1: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 23:47:03.89 ID:xzoii1ku.net
~部室~

ことり「じゃあ~ん☆見て見てにこちゃん!これ、今度の衣装のスケッチなの!」

にこ「へぇ~、いい感じじゃない!にこがぁコレ着ちゃったら、さぁらに可愛さが増しちゃうにこね☆さすがコッティーにこ!」

ことり「えへへ~///あっ、それでこのスカートなんだけど、実はもう一つ案があってね、これなんだけど、にこちゃんはどっちがいいと思う?」ピラッ

にこ「う~ん・・・迷うトコよねぇ~・・・。でも、にこはこっちの方がいいと思うにこよっ!」ビシッ

ことり「えっ、こっち?意外だなぁ、にこちゃんならもう一つの方を選ぶと思ったよ」

にこ「まぁ、確かににこのセンス的にはもう一つの方なんだけど、トータル的にはこっちね!」


ことり「ふむふむ」


にこ「決め手は『ボンヨウ性』にこ!」ドヤァ


ことり「・・・えっ?」

5: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 23:48:43.78 ID:xzoii1ku.net
にこ「ほら、いくらにこ達がアイドルだからって、予算は限られてるわけじゃない?だから多少は妥協してでも着まわしのきく・・・『ボンヨウ性』のある方がいいと思うのよねぇ」

ことり「う・うん・・・」

にこ「まぁ、多少よ?多少。出来る事なら妥協なんてしたくないけど、ほら、にこは部長でしょ?部の予算の事も考えなくちゃだしぃ~」

ことり「・・・」


にこ「やっぱり『ボンヨウ性』がぁ~」


ことり「(・・・最近覚えたのかな・・・でも・・・)」

ことり「・・・に、にこちゃん・・・」オソルオソル

にこ「ん?どうかした?」


ことり「・・・もしかしてだけど・・・それって『汎用性』のこと・・・かな?」ア・アハハ・・・


にこ「へっ?」

8: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 23:50:03.45 ID:xzoii1ku.net
にこ「ハン・・・えっ?」

ことり「は・汎用性・・・」

にこ「・・・」

ことり「ま・・・間違えやすいよね、ア・アハハ・・・」


にこ「・・・わざとにこ・・・」

ことり「えっ?」

にこ「こ・ことりがちゃんと指摘出来るか・・・試したにこ・・・」ウツムキ

ことり「あっ、うん・・・」


にこ「にっ・・・にっこにっこにぃ~☆」


にことり「・・・・・」


にことり「(気まずいっ!!)」


にことり「(・・・誰か・・・)」


にことり「(ダレカタスケテーーッ!!)」



・・・・・・・・

・・・ダダダダダッ!!!

ガチャ、バーン!!ゴロゴロ!!


~希&凛、ダイナミック入場~


にことり「ヒィッ!?」

9: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 23:51:56.33 ID:xzoii1ku.net
希「あわわわわっ!アカン!海未ちゃん、めっちゃ怒ってたやんっ!?どないしよ凛ちゃん!!」ガクガク

凛「おっ、鬼の形相だったにゃ!ののの希隊長がっ!!あんな事するから当然にゃ!!!」ブルブル

希「だってだって!!元はといえば凛ちゃんがっ・・・!!」


~悲劇の回想、海未ちゃんが怒るまで~

希「えーっ!!凛ちゃん、黒板消しトラップ知らんのっ!?・・・これがジェネレーションギャップなんやろか・・・」

凛「初めて聞いたにゃ、あっ、黒板消しに火薬仕掛けるヤツ?」


~凛のイメージエリーチカさん~

エリチカ「さて、黒板を消すわぁ」

バーンッッ!!

エリチカ「キャーッッ!!認められないわぁ!!」


・・・・

凛「・・・って事?」

希「・・・思いのほか過激なイメージやね(なんでエリチ?)いやいや、そんな派手なトラップやないんよ、こーやって・・・」スッ

凛「えっ?扉の上に黒板消しを挟めるだけ?」

希「そう!これが、かの有名な『黒板消しトラップ』なのだ!このトラップで戦場に散っていった戦士は数知れず!凛二等兵、貴様も軍人ならこの程度のトラップくらい覚えておきたまえ!」

凛「へー・・・でもこんなのバレバレじゃない?もし気づかなくてドア開けても、上手くヒットするのかなぁ?」

希「・・・まぁ、ぶっちゃけウチも実際に引っかかった人なんて見た事


ガチャ、ボフッ

海未「・・・」

のぞりん「・・・oh」

10: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 23:54:23.34 ID:xzoii1ku.net
~回想終了~

希「・・・で、一目散に逃げてきたわけやけど。いやぁ、まさかあんなに綺麗にトラップが決まるとは・・・いいもん見れたね」

凛「ねー」


>ノゾミーッ!!リーンッ!!ドコデスカ-!!

希「わぁっ!?まだ逃げ切れてなかったん!?アカンアカンッ!!凛二等兵!!急いで扉を閉めて鍵をかけるんよっ!!」


凛「・・・」

希「り・・・凛二等兵・・・?」


凛「・・・戸締まりですかっ?♪」

希「テーン♪wwwテテン♪wwwテテーン♪www」

希「ってwwwコwwwラwww」

凛「施www錠wwwロマンティックwwww」

のぞりん「wwwwwwwww」


ガチャ、バーン!!

~鬼、入場~


のぞりん「ピャアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!」

12: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 23:56:21.20 ID:xzoii1ku.net
海未「・・・見つけましたよぉ・・・?」ユラリ

希「うっ!海未ちゃん!おおおお落ち着いてっ!!ここここれにはふふふ深い理由があるんよっ!!」

凛「そっ、そうにゃそうにゃ!!怒る前にまずは凛達の言い訳・・・話を聞いてよっ!!」

海未「・・・ほう、なにか理由があるのですか?・・・ぜひお聞きしたいですね・・・」


希「じじじ実はここここここれはたまたまでででで!!!!いやそのあの!!なんていうか!!かんというかあわあわあわ!!!しょうゆ!!メッチャしょうゆ!!」

凛「希隊長!!動揺しすぎにゃ!落ち着いてっ!!」


希「動揺希」スンッ


凛「意外とwww落wちw着wいwてwたwww」

のぞりん「wwwwwwww」


海未「竹刀を持って来ますので少々お待ちください」スッ

希「まぁまぁまぁ!海未ちゃん海未ちゃん!ねっ?下手したらウチら死んじゃうからっ、ねっ?」ガシッ

凛「まだほら!希望はあるから!凛達に希望はあるから!落ち着いて!ねっ?」ガシッ


にこ「(必死ね・・・)」

16: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/30(土) 23:58:18.86 ID:xzoii1ku.net
海未「・・・お二人とも、本当に釈明をする気はあるのですか・・・?」ジロリ

希「もちろん!ウチらの釈明を聞けば、きっと海未ちゃんもわかって許してくれるハズなんよ!!なぁ、凛ちゃん!」

凛「うんうん!じゃあ、謝罪会見を開くにゃ!・・・パシャ!パシャ!東條希さん!今回の不祥事について一言!!パシャパシャ!」


希「黒板消しトラップなぁあああんてぇえ゛え゛え゛っ!!!!!!!誰がやってもおんなじやぁあぁあぁあぁあ゛あ゛あ゛!!!おんなじやぁあ゛ぁあ゛ぁあ゛ぁおもってぇえぇえっっっ!!!!・・・うわぁあ゛ぁあ゛ぁあ゛あ゛ぁあ゛ぁ!!!!!!」


希「・・・絶叫希・・・な~んて・・・無理あったね・・・」


凛「・・・」

海未「・・・」

希「・・・・」


凛「・・・ギリギリですか?♪」

希「テン♪wwwテテン♪www赤テーン♪www」


希「コwwwラwww凛ちゃんなんかゴメンwww」

凛「wwwwww」


海未「確かここに弓と矢が・・・」ゴソゴソ

希「射る気?心臓を射る気なんやね?待って待って、ウチら普通に死んじゃうんよ?」ガシッ

凛「勘弁してください勘弁してください」ガシッ


希「・・・あっ、でも案外ウチは胸厚いから射られても平気かもwwな~んて」ヘラヘラ


海未「家から真剣を持って来ます」

凛「手伝うにゃ」

希「凛二等兵っ!?」

19: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/31(日) 00:00:57.96 ID:OonSNNeD.net
海未「もう勘弁なりませんっ!!2人ともっ!!そこに直りなさいっ!!まったくあなた方は毎回毎回・・・!!」ガミガミ

希「(う~・・・結局、お説教タイムは免れなかったんよ・・・)」

凛「(・・・あっ!まだ最終手段があるにゃ!希隊長!アレだよ!アレ!!」ボソボソ

希「(アレ?)」ボソボソ


凛「(隊長の得意なアレにゃ!海未ちゃんはアレ好きだし、きっと機嫌も直って許してくれるよ!)」ウンウン

希「(アレ・・・アレかぁ~・・・どうなんやろ?上手く行けばいいけど、失敗したらウチだけこっぴどく怒られるんやない?諸刃の剣過ぎてウチ、いややわぁ・・・)」ボソ


凛「大丈夫だよ!」

凛「(海未ちゃんの大好きなアレだよ?今までだって、失敗したコトある!?)」ボソ


希「(・・・凛ちゃんは今まで何を見てきたん?)」ボソ

凛「(きっとこんな感じに上手くいくにゃ!!)」ボソ


~凛のイメージエリーチカさん~

エリチカ「まったく希ぃ!あなたという人はぁ!」

希「エリチ!」

エリチカ「えっ?」ドキッ

希「希パワー!たっぷり注入!はぁい、ぷしゅ☆」

エリチカ「・・・認めるわぁ!」キラキラキラ


・・・・・


凛「(・・・てな感じで)」ボソ

希「(・・・いよいよ凛ちゃんのイメージエリチがわからんくなってきたわ・・・ってか相手は海未ちゃんやし)」

21: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/31(日) 00:03:29.52 ID:OonSNNeD.net
海未「ちょっと!!話聞いてるんですかっ!?だらしない!!!」

希「(・・・でもジリ貧なのは確かやね・・・ここは一か八か、勝負しろってカードがウチにそう告げる気がするんよっ!!)」ボソボソ


凛「(希隊長!!)」ボソ

希「よしっ!行こう!!」キリッ


海未「では、2人とも

希「海未ちゃん!!」カベドン


海未「えっ!?はっはい・・・」ドキッ


希「希パゥワー・・・た~っぷり注入・・・はぁい・・・ぷしゅ☆」イケボ

海未「・・・」

希「・・・」


海未「はっ破廉恥ですっ!!!!!///」ドンッ

希「えっえぇーーーっ!?」

凛「希ちゃん、確かに今のはなんか破廉恥だよ・・・///」

希「ウッソォッ!?え゛っ!なんでっ!?」

22: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/31(日) 00:05:04.84 ID:OonSNNeD.net
希「まさか・・・ウチのアイデンティティーが破廉恥呼ばわりされるとは・・・」グヌヌ

凛「あっ!でも希隊長!みてみて!!」

希「えっ?」


海未「・・・破廉恥です破廉恥です破廉恥です破廉恥です・・・///」プシュー


凛「海未ちゃんがオーバーヒートしてるにゃ!」

希「おぉ!これはもしかして・・・!」


海未「・・・まったく・・・これからは気をつけるんですよ?本当にまったく・・・」


のぞりん「やったぁあ!!怒りが収まったぁ!!」

凛「希隊長のおかげにゃ!!さすが希パワーにゃ!!」

希「うん!メッチャ不本意やけど、お説教を免れたからオールオッケーやん♪ウチって凄い!!」


のぞりん「あはははは!!!」キャッキャッ


海未「・・・では、気を取り直して先程話してた通り、これから山に向かいますかっ!」ルンッ

のぞりん「んっ?」ピタッ

24: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/31(日) 00:06:52.66 ID:OonSNNeD.net
希「えっ・・・や、山?」

凛「ちょっと待って!?いつそんな話になったにゃ!?」


海未「えっ?いつもなにも、先ほど話してたではないですか」キョトン

のぞりん「・・・さっき?」


~つい先ほどの会話、海未視点~

海未「まったく!・・・ふぅ。まぁ、いいです、あなた方のイタズラ好きは今に始まった事ではないですしね、今回は許しましょう。次からは気をつけるのですよ?」

凛「・・・」ウンウン

海未「さて話は変わりますが、実はこの後、久しぶりにみんなで山に行きたいのですが、予定は空いてますか?いきなりのお誘いなので、他に予定があれば諦めますが・・・」モジモジ

凛「大丈夫だよ!!」


海未「それはよかったです!では、久しぶりの山頂アタックを目一杯楽しみましょう!」ウキウキ

海未「あっ、希は大丈夫ですか?もしかして予定があったりしますか?」

希「・・・」ボソボソ


海未「ちょっと!!話聞いてるんですかっ!?だらしない!!!」

海未「希は山に行けるんですか?」


希「よし!行こう!!!」キリッ


海未「では、2人とも(参加

希「海未ちゃん!!」カベドン


~そして今に至る~

26: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/31(日) 00:09:53.09 ID:OonSNNeD.net
希「・・・って事は、もしかしてウチら・・・知らず知らずのうちに・・・?」

凛「山行きを了承してたにゃ!?」


海未「さぁ、先程の事は水に流して山登りを楽しみましょう!!ねっ♪」グイッ

希「いっ・・・いややぁあぁあ゛あぁあ゛あ゛あぁあ゛あぁあ゛あぁあ゛っっっ!!!!!海未ぢゃあぁあ゛あ゛あぁあ゛あっっっ!!!!はな゛じでぇえぇえ゛ぇえ゛ぇえ゛ぇえ゛っっっ!!!!!ウチら山わぁあぁあぁあ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」


凛「・・・こりごりですかっ♪」

希「テン♪wwwテテン♪wwwテテーン♪www」

希「被せるねぇwwwww」


のぞりん「wwwwwwwwww」


グイッ

のぞりん「にゃぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・


バタン

~リリホワ、退場~


ことり「・・・いつも楽しそうだなぁ」

にこ「(・・・素直に謝ってれば山に行かなくてすんだのに・・・やっぱり素直になるって大事にこね・・・)」

28: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/31(日) 00:11:12.25 ID:OonSNNeD.net
ことり「ん?にこちゃん?」

にこ「・・・あのねっ、実はにこ、汎用性の事、ボンヨウ性って間違えて覚えてたにこ・・・」シュン

ことり「・・・わぁ!自分の間違いを素直に認めれるなんて、にこちゃんは大人だねっ☆」

にこ「えっ?そ・・・そう?・・・まぁあ?にこってば3年生だしぃ?当然よねぇ!」フフン

にこ「さぁ!衣装の話、続けるにこよ!!」


ことり「(ふふっ、いつものにこちゃんに戻ってよかった☆)」


・・・こうして、少女はまた一つ大人の階段を登ったのだった


ありがとうリリホワ!!負けるなリリホワ!!

これからもまだまだリリホワ!!

ありがとうリリホワ!!また会おうリリホワ!!

いつかまた、気まずい空気の中で!!


~完~

引用元: 【助けて】にこ「・・・わざとにこ」ことり「・・・うん」【リリホワ】