1: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 14:04:54.96 ID:OCKyK9xd.net
曜「練習の時に被るならともかく、部室の中で被ってるの変だよ?」

梨子「そうね、部屋の中がそんなに眩しいとは思わないけど、本当にどうしたの?」

千歌「うん、ちょっとね…」

曜&梨子(怪しい…)

曜「…」コソコソ

ガシッ

千歌「わぁぁ!?」

曜「今だ!梨子ちゃん、帽子を!」

梨子「い、いいのかな?ごめんね、千歌ちゃん…」サッ

千歌「だ、ダメェ!」

ポロっ

梨子「はっ!?」

曜「えええ!?」

曜「ち、千歌ちゃんが…」

梨子「そ、そんな…」

曜&梨子「禿げてる!?」

3: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 14:06:32.96 ID:OCKyK9xd.net
曜「…」

梨子「…」

千歌「だ、だからダメって言ったのに!」

曜「そ、その…ゴメンね…」

梨子「あ、ああ…」プルプル

曜「梨子ちゃん?」

梨子「…」プルプル

千歌「どうしたの梨子ちゃん?」

梨子「あははははははははは!!!!」

6: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 14:08:24.22 ID:OCKyK9xd.net
千歌「り、梨子ちゃん…ひ、酷いよ!私だって好きでこうなったわけじゃないのに!」

曜「そ、そうだよ梨子、ち、ちゃん…」プルプル

千歌「曜ちゃん?」

曜「ず、ずるいよ梨子ちゃん…わ、私だって、が、我慢してたのに…」プルプル

梨子「ご、ごめんなさ…あはははははは!!」

曜「あははははは!!!も、もうダメ!あははははは!!!」

13: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 14:11:52.75 ID:OCKyK9xd.net
ルビィ「おはようございま~す」

花丸「おはようずらー」

千歌「あ…」

花丸「千歌…ちゃん?」

ルビィ「え…?」

千歌「あ、あの…これは…」

花丸「千歌ちゃん、出家してウチのお寺で修行するつもりずらか?」

千歌「…」

ルビィ「…」キリッ

曜(意外だな…ルビィちゃん真っ先に笑うと思ったのに)

梨子(あれ?でも顔がおかしいような…)

ルビィ「…」ギュゥゥ(手の甲をつねる音)

20: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 14:14:52.55 ID:OCKyK9xd.net
善子「待たせたわね!ヨハネ、天界より参上…」

千歌「…」

善子「…」

善子「ち、か、ちゃん?」

千歌「そ、そうだよ…」

善子「そんな…千歌ちゃん…」ガクッ

千歌「え?」

善子「知らなかった…千歌ちゃんが、白血病なんて…」

千歌「あ、え?」

曜(なんか思いっきり勘違いしてる…)

ルビィ「プークスクス」(この隙に思いっきり笑うルビィ)

25: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 14:18:54.01 ID:OCKyK9xd.net
千歌「あ、あのね、善子ちゃん…」

善子「そ、そうだ、ちょっと待っててね!ずら丸!ちょっと手伝いなさい!」

花丸「う、うん」

ガラッ

5分後

善子「待たせたわね!さあ、これを身につけるといいわ」

ルビィ「よ、善子ちゃん!?その髪の毛どうしたの?」

花丸「えーと、善子ちゃんの髪の毛を切って、ウィッグを作ったずら」

梨子「い、いいの?あんなに長くて綺麗な髪だったのに、短くしちゃって?」

善子「ふふん、髪の毛はまたいつか生えるわ
私の髪で千歌ちゃんが笑顔になれるなら、これくらい 平気よ」

曜「おお~善子ちゃん男らしい!」

31: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 14:22:35.42 ID:OCKyK9xd.net
千歌「あ、ありがとうぉ…善子ちゃん」スポッ

曜「そ、それで、どうして急に禿げちゃったの?」

千歌「わかんない…朝起きたら髪の毛が無くなってて…」

梨子「1日で?ストレスとかでゆっくり禿げるのは聞いたことあるけど、1日で、その…つるっ禿げになるのは聞いたことないわ…」

花丸「マルの家のお寺にいても恥ずかしくないくらいの見事な頭ずら」

ルビィ「ブフォwwwwwww」

善子「あそこまで綺麗に無くなってるってことは、毛根が死滅して今後は生えてこない可能性も…」

37: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 14:26:36.72 ID:OCKyK9xd.net
千歌「うわーん!こんな頭じゃ恥ずかしくてスクールアイドルなんて続けていられないよぉ~」

曜「だ、大丈夫!やってみたら意外とハッピー見つかるもんだよ!」

梨子「そ、そうよ!悩みながらだって…」

ルビィ「笑われながら?」

一同「…」

梨子(そうよね、お客さんも、私たちだってステージ上では笑わないようにしなくちゃいけないのよね…)

曜(考えただけでもゾッとする…堪えるの無理かも)

42: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 14:31:14.12 ID:OCKyK9xd.net
鞠莉「シャイニー!!」

果南「おはよ」

ダイヤ「みなさんどうしたんですの?もしかして、次の特訓のメニューを考えていたのですか?」

曜「そ、その、なんと言うか…」

梨子「曜ちゃんどうしよう…3年生のみんなにも話した方がいいかな?」ヒソヒソ

千歌「うん…でもいずれ分かっちゃうよね、話した方がいいのかな…」ヒソヒソ

曜「ルビィちゃんはどう思う?」ヒソヒソ

ルビィ「えーと…」


>>45

コンマ偶数で話す
コンマ奇数で話さない

49: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 14:36:02.17 ID:OCKyK9xd.net
ルビィ「話した方が、いいと思う…少なくともお姉ちゃんは人の不幸を笑ったりしないと思うし…」

曜「そうだよね、ダイヤさんなら逆に千歌ちゃんのハゲをはげしくアピールして、むしろハゲの人を励ましてあげなさい、とか言ってくれるかもね」ヒソヒソ

ダイヤ「さっきから何をヒソヒソと話してますの?」

千歌「あ、あの、ダイヤさん、果南ちゃん、それに鞠莉さん…」

鞠莉「ホワッツ?」

果南「なに?」

千歌「えーと、もし、自分の周りに、体の不自由な人や、他の人と違った特徴を持った人がいたら、その人のことを笑う?」

55: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 14:43:29.59 ID:OCKyK9xd.net
ダイヤ「…」

果南「…」

鞠莉「…」

千歌「???」

ダイヤ「いいですか、この際だから言っておきますが、人の外見や趣味嗜好を嘲笑うのは人間として最低ですわ!」

果南「小さい頃、鞠莉が髪の色でいじめられたことがあったけど、そんな奴らは私が逆に泣かせてやったもんね、イジメなんて最低な行為、私は大っ嫌いだな」

鞠莉「千歌っち、私は外国に来たことがあるから分かるけど、差別は世界中にあるわ、でも、そこで分かったことがあるの、差別をされる人間より、差別をしている人間の方がよっぽど醜いってね」

千歌「みんな…」

62: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 14:46:07.08 ID:OCKyK9xd.net
曜「流石だね」

梨子「ええ、伊達に私たちより年食ってるだけあるわね」

花丸「千歌ちゃん、ここは思いっきり行った方がいいずらよ」

ルビィ「千歌ちゃん、がんばルビィ!」

千歌「う、うん…」

ダイヤ「何の話ですの?」

千歌「じ、実は、私ね…」スポン

鞠莉「…」

千歌「あ、朝起きたら、こうなってて…えへへ」

果南「…」

69: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 14:51:51.92 ID:OCKyK9xd.net
果南「ま、鞠莉、大丈夫?ほら、酸素スプレーだよ」

鞠莉「う、うん…あ、ありがとう…」シュー

曜(あれだね大層なこと言っておきながら、呼吸困難になるまで笑うんだもんなぁ、鞠莉ちゃん…)

梨子(果南さんも笑ってたけど、鞠莉さんの爆笑の影に隠れてたおかげで上手く誤魔化せたわね…)

ルビィ(でも、やっぱりお姉ちゃんはすごいなぁ、全然笑わないなんて…)

花丸「み、みんな、大変ずら!千歌ちゃんが屋上で!」

善子「い、今ダイヤさんが説得してるけど…」

74: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 14:54:56.18 ID:OCKyK9xd.net
屋上にて

千歌「こ、来ないで!それ以上近づいたら…」

ダイヤ「馬鹿な真似はやめなさい!とにかく落ち着いて…」

千歌「もういい!どうせみんな私のこと影で笑ってるんでしょ!私がいなくなった後で思いっきり笑えばいいじゃない!」

ダイヤ(どうすれば…)

>>75

コンマ偶数=それらしい言葉で説得
コンマ奇数=全然関係ない話で話題を逸らす

82: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 15:06:50.27 ID:OCKyK9xd.net
ダイヤ「千歌さん、麻雀をやったことはおありですか?」

千歌「…私はやらないけど、みと姉やしま姉がたまにお客さんとやってる所を見たことはあるよ」

曜「私は好きだよ、お父さんと一緒によくやるし」

ルビィ「ルビィも好きだけど、よく待ちがバレて全然勝てないんだぁ…」

ダイヤ「麻雀の発祥は中国ですが、実は面白い話がありましてね、もちろん、中国でも様々なルールがあり、一概にはこれが全て正しいとは言い切れませんけど」

千歌「???」

ダイヤ「中国では成人男性だけで卓を囲むことはまず無いそうですわ」

曜「ええー!?そうなの?」

89: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 15:12:42.90 ID:OCKyK9xd.net
ダイヤ「先ほども言いましたが、一概には言えませんけど、基本的には麻雀は女子どもの遊戯だからだそうです」

千歌「そ、そうなの?」

ダイヤ「ええ、中国では子どもの教育は専ら母親の仕事ですが、その過程で麻雀というのは実に役に立つのですわ」

梨子「麻雀が教育に役立つの?」

ダイヤ「ええ、まずは点数を計算する、これは算数の勉強です、そして麻雀牌の名前を読み、そして役の名前を書き覚える、これは国語の勉強になります、そしてあがり手を覚え記憶することも勉強になります」

ルビィ「ほぇ~そうなんだ」

ダイヤ「ある中国人の教授が学生の頃、日本に留学のために訪れた時、大学生が麻雀に熱中している姿を見て驚いたようです、言ってみれば、大人がオセロやカルタに夢中になっているのと同じように思えたのでしょうね」

96: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 15:16:27.39 ID:OCKyK9xd.net
千歌「…それとハゲとなんの関係があるんですか?」

ダイヤ「ありませんわ」

千歌「…」

ダイヤ(どうやら失敗のようですわね…)

千歌「さようなら…」

ダイヤ「ま、待ちなさい!では、私のとっておきの雑学を教えてあげますわ!」

千歌「なんですか…?」

ダイヤ「おほん…実は、ドラゴンボールは寿命で死んだ人間は生き返らせることが出来ないのです」

梨子「そ、そうだったの?」

善子「へぇ…」

108: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 15:22:37.15 ID:OCKyK9xd.net
花丸「善子ちゃん」

善子「なによ?」

花丸「いつ羽が生えるずら?」

善子「は、はぁ?」

花丸「こうなったら、千歌ちゃんが飛び降りたら善子ちゃんが空を飛んで受け止めるしかないずら」

善子「む、無理に決まってるでしょ!」

花丸「それじゃあ、マルを騙したずらか?いつか羽が生えて天に帰るって言ってたずら」

善子(こ、こんな時に昔の話持ち出して…)

ルビィ「花丸ちゃん!はいこれ」

花丸「これは?」

ルビィ「昔ね、お姉ちゃんとスクールアイドルごっこしてた時に使った、ダンボールで作った羽だよ!これなら大丈夫だね!」

花丸「さすがルビィずら~善子ちゃん、これなら羽が生えるまでの代替え品になるずらね」

115: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 15:28:21.20 ID:OCKyK9xd.net
善子「ちょ、ちょっと待って…落ち着きましょう」

花丸「はい、付けたずら、これで準備は完了ずらね」

ルビィ「善子ちゃんなら飛べルビィ!!」

花丸「これで、わざわざ千歌ちゃんを説得する必要が無くなったずらね」

ルビィ「うん、むしろ飛び降りてくれた方が好都合かも」

曜「梨子ちゃん、どうやら1年生の子達はあてになりそうにもないね…」

梨子「だ、大丈夫よ、ダイヤさんがきっと説得してくれるはずよ!」

125: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 15:37:11.10 ID:OCKyK9xd.net
ダイヤ「と、とにかく、一度落ち着きなさい!」

千歌「…」キラッ

ダイヤ(ん?今のは…)

千歌「ダイヤさん…私…」ピカッ

ダイヤ(た、太陽の光が当たって…反射して…)

千歌「…で…だったんです…」

ダイヤ(た、耐えるのですわ!黒澤ダイヤ!黒澤家の長女として、ここで笑ったら間違いなく千歌さんは飛び降りてしまいますわ!)

ダイヤ「さ、さあ….こちらに来なさい」プルプル

152: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 19:16:53.01 ID:OCKyK9xd.net
千歌「ダイヤさん…」スッ

ダイヤ(もう少しですわ…)

花丸「千歌ちゃんが戻ってきたら、太陽拳をやってもらうずら~」

ルビィ「えー?絶対気功砲だよ~」

曜「いやいや、気円斬でしょ?」

梨子「でも、Tシャツと短パンのスタイルなら
サイタマそっくりになるんじゃないかしら?」

善子(こいつら…)

ダイヤ(くっくっくぅ…)ギュウ

ダイヤ(ダメですb增A笑ってはいbッません…)

153: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 19:19:53.23 ID:OCKyK9xd.net
千歌「あっ…」ズルっ

ダイヤ「千歌さん!!」

曜「千歌ちゃん!!」

花丸「善子ちゃん、出番ずら!」

ルビィ「って、あれ?」

善子「千歌ちゃん!!」ガシッ

曜「おおっ!?善子ちゃんがすごい速さで駆けつけた!」

千歌「よ、善子ちゃん…」

善子「は、離したら、ダメよ…」グググッ

159: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 19:23:34.19 ID:OCKyK9xd.net
ダイヤ「み、みんなで善子さんを引っ張るのですわ!」

梨子「よ、善子ちゃん、頑張って!」グイー

花丸「おおー、善子ちゃん、パンツ丸見えずらぁ…」

ルビィ「本当だぁ、赤いリボンの付いた純白のパンツが丸見えだ~」

善子「ひゃあ!?み、見ないで!」

曜「ちょっ…そんなに暴れたら」

バキッ

善子「え…?」

曜「柵がぶっ壊れた!!?」

162: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 19:26:39.25 ID:OCKyK9xd.net
1週間前

鞠莉「ダイヤ~ここの柵なんだけど、ガタついてるから新しく作り直してもらった方がいいと思うわ」

ダイヤ「そうですわね、今度業者の人を探して修理してもらうことにしますわ」

鞠莉「お願いね、他の生徒が寄り掛かったりして壊れたら危ないもんね」

ダイヤ(とは言っても、仕事も立て込んでますし
まあ、こんな所に寄り掛かるおバカさんなんていませんわよね)

ダイヤ「忘れてましたわー!!」

ルビィ「お、お姉ちゃん?」

梨子「きゃあ!!善子ちゃんと千歌ちゃんが!!」

164: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 19:30:45.71 ID:OCKyK9xd.net
バタバタバタバタ!!!!

曜「え?何この音?」

ダイヤ「あれは…ヘリコプター?」

千歌「ふぇ?ここは…」

善子「た、助かったの?」

鞠莉「ふぅ~なんとかセーフだったみたいネ」

千歌「ま、鞠莉ちゃん?」

鞠莉「さっきは笑ってごめんなさいね千歌っち
でも、助けたんだから、これでチャラね」

善子「た、助かった…」ヘナヘナ

パイロット「お嬢様、屋上には着陸出来ませんので、このまま自宅のヘリポートへと向かいます」

鞠莉「ええ、お願いね」

185: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 22:45:20.32 ID:OCKyK9xd.net
千歌「善子ちゃん、鞠莉ちゃん、私…」

善子「もういいじゃない、どんな姿でも千歌ちゃんは千歌でしょ」

鞠莉「そのとーり!千歌っちは千歌っちのままなのよ、それでノープロブレム!」

善子(お腹がよじれる程笑ってたくせに…)

千歌「あ、ありがとぉ…2人ともありがとう!」ギュッ

善子「も、もう、やめてよ、恥ずかしいでしょ…///」

鞠莉「ふふふ、よしよし」

キラッ

鞠莉(ん…眩しい…)

善子(ち、千歌ちゃんの頭に反射して…)

ピカッ!

パイロット「うわぁ!!め、目が!!」

バタバタ!!!!

187: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 22:49:53.44 ID:OCKyK9xd.net
曜「あ、あれ?なんかヘリコプターの動きが…」

花丸「どんどん高度が落ちてるずら」

ルビィ「あ、海の方に飛んで行った」

梨子「ね、ねえ、これって危ないんじゃないかしら?」

ダイヤ「あそこに船が航行していますが…
なんだかあの船にぶつかりそうですわ」

ズドォォォォォォォ!!

曜「うわぁ!!ほ、本当に墜落した!」

花丸「汚ねえ花火ずら~」

ルビィ「みんな死んじゃったかなぁ?」

梨子「た、大変よ!はやく救急車、警察も呼ばないと!」

188: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 22:55:33.11 ID:OCKyK9xd.net
善子「こ、このままだと墜落しちゃう…」

千歌「ごめんね、善子ちゃん、私のせいで…」ポロポロ

善子「千歌ちゃん…」

善子(これまでなの?これで終わりなの…?)

ロリ善子「わたし!ほんとうはてんしなの!いつか羽がはえて、てんに帰るんだ!」

善子(そうよ、私は天使…羽がいつか生えるの、今がその時よ!)

バサァァァァ!!!!

千歌「よ、善子ちゃん!?」

ズドォォォォォォォ!!

善子「あ、危なかった…」バサッバサッ

鞠莉「oh…善子、その羽は…?」

善子「じ、自分でもわからない…でも、念じたら生えてきた、としか言いようがないわ」

千歌「すごいよ!善子ちゃんは本当に天使だったんだ!」

善子「あはは、とにかく、3人も抱えるのは辛いから、どこか適当な場所に降りるわね」バサッ

189: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 22:59:26.69 ID:OCKyK9xd.net
曜「あ、あそこ!見て!善子ちゃんが…」

梨子「う、嘘!?羽が生えてる?」

花丸「み、未来ずらー」

ダイヤ「なんてこと、善子さんは本当の天使だったのですね…」

ルビィ「善子ちゃんすごーい!」

善子「ふふふ、当たり前でしょ、前から散々言ってきたじゃない」

一同「ヨハネ!ヨハネ!ヨハネ!」

善子「あはは、あはは…ヨハネ、そう、私はヨハネ…って、はっ!?」

聖良「お目覚めですか?随分と夢見が良かったようですが」

善子「え…ここどこ?ていうか、なんで、あなたがこのにいるの?」

聖良「見て分かりませんか?病院ですよ
そして、どうして入院しているかというと…」

190: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/15(木) 23:07:11.89 ID:OCKyK9xd.net
事故当日

聖良「もうすぐ浦の星に到着ね…楽しみだわ
前より少しはレベルアップしたようだけど、それよりはるかにレベルアップしたセイントスノーの実力を見せ付けて、再び自信を失わせてあげるわ…」

理亞「…」アイスペロペロ

聖良「ふふふ、投票数ゼロの次はラブライブ出場もできなくしてあげますよ…」

理亞「お姉ちゃん、静岡って意外に田舎なのね
私たちの故郷みたいに」

聖良「り、理亞!そういうことは軽く口に出しちゃダメよ、私たちは函館出身ってことになってるのよ?日本有数の夜景が育んだ美少女ユニットとして…」

バタバタバタバタ!!!!

理亞「ヘリコプター?」

聖良「まさか、この船にセイントスノーが乗ってると聞きつけて、待ちきれないマスコミが空中から取材に来たのかしら?」

バタバタバタバタ!!!!

理亞「どんどん近付いてる…」

聖良「もう、うるさい音ね…もう少し離れて…」

バタバタバタバタ!!!!

理亞「…」バシャーン!(海に飛び込む音)

聖良「ちょっ…理亞!?一体何なの!?ってうわぁぁ!!!」

203: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/16(金) 20:09:12.69 ID:ttRTgjVy.net
聖良「というわけです」

善子「あ、あなたたちも大変だったのね…」

聖良「いえ、あなたに比べたら軽傷ですから」

善子「え?」

聖良「自分で気付かないんですか?両手両足に加えて、肋骨も3本折れてるそうですよ」

善子「な、なにこれ!?これじゃ動けないじゃない!」

聖良「ちなみに、千歌さんと鞠莉さんは擦り傷だけで済んだそうですよ」

善子「…なんで私だけこんな重傷なのよ」

204: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/16(金) 20:12:58.68 ID:ttRTgjVy.net
花丸「善子ちゃん、お見舞いに来たずら~」

ルビィ「大丈夫、善子ちゃん?」

善子「まあ、なんとか生きてるわよ…」

花丸「お見舞いの品持ってきたずら、はい、尿瓶」

ルビィ「紙オムツも沢山買ってきたよ、これで心置きなく漏らせるよ」

善子「あ、ありがとう…」

ルビィ「あー!冷蔵庫にプリンやジュースが入ってる」

花丸「ここには美味しそうな果物とお菓子もあるずら~」

善子「お見舞いに来たみんなが持ってきてくれたのよ」

205: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/16(金) 20:15:19.76 ID:ttRTgjVy.net
花丸「みんな無神経ずらね~入院している人に
こんな果物やお菓子を持ってくるなんて」

ルビィ「本当だよねー、血圧が上がったら困っちゃうもんね、善子ちゃん、ここは私たちに任せて!」

善子「え?」

花丸「うんうん、美味いずら」ムシャムシャ

ルビィ「冷えていて美味しい~」モグモグ

善子「…」

千歌(お見舞いに来たけど…入るタイミングが)

206: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/16(金) 20:19:28.17 ID:ttRTgjVy.net
千歌(元々、私を庇って善子ちゃんがあんな風になったんだから、私が善子ちゃんを励ましてあげないと!)

ゴソゴソ

千歌(よし、今の私に出来ることといえば、このハゲを利用して善子ちゃんを励ましてあげるんだ!)

その頃別室

医者「○○号室の津島さん、経過はどう?」

看護師「はい、順調ですよ」

医者「そう、津島さんはヒビが入ってる骨も何本かあるから、絶対安静にさせておいてね
例えば…変なこと言って笑わせたりしないでよ
変に力ませるようなこともダメだよ」

看護師「わかりました」

208: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/16(金) 20:21:30.92 ID:ttRTgjVy.net
千歌「善子ちゃん!」ガラッ

善子「あ、千歌ちゃ…」

千歌「ど、どう?この鼻メガネ、似合ってる?」

花丸「…」モグモグ

ルビィ「…」ムシャムシャ

善子「あ…」

千歌「…?」

善子「きゃはははははは!!!!」

千歌「よ、善子ちゃん!よかった、笑ってくれた…」

ペキッポキッ

善子「はっ!?」

213: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/16(金) 21:32:06.35 ID:ttRTgjVy.net
その後、更に肋骨を3本折る怪我を負った善子
だったが、なんとか半年後にカムバックを果たす

千歌のハゲについては、小原家が総力を挙げた
開発により、即効性の毛生え薬の発明に成功
千歌の髪の毛もすぐに元どおりとなった

しかし、依然として千歌のハゲた理由については
不明のままだった、そして月日は流れ…

50年後

千歌「…」シャリシャリ

みと姉「ち、ちか…」

千歌「みと姉、りんご剥けたよ」コトッ

みと姉「千歌…私が死ぬ前に、あなたに話しておかなくてはいけないことがあるの…」

千歌「そんなこと言わないでちょうだい、みと姉はきっと良くなるわよ」

みと姉「自分のことは自分がよく分かってるわ
だから、あなたに聞いて欲しいのよ…」

千歌「聞いて欲しいこと?」

みと姉「あなたが、高校生の頃、禿げた理由よ…」

千歌「…!?」

215: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/16(金) 21:37:13.22 ID:ttRTgjVy.net
50年前

みと姉「ふーん、これが有名な脱毛薬ねぇ…」

しま姉「そうよ、表ルートでは手に入らない、とびっきり強烈な薬なのよぉ~あそこに数滴垂らすだけで、あっという間に    の完成という優れものよ」

みと姉「なんか怪しいなぁ…そりゃムダ毛の処理に困らなくていいけどさぁ」

しま姉「あ、でも強力だから、使い方間違えちゃダメよ?」

みと姉「うん、うん…」

みと姉(そうだ、しいたけで試してみよっと)

その夜

みと姉「しいたけいないなぁ、千歌の部屋か?」

ガラッ

みと姉「おお、いたいた、よし、眠ってるな、ちょっと失礼するよ~」

しいたけ「zzz」

みと姉「よーし、いい子だね…大人しくしてろよ…」ソーッ

しいたけ「ワォン?」

216: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/16(金) 21:39:29.28 ID:ttRTgjVy.net
みと姉「あっ…ヤバ」

しいたけ「ウォン!」バッ!

みと姉「こ、こら、やめろ…これは食べ物じゃないって、千歌が起きちゃうだろ」

ドンッ

しいたけ「ワォッ」

みと姉「あ…」

バシャ

みと姉「ち、千歌の頭に?大変だ…しいたけ!拭くもの持って…」

千歌「zzz」ツルリーン

みと姉「…」

しいたけ「…」

218: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/16(金) 21:42:09.34 ID:ttRTgjVy.net
みと姉「しいたけ…」

しいたけ「ワォッ」

みと姉「このことは墓場まで持って行けよ…
もし喋ったら…」

しいたけ「…」コクコク

次の日

しま姉「みとちゃん、あなた脱毛薬を千歌に使わなかった?朝起きたらつるっ禿げになってたのよ?」

みと姉「し、知らないよぉ~ほら、薬の量だって少しも減ってないじゃん」(水を入れて増やした)

しま姉「あら本当だわ、じゃあどうしてかしら…」

みと姉「い、遺伝子の異常かなんかじゃないの?」

219: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/09/16(金) 21:46:33.98 ID:ttRTgjVy.net
千歌「…」

みと姉「…」

カチャ(ナイフを手に取る音)

みと姉「!?うっ…ゴホッゴホッ!苦しい…」

千歌「楽にしてあげようか?」

みと姉「お父さん、お母さん、しま姉…今行くわよ…」

千歌「…」



終わり

引用元: 曜「あれ?千歌ちゃんどうして帽子かぶってるの?」千歌「…」