1: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/08(土) 23:23:46 ID:gyZ
―事務所調理室

コトコト

千枝「んー、もう大体色もついたかな?」

「じゃあ、鍋を降ろして」ウンショ



ガチャ

ネネ「あら?千枝ちゃん、またお料理かな?」

千枝「はい、今夜皆さんがライブですから、夜食をって」





ネネ「……ええ、皆さんね」ハイライトオフ

千枝「……千枝もメンバーから外れてますから大丈夫ですよ」ハイライトオフ

2: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/08(土) 23:26:03 ID:gyZ
ここでは始めまして。

千枝がみんなの夜食代わりのスイーツを作るお話です

短いですがよろしかったらどうぞ

こちら、プロデューサーが各々アイドルにいるという独自の設定がありますので、よろしくお願いいたします

3: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/08(土) 23:30:39 ID:gyZ
ネネ「へぇ、梨のコンポートを作ってるんだ」

千枝「はい。なんでも鳥取のファンの方から沢山届いたそうで」

ネネ「んー、いい香り……ちょっとワインを使ってるのかしら?」クンクン

千枝「あ、さすがはネネさんですね。だいたい鍋一つにつき一本は使ってます」

ネネ「あ、でもワインなんて……」

千枝「実は……」

4: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/08(土) 23:34:18 ID:gyZ
――回想

志保『ワインかぁ……』

愛梨『私たちも未成年ですからね……楓さんはレッスンで急がしそうですし』

千枝『そうですか……』シュン



ガチャ

若葉『こんにちはーっ』

愛梨『……』

志保『……』

二人『『ないすたいみんぐ!』』

若葉『えっ?きゅ、急になんですか??』

5: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/08(土) 23:36:31 ID:gyZ
…………
……

ネネ「で、買ってきてもらえたんですね」アハハ

千枝「はい。若葉、また免許証の提示を求められたみたいでしたけど……」ニガワライ

ネネ「苦労して入手して下さったんですから、若葉さんに感謝ですね」

千枝「はい!」

6: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/08(土) 23:39:47 ID:gyZ
千枝「あ、そうだ。ネネさん、申し訳ありませんが、味見をお願いできませんか?」

ネネ「うん、いいよ」

千枝「じゃあ……」

サッ

カチャカチャ

千枝「まだ熱いので気をつけてください」

ネネ「うん」

サクッ

シャクシャク

ネネ「うん、しっかり甘味がついておいしいよ」グッ

千枝「よかったぁ」

7: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/08(土) 23:42:19 ID:gyZ
ネネ「じゃあ、粗熱を取って下の大きい冷蔵庫にいれましょうか」

千枝「はい。じゃあ鍋を降ろしますね」

ネネ「あっ、一人だと危ないから……こっち持つよ」

千枝「すみません。何から何まで」

ネネ「いいのよ。一つ味見させてもらったしね」

8: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/08(土) 23:45:55 ID:gyZ
千枝「ところで、ネネさんは調理室へ何か……」

ネネ「あ、それだけど、千枝ちゃんと一緒で特製ドリンクを作ろっかな……って」

千枝「わぁ……ネネさんのドリンクでしたら、皆さん喜びますよ」

ネネ「えへへ……そう言ってくれると嬉しいかな」テレテレ

千枝「じゃ、じゃあ、千枝もお手伝いしますね」

9: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/08(土) 23:53:35 ID:gyZ
トントン

シュルシュル

ネネ「なんかいいね……」

千枝「え?何がですか?」

ネネ「みんなの為に何かを作るのって……その…愛する旦那様の為に…あの……料理をしているみたいで」

千枝「わぁ……とっても素敵です」キラキラ

ネネ「ぴ、Pさんにも……いつかは……毎日、作ってあげられるのかなって」

10: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/08(土) 23:54:02 ID:gyZ
千枝「そういえば、ネネさんは…ネネさんのプロデューサーさんに、毎日お弁当を作っているんでしたか?」

ネネ「えへ……えへへ。うん、とっても楽しいんだよ」

「Pさんがこれを食べて喜んでくれるかなとか、うまいって言ってくれるかなとか」

「これは苦いから嫌うだろうけど、Pさんの身体の為に……とか」

千枝「まるで新婚さんみたいですね」ワクワク

ネネ「し、新婚さん!!?」

「そ、そんな、まだ私には早いですよ!」ブンブン

千枝「わわわっ、麺棒を振り回して危ないですよ!」ワタワタ

11: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/08(土) 23:56:05 ID:gyZ
ネネ「そんな、まだ四回しか関係してないのに!」テレテレ

千枝「聞いてませんから!そこまで生々しい話はいいですからぁ!」

12: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/09(日) 00:02:12 ID:lHT
――落ち着きました

ネネ「ご、ごめんね、千枝ちゃん。なんか恥ずかしいことばかり口にしちゃって」

千枝「いえ……その頑張ってください」

ネネ「(///)」



ガチャ

法子「あれっ?千枝ちゃんにネネさん?」

みちる「もしかしてお二人もですか?」

由愛「うんしょ、うんしょ……はぁ、とりあえず小麦粉はここに置きますね」



ネネ「えっと二人はわかりますが、由愛ちゃんはどうして?」

由愛「それが、画材の消しゴム代わりにパンを探していて」

千枝(そのまま捕まったんですね)

ネネ(大変だね)

由愛(そ、そうなんです……)



みちる「あの、せめて口に出して抗議してくださいよ」

13: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/09(日) 00:06:28 ID:lHT
ネネ「あれ?でも法子ちゃんは、メロウイエローの出番があるからいかないでいいの?」

法子「そうなんですけど、ドーナツがなくて……力が出なくて……」

「あたしがライブに出るとどーして、近くのドーナツ屋さんはみんな売り切れになるんでしょうかね?」



みんな(……そりゃ、ファンが買ってくんでしょ)

14: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/09(日) 00:09:06 ID:lHT
ネネ「まぁ、なら」キュッ

千枝「油は……胡麻脂がありますね」

みちる「香ばしい香りになりそうです!」

法子「えっ、いいの?作ってくれるの?」

由愛「その代わりに」



「受け取ったドーナツの分だけ、あまーいライブをお願いしますね」

15: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/09(日) 00:12:22 ID:lHT




法子「大丈夫だよ!」



「だってあたしは」



「ドーナツが大好きだからねっ」

「それに」

クルッ

「ドーナツだって憑いてるもんっ!」

16: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/09(日) 00:14:45 ID:lHT
――数時間後

ガヤガヤワイワイ

みちる「あ、皆さんが帰ってきたみたいです」

由愛「準備の方、どうにか間に合いましたね」

千枝「まだ油は温かいですから、追加も大丈夫ですね」

ネネ「それじゃあみんな」



ガチャ

「「「「おつかれさまでした!」」」」



(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

19: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/16(日) 22:15:23 ID:VKk
第2部。静香「私だってケーキを食べたい」

20: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/16(日) 22:19:05 ID:VKk
14日

可奈「♪ハッピーバースデー静香ちゃーん」

志保「こ、こら、もう少しゆっくり歌いなさい!」

瑞希「それでは、はい。皆さん誕生日プレゼントを」



つ【うどんの山】

静香「あははは」

「みんな、ありがとうね」

21: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/16(日) 22:21:17 ID:VKk
…………
……

静香「はぁ……」

「やっぱり私といえばうどんなんだな……」

「……」

「誕生日ぐらいケーキとシャンパンでお祝いして欲しかったかな……」







ぴてぃ「ぴー」

22: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/16(日) 22:22:20 ID:VKk
ぴてぃとは最上静香のぷちどるです

画像は無断拝借

https://pbs.twimg.com/media/CeTlx0LUUAAQ5pJ.jpg

23: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/16(日) 22:27:57 ID:VKk
ぴてぃ「ぴー」

みら「みー」

つばしゃ「めぇ?」

ぷちみずき「はいっ!」

もこもこ「もっ!?」

みな「わっほ!」

れーか「ぷっぷかー」

せりちょ「わー」



―何かはわかりませんが話は纏まったようです

24: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/16(日) 22:33:51 ID:VKk
#RAYTHEON RIM-162 Evolved Sea Sprrow Missile

チャリチャリ

ぴてぃ「ぴー」

―ぷちどるといえど、ちゃんとお給料が出るぐらいにはお仕事をしています

―そのお金で……どうやらケーキを買いに行くみたいですね

ズダダダ

やよ「うっうー!」

―小銭の音を聞き付けてやよがやってきました

ぴてぃ「ぴー?」

やよ「うっ?」

つ【頭のたけのこ】

ぴてぃ「やー」

やよ「」

―どうやら、たけのこを提供するつもりだったみたいですね

―断られてちょっとしょんぼりしてます

ぴてぃ「あーころころ」

やよ「うっうー」

ぴてぃ「ぴー」

やよ「うー!」

―どうやらぴてぃがやよの分もケーキを買うみたいです

25: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/16(日) 22:39:57 ID:VKk
トコトコ

ぴてぃ「ぴー」

―やってきましたのはうさぎ亭。シュークリームがおいしいお店です

―亡くなった方の唯ちゃんが、かつて大好きだった焼きシューは最近人気で売り切れ続出だそうで

ぴてぃ「ぴー」

店員「いらっしゃいませ!」

ぴてぃ「もー」

つ【メモ。誕生日ケーキをください】

店員「あらあら、ごめんなさいね。今日、アイドルの姫川友紀さんと円城寺道流さんが誕生日なんで売り切れちゃったの」

ぴてぃ「」ガーン



―とりあえず、やよに約束をした分のケーキは買いました

26: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/16(日) 22:46:00 ID:VKk
トコトコ

ぴてぃ「ぴー」

―とりあえずどこかで誕生日ケーキを買おうとケーキ屋さんを探していると



「わーん、わーん」

―どこかで女の子が泣く声がします

「もう……転んじゃうからでしょ。ママが持ってあげるって言ったのに」

「でも、でもぉ……鳩さんがぁ」グスッ

―どうやら、女の子が転んでケーキをひっくり返したみたいです

真乃「ご、ごめんなさい。うちの鳩達が……」

まのちゃん「ほわぁ」←真乃のぷちどる

鳩「くるっくー」

「いいんですよ。幸い、怪我はなかったみたいですし」

真乃「で、でも」



ぴてぃ「ぴー!」クイッ

真乃「あら?ぴてぃちゃん?」

27: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/16(日) 22:51:25 ID:VKk
「お姉ちゃんにぷちどるちゃん、ありがとう!」ニコニコ

「本当にありがとうございます」ペコペコ

ぴてぃ「ぴー!」



真乃「……よかったのかな?」

ぴてぃ「あーころころ」

―本来はやよとの約束のケーキです。よくはありません

―でも

ぴてぃ「ぴー!」

まのちゃん「むんっ」

真乃「そっかぁ……うん。そうだね」



マノー

マノー

真乃「あれっ?」

タッタッタッ

灯織「もう、また一人で公園に行って……」

めぐる「心配したんだからね!」

真乃「あ、灯織ちゃん!めぐるちゃん!この辺にケーキ屋さんはないかな?」

灯織、めぐる「へ?」

28: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/16(日) 22:54:27 ID:VKk
灯織「この辺かぁ……」

めぐる「あ、ケーキ屋さんじゃないけど」

真乃「ほわぁ?」

ぴてぃ「ぴー?」

29: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/16(日) 23:03:54 ID:VKk
光「待たせたな!」

愛梨「ケーキのことなら」

志保「私たち」

かな子「スイーツファイブに」

法子「お任せだよ!」





友紀「とりあえずあたしの誕生日だから、このケーキ食べて待っててね」

真乃「ぱくっ。……ほわぁ、とろけるよぉ」

めぐる「うん、すっごくおいしいよ」パクパク

灯織「こんなケーキが手作りなんて……これもアイドル力……」



唯「じゃあ、ぴてぃちゃんはこっちでロールケーキを作ろっか☆」

千枝「予め焼いてある生地に、クリームを塗ってフルーツを挟んで丸めるだけですよ」

ぴてぃ「あーころころ」

30: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/16(日) 23:06:37 ID:VKk
真乃「えっといいんですか?」

灯織「わ、私たちのまで……」

かな子「美味しいから大丈夫だよ」

めぐる「わぁ、生で初めてそのセリフを聞きました」



唯「じゃあ、気をつけてね♪」

千枝「千枝がぴてぃちゃんを送っていきますね」

ぴてぃ「ぴー!」





リップ

バン



ウィンクルエフェクト

31: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/16(日) 23:20:21 ID:VKk
ポワァ

ストッ

ぴてぃ「ぴー!」

千枝「じゃあ、静香さんによろしくお願いしますね。あ、今度『赤城の食卓』のレシピに変わったうどんがありましたから、一緒に作り」

ダダダダダダッ

静香「うどんはどこなの!!」

千枝「きゃあっ!」

ぴてぃ「ぴー?」



静香「あ、あれ?千枝ちゃん?」





静香「そうだったの……ありがとうね」ナデナデ

ぴてぃ「ぴー」

静香「千枝ちゃんもありがとう。もう、遅いし帰らないと」

千枝「あ、もうこんな時間ですか。千枝、帰らないと……」

静香「じゃあ気をつけてね」

千枝「はい。あ、静香さん。誕生日おめでとうございます」



静香「うん、ありがとう」

32: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/16(日) 23:27:16 ID:VKk
静香「じゃあ、一緒に食べようか」

ぴてぃ「ぴー!」



ドタドタドタ

バタン

このみ「お疲れー。あ、静香ちゃん、駄目じゃないの早く帰らないと」

莉緒「あーっ、そのケーキおいしそう!」

風花「うぅ……この時間に食べると……でもおいしそう」

静香「あははは」

「一人じゃ食べ切れないんでよかったら」スッ

このみ「ありがとう!静香ちゃん、愛してるよ!」パクパク

莉緒「私もよー」パクパク

風花「大丈夫。あとで運動すれば」ブツブツ





静香「あはは……じゃあ、ぴてぃ。一緒に食べようね」パクッ

ぴてぃ「ぴー」パクッ

静香「おいしい……でも」

「それ以上に嬉しいな……」

ぴてぃ「ぴてぃー!」





(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

35: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/25(火) 22:08:28 ID:UYR
第3部 ウサミン星のお月見

36: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/25(火) 22:13:27 ID:UYR
――調理室

カチャカチャ

ドスドス



ガチャ

みく「今日は中秋の名月だけどお団子を作ってるにゃ?」

菜々「あ、みくちゃんですか?よろしかったら、みくちゃんも手伝っていただけませんか?」

みく「みくはいいけど……珍しいメンツだにゃ」



杏「これで20個……じゅるり」コネコネ

きらり「もう~杏ちゃんったら、涎出しちゃあ、めーっ!だにぃ」



菜々「作った分だけ食べていいと言いましたら……」

みく「うわぁ」

37: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/25(火) 22:23:36 ID:UYR
…………
……

菜々「これぐらいあればいいですね」

バタン

夕美「すすきを貰ってきました!」

志保「前にイベントでやった広場にいっぱいありましたので、管理人さんに頼んでいっぱいもらってきたよ」

ガサガサ

みく「こんなにいっぱいはいらないかにゃ?」

菜々「まぁまぁ、じゃあ温かいお茶も作りましたし、始めましょうか」

杏「さんせー!早く食べようよ!」

夕美「あはは、杏ちゃんは月より団子だね」

杏「杏の生き様をとくと見るがいい!」

みく「それじゃあ死亡フラグにゃ」

38: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/25(火) 22:31:03 ID:UYR
タンタンタン

ガチャ

志保「ふぅ……屋上は流石に涼しいですねぇ」

きらり「ちょっとはだ寒いぐらいだにぃ」

菜々「たしかに……何か一枚羽織った方が」

きらり「えっと……」キュピーン

杏「げっ、あの目は……」



きらり「あーんずちゅわーんっ!」ダキッ

杏「うわっ!はーなーせー」ジタバタ



みく「こうなるわけだにゃ」

菜々「仲がいいですねぇ」

39: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/25(火) 22:35:42 ID:UYR
菜々「では飲物は行き渡りましたか?」

みんな「はーい」



菜々「では秋の月とウサミン星にカンパーイ!」

夕美「えっと……たしかお月見はウサミン星のお祭りとか?」

菜々「そんなんですよ!今日はウサミン星あげての大祭の日で国の記念日にもなってます!」

杏「その割には、今日は休みじゃなかったよね」

菜々「え、えっと……そう、こちらでは郷に入っては郷に従えといいまして」シドロモドロ

志保「まぁ、いいじゃないですか」

みく「そうだにゃ。お月さまの前では些細なことだにゃ」



菜々「ですね」

40: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/25(火) 22:37:43 ID:UYR
菜々「……」

(今年のお月見は何か違う感じがしますね)

(かぐや姫は月に帰り、人魚姫は海に帰りましたが)



(シンデレラは役目を終えたら帰るところなんかあるんでしょうか……)

(それとも一人ぼっち……)

41: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/25(火) 22:42:02 ID:UYR
杏「あ、あのさぁ……」

菜々「は、はひっ!?」

杏「杏達でよければ……よければだけど、いつでも付き合わないわけじゃないからね」

きらり「あーんずちゅわーん、やっさしーい!」ダキッ

杏「うわっ、人が真面目に」ジタバタ

菜々「へっ?」

「その……」

みく「菜々ちゃん、途中から丸聞こえだったにゃ」

夕美「……杏ちゃんじゃありませんが、私たちもいますよ」

志保「たとえ、12時を越えても、一度手に入れたガラスの靴は菜々さんのものですからね」



菜々「……」

「……ぐすっ」



「はいっ」

42: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/25(火) 22:44:24 ID:UYR
菜々「はい……永遠の17歳は、いつまでもシンデレラを続けていきますから……」

「体力がある限り、見守ってくださいね」

杏「なぜ、そこできっちりと締めないかなぁ」

菜々「たはは……」




(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

46: 名無しさん@おーぷん 18/09/30(日) 11:11:26 ID:a55
第4部 チョコフレークの危機?

47: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/30(日) 11:23:31 ID:a55
カタカタ

モバP(以下P)「こちらはもう終わりそうですが」

カタカタ

ちひろ「あとはプリントするぐらいですね」

P「どうやら台風が来る前にみんなを送り届けることができそうですね」

ちひろ「まったく……大阪公演がなくてよかったですよ」

P「本当にね。Twitterでも色々言ってますし、今日もみんな無事に帰れるといいのですがね」

ちひろ「Twitterといえばアレ、どう思います?」

P「アレって……」



ちひろ「チョコフレーク生産停止」
P「F-35B実戦参加ならびに墜落ならびにQE初着発艦」



ちひろ「えー」

P「すみません……」

48: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/30(日) 11:35:53 ID:a55
ちひろ「もう少し、アイドルが興味を持ちそうな話題にしましょうよ……」

P「いや、一応いますけど……で、チョコフレークでしたか?」

ちひろ「そうそう、チョコフレークなんですよ。なんでもスマホの操作云々で」

P「うーん、紗南や杏辺りなら共感するかなぁ……とりあえず、志保やかな子は悲しみのどん底に落ちてそうですね」

ちひろ「あとはコンビニが大好きな芳乃ちゃんや、小さい子達が」

ウワァァァァァン

ズダダダダ

P「誰か来ましたね」

ちひろ「その噂をした子の誰かじゃないですか?」

バタン

49: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/30(日) 11:37:03 ID:a55






凛「チョコフレークが無くなっちゃうよぉ!」



P、ちひろ(まさかの渋谷凛!?)

50: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/30(日) 11:45:55 ID:a55
P「お、落ち着け凛。あくまで森n」

凛「落ち着いてなんかいられないよ!あの!チョコフレークが!なくなっちゃうんだよ!」ブンブン

P「うえっぷ……り……ん……」シャカシャカ

ちひろ(Pさんが凛ちゃんの手でシェーカーのように揺らされてる……)

(ちっひ、危険予測を探知してここから逃走を図る)コソコソ

P「」ヘンジガナイタタノシカバネノヨウダ



凛「ふぅふぅ……なんでプロデューサーはわかってくれないかなぁ」



「……ちひろさんならわかるよね」ハイライトオフ

ちひろ「」

(あ、まずい……)



ガシッ

ちひろ「ちょ、待って……凛ちゃん?」

凛「この痛み、今の苦しみ。それが誰かを幸せにするなら……」

「ポテロングなんて……ポテロングなんて……」





「無くなっちゃえー――!!」



ちひろ(あ、違うフラグが立っちゃった)

51: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/30(日) 11:47:56 ID:a55




ドガッ

バタン

ちひろ(あ、事務所の扉が……)



「ちょっと……その一言、聞き捨てならないなぁ」

52: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/30(日) 11:54:12 ID:a55
凛「やっぱり聞いてたわね……」



「加蓮!!」



加蓮「ポテトを愛するこの身上。今の凛のポテトを否定する言葉に対する謝罪をさせるまで、この命が尽きるとも、魂をもって攻めよかん」ゴゴゴゴ



凛「ふふっ、私のチョコを愛するオーラに取り込まれて、何回でも成仏してその度に後悔してみる?」ゴゴゴゴ



ちひろ(ひぇー)

53: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/30(日) 11:55:27 ID:a55






「ちょっとまったー!」



凛、加蓮「誰!?」



ちひろ「いや、あんたら二人以外だと誰がいると」

54: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/30(日) 11:58:35 ID:a55
奈緒「森永が停止しても」

「なおも」



凛、加蓮「奈緒も?」

奈緒「ちがーう!」

「じゃなくて、こほん」



「日清シスコでもチョコフレークは作っているんだー!」

凛「な、なんだってー!!」





ちひろ「そろそろ、終わらせて、雨が強く降り始める前に帰りませんか?」

55: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/30(日) 12:09:14 ID:a55
かな子「あとはね、お家でも簡単にチョコフレークなら作れるよ」ニュッ

志保「なんだったら、コーンフレークもね」ニュッ



奈緒「……だとさ。さ、凛はどうする?」



凛「……」



「……加蓮、ごめん」

加蓮「……うん」



凛「あんな情況だったけど、加蓮の好きなものを否定しちゃって……」

加蓮「ううん……いいよ。私も凛のチョコに対する愛を感じたしね」

凛「ありがとう……」

56: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/30(日) 12:18:46 ID:a55
かな子「では」

志保「かな子と」

かな子「志保の」

二人「ぽてとまっしゃー料理帖!始めまーす」



みんな「わー」パチパチ

奈緒「千枝も唯も休みだから……まぁ仕方が無いな」



かな子「まずはコーンフレークからいくね。用意するのは、とうもろこし一本と生クリームか牛乳少しだよ」

志保「とうもろこしが無い季節は、缶詰コーンの水をよく切って用意してね」

かな子「まず、とうもろこしの果肉をよく削いで」ベキベキ

「それをフードプロセッサーかミキサー。ないときはすり鉢に入れてクリームか牛乳を一緒に入れてよく潰します」ガーッ

志保「今回は甘め作るからクリームか牛乳を少し入れるけど、カロリーが気になる場合は水でもいいからね」

かな子「出来上がったのをおおさじに取ってクッキングシートに薄く広げます」

芳乃「お煎餅みたいでしてー」

志保「そうだね。トルティーヤやポレンタも似たような感じで作るし、おっきく作ってクレープみたいにするのもいいかもね」

かな子「そしたら、耐熱皿に入れて軽く5分ほどレンジにかけます」

57: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/30(日) 12:24:03 ID:a55
チーン

芳乃「あがったのでしてー?」

志保「いやいや、まずレンジの機能によって少しずつ堅くしていかないと」

かな子「あとは一分ずつ追加して焦げない程度にきつね色になったら上げますね」

チーン

芳乃「ほー。ぱりぱりでしてー」

志保「あとはこれを好みの大きさにカットするだけでコーンフレークは完成」

かな子「このカットし損ねた回りの部分は、そのまま砕いてクルトン代わりにしたり」

志保「キャラメルを溶かしたので固めてシリアルバーにするのもいいかもね」

芳乃「さくさくでしてー」パリパリ



二人「芳乃ちゃん!」

58: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/30(日) 12:32:40 ID:a55
かな子「続けてチョコフレークを作ります」

志保「材料はさっきのフレーク……市販のでもいいけど。あとはチョコね。ビターでもスィートでもいいけど、フレークの倍の量を用意してね」

かな子「作り方は簡単だよ。湯煎して溶かしたチョコにフレークを絡めて、パットに並べて後は冷やすだけだから」

志保「たっぷりつけるのもいいし、少なめにつけるのもよし。ぜひお試しあれ!」



サクサク

凛「私は、このほろ苦いヤツ、結構好きだな」

奈緒「アタシは甘いヤツが一番だな」

加蓮「やっぱり、奈緒はお子ちゃまだね」

奈緒「そういう加蓮だって……お、抹茶チョコか!そういうのもありかよ」

加蓮「ふふーん!」

凛「何、その笑い方。まるで幸子みたいだね」

奈緒「ほんと、ほんと」

ナニヲー アハハー





芳乃「よきかなよきかなー」

「で、そなたは何をしてらしてー?」



P「ん?」

つ【●REC】

59: ◆Vysj.4B9aySt 18/09/30(日) 12:35:13 ID:a55
P「せっかくだから、千枝達の番組で使えないかなー……って」

ちひろ「いないと思ったらそんなことを」

芳乃「まったくそなたは……」





――後日、番組で使われ森○や日○のCMにメンバーが起用されたのはいうまでもない



(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

61: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/01(月) 21:49:36 ID:mgz
第5部 加蓮「オイモ……モウイラナイ」

62: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/01(月) 21:54:07 ID:mgz
ドタタタタ

モバP(以下P)「加蓮はいるかぁぁぁぁぁぁ!」

奈緒「加蓮ならちょうど出ていったとこだぜ」ユビサシ

P「あいつは、またロ○テリアでバケツポテト食べて、昼飯が食べれないとか言ってるし……」

奈緒「あー」



P「仕方がないな」

パチンッ



スタタタタ

奈緒「うわっ!?……Pさんの指パッチンで、うちのガチ料理勢が勢揃い!?」



P「というわけだ。手伝ってくれ」

?「「「「「「がってんしょうちのすけ!」」」」」」

63: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/01(月) 21:56:58 ID:mgz
初日



加蓮「今日はお昼は何かな?」

?「ターゲット捕捉」

?「つれていきまー!」



ガバッ

加蓮「わっ?ちょ、ちょっと!?」

ズルズルズル

64: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/01(月) 22:00:33 ID:mgz
――食堂

加蓮「で、強制的に座らされたけど、何をする気なの?」

?「ふふっ、フライドポテトでお腹を膨らませて、栄養を取らないアイドルなんてロックじゃないからね」

?「ロックじゃないでー!」



加蓮「で」

「李衣菜と薫ちゃんは何か作ってくれるの?」

65: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/01(月) 22:09:08 ID:mgz
♪チャララーチャンチャンチャララーチャンチャン

李衣菜「さぁ、やってきました。多田の龍崎の料理教室の時間です」

薫「今日の料理はこちらー」

つ【馬鈴薯のハッシュ】

李衣菜「材料はジャガ芋三つと玉子一つ。それから塩胡椒少しと油」

薫「付け合わせに挽き肉100gと玉葱一つにトマトケチャップも用意しまー!」

李衣菜「まず、ジャガ芋を塩ゆでにして水を切って、皮を剥き手榴弾で潰して」

薫「あー、手榴弾じゃないよー。ぽてとまっしゃーだよー」

李衣菜「おっと、ロックじゃない間違いだね。で、潰した先に玉子を入れて掻き交ぜ塩胡椒で味付けをします」

薫「それからー、油をひいたフライパンにいっぱーいにおいもを入れて平らにしまー!」

李衣菜「あとは焦げ目が着いたらひっくり返して」

ヒョイ

ポンッ

「両面焼いて、好きな大きさに切ります」

66: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/01(月) 22:11:49 ID:mgz
薫「付け合わせに、たまねぎをみじんぎりにしたのをひきにくといっしょにいためて、ケチャップで味付けしまー!」

李衣菜「出来上がりを熱々のうちに召し上がらないとロックじゃないよ!」







涼「なぁ、ロックってそんなんじゃないよな?」

夏樹「まぁだりーだからな。それより誕生日おめでとう」

涼「さんきゅー!」

67: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/01(月) 22:13:48 ID:mgz
加蓮「はふはふ……うん、なかなか……あふっ!おいしいよ」

李衣菜「熱々だから火傷注意な」





P(まずは警戒心を薄めるのに成功ってとこだな)

68: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/01(月) 22:15:50 ID:mgz
二日目

加蓮「おはようございま」

プーン

「わぁ……いいにおい」



ガヤガヤ

「ここからかな?」ヒョイ

69: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/01(月) 22:25:31 ID:mgz
葵「作っても作っても、みんなが味見に来るっちゃ!」

千枝「ふぇぇぇん!」

コレオイシー

サツマイモハセンイシツガアルカラネ



加蓮「えっと……さつまいもが沢山あるね」

葵「あ、間に合わなかったちゃ……」

加蓮「間に合わなかったって何が?」

千枝「その……お芋を」

葵(ち、千枝ちゃん……)

千枝(あ……)

「そ、その、番組で沢山いただいたので、和風にグラッセを作ろうと」

葵「それから甘煮も作ろうとしたっちゃ……でも」

ワーナニナニ

オイシイカラダイジョウブダヨ

千枝「みんな、代わる代わるやってきて、味見をして行くので」

葵「作っても作ってもキリがないっちゃ!」

加蓮「ふーん……とりあえず私もいいかな?」

二人「どうぞどうぞ!」



加蓮「?」

70: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/01(月) 22:30:27 ID:mgz
千枝「作り方は海自のHP参照です」

葵「多用途支援艦『げんかい』と横須賀潜水艦基地隊を参照……まぁ手抜きっちゃ」



加蓮「へぇ、レモンで風味付けしたのね」パクパク

「こっちのグラッセは里芋に蓮根も入って……うん。大学芋みたいだけどしっかりとついた醤油の香りがいいね」



千枝「加蓮さん、食レポがお上手です」

葵「とりあえず成功っちゃ!」

71: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/01(月) 22:34:41 ID:mgz
三日目



加蓮「なんか最近、お芋ばっかり食べてるなぁ」

「たまにはお肉も……」

響子「そこでオリジナルアレンジの野菜たっぷりの肉じゃがと」

まゆ「洋風のデミグラスソース味の肉じゃがですよぉ」

加蓮「え?」

72: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/01(月) 22:42:20 ID:mgz
まゆ「まずは、まゆからいきますよぉ」

「ちなみに、舞鶴航空基地隊のレシピを参考にしてますので分量はそちらを見てくださいねぇ」

加蓮「メタい」

まゆ「鶏肉はひと口大に切って、ジャガ芋人参玉葱は味がしみるように乱切りにします」

「鍋にバターを入れて火の通りにくい順にお肉に人参にジャガ芋、マッシュルーム、玉葱と入れていきます」

「具材に火が通ったら、水を入れて強火で煮込んで、砂糖醤油みりん。それから赤ワインにデミグラスソースで、味をつけて煮込んでいきますねぇ」

加蓮「シチューみたいだね」

まゆ「うふっ、デミグラスソース味のポトフかもしれませんねぇ……最後に盛りつけてグリーンピースを散らして完成ですよぉ」

加蓮「これはご飯よりパンがいいかもしれないね!」





キュピーン

茜「はっ?誰かが呼んでます!」

みちる「パンを求める声が聞こえますね!」

73: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/01(月) 22:49:31 ID:mgz
響子「次は私の出番ですね」

「今回は大根やネギも入った肉じゃがに挑戦です」

加蓮「わー」パチパチ

響子「三人分ですので、牛肉450g、ジャガ芋三つ、大根120g、長ネギ一本半、人参一本に醤油と砂糖です」

「まず材料を食べやすい大きさに切りますね。見栄えもよくしますので、人参と大根はいちょう切りにしましょうか」

「そうしましたら、出汁をカップ二杯用意しまして、沸騰させてお肉、お芋、人参、大根、長ネギの順で入れて砂糖醤油で味付けて煮ますね」

「汁気がなくなるまで煮たら中まで味が染みてるかみて出来上がりです!」

加蓮「こっちはご飯が合いそうだね」

74: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/01(月) 22:52:10 ID:mgz
ダダダダダッ

バタン

茜「ご飯を持ってきました!」ジャーヲカカエタママ

みちる「パンを持ってきました!」パンヲカカエタママ



まゆ「じゃあ、一緒に」

響子「いただきましょうね」

イタダキマース





P(おかしい。加蓮を芋嫌いにさせるはずが……)

(仕方がない。最終兵器の投入だ)

75: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/01(月) 22:56:04 ID:mgz
四日目

加蓮(なんだか最近色んなものを食べてるからかな?体の調子がいいみたい)

(もしかして、Pさんが気を使ってくれたのかな?)

(ふふっ、そうすると今日は何かな?)

ガチャ



ありす「お待ちしていました、加蓮さん。私特製のイチゴポテトサラダをどうぞ」

76: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/01(月) 22:59:38 ID:mgz
バタン



加蓮「……」

(思わず閉めちゃったけど、ポテトサラダにいちごって入れたっけ?)

ガチャ

ありす「さぁどうぞ、召し上がれ!」

加蓮「い、いやいや、それはいいかな~……なんて」



柚「やっほー、加蓮サン。立ち止まってどうしたの?」

忍「あ、柚ちゃん待って!」

あずき「危険予測大作戦だよ!」

穂乃香「助けてぴにゃこら太!」

77: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/01(月) 23:01:43 ID:mgz
ありす「皆さんもよろしかったらいかがですか?」

「U149の作者さんもお勧め(?)していたイチゴポテトサラダを」





柚「イチゴ……マタ……ユズハモウイキラレナイヨ」

三人「柚ちゃーん!」

78: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/01(月) 23:08:23 ID:mgz
――その頃

P「おっかしいなぁ、加蓮のヤツがまだ来ないぞ」

茜「ご飯とジャガ芋を一緒に炊いただけなのに、こんなにおいしいとは!」パクパクガツガツ

まゆ「うふっ、Pさんの手作りですよぉ。まゆは一粒も残しませんよぉ」パクパク

P「といっても、ジャガ芋をみじん切りにして普通にご飯と炊いただけだがな」

響子「少し喉に使えますので何か汁物を作りますね」ケホッ

千枝「あ、千枝もお手伝いします」



葵「……何か下で悲鳴が聞こえたような気がしたっちゃ?」





柚「マタ……ユズガオチナノ?」

(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

82: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/06(土) 20:24:54 ID:7eh
第六部 悠貴「フルコースはジャストインタイムで」

83: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/06(土) 20:37:13 ID:7eh
パンパーン

『悠貴ちゃん(さん)お誕生日おめでとう!』

悠貴「あ……ありがとうございま……す」

――誕生日のお祝いなのに引きつった笑顔の少女

――何故、誕生日の主役なのに引きつった顔なのは



――答は誕生日のごちそうのメニューの中にあった

響子「まず、オードブルはザルツカルトッフェルンですね」

ネネ「簡単にいいますとドイツ風ゆでジャガです」

響子「続いてスープは野菜シチューです」

ネネ「それからキャロニップバーグに、カリフラワーとほうれん草のグラタン」

響子「メインディッシュはデビルドクラムですよ」



悠貴「あ、あの……」

「名前は大層豪華なんですが、み、みんなお野菜ばかりですけど」

響子「はい、そうですよ」

ネネ「デザートに私特製のドリンクも用意しました!」ムンッ
http://imas.gamedbs.jp/cgss/images/6-fn4v5074apb5SH6fYk-SzcndoksqUUE8pp4SGLTYo.jpg



悠貴「いぢめですか……乙倉に対するいぢめですね」

84: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/06(土) 20:44:26 ID:7eh
かな子「デザートは、忍ちゃんからいただきましたりんごでブラウニーを作ったからね」

みちる「あと、パンは食べ放題ですよ!」

悠貴「できればそれだけの方がよかったですよ」ナミダメ



響子「まずザルツカルトッフェルンですね」

ネネ「ベーコンのしたみ油でタマネギも一緒に炒めました」

パクッ

悠貴「んーっ、おいしいです。タマネギもシャクシャクですし……えっと、この油の風味はなんですか?」

響子「ベーコンから出たしたみ油ですよ」

ネネ「ベーコンの旨味が沢山出てますよ」

悠貴「これはおいしいです!」パクパク

85: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/06(土) 20:50:43 ID:7eh
響子「次は野菜シチューですね」

ネネ「本当はかぼちゃのポタージュにしたかったんですが、コロッケにしてしまったので」

悠貴「うぅ……セロリが入ってます」

響子「大丈夫!美味しいから」

悠貴「かな子さんじゃないんですから!」

ネネ「さぁどうぞ」

悠貴「うぅ……」



ズズッ

悠貴「あれ?意外に気になりません?」

「これなら食べられそうです!」パクパク



響子(本当は生のを使う予定だったんですが、ブーケガルニの出したのを使っちゃったのは内緒ですよ)

ネネ(はい)

86: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/06(土) 20:58:44 ID:7eh
響子「続いて、本日一番の問題作、キャロニップバーグです!」

悠貴「問題作ってなんですか!?」

ネネ「簡単に言いますと、人参と蕪で作ったベジタブルハンバーグですよ」

悠貴「え゛……」

響子「大丈夫です。カリフラワーとほうれん草のグラタンに、ハート型のマカロニは入ってませんから」

悠貴「大丈夫の要素がどこにもないんですけど……」





悠貴「で、では」

サクッ

「うぅ……切っても切っても野菜しか出てきません」

ネネ「まとめるのを頑張りました!」フンヌ

響子「一度潰してありますから食感は気にならないはずです!」

ネネ「で、では」

パクッ

「……」

響子「どうですか?」

ネネ「食べられますか?」



かな子「美味しいとか聞かないんだ……」

みちる「小さな子どもなら泣きたくなる材料ですからね」

87: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/06(土) 21:02:37 ID:7eh
悠貴「えっと……まずくはないんですが、おいしくも……なんかぐちゃぐちゃしてますし」

「グラタンはおいしいですよ。これも野菜ばかりですが」



響子「ふむふむ、もう少し食感があった方がいいと」メモメモ

ネネ「千佳ちゃんやこずえちゃんは、こっちがいいと言ってたのですけどね」

悠貴「まさかの毒味役の二人!?」

88: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/06(土) 21:05:14 ID:7eh
響子「じゃあ、メインディッシュといきましょう!」

悠貴「あ、あの……何か真っ赤なんですが」

ネネ「タバスコやチリソースが味の決めてです!」

悠貴「単純に辛いってことですよね!?」

89: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/06(土) 21:09:12 ID:7eh






悠貴「か、辛かったです……」ヒーハー

響子「ちょっと辛かったみたいですね。幸子ちゃんはよかったと言ってたのに」

ネネ「辛いという字と、幸子ちゃんの名前って似てますよね?」

悠貴「今、それに触れるべき話題なんですか?」

90: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/06(土) 21:16:32 ID:7eh
フゴフゴ

悠貴「ふぅ……パンがこんなにおいしく感じるとは」

みちる「わかります!パンがおいしいと人生も楽しく感じます!」フゴフゴ



響子「そんなに辛かったのかなぁ?」

「えっと……」

ズズッ

「……」

「…………」



「!!!!」

ネネ「き、響子さん?」

「えとえと……牛乳とヨーグルトで…はい、ラッシーですよ」

響子「んぐんぐんぐ」

「……はぁー」

「か、辛かったぁ……」

ネネ「あ、口から白いのが……」

フキフキ

響子「あ、ありがとう」



かな子「というか、これを食べられた幸子ちゃんって……」

「普段から、バラエティとか出てそういうのを食べたり、海外でそういうのにチャレンジしてばかりだからかなぁ?」



「今度、プリンでも作ってあげよっと」

91: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/06(土) 21:18:57 ID:7eh
――デザートまで食べ終わりました

悠貴「ふぅ……お腹いっぱいです」

響子「それはよかったです」

ネネ「でも悠貴ちゃん」





「またお肉ばっかり食べてると、今日みたいなメニューを作らないといけなくなりますからね」

悠貴「ハッ、ハイ……」

92: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/06(土) 21:28:33 ID:7eh
参考資料

先週の悠貴の献立(朝は省略)



昼、学校から仕事先へ行く途中でハンバーガー。夜、打ち上げで焼肉



昼、ケータリングのハンバーグ。夜、プロデューサーとパスタの店でスパゲティミートソース



昼、ケータリングのしょうが焼き。夜、みんなとファミレスでハンバーグ



昼、学校の給食でエビフライとメンチカツ。夜、家でシチュー



昼、仕事先でカレーライス。夜、家でカレーライス



昼、友達とファーストフード(確認取れず)。夜、フライドチキン



昼、プロデューサーとデートでピザ。夜、プロデューサーとラーメン

93: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/06(土) 21:33:06 ID:7eh
加奈「という、肉中心の感じでした」メモメモ



響子「へぇ、プロデューサーさんとデートですか」ピキピキ

ネネ「しかも私たちはその日仕事でしたね」ゴゴゴゴ



悠貴「あ、あの……その……失礼しまs」

ガシッ

響子「これはもっと『タニタ』しないといけませんね」ハイライトオフ

ネネ「お手伝いします」ハイライトオフ





悠貴「ふぇーん、誕生日なのにぃ!!」



――このあと、プロデューサーが響子とネネをデートに誘ったのは言うまでもない

94: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/06(土) 21:37:13 ID:7eh
加奈「幸子ちゃんはまたいらぬ発言をしてしまい、せっかくのプリンが人の手に渡ってしまうのは別の話です」



かな子「じゃあ林檎のフリッターが揚がったよー!」

加奈「はーい!」



(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

96: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/08(月) 22:15:54 ID:lrD
第七部 ストロベリータチバナの逆襲

97: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/08(月) 22:23:38 ID:lrD
司会「さぁアイドル料理対決も残り時間が迫ってまいりました」



結華「こがたん、あとは?」

恋鐘「炒めた野菜をのっけるだけたい!」

ジャージャー

霧子「麺……茹で上がりました」

咲耶「よし、これを容器に入れて」

摩美々「よーし、かんせー」

恋鐘「うちのちゃんぽんは天下一品ばい!みんな食べてみるとよ!」

98: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/08(月) 22:28:09 ID:lrD
唯「ユッキは丼にご飯を!早苗さんは卵を溶いておいて!」

友紀「任せて!」

早苗「とりあえず四つずつ溶けばいいわよね!」

チャカチャカ

夕美「じゃあ、仁奈ちゃんが卵をまわしかけちゃってね」

仁奈「まかせるでごぜーますよ!」

シュワワ

唯「よし!これをご飯に乗せるだけっ」

友紀「こっちも完成だよー!」

早苗「あっちは長崎ちゃんぽんで」

夕美「こっちは沖縄ちゃんぽん……少しこっちがマイナーかな?」

唯「マイナー上等だよ♪」

99: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/08(月) 22:34:51 ID:lrD
司会「では勝者は……」

ジャララララ

恋鐘「……」

夕美「……」



司会「3対2でチームSun flower!」

夕美「わあっ!」

唯「やったね☆」



恋鐘「くやしかー、ばってん。こっちは野菜が炒めきれてなかったから……」

摩美々「あー、ざんねん」

霧子「もうちょっとしっかりしてれば……」

咲耶「気に病むな、霧子」

結華「そうだよ、逆にいえば野菜さえ完璧なら、三峰達の勝利は間違いなかったんだからね」

100: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/08(月) 22:43:42 ID:lrD
唯「お疲れさまー!楽しかったよ☆」

恋鐘「うちもたい!」

霧子「よかった……みんな仲良くなれて」





恋鐘「とはいったものの、負けはくやしかー!」

凛世「あちらは……料理上手の方ばかりですから」

夏葉「そうね…このアイドルデータブックを見るだけでも、家庭料理からスイーツまであらゆる部門に精通しているようね」

樹里「どれどれ……うわ、42キロを一時間で走ったり、ゲームのプログラムを書き換えるのまでいるんだ……」

果穂「うわぁ~パンチで鉄の板を貫いたり、チョップで戦車を倒したりできるんだ!」

智代子「……人間?」

凛世「お会いした限りでは……神の領域の方がちらほら」

101: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/08(月) 22:49:17 ID:lrD
樹里「で、そんな連中が作った料理を食べる番組に参加か……」

夏葉「当日誰が来るかわからないから……要注意人物だけ確認しておきましょう」

智代子「そうだね。でもなるべくならおいしいのが食べたいな」





千雪「そして、この時『イチゴ』は料理として出るとは誰も思いませんでした」

甘奈「イチゴって……ウニのあれじゃないよね?」

甜花「……なーちゃん、それは『ウニのイチゴ煮』…だよ」

102: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/08(月) 22:55:29 ID:lrD
――当日

モバP(以下P)「困ったな……撮影の遅れで、みりあが283プロさんとこの番組に間に合いそうにないと」

ちひろ「とりあえず……梨沙ちゃんかメアリーちゃんでも」

P「でも今からで間に合うかな?」



ガチャ

ありす「おはようございます」



P「……」ジー

ちひろ「……」ジー

ありす「……?」



P(どうします?一応、バラエティらしいんですけど?)

ちひろ(まぁ、お相手がそんなに気にしてなければ……)



ありす「もう……お二人とも、どうかしたんですか?」

P「うむ……実はな」

103: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/08(月) 23:00:14 ID:lrD
ありす「というわけで参加することになりました」ドヤァ



千枝「あ、ありすちゃん……その」

ありす「ご安心ください。本日、私は手ぶらですから」



桃華(大丈夫ですの?)

薫(今の時期ならいちごが食材に出てこないと思いまー)

仁奈(それに早くしないと、本番まで時間がねーですよ)

千枝「え、えっと、ありすちゃん。今日も頑張ろうね」

ありす「はいっ!」

104: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/08(月) 23:08:17 ID:lrD
――スタジオ

司会「じゃあ、放課後クライマックスガールズの皆さんのリクエストをどうぞ!」

果穂「ハンバーグ!」

智代子「生チョコ!」

樹里「まぁ、カレーでいいよ」

凛世「茄子を……お願いします」

茄子「はーい」ニュッ

千枝「わわわ、茄子さんは今日は応援席でお願いします!」

茄子「ちくわ大明神!!」シュタタタ

夏葉「なんだったのかしら……とりあえず鶏肉料理を」

司会「オーダー入りましたぁ!」





千枝「多分、だけど鶏肉料理が一番難しいはずだから、千枝がやりますね」

桃華「生チョコはお任せください。かな子さんからしっかり教わりましたわ」

薫「カレーに取り掛かりまー」

仁奈「お茄子を焼くのですよ!」

ありす「では私がハンバーグですね」

105: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/08(月) 23:13:23 ID:lrD
ありす「ハンバーグ……相手が同じ年ですが油断はできませんね」

「ここは本格的に作りましょう」フンヌ



ジュー

「ふぅ……あとはソースですね」

「シンプルにウスターソースとケチャップを」

「このケチャップは珍しいですね?瓶に入ってます……」

つ【いちごジャム】

「全部入れちゃいましょうか」



グツグツグツ

千枝「……なんででしょう」

桃華「食材にいちごはないはずですわ?」

薫「いちごのにおいだ……」

仁奈「仁奈、間違えてねーですよね?」



ありす「ふんふふーん、るんららー、たらりらったらーん」←普段からいちご料理を作ってるので違和感無し

106: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/08(月) 23:17:43 ID:lrD
司会「ではできあがった料理を」

放クラ『いただきます!』



夏葉「うん……このチキンサラダいいわね」カチャカチャ

樹里「カレーもこの短時間でよくできてるな」パクパク

智代子「生チョコうまー!」トロー

凛世「茄子も……しっかりと」

「ん?」

果穂「ぶくぶくぶく……」



樹里「か、果穂ーっ!!」

107: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/08(月) 23:27:38 ID:lrD
ありす「どうしたんでしょう?こんなにおいしいソースなのに?」ペロッ

千枝「まずくはないけど……刺激的だよね」

桃華「いちごジャムだけの方が、まだ被害は少なかったのかもしれません」





樹里「おい、しっかりしろ!」

果穂「イチゴ……コワイ……イチゴ……キライ」

智代子「しっかりしてー!!」

凛世「独特の……お味ですね」ペロッ

夏葉「まずくはないけど、果穂には少し早い味ね」





――後日、スイーツファイブによるスイーツ食べ放題で許してもらえました

(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

110: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/27(土) 23:32:25 ID:TP7
第八部 ストロベリータチバナの祝福

111: ◆Vysj.4B9aySt 18/10/27(土) 23:34:34 ID:TP7
ありす「文香さんの誕生日をお祝いしたいと思います」

――ある日、橘さんはそんな提案をした

――よい提案ではあったが……

ありす「いちごを使った料理でお祝いします」

――それかよ……

112: 名無しさん@おーぷん 18/10/27(土) 23:36:33 ID:TP7
ありす「とりあえず皆さんから全力で止められたので、いちごプリンといちごキャラメルを作ります」

杏(かな子ちゃん……事務所の双肩はかな子にかかってるからね)ボソッ

かな子「もぅ!」



――一時間後材料は完成。あとは冷やすだけです

113: 名無しさん@おーぷん 18/10/27(土) 23:38:43 ID:TP7
ありす「問題は冷やしている時間です。私はレッスンがありますし」

かな子「私は撮影があるから……」

杏「じゃあ、杏が……」

智絵里「あ、杏ちゃんも、私とかな子ちゃんと一緒に仕事ですよ」

杏「えー」

ありす「とりあえず名前を張っておきましょう」

114: 名無しさん@おーぷん 18/10/27(土) 23:43:22 ID:TP7
――一時間後

ガチャ

フレデリカ「ぼんぼやーじゅ!」

志希「ふふーん、そりゃ船旅の挨拶だよ」

フレデリカ「あちゃー、フレちゃんまた間違えたよ」

志希「そんなことより……いいにおいがするよね」

フレデリカ「いやーん、フレちゃんから何かフレグランスな香り?」

志希「冷蔵庫かなー?」

ガチャ

志希「いっぱいあるねー。香りはこっからかな?」ハスハス

フレデリカ「……これはありすちゃんのだね」

志希「おやおや、文字を見ただけでありすちゃんとわかるとは……ならこっちのプリンをいただこー!」

フレデリカ「おー!」



――こうしてプリンは難を逃れ、無事に文香の誕生日に提供できたそうな

115: 名無しさん@おーぷん 18/10/27(土) 23:45:51 ID:TP7
――そして本来のプリンの食べる予定だった者はというと

ガチャ

幸子「フフーン、カワイイボクがかな子さん手作りのプリンを求め登場です!」



アレ……ボクノプリンハ?



――後日、かな子が再び作ることになったのはいうまでもない



(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

118: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/03(土) 23:50:19 ID:QjT
第九部 栗きんとんを召し上がれ

119: 名無しさん@おーぷん 18/11/03(土) 23:52:03 ID:QjT
由愛「これも……栗きんとんなんですか?」

千枝「みたいですね……岐阜県中津川市では名物みたいです」

唯「栗を砕いて固めたお菓子ってとこかな?」

ネネ「とりあえずいただきまーす」

120: 名無しさん@おーぷん 18/11/03(土) 23:55:15 ID:QjT
唯「ちょっとモサモサしてるかな?」

千枝「でも栗の風味がとっても香ります」

由愛「自然の甘みですね」

ネネ「あ、あの……あまり栗栗言わないで」



唯「そういえばネネちゃんは栗原だったね。悪いけどウケル!」

ネネ「それに栗っていうと……その」モジモジ

千枝「?」

由愛「(///)」

121: 名無しさん@おーぷん 18/11/03(土) 23:57:43 ID:QjT
千枝「あとは、栗きんとんで中身を作ったおまんじゅうもあるんですね」

由愛「はふっ……これはおいしいです」

唯「こっちのスイートポテトが中身に入ったおまんじゅうもオシャレだよ☆」

ネネ「アイディアなんですね」

122: 名無しさん@おーぷん 18/11/04(日) 00:01:18 ID:bvJ
由愛「最後はこのどら焼きアイスですね」

唯「クッキーで挟んだアイスなら知ってるけど、小豆味のアイスを挟んだんだ!」

千枝「今の季節限定で栗入りのあるんですね」

ネネ「んー、つぶつぶがおいしいです!」

123: 名無しさん@おーぷん 18/11/04(日) 00:05:53 ID:bvJ
千枝「それでは次の秋の味覚をお願いしまーす」



「はーい、カット!」

モバP(以下P)「よし、お疲れ。わざわざ岐阜県まで来た甲斐があったかな?」

千枝「はい!あの栗きんとんさんもおいしかったです!」

由愛「あの……栗きんとんっていうと、どうしても」

唯「おせちのアレだね☆」

ネネ「普通はそう思っちゃいますね」

P「でも、そういう地方によって同じ名前でも違うものは沢山あるからな」

唯「うん。ゆいも沖縄でちゃんぽんを食べたとき、びっくりしたよ」

ネネ「普通はちゃんぽんめんを思い出しますからね」

由愛「不思議です……」

124: 名無しさん@おーぷん 18/11/04(日) 00:08:32 ID:bvJ
P「それじゃあ、今日中に帰らないとな」

唯「そだね♪」

千枝「なんてったって」

ネネ「11月3日は」



みんな「由愛ちゃん(さん)の誕生日だからね(な)」

由愛「あ……ありがとうございます!」



――このあと、入間基地の航空祭帰りに捕まって、日付ギリギリになったのはまた別の話



(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

126: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/05(月) 22:17:34 ID:I0j
第10部 アナタノ知ラナイ特産品

127: 名無しさん@おーぷん 18/11/05(月) 22:20:23 ID:I0j
――事務所

柚「どうも、イチゴは見たくない喜多見柚です」

穂乃香「同じく綾瀬穂乃香です」

柚「さて、故郷の名産品を巡って、フリルドスクエア崩壊の危機を迎えております」

穂乃香「ぴにゃこら太……私を守って」

柚「穂乃香チャン!現実逃避するには早すぎるよ!」

128: 名無しさん@おーぷん 18/11/05(月) 22:25:00 ID:I0j
忍「りんごといえば青森!だから青森のりんごが一番なの!」

あずき「長野だっていっぱいとれるから!増産大作戦だよ!」

忍「むむーっ」

あずき「むーっ!」



柚「まぁまぁ、二人とも落ち着いて」

忍「十万石まんじゅうぐらいしか名産品のない埼玉出身は黙ってて!」

柚「がーん!」

穂乃香「ふ、二人とも、お、落ち着いて……ねっ」

あずき「類似品大作戦な萩の月で有名な宮城出身も静かにしてて!」

穂乃香「がーん!」





(注意。作者は愛知出身ですが、特段には地方名産品への偏見はありません)

129: 名無しさん@おーぷん 18/11/05(月) 22:29:48 ID:I0j
柚「うぅ……ひどいよ、二人とも……」

穂乃香「ぴにゃ……ぴにゃ……」

ギャーギャー

柚「なら、りんごって何!アップルパイぐらいしか加工して食べられないジャン!」

忍「う……ジュースとかあるし」

あずき「すりおろしても……」

柚「そんなの加工品とは言えないよ!そんなんで、人の故郷の名産品にケチをつけて、りんごを奨めようなんて思わないで!!」

忍、あずき「……」



「めそめそ……」



柚「……ごめん。柚も言い過ぎた」

130: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/05(月) 22:33:27 ID:I0j
…………
……

穂乃香「というわけで助っ人をお呼びしました」

柚「アメリカ出身の『美味しいから大丈夫だよ』がスローガン、クレープ早食い競争3度の優勝経験があるスリーヴィレッジさんです!」



かな子「もぅ!」

131: 名無しさん@おーぷん 18/11/05(月) 22:41:35 ID:I0j
かな子「じゃあ、まずは干しりんごだよ」

柚「リンゴスター?」

あずき「星倫悟?」

かな子「違います!!」

「まず、りんごを何個か用意します。あとは皮を向いて、芯と種をくり抜いたら厚さ6mmぐらいに輪切りにします」

穂乃香「割と厚いですね」

かな子「それぐらいが噛み締めた時に味が出てくるんだ」

柚「へぇ~」

かな子「そしたら、りんごを紐に通して、間を開けて乾燥させます」

「反り返るぐらい乾燥したらできあがりだよ」

あずき「できあがったのはこちらになります」



柚「うわ、小さっ!」

忍「こんなに縮むんだ」

あずき「でも弾力があって……なかなかおいしいですね」

穂乃香「歯の弱い人にはあまりお勧めは……」

柚「菜々チャンとか?」

あずき「菜々さんの電話番号は?」

忍「通報しとくね」



柚「ごめんなさい!」

132: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/05(月) 22:50:20 ID:I0j
かな子「次はアップルフリッターだよ」

忍「あ、知ってる。りんごの天ぷらみたいなのですよね」

かな子「天ぷら……せめてフライがよかったな」

「これは一人前りんご一個として、小麦粉1/2カップの卵一個と塩を少しに粉砂糖はお好きなだけ用意してね」

穂乃香「お好みでシナモンもどうぞ」

かな子「まず、皮をむいて、四つに割って芯を取って、3mmぐらいに切ります」

「フライの要領で小麦粉と卵にお塩を入れてゆるく溶いたら、りんごにつけて高めの油でさっときつね色になるまで揚げます」

「たっぷりのバターで焼いても美味しいよ」

「揚がったら粉砂糖をふります」

シャクシャク

柚「うーん、まるで小麦粉を円の形にして揚げたのを食べてるみたい」

穂乃香「それってドーナt」

あずき「穂乃香ちゃん、シャラップ!」

忍「法子ちゃんが来ちゃうよ」

穂乃香「ご、ごめんなさい……」

133: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/05(月) 22:53:17 ID:I0j
かな子「本当は、アップルパイの具だけってのも作りたかったけど……」

柚「うわ……それってトースターやパンケーキに乗せてもおいしそう!」

穂乃香「でも……もう四つしかりんごがありませんから」

あずき「つまみ食い大作戦?」

かな子「ひゅー、ひゅひゅー」

忍「あちゃー」

134: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/05(月) 22:59:09 ID:I0j
かな子「じゃあ、最後は焼きりんごだよ」

あずき「わぁ……風邪をひいて食欲がないときによく食べました」

忍「懐かしいねぇ」

柚(そうなの?)

穂乃香(なんでしょうか?)

かな子「じゃあ材料はりんご一つにつき砂糖大さじ2はいと、バターひとかけら。それから好みでシナモンです」

「まず、りんごをよく洗ってから芯をくり抜いて砂糖とバターを詰めます」

「バターを詰めない作り方もあるけどね」

「そうしたら、200℃まで温めたオーブンに入れて90分ぐらい焼きます」

柚「できあがったの……アレ?」

かな子「残念だけど、みんながレッスン終了するまでお預けかな?」

あずき「がーん」

穂乃香「では、これを楽しみにしてレッスンを頑張りましょうか」

忍「よーし、頑張るぞ!」

135: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/05(月) 23:02:57 ID:I0j
ワイワイガヤガヤ



かな子「ふふっ、自然に仲直りできたみたいだね」

「あ、焼いてる間、垂れてきたお汁とかは、また掬ってりんごの上からかけて焼いててね」

「それじゃあ」

ゴロゴロゴロ

「このりんごでアップルパイをつくろっと♪」





モリクボ、ミチャイマシタ……

フヒ、ワタシモミタゾ

カナコサンハイケナイヒトデスネェ



(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

137: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/06(火) 21:37:13 ID:HyP
第11部 エビバデホットケーキ!

138: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/06(火) 21:41:50 ID:HyP
―346事務所

コンコン

ちひろ「はーい」

ガチャ

最上静香「こんにちは。今日はよろしくお願いします」

ぴてぃ「ぴー」

ちひろ「えっと……何かお約束でも?」

静香「あ、私じゃなくて……」

コソコソ

「ほら、大丈夫だから」

いくいく「いーっ!」

ぴてぃ「めっ!」



「あ……あの」

中谷育「よ、よろしくお願いします」

ちひろ「は……はい」

139: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/06(火) 21:45:58 ID:HyP
ちひろ「えっと……今日はどういった」

静香「はい、かな子さんには電話でお話したのですが」

ちひろ「あぁ、かな子なら今レッスンが……」



バタバタ

かな子「ご、ごめんなさい!静香ちゃん来てます!?」

静香「あ、こちらこそレッスンの邪魔をしたようで……」

杏「今日はボーカルのレッスンだから大丈夫だよ」

智絵里「何が大丈夫なんでしょうか?」

ぴてぃ「ぴー!」

いくいく「むーっ!」

智絵里「あ、いらっしゃい、みんなようこそ」



ちひろ「えっと……」

140: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/06(火) 21:52:15 ID:HyP
ちひろ「なるほど……周防桃子ちゃんの誕生日ですか」

育「はい……私、どうしても自分で作ってお祝いしたくて」

静香「シアターのみんなには伝えてあるから、まだ時間は充分にあるからね」

かな子「焦らなくても大丈夫だよ」

「とりあえず、今日がロールケーキの日だから、はいっ」

つ【焼きたてロールケーキジャム包み】

育「わぁ……すごい」

静香「これもかな子さんが?」

かな子「うん。ケーキのスポンジさえ焼いておけば、後はジャムを塗るだけの応用なだけだから簡単だよ」



杏「そのスポンジケーキを焼くのが難しいんだけどね」

「それにコレ、ジャムも手作りだしさ」

智絵里「かな子だからね」

141: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/06(火) 22:00:15 ID:HyP
かな子「とりあえず……ホットケーキぐらいは焼けるよね?」

育「は…はいっ!」

かな子「じゃあ、少し薄く焼いてミルクレープ風に作ろっか」

育「お願いします!」

バタン



静香「……うまくできるといいんですが」

杏「大丈夫だよ。なんてったって先生がかな子ちゃんだからね」

静香「信頼されているんですね」クスッ

杏「あったり前じゃん!」

「じゃなかったら、二人に任せてサボれないからね」

智絵里「なんでやねん!」バシッ

杏「おっと!」スッ

ドガッ

杏「あ……本棚が」

智絵里「えへ……えへへ……」



静香「……本当に一撃を入れるんですね」

142: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/06(火) 22:09:05 ID:HyP
ジュー

かな子「そっ、すぐに焼けちゃうから火加減には気をつけてね」

育「は、はいっ!」

かな子「じゃあ、次はドライフルーツを混ぜたのを作ろうか」

育「よろしくお願いします」

かな子「ふふっ、そんなに固くならなくてもいいんだよ」

「シアターでもそんなに固くなってたら、ダンスとかできないよね」

育「あ……はいっ」





育「あのね……私、どうしても桃子ちゃんに喜んで欲しいって言ったけど」

「本当は……」

スッ

「かな子……さん?」

かな子「大丈夫だよ。育ちゃんの頑張る気持ちがあるなら、きっと認めてくれるからね」

育「あ……」

「はい!」

143: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/06(火) 22:13:04 ID:HyP
かな子「後はクリームを……ちょっと苺をまぜて色を変えてみようか」

ありす「いちごですか?」ニュッ

かな子「あー、また今度ね」グイグイ←外に追い出す音葉

育「あ……ふふふっ」

かな子「うん……ようやく笑ったね」

育「え?」

かな子「その笑顔で渡せば桃子ちゃんもきっと……ね」ウインク

育「は、はい!」

「中谷育、笑顔で頑張ります」

かな子「まってちがう」





島村卯月「は……はくしゅん!…はくしゅん!」

本田未央「ややっ?しまむー、風邪ですかな?」

渋谷凛「パターン的に智絵里が噂してるんじゃ……」

智絵里(違うよー)

未央「違うってさ」

凛「なら風邪だね。お大事に」

卯月「あの……いないはずの智絵里ちゃんの件は?」

144: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/06(火) 22:22:10 ID:HyP
育「じゃあ、ありがとうございました!」

いくいく「やー!」

静香「それにこんなに色々と……」ドッサリ

杏「お誕生日なんでしょ?遠慮しないの」

智絵里「じゃあ、送っていきますね」

かな子「お願いします」

リップ

バン

ウィンクルエフェクト



かな子「じゃあ、私たちもおやつに……」

杏「あ……その……もう晩御飯の時間なんだけど」

かな子「ええっ!?」

「がーん!」

杏「がーんって自分で言う!?」

145: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/06(火) 22:24:53 ID:HyP
かな子「どうしよう……こないだぱちった……貰ったりんごで作ったブラウニーがあるのに」

杏「聞き捨てならない語句が聞こえたけど……」

「まぁ杏も付き合うし」

ゴソゴソ

コンコン

ミンナー、タベルー?

モリクボモゴイッショシテモ?

フヒ、イマカラデハユウゴハンガワリダナ

マユモイタダキマスヨォ

杏「だってさ」

かな子「あ……うんっ!じゃあ、切分けちゃうね」

ア、コレオイシー

シノブチャンノリンゴカ、アズキチャンノリンゴカワカリマスカァ

チョットォ

ワハハー



(o・▽・o)&(●・▽・●)ほっとけーきべりーやみー

149: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/10(土) 19:06:43 ID:OEK
めぐる「真乃ー!灯織ー!」

タタタッ

真乃「あ、めぐるちゃん」

灯織「どうしたの?息切らしちゃって」

めぐる「ふ、二人に相談したくて」ハァハァ

真乃「相談……?ほわぁ、私でよければ」

灯織「断るわけないわよ」

めぐる「よかったぁ……実は」

150: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/10(土) 19:11:40 ID:OEK
――山道

ザクザク

めぐる「それで、こないだ映像部で見た写真に感動しちゃって」

灯織「まったく……普通に紅葉狩りっていってくれればよかったのに」

真乃「でも絶好のピクニック日和だよ」

灯織「そうだね……アイドルになってからこんなにゆっくり山道を歩くなんて思わなかったし」

めぐる「他のみんなも誘ったんだけど……」



灯織「それは言わないで」ハイライトオフ

真乃「みんなお仕事で急がしいんですね」ハイライトオフ

めぐる「ごめん」

151: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/10(土) 19:13:47 ID:OEK
真乃「まのちゃん(ぷちどる)達もお仕事だったし……」

めぐる「ま……まぁ、これからだよ。イルミネーションカラーは」

灯織「そうだね……焦っても」

めぐる「あーっ?!」



タタタッ

灯織「え?めぐる?」

真乃「めぐるちゃん?!」

152: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/10(土) 19:19:05 ID:OEK
めぐる「ここだよーっ!ここっ!映像にあったのは!!」



タタタッ

真乃「ほわぁ……」

灯織「綺麗……」



めぐる「大自然の総天然色だね」

真乃「うん……すごいね」

灯織「……負けてられないね」

真乃「ふぇ?」

灯織「私たちのユニット名……負けちゃいけないよ」

めぐる「そうだね。天然自然がこんな美しい色をみせることができるなら」

灯織「私たちだっていつかは……アイドルとして……ファンの前でこれだけの色を見せるんだよ」

真乃「うん……ふぁいとだよ。むんっ」グキュルル



めぐる「……」

灯織「真乃……」

真乃「ふえぇぇ……」

153: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/10(土) 19:26:58 ID:OEK
真乃「じゃあ、お弁当開けるね」

カパッ

めぐる「わぁ、おいしそう」

灯織「お弁当も色彩豊かだね」

真乃「えへへっ……あ、こっちには……あ!」

灯織「どうしたの?」

真乃「忘れちゃった……」

めぐる「忘れ……あぁ……」

真乃「おかずしか持ってこなかったよぉ……ふえぇぇ」

灯織「あ……だ、大丈夫。大丈夫だから!」

めぐる「そうそう、この景色と真乃の手作りのお弁当なら、おかずだけでお腹いっぱいになれるよ」

真乃「灯織ちゃん……めぐるちゃん……」





「……?」

「どったのよしのん?」

「ほー」

芳乃「お三方、お困りでしてー?」

154: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/10(土) 19:34:25 ID:OEK
藍子「じゃあ、よかったらどうぞ」

めぐる「いただきまーす!」

灯織「め、めぐる!」

唯「あははー!好きなだけドーゾ☆」

芳乃「こちらは、今日明日ライブがあるのでー、息抜きに来ていましただけでしてー」

真乃「ライブ……」ドヨーン

夕美「どうしたの?疲れちゃった?」

灯織「真乃。ダメだよ、ほら」

めぐる「そうだね。みんなであの景色に誓ったもんね」

真乃「あ……」

「うん、櫻木真乃頑張ります。むんっ!!」ダブルピース

唯「何があったかはシラナイけど、ガンバだよ♪」

夕美「私も新曲を歌えるかなぁ?」

藍子「夕美さんいいなぁ……新曲が立て続けで」

芳乃「しんげきの神に祝福されてましてー」

155: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/10(土) 19:36:19 ID:OEK
唯「じゃあそろそろ時間かな?」

藍子「なら、ゆるふわの効果を止めますね」

芳乃「お三方もご一緒に戻られますかー?」

めぐる「えっ?車か何かできてるの?」



芳乃「いえー」

156: 名無しさん@おーぷん 18/11/10(土) 19:39:06 ID:OEK
ソレジャアー

ヨイヒビヲー





真乃「……」

灯織「……」

めぐる「……ワープするなんて、初めてだよ」

真乃「ほわぁ……」ホゲー

灯織「ま、真乃?しっかり!?」ペチペチ

めぐる「あれがトップアイドルかぁ……」

灯織「違うからね。普通のアイドルはワープなんかできないからね!!」





凛世「くちゅん!」

(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

158: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/12(月) 23:21:04 ID:lWT
第13部 次から次へと

159: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/12(月) 23:25:42 ID:lWT
――調理室

唯「美嘉ちゃんの誕生会はフルコースでいこっか!」

千枝「ええっ?フルコースですか!」

まゆ「難しいですけど、やりがいはありますねぇ」

響子「頑張りましょう!」

ガチャ

千夏「ちょっといいかしら?」

唯「ちなったん、ちーっす!」

泉「おはよう……昨日はおいしい料理をありがとう。で、ちょっといいかな?」

千枝「お二人ともどうかされましたか?」



泉「もしかして……千夏さんも?」

千夏「泉ちゃんもかしら?」

160: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/12(月) 23:29:24 ID:lWT
まゆ「なるほど、パーティー料理を学びたいんですねぇ」

響子「いつもの料理にちょっと手を加えるだけなんですが」

千夏「そのちょっとがね……」

泉「まだ基本しかできないから……」

唯「うんうん!よし、頑張ってみよう!」

ガチャ

凛「あ……ちょっといいかな?」

卯月「ちょっと聞きたいことがありまして……」

未央「今日って、美嘉姉の誕生日……おやぁ?みんなひょっとして?」

千枝「考えることは同じなんですね」

161: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/12(月) 23:32:20 ID:lWT
未央「それだけ、美嘉姉がみんなから愛されている証拠だってば!」

卯月「そういえば、かな子ちゃんは?」

凛「こういう時、必ずいそうだけど……」

唯「あは……あはは……その」

智絵里「かな子ちゃんはダイエットで、しばらく料理=つまみ食い禁止なんです!」ニュッ

泉「わ、わかり易い回答をどうも……」

162: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/12(月) 23:36:24 ID:lWT
唯「ま、スイーツはさとみんと愛梨さんに頼んであるから大丈夫♪」

響子「分担作業ですよ」



ガチャ

莉嘉「あの~ちょっと……うわ、いっぱいいる?!」

未央「ん……」メセンアワセ

千夏「……んっ」クスッ

卯月「考えることはみんな同じなんですね」

莉嘉「えっと……みんなひょっとして……お姉ちゃんの……」



千枝「はい、美嘉さんのお誕生日をお祝いしたい会のメンバーです!」

163: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/12(月) 23:42:29 ID:lWT
智絵里「ちょっと手狭だから、ダッチオーブンが屋上にあるから焼き物はそっちでやりましょう」

響子「じゃあ、私が手伝います」

唯「お願いっ☆あ、倉庫にシチュー砲があったよね♪」

まゆ「じゃあ、まゆが手伝いにいきますよぉ」

唯「うんっ。あとは」テキパキ



千夏「唯ちゃんも成長したのかしら?」

泉「保護者として気になります?」

千夏「ふふっ。嬉しいようで寂しいわね。でも絆ってのはまたそれとは違うわよ」

泉「ですね……私もさくらや亜子に振る舞えるぐらいにならないといけませんし」

千夏「じゃあ、私達も」

泉「分担しましょう」

164: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/12(月) 23:46:59 ID:lWT
…………
……

美嘉「何コレ!ものすごい豪華じゃない!」

「えっと、フォークとかって外側から使っていくんだっけ?」

千夏「マナーを知るいい機会ね」

?「まなーをまなぶ……ふふっ」



唯「ちょ、ちょっとやりすぎちゃったかな?」

千枝「で、でもみんな頑張りましたから」



美嘉「あ、このスープおいしい★」

莉嘉「あーっ!それ莉嘉が手伝ったんだよ!」



唯「だね☆」

千枝「はい!」

165: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/12(月) 23:50:33 ID:lWT
ミナサーン、オマタセシマシタァ

ケーキガデキマシタヨォ

ワー、ナンダンガサネナノ?

シマムラウヅキ、クリームノデコレーションガンバリマシタ

イチゴハワタシガノセマシタ

アリスチャン、ソレダケジャン

ム……ユズサンハマタイチゴパスタヲシショクシテモライマスカラネ

イチゴ……ヤダ

トバッチリダイサクセンダネ

アハハー



莉嘉「……お姉ちゃん、お誕生日おめでとう」

美嘉「うん。ありがとう。サイコーの誕生日だよ★」

(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

167: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/17(土) 23:31:46 ID:ecT
第14部 飴はあめぇ~

168: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/17(土) 23:37:05 ID:ecT
―事務所

バタバタバタ

バタン

仁奈「プロデューサー!神社に着物を着た女の子が沢山いやがりましたけど、何かお祭りでごぜーますか!?」

モバP(以下P)「おう、仁奈、おはよう。まずはあいさつが先かな?」

仁奈「あ、ごめんなさい……えっと、おはよーごぜーます」

P「よしよし、よくできました」

「って、七五三の時期だからな。みんな手に千歳飴を持っていただろ?」

(イメージ画像no title


仁奈「うーん、わからねーですよ」

P「もしかして、仁奈。七歳の時にあんな恰好しなかったか?」

仁奈「七歳ですか?……その頃から仁奈は一人ぼっちでごぜーましたよ」

P(あちゃー)

169: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/17(土) 23:42:58 ID:ecT
P「よし、ちょっと待ってな」

ピポパポ

アー、アノシゴトマダアキハアルカ?

ウンウン、ウチノニナヲ

ヨッシャ!

P「じゃあ、明日にもあの恰好をしてみようか」

仁奈「本当でごぜーますか!?」

P「あぁ。P、嘘つかない」

仁奈「やったでごぜーますよ!」

バタン

P「ふぅ……考えてみれば残酷な仕事なのかもな。あくまでイメージキャラに過ぎない、ただのコスプレといっても」

ちひろ「でも、仁奈ちゃん喜んでいたじゃないですか」

P「……あいつの笑顔を壊したくないだけですよ」

ちひろ「ふふっ、そういって顔を真っ赤にしちゃって」

P「うるせぇ……そんなことを言うのは」

チュッ

「この口だな」

ちひろ「ぁ……も、もぅ!」プンプン

170: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/17(土) 23:45:01 ID:ecT
イチャイチャ



杏「まったく、イチャイチャするなら事務所の外でやってくれないかな」

かな子「あはは……でも七五三かぁ。懐かしいなぁ」

杏「かな子ちゃんのことだから、千歳飴をバリバリ食べていたんでしょ」ニヘヘ

かな子「美味しいから大丈夫だよ」

智絵里「ひ、否定しないんだ……」

171: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/17(土) 23:48:42 ID:ecT
杏「なんかそんな事言ってたら、飴が欲しくなっちゃたよ」

かな子「じゃあ、作ってみようか」

智絵里「え?私たちでも……できるのかな?」

かな子「大丈夫。最近、電磁調理機が入ったから簡単だよ」

杏「うぇ~めんどくさそう」ゴロゴロ

かな子「じゃあ、さっそく」

グイッ

杏「あ……ちょ、ちょっと!」

かな子「るんらら~」





智絵里「すごい……杏ちゃんを片手で持ち上げるなんて、きらりちゃんみたい……」

172: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/17(土) 23:52:50 ID:ecT
かな子「じゃあ、材料は砂糖と水飴。それから後は色づけぐらいかな?」

杏「食紅とかブルーハワイとかね」

かな子「まず砂糖と倍の量の水飴を交ぜます」

「混ざったら弱火にかけてよく溶かしますね」

杏「レンチンじゃないの?」

かな子「せっかく新しい調理機が入ったからね」ウキウキ

智絵里「レンジでチンする時は、ハネがありますのでラップ等で蓋をしてください」

かな子「で、色がツイてきたら火を止めて少し冷まします」

173: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/17(土) 23:58:23 ID:ecT
かな子「そうしたら、クッキングシートか鉄か何かの台に溶かしたのを入れて……」

杏「べっこう飴ならこのまま棒を刺すだけだね」

かな子「で、これをなるべくあったかい内に練ります」

智絵里「色をつける時はこの時にお願いします」

かな子「よく練って形を整えたら、よく冷まして小さく切り、さらに固めます」

杏「藍子ちゃん、出番だよ」

藍子「今日はこのための出番ですよ」

「ゆるふわ~ゆるふわ~」

かな子「これで完成です」カチカチ

智絵里「焦げやすいので慣れない内は材料にお水を足してください」

杏「じゃあ食べようか」ペロペロ

174: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/18(日) 00:01:48 ID:6TG
―次の日

仁奈「ふわぁ……着物はきつかったでごぜーますよ」

P「お疲れ。じゃあ、美味しいものを食べて帰ろうか」

「あ、後これ。かな子からのプレゼントだそうだ」

仁奈「なんでごぜーますか?」ワクワク

「あ、千歳飴でごぜーますよ!わー!」

P「よかったな」

仁奈「はいっ、でごぜーます!」

175: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/18(日) 00:03:51 ID:6TG
仁奈「はいっ、プロデューサーにも」

P「お、くれるのか?」

仁奈「おすそわけのせーしんですよ」

P「ありがとうな」

ペロペロ

仁奈「ミルク味でごぜーます」ペロペロ

P「あぁ、うまいな」ペロペロ

仁奈「さいこーでごぜーます!」ニコッ



(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

177: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/22(木) 23:18:53 ID:dhq
第15部 フライドチキンの日の次の日に

178: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/22(木) 23:21:11 ID:dhq
メアリー「やりたいやりたいやりたいワ!」

志希「にゃはは~日本では七面鳥が手に入りにくいからね~」



バタン

未央「おっはよー!」

「って、どしたの?」

メアリー「実ハ」

179: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/22(木) 23:28:15 ID:dhq
…………
……

バンッ

未央「プロデューサー!ぜひとも感謝祭をやろう!」

モバP(以下P)「おいおい、未央までもか」

茜「感謝祭ですか?それはおいしいのですか!」

未央「そうだよ!七面鳥にチキン食べ放題の日なんだよ」←間違ってます

茜「それはいけません!礼さんの誕生日と一緒に開催しましょう!」





―未央と茜による説得により賛同するアイドルも増え出して

みちる「パンプキンパイと聞いて黙ってられません!」

愛梨「アメリカのあの青いケーキに興味があります!」

柚「お祭りなら楽しもうよ!」

あずき「感謝祭大作戦だよ!」

真奈美「知り合いに、七面鳥が手に入らないか聞いてみよう」

ありす「ターキーにはクランベリーソースをかけるそうですが、ベリーといえば私、橘ありすです!」

―最後、無理矢理こじつけてるよね?

180: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/22(木) 23:36:00 ID:dhq
―そして

P「あー、まず礼さん。お誕生日おめでとうございます……蝋燭があるのにちょっと明る過ぎて申し訳ありませんが」

礼「ふふっ、ありがとう。さすがに感謝祭込みじゃ、薄明かりってワケにもいかないものね。じゃあ」

フゥー

パンパーン

オメデトー

礼「みんな、ありがとうね」

「じゃあ続きはメアリーちゃんに」

メアリー「じゃあ、みんな始めるわヨ!」

ワーワー

礼「あらあら、私のより盛大だこと」

P「まぁまぁ、スネないでくださいな。はい、いいワインがありますよ」

礼「ふふっ、冗談よ」

181: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/22(木) 23:41:31 ID:dhq
柚「あちらはあちらでいい雰囲気ですなぁ」

メアリー「ところデ、本来は家長がターキーを切り分けるけド。誰がやるのカシラ?」

クラリス「やはりここはP様が」

P「え?俺が?んなもんやったことないぞ」

真奈美「まぁプロデューサーがやるのが妥当だな。何、横から教えてあげるさ」

未央「早く早くぅ!みんなお腹空かせてるよ!」

P「わかったわかった……えっとこうですか?」キコキコ

真奈美「うん……いや、ここはこう」ギュッ

P「あの……真奈美さん?」

真奈美「さぁ、手を動かす」ギュギュ

P「何かは言いませんが、当たってますよ」

礼「ぶすー」

真奈美「ふふっ、役得といった所かな?」



―なんだかんだで無事切り分けました

182: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/22(木) 23:48:23 ID:dhq
文香「本来は……友情と新天地の恵みを神に感謝する行事なんですが」

真奈美「ハロウィンと同じで、行事化してるのは否定できないな」

「だが」



未央「これが七面鳥かぁ。あっさりしてるからいくらでも入っちゃうよ!」

愛梨「ヤムイモが手に入らなかったから、サツマイモの砂糖煮ですよ」

みちる「ふごふごふご」

ありす「七面鳥があっさりしてるので、クランベリーとも合いますね」

?「ふふっ、アイマスが合います……」

茜「ぱくぱくぱくぱく」

クラリス「ムシャムシャムシャ」

仁美「今、誰か武者だって!」ニュッ

柚「違うから!」

183: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/22(木) 23:57:10 ID:dhq
真奈美「あれだけ楽しんでいる姿を見ると、それを指摘するのは野暮というものさ」

文香「……」

「そう……ですね」

真奈美「というわけで」

ドッサリ

文香「あ……こんなに……私、食べられません」

真奈美「君はもう少し、食べた方がよさそうだからな」

文香「ふぇ……」



キャシー「……」

瑛梨華「どうしたのKA・SI・RA?」

そら「あまり食べてないね。もっとえきさいてぃんぐごー!」

キャシー「一応、アメリカ生まれだけど、一度も感謝祭なんかやったことなくって、雰囲気に飲まれたみたいで」

瑛梨華「気にSI・NA・I」

そら「のーぷろぐれむ!楽しんだものびくとりー!!」

キャシー「ま、そうだよね」

「じゃあ、そこのローストビーフを」

P「合点承知!」

瑛梨華「たまYAー!」

そら「かぎやー!」

キャシー「あはっ、それじゃあ日本のお祭りじゃない!」

アハハハー



(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

186: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/25(日) 00:00:21 ID:g0y
未央「さぁ、今週もやってまいりました『世界の果てまで逝ってm@s!』!今週のお祭りは何祭でしたか?」

幸子「フフーン、カワイイボクが説明しますよ」

「それはボクの可愛さが証明された」

未央「ではVTRスタート!」

幸子「ちょちょちょっとぉ~」

187: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/25(日) 00:05:56 ID:g0y
―数日前

―控え室

タタタ

バァン

幸子「うひゃあ!びっくりしました!」

茜「お食事中失礼します!」

「おいしそうなハンバーグですね」ジュルリ

幸子「あ、あ、あげませんよ!」

未央「そんなさっちーにお祭りのチャレンジだー!」

幸子「ちょっと!またやるんですか!?」

未央「とりあえずカレンダーを」

幸子「あー、はいはい」
「んー、これで!」


ペリッ

幸子「ってテクスメクス……祭?」

未央「よし!ではテクスメクス祭りに決定!」

幸子「えっ?ちょ……まぁいいです。カワイイボクを世界に知らしめす為にテクスメクス祭、イッテマス!」

188: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/25(日) 00:10:39 ID:g0y
幸子「といいますか、奥でじっとカメラを構えている藍子さんは?」

藍子「おさんぽカメラです」●REC

未央「あぁ、後。あーちゃんはカメラマン代行ってことで、今回はお祭りに同行してもらうのさ!」

藍子「えっ!?」

ガタッ

茜「いけませんよ、藍子ちゃん!カメラがブレてます!」

藍子「あぁ、すみません……って、聞いてませんよ!」

未央「だって、ありすちゃんが病気で来れなくなったからねぇ……急遽ってわけで」

幸子「病気?」

茜「志希さんのお薬を飲んでしまいました!」

幸子「あぁ……」トオイメ

189: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/25(日) 00:19:42 ID:g0y
ナレーター(cvさとりな)「日本からはるか(ry

幸子「はい、カワイイボクですよ~」

「さてボクはどこにいるでしょうか!」

ナレーター「そういうのはいいから」

幸子「でははるばるやって来ました、アメリカテキサス州のダラス!大都会ですねぇ」

「で、ここでテクスメクス祭が行われるらしいのですが……」

メアリー「サチコ~!」

幸子「あぁ、メアリーさん。ひょっとして案内役って」

メアリー「うん、私ヨ」

幸子「メアリーさんはテキサスの生まれなんですね」

メアリー「ううん、サンフランシスコだヨ」

幸子「……誰ですか?この方をチョイスしたのは?」

190: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/25(日) 00:23:16 ID:g0y
幸子「で、テクスメクス祭というのは、どんなお祭りなんでしょうか?」

メアリー「……とってもキケンなお祭りヨ」

幸子「え?」

メアリー「……主にアイドル生命的にネ」

幸子「えー――っ!」

藍子「えー――っ!」

幸子「ちょ、ちょっとカメラさんは喋っちゃいけませんよ」

藍子「で、でも私も参加するんですよね?」

メアリー「さぁ、会場に行くわヨ」

幸子「いったいどんな……」

191: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/25(日) 00:29:02 ID:g0y
メアリー「サチコ!アレがテクスメクス祭ヨ!」

幸子「えぇぇぇぇーっ!」

藍子「えぇぇぇぇーっ!」



ナレーター「そこにはチリコンカンを早食いする人、豆や唐辛子の入った袋を運ぶ人、そしてチリコンカンを料理する人達がいた!」

未央「一旦CMでーす」

192: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/25(日) 00:39:49 ID:g0y
ナレーター「ここで途中参加の鷺沢も加わり、いよいよ決戦の時を迎える!」



幸子「早食いはボクに任せてください。料理や持ち運びよりボクの可愛さを生かせます!」

文香「本屋で鍛えた筋力を今こそ生かす時ですね」

藍子「ってことはチリコンカンを私が料理するのですか?」

メアリー「それぞれルールはネ」

「競技1。材料持ち運びレース。袋に入った豆やお肉に唐辛子を障害がある中、くぐり抜けるのヨ」

幸子「しょ、障害って!?」

メアリー「間違えてレッドペッパーでなくハバネロを運ぶとヒサンネ」

文香「が、頑張ります……」

メアリー「その2が料理対決。いかに運ばれた材料を元に正確なチリコンカンを作るかヨ」

藍子「チリコンカンなんて作ったことがありませんよ~」

メアリー「最後のレースはチリコンカンの早食い。作られたチリコンカンを規定時間内に食べ切るノ」

「ただ、うっかり辛すぎたり、量が多かったりすると悲惨ネ」

幸子「あ、あ、あ、藍子さん!」

藍子「先に謝っておきますね」ハイライトオフ

幸子「藍子さーん!」

193: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/25(日) 00:41:09 ID:g0y
―お祭り当日

(作者注。当然ながらそんなお祭りは捏造してます)

194: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/25(日) 00:45:56 ID:g0y
メアリー「さぁ昨日は眠れたかしラ?」

幸子「うぅ……昨日食べたガンボスープが……」

藍子「まだ胃に……」

文香「ちなみにガンボスープは南部料理の代表格です」

メアリー「ではお祭りスタートヨ!」

195: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/25(日) 00:49:50 ID:g0y
ナレーター「まずは始まりました食材運びレース」

「え?ちっひは贖罪しろ?何のことだかわかりませんね」

文香「えっほ、えっほ」

ナレーター「文香ちゃんはまずまずのペースですね。まずは豆を」

「それから……おっと、唐辛子が粉でなくそのままのを選んでしまった!」

「これは調理に手間がかかるぞ!」

藍子「ふぇぇぇ……」

196: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/25(日) 00:51:54 ID:g0y
文香「な、なんとか……終わりました」ハァハァ

ナレーター「タイムはまずまずだが、唐辛子が身のままなのはどうしようもない!」

「では続けて調理担当にバトンターッチ!」

幸子「無駄に声をあげないでください……うっぷ」

197: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/25(日) 00:57:20 ID:g0y
藍子「仕方がありません。唐辛子をそのままみじん切りにして……」

トントントン

「うぅ……目にしみます……」

「お肉の脂肪を取り除いて、一センチ角のさいの目切りにして」

「軽く焼いてスープを入れて唐辛子……おおさじ一杯かな?」ダー



幸子「藍子さーん!!」

198: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/25(日) 00:59:55 ID:g0y
幸子「……」

「で、できあがったのがこちら」

「唐辛子が形を保ったまま豆の間に転がってます……」

「ボクは耐えられるのでしょうか……」

ナレーター「では早食いスタート」

幸子「ええーい」

パクッ

「……」

「…………」

「ひぃ~~~」

藍子「幸子ちゃーん!!」

199: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/25(日) 01:04:54 ID:g0y
ナレーター「なんとか完食するも結果は最下位!」

メアリー「最下位のチームは……罰ゲームヨ!」

幸子「な!」

藍子「聞いてませんよ!」

文香「ひどいです!」

メアリー「罰ゲームは、このモラセス(糖蜜)の中へ飛び込んでもらいます!」

「あ、こちら廃液としと処分予定ですので、贖罪には使えませんので大丈夫だワ」

幸子「何が大丈夫……わわわ」ガッチリ

藍子「体格のいいアメリカの人に捕まって……」

文香「あ……」

『セイ、シーット!』

ドッボーン

幸子「うわー!」

藍子「きゃー!」

文香「ぶくぶくぶく……」

200: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/25(日) 01:13:19 ID:g0y
―テレビ

『以上、秋めいてチリコンカンでした』

藍子「うぅ……ひどかったです」

文香「しばらく……ネトネトがとれなかったです」

幸子「まぁ、カワイイボクがアメリカでも通じたということで」

ありす「とりあえずお疲れ様です。はい、飲み物をどうぞ」

コト

藍子「ありがとう……暖かいね」

文香「赤いですが……まさか」

ありす「違いますよ。イチゴシロップを入れたホットカルピスですよ」

幸子「あ、シロップですから甘い香りなだけなんですね」ズズー

藍子「暖かいね」ズズー

文香「夏は冷やして飲みたいです」ズズー

ありす「なんでも『乙女の祈り』という名前で大正時代にカフェで出されていたそうですよ」

幸子「大正ロマンですか。ボクの可愛さにはかないませんが、これはおいしいです」ズズー

文香「モダン文化なんですね」ズズー

藍子「おいしい……」ズズー

ありす「よかった……喜んでもらえて」



幸子「でもしばらくはお祭りには行きたくないです」

藍子「私も……」

文香「同じく……」

201: ◆Vysj.4B9aySt 18/11/25(日) 01:18:55 ID:g0y
モバP(以下P)「次の仕事が決まったぞ!」

幸子「え゛……」

藍子「まさか……」

P「大好評でお祭り企画の二弾だそうだ!」

ありす「あの……」

幸子「……」ソローリ

藍子「……」ソローリ

P「そんなに喜ばなくても……なぁ」ガシッ

幸子「離してー!」ジタバタ

藍子「勘忍してー!」ジタバタ

文香「次回なんて……

「あ、ありすちゃんと一緒なら」ポンッ

ありす「え゛……」



(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

203: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/02(日) 23:30:47 ID:uKY
第17部 飛べ、飛べ、いちごパスタ

204: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/02(日) 23:35:39 ID:uKY
ありす「今日は柚さんの誕生日です!」

千枝「そしてライブ二日目だね」

桃華「まさか昨日の未央さんの誕生日みたいに、千枝さんの能力で何かワープさせるのですか!?」

みりあ「そんなことしなくても、なんだっけえっと……」

薫「いちごパスタのお店ー?」

仁奈「喫茶マウンテンでごぜーます!」

みりあ「そうそう。そこに連れていっちゃえばいいだけじゃないかな?」

ありす「いえ、それだけじゃダメなんです」

「……迷惑をかけたお詫びもありますし」

桃華(いちごパスタを食べさせる自体が迷惑では?)

205: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/02(日) 23:38:57 ID:uKY
千枝「と、とりあえずやってみるけど、昨日のフライドチキンと違って意外に重いから失敗するかも」

みりあ「お皿がガチャーンって?」

薫「それはダメでー!」

ありす「なら、プラスチックの容器で」

仁奈「それだと、熱ですぐにクリームが悪くなるような気がするでごぜーます」

ありす「ならどうしたら……」

桃華「熱くなければいいのでは?」

ありす「?」

206: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/02(日) 23:41:43 ID:uKY
――名古屋

『はっぴーばーすでーゆーずー』

柚「みんなー!ありがとー!」

未央「じゃあ、プレゼントの時間かな?」

芳乃「ほー」

智絵里「あ……千枝ちゃんかな?」

未央「あ……テーブルが真っ白に」

柚「何事!?」

207: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/02(日) 23:45:08 ID:uKY
柚「……」

「イチゴ……パスタ……」

未央「お……おぅ……」

芳乃「わざわざ力を使うとはー」

智絵里「じゃあ、柚ちゃんは食べないといけないね」

柚「タベル……ユズ……」

智絵里「はい、あーん」

柚「ぶほっ!」

芳乃「智絵里殿は時々、キチクでしてー」

柚「グスッ……エグッ」モグモグ

未央「な、泣きながら食べてる……」

柚「……」

208: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/02(日) 23:48:11 ID:uKY
柚「……あれ?」

「おいしい……」

未央「え゛?」

智絵里「まさか!」

「……よく見ると、パスタというよりきしめんだね」

芳乃「ふっといちーねでしてー?」←少し違う

未央「そして温かくなくて、むしろ冷製パスタだよ!」

柚「だから生クリームといちごがおいしいんだ」パクパク

智絵里「一応録画しておこうね」●REC

209: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/02(日) 23:50:05 ID:uKY
智絵里「で、このデータを……送信っと」

芳乃「ありす殿も喜びましてー」





――後日、いちごラザニアにいちごペンネを食わされる運命になるとは、この時点で誰も知らない

(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

211: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/12(水) 20:46:16 ID:yrH
第18部 ぽてぽてぽってり

212: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/12(水) 20:48:56 ID:yrH
――事務所

ガチャ

奈緒「おはよ……うわ、何だ?このどんより空気は!?」

加蓮「あ゛……な゛お゛?お゛は゛よ゛う゛」

奈緒「おいおいおい!どうしたんだよ加蓮!!」



ガチャ

凛「加蓮、飲物持って……あ、奈緒もいたんだ」

奈緒「いたんだ……じゃなくて、どうしちまったんだ!?」

凛「実は……」

213: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/12(水) 20:56:05 ID:yrH
奈緒「『ポテト6本まで説?』だって?!」

凛「うん……なんか、デンプン質の爆弾とかどうとか」

奈緒「まぁたしかに身体にいいものではなさそうだけどよぉ……」

加蓮「あ゛……あ゛…」

凛「で、トレーナーさん達がこれ幸いと」

奈緒「禁止しちまったわけか……」

加蓮「り゛ん゛、の゛み゛も゛の゛は゛?」

凛「はい、温かいココアだよ」

加蓮「こ゛ーら゛か゛い゛い゛」

凛「ダメだよ。いつもポテトと付け合わせで頼んでいたからって」

加蓮「こ゛ーら゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」

奈緒「ダイエットコーラとかはなかったのか?あれなら……」

凛「運動部のみんなが、おかゆとバナナと一緒に全部……」

奈緒「あぁ」サッシ

214: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/12(水) 21:03:33 ID:yrH
奈緒「じゃあ、コンビニまでひとっ走り買ってきてやるよ」

凛「いいの?」

加蓮「あ゛り゛か゛と゛う゛……」

奈緒「見てられないってのもあるけどね」

凛「じゃあ、ファミチキとからあげくんと711のドーナツにミニストップのソフトクリームもお願い」

奈緒「全部違う店じゃねぇか!」

「しかも油モノばかりだし……」

凛「加蓮がこんなんだから逆に食べたくなって……」

奈緒「それぐらい自分で買ってこい!」

215: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/12(水) 21:08:41 ID:yrH
――コンビニ

奈緒「えっと……コーラは」

千枝「あ、奈緒さん。おはようございます」

雪美「……おはよう」

由愛「おはよう…ございます」

奈緒「お、どうした?何か買物か?」

千枝「はい。そこで会ったので、みんなで温かい物を飲もうかなって」

雪美「苺一会……?」

由愛「そっちの苺じゃないですよ……」

千枝「奈緒さんもですか?」

奈緒「アタシか?アタシは……」

216: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/12(水) 21:17:23 ID:yrH
奈緒「というわけなんだ」

千枝「千枝、それ知ってます。でもああいうのは、大抵何かだけとかの極端な話が多いですから……」

奈緒「だよなぁ……」

由愛「栄養を偏りなく接種していれば……その…」

奈緒「うんうん、由愛の言う通りだな」ナデナデ

由愛「えへへ……」ニコニコ

千枝「雪美ちゃんはポテトって好きかな?」

217: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/12(水) 21:20:37 ID:yrH
雪美「米軍のAレーションでは、毎食ほぼ必ずジャガイモ料理が多用される……」

「例えば、肉料理の添え物として、独立したメニューとして。もちろんフライドポテトだけでなく、ハッシュドポテトにベイクドポテトにマッシュポテト。さらにはポテトケーキ等多彩」

「ちなみにトウモロコシやライス等で代用されることもあり、感謝際ではサツマイモやタロイモがメインになることも」

「そもそも南北戦争においてジャガイモを支給され、それを現場の兵隊がベーコンのしたみ脂で揚げた……」



三人『!?』

218: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/12(水) 22:15:37 ID:yrH
奈緒「ゆ、雪美?」

千枝「雪美ちゃん、苺だけじゃなくてジャガイモも好きなんですか?」←錯乱中

雪美「……」



「(///)」ポッ

由愛「あ……照れてます」

奈緒(可愛い)カシャカシャ

千枝(可愛いです)カシャカシャ

雪美「ダメ……撮らないで」テレテレ

由愛(可愛いです)シュバババ

雪美「スケッチも……駄目」

219: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/12(水) 22:17:24 ID:yrH
奈緒「まぁ、とりあえず三人だけならアタシがおごってやるよ」

「トラプリのCDも出たし、小遣いがごきげんだからな」

千枝「わぁ……ありがとうございます」

雪美「じゃあ……ここからここまでの棚のを」

由愛「まってちがう」

220: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/12(水) 22:22:14 ID:yrH
アリガトウゴザイマシター

雪美「ホットミルク……おいしい」ズズズッ

由愛「ココアも温かいです」フゥーフゥー

千枝「大人っぽくカフェオレを注文しました」エッヘン

奈緒「砂糖は忘れるなよ……」

「そういえば、凛達NG組もなんか言ってたな。ブラックコーヒーが大人っぽいって」

雪美「ブラック……人が飲めるモノじゃない」

由愛「苦いのは苦手です……」

千枝「千枝も……志保さんにエスプレッソですか?頂いたのですが」

奈緒「あぁ……アレは特殊過ぎるからな。大人でも好き嫌いはあるな」

221: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/12(水) 22:23:58 ID:yrH
奈緒「ま、飲物ぐらいで大人の気分を味わえるならいいじゃないか」

「どうせ数年すれば、アタシ達も大人の仲間入りだしな」

雪美「でも……7年前から10歳…」

由愛「メタい」

222: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/12(水) 22:27:49 ID:yrH
奈緒「変に気取ったこと言ったからかな?」テレテレ

千枝「そんなことありません。奈緒さんは千枝から見れば、すっごく大人です!」

奈緒「へへへ……そうか」

雪美「うん……凛や加蓮にいじられてるのは可愛い」

奈緒「うっ……」

由愛「雪美ちゃん!」

千枝「と、とりあえず事務所にいきましょう!加蓮さんも待ってますから」

奈緒「ソウダナー」

由愛「奈緒さーん!」

223: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/12(水) 22:40:36 ID:yrH
――昼時

千枝「はい、ポテトの彩りグラタンですよ」

雪美「レシピは海自の潜水艦『やえしお』の項目参照」

アツアツ

加蓮「あ゛ーい゛ぎかえるぅ」

奈緒「あ、復活した」

凛「ただのイモ不足だったわけね」

加蓮「イモ不足って……まぁ否定しないけど」

奈緒「まぁ、一見落着かな」

千枝「こうやって緑黄色野菜と組合せれば、ジャガイモだけでなく他の栄養も取れますから」

加蓮「さすがね」ハフッハフッ

奈緒「食べるか喋るかどっちかにしろ!」

凛「はぁ……まぁいいか。ありがとうね。千枝」

千枝「えへへー」

雪美「千枝、おかわり」スッ

由愛「もう食べちゃったの!?」

ハヤーイ

オイシイハセイギ

ナニソレー



(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

226: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/18(火) 23:18:00 ID:LUP
第19部 タナカ・ラ・ボタモチ

227: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/18(火) 23:26:31 ID:LUP
―今日は千佳の誕生日です

『♪ハッピーバースデーチーカー』

パチパチパチ

千佳「みんなー、ありがとー」

かな子「じゃあ、ケーキを切り分けるね」

葵「なら、次は本日限定、首藤寿司の開店っちゃ!」

千佳「わー!お寿司!?」

葵「そうっちゃ!さ、どんどん注文を受けるよ」

千佳「じゃあじゃあ、マグロとタマゴで!」

葵「あいよ!他のみんなもどんどん注文すっちゃ!」

ナターリア「エンガワー!」

フェイフェイ「ビントロー!」

メアリー「イクラをお願いするワ!」

アナスタシア「ダー、イクラはタマゴね」

メアリー「どういうことカ?」

フェイフェイ「ロシア語でイクラは玉子を意味する言葉なのね」

ナターリア「トビコもキャビアもイクラのはずダヨー」

加奈「なるほど……」メモメモ

メアリー「カナ……」

228: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/18(火) 23:29:41 ID:LUP
千枝「お寿司のご飯できました!」コトッ

葵「待ってたっちゃ!さぁどんどん握るよ!」バッバッ

ナターリア「サスガ、葵だ!」

フェイフェイ「見事な手裁き……」

葵「まだまだ修業中の身でもこれぐらいはできるっちゃ!」

アナスタシア「シトー、ライラは何か頼みませんか?」

ライラ「えーと」





「ライラさんはあんこのお寿司を所望するのですよ」

229: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/18(火) 23:38:53 ID:LUP
ナターリア「アンコ?それってどういうことだぞ?」

葵「多分、山口の郷土料理のあんこ寿司っちゃ」

ありす「なるほど、中に野菜を煮詰めたのをあんにしたお寿司なんですね」タブレットケンサク

海「あー、ウチも見たことない寿司だなぁ」

梨沙「たしか、郷土料理なんとかでなら見たことがあるわ」

葵「……もしくは滋賀かどったの、本当に小豆餡を入れた寿司っちゃ」

あずき「呼んだかな?」ニュッ

ネネ「まってちがう」

朋「え!?そんなのあるの?!」

由愛「知らなかった……です」

ライラ「……」

「申し訳ありませんです。ライラのそれとは違うみたいです……」

葵「するとどんなんっちゃ?」

ライラ「ボタモチとかいうお寿司ですよー」

葵「あ……あ、あれはその」

千枝「お寿司じゃなくて、和菓子とかの類ですね……」

ライラ「そうなんですか。ライラさん、皆さんを困らせてしまいました」

葵「いやいや、千枝ちゃん。餅米はあるっちゃ?」

千枝「少しなら……でも小豆は」

葵「黄粉と胡麻があるからゆで小豆の缶詰で代用するっちゃ!」

230: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/18(火) 23:49:31 ID:LUP
――というわけで

葵「お待ちどう!牡丹餅の出来上がりっちゃ!」

ライラ「おー、黄粉と青のりと胡麻なんですね。ライラさん初めて見ました!」

千枝「初めて……ですか?」

ライラ「ライラさん、日本語の勉強をしていてコトワザで見かけましたのですよ」

ネネ「棚から牡丹餅ですか?」

朋「ラッキーがあっちから来たのの例えね」

ライラ「ではいただきますです」パクッ

フェイフェイ「そういえば、日本のガムのような餅米や、甘い豆菓子って受け付けない国もあるケド大丈夫?」

葵「皆殺しだからまず大丈夫ちゃ。それに甘さ控え目にしたしね」

ライラ「……おいしいのです」

「……ライラさんだけが食べるのは勿体ないのです」

葵「大丈夫っちゃ!まだ材料はあるっちゃ!」

千枝「好きなだけご用意しますよ」

ライラ「おー……ライラさんはシアワセものです」

「皆殺しのボタモチ、覚えたのです」

朋「皆殺しで覚えるのはちょっと……」

231: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/19(水) 00:01:44 ID:S8M
梨沙「というか、皆殺しってなんか恐いんだけど」

ネネ「あぁ……つまり、餅米を粒が見えなくなるまで潰すのが皆殺しって言うの」

海「逆に、粒の食感が楽しみたい場合は……手作りっぽいのが好きなのは半殺しって言うのさ」

梨沙「へぇ」

加奈「へぇ」メモメモ

朋「昔は赤いお米で吉兆を占ったりして、おめでたいものって意味だったんだけど」

「それが時代と共に小豆に代わって使われるようになって、江戸時代に当時貴重品だった砂糖を使って、御先祖様への供養を願ったものよ」

ナターリア「ニホンのブンカは奥深いネー!」

アナスタシア「アー、ボタモチやオハギというのは?何か一緒みたいに見えますが……」

朋「いろいろ由来があるけど」

葵「小豆の取れる時期にちょうど萩の花が咲くからおはぎ。牡丹が咲くだからぼたもちって説が有力っちゃ」

千枝「あとは、粒餡が萩の花に似てるからおはぎとか、春に貯蔵してあった小豆を挽いてこしあんにしてるのがボタモチって聞きますね」

海「まぁ地方によって違うからその辺は……なっ」

アナスタシア「ダー、とても勉強になりますね」

232: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/19(水) 00:05:27 ID:S8M
千佳「ぶぅ……」

ネネ「あら?どうしたの千佳ちゃん」

千佳「チカの誕生日なのに勉強会になっちゃってるし……」

葵「でも一つお利口になったっちゃ!」

かな子「まさに棚からボタモチですね」パクパク

ナターリア「アーッ!ケーキがモウ半分しかないぞー!!」

フェイフェイ「かな子ちゃん!!」



かな子「お、美味しいから大丈夫だよ」

ンナワケアルカー

マストレサンヲヨブネー

ダー

ソレダケハー





(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

234: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 07:03:16 ID:TKQ
第20部 誕生日

235: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 07:07:59 ID:TKQ
ジリリリリ

甘奈「む……ふあぁぁぁ……」

「おはよー」

甜花「くーっ、くーっ」

学校も今は冬休み。お仕事もクリスマスということで休みなので、夜遅くまでゲームをしていたみたい

甘奈「ふふっ、よく寝てるね」

シャーツ

カーテンを開け外からの光りを入れる

甘奈「あー……さすがにホワイトクリスマスは望めないなぁ」

空は今日も快晴。そんな今日は……

236: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 07:14:42 ID:TKQ
カタコト

ジャジャーッ

一人で朝ご飯の用意をする

今日はちょっと奮発してカリカリのベーコンとオムレツに、アスパラとグラッセした人参だ

甘奈「むー、でも食べ過ぎるとカロリー消費とか気になるかな?」

ま、念に一度の誕生日だ。これぐらいはバチは当たらないよね

ゴソゴソ

あ、甜花ちゃんが起きたみたい

甜花「ふにゅ……」

甘奈「あ、甜花ちゃん、お早う!今日もいい天気だね」

甜花「あ、なーちゃん……おはよ……くー、くー」

甘奈「寝ちゃダメーっ!」

237: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 07:21:06 ID:TKQ
カチャカチャ

甜花「ごちそーさま」

甘奈「はい、お粗末様。じゃあ、食器片付けるけど、甜花ちゃんは今日何かやることってある?」

多分一日中ゲームかネットをするだけだろうし、なければ一緒にショッピングにでも……

甜花「あ……甜花、今日お友達に呼ばれてて……」

甘奈「がーんっ」

甜花「な、なーちゃんっ?!」

甘奈「あ……ううんっ、なんでもないの!……そっかお友達に……」

甜花「にへ……にへへ。すっごく楽しみ……」

ズキッ

あー、まただ。甜花ちゃんがお友達の話をする度に……

でもダメだよね……甜花ちゃんには甜花ちゃんの

甜花「でね、なーちゃんには内緒にするようにって……あわわわ、今のなし!なんでもないから!」

え?





何……

聞き間違いじゃないよね

甜花ちゃんが私を……

238: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 07:25:59 ID:TKQ
………………
…………
……

甜花「そ、それじゃあ……い、いってくるね」

甘奈「気をつけてね。あ、夕飯までには……」

甜花「あ……もしかすると、お夕飯もいらないかも」

甘奈「……そう…なの」

甜花「あ、あ、あ、その、あのね、なーちゃんが悪いわけじゃなくて……」

甘奈「うん、大丈夫だよ。気にしないでゆっくりしてきてね」





バタン

甘奈「いっちゃった……」

ズキッ

ズキッ

なんか、さっきから心が疼いてる

今まで、ずっと一緒に誕生日を迎えて来てそれが急に……その……うまく言葉にできないけど、疎外されたような、寂しいような



甘奈「……よしっ!」

239: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 07:28:46 ID:TKQ
コソコソ

甜花「♪~」

コソコソ

どうやら甜花ちゃんは気がついてないみたい

コソコソ

甜花「お、お待たせ~」

智代子「大丈夫だよ!こっちも今来たばっかりだから」



あれは……同じ事務所の園田智代子ちゃん?

240: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 07:36:39 ID:TKQ
そっか……同じ事務所の子なら少し安心か

「お待たせーっ!」

え?誰あの子?

「はぁはぁ、ココアさんが準備に手間取るからですよ」

「ごめんね、チノちゃん」

「私より、お二人に……」

「ごめんね、チョコちゃんにテンカちゃん」

甜花「だ、大丈夫……だよ」

智代子「なんのこれしきです」

「じゃあ、いこっか」

テクテク



……えっと、待って。今、同じ制服を着た高校生ぐらいの子と小学生ぐらいの子が、甜花ちゃんと?

まさか、甜花ちゃんをいかがわしいお店で働かせるつもりなの!?





許さん!

241: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 07:42:32 ID:TKQ
カランカラン

「ただいまーっ」

どこかの喫茶店へ入ったみたいね……結構賑わってるみたい

コソコソ

「おい!」

えっと……甜花ちゃんは

「不審者め、両手を上げてゆっくり立ち上がるんだ」ジャキ

ジャキ?何、まさか……

「ここでいったい何をしている?」←銃を向けたまま

甘奈「ひぇぇぇぇーっ!?」

「言え。言わないようなら……」

甘奈「い、い、い、命だけは……」ガクガクブルブル

嘘……私、殺されちゃうの……やだよ、甜花を残して……

ガチャ

「あっれー?リゼ、何してんだ?」

「ココアちゃんが呼んでたよ~」

「あぁ、実は……」

甘奈「た……助けて……」

242: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 07:48:12 ID:TKQ
志保「あれ?……たしか283プロの……大崎甘奈ちゃん?」

え?……たしか346プロのアイドルの……何でこんな……

菜々「あぁ、妹さんが今、手伝ってもらってるから様子を見に来たんじゃないんですか?」ニュッ

志保「そういうことか……あ、リゼちゃん。というわけだから知り合いさんだよ」

そう言われると、リゼと言われた人は銃を下げた

リゼ「なんだ。肉親なら肉親と言えばいいものを……」

マヤ「リゼは急きすぎだよ」

メグ「慌てんぼうさんだね~」

アハハー



甘奈「えっと……?」

243: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 07:52:22 ID:TKQ
…………
……

甜花「……で、クリスマスケーキを作りたくて……その……」

智代子「相談したらラビットハウスの応援にって言うから、こっちで手伝う約束をしたわけと」

甘奈「あは……あははは」

……よかったぁ。甜花ちゃんが無事で

志保「それよりごめんね。妹さんだったんだね。てっきり……」

甘奈「あぁ、それはいいんですよ」

「……でもそういうことなら。私も手伝うから」

ココア「わわわっ、いいのかな?」

甘奈「もちろんだよっ!」

「なんてったって、今日は私と甜花ちゃんの大事な日だしねっ!」

244: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 07:57:06 ID:TKQ
………………
…………
……

ココア「ふぅ……やっと終わったぁ」

チノ「今年もすごくお客さんが入りましたからね」

リゼ「まぁ、今年は……」チラッ

「さらにアイドルが増えたってのもあるからな」

志保「やっぱり若い子の方が……」

菜々「ナナは17歳です!」

チノ「……これ以上問答をやっても仕方がありません。私達のパーティーの準備をしましょう」

マヤ「さんせーっ!!」

245: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 08:00:18 ID:TKQ
コト

コトッ

甘奈「うわぁ……おっきなクリスマスケーキ!」

甜花「す、すごいね……」

智代子「さすがはスイーツファイブ謹製……」ジュルリ

志保「かな子ちゃんと愛梨ちゃんも手伝ってくれたからねっ」

菜々「じゃあ、グラスは行き渡りましたか?」

甘奈「ちょっと待って、こっちにある小さいホールケーキは?」

チノ「あ、それは……」

246: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 08:02:12 ID:TKQ
ココア「二人の誕生日ケーキだよ」

リゼ「ちゃんとろうそくも17本立ってるだろ?」







甘奈「あ……」

247: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 08:07:00 ID:TKQ
嘘……

今まで、誕生日なんてクリスマスと一緒にしか祝ってもらえなくて



それが……



今。目の前に

ポロッ

248: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 08:15:27 ID:TKQ
甜花「わわっ、なーちゃん大丈夫?どこか痛いの?」

甘奈「違うよ……大丈夫だよ、甜花ちゃん。嬉しくて……こんなに……嬉しくて」

「会ったばかりの私にも……」

甜花「なーちゃん……」

ココア「それは違うよ」

そら「会ったその場でまいふれんずだよ!」

菜々「あ、いたんですか、そらちゃん」

そら「そらちん、どんとくらい!」

智代子「ほらほら、涙なんか流していたら、せっかくの誕生日が台なしだからね!」

そら「それじゃ、みんなしんきんぐなう!」



『♪はっぴーばーすでーつーゆー、はっぴーばーすでーつーゆー』

そら「はっぴーばーすでーでぃあまいふれんど!」

『はっぴーばーすでーつーゆー』







加奈「今、そばつゆの話題が」ニュッ

ネネ「まってちがう」

249: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 08:20:02 ID:TKQ
リゼ「じゃあ、ターキーを切り分けるぞ」

志保「ローストビーフにチキンもあるからね」

ワイワイ







聖「クリスマス……世界の皆が誕生日をお祝いしてくれる日……」

イヴ「地球がパーティー会場ですからねっ」



(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

251: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 19:11:10 ID:TKQ
第21話 ドリームホープスプリングも夢の中

252: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 19:16:19 ID:TKQ
小春「小春はサンタさんに会いたいです~」



由愛(それは、小春ちゃんの何気ない一言から始まった)

聖「うん……御礼、言わないと」

由愛(聖ちゃんは聖ちゃんで、今年始めて誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントの両方を貰った御礼がしたいみたい……)

(でも……)





モバP(以下P)「イヴのスケジュール?明日未明までプレゼントを配るって言ってたからなぁ」

由愛「そんなぁ」

(ふ、二人共、起きていられるのかなぁ?)

253: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 19:20:11 ID:TKQ
1900

小春「クリスマスパーティーの始まりですよ~」

聖「わぁ……賑やか。喜びの歌が聞こえる」

由愛「じゃあ、お料理を取ってきますね」





小春「小春はあのケーキを貰ってきます~」

聖「私も……ブッシュドノエルを食べたいな」

由愛「わわわっ、あんまり食べると後で眠くなりますよぉ!」

254: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 19:23:37 ID:TKQ
2030

小春「楽しかったです~。ヒョウくんも来れたらよかったのですが~」

由愛「冬だから仕方がないかもね」

聖「楽しい思い出は仲間で分かち合う……今はそれでいいかも」



小春「もう遅いので今日は女子寮でお泊りですかぁ?」

聖「うずうず……」

由愛「聖ちゃん?」

聖「ま、枕投げ……楽しみ」

由愛(えぇぇぇ!?)

255: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 19:27:02 ID:TKQ
2100

カポーン

聖「大きなお風呂でした……」ホカホカ

小春「むぅ~」

由愛「あははは……」



聖「?」(B82-W59-H86)

小春「くっ……」(B72-W54-H77)

由愛「が、頑張る……」(B72-W51-H73)

256: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 19:30:07 ID:TKQ
2200

聖「みんな寝始めたみたい……」

由愛「あれだけ騒いだからね……ぐっすり寝ちゃうね」

小春「……」ウトウト



由愛「小春ちゃん?」

小春「すー、すー」

聖「静かな寝息だね……お布団まで運んであげないと」クスッ

257: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 19:32:37 ID:TKQ
2300

聖「ふぁ……ふぁぁ……」

由愛「大丈夫?もう寝ちゃいますか?」

聖「ううん(ブルブル)まだ……平気」

由愛「もし寝ても、起こして……あげられるから大丈夫」

聖「ありがとう……」





聖「」コックリコックリ

由愛「ふふふっ」

258: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 19:34:00 ID:TKQ
フトンスーッ

ポンポン

小春「すー、すー」

聖「くーっ、くーっ」



由愛「おやすみなさい。聖ちゃん、小春ちゃん」ニコッ



バタン

259: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 19:37:13 ID:TKQ
バタン

イヴ「ふぅ……なんとか今日中には帰って来れました」

P「おかえり、イヴ」

由愛「おかえりなさい、イヴさん。ホットミルクですが……」

ブリッツェン「ぶもー」

イヴ「わぁ……ありがとうございます」

由愛「ちょっと、大人の方のブランデーを拝借しました」

P「おいおい、イヴはまだ19歳だぞ」

イヴ「大丈夫ですよ。これぐらいなら酔っ払いませんから」

P「ならいいんだが……」

260: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 19:39:14 ID:TKQ
2350

イヴ「それじゃあ、おやすみなさい」

ブリッツェン「ぶもっ!」

P「あぁ、お休み」

由愛「あと、聖ちゃんが御礼をいってましたよ」

イヴ「なんのなんのですよ。なんせ、サンタですからね」





P「……二人っきりだな」

ピトッ

由愛「はい……」

261: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 19:41:12 ID:TKQ
由愛「あの……Pさん……」

P「ん?……どうした?」

由愛「その……欲しいものがあるんですが」

P「……子供だけは却下な」

由愛「違います……」





「ん……」

チュッ

262: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 19:44:48 ID:TKQ
P「由愛……」

チュッ

由愛「Pさん……」

チュッ



ガバッ

由愛「あ……」

P「その……いいか?」

由愛「え……その…………はい」

「成宮由愛じゃなくなるぐらいに……あなたの伴侶になるぐらいにして…ください」ドキドキ



P「それは5年後な」

チュッ

由愛「あ……はい。えへへ……」







「大好きですよ」

263: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/25(火) 19:47:29 ID:TKQ
チュンチュン

シャーッ

由愛「二人ともおはよう」ツヤツヤ

小春「あ……おはようございます~」

聖「ぶぅ……」

由愛「あ……ご、ごめんなさい」

小春「そういえば、サンタさんは来ましたかぁ?」

由愛「はい……」



「私だけのサンタクロースが……ね」

(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

266: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/28(金) 22:34:05 ID:dZR
第22話 でもハードタックだけは簡便な

267: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/28(金) 22:38:25 ID:dZR
ポリポリ

奈緒「スティックタイプも最高だな」

ポリポリ

芳乃「乾麺麭と交互に食べますとより旨さがましましてー」

ガチャ

かな子「おはよー!あ、それしるこサンド?」

愛梨「素朴な甘さが美味しいよねー」

芳乃「はいー」ポリポリ

奈緒「で、二人は帰省か?」ポリポリ

かな子「私は違うけど、最後に、早耶さんと洋子さんといつきさんの分のケーキだけ作ろうって」

愛梨「そしたら、それを見て思いついちゃったの!」

奈緒、芳乃「んー?」ポリポリ

268: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/28(金) 22:42:13 ID:dZR
かな子「じゃあ、ちょっと貰うね」

奈緒「沢山あるから持ってきなー」ポリポリ

愛梨「芳乃ちゃんの乾麺麭もいいかな?」

芳乃「カニヤにしますー?三立にしますかー?」ポリポリ

愛梨「サイズが微妙に小さいけど三立ので」

芳乃「ではー」ポリポリ

かな子「これを……交互に重ねて」

愛梨「ちょっとジャムを塗って安定させようか」

かな子「いいですねっ」



奈緒「なぁ、何をするんだ?」

芳乃「さー?」

269: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/28(金) 22:46:45 ID:dZR
かな子「重ねたらクリームを塗って」

愛梨「ラップで包めば」

かな子、愛梨「ビスケットケーキのできあがり!」

奈緒「へー?変わったケーキだな?」

かな子「これは洋子さんといつきさん用だから」

芳乃「ほー?お二方の生誕は明日でしてー」

愛梨「うんっ、だから明日になればクリームやジャムの水分を吸って、生地のビスケットがしっとりするの」

奈緒「なるほど、よく考えつくなぁ……」

270: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/28(金) 22:49:15 ID:dZR
かな子「で、早耶さんのは」

ドスッ

奈緒「おわっ!?なんなんだ?」



ガチャ

白石「なんなんねーっ!」

夏川「ナーンナーンっっ」

奈緒「まってちがう」

271: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/28(金) 22:55:10 ID:dZR
かな子「これ?前に、亜季さんが軍用のレシピで作ったハードタックっていう、いわえる堅パンだよ」

愛梨「当時、ナイフで切れなくて、銃で撃ってようやく割っていたって話なの」

奈緒「待て待て待て!そんなのをどうやって食うんだ!!」

かな子「えっと、クリスマスの時にくすねた……貰った」

芳乃「不穏なキーワードでしてー」

愛梨「ブランデーがあるから少し漬けて置くんだ」

奈緒「なるほどな……夏美さんに頼んで、でっかい時計で粉砕してもらうのかとm」

ガチャ

夏美「あれはあんな使い方じゃないわよーっ!!」

奈緒「おわっ!?」

272: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/28(金) 22:58:14 ID:dZR
芳乃「どーどー」

夏美「はぁはぁ、誰か噂すると思ったら智絵里ちゃんじゃなくて、あなたたちだったのね」

かな子「勘忍しておくれやす……だったかな?」

夏美「紗枝ちゃんじゃないから、別に無理に使わなくてもいいわよ」

「で、でっかいビスケットをお酒に浮かべて何やってんのかしら?」

愛梨「実は……」

273: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/28(金) 23:00:43 ID:dZR
…………
……

夏美「なるほどね。でも早耶ちゃん、まだ未成年だけど大丈夫なの?」

かな子、愛梨「あ……」

夏美「まぁ、私が見てあげるわ」

サクサクパリパリ

ゴリッ

夏美「~~っ!!」

奈緒「あーあ」

274: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/28(金) 23:04:17 ID:dZR
――ハードタックはゆるふわの力を借りて軟らかくしました

かな子「じゃあ、届けてきますね」

愛梨「ではー」

夏美「ついでだから私も参加するね」

ガチャ



奈緒「いったなぁ」ポリポリ

芳乃「ですねー」ポリポリ

奈緒「じゃあ、お互い」ポリポリ

芳乃「年の瀬まで頑張りましょうぞー」ポリポリ





奈緒「なんか締まらないなぁ」ポリポリ

芳乃「擬音のせいでしてー」ポリポリ

(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

277: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/31(月) 23:16:45 ID:wGx
第22.5話行く歳来る歳

278: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/31(月) 23:20:28 ID:wGx
―事務所

トントン

モバP(以下P)「さて、日を跨ぐ前に終わりましたね」

ちひろ「そうですね、今年もお疲れ様でした」

P「とは言いながら、明日朝にも卯月の様子を見に行くんですがね」

ちひろ「例のイベントですか……なら、一度帰ってからにしませんか?」

P「そうだな……とりあえず今なら新年カウントダウンには間に合いますね」

ちひろ「なら、急いで片付けちゃいましょうか」

279: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/31(月) 23:25:18 ID:wGx
ギィィバタン

P「電気よし、施錠よし」

ちひろ「忘れ物はありませんね」

智絵里(ないよー)

P「あのなぁ……脳内に直接話し掛けてくるなって何度も……」

芳乃(しかしながらー、そなた方のことが心配でしてー)

ちひろ「芳乃ちゃんまで……芳乃ちゃんは明日、地元から生放送ですから早く寝ないと」

芳乃(私ー、これでもじぇいけーでしてー)

智絵里(私もJKだよっ!)

ちひろ「可愛い」

P「可愛い……じゃなく、CIも伊勢神宮でお参りの収録があるだろうに。早く寝なさい」

智絵里、芳乃(はーい)

P「まったく……」

280: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/31(月) 23:32:23 ID:wGx
ちひろ「……あら?そうすると千枝ちゃんはどうしたんでしょう」

P「たしかに……もう寝たのかな?」

芳乃(先ほどお声をかけた際は眠そうにしてましたー)

P「だーかーらー」

芳乃(薮蛇でしたー)

ちひろ「まぁまぁ、よかれと思って教えてくれたのですよ」

P「……うちの事務所って並よりは変なのばかりですよね」

ちひろ「あなたがそれを言いますか?」

281: ◆Vysj.4B9aySt 18/12/31(月) 23:33:36 ID:wGx
P「じゃあ、帰りますか」

ちひろ「はいっ!」







よいお年を

284: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/01(火) 20:37:11 ID:EO5
第23話 姫はじめは和菓子づくり?

285: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/01(火) 20:42:43 ID:EO5
テレビ「一流芸能人はこちら(ry

加蓮「は~」

凛「すごいね……」

奈緒「だろ、だろっ!」

凛「なんで奈緒が興奮するかはともかく」

加蓮「あれが、こないだのどら焼きを作ったとこの作品なんだ……」

響子「和菓子作りってすごいですね」カチャカチャ

「あ、みかん置いておきますね」

卯月「ありがとう、ママ」

響子「いえいえ」

美穂(う、卯月ちゃん……また)

奈緒(今、響子を)

凛(ママって……)

加蓮(それで動じないメンバーもメンバーだけど)

286: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/01(火) 20:48:06 ID:EO5
加蓮「でもあんなに難しくは無理でも、ホットケーキとかを動物の形にしたりとかはやれるよね」

凛「もしくは、オムライスに絵を書くのとかみたいに?」

奈緒「お、おい……」

響子「……だーかーらー!アレは猫なんですってば!」

卯月「響子ちゃん、落ちついて!」

美穂「うんうん、練習あるのみだよ!」

奈緒(あれで練習したんだ……)

凛(頼子だったかな?評価に困っていたし)

加蓮(由愛ちゃんや沙紀も反応に困る代物だもんね……)

287: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/01(火) 20:51:20 ID:EO5
響子「わかりました!」バン

美穂「お、落ち着いて、響子ちゃん」

卯月「そうそう、お昼の蛸上げみたいになっちゃうよ」

響子「大丈夫です!私は落ち着いてます!」

奈緒「で、何をするんだ?」

響子「よくぞ聞いてくれました!」

加蓮「(奈緒……どうしてそんな…自ら火中の栗を拾うなんて)」

凛「(何かあったら奈緒に全部押し付けないと)」

奈緒「(お前ら……)」

288: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/01(火) 20:58:58 ID:EO5
響子「明日の朝、材料は準備しますので、各自でホットケーキを焼きましょう」

「それで、ドリーム対決、ホットケーキ創作物です!」

奈緒「なるほど……な」

卯月(思ったより平和的でよかったです)

美穂(ふぇぇ……朝、起きられるかなぁ)

凛「なるほど……芸術的センスと料理の腕。それぞれが両立してないと作品は完成しない」

加蓮「いいね、ついでだからアニメキャラを作りそうな奈緒のを、プロデューサーやみんなに拡散させないと」

奈緒「マテ」

289: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/01(火) 21:03:18 ID:EO5
美穂「でも、なんで明日の朝なの?」

卯月「軽くなら今からでも……」

響子「もう21時過ぎてますよ」

卯月「あれぇ?」

美穂「いつのまに?」

響子「それに正月二日から炊事家事裁縫を始めるのは、姫はじめと言って古来からの行事なんですよ」

美穂「ひ、ひ、姫……(///)」プシュー

卯月「は、は、始めって(///)」プシュー

奈緒「あ、あのその……(///)」プシュー

凛「ぷ、プロデューサーもいないのに(///)」プシュー

加蓮「だ、大胆だね(///)」プシュー





響子「はい?」

290: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/01(火) 21:06:14 ID:EO5
響子「えっと……ひょっとして、正月に初めて    するあれと勘違いしてません?」

卯月「わ、わ、わっ!(///)」

美穂「そんな、大声で(///)」

凛「さすがは経験者だね……(///)」

加蓮「あれ?奈緒?」



奈緒「ぷしゅるるるぅ~」



凛、加蓮『な、奈緒が果てた!!』

291: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/01(火) 21:09:15 ID:EO5
響子「違いますからね。いわえる、古来の女性の分担する炊事洗濯裁縫等のお仕事を2日から始めることが本来の姫はじめなんです!」プンプン

凛「な、なんだ、びっくりした……」

加蓮「とりあえず、奈緒を寝かしてきたよ」

卯月「……」

(は、恥ずかしい……)

美穂「……」

(どうしよう……みんなの顔が見られないよぉ)

292: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/01(火) 21:11:50 ID:EO5
響子「まぁ、何にせよ、明日の朝が楽しみですね」ルンララ

凛「まぁ……」

加蓮「いいか……」





―翌日、卯月のぴにゃこら太と、美穂のプロデューサーくんの形のホットケーキが優勝するが、この時点では誰も知らない



(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

296: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/03(木) 22:24:40 ID:z4G
第24話 林檎肆姉妹

297: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/03(木) 22:34:39 ID:z4G
――正月前

ゴソゴソ

巴「それじゃあ、今年も世話になったのぉ」

そら「ねくすと、にゅーいやー!」

モバP(以下P)「何だ?もう帰るのか?」

巴「ワシはともかく、そら姉さんは飛行機だからのぉ」

そら「あてんしょんぷりーず!」

P「ははっ、夏美の前でやるなよ。じゃなくて……」

巴、そら「?」



ドタドタドタ

P「おっ、来たな」

298: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/03(木) 22:40:33 ID:z4G
ガチャ

あかり「お二人が」

忍「帰省と聞いて」

あずき「一足早い」

志希「にゃはは~誕生日プレゼントだよ~」

巴「な、なんじゃあ?」

そら「ふんふん、なるほど。あっぷるしすたーずってとこ?」

巴「あっぷる……りんご姉妹じゃと?」

志希「そう!そのとおーり!」



あかり「もぎたてりんごを両手に抱え」

忍「目指せ林檎で全国制覇!」

あずき「私達、林檎四姉妹が」

志希「電報一つでただいま参上!!」



忍、あかり、あずき「まってちがう」

志希「ありゃりゃ?間違えちゃったかな?」

299: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/03(木) 22:49:34 ID:z4G
あずき「それじゃあ、アユマリン大作戦だよ」

忍「たしか、空自の第六航空隊だっけ?F-1支援戦闘機の」

志希「爆弾抱えた空の通り魔だね~」

そら「さぶまりん相手のおーばーきる?」

巴「ええ……」←アニメを見てない

あかり「……」←放送されてない地方

P「艦爆傭兵隊の話はそこまでだ。つまり、この四人でりんごをアピールするチームというわけだ」

巴「なるほど、青森、長野、山形、岩手といえばりんごの産地じゃのう」

あかり「♪とーもーだちがでーきーたー」

四人「♪りんごのめーさんち~」

そら「スイカの歌のりすぺくと?」

巴「ただのパクリじゃな」

P「P、なんのことかわかんない☆」

巴「やめぃ」

300: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/03(木) 22:53:31 ID:z4G
あずき「ともかく、アピール大作戦の一環で」

忍「りんご一箱と」ドスッ

巴「おわっ!」

つ【10kg入り林檎一箱】

志希「さらに志希ちゃん特製のリンゴのフレグランスをしんてー」ポンッ

そら「さらに!?」

巴「こんなに持って帰れっちゅうんか!」

あかり「あ、よかったらクール便もあるんご」



巴、そら「先にそれをいわんかい!!」

301: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/03(木) 22:59:55 ID:z4G
――三日

――村上組

黒服達「お嬢、お誕生日おめでとうございます!」

巴「おぅ、毎年恒例とはいえすまんのぅ」

黒服A「そういえば、先ほどお嬢の事務所から何か荷物が届きましたが……」

巴「いやな予感がするのぅ」

黒服B「……りんご一ダースとりんごの菓子でしたが」

巴「やっぱりやりおったか!!」

「……まぁよいわ。皆で喰うといい」

黒服達「はっ!」

オレアカリンゴチャンノ

シキニャンノフレグランススハスハ

ナンカテクドー!

リンゴダイサクセン!

巴「……ウチとこはいいが、そら姉さんは大丈夫かのぅ?」

「ちと心配じゃ」

302: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/03(木) 23:06:05 ID:z4G
――福岡

そら「りんごジュースに、りんごジャムに、りんごまるごとアップルパイ、りんごのコンポートにそれからそれから……」





「……そらちん、ゴールしていいよね」ガクリ

――近所におすそ分けしました

303: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/03(木) 23:17:47 ID:z4G
――後日

杏「ねーねー、プロデューサー」

P「ん?仕事が終わってからなら帰れるぞ」

杏「ちぇー……じゃなくて」





雪菜「秋田に」

ネネ「群馬に」

杏「北海道でも林檎は採れるんだけど」

P「……言われると思ったがな」

杏「うんうん」

P「福島でも取れるんだ。そして、福島出身といえば……」

ネネ「あ……」

雪菜「そういえばぁ……」

304: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/03(木) 23:19:51 ID:z4G
「ヒ…………」





「ヒィィィィ……ヒャッハァァァァァァ!!!」





P「本人には内緒だぞ……」

杏「うん……なんかごめんね」



(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

307: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/07(月) 19:35:50 ID:Zxa
第25話 七つの海原、大陸衝いて

308: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/07(月) 19:45:34 ID:Zxa
――7日朝

ネネ「それじゃあ、七草粥を配りますね」

夕美「一人一杯だからね」

ゾロゾロ

智絵里「暖かい……です」

かな子「うぅ……昨日のケーキにお餅ぃ……」

杏「諦めなって……なんだっけ?移植同権?」

ネネ「医食同源です!」

千枝「簡単に言いますと、健康を保つため毎日の食事を、きちんと栄養バランス取っていただきましょうという考えです」

杏「そう、それ……でも、朝早くから並んで、食べられるのか雑草入りのお粥なんだもんなぁ」

夕美「へぇ……杏ちゃん。じゃあ、私と一緒に『若草摘み』に行こうか」

杏「へ……あ…その……」

夕美「大丈夫。命までは取らないから」

唯「」ガクガクブルブル

千枝「ゆ、唯さん?!」

杏「た、助け……」

夕美「大丈夫。学校が始まるまでには終わらせるから」ズルズル

杏「あー……」ズルズル



かな子「もう、杏ちゃんったら」

智絵里「えへへ」

309: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/07(月) 19:48:07 ID:Zxa
ネネ「そういえば、芳乃さんと奈緒さんがいませんね」キョロキョロ

智絵里「本当だね……寝坊かな?」



マテー

智絵里「ん?」

310: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/07(月) 19:53:09 ID:Zxa
タタタタッ

奈緒「バレたぞ、芳乃!走るぞ!!」

芳乃「捕まるわけにはー」

ドドドドー

響子「こらー!二人とも朝からお饅頭なんか食べて!」



智絵里「朝からお饅頭?」

ネネ「胃に持たれそうです」

千枝「エネルギーやカロリー接取という意味では間違いではないのですが……」



ドドドド

響子「ちゃんと七草粥を食べないとダメですよ!」

奈緒「だから、粥じゃないが七草なら食べたって!」

芳乃「私は三ついただきましたー」



ネネ「どういうことなんでしょう?」

かな子「とりあえず捕まえればいいのかな?」

311: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/07(月) 19:59:53 ID:Zxa
ゼーゼー

奈緒「み、みんなよってたかって……卑怯な……」ハァハァ

芳乃「で、でして……」ハァハァ

響子「二人とも、その七草おはぎでは反って胃にもたれたりしますよ」

千枝「七草おはぎ?」

ありす「この間、奈緒さんが行った和菓子屋で6、7日限定で発売される七草がおはぎの餅の部分に練り混まれたモノです」ニュッ

千枝「ありすちゃん、解説ありがとう」

ありす「いえいえ」

智絵里「そういえば、昨日二人でどこかに出掛けていたよね?」

奈緒、芳乃「ギクッ」

ネネ「これだけわかりやすいと、もうツッコミたく無くなります……」

312: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/07(月) 20:04:24 ID:Zxa
響子「んもう……二人共、今日は学校から帰ったら『タニタ』してもらいますからね」

奈緒「ゑ゛?」

芳乃「それだけは、それだけは勘弁をー」ペコペコ

ユルシマセン

ソコヲー



千枝「芳乃さんでも苦手なのがあるんですね……」

智絵里「あはは……」

唯「藍子ちゃんの『おさんぽ』に、夕美さんの『お花見』に、響子ちゃんの『タニタ』はウチの三大トラウマだから……」ガクガクブルブル

千枝「唯さん?!」

313: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/07(月) 20:07:37 ID:Zxa
かな子「ま、それはともかく」

ネネ「今日から新学期です」

智絵里「身を引き締めて頑張ろうねっ!」

千枝「はいっ!」







杏「セリナズナゴギョーハコベラホトケノザスズナスズシロー」

夕美「あれ?またやり過ぎちゃったかな?」



(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

315: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/14(月) 21:35:25 ID:YgM
第26話 時は一瀉千里なり

316: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/14(月) 21:40:31 ID:YgM
――事務所

ガチャ

モバP(以下P)「ただいま戻りました」

由愛「あ……お帰りなさい」

聖「お帰りなさい」

法子「お帰り!ドーナツならあるよ」

ちひろ「お帰りなさい。今日はまだ暖かかったですね」

P「やはり、太陽が出ているといないとでは違いますからね」

「そうそう、今日は成人式だったんですね。振袖姿の女性が沢山いましたから」

由愛「むー」

聖「不和の波長……」

法子「ドーナツに着物って合うのかなぁ?」

317: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/14(月) 21:43:34 ID:YgM
ちひろ「なるほど……そうすると今年は13歳組が成人式なわけですね」

由愛「え?……どうして?」

聖「不思議な音階が聞こえる?」

法子「モバマス開始から、もう7年経ったってことかな?」

P「サザエさん時空って素晴らしいですね」

ちひろ「今でもお肌はぴちぴちですよ」

318: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/14(月) 21:47:05 ID:YgM
聖「あ……なら、結婚できる?」

P「待て待て、現実問題。お前達は13歳のままだからな」

聖「ぷー」

由愛「ひ、聖ちゃん……」

法子「アタシは……まだドーナツと一緒にアイドルを楽しみたいかな?」

ちひろ「法子ちゃんらしいですね」

法子「だって、ドーナツだもんね。無限の可能性があるよ」

P(どういう意味なんですかね?)ヒソヒソ

ちひろ(厨二病でしょうか?)ヒソヒソ

319: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/14(月) 21:50:24 ID:YgM
P「でも、まぁ……」

「みんなにはまだまだ無限の可能性があるからな。アイドルとして、一人の女の子として」

聖「わぁ……私も?」

由愛「えへ……えへへ。Pさんがそう言うなら……」

法子「うんうん。これから何種類ものドーナツとの出会いがあるか、わからないもんね」

由愛「の、法子ちゃん……」

P「法子は相変わらずだなぁ」

ちひろ「諦めないでくださいな」

320: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/14(月) 21:56:06 ID:YgM
ボーンボーン

P「お、もうこんな時間か。みんな気をつけて帰れよ」

法子「はーい」

聖「それじゃあ……」

由愛「Pさん、また明日…」

ギュッ

由愛「え?」

チュッ

由愛「……ふあぁ(///)」

P「またゆっくりしような」

由愛「あ(///)……は、はい!」



ユメチャーン

由愛「あ……それじゃあ……また(///)」



マッテー





P「……18でも結婚できるのは伏せておくか」

321: Pと由愛は懇ろの仲です 19/01/14(月) 22:05:18 ID:YgM
P「さて、みんなの夢と希望を叶えるため、魔法使いさんはかぼちゃの馬車の作成といきますかね」

ちひろ「はっ?何を今更ロマンチストぶってるんですか」

P「うわ……辛辣」



アーデモナイコーデモナイ

ヨサンカクホトヒヨウノミツモリヲ





ちひろ(ちっひにもいい人いないかなぁ……)グッスン

(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

323: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/16(水) 19:29:05 ID:rrC
第27話 あなたとなら幸せ

324: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/16(水) 19:35:31 ID:rrC
――283プロ

結華「おっはよーっ!」

霧子「あ……結華ちゃん、おはよう」

摩美々「おはよー」

結華「あれ?二人だけ?こがたんにさくやんは?」

霧子「あ……さっきプロデューサーさんに呼ばれて」

摩美々「悪いことでもしたのかなー?」

結華「それはまみみんだけでしょ」

摩美々「なんともー」

「あ、誕生日おめでとう」

結華「およ。三峰の誕生日を知っているとは、まみみんも隅におけないねぇ」

摩美々「ブローチだけどいるー?」

霧子「わ、私は……おとうふのハンバーグを」

結華「わぁ……ありがとう!三峰、感激だよ!!」

325: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/16(水) 19:41:39 ID:rrC
ガチャ

283P(以下P)「おっ、結華も来てたか」

咲耶「結華、おはよう」

恋鐘「おはようたい!」

結華「Pたんも、さくやんもこがたんもおはよう!」

P「ん、おはよう」

結華「……れ?それだけ?」

P「あぁ……今日はみんなに報告があるからな」

結華「もう!今日が何の日か知ってるくせにぃ」

P「今日?たしか、伊東初代GF長官にロッパに小野田少尉の命日だな」

摩美々「チョイスがびみょー」

霧子「えっと……その…あの……」

咲耶「他には当時の総理大臣、近衛文麿の『国民政府を相手とせず』宣言もあるな」

結華「さくやんまでぇ……」

326: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/16(水) 19:47:36 ID:rrC
結華「むぅ……レッスンに行ってくる!」

バタン

P「…………誰か、胃薬はないか」キリキリキリ

恋鐘「言い出しっぺがそれでどないするたい……」

霧子「は……はい。あとお水です……」

P「霧子は優しいなぁ……」ナデナデ

霧子「ふぇぇ……あの…………あぅ(///)」

咲耶「さて、茶番はそこまでだな」

摩美々「結華のレッスンが終わるまでにやっとく?」

恋鐘「料理の方は全部任せとき!うちの腕の見せ所たい!!」

咲耶「……霧子、摩美々。恋鐘を手伝ってやってくれないか」

摩美々「ん……」ガタッ

霧子「はい」ガタッ

恋鐘「ちょっと!うちが信用ならんたい?!」

咲耶「いや、少しでも早い方がいいと思ってな。もし気に障るようならすまなかった」

恋鐘「う……なら、いいたい」

327: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/16(水) 19:49:44 ID:rrC
摩美々「ケーキは?」

霧子「うさぎ亭で買ってきました」

咲耶「あぁ、あの焼きシューで有名な。なら期待できるな」

恋鐘「あとはプロデューサーのプレゼントだけたい」

P「あぁ……」







「うまく咲いてくれればいいんだが」

328: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/16(水) 20:06:45 ID:rrC
…………

結華「ふぅ……」

(なんだか、今日はレッスンも散々……)

(体力ばっかり使って、何も上がらなかったなぁ……)

(まったく…Pたんが三峰の誕生日を……)

(Pたん……)

(……)

(えと……)

(こんな気持ちって――――)





(やきもち――?)

(三峰…私――――Pにやきもちを焼いてる?!)



(……やっぱり)

(――好きなのか)

329: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/16(水) 20:09:07 ID:rrC
結華(でも――――)





(誕生日を覚えてもらえなかったってことは)





(わた――三峰には縁がなかったんだなぁ……)

330: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/16(水) 20:10:18 ID:rrC
結華(うん、また三峰として……)

(切り替えが必要なんだけどなぁ……少し、未練があるみたい)



(バレないようにしないと)



ガチャ

331: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/16(水) 20:14:46 ID:rrC
ガチャ

結華「今戻り」

パンパーン

結華「うひゃあ?!」



恋鐘「結華ーっ!」

咲耶「誕生日」

摩美々「おめでとー」

霧子「…ございます」



結華「えっと……」

P「どうにか間に合ったようだな」

332: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/16(水) 20:21:59 ID:rrC
結華「ってことは」

P「あぁ、担当アイドルの誕生日を知らないプロデューサーがいるわけないだろ」

「ちな、恋鐘は来月の25日、摩美々は5月24日、咲耶は6月27日、霧子は9月23日だな」

恋鐘「うちへのプレゼントは結婚指輪でいいたい!」

摩美々「それはだめー。あ、婚約指輪ならー」

咲耶「養子以外の手段で、同じ苗字を希望しよう」

霧子「あの………私との子供を……」

P「わー、Pたん。大変だなぁ(棒読み)」





結華「……」

「くすっ……」

333: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/16(水) 20:26:18 ID:rrC
P「ま、まぁともかく、今日は結華の誕生日だ。みんなお祝いをしようか」

「あ、俺からのプレゼントは黄色のヒヤシンスだ」

結華「こんな寒い時期なのに……花が咲いてる…」

P「知り合いのアイドルに頼んで特別に手に入れた……というか、さっきまで暖房で無理矢理な」

摩美々「どこの三代目シンデレラなのー?」

結華「なるほど。だから、硝子の鉢が暖かいんだ」

咲耶「ん……黄色のヒヤシンスって、たしか花言葉は」

334: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/16(水) 20:28:15 ID:rrC
結華「ふふっ」



「自分の誕生日の花の花言葉ぐらい知ってるからね……」





「大好きだよ……P」

チュッ





(o・▽・o)&(●・▽・●)バリイヤシカー

336: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/26(土) 14:43:34 ID:lGk
第28話 胃腸薬必須

337: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/26(土) 14:44:51 ID:lGk
つ【体重計】

かな子「……」ゴクリ








かな子「うわぁぁぁぁんっ!やっぱり○○キロ増えてるぅぅぅぅ!」

338: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/26(土) 14:50:16 ID:lGk
かな子「今年こそ……」

「今年こそ痩せないと」





――事務所

ガチャ

かな子「おはようござ……」

モバP(以下P)「加蓮が消えただとぉ!!」

あきら「」オロオロ

奈緒「とりあえず、空いているメンバーに富士そばの前で見張らせれば……」

P「いや、こんなこともあろうかと加蓮のスマホにGPS装置をつけておいた」

奈緒「なるほど……そこで点滅しているスマホが加蓮のじゃなかったらよかったのにな」



P「ちっくしょおおおおおーっ!」

339: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/26(土) 14:52:38 ID:lGk
かな子「えっと……みんなどうしたのかな?」

智絵里「あ、かな子ちゃんおはよ……」

かな子「智絵里ちゃん、おは」

杏「ねぇ、かな子ちゃんって太った?」





かな子「がーん」





智絵里「せ、せっかく言わないようにしたのに……」

杏「でも、事実は事実だからねぇ」

340: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/26(土) 14:56:18 ID:lGk
P「何ぃぃぃ?!かな子が太っただとぉぉぉ!!」

かな子「ひぃぃぃ、ゆ、許して……」

P「まぁ、いい。今は加蓮だ」

ピコ

奈緒「お、でれぽで加蓮を発見したヤツから続々情報が入ってきたな」

P「よーし、追い込めに行くぞ」

ガチャ

バタン



かな子「ええと、加蓮ちゃんってことは……またジャンクフードかな?」

あきら「その……」

杏「実はね」

341: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/26(土) 14:59:43 ID:lGk
――回想

あきら『ふーん、富士そばでポテチそばデスか……』

加蓮『何々?ポテチって?』

あきら『あ、加蓮……さん』

加蓮『あはは、そんなにびっくりしないでもいいよ』

あきら『すみません……まだ慣れなくて』

加蓮『気にしないでいいから。で、ポテチだって?』

あきら『はい……店舗限定でおそばの上に、自家製ポテトチップスを乗せたおそばだそうデス』

加蓮『自家製……』

342: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/26(土) 15:06:01 ID:lGk
智絵里「で、レッスンまで時間があったからって、加蓮ちゃんがお店まで行っちゃったんだよね……」

あきら「すみません……」

杏「あきらが謝ることじゃないよ……それより、かな子ちゃんは、もう少しなんとかしないとマストレさんがドリルサージャント化するよ」

かな子「うぅ……20キロマラソンに5キロ遠泳に三日間の山篭もりなんて」

あきら「レンジャー訓練デスか?!」



智絵里「とりあえずしばらくマストレさんはお休みだから、それまで食事制限と全身運動しないと」

かな子「う、うん……」

343: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/26(土) 15:11:02 ID:lGk
あきら「じゃあ、ちょっとネットで効率のいいダイエットを聞いてみますね」

かな子「わぁ……お願いできるかなぁ」

あきら「まかせて下さい」

あきら「えっと……『かな子さんが○○キロ太ったので効率よく痩せる方法は』」

杏「へ?ちょ、ちょっと!!」

あきら「はい?」ポチッ送信

智絵里「あぁ……」

杏「あのね……」ピピッ

「うわ?!もう来た!!」

智絵里「えっと……トレーナーさん達がすぐ来るそうです」

かな子「え……」サメザメ

あきら「まさか……」

344: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/26(土) 15:15:54 ID:lGk
バタン

ベテラントレーナー「三村ァ!」

ガタン

トレーナー「三村ぁぁぁぁ!」

パリィィィィン

ルキトレ「かな子ちゃん!」

かな子「あわわわ……」

ベテラン「とりあえず連行だ」

トレーナー「姉さんに言われてましたがこんなにとは……」

ルキトレ「あきらちゃん情報ありがとうね」

かな子「ひぃぃぃ……」ガタガタブルブル

バタン



杏「あー――」

智絵里「しばらく会えませんね」

あきら「あの……えっと……」



杏「あきらもチャレンジする?レンジャー訓練を」

あきら「んんっ?!」ブンブン

345: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/26(土) 15:17:49 ID:lGk
杏「あぁなりたくなかったら、控え目にね」

智絵里「杏ちゃんもあまり自堕落なことをやると」

杏「大丈夫だって。杏はあまり太らないから……」





智絵里「きらりちゃんに通報するよ」

杏「」ブルブル

346: ◆Vysj.4B9aySt 19/01/26(土) 15:22:49 ID:lGk
あきら「……」

(拝啓、新潟のお父さんお母さん。あきらはとんでもない所に入ってしまったようです)

(人生には三度は死を覚悟しないといけないとは聞きますが……早くも感じてしまうとは)

(生きて帰れることを願って、先輩方の死を犬死にしてはいけませんデス)

(それではまた……お便りします。敬具)







――その頃

加蓮「まだ注文してないのにー!」

P「いーや、今すぐに帰るぞ」

奈緒「そばにポテトチップスなんて、どうにも加蓮の健康に悪そうな食事を認めるわけにはいけないからな」

加蓮「うわーん!」



(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

348: ◆Vysj.4B9aySt 19/02/03(日) 15:13:26 ID:CDM
第29話 笑う角には鬼来たる

349: ◆Vysj.4B9aySt 19/02/03(日) 15:17:36 ID:CDM
――事務所

ガチャ

智絵里「お、おはようございま……」

ヴォォォォォォ

バリバリバリバリ

智絵里「え……えと」

ちひろ「やりますね……ミニガンの一点集中射撃を喰らって立っているとは」

モバP(以下P)「そちらこそ……シンバの30mm喰らって生きているなんて」

智絵里「え……えと?」

奈緒「智絵里ーっ!」

比奈「こっち!こっちっス!」

菜々「這って来て下さい!」

智絵里「あ、みんな……」

350: ◆Vysj.4B9aySt 19/02/03(日) 15:22:33 ID:CDM
智絵里「い、いったい何が?」

奈緒「それがな……」





――回想

P「今日、節分ですけど半数がインフルで休みですから、我々だけでやりますか」

ちひろ「そうですね。小さい子達は概ね罹患しちゃってますし、ネネちゃんみたいに妹さんがかかっていたりしてますからね」

P「……雪美を見舞いに行った千秋は自業自得だとは思うがな」

ちひろ「まぁまぁ」

P「それでどうします?一般の『鬼は外福は内』でやりますか?それとも」

ちひろ「あら、鬼なんてどこにいるんですか?」ニコニコ

P「あぁん?」イラッ

ちひろ「うふふ…………ふっ」

351: ◆Vysj.4B9aySt 19/02/03(日) 15:25:01 ID:CDM
菜々「というわけなんですよ」

智絵里「あはは……」

比奈「とりあえずこうしていれば、弾には当たりませんし……」

ガチャ

ほたる「おはようござ……」

バリバリバリバリ

ヴォォォォォォ

ほたる「わわわわっ!」ビシバシ



智絵里「ほたるちゃん!!」

352: ◆Vysj.4B9aySt 19/02/03(日) 15:28:49 ID:CDM
――智絵里によるおしおきがありました

P「ごめんな、ほたる」

ちひろ「ごめんなさい、ほたるちゃん」

ほたる「い、いえ、私が犠牲になることで喧嘩が納まるというなら、それでもう充分ですよ」ニコッ

P「ほたる……」ジーン

ちひろ「ほたるちゃん……」ジーン

菜々「うぅ……年を取ると涙脆く」グスグスッ

智絵里「菜々さん……」

比奈「とりあえず仲直りしたところで、奈緒ちゃんから相談があるそうっスよ」

奈緒「実は……」

354: ◆SZ1mhBDJjUdN 19/02/03(日) 15:44:02 ID:CDM
ほたる「わぁ、かわいい赤鬼さんですね」

比奈「和菓子っスか?」

ちひろ「もしかして番付で有名な……」

奈緒「うん、いつもの小さくらや一清の節分限定の恵方巻きの和菓子でな……」

芳乃「昨日、参った際に大量に買い込まれましてー」ニュッ

奈緒「お、おい!その話は……」

P「奈緒、後で体重とウエストを調べさせてもらうからな」

奈緒「うぅ……」

菜々「なるほど。わかりました!奈緒ちゃんはこのお菓子をみんなに配りたいのですね」

比奈「そういうことっスか」

ちひろ「でも、女子寮にいる子達はともかく、実家とかはどうするんですか?」

智絵里「そこは」

芳乃「お任せあれ」



リップ

バン



ウィンクルエフェクト

355: ◆SZ1mhBDJjUdN 19/02/03(日) 15:47:21 ID:CDM
――市原家

仁奈「うーっ、咳は止まって熱もねーでごぜーますよ」

仁奈母「だーめ。インフルエンザは一週間は休まないとね」

仁奈「退屈でごぜー……あ、何か光が」

仁奈母「何事!?」





仁奈「わぁ……鬼でごぜーます」

仁奈母「『早くよくなってね』……あのプロデューサーさん達の仕業ね。今度、ちゃんと御礼を言うんですよ」

仁奈「わかったでごぜーます!」

356: ◆SZ1mhBDJjUdN 19/02/03(日) 15:51:40 ID:CDM
――栗原家

しーちゃん「ごほんっ、ごほん!」

ネネ「咳はまだ止まらないけど峠は過ぎたみたい……よかった」

しーちゃん「お姉ちゃん……事務所行かなくていいの?」

ネネ「大丈夫よ。ちゃんとお休みを取っているからね」

しーちゃん「でも……あれ?何か光が」

ネネ「芳乃さん?!」





しーちゃん「えっと……赤鬼の……恵方巻きなの?」

ネネ「あ、ほら奈緒さんの字で『元気になれゆ』ですって……『ゆ』?!」

しーちゃん「『ゆ』って……ふふふっ」

ネネ「あ……やっと笑ったね」

しーちゃん「だってぇ」

358: ◆Vysj.4B9aySt 19/02/03(日) 15:58:09 ID:CDM
――収録現場

サーサー

愛梨「雨が降って来たね」

かな子「うん。屋内でよかったねぇ」

唯「みんなインフルエンザになっちゃったけど、二人が元気でよかったよ」

千枝「はい、みんなの分まで頑張りましょう」

かな子「じゃあ……あれ?白い光が」



唯「うっわー!かわいい鬼さんだねー♪」

千枝「食べるのが勿体ないですね」

かな子「美味しいから大丈夫だよ」モグモグ

愛梨「もう、かな子ちゃんってば!」

アハハ

359: ◆Vysj.4B9aySt 19/02/03(日) 16:01:07 ID:CDM
唯「ねぇ、千枝ちゃん」

千枝「はい?」

唯「唯ちゃんって元気かな?」

千枝「唯ちゃん……あ、えっと……最近会ってませんね」

唯「ねぇ、ゆいの分のコレだけどさ……」

千枝「大丈夫ですよ。千枝が頑張りますから」



リップ

バン



ウィンクルエフェクト



――福は回るよどこまでも

――幸せを運んで鬼は旅をします

(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー

361: ◆Vysj.4B9aySt 19/02/07(木) 17:37:57 ID:FEF