1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/16(金) 19:59:28.030 ID:bajcVmkU0.net
瀧くん「えっと…」

三葉「うん…」

瀧くん「なんだっけ?」

三葉「あはは。私も分からないや…」

瀧くん「で、でも…!」

三葉「……うん」

瀧くん「また今度…ゆっくり…」

三葉「そ、そう…だね」

瀧くん「ライン…交換します…?」

三葉「はい…」

瀧くん「えっと、名前は…」

三葉「……宮水三葉」

瀧くん「宮水さん……」

三葉「あ、あなたは…?」

瀧くん「立花瀧……」

三葉「……立花くん……」

瀧くん「じゃ、じゃあ、また…!」

三葉「また…!」

7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/16(金) 20:04:03.703 ID:bajcVmkU0.net
瀧くん「…」

藤井「おい瀧!聞いてんのか!?」

瀧くん「あ、え、う、うん!」

藤井「聞いてないだろ。最近おかしいぞお前」

瀧くん「あ、え、そうかな?」

藤井「……恋愛絡みだな?」

瀧くん「…!!」

藤井「図星かよ。で、誰だよ?」

瀧くん「誰…だろう…」

藤井「はぁ!?」

9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/16(金) 20:13:38.418 ID:bajcVmkU0.net
藤井「名前も知らない女の子とライン交換したぁ!?」

瀧くん「うん…」

藤井「ナンパじゃねえか!一目惚れからのナンパだそれ!」

瀧くん「い、いや、でも向こうも俺のことを知ってるみたいで…」

藤井「はぁ。……なんか前にもこういうことあったな……」

瀧くん「え…?」

藤井「確か高校生のとき…お前と奥寺先輩とで景色だけを頼りに…」

瀧くん「……やっぱり」

藤井「は?」

瀧くん「そのとき探してた子だ…多分…!」

藤井「いやいやいやいや、お前なぁ…」

瀧くん「そのとき…そのときの記憶…ありったけ話してくれ!全部!」

藤井「うーん…そう言われてもなぁ…」

瀧くん「何かあったはずなんだ!俺に!」

藤井「うーん…そのときというか、その前かな。お前が変だったときがあったような…」

瀧くん「変!?俺がどう変だったんだ?!」

藤井「そ、それはー…」

11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/16(金) 20:21:28.776 ID:bajcVmkU0.net
藤井「妙に可愛かった…かな…」

瀧くん「……はぁ?」

藤井「ち、違っ!変な意味じゃなくて仕草とかが女っぽいというか…」

瀧くん「な、なに言ってんだお前…」

藤井「ま、マジであったんだよ!瀧が瀧じゃないみたいなときが!」

瀧くん「俺が…俺じゃない…?」

藤井「それに記憶喪失みたいになったり…」

瀧くん「痛っ…頭が…」

藤井「お、おい、なんだよ大丈夫か?」

瀧くん「あ、ああ…」

藤井「はぁ…今度その女の子と会うとき俺も付き合うから、相談しろよな」

瀧くん「ありがとう…」

13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/16(金) 20:39:43.379 ID:bajcVmkU0.net
三葉「…」

さやちん「だから今度の挙式で三葉に…」

三葉「うん…」

さやちん「三葉、どしたの?変だよ?」

三葉「あ、いや、なんでもない…」

てっしー「前にもあったな。三葉が変なとき」

三葉「……それって、いつ?」

てっしー「そりゃあ、高校生のとき…彗星が落ちてくる日の少し前から…」

三葉「やっぱり…そっか…」

てっしー「なんか急に男っぽくなったり…別人みたいになって…」

三葉「…!」

さやちん「そうそう!足開いたりノーブラだったり…」

てっしー「ノーブラ?!いつ!?いつ」や!?」

14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/16(金) 20:51:43.558 ID:bajcVmkU0.net
てっしー「三葉のやつ、急に飛び出してどこいったんや」

さやちん「あんたがノーブラ連呼するからでしょ!?」

てっしー「え、ま、マジか」

さやちん「三葉のあの感じ…恋ね」

てっしー「こ、恋ぃ!?だ、誰や?!どこの男や!?」

さやちん「さぁ?」

てっしー「…」

15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/16(金) 20:59:47.170 ID:bajcVmkU0.net
瀧くん「あ、先輩…!」

奥寺先輩「人妻を呼び出してどういうつもりかしら?瀧くん。」

瀧くん「…」

奥寺先輩「……なにかあったの?」

瀧くん「はい…」

奥寺先輩「恋愛ごとね?」

瀧くん「…!」

奥寺先輩「瀧くんってほんと分かりやすいっ」

瀧くん「じ、実は…」

17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/16(金) 21:11:25.888 ID:bajcVmkU0.net
奥寺先輩「その人があのとき探してた人かもしれない…か」

瀧くん「俺が変なときって、ありませんでしたか?」

奥寺先輩「あったねー。あったあった。いきなりスカート脱いでとか言われてーー…」

瀧くん「えっ?!」

奥寺先輩「それで瀧くんって女子力高いと思ってたんだけど…うん」

瀧くん「まったく記憶にない…」

奥寺先輩「それで、その子とは連絡取ってないの?」

瀧くん「…」

奥寺先輩「瀧くん?」

瀧くん「き、きました…」

奥寺先輩「良かったじゃない!一緒に返事考えてあげるから…」

瀧くん「い、いや、ここに…」

奥寺先輩「えっ?」

三葉「こ、っ、こんにちは…お、お邪魔しました!!」

瀧くん「ま、待って!!!!」

19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/16(金) 21:17:29.920 ID:bajcVmkU0.net
三葉「ほんとに彼女じゃないんですか…」

奥寺先輩「うん。私人妻だし」

三葉「じゃあ、ふ、不倫…!?チャラいと思ったら…やっぱり…」

瀧くん「だ、だから違うって!前のバイト先の先輩で…」

三葉「バイト先…それってもしかしてイタリアン料理の…」

瀧くん「な、なんで!?」

三葉「あ、あれ、なんでだろ…私…」

奥寺先輩「ねえ、宮水さん…?私と、会ったことある…?」

三葉「えっ…?」

21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/16(金) 21:41:28.319 ID:bajcVmkU0.net
三葉「私も…そんな気がしてて」

奥寺先輩「やっぱり。でもどこで…」

瀧くん「宮水さん

27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/16(金) 22:08:00.610 ID:bajcVmkU0.net
瀧くん「宮水さん、もしかして…俺の友達…この写真の二人、知ってる…?」

三葉「会ったことあるような…気がする」

瀧くん「じゃあ……」

奥寺先輩「え、なになに。怖いんだけど」

三葉「あ、あの、変なこと聞くんですけど、立花くんが変なときって…ありませんでしたか?」

奥寺先輩「え、じ、実はさっきその話をしてて…」

28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/16(金) 22:17:22.262 ID:bajcVmkU0.net
三葉「スカートを…?」

奥寺先輩「うん。可愛く縫ってくれたりしたよね」

瀧くん「そもそも俺、裁縫とか出来ないはずなんだけど…」

三葉「私が縫ったのかも……」

奥寺先輩「えっ?」

三葉「あ、い、いえ、何言ってんだろ私…」

瀧くん「いや、そうかもしれない…」

奥寺先輩「えっ?!」

瀧くん「藤井と高木とも会ってみてくれない?」

29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/16(金) 22:34:56.302 ID:bajcVmkU0.net
藤井「会ったことはないな」

高木「こんな可愛い子忘れるわけないしなー」

瀧くん「そっか…」

三葉「あ、あの、立花くんが変だったときって…どんな感じでしたか?」

藤井「女っぽかったな…あと、変な方言とか…」

三葉「ほ、方言って、もしかして…」

30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/16(金) 22:41:02.955 ID:bajcVmkU0.net
高木「あー、確かそんな感じだったような…」

藤井「変なときの瀧が、この子だった…って事か?」

瀧くん「……」

三葉「た、多分…記憶がないんですけど…」

藤井「ま、まさか…そんなこと…なぁ瀧」

瀧くん「…」

藤井「お、おい、瀧?」

瀧くん「宮水さん、宮水さんの友達って会えるかな?今すぐ!」

三葉「えっ?う、うん。さっきまで喫茶店で…」

瀧くん「行こう!今すぐ!思い出せそうなんだ!」

三葉「うん…!」


高木「あの子可愛いかったなー…」

藤井「……瀧に似てるな」

高木「は!?」

34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/16(金) 22:56:33.259 ID:bajcVmkU0.net
さやちん「んー、会ったことないかな」

てっしー「ないな」

三葉「そうだよね…」

てっしー「でも話を聞く限り、それは入れ替わりで間違いない!多分!」

さやちん「どっちだよ」

てっしー「こういう話のあるあるで、元に戻ったときに記憶が消えてるんだ。だからお互いしか知らない秘密とかで記憶が戻ったりする…はず!」

瀧くん「お互いしか知らない…」

三葉「秘密…?」

さやちん「その秘密を覚えてないと意味ないでしょうが」

てっしー「あっ」

三葉「秘密…」

瀧くん「秘密か…」

てっしー「ん…?もし俺の体が三葉になっていたら…うーん…あっ!!!!!」

35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/16(金) 23:01:50.990 ID:bajcVmkU0.net
てっしー「み、見たはずだ!三葉の裸を!!!!!」

三葉「えっ!?///」

瀧くん「ま、マジか」

さやちん「なんでそうなるの…」

てっしー「み、見たのか!?三葉の裸を見たんだな!?」

瀧くん「き、記憶がないんだけどっ!」

てっしー「思い出せ!いや思い出すな!!でも思い出して俺に教えろ!!!!!」

瀧くん「うっ、く、くるし…」

さやちん「じゃあ、三葉も立花くんの裸を見たってこと…?」

瀧くん「えっ!?」

てっしー「なっ、なんだとおおおおおおお」

三葉「お、覚えてないから!ほんとに!///」

39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/16(金) 23:22:46.599 ID:bajcVmkU0.net
瀧くん「えっ、てっしー社長なの!?」

てっしー「まあな」

三葉「すっかり仲良くなってる…」

てっしー「ってか知ってるだろ!お前三葉だったんだから!」

瀧くん「だから記憶が…!」

てっしー「そのうち思い出すって!三葉の家族とか、会ってみたらどうだ?」

瀧くん「家族……か」

てっしー「俺たちも何か思い出したら協力するから、頑張れよ」

瀧くん「あ、ありがとう…!」

てっしー「お礼ならこっちが…」

瀧くん「え?」

てっしー「あ、いや、なんでもねえ」

瀧くん「じゃあ、また…!」

40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/16(金) 23:40:38.961 ID:bajcVmkU0.net
四葉「た、大変やおばあちゃん!お姉ちゃんが彼氏つれてきた!!!」

瀧くん「あ、妹の…」

四葉「妹の四葉です。末長くよろしくお願いしますお兄さん」

三葉「ちょっと四葉!」

四葉「さあどうぞお兄さん!」

瀧くん「あ、あはは…ありがとう…」

三葉「もう…」

瀧くん「なんか懐かしいな…」

三葉「今度私も立花くんの部屋行ってみないとね」

瀧くん「えっ!?///」

三葉「あ、いや、それは違くて…!」

四葉「で、どこまで行ったんですか!?」

瀧くん「ど、どこまでって…」

三葉「四葉!!!」

41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/16(金) 23:45:49.136 ID:bajcVmkU0.net
四葉「キスは?」

瀧くん「まだです…」

四葉「その先は?」

瀧くん「え、えーと…」

四葉「触りました?    」

瀧くん「いや、そもそも付き合って…」

四葉「お姉ちゃんったら毎朝    揉んで大きくしようとしてたんですよー」

瀧くん「……そうなの?」

三葉「わ、私じゃないよ!そんなことしてない!!」

四葉「えー?揉んでたじゃん。毎朝」

瀧くん「記憶にないの?」

三葉「ほんっっとにない!!」

瀧くん「……マジでごめん」

三葉「うぅ…///」

42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/16(金) 23:52:35.309 ID:bajcVmkU0.net
おばあちゃん「会えたんじゃな、三葉」

三葉「うん…」

おばあちゃん「久しぶりじゃな…と言っても覚えてないか…ホッホッホ」

瀧くん「い、いえ、そんなこと…」

おばあちゃん「外を歩いたら何か思い出すかもしれん。ゆっくりしてくとええ」

瀧くん「あ、ありがとうございます」

おばあちゃん「二人の間に結びがあれば、無理して思い出す必要もないと思うがな…」

瀧くん「結び……」

46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/17(土) 00:11:32.214 ID:p+xTAzO00.net
三葉「ここが私の通ってた高校で、あの山の上が…」

瀧くん「登ろう」

三葉「え?ちょ、立花くん!」

瀧くん「何か思い出せそうなんだ…あそこに行けば、何か」

48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/17(土) 00:29:17.487 ID:p+xTAzO00.net
三葉「ここから先はあの世で…ってちょっと!」

瀧くん「あそこだ…!見たことあるぞ…!」

三葉「どこいくの!ちょっと瀧くん!」

瀧くん「三葉はそこで待ってて!」

三葉「ん…瀧くん…?」

瀧くん「三葉……?」

50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/17(土) 00:42:33.807 ID:p+xTAzO00.net
三葉「あれ、私なんで瀧くんって呼んでるんだろ…あはは」

瀧くん「こんな簡単に思い出すもんなんだな…」

三葉「思い出した?全部?」

瀧くん「ああ。三葉は?」

三葉「思い出しちゃったよ、瀧くん…」

瀧くん「三葉…………」

三葉「瀧くんのリアルなお稲荷さん…」

瀧くん「えっ?」

三葉「最悪だよほんと。初めて見たのが瀧くんのなんだから」

瀧くん「え、いや、そっち?俺はてっきり…」

三葉「うるさいなぁ!変瀧くんのくせに」

瀧くん「変瀧くん!?てかお稲荷さんじゃなくてソーセージだろうが!!!」

三葉「やーいお稲荷さん」

瀧くん「う、うるさいなぁ!朝はソーセージだったろ!!!」

三葉「しっ、しらないよそんなの!!///」

瀧くん「三葉のほうが変態なんじゃないか?普通見ないだろ」

三葉「私の口噛み酒を飲んだ瀧くんにはかないませーん」

51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/17(土) 00:45:20.308 ID:p+xTAzO00.net
瀧くん「もう、忘れないからな」

三葉「一生忘れないくらい、してっ」

瀧くん「三葉ーーっ!!」

三葉「瀧くんっっ…///」

オギャーオギャー



瀧くん・三葉「君の名は…」


おわり

52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/17(土) 00:47:53.598 ID:p+xTAzO00.net
奥寺先輩「そう。じゃあ、あのときの瀧くんは…三葉ちゃんだったわけか」

奥寺先輩「三葉ちゃん…///」

55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/17(土) 00:50:26.605 ID:p+xTAzO00.net
高木「おいおいマジかよ俺肩とか組んじゃってたぜ」

藤井「よかった…俺はノーマルだったんだな…いや、でも見た目は男で中身は女ということは…」

高木「お前やっぱそっちだったんだな…」

56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/09/17(土) 00:53:56.781 ID:p+xTAzO00.net
てっしー「触ったのか!?触ったんだな!?」

瀧くん「…うん」

てっしー「柔らかかったか!?」

瀧くん「うん…」

てっしー「つか俺が好きだった男っぽい三葉はお前だったんだよな……」

瀧くん「ま、まあ、そうだな…」

てっしー「瀧……いや、三葉……!」

瀧くん「え、ちょ、待て!てっしー!やめろ!うああああ!!!!!」

おわり

引用元: 瀧くん「君の名は…」三葉「君の名は…」