P『生ものとかは、美穂がロケで帰ってくるのが一週間あるから食べてもいいからな』

『ただ、感想は残しておけよ』

卯月『はーい』





卯月「というわけで、美穂ちゃんへのプレゼントをみんなで見ちゃいましょう！」

みく「卯月チャンはそれていいのかにゃ？」

卯月「大丈夫です！」

みく「みく、しーらないっと」

紗枝「ほな、一つずつ見ていきましょうか」

悠貴「まずはこのおっきな箱からいきますっ！」

卯月「……」

「で、みんなで手分けしてやろう……的な感じで始めたんですが」





みく「うぎゃー！お魚にゃ！」

まゆ「あら、あんこうのお鍋のセットですねぇ」

あかり「七海ちゃんのプレゼントんご？」

みく「次！次にいくにゃ！」



裕美「ライフル……？」

ほたる「これは……亜季さんのでしょうか？」

千夜「L-85A3ですね。国内で生産していたメーカーは……」

ちとせ「これ、実銃よ」





『『『『え？』』』』

みく「そして、みんなが……実はみくもだけど、楽しみにしていたお菓子とかは……」



美玲「お、このプレゼントの字はかな子のだ！」

フレデリカ「ようやく食べ物がきたー！」

志希「早く、早く開けよう！」

卯月「待ってくださいね」ｶﾞｻｺﾞｿ



菜々「……揚げパン？」

法子「ドーナツ？」

桃華「これはシュトレンですわ」

悠貴「シュトレン？」

桃華「クリスマスにいただくドイツの伝統的なお菓子ですわ」

ちとせ「あー、そんなのあっちにあったわね」

千夜「熟成させて食べるのでしたか」

みく「つまり、かな子チャンは美穂チャンが帰ってこないのを知って……」

卯月「長持ちするお菓子を贈ったんですね」

紗枝「もしかすると、愛梨はんのや志保はんのも……！？」

あかり「開けてみるんご！」

みく「やられたにゃ……」

卯月「一個も……賞味期限が危ないようなのはなかったですね」

菜々「クッキーや瓶詰の食品ならありましたけどね……」

美玲「このチョコレートとかはどうなんだ！？」

志希「それ？アメリカの軍用のチョコレートで似たようなのを見たかな？」

悠貴「軍用……って亜季さんのですか……」

紗枝「ふぅ……まんまとプロデューサーはんに嵌められましたわ」

ちとせ「もしかするとそうかもね」

千夜「……はい」

菜々「ナナ達が貪欲だったってことですか？」

ちとせ「ここにいない幸子ちゃんや智絵里ちゃんにゆかりちゃん達ならどう動いた……って考えるてね」

裕美「はぁ……否定できない」

ほたる「うぅ……ごめんなさい」

菜々「まぁ、このまま片付けるだけってのもアレですし、みんなで出前でも採ってパーティーとかどうですか？」

卯月「出前……？お寿司とかですか？」

みく「……せめてデリバリーって言うにゃ」

志希「ならピザ！」

フレデリカ「フレちゃん、マクド○ナルド！」

桃華「伏せ字の意味がありませんわ！」

みく「まぁまぁ」

悠貴「甘いものが食べたいですっ！」

あかり「ラーメンがいいんご！」

菜々「はいはい、じゃあ決まった順に注文しますよ」

卯月「お金はプロデューサーさんにたかっちゃいましょう！」



『『『さんせー』』』





みく「こうして美穂チャンのプレゼントの仕分け会は終わったにゃ」

――数日後

美穂「で」



「結局、食べ物が一個もないのはどういうわけですか？」

みく「それはだにゃ……」

卯月「みんな盛り上がっちゃってて……」

ちとせ「つい……ね」



美穂「もーっ！！」

『『『ごめんなさい！』』』

杏「ね、杏の言ってた通りになったでしょ」

智絵里「う、うん……」

幸子「全く、皆さんは我慢ができないんですか」

かな子「大丈夫だよ。また作ればいいんだから」

幸子「まったくもう……」



「そういうのはクリスマスまでとって置いてくださいね！」

かな子「はーい」



おしまい