inoiv.net
ガバッ

花陽「の、希ちゃん?」

希「ごめん!謝るんは、ウチのほうや!」

希「嬉しかった!本当に嬉かったんよ!花陽ちゃんに『おねえちゃん』って呼ばれて」

希「ついつい照れ隠しであんなん言うたけど、花陽ちゃんやないとダメなんや」

希「花陽ちゃんに妹になって欲しい!これがウチの本心や」

花陽「希、ちゃん……」

77: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/27(水) 22:17:09.82 ID:2Z7Inoiv.net
希「……恥ずかしいけど、昨日な?」

花陽「?」

希「帰りにからかわれたんよ、あの二人に」

希「すっごいだらしない顔してたーって、花陽ちゃんにおねえちゃんって呼ばれて」

花陽「!」

希「そん時は慌てて否定したけど、多分その通りだったんやろうな」

希「嬉しかったもん、胸の中がな、ぽかぽかするみたいで」

希「幸せやったんや、舞い上がったんはウチのほうや」

花陽「……」

希「ごめん、妹泣かせる駄目なお姉ちゃんやけど、許して欲しい」

希「ウチのこと、また、おねえちゃんって呼んで欲しい」

希「……ダメ、かな?」

78: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/27(水) 22:18:21.42 ID:2Z7Inoiv.net
花陽「……」ギュー

希「は、花陽ちゃん?」

花陽「はなよ」

希「え?」

花陽「花陽って呼んでくれたら許してあげるよ、希おねえちゃん」

希「!」

希「え、えっと、それは……」

花陽「……」ジー

希「……花陽」

花陽「!」

希「ごめんね、花陽、お姉ちゃんのこと、許して」

花陽「……うん!おねえちゃんのこと、許してあげる!」

88: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/28(木) 21:53:40.02 ID:rtB/MsHl.net
希「ほんとゴメンな?」

花陽「ううん、私も悪かったの、舞い上がっちゃって、勝手にがっかりして」

希「いやいや、ウチが悪いんよ、花陽の気持ちも考えずに、あんなこと言って」

花陽「希おねえちゃん……」

希「ま、まだ恥ずかしいな///……会いに来てくれたんでしょ?ウチに」

花陽「……うん、一緒にお昼食べたいなって思って」

希「ありがとうな、花陽は勇気出してわざわざ来てくれたんやもんな」

花陽「えへへ、1人で3年生の教室に来るなんて、少し前まで考えられなかったな」

89: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/28(木) 21:54:29.32 ID:rtB/MsHl.net
希「……昨日の夜な、ウチ、ドキドキして、なかなか寝られなかったんよ」

花陽「ドキドキ?」

希「うん、花陽に『おねえちゃん』って呼ばれたときのこと、思い出してな」

花陽「ホント?」

希「うん、なんかこそばゆくて、むずむずして、でも嬉しくて」

希「ベッドの中で『はなよ』なんて呼んでみたりして、またドキドキして」

花陽「そうなんだ……」

希「恥ずかしいから、皆には秘密ね。……こんなこと教えたからって、罪滅ぼしにはならんけど」

花陽「でも嬉しいな……えへへ、私もね?」

希「ん?」

90: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/28(木) 21:55:08.33 ID:rtB/MsHl.net
花陽「昨日の夜は、おねえちゃんのこと考えてたの」

希「そ、そうなんや///」

花陽「でもね、私はよく眠れたんだよ」

花陽「夢の中で、私はおねえちゃんと一緒だった」

花陽「今朝はね、とっても幸せな気分で目覚めたの、凛ちゃんと真姫ちゃんに、ご機嫌だねって言われたくらい」

希「……ごめんなぁ、ウチがデリカシー無いこと言ったばっかりに、せっかくのいい気分を……」

花陽「もう!いいってば、そんなに謝らなくていいの!」

希「いや、だけど……」

花陽「じゃあね、少しだけ、ワガママ言って、いい?」

希「!勿論!お、お姉ちゃんは、い、妹のワガママを聞くもん、やからな///」

花陽「えへへ、じゃあね、昼休み中、一緒にいて」

希「なんやそんなことか、うんうん、……あ」

花陽「?」

91: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/28(木) 21:55:41.39 ID:rtB/MsHl.net
希「あーお弁当、教室やったな、って」

花陽「あ、そっか、じゃあ、教室に……」

希「い、いや、別に一食くらいええんや、……ウチも、花陽と一緒にいたいからな」

花陽「おねえちゃん……そうだ!私のおにぎり、半分こしよ?」

希「ん、ええの?」

花陽「うん、ちょっと待ってね、準備するから」

希「うん」

花陽「はい、あーん」

希「あ、あーん///」

花陽「どう?」

希「ん、美味しい(ちょっと恥ずかしいけど///)」

花陽「良かったぁ」

92: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/28(木) 21:56:19.89 ID:rtB/MsHl.net
希「……花陽、」

花陽「なぁに?」

希「これからもウチの妹でいてくれる?」

花陽「……うん!こちらこそ、よろしくね、希おねえちゃん♡」

希「///(『お姉ちゃん♡』に慣れるのはまだしばらくかかりそうやな)」

花陽「でも、おねえちゃんと妹って、何をすればいいのかな?」

希「そうやねぇ、具体的に何っていうのはわからんけど、やっぱり妹は姉に甘えるもんやないかな」

花陽「甘える……」

希「うん、だから花陽も、何かして欲しいことあったら言って!お、おねえちゃんが何でもしてあげちゃうから!」

花陽「ふふ、嬉しいな、じゃあ考えておくね♪」

希「うんうん」

希(可愛いなぁ、おねだりされたらどんな頼みも聞いちゃいそう……)

101: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 06:10:49.00 ID:Q0AQWoHN.net
~3年教室~

希「ふう、なんとかセーフやね」ガララッ

にこ「あ、希」

絵里「その顔は、仲直りできたのね?」

希「うん!」

にこ「まあ大丈夫だとは思ってたけど、良かったわ」

絵里「そうね、……ごめんね、希」

にこ「ええ、からかいすぎたわね、ごめんなさい」

希「いいんよ、二人とも」

希「ウチは花陽と仲直りできて、今までよりもっと仲良くなれて、それで幸せや♪」

絵里「『花陽』か、ふふ、良かったわね」

にこ「雨降って地固まるってやつね」

希「おお、にこっちが難しいことば喋ってる」

にこ「それくらいわかるわよっ!」

102: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 06:11:25.03 ID:Q0AQWoHN.net
~1年教室~

凛「あ、かよちんおかえりー」

真姫「ギリギリね」

花陽「えへへ、間に合ったー」

真姫「……その様子だと、希とは上手くいったようね」

花陽「うん!希おねえちゃんは、私のおねえちゃんだよっ」

凛「うぅ……」

花陽「凛ちゃん?」

凛「かよちんは凛のだにゃー!」ガバッ

花陽「り、凛ちゃん!?苦しいよー」ギュー

凛「希ちゃんにはあげないにゃー!」

ダレカタスケテー

真姫「……やれやれ」

103: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 06:12:07.07 ID:Q0AQWoHN.net
~放課後 屋上~

花陽「はいおねえちゃん、お水」

希「ありがとう花陽」

花陽「さっきの振り付けなんだけど……」

希「うんうん、あ、そこは手の角度が……」

花陽「こう?」

希「もうちょっとこう……、ちょっと手、貸して」ギュ

花陽「あ、えへへ、おねえちゃんの手、あったかい♪」

希「こ、こら///花陽、集中して」

花陽「えへへ、ごめんなさーい」

104: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 06:12:36.99 ID:Q0AQWoHN.net
~~~~~

海未「なるほど、それで花陽と希は練習中もああなのですね」

にこ「イチャイチャしすぎよ、まったく」

絵里「微笑ましいわね♪」

穂乃果「はえーそんなことがあったんだぁ」

ことり「ふふ、希ちゃんも花陽ちゃんも嬉しそうだね」

凛「凛はちょっと寂しいにゃー……」

真姫「我慢しなさいよ、花陽が幸せそうなんだから」

凛「真姫ちゃん慰めて欲しいにゃー!」ギュー

真姫「ちょ、苦しいわよ!抱きつかないで!///」

絵里「大丈夫よ、花陽は凛のことを忘れたりしないわ」ナデナデ

真姫「そうよ、親友なんでしょ?」ナデ

凛「うぅ……わかってるけどぉ」

凛「……我慢できないにゃ、おーい!かよちーん、希ちゃーん!」ダダダ

真姫「あ、こら!」

105: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 06:13:13.47 ID:Q0AQWoHN.net
凛「二人ともー何イチャイチャしてるにゃー!」タタタタ

希「り、凛ちゃん!別にイチャイチャしてるわけじゃあ……」

凛「かよちんは渡さないにゃー!」ギュー

花陽「わ、凛ちゃん」

希「いや、ウチと花陽は別に……」

花陽「希おねえちゃんと私は、姉妹になったんだよ?これまでよりずっと仲良くなったの」

花陽「……でもね、凛ちゃんと私が親友なのは変わらないよ?それじゃダメ、かなぁ?」

凛「うう~わかってるけどぉ」

希「ヨシヨシ、ごめんな、凛ちゃんから花陽をとってしもうて」ナデナデ

花陽「お姉ちゃん……」

希「凛ちゃんの、寂しい気持ちもよーくわかるからな」

凛「希ちゃん……凛、希ちゃんのことも大好きにゃー」

希「凛ちゃん、……ありがとう」

106: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 06:13:33.94 ID:Q0AQWoHN.net
凛「だから凛も希ちゃんの妹になるにゃー!」

花陽「え、えぇぇ!?だ、ダメだよ凛ちゃん!」

凛「えーいいでしょー?希おねえちゃーん♪」

希「はぅ///い、いや、それはな」

花陽「」ジー

希「あ」

花陽「もうおねえちゃんなんて知らないっ!」プイ

希「ち、違うんやって、これは」

花陽「ふーんだ」

希「は、花陽ぉ……」オロオロ

花陽「最初は凛ちゃんが良かったんだもんね、希おねえちゃんは」

希「い、いやそれは!」

花陽「私なんてどうせ凛ちゃんの代わり……」ウルウル

希「ち、違う!花陽が一番やって!花陽じゃないとダメなんよ!」

107: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 06:15:08.00 ID:Q0AQWoHN.net
凛「ふふ」

のぞぱな「凛ちゃん?」

凛「あはは!二人ともおっかしいにゃー!」

花陽「……凛ちゃん」

凛「希ちゃん、浮気はダメにゃー」

希「う、浮気って///」

凛「かよちんのお姉さんとして、しっかりとして欲しいにゃ!」

希「は、はい!」

花陽「おねえちゃん」

希「花陽、ごめんな」

花陽「ううん、私もワガママ言ってごめんなさい」

希「いやいやウチが悪いんや」

花陽「いや私が」

108: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 06:15:29.77 ID:Q0AQWoHN.net
凛「もー!二人ともそこまでにゃ!」

のぞぱな「は、はい」

凛「二人仲良くすること!」

凛「……あと、凛のことも忘れないで欲しいにゃ」

花陽「凛ちゃん、うん、勿論だよ!」

希「当たり前や、大事な仲間なんやからな!」

凛「えへへ、それならいいにゃ!」

海未「いつまでやっているのですか」

絵里「姉妹喧嘩もそのへんにしておきなさいよ?」

花陽「うぅ……ゴメンナサイ」

真姫「姉妹喧嘩というより痴話喧嘩みたいだったけどね」

にこ「最後には凛が娘を結婚相手に託す父親みたいになってたじゃない」

希「ちょ、ちょっと///」

海未「ほら、練習再開しますよ!」

花陽「おねえちゃん!」

希「ん?」

花陽「えへへ、これからもよろしくね♪希おねえちゃん♡」

希「こ、こちらこそ///」

第一部完

引用元: 天使な希と小悪魔かよちん