1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/09(金) 03:11:16.674 ID:gyuzQsvnK.net
不動産屋「いわゆる事故物件という…」

俺「人が…死んでるんですか?」

不動産屋「…ええ、それで…」

俺「まさか、幽霊とか?(笑)」

不動産屋「出る、という話があるんです…私も実際に見たわけじゃないんですが、入居された方は毎回すぐに引っ越していかれます」

俺「…」

不動産屋「大家さんはお祓いをしたといってますし他の部屋の入居者の方も特に何も仰ってないですし」

俺「…」

不動産屋「あ、さすがに事件当時の方はもういらっしゃいませんけどね、でも他の部屋には特に問題は無いみたいです」

俺「…」

不動産屋「…」

不動産屋「やっぱりやめときましょうか」

俺「いや、そういう意味で聞いたんじゃないです、俺幽霊とか信じてないんで」

不動産屋「え?」

俺「この家賃でこの間取り、駅もコンビニも近くて日当たりもいい、築年数もさほどではない、おまけに敷金礼金なし」

不動産屋「はい」

俺「この条件なら一応内見して問題なければすぐ申し込みたいです」

不動産屋「は、はい、ではそのように用意しときますので来週にでも内見を」

俺「よろしくお願いします」



不動産屋「…大丈夫かなあ」


2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/09(金) 03:13:08.636 ID:gyuzQsvnK.net
~内見の日~

俺「うわー、凄いマンションだな」

不動産屋「そうですね、他の部屋は家賃3倍ですからね、物件自体は良いものなんですよ」

俺「すっごい得した気分」

不動産屋「で、では、開けますよ?いいですか?」ゴクリ

俺「やっぱり心配ですか?」

不動産屋「い、いえ、大丈夫です、なんか台詞が逆みたいですねアハハ(汗)」

俺「ははは」

不動産「では」ガチャ



不動産屋「電気はここです」パチッ…チカチカチカ…ブツン

不動産屋「ひっ!」ビクッ

俺「電球が古かったんでしょ、まだ昼間だから電気いりませんよ」

不動産屋「あっ、え?あっ、ああ、まあそうですね(汗)」

俺「よいしょ」クツヌギー



俺「ん?このクローゼット、お札が貼ってあるな」

不動産屋「じ、実はこのクローゼットのポールにロープを掛けて若い女性が…」

俺「あ、そうですかまあ扉開けるのには問題ないな」ガラガラ

不動産屋「ひっ!」ビクッ

俺「少し…カビくさいかな…でもひんやりしてる…ワインとか入れとくのにいいかもな」

不動産屋「…」



不動産屋「では、契約手続きはこれで全てです」

俺「ありがとうございました」

不動産屋「あの…無理しないでくださいね…」

俺「大丈夫ですよwww」


4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/09(金) 03:13:42.321 ID:gyuzQsvnK.net
~引っ越し初日~

俺「ふう…まだ開けてない荷物もあるけど、一通り片付いたかな」缶ビールプシュッ

俺「風通しいいから扇風機要らないな」

電気「チカチカチカ…」

俺「あれ?ここの電球も換えなきゃだめか?仕方ない、コンビニに売ってるかな」ヨイショ

電気「パカー」

俺「あれ?ついた…」スイッチパチパチ

電気「パカパカ」

俺「…明日でいいか」

俺「いずれにしても…何かつまみが欲しいな、やっぱコンビニ行くか」ドアノブガチャ

ドア「…」ズシッ

俺「ん?何かドアが重いぞ?」

ドア「…」

俺「ぬおーっ」グイイッ

ドア「バカンッ」

俺「開いた…これは…昼夜の気温差で気付かなかったけど実は立て付けが悪いとかか?不動産屋に言っておこう」


6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/09(金) 03:14:36.472 ID:gyuzQsvnK.net
俺「ただいま~、って誰もいないのに(笑)」

電気「パカ」

俺「あれ?今俺スイッチ押したっけ?まあいいや」

俺「おでんと、ポテサラと、コロッケと、ポテチ…と」ズラッ缶ビールプシュッ

俺「…」モグモグ、ゴクゴク



俺「大分酔ってしまった…」

俺「シラフの時は思わなかったが、なんかあのお札邪魔くさいな…なにもあんな目立つとこに貼らなくても…」

俺「剥がしてみっか」ペリッ

クローゼットドア「ガタガタガタッ」

俺「うおっ!地震か?」

クローゼットドア「ガタガタガタッ」

俺「いや…これは…まさか」お札ペタッ

クローゼットドア「…」

俺「…」お札ペリッ

クローゼットドア「ガタガタガタッ」

俺「…」お札ペタッ

クローゼットドア「…」

俺「今日はもう寝よう…」


10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/09(金) 03:15:34.685 ID:gyuzQsvnK.net
~二日目~

俺「…てなわけでドアの修理がいると思うんですよ」

不動産屋「あ、分かりました、業者の手配しときます」

俺「あと、ちなみに例の事件っていつ頃の話ですか?どんな方が亡くなったとか…」

不動産屋「え?な、何かあったんですか!?」

俺「い、いやそういう訳じゃないんですけど一応…」

不動産屋「そうですね、私も聞いた話なんですけど、その方は地方のお嬢様だったそうです、それで毎日親御さんが電話掛けてたそうなんですが、その日に限って出ないもんだから…」

不動産屋「心配したご両親が急遽上京して部屋に入ったら娘さんが亡くなっていたとか、動機も不明だそうです」

俺「まあお嬢様という以外は殆ど分かってないってことですね」

不動産屋「え?あ、まあそうですね、ははは」


15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/09(金) 03:17:34.046 ID:gyuzQsvnK.net
~その晩~

俺「…さてと、事件については一通り調べたし」缶ビールプシュッ、ゴクゴクプハー

俺「やるか…」ズイッ



俺「よし」お札ペリッ

クローゼットドア「ガタガタガタッ」

俺「はい」お札ペタッ

クローゼットドア「…」

俺「はい!」お札ペリッ

クローゼットドア「ガタガタガタッ」

俺「はい!」お札ペタッ

クローゼットドア「…」

俺「はい!」ガラガラ

クローゼット「…」

俺「はい!」ガラガラピシャ

クローゼットドア「…」

俺「はい!」お札ペリッ

クローゼットドア「ガタガタガタッ」

俺「はい!」お札ペタッ

クローゼットドア「…」


17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/09(金) 03:18:58.446 ID:gyuzQsvnK.net
俺「はい!」ガラガラ

クローゼット「…」

俺「はい!」ガラガラピシャガラガラ

クローゼット「…」

俺「はい!」ガラガラピシャ

クローゼットドア「…」

俺「はい!」お札ペリッ

クローゼットドア「ガタガタガタッ」

俺「はい!」お札ペタッ

クローゼットドア「…」

俺「はい!」ガラガラ

クローゼット「…」

俺「はい!」ガラガラピシャ

クローゼットドア「…」

俺「はい!」お札ペリッ

クローゼットドア「ガタガタガタッ」

俺「はい!」

クローゼットドア「ガタガタガタッ」

俺「逆ゥー!」
 


20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/09(金) 03:19:25.455 ID:gyuzQsvnK.net
???「ちょっと待ちなさいよ!」

俺「声だけか!?姿を現せ化け物め!」クローゼットガラガラー

???「誰が化け物よ!」

俺「うわ?うわわわ!キモッ!」

???「は?」

俺「顔、溶けてるじゃん!うわーっキモッ!」

???「しょーがないでしょうが!」

俺「元々?」

???「んなわけないでしょうが!」

俺「じゃあなんで?」

???「え?」

俺「じゃあなんでその顔してんの?」

???「死んだからよ!」

俺「おかしいな」

???「え?」


23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/09(金) 03:20:42.014 ID:gyuzQsvnK.net
俺「君、あゆみちゃんだよね?」

あゆみ「そ、そうだけど…」

俺「調べたんだよ、君のこと」

あゆみ「え?」

俺「君が発見されたのは君が死んだ当日だったんだぜ?」

あゆみ「?」

俺「そんな溶けてるわけないじゃん」

あゆみ「…」

俺「そのキモイ顔は君が勝手にイメージしただけでしょ?」

あゆみ「え?あ、でも、そういうものかな、と…」シドロモドロ

俺「幽霊だから?」

あゆみ「…」コクッ

俺「短絡的すぎない?」



あゆみ「…」

俺「短絡的にそう思い込んで、無理して変顔してるってことだよね?」

あゆみ「ちょ、そんな変顔って…」

俺「元に戻してみ?」

あゆみ「…」シュウウ…

俺「美化し過ぎィ!」

あゆみ「何よ!」キッ

俺「うそうそ、君の元の顔までは知らないよ」

あゆみ「あんた馬鹿にしてんの!?さっきだって…」

俺「はい!」ガラガラ、お札ペタッ

俺「はい!」お札ペリッ、ガラガラー

あゆみ「ちょっと!人が話してる最中に!やめなさいよそういうの!」

俺「ではあらためまして、俺、今度ここに住むことになった○○です、よろしく」

あゆみ「あ、よろしく」

俺「よろしくね」

あゆみ「え?あ、はい」

俺「そんじゃ俺そろそろ寝るわ、お休みー」

あゆみ「え…」


24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/09(金) 03:21:14.613 ID:gyuzQsvnK.net
~三日目~

俺「ただいま~」

あゆみ「お帰り」

俺「ずっとクローゼットにいたの?」

あゆみ「そうよ?」

俺「楽しい?」

あゆみ「楽しいと思う?そこの鴨居にお札が貼ってあるからクローゼットから出られないのよ」

俺「言ってくれればいいのに」お札ペリッ

あゆみ「ふぅ…」スタスタ

あゆみ「シャバに出るのは久し振りだわ」スタスタ、冷蔵庫ガチャ

俺「…」

あゆみ「何よ、プレモル無いの?ま、いいか」缶ビールプシュッ、ゴクゴク、プハー

あゆみ「くーっ!うま!」

俺「…」ジー

あゆみ「何見てんのよ?」

俺「いや、ビール飲めるんだな、って」

あゆみ「当たり前でしょ?御神酒とか知らないの?」

俺「冷蔵庫開けられるんだな、って」

あゆみ「当たり前でしょ?どうやってドア揺らしてたと思ってんのよ?」

俺「それもそうだな」

あゆみ「ここ座るわよ」ペタリ



あゆみ「…」フライドポテトパクー

俺「飯も食うのか」

あゆみ「悪いの?」

俺「ってことはトイレも…」

あゆみ「失礼ね!」バシッ

俺「痛っ!」

あゆみ「レディに聞くことじゃないでしょ?それに幽霊がトイレ行くわけないでしょ馬鹿なの?」

俺「えぇ…?」

あゆみ「都合のいいことだけできるのよ」

俺「」


27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/09(金) 03:22:55.241 ID:gyuzQsvnK.net
~四日目~

目覚まし「ジリリリリ…」

俺「うお、床で寝てしまった、もうこんな時間か」

あゆみ「くかー」

俺「幽霊がイビキかくかよ…」

俺「バイト行かなきゃ、シャワー浴びて出掛けるか…こいつ覗かねえだろうな…」

あゆみ「覗くわけないでしょ」

俺「あ、起きたのか?お前イビキかいてたぞ」

あゆみ「は?幽霊がイビキかくわけないでしょ馬鹿なの?」

俺「」


29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/09(金) 03:24:04.550 ID:gyuzQsvnK.net
俺「ただいまー」

あゆみ「お帰りー」

俺「なんかいい匂い」

あゆみ「有り合わせだけどオツマミ作ってるから、あと冷蔵庫のビール少ないから買ってきて?」

俺「おま、俺の留守中に飲んだな」

あゆみ「これ、出しといてくれる?」空き缶ズラーッ

俺「」



あゆみ「どう?」チラッ

俺「うまいよ、本格的だな」

あゆみ「一流シェフに習ってたからね」

俺「へー、やるもんだなあ」パクパク

あゆみ「…」ニコニコ

俺「うまいうまい」パクパク

あゆみ「私も食べよ」パクパク


30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/09(金) 03:24:36.228 ID:gyuzQsvnK.net
~五日目~

俺「ただいまー」

あゆみ「お帰りー」

俺「言われてた食材買ってきたぞ、って…お前、ちょっとビール飲みすぎじゃないか?」

あゆみ「え?いいじゃない別に」

俺「いや、俺バイト代少ないからさ」

あゆみ「へー?そんなんでこの家に住めるの?」

俺「いや、君のおかげで」

あゆみ「あゆみちゃんのおかげ、って言ってみて?」

俺「え」

あゆみ「ほら」

俺「あ…あゆみちゃんのおかげです」

あゆみ「じゃ、ビールくらいいいじゃない」

俺「んー、そういえばそうか」

あゆみ「外食するより安上がりよ、はいオツマミできたわよ」

俺「うん、まあ確かにね」


31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/09(金) 03:25:04.088 ID:gyuzQsvnK.net
あゆみ「あのさ、俺くんアタシの死んだ理由聞かないの?」

俺「なんで?」

あゆみ「知りたくない?」

俺「…」

あゆみ「…」

俺「人には色々あると思うんだよね」

あゆみ「…」


34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/09(金) 03:25:36.378 ID:gyuzQsvnK.net
~六日目~

俺「そういえば玄関のドア結局まだ直してもらってないのに何ともないな」

あゆみ「…」

俺「あれ、お前のしわざだったのか?」

あゆみ「…」

俺「やけに重かったけど…」

あゆみ「体重じゃないわよ!幽霊なんだから」

俺「つまり犯人はお前か、何であのとき…」

あゆみ「う、うるさいわね!別にいいでしょ?幽霊なんだし」

俺「まあ別に」

あゆみ「……幽霊なんだし」

俺「…」





俺「ただいまー」

あゆみ「お帰りー」

俺「ほい」スッ

あゆみ「何?」

俺「プレモルの新作」

あゆみ「わあ、ありがと」ギュッ

俺「え?ちょっ…」ドキッ

あゆみ「じゃあオツマミ作るね」缶ビールプシュッ、ゴクゴク

俺「」ドキドキ


35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/09(金) 03:27:25.454 ID:gyuzQsvnK.net
~七日目~

俺「ただいまー」

あゆみ「お帰りー」

俺「ほい」スッ

あゆみ「何?」

俺「シャンパン」

あゆみ「え?」

俺「今日お前誕生日じゃん、前に調べたから覚えてた」

あゆみ「あ…」

俺「何か作って待ってたら悪いかなと思ってツマミは生ハムしか買ってないけど…」

あゆみ「ありがと…」クルッ

あゆみ「あと仕上げだけだからちょっと待っててね」

俺「わあー、凄いないつもより一段豪勢じゃん」

あゆみ「まあ、一応さ、誕生日だしね」

俺「じゃ、乾杯しようか、あゆみの…」

あゆみ「何年目の、とか言わなくていいわよ?歳取らないんだから」

俺「…あゆみの誕生日に、乾杯!」

あゆみ「乾杯!」


36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/09(金) 03:28:03.509 ID:gyuzQsvnK.net
俺「おいしかったー、ごちそうさま」

俺「あとね、ケーキも買ってきた、ほら小さいけど」

あゆみ「…」

俺「どうしたの?」

あゆみ「…俺くん、アタシ…成仏しなくてもいいのかな…」

俺「え?なんで?」

あゆみ「……なんかね、…アタシね、世の中が嫌だったの…もう色々なことが嫌で嫌でたまらなくって…話すと長くなるから話さないけど…」グスッ

あゆみ「死んでどうするってことも無かったけど…気付いたらあそこにいた…別に死にたかったわけじゃなくて…ただ世の中が嫌だっただけ…」

俺「…」

あゆみ「親だって友達だって…本当にアタシのこと思ってくれてるように思えなかったし…」

俺「そんなこと…」

あゆみ「違うの、皆がどうとかじゃなくて、アタシには分からなかったの…アタシが気付けなかっただけかもしれないし…そうだとしたら皆には申し訳ないけど…でも…」

俺「…」

あゆみ「でもね、最近…生きてるって楽しいなと思えるようになった…死んでるんだけどね」

あゆみ「そう思った時に何かね、気持ちが軽くなったのね…それで、ああ成仏するのかなって感じた…」


37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/09(金) 03:29:01.112 ID:gyuzQsvnK.net
あゆみ「でもね…ここに居たい気持ちもある…」

俺「…」

あゆみ「迷惑はかけたくないの」

俺「いや、迷惑なんてないよ」

あゆみ「…ありがと」

あゆみ「それでね、どうしたらいいのかなって…変だよね、ふふっ」

俺「…俺もさ、毎日楽しいんだ……俺、友達っていう友達ほとんどいないし…その…お、女の子とこんなに話したりしたことないし…」

俺「毎日楽しい…だからさ、君さえ良ければずっと居てくれても…」

あゆみ「…」

俺「…」


38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/09(金) 03:30:31.250 ID:gyuzQsvnK.net
あゆみ「でも…アタシは幽霊だから変わらないけど、俺くんはこれから大人になってもっと広い社会に出ていくでしょ?」

あゆみ「そしたらいつまでも今のままってわけにいかないし…」

俺「今のままでいいよ!」床ドンッ

あゆみ「現実見ようよ!」床バンッ

俺「現実だよ!」

あゆみ「現実の未来をだよ!」

俺「…」

あゆみ「…」

俺「…」

あゆみ「…楽しかった」涙ツーッ

俺「あゆみ、俺、君のことがす…」

あゆみ「ありがと…」スーッ

俺「あっ、あっ…」

俺「そんなのって…」


42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/09(金) 03:33:34.338 ID:gyuzQsvnK.net
俺「…行って…しまった…」





コトッ

俺「?」

あゆみ「なんかね、戻って来ちゃった…未練があると成仏できないっていうじゃん?ケーキ食べ忘れてたからかなって」テヘペロ

俺「あ…、明日もケーキ買ってくるから、明後日も!」

あゆみ「馬鹿なの?そんなに食べたら太るでしょ?」

俺「えぇ…?」

あゆみ「あとね、俺くんの将来のこと考えてないわけじゃないけど…もう少しだけなら許されるかな、って…」

俺「許すも許さないも…」

あゆみ「ね、ケーキ食べよ?」



(完)


引用元: 不動産屋「その物件、確かに格安ですが…実は…過去に事件がありまして…」 俺「え?」