1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/18(火) 21:56:45.125 ID:a82SNjEdr.net
茜「ショート! コントー!」

裕子「肉まん!」

裕子「ゥイン」

茜「いらっしゃいませー!」

裕子「肉まんを1つください」

茜「にーくまんですねー!? わーかりましたー! 少々お待ちください!」

茜「肉まん肉まん……あれ!? まだ冷たい!?」

裕子「どうしました?」

茜「あ! い、いいいえ何でもありませんお客さま! 少々お待ちください!」

茜「うぅ~……こうなったら私の熱血パワーで肉まんを温めるしかありません!」

茜「うおおお! ファイアー! サンダー! ボンバー!」

裕子「店員さんいったい何を……」

茜「少々お待ちください! 今、肉まんを温めます! いきますよー! ファイアー! サンダー! ボンバー!」

裕子「なるほど! それならこのエスパーユッコの出番です!」サッ

茜「はっ!? お客さま、そのスプーンは!?」

裕子「私のサイキックパワーで肉まんを温めてみせます!」

茜「スプーンは関係ないんですねー! わーかりましたー! では二人でこの肉まんを! 熱々にしましょー!」

茜「うぅ~……ファイアー! サンダー! ボンバー!」

裕子「サイキック加熱~! むむむ~ん!」

茜「ファイアー! サンダー! ボンバー!」

裕子「むむむ~ん!」

茜「ファイアー! サンダー! ボ……」

P「はい、そこまで」

茜「ボンバー!」

P「いや止まれよ!?」

2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/18(火) 22:00:11.740 ID:a82SNjEdr.net
茜「申し訳ありませんプロデューサー! つい言い切ってしまいました! これが『車は急に止まれない』ってやつですね!?」

P「お前は車っていうか電車並の止まらなさだけどな」

裕子「さすが茜ちゃん! パワーがありますね!」

P「褒めたわけじゃないぞ?」

茜「さぁ! その有り余るパワーで続きましてショートコントー!」

裕子「あんまん!」

P「待て待て続けんな続けんな」

裕子「ゥイン」

P「待てって言ってるだろ!? 何でお前ら止まらないの!?」

裕子「サイキックは急に止まれない!」

茜「ユッコちゃんの止まらないサイキックパワーで! 何だか私も燃えてきましたー!」

P「お前サイキック関係なくいつも燃えてんだろ!」

裕子「サイキック加熱! むむむ~ん!」

茜「ますます燃えてきましたー!」

P「待てって! 次々喋るんじゃねぇ! たった二人なのに何だよこの収拾のつかなさは!?」

茜「私のみなぎるパワーが! 二人分……いいえ三人分四人分! とにかく! 私のパワーが何人分も爆発してるからではないでしょうかー!?」

裕子「更にそのパワーを私のサイキックで増幅! むむむん!」

茜「きましたきましたきましたー! サイキックパワーを! 感じますよー!」

茜「それでは更なる熱血パワーで! ショートコントー!」

裕子「ピザまん!」

P「待てえええええ!!」

裕子「ゥイン」

P「聞けえええええ!!」

茜「どーしたんですかー!? プロデューサー!」

P「待てって言ってんだよ! お前らが暴走してて話が進まねぇんだよ!」

P「少しは黙って話を聞け!」

茜「…………」

裕子「…………」

P「……くっ……お前ら黙ったら黙ったでちょっと面白いな……」

4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/18(火) 22:02:04.961 ID:a82SNjEdr.net
茜「聞きましたかユッコちゃん!? 私達は黙っても面白い最強のコンビです!」

裕子「これぞまさしくサイキックギャグ! 無言でありながら面白テレパシーで……」

P「喋んな喋んな! 本当に話が進まないから!」

茜「仕方ありません! プロデューサーの話をお聞きしましょう!」

裕子「話さずとも念じて貰えれば私がテレパシーを受け取って……」

P「いいから聞け!」

P「……えーと、何か知らんがお前らがコンビを組んで漫才やると言うから、見させて貰ったわけだが」

茜「どーでしたかプロデューサー!?」

裕子「私のサイキックギャグで笑わない人はいません!」

P「あのな、笑い所が分かんないのと漫才と言いながらいきなりショートコントだったのはともかく……」

P「……ツッコミは?」

茜「………ツッコミ?」

P「いや漫才なんだからボケとツッコミがあるだろ? 茜がボケたから裕子がツッコミなのかと思ったら裕子もボケに乗っかるし……」

裕子「私はサイキック担当なんで」

P「サイキック担当ってなんだよ」

茜「私は熱血担当です!」

P「お前ら漫才やるって言ったよな!? 俺の知ってる漫才と違うんだけど!?」

5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/18(火) 22:02:42.171 ID:a82SNjEdr.net
茜「聞いてくださいプロデューサー! そもそも! なぜ私とユッコちゃんがコンビを組む事にしたのかというとですねー!」

茜「……あ、あれ? ユッコちゃん、どうしてでしたっけ?」

裕子「むふふん……プロデューサー、聞いてください。実は……」

P「どうせ予知夢だろ」

裕子「え!? ど、どうしてプロデューサーがそれを……!? ま、まさか……」

P「これ当たっても嬉しくないな」

裕子「まさか読心術!?」

P「違う」

裕子「それじゃあ私がテレパシーを送るので読み取ってください! むむむん!」

P「違うって言ってるだろ! 読心術じゃなくて勘だよ勘! お前がアイドルになったきっかけが予知夢だったから言ってみただけだよ!」

茜「なるほど! 素晴らしい推理です! ユッコちゃんの事は何でもお見通しという事ですねー!?」

裕子「流石エスパーユッコのプロデューサー!」

P「1分で良いから黙ってくれ!」

茜「……」

裕子「………」

P「くっ……笑わせにきやがる……!」

P「……とにかく、本気でやりたいなら漫才なりショートコントなりやらせてやるけどな、せめてツッコミとボケの勉強くらいしろよ」

P「無いんだよ、サイキック担当なんて」

茜「!」

P「熱血もな!」

茜「………」

P「だからそこら辺ふまえて、お前ら真面目に漫才やりたいって言うなら二人でユニットというかコンビ組ませてやらんでもない」

裕子「むむむ……つまり私達がツッコミとボケをちゃんとやれたら認めて貰えるという事ですね?」

P「まぁ、そういう事になるな」

茜「ツッコミとボケ……なるほど! 私達に足りない物を一瞬で見抜くなんて! 流石プロデューサーです!」

茜「それでは早速! ツッコミとボケをやってみましょう! ユッコちゃん、ツッコミをお願いします!」

裕子「お任せあれ!」

P「本当にわかってんのか……?」

6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/18(火) 22:03:34.577 ID:a82SNjEdr.net
茜「改めましてショートコントー!」

裕子「肉まん!」

裕子「ゥイン」

茜「いらっしゃいませー!」

裕子「肉まんを1つください」

茜「わーかりましたー! にーくまんですねー!? 少々お待ちください!」

茜「肉まん肉まん……あれ!? まだ冷たい!?」

裕子「どうしました?」

茜「あ! い、いいいえ何でもありませんお客さま! 少々お待ちください!」

茜「うぅ~……こうなったら私の熱血パワーで肉まんを温めるしかありません!」

茜「うおおお! ファイアー! サンダー! ボンバー!」

裕子「店員さんいったい何を……」

茜「少々お待ちください! 今、肉まんを温めます! いきますよー! ファイアー! サンダー! ボンバー!」

裕子「なんでやねん! それならこのエスパーユッコの出番です!」サッ

茜「はっ!? お客さま、そのスプーンは!?」

P「はい、そこまで」

裕子「私のサイキックパワーで肉まんを温めてみせ……」

P「そこまでええええ!」

茜「どーしたんですかー!? ユッコちゃんの見事なツッコミ! まさにプロデューサーの指導された通りではありませんかー!」

P「うるせぇ! 雑すぎんだろ! 『なんでやねん』言っただけで何も変わってねぇじゃねーか! あと待てって言ったあと毎回オーバーランしてんじゃねぇ!」

P「そもそも指導してねぇわ!」

裕子「うぅ……難しい。ごめんなさい茜ちゃん……私が不甲斐ないばかりに……」

茜「そんな事はありません! 見事なツッコミでした! しかしプロデューサーが認めないと言うのであれば! この私がツッコミをやれば良いんです!」

7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/18(火) 22:04:17.491 ID:a82SNjEdr.net
茜「それではツッコミ代わりましてショートコントー!」

裕子「あんまん!」

P「待て待て。絶対わかってないから待てって」

裕子「ゥイン」

P「おい」

茜「いらっしゃいませー!」

P「続けるんじゃない。話を聞け」

裕子「あんまんを1つください」

P「おい!」

茜「あんまんですかー!? どーしてあんまん何ですかー!? 肉まんもピザまんもあるのに! その中で! どーしてあんまん何ですかー!?」

P「うるせええええ! ていうかそこは別にツッコミいらねぇ!」

茜「ええ!? わ、わわ私間違えてしまいましたか!?」

P「あんまん注文しただけで突っ込まれてたまるか!」

茜「た、確かに!」

裕子「なるほど! それならこのエスパーユッコの出番です!」サッ

P「なんでお前はコント続けてんだよ! スプーンしまえ!」

8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/18(火) 22:04:31.944 ID:a82SNjEdr.net
P「だいたいショートコントの肉まんあんまんピザまんの違いは何なんだよ!」

茜「ショートコントー!」

裕子「ピザまん!」

P「ちくしょう! 本格的に無視し始めやがった!」

裕子「ゥイン」

茜「いらっしゃいませー!」

裕子「ピザまんを1つください」

茜「ピザまんですかー!? どーしてピザまん何ですかー!? 肉まんもあんまんもあるのに! その中で! どーしてピザまん何ですかー!?」

P「学習してねぇ!」

裕子「なんでやねん!」

P「コイツも!」

茜「漫才が難しくて! 頭がボンバー!」

P「お前らいい加減にしろ!」

裕子「どうも!」

茜「ありがとうございましたー!」

P「俺をオチにするんじゃねぇ!」

P「お前らもうそれで仕事とってやるから恥かいて反省しろ!」

茜「それは私達のコンビを認めてくれるという事ですねー!?」

裕子「ありがとうございますプロデューサー! 私の予知夢によれば大成功間違いなしです!」

茜「燃えてきましたー! 頑張りましょーユッコちゃん!」

裕子「サイキックならお任せあれ!」

茜「私達!」

裕子「サイキック!」

茜「ボンバーズ!」

P「後悔しても知らんからな!」


そこそこ売れた。


終わり

9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/18(火) 22:07:11.851 ID:a82SNjEdr.net
卯月「島村卯月! 漫才がんばります!」



卯月「どうもー」

凛「ニュージェネレーションズでーす」

未央「イエイ!」

卯月「いやー、とうとう始まっちゃいましたねー。私漫才なんて初めてなんですよ!」

凛「私も初めてだよ。今日は名前だけでも覚えて貰えるよう頑張ろう」

未央「この3人で漫才なんて、私ワクワクするよ~!」

卯月「私たち、本当はアイドルなんですよね!」

凛「そうだね。どうして漫才やってるのか分からないけど、3人とも本業はアイドルだよね」

未央「しぶり~ん、今のアイドルは何でも出来ないといけないんですぞ~? そんな事も分からないようじゃアイドルとしてまだまだですな~?」

凛「うっ……で、でも私漫才なんて何やったらいいか……」

卯月「はい! 島村卯月、ショートコントがんばります!」

未央「お、いいねしまむ~」

凛「それじゃ卯月のショートコント、参考にさせてもらおうかな」

卯月「はい!」

卯月「ショートコント! 『初のライブでお客さんが少なくてショックを受けるアイドル』」

凛「待って卯月」

卯月「『全然違うじゃん! すっごいライブやるからって友達に言ったのに……早く来ないと良い場所とれないからって……私バカみたいじゃん!』」

凛「やめよう卯月?」

未央「『当然の結果です』」

凛「乗るの!? これ未央が散々ネットで叩かれたシーンだよ!?」

卯月「『当然? ひどいよ。なんで、私が、私がリーダーだったから!? もういいよ! 私アイドルやめる!』」

凛「……」

10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/18(火) 22:07:30.648 ID:a82SNjEdr.net
卯月「どうもありがとうございましたー! ぶいっ!」

凛「『ぶいっ!』じゃないよ卯月! どうしてその場面選んだの!?」

未央「本田未央! ショートコント、やっちゃうよ~」

凛「未央!?」

未央「ショートコント、『自分のやりたい事が分からなくなって延々同じダンスを練習するアイドル』」

凛「やめて未央!」

未央「…………」タンタンッ クルッ ターンッ

凛「やめなよ未央!」

卯月「『島村さん、調子はどうでしょうか?』」

凛「島村さんは自分だよ卯月!?」

未央「『順調です! 早く復帰できるようにがんばります!』」

凛「どうして暗いシーンばかりやるの二人とも!」

未央「どうもありがとうございましたー! イエイ!」

凛「『イエイ!』じゃないよ未央! もっと明るいシーンやろうよ!」

卯月「ほらほら、次は凛ちゃんですよ?」

凛「えぇ!? 二人のショートコント全然参考にならなかったし……」

未央「ショートコント、『同じユニットのアイドルが一緒にイベントに出ないかも知れない雰囲気に思わず大声をあげるアイドル』」

凛「ちょっと未央、勝手に……」

卯月「『島村さん、明日はクリスマスライブです。出演できますか?』」

未央「『あの、私………その…』」

凛「『………嫌だっ!!』」

凛「ってこれ私じゃん!?」

未央「どうも、ありがとうございましたー!」

卯月「ぶいっ!」

終わり

11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/18(火) 22:12:32.120 ID:a82SNjEdr.net
卯月「島村卯月! プロレスがんばります!」



卯月「……」ギッギッ

未央『さぁーその体をリングロープにあずけて挑戦者の入場を待つスマイル島村。普段の笑顔からは想像出来ない王者の風格。今回も勝利の笑顔に期待です。セコンドには三村かな子』

ワァァァ!

凛「………」

未央『さぁそして対面から現れたのはブルーローズ渋谷。花屋、そしてアイドルという異色の経歴を持つ彼女。この試合でリングに蒼い花を咲かすのか。セコンドは神崎蘭子』

カーンッ

未央『いよいよ鳴らされました戦いのゴング。遅れましたが実況は私本田未央、レフェリーは前川みくが務めさせていただきます』

凛「……」

卯月「……」

未央『さぁ互いに距離をとってどちらが先に仕掛けるかと言ったところ。両者ともに相手を睨みながらゆっくりとリングの端を歩く』

未央『ここで両者の意気込みを紹介しておきましょう。スマイル島村「今回も勝てるように島村卯月がんばります!」といつもと変わらない意気込み。
対するブルーローズ渋谷「時は来た……それだけだよ」とハッキリしないセリフ。果たしてその言葉の真意はこの試合で明らかにされるのか』

凛「……卯月」スッ

未央『おっとここで渋谷が足を止めて手を差し出したぞ? これは握手か?』

卯月「凛ちゃん……」

未央『対する島村、足を止めるが迷っている様子。握手を受けるかどうか。渋谷の握手はチャンピオンに対する敬意か、それとも罠か? さぁどうするスマイル島村』

卯月「………」スッ

未央『おぉーっと島村は握手を受ける! 渋谷を信じる島村。これが吉と出るか凶と出るか』

凛「甘いね卯月」グイッ

卯月「あっ!」

ゴッ

未央『罠だー! 渋谷! 握手した手で島村を引き寄せながらの頭突き! 正直者が馬鹿を見る! 馬鹿を見せられたスマイル島村! これは効いたかー!?』

卯月「大丈夫です!」フラッ…フラッ…

未央『大丈夫じゃなさそうだぞー!? 効いているぞスマイル島村!』

凛「悪いね卯月」グイッ

卯月「あうっ……!」

未央『渋谷がフラつく島村をロープに投げる! 返ってきた所を……』

ブンッ ゴッ

未央『ラリアットー! リングに蒼い花が咲く! 島村悶絶! 立ち上がれない!』

12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/18(火) 22:14:13.573 ID:a82SNjEdr.net
凛「このまま終わらせて貰うよ」バッ

未央『渋谷が島村に覆い被さる! まるで食虫植物! 捕らえたら放さない!』

前川「ワン……!」

未央『さぁレフェリー前川カウント開始!』

前川「ツー……!」

未央『決まるか決まるかここで決まってしまうのかー!?』

前川「ス……」

卯月「んんっ……!」バッ

未央『島村返したー! カウント2.9! スマイル島村まだまだがんばります!』

卯月「うぅ……」

未央『しかし膝をついたまま立ち上がれない! 渋谷の頭突きがまだ効いているかー!?』

<審判を司る獣化の乙女よ!

未央『おぉっと渋谷のセコンドがレフェリーに何やら話しかけているぞ?』

<何だにゃ? みくは今忙しいにゃ

凛「……」サッ

未央『レフェリーがセコンドに気をとられてる隙に渋谷がリングサイドに降りる。何をする気だブルーローズ渋谷』

ガチャッ

未央『渋谷がリング下から取り出したのはパイプ椅子! これは反則だ! しかしレフェリーはセコンドに気をとられている! 解読に時間がかかっているのかー!?』

凛「いくよ卯月!」バッ

未央『パイプ椅子を投げ入れリングに戻る渋谷! 島村フラつきながらも何とか立ち上がる! しかし渋谷のパイプ椅子攻撃を避けられるのか!?』

凛「それっ!」

ガンッ

卯月「あうっ……!」

未央『くらったー! 脳天直撃! 渋谷のパイプ椅子攻撃が島村から笑顔を奪う!』

<みくちゃん! うしろうしろ!

未央『島村のセコンド三村がレフェリーを呼ぶが声は届かない! 神崎の難解な言葉にレフェリーの対処が遅れている!』

凛「それっ!」

ガンッ

卯月「あうぅ!」

未央『2発目ぇー! 容赦ない渋谷の攻め! 綺麗な花には棘がある! 今まさに渋谷の棘が島村を襲うー!』

13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/18(火) 22:16:51.973 ID:a82SNjEdr.net
<みくちゃん! こうなったら!

未央『おっと島村のピンチにセコンド三村なにかを取り出したぞ? 渋谷の反則に気付かない前川に業を煮やしたか』

<えいっ!

未央『取り出したのは手作りのお菓子! 甘い香りが会場に広がっていく! 声がダメなら匂いはどうだ! レフェリーこの匂いで振り向くか!?』

<にゃ? なんだか甘い匂いが……

凛「っ」サッ

未央『レフェリーようやく振り向いた! と同時に渋谷、パイプ椅子をリング外へ投げ捨てる!

<今なにか投げたにゃ!

凛「………?」

未央『レフェリーが渋谷を問い詰めるが渋谷知らん顔! 商売上手は誤魔化し上手か!?』

<次は見逃さないよ!

未央『レフェリー前川、厳重注意に留める。しかし今後は渋谷の動きに目を光らせるでしょう。鵜の目鷹の目そして猫の目前川。これでは渋谷はもう反則を使えない』

14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/18(火) 22:17:21.847 ID:a82SNjEdr.net
<ファイッ!

凛「ふふっ」

卯月「うぅ……」

未央『さー仕切り直して試合再開。しかし島村はまだパイプ椅子攻撃のダメージが抜けていない。フラついている』

凛「いくよ!」ダッ

未央『さぁ先に動いたのは渋谷。島村を中心にリング内を駆け巡る。ここは私の花壇だと言わんばかりの動きぶり』

卯月「……」

未央『対する島村は渋谷の動きを追えていない。やはりダメージが残っている。リング中央で渋谷の動きに翻弄されている』

凛「……」グッ ダダダッ

未央『渋谷がロープの反動を使い加速していく。これは島村避けられるのか?』

凛「ここだ!」

未央『渋谷が腕を振り上げる! これはラリアットだー!』

卯月「っ!」サッ

凛「!?」スカッ

未央『おぉっと島村避けた! 島村避けた! 加速していた渋谷は止まれない! そのまま対面のロープに跳ね返され戻ってくる!』

凛「しまった!」ダダダッ

未央『そして戻ってきたところをー!?』

卯月「えいっ!」

ゴッ

凛「っっっ!!」

未央『ラリアットー! 島村のラリアットが炸裂! 渋谷がこの試合初のダウン! ロープで加速していた渋谷! これは痛いぞー!』

15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/10/18(火) 22:17:37.078 ID:a82SNjEdr.net
卯月「島村卯月! プロレスがんばります!」

未央『そしてここで出たー! スマイル島村のがんばります宣言!! 勝利を確信したかスマイル島村!!』

卯月「いきますよ凛ちゃん!」グイッ

凛「うっ……」

未央『スマイル島村、渋谷の手をとって立ち上がらせる! 渋谷はラリアットのダメージで抵抗できない!』

卯月「いきます!」スッ

未央『島村が手を挙げる! その手の形はピースサイン! いやこれはもしや勝利のVか! そしてそのVサインでー!?』

卯月「えいっ! えいっ! えいっ!」

未央『チョップ! チョップ! チョーップ! スマイル島村のピースチョップ三連撃!』

凛「うぅ……!」ガクッ

卯月「今です!」サッ

未央『渋谷思わず膝をつく! その隙に背後に回る島村!』

卯月「んんっ!」

未央『島村! 後ろから渋谷に抱き付いて引き起こす!』

卯月「んえいっ!」グワッ

未央『そしてそのままバックドロップー!!』

凛「うあっ!」ドスン

前川「ワン……!」

未央『カウントスタート! 渋谷返せるかー!?」

前川「ツー……!」

凛「うぅ………」

未央『渋谷動けない! 渋谷動けない! 島村のバックドロップから逃れられない!』

前川「………スリー!!」

未央『そして決まったー!! カウントスリー!! スマイル島村! ラリアットからの一発逆転! 見事王者の座を守り抜きました!』

卯月「ぶいっ!」


終わり

引用元: 茜「漫才やりますよー!」裕子「お任せあれ!」