1: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/07/31(日) 07:54:28.76 ID:MjZh/bA3.net
ルビィ「原因はわかってるけど」チラッ


花丸「……というわけだったの」

善子「へえ、なるほどね」


ルビィ(津島善子さん、なんでも昔の知り合いだとかでマルちゃんは付きっきり)

ルビィ(何年か振りに再会できたから一緒にいたくなる気持ちはわかるけど)

ルビィ(今までみたいにルビィとも遊んで……)

ルビィ(そうだ! ルビィも津島さんと仲良くなれば3人で遊べたりできるかも!)

ルビィ(そうと決まれば早速行動だよね、津島さんと友達になるんだ!)

ルビィ「がんばルビィ!」

2: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/07/31(日) 07:57:38.39 ID:MjZh/bA3.net
ルビィ「あっ…あの…その……」オドオド

善子「(この娘は確かずら丸の……)何? このヨハネに用かしら?」

ルビィ「えっ…えっと、私は黒澤ルビィって言います」

ルビィ「最近マルちゃんが津島さんと仲良くしてるからルビィも津島さんとお話がしてみたくて」

善子「貴方、良い心がけね、このヨハネのリトルデーモンになりたいというのね」

ルビィ(リトルデーモン? お友達のことかな?)

ルビィ(そういえば津島さんは自分の事をヨハネって呼んでいるんだった)

ルビィ(それならルビィもその呼び方に合わせた方がいいのかな?)

4: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/07/31(日) 08:01:02.46 ID:MjZh/bA3.net
ルビィ「うっ…うん…ルビィ、ヨハネちゃんのリトルデーモンになりたいって思って……」

善子「ホントにっ!?」ガタッ

ルビィ「ピギィッ!」ビクッ

善子「あっ……コホンッ、いいわルビィ、貴方は今からこのヨハネのリトルデーモンよ、よろしく頼むわね」ストン

ルビィ「こちらこそよろしくね、ヨハネちゃん!」パァッ

ルビィ(話しかけるときは緊張したけどうまくいった、これでいずれは3人で……)

善子(私のことをヨハネと呼んでくれたのはこの娘が初めてだわ、この娘とは大切な友達になれそう)

7: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/07/31(日) 08:03:21.53 ID:MjZh/bA3.net
二週間後

花丸「……」ジー


ルビィ「それでね、そのアイドルがすごく可愛かったの!」

善子「貴方が言うのなら間違いないわ、今度ヨハネにも見せて欲しいものね」


花丸「最近善子ちゃんの付き合いが悪い」

9: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/07/31(日) 08:06:14.62 ID:MjZh/bA3.net
花丸(原因はわかってるずら、ここのところルビィちゃんに付きっきり)

花丸(マルの友達の2人が仲良くなるのは嬉しいけど、たまにマルとも遊んで……)

花丸(……そういえばマルも少し前は善子ちゃんばかりでルビィちゃんにそっけない態度を取っちゃってた)

花丸(こんな寂しい思いをルビィちゃんもしてたのかな? よし!今日はルビィちゃんと遊ぶずら!)

10: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/07/31(日) 08:10:49.63 ID:MjZh/bA3.net
マルサン書店仲見世店

花丸「マルが買う本は今日はこんなものでいいかな」ガラガラ

花丸「ルビィちゃんは何を買うか決まった?」

ルビィ「うんっ! ルビィはこれにする!」

花丸「くっ…黒魔術大辞典? どうしてこの本を?」

ルビィ「こういう本を読めばヨハネちゃんとの話をもっと膨らませられるかなーって思って」ニコニコ

花丸「そうなんだ……」

花丸(いつの間にかルビィちゃんの気持ちが相当善子ちゃんに傾いてるずら、けどマルも負けない)

花丸「それじゃあマルと一緒にその本の勉強をして善子ちゃんの話についていけるように頑張ろう?」

ルビィ「うんっ! マルちゃん、一緒に頑張ろう!」

ルビマル「おーっ!」

11: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/07/31(日) 08:13:47.16 ID:MjZh/bA3.net
二週間後

善子「……」ジー


ルビィ「それで冷凍庫にアイスがあったから食べたら実はお姉ちゃんが買ってきたもので」シュン

花丸「ルビィちゃん、食べる前に誰の物か確認しよ?」アセアセ



善子「最近ルビィの付き合いが悪いわ」

12: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/07/31(日) 08:16:08.19 ID:MjZh/bA3.net
善子(原因はわかってるわ、入学したての頃のようにずら丸に付きっきり)

善子(初めてできたリトルデーモン、いえ大事な友達を取られたまま黙っていられるほど)

善子(このヨハネは甘くないわよ、ずら丸!)クワッ

14: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/07/31(日) 08:20:26.79 ID:MjZh/bA3.net
善子(まずは過度ともいえるスキンシップをずら丸と取って私に夢中になって貰うわ)

善子(そうしたらずら丸と離れて寂しくなったルビィはあの時のように私の元へやってくるに違いない)

善子(どう? この完璧で悪どい作戦、正に堕天使のヨハネにうってつけよね)クククッ

善子(見てなさいよずら丸、ルビィは私のものだということをわからせてあげるんだから!)

善子「ずら丸ーっ、明日の予定は空けておきなさいよー!」

16: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/07/31(日) 08:25:14.50 ID:MjZh/bA3.net
二週間後

ルビィ「……」ジー


花丸「……ということだったの」

善子「へえ、なるほどね」


ルビィ「……最近マルちゃんの付き合いが悪いっ!」


おわり

33: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/01(月) 18:39:32.54 ID:ccLfDg/2.net
紆余曲折の末、遂に皆で遊べばいいという結論に達した3人


善子「今日は全員予定は何もないから一日中遊びまわるわよ!」

ルビィ「うんっ!皆の行きたいところを全部回ろうね!」

花丸「うんうん、まずはどこから行くことにしようかな?」

善子「そうね、時間に余裕はあるから行き当たりばったりの行動もできるし」

善子「ここはジャンケンで勝った順に行き先を決めるってことでどう?」

ルビィ「ルビィはそれでいいよ」

花丸「マルも賛成」

善子「それじゃあ、いくわよ?」

よしまるビィ「じゃーんけーんぽんっ!」

34: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/01(月) 18:41:31.62 ID:ccLfDg/2.net
マルサン書店仲見世店


花丸「マルが行きたいところとなるとやっぱりここしかないずら」ガラガラ

善子「ちょっと、なによその量! ずら丸、貴方そんなに沢山の本を一気に買おうっていうの……?」ドンビキ

花丸「そうだけど、何か問題?」キョトン

善子「いや…問題はないけど、いくらなんでも量が多過ぎじゃない?」

ルビィ「ヨハネちゃんヨハネちゃん」

善子「なによ、ルビィ?」

ルビィ「マルちゃんが本屋に来るといつもあれくらいの本を一度に買って行くんだよ」

善子「そうなのっ!?」

ルビィ「うん、ルビィも初めはあんなに読み切れるのかなって思ってたんだけど」

ルビィ「一ヶ月くらいで全部読み終わってるみたいなんだよね」

35: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/01(月) 18:42:42.99 ID:ccLfDg/2.net
善子「……へえ、随分とずら丸のことに詳しいのね」

ルビィ「うーん、そこそこ付き合いが長いからかな? 本の好みもわかるよ、例えばこれなんか」ゴソゴソ


ルビィ「マルちゃーん、この本はどうかな? マルちゃん好みの一冊だと思うけど」

花丸「おぉー、確かにこれは面白そうな本ずら、ルビィちゃん、見つけてくれてありがとうね」

ルビィ「エヘヘ、どういたしまして」

ルビまる「キャッキャ」


善子「……」ジー

36: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/01(月) 18:43:46.57 ID:ccLfDg/2.net
コスプレショップ


花丸「ここは何のお店なの?」

ルビィ「色々なコスチュームに関するお店、ってことでいいのかな?」

ルビィ「ヨハネちゃんの持ってる衣装や小道具はここで買ってるんだ」

花丸「そうなんだ、ルビィちゃんもここには来たことあるの?」

ルビィ「うん、ヨハネちゃんと一緒に何度かね」

善子「リトルデーモンルビィ、今宵もこのヨハネの呼び掛けに応えし魔導具の探索を行うわよ」

ルビィ「はっ! 仰せのままに」ヒザマズキ

花丸「ずらっ!?」ビクッ

38: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/01(月) 18:45:46.49 ID:ccLfDg/2.net
ルビィ「このルビィ、マスターであるヨハネ様の為、力を尽くしましょう」

善子「良い心がけよ、流石はヨハネのリトルデーモン、今宵も当てにさせて貰うわね」スタスタ

ルビィ「お任せください!」スタスタ

花丸「えー……ルビィちゃん完全に染まりきってるずら」キョウガク

39: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/01(月) 18:46:18.34 ID:ccLfDg/2.net
花丸「……けどマルには難しくてわからなかったああなった善子ちゃんとの付き合い方」

花丸「ルビィちゃんはちゃんと理解できてるってことだよね」


ルビィ「マスター、これなどいいかがでしょう?」

善子「……いい目の付け所ね気に入ったわ、感謝するわねルビィ」

ルビィ「勿体無い御言葉です」

よしルビ「キャッキャ」


花丸「……」ジー

40: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/01(月) 18:47:15.18 ID:ccLfDg/2.net
アイスクリーム屋


ルビィ「うーん、ルビィはやっぱりお芋を使ったさつまいもモンブランアイスかな」

花丸「マルは…小豆たっぷり大納言アイス、これにするずら」

善子「どれも美味しそうで悩むわね……」ムムム

花丸「善子ちゃんにはこれなんかいいんじゃない? ストロベリーアイス濃厚チョコソース掛け」

善子「! そうねっ、コレにするわ!」パァッ

花丸「ふふっ、相変わらず善子ちゃんは苺とチョコが好きなんだね」

41: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/01(月) 18:48:13.88 ID:ccLfDg/2.net
善子「……覚えていたのね、私の好物のことを」

ルビィ「そうなの?」ハツミミ

花丸「うん、ルビィちゃんは知らなかった? 善子ちゃんの好きな食べ物」

ルビィ「うん…ヨハネちゃんと何かを食べに行ったことって今までなかったし」

ルビィ「好きな食べ物について話すような機会もなかったから……」

花丸「そっか…けどこれからお互い知らなかったことも色々と知り合えるよ」

ルビィ「そうだよね……」

42: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/01(月) 18:50:16.75 ID:ccLfDg/2.net
ルビィ「……ヨハネちゃんと随分と仲良くなれたと思っていたのに」

ルビィ「好きな食べ物なんて簡単なこともわからなかったよ」

ルビィ「ヨハネちゃんと何年も会ってなかったマルちゃんはその事を知って、覚えてもいたのに……」


善子「二人共、早く会計済ませちゃうわよ!」

花丸「あれー? 善子ちゃん顔が赤くなってるずら、もしかしてマルが好きな食べ物を覚えてたの嬉しかった?」

善子「っ! うっさいわね! このずら丸っ!」///

花丸「もう、恥ずかしがらなくてもいいのにー」カタポンポン

善子「ああもうっ!」///

よしまる「キャッキャ」


ルビィ「……」ジー

43: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/01(月) 18:51:34.80 ID:ccLfDg/2.net
沼津駅前

善子「そろそろルビィの門限も近いし、今日はこれでお開きね」

ルビィ「そうだね…ねえ、また機会を見つけて3人で遊びに行こうよ」

花丸「マルは勿論そのつもりでいるずら」

善子「私も異論はないわ」

ルビィ「それじゃあ次にいつ遊ぶか決めるのはまた今度にして、今日はここで」

よしまるビィ「バイバーイ」ノシ

44: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/01(月) 18:52:11.89 ID:ccLfDg/2.net
ルビィ(今日はとっても楽しかった、次に遊べる時がもう待ち遠しいよ)





ルビィ(……けど)

45: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/01(月) 18:52:39.85 ID:ccLfDg/2.net
善子(今日は実に充実した一日だったわ、二人に感謝しないとね)





善子(……けど)

46: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/01(月) 18:53:04.74 ID:ccLfDg/2.net
花丸(今日は色々と歩き回って疲れたけど、心地いい疲労感ずら)





花丸(……けど)

47: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/01(月) 18:54:05.59 ID:ccLfDg/2.net
よしまるビィ(時折見える二人の間だけにある絆みたいなもの)







よしまるビィ(凄く……羨ましいっ!)

おわり

53: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 19:15:25.42 ID:Lae+0iiK.net
千歌「よーっし! 今日の練習はここまで!」

9人「お疲れ様でしたっ!」


ルビィ「ふえぇ…今日もクタクタだよぉ」グテー

花丸「夏真っ盛り、この暑さだけでもかなりの体力を持って行かれるずらぁ」グテー

善子「二人共甘いわよ、複数の曲を一度に披露することになった場合の疲労はきっとこれよりもキツイはず」

善子「それなのに練習だけでこのザマじゃ先が思いやられるわよ」

54: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 19:18:59.11 ID:Lae+0iiK.net
ルビィ「……前から思ってたけど、ヨハネちゃんこういうのかなり慣れてるよね」

花丸「マルも気になってた、マル達よりも遅れて入部したのに最初から動きについて来られてたし」

花丸「今もそんなに息切れしてなくてまだまだ余裕ありますって感じ」

善子「……ここだけの話よ? もしかしたらこんなことがあるんじゃないかと密かに歌とダンスの練習はしてたの」

ルビィ「そうだったんだ、どおりでこれだけ動けるわけだよ」

花丸「納得だね、でも善子ちゃん、勧誘されるかもと思って練習していたとは用意周到というかなんというか」

56: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 19:23:36.53 ID:Lae+0iiK.net
善子「意外とね、人気があるのよこういうキャラ」

ルビィ「こういうキャラ?」

善子「そう、自分の事をね吸血鬼や悪魔と名乗ったり、他にも何かを名乗るわけじゃないけど独自の世界観を持っているアイドルがね」

ルビィ「確かに、所謂中二アイドルというカテゴリーには根強い人気があるよね」

花丸「へぇー、マルはアイドル事情には詳しくないからわからないけど、ルビィちゃんが言うならそうなんだね」

花丸(っていうか善子ちゃん、気付いてないだろうけどヨハネの事をキャラだと認めちゃってるずら)

57: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 19:28:20.09 ID:Lae+0iiK.net
善子「そ、だから堕天使のヨハネもスクールアイドル界に降臨する日がくるかもしれないってね」

善子「貴方達だから話したんだからね、他の六人にはナイショよ?」

善子「……///」

ルビまる「……」パチクリ

善子「……言いたい事があるなら言いなさいよ」

花丸「ふふっ」

ルビィ「エヘヘ」

善子「なんなのよ、その笑いは」

花丸「いやー、善子ちゃんは可愛いなって思ったずら」ニコニコ

ルビィ「ホントホント」ニコニコ

善子「なっ…なによ! 二人してからかったりして!///」

58: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 19:32:06.70 ID:Lae+0iiK.net
ワルカッタズラ

エヘヘ ゴメンゴメン

ゼンゼンキモチガコモッテナーイ





梨子「本当に仲がいいね、あの三人」

曜「うんうん、見ていてちょっと妬けちゃうくらい」

千歌「仲の良さなら私達だって負けてないと思うけど?」

59: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 19:37:44.91 ID:Lae+0iiK.net
曜「うーん、なんだろオーラっていうのかな? 私達三人で固まって話していても他の誰かが割り込んでくる事はよくあるけど」

梨子「うん、なんていうかあの間に割って入っていいのかな? って躊躇しちゃう何かがあるよね」

曜「そうそう」

千歌「あー、確かに、じゃあ私達もそのオーラを身につけられるよう親睦を深めようか」

千歌「というわけで帰りに松月でお茶をしに寄り道だーっ!」

梨子「えぇっ!? そんないきなり……」

60: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 19:41:50.24 ID:Lae+0iiK.net
曜「! 千歌ちゃんちょっと待って!」

千歌「えー、なに曜ちゃん? 早くしないとみかんどら焼きが逃げちゃうよ」

梨子「どら焼きは逃げないと思うけど……」

曜「ほら、あれ見て、あの三人に近づいていく人が」

千歌「なんと命知らずな、どれどれ骨は拾ってあげようか」ナムナム

梨子「別に近付いたからって死ぬわけじゃ……」

61: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 19:45:12.99 ID:Lae+0iiK.net
ジャーリコチャンモイッテミル

イヤソレハチョット

マーソウナルヨネ


ダイヤ「ルビィ、帰り支度は済んだのかしら」

ルビィ「あっ、お姉ちゃん、うん、終わってるよ」

ダイヤ「でしたら話はその辺りで切り上げて帰りますわよ」

62: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 19:51:59.16 ID:Lae+0iiK.net
ルビィ「えっと、ゴメンねお姉ちゃん、今日もルビィ達は三人で帰るから」

ダイヤ「……またですの? あなた達は毎日毎日飽きもせず三人で」

ルビィ「だ、だってルビィ達は仲良しトリオだから!」ドヤッ

花丸「トリオずら!」ドヤッ

善子「トリオなのよ!」ドヤッ

ダイヤ「……フフ」イラッ

ルビィ(あの顔はマズい…早く逃げなきゃ……)サーッ

63: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 19:55:27.30 ID:Lae+0iiK.net
ルビィ「そういうことだから! お姉ちゃん先に帰ってていいからね!」ダダッ

花丸「あっ、ルビィちゃん待って! ダイヤさんすみません、今日もルビィちゃんを借りていきます」ペコリ

善子「悪いようにはしないわ、ちゃんと門限前には返すから」

ダイヤ「……わかりました、二人共ルビィの事任せましたわ」

よしまる「お先に失礼します」

ダイヤ「……くっ」ギリッ

64: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 20:00:56.10 ID:Lae+0iiK.net
千歌「あちゃー、ダイヤさんでもダメだったかー」

曜「実のお姉さんなら、って思ったんだけど切り崩せなかったね」

梨子「それだけあの三人の絆は強固ってことね、私達もそろそろ帰りましょ」

曜「そうしよっか」

千歌「ちょっと待った! 二人共、何か忘れてない?」

曜「え? 梨子ちゃんわかる?」

梨子「何かあったかな? 私もわからないよ曜ちゃん」

千歌「ダメだよ二人共、これから松月に行くんでしょ?」

65: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 20:05:08.40 ID:Lae+0iiK.net
曜「……そういえば」

梨子「……そんなこと言ってたね」

千歌「二人共はーやーくー、みかんどら焼きが逃げちゃうー!」

梨子「だからどら焼きは……」

千歌「今日はみかんどら焼きを食べないと終わりな気分になれない! 未完って感じなんだから!」

りこよう「……」ジトー

千歌「あ、いまのはねー、みかんと未完をかけたー」

りこよう「説明しなくていいから」

66: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 20:09:29.99 ID:Lae+0iiK.net
ダイヤ(ルビィ、少し前までは常にわたくしの後を付いて回っていたのに…お姉ちゃんはとても寂しいわ)

ダイヤ(それと問題は善子さんです、彼女と一緒にいることでルビィに悪影響がないとよいのですが……)※手遅れ

鞠莉「どうしたのダイヤ? 怖い顔して、整った顔が台無しよ」

ダイヤ「っ! 別に怖い顔なんか」

果南「してるよ、ルビィちゃんはその顔を見た途端に逃げていったんだから」

ダイヤ「……そうですの?」

67: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 20:14:09.88 ID:Lae+0iiK.net
鞠莉「そうそう、愛しのルビィちゃんが姉離れをしたからって怒っちゃノーよ」

ダイヤ「わかっているなら一々聞かないでもらえます?」

果南「まあまあダイヤもちょっと落ち着いて、でも確かにあの三人の仲は凄いね」

鞠莉「まるで産まれた瞬間からずっと一緒にいるかのような間柄ね、ああいう関係とっても素敵よ」

ダイヤ「何を言うかと思えば…言っておきますがわたくしもあなた方とはそういう関係を築けていると思っていますわ」

果南「へぇ~」

鞠莉「ワォ」

ダイヤ「なんですの? その顔は」

68: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 20:19:01.19 ID:Lae+0iiK.net
果南「いやいや、あのダイヤがそんな事を思っていてくれたなんてね~」ニヤニヤ

鞠莉「鬼のeyeにも涙ね」ニヤニヤ

ダイヤ「なっ!」

果南「以前に鞠莉がダイヤのこと硬度10なんて言ってたけど」

鞠莉「本当のダイヤは硬度0だったみたいだね」

ダイヤ「言わせておけば好き勝手に……」ワナワナ

ダイヤ「二人共そこにお直りなさいっ!」

果南「おお怖い怖い、説教される前に退散しますか」ダダッ

鞠莉「escape!」ダダッ

ダイヤ「お待ちなさーい! 二人共許しませんわよーっ!」ズダダッ

69: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 20:24:06.04 ID:Lae+0iiK.net
ルビィ「あー怖かった、お姉ちゃん絶対怒ってたよ、帰るの嫌だなぁ」

花丸「頑張ってルビィちゃん」

善子「負けちゃダメよルビィ」

ルビィ「ふ…二人共他人事だと思ってるよね!?」

花丸「そんなことはないずら」

善子「怒られそうになったら明日一緒に怒られてあげるから説教は翌日まで待つようダイヤさんに言っておきなさい」

花丸「いいのかなー、そんなこと軽々しく言っちゃって」

善子「何言ってるのよずら丸、当然貴方も一緒に怒られるのよ?」

花丸「ずらっ!?」

70: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 20:27:20.30 ID:Lae+0iiK.net
善子「何を驚いているのよ当たり前でしょ、私達は仲良しトリオ、どんな時も一緒よ」

ルビィ「マルちゃ~ん……」ウルウル

花丸「うぅっ…わかったずら、マルも一緒に怒られる」

ルビィ「マルちゃんっ!」パァッ

花丸「ふふっ」

善子「フフ」

ルビィ「エヘヘ」

よしまる(神様お願いします!ダイヤさんの怒りが冷めていますように!)

71: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 20:32:43.78 ID:Lae+0iiK.net
ルビィ「あのね、今ちょっと考えていることがあって実現できるかはまだわからないけど」

ルビィ「うまくいきそうなら二人にも手伝って欲しいんだ」

花丸「考えていることって?」

善子「言うだけならタダなんだから言ってみなさい」

ルビィ「うん、ルビィ達三人の歌を作りたいなって」

花丸「マル達三人の?」

善子「歌?」

72: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 20:36:30.49 ID:Lae+0iiK.net
ルビィ「作曲だけはどうしても梨子さんに頼まないと駄目なんだけど、協力してくれることになったら」

ルビィ「ルビィが衣装を作って、マルちゃんは作詞をして、ヨハネちゃんは振付を考えて」

ルビィ「そんな歌を作りたいのだけど、ダメ…かな?」

善子「全っ然!ダメなんかじゃないわ!私は賛成よ!」

花丸「マルも断る理由がないずら!そうと決まれば早速梨子さんに相談しに行こっ!」

ルビィ「待って!いきなり頼んだりしないでまずは梨子さんをおもてなししようと思うの」

花丸「なるほど、梨子さんの気分を良くして断り辛い雰囲気を作ろうってことだね」

73: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 20:39:27.22 ID:Lae+0iiK.net
善子「じゃあ次の休みはおもてなしの作戦会議といこうかしら」

善子「場所は私の家でいいわね? 家からなら必要なものがあってもすぐに買いに行けるわ」

ルビィ「うんっ!めいいっぱい梨子さんをおもてなしして!」

花丸「マル達の曲を作ってもらおう!」

よしまるビィ「オーッ!」

74: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 20:43:52.01 ID:Lae+0iiK.net
シカシリコサンヲカイジュウトハワルイコトヲカンガエタワネ

カイジュウダナンテヒトギキノワルイ

ルビィチャンハタマーニクロイカオヲノゾカセルズラコノマエモヨウサンノタコヤキヲ

マッマルチャンソノコトハナイショニッテ

ルビィオソロシイコッ

オソロシガラナイデッ




おわり

引用元: ルビィ「最近マルちゃんの付き合いが悪いよ」