1: 名無しさん@おーぷん 2016/08/28(日)18:09:54 ID:bUB
ドラえもん「僕はタヌキなんかじゃない!猫型ロボットだ!」

両津「猫と名乗るなら耳の1つでもつけやがれってんだ!」

麗子「ちょっと両ちゃん!かわいそうよ!」
中川「そうですよ先輩!謝ってください」
本田「先輩ひどいっす!」

両津「うぬぬ」
両津「やかましい!!大体猫だかタヌキだか知らんがそのロボットが派出所になんのようだ!」

●●「朝からご機嫌のようだな両津くん…」
両津「ギク」

麗子、中川、本田「あっ部長!おはようございます!」

部長「朝っぱらから、変な男の大声がすると思ったらやっぱりお前か」

2: 名無しさん@おーぷん 2016/08/28(日)18:13:47 ID:bUB
両津「だって部長!朝出勤したらこんな変なロボットがいたら誰だって驚きますよ!」

部長「なにを言っているんだ!彼は本庁のロボット第三機動隊から来たドラえもんくんだ!」
部長「今日からこの亀有公園前派出所で勤務することとなった」
部長「ドラえもんくん悪いね、あいさつのほうを」

ドラえもん「いえいえすみません。オホン」
ドラえもん「僕ドラえもんです!猫型ロボットで22世紀から来ました!」

両津、麗子、中川、本田「22世紀~!?!?」

4: 名無しさん@おーぷん 2016/08/28(日)18:18:39 ID:bUB
両津「ほら!やっぱり部長!おかしなタヌキですよ!わしらみんな騙されてるんじゃないですか!」

ゴンッ

両津「いて!なんで叩くんですか!」

部長「ばかもん!なんでもかんでも疑うんじゃない!ドラえもんくんの持つ秘密道具を見れば分かるはずだ!」
部長「そしたらドラえもんくんお願いします」

ドラえもん「まっかせなさーい!」
ドラえもん「どこでもドア~!」

両津「またなんかヘンテコなドア出しやがって、だいたいその袋のどこにこれが入ってたんだ」

ドラえもん「この袋は四次元ポケットと言って…」

部長「オホン、ドラえもんくん馬鹿はほっておいて道具をみんなに見せてあげてくれんかね」

5: 名無しさん@おーぷん 2016/08/28(日)18:25:28 ID:bUB
両津「うぬぬ、人を馬鹿扱いしおって…」

ドラえもん「はいはい、失礼しました!」
ドラえもん「このどこでもドアは扉を開けると好きなところに行ける便利なドアなのです~」

両津「馬鹿も休み休み言え、だいたいワシがハワイに行きたいと思いながらこのドアをヒラケバハワイに行けると言うのか」
ガチャ

外国人「アロハ~」
外国人「welcomeハワイ~」

両津「なっなんだここは!!」
中川「すっすごい!先輩!ここハワイですよ!」

両津「そんな馬鹿な!裏になにか秘密があるはずだ」

ドラえもん「うふふ、裏に回れば分かるけど裏にはなんにもないよ」

両津「そんな馬鹿なことがあるか」
スッ

中川「あっ先輩が消えた!」

ドラえもん「心配いらないよ!ハワイにいっただけだから」

両津「なっなんじゃこりゃ~!!!!!」
両津「本当にハワイにいるじゃないか!」
両津(こいつの力を使えば大儲けできるぞ!)

6: 名無しさん@おーぷん 2016/08/28(日)18:27:48 ID:bUB
両津「いやいやドラえもん、いやドラえもんさん素晴らしい道具をお持ちですね!」

中川「本当にすごいですよ!うちの会社でもまだここまで技術は進歩していませんよ!」

麗子「ほんと!ドラちゃん凄い!」

本田「先輩だけハワイに行って羨ましいっすー!!」

ドラえもん「うふふふ」

8: 名無しさん@おーぷん 2016/08/28(日)18:30:47 ID:bUB
両津「ドラえもんさんの道具の力、本当にすごいですね」
両津「実はわしの親父の父方の姉の娘の友人の友人の兄のたけしくんが足を骨折してしまって移動するのに不便なことだらけだそうで」
両津「そこで警察官のわしとしてはそれをほっとけないからこのどこでもドアとやらを貸して頂いて色々とたけしくんの手伝いをしたいんだが」

9: 名無しさん@おーぷん 2016/08/28(日)18:32:17 ID:bUB
ドラえもん「う~ん、まあ悪いことに使わなければ…」

両津「それはそれは約束いたします」

ドラえもん「仕方ないな~」

両津(ふっやったぜこれでワシも億万長者…)

10: 名無しさん@おーぷん 2016/08/28(日)18:37:04 ID:bUB
次の日

左近寺「両津なんだってこんな格好させるんだ」
ボルボ「そうだ、これではまるで宅配屋みたいではないか」
本田「今日ななちゃんとデートだったのに先輩ひどいっす!」

両津「本田やかましいぞ!これをみろ!」
バッ

左近寺、ボルボ「ド、ドア」
本田「あー!これドラえもんから昨日先輩が借りたどこでもドアじゃないっすか!」

ボルボ「なんだそれは」

本田「このドアで行きたいとこ思い浮かべながら開けるとそこに行けるんすよ…」
本田「ってことはまさか先輩…」

両津「ふっふっふ、そのまさかだ」
両津「名付けて!両津特急宅配サービス大作戦だ」

11: 名無しさん@おーぷん 2016/08/28(日)18:40:36 ID:bUB
本田「せせせ先輩!悪用しないって昨日約束したじゃないっすか!」

両津「本田くん、なにも悪用しているわけではない」
両津「ワシは荷物を少しでも早く届けたいと言う住民の要望を聞いてこのサービスを開始したのだ!」

●●「オホン」

左近寺「りょ両津後ろ…」

両津「ん…?」

部長「なんて住民思いな部下なんだ、まさか金稼ぎをしようと思ってるわけじゃないだろうな」

12: 名無しさん@おーぷん 2016/08/28(日)18:41:49 ID:bUB
両津「まっまさか…」
両津「私は市民のためを思って…」

部長「そうかそれならいいんだ。わしもお前の手伝いをするために本庁にかけあってやる!」

13: 名無しさん@おーぷん 2016/08/28(日)18:43:50 ID:bUB
ボルボ「おい両津大変なことになったぞ」

両津「くそー!!わしの作戦がパーだ!」
両津「見てろよ必ず金を稼いでやるからな」

14: 名無しさん@おーぷん 2016/08/28(日)18:48:13 ID:bUB
また次の日

両津「ハアハア、くそー部長が本庁に頼んだせいでずっとただ働きだ!」
本田「先輩といるとろくなことないっす!」
左近寺「いつまでもただ働きだと俺たちもいつ倒れるかわからんぞ」
ボルボ「しかし配達先にはこんな豪華な家があったりするんだな」

両津「うるさい!ワシだってこんなこと好きでやってるんじゃない」
両津「ん?豪華な家?」
両津「そうかひらめいたぞ!」

15: 名無しさん@おーぷん 2016/08/28(日)18:52:15 ID:bUB
両津「本田!左近寺!ボルボ!集合だ!」

ボルボ「なんだなんだ」
本田「もう働けないっす!」
左近寺「俺も柔道の稽古があるからそろそろ」

両津「まあ聞け!ゴニョゴニョゴニョ」

ボルボ「なっなに!」

左近寺「俺はやめとくぜ」
本田「僕も絶対嫌っす!」
ボルボ「俺も降りるぜ」

両津「きさまら薄情だぞ!」
両津「本田!きさまだけでも道連れだ!」

本田「いやっす!絶対いやっすよー!」

左近寺「ああなったらもう誰も止められん」
ボルボ「ああ…」

16: 名無しさん@おーぷん 2016/08/28(日)18:54:03 ID:bUB
次の日

本田「はい、はい、そうです先輩がそういう計画していまして…」

両津「おい!本田誰と話しているんだいくぞ!」

本田「あっはい!」

17: 名無しさん@おーぷん 2016/08/28(日)22:15:36 ID:bUB
豪邸前

両津「この家はすでに調査済みだ、中には2億を下らんお宝が眠っている」


本田「先輩ほんとやめましょ~よ」

両津「いまさらになって怖じけづいたか!」

本田「だいたい中の宝石、お金を盗むなんて泥棒のやることじゃないっすか、捕まっちゃいますよ~」

両津「本田!こっちにはどこでもドアがあるんだどこへでもにげればいいじゃないか」

部長「あーもう見てられん!!」
部長「こらあああー両津!!」

両津「げっ部長!」

部長「警察官ともあろうものが犯罪に手を染めようとしているとは」

両津「ひぇーすみません!」

部長「今度という今度は許さん」

両津「くそー部長から逃げれるならどこでもかまわん」
ガチャ
バタン

部長「くそー逃げよって」

ドラえもん「安心してください」
ドラえもん「僕がドアを片付ければ両津巡査長は帰ってこれません」

部長「おーそれはすぐに頼みます」

ドラえもん「はい!」
ぐいぐい

18: 名無しさん@おーぷん 2016/08/28(日)22:16:06 ID:bUB

両津「ん?なんだ?どこでもドアが消えた!?」
両津「それにしても嫌に寒いな」

南極へようこそ\(^o^)/

両津「なに!?南極だと!?」

シロクマ「グオー」
がぶっ

両津「やめろ!やめんか!」
両津「あー!もう未来の道具なんて懲り懲りだー!」

19: 名無しさん@おーぷん 2016/08/28(日)22:16:16 ID:bUB
END

引用元: 両津「なんだこの青いタヌキのロボットは!」