1: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 19:26:09.64 ID:dUPEACYy.net
花丸「はっ、はっ……!」タッタッ
花丸(今日は善子ちゃんとデート)
花丸(幼稚園の頃からのお友達だけど、高校に入って再会できて、それで恋人になって初めてのデート)
花丸「はっ、はっ、はっ」タッタッタッ
花丸(マルの口から吐き出された息は、白く凍り付いて、冬なんだなって思う)
花丸(恋人になってから初めての冬。それに今日は――)
花丸「とうちゃーく!」
善子「……なんで走ってきたのよ」
花丸「うわぁ!? 善子ちゃんもういたの!?」
花丸(今日は善子ちゃんとデート)
花丸(幼稚園の頃からのお友達だけど、高校に入って再会できて、それで恋人になって初めてのデート)
花丸「はっ、はっ、はっ」タッタッタッ
花丸(マルの口から吐き出された息は、白く凍り付いて、冬なんだなって思う)
花丸(恋人になってから初めての冬。それに今日は――)
花丸「とうちゃーく!」
善子「……なんで走ってきたのよ」
花丸「うわぁ!? 善子ちゃんもういたの!?」
6: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 19:30:37.56 ID:dUPEACYy.net
善子「まだ待ち合わせの時間には早いけど?」
花丸「だって、善子ちゃんとのデートが楽しみで、わくわくして思わず走っちゃったずら」
善子「なっ……!」カアアアアアアアアア
花丸「善子ちゃんこそなんで早く来てたの?」
善子「そ、それは――」
花丸「それは?」
善子「よ、ヨハネも楽しみだったから」
花丸「一緒ずら!」ニコッ
善子「い、いいから行くわよ!」
花丸「照れてるずらー」
善子「照れてない!」プイッ
花丸「だって、善子ちゃんとのデートが楽しみで、わくわくして思わず走っちゃったずら」
善子「なっ……!」カアアアアアアアアア
花丸「善子ちゃんこそなんで早く来てたの?」
善子「そ、それは――」
花丸「それは?」
善子「よ、ヨハネも楽しみだったから」
花丸「一緒ずら!」ニコッ
善子「い、いいから行くわよ!」
花丸「照れてるずらー」
善子「照れてない!」プイッ
7: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 19:34:22.82 ID:dUPEACYy.net
善子「にしても寒いわね……」
花丸「冬だからねー……。あっ」チラッ
善子「……何?」
花丸「ポケットに手入れてたら危ないよ?」
善子「だって寒いし」
花丸「手袋してくればいいのに」
善子「この前なくしたの」
花丸「そういえば善子ちゃんって不幸っていう設定だったずら」
善子「設定って何よ設定って!」
花丸「冬だからねー……。あっ」チラッ
善子「……何?」
花丸「ポケットに手入れてたら危ないよ?」
善子「だって寒いし」
花丸「手袋してくればいいのに」
善子「この前なくしたの」
花丸「そういえば善子ちゃんって不幸っていう設定だったずら」
善子「設定って何よ設定って!」
8: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 19:37:38.17 ID:dUPEACYy.net
花丸「不幸なんだったら余計危ないずら!」
善子「でも外に出したら寒いし」
花丸「じゃあこうするずら!」グイッ
善子「ちょ、ずら丸! 外に手出したら寒いぃ……」
花丸「こうすれば寒くないし安全だよね?」ギュッ
善子「なっ……!」カアアアアアアアアア
善子「け、結局手がふさがってるじゃない!」
花丸「あ、ほんとだ……」シュン
善子「でも外に出したら寒いし」
花丸「じゃあこうするずら!」グイッ
善子「ちょ、ずら丸! 外に手出したら寒いぃ……」
花丸「こうすれば寒くないし安全だよね?」ギュッ
善子「なっ……!」カアアアアアアアアア
善子「け、結局手がふさがってるじゃない!」
花丸「あ、ほんとだ……」シュン
9: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 19:41:38.36 ID:dUPEACYy.net
花丸「これじゃ本末転倒ずら」スッ...
善子「……」ギュッ
花丸「善子ちゃん?」
善子「別に離さなくていいわよ」
花丸「でも手がふさがっちゃうし――」
善子「手、繋いでたら片方が転んでも支えられるじゃない」
花丸「で、でも引っ張られて両方転んじゃうかも……」
善子「……。あー! もう!」
善子「私が花丸と手をつなぎたいの! このにぶ丸!」プイッ
花丸「っ! それじゃあこのままいこっか」ニコッ
善子「……それでいいのよ」ギュッ
善子「……」ギュッ
花丸「善子ちゃん?」
善子「別に離さなくていいわよ」
花丸「でも手がふさがっちゃうし――」
善子「手、繋いでたら片方が転んでも支えられるじゃない」
花丸「で、でも引っ張られて両方転んじゃうかも……」
善子「……。あー! もう!」
善子「私が花丸と手をつなぎたいの! このにぶ丸!」プイッ
花丸「っ! それじゃあこのままいこっか」ニコッ
善子「……それでいいのよ」ギュッ
10: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 19:45:00.00 ID:dUPEACYy.net
花丸「えーがーおーがーみたくてー♪」
善子「妙にテンション高いわね」
花丸「だってだって、大好きな善子ちゃんとデートだもん」ニコッ
花丸「善子ちゃんは嬉しくならない?」
善子「堕天使は風に弱いの、だからそれどころじゃなーい」
花丸「ふーん、マルは善子ちゃんと一緒だと胸の辺りからぽかぽかしてくるんだけどなー」
善子「っ! よ、よくまあそんな恥ずかしいこと平然と言えるわね」カアアアアアアア
花丸「善子ちゃんだってさっき『手をつなぎたいの!』って大声で言ってたずら」
善子「そ、それは別にいいのよ」カアアアアアア
善子「妙にテンション高いわね」
花丸「だってだって、大好きな善子ちゃんとデートだもん」ニコッ
花丸「善子ちゃんは嬉しくならない?」
善子「堕天使は風に弱いの、だからそれどころじゃなーい」
花丸「ふーん、マルは善子ちゃんと一緒だと胸の辺りからぽかぽかしてくるんだけどなー」
善子「っ! よ、よくまあそんな恥ずかしいこと平然と言えるわね」カアアアアアアア
花丸「善子ちゃんだってさっき『手をつなぎたいの!』って大声で言ってたずら」
善子「そ、それは別にいいのよ」カアアアアアア
11: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 19:49:45.53 ID:dUPEACYy.net
善子「そういえば今どこに向かってるの?」
花丸「公園だけど?」
善子「えー、寒いからどこか中入らない?」
花丸「デートと言ったら噴水のある公園ずら!」
善子「いつの知識よそれ……」ハァ
善子「まあ、花丸とだったらどこ行っても楽しいけど」ボソッ
花丸「? 何か言った?」キョトン
善子「あんたみたいなの私以外貰い手がいないって言ったの!」
花丸「善子ちゃんがもらってくれるなら十分ずら」ニコッ
善子「っ!」カアアアアアアアアアア
花丸「公園だけど?」
善子「えー、寒いからどこか中入らない?」
花丸「デートと言ったら噴水のある公園ずら!」
善子「いつの知識よそれ……」ハァ
善子「まあ、花丸とだったらどこ行っても楽しいけど」ボソッ
花丸「? 何か言った?」キョトン
善子「あんたみたいなの私以外貰い手がいないって言ったの!」
花丸「善子ちゃんがもらってくれるなら十分ずら」ニコッ
善子「っ!」カアアアアアアアアアア
12: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 19:52:53.25 ID:dUPEACYy.net
花丸「あっ、ちょっと待っててね」トテトテ
善子「ん? どうしたのよ」
花丸「そこで待っててね!」
善子「はあ?」
花丸「すぐ戻るずら!」
――
花丸「ただいまー」トテトテ
善子「どこ行ってたのよ」
花丸「はい、善子ちゃん」スッ
善子「ん? ココア? これ買ってたの?」
花丸「うん!」
善子「ん? どうしたのよ」
花丸「そこで待っててね!」
善子「はあ?」
花丸「すぐ戻るずら!」
――
花丸「ただいまー」トテトテ
善子「どこ行ってたのよ」
花丸「はい、善子ちゃん」スッ
善子「ん? ココア? これ買ってたの?」
花丸「うん!」
13: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 19:55:19.35 ID:dUPEACYy.net
善子「まあ、ありがとう」スッ
花丸「あっ、お金はいいずら」
善子「いやそうはいっても」
花丸「マルが勝手に買ってきたんだから!」
善子「……それなら、ありがとう」
花丸「うん」ニコッ
善子「はあ、あったまる……」ギューッ
花丸「んーっ……!」
花丸「あっ、お金はいいずら」
善子「いやそうはいっても」
花丸「マルが勝手に買ってきたんだから!」
善子「……それなら、ありがとう」
花丸「うん」ニコッ
善子「はあ、あったまる……」ギューッ
花丸「んーっ……!」
14: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 19:58:05.95 ID:dUPEACYy.net
善子「……」カシュッ
花丸「うーんっ……!」
善子「花丸」スッ
花丸「え?」
善子「交換。こっち開けといたからそっちちょうだい」
花丸「善子ちゃん……!」パアアアア
花丸「……口付けた?」
善子「まだつけてないから安心して」
花丸「むーっ……」ムスッ
花丸「うーんっ……!」
善子「花丸」スッ
花丸「え?」
善子「交換。こっち開けといたからそっちちょうだい」
花丸「善子ちゃん……!」パアアアア
花丸「……口付けた?」
善子「まだつけてないから安心して」
花丸「むーっ……」ムスッ
15: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 20:01:55.89 ID:dUPEACYy.net
花丸「じゃあマルはこうするずら!」チュッ
善子「なぁっ!? 開けてもないのになんで口付けるのよ!?」
花丸「善子ちゃんも口付けて!」
善子「なんでよ」
花丸「間接ちゅーずら」
善子「……はあ?」
花丸「その方が特別な感じがするでしょ?」
善子「いや、まあいいんだけど」チュッ
花丸「これで間接ちゅーずら」ニコニコ
善子「普通付き合ってるのに間接キスくらいで喜ぶものなの……?」
善子「なぁっ!? 開けてもないのになんで口付けるのよ!?」
花丸「善子ちゃんも口付けて!」
善子「なんでよ」
花丸「間接ちゅーずら」
善子「……はあ?」
花丸「その方が特別な感じがするでしょ?」
善子「いや、まあいいんだけど」チュッ
花丸「これで間接ちゅーずら」ニコニコ
善子「普通付き合ってるのに間接キスくらいで喜ぶものなの……?」
17: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 20:07:06.09 ID:dUPEACYy.net
花丸「それじゃあ、再出発ずら!」ギュッ
善子「やっぱり寒いんだけど、中入らない……?」
花丸「ココア飲んであったまるずら!」
善子「飲んでも寒いぃ……」
花丸(ぐるぐる巻きのマフラーに顔埋めてる善子ちゃんかわいいなあ……)ニコニコ
善子「何よ?」
花丸「かわいいなーって」
善子「なぁっ……!? と、当然でしょ!? 堕天使なんだし!?」カアアアアアアアアア
花丸「堕天使は関係ないと思うずら」
善子「関係あるの! ヨハネが堕天使に堕ちたのはそもそもこの美貌が神様に妬まれたせいで――」
花丸「ふーん」ズズッ
善子「ちょっとは興味もちなさいよ!」
善子「やっぱり寒いんだけど、中入らない……?」
花丸「ココア飲んであったまるずら!」
善子「飲んでも寒いぃ……」
花丸(ぐるぐる巻きのマフラーに顔埋めてる善子ちゃんかわいいなあ……)ニコニコ
善子「何よ?」
花丸「かわいいなーって」
善子「なぁっ……!? と、当然でしょ!? 堕天使なんだし!?」カアアアアアアアアア
花丸「堕天使は関係ないと思うずら」
善子「関係あるの! ヨハネが堕天使に堕ちたのはそもそもこの美貌が神様に妬まれたせいで――」
花丸「ふーん」ズズッ
善子「ちょっとは興味もちなさいよ!」
19: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 20:09:57.82 ID:dUPEACYy.net
花丸「でもこうして善子ちゃんとまた2人で歩けるのって、幸せずら」
善子「このヨハネと並んで歩けるなんて本当に光栄なことなんだからね」フフン
花丸「幼稚園の頃はよく一緒に遊んだよね?」
善子「まあ、そうね。卒園してからは会うこともなくなったけど」
花丸「それでまたこうして再会できて、好き同士になって、デートして――」
花丸「マルね、冬って寒くて、少し心が寂しくなってあんまり好きじゃなかったんだ」
花丸「けどこうして好きな人と歩いてると起こること全部が嬉しくって、去年までの冬と全然違うずら!」
善子「……本当にね。幼稚園の頃はこんな風に花丸と歩くなんて考えてなかった」
善子「好きな人といるだけでこんなに幸せなんて考えてなかったわ」ニコッ
善子「このヨハネと並んで歩けるなんて本当に光栄なことなんだからね」フフン
花丸「幼稚園の頃はよく一緒に遊んだよね?」
善子「まあ、そうね。卒園してからは会うこともなくなったけど」
花丸「それでまたこうして再会できて、好き同士になって、デートして――」
花丸「マルね、冬って寒くて、少し心が寂しくなってあんまり好きじゃなかったんだ」
花丸「けどこうして好きな人と歩いてると起こること全部が嬉しくって、去年までの冬と全然違うずら!」
善子「……本当にね。幼稚園の頃はこんな風に花丸と歩くなんて考えてなかった」
善子「好きな人といるだけでこんなに幸せなんて考えてなかったわ」ニコッ
20: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 20:12:09.60 ID:dUPEACYy.net
花丸「ねえ善子ちゃん、クリスマスの予定はある?」
善子「クリスマス……?」ピクッ
花丸「そ、クリスマス」
善子「ジーザスクラアアアアアアアイスト!」
花丸「よ、善子ちゃん……?」
善子「言わなきゃいけない気がしたの」
花丸「善子ちゃんってやっぱり時々変ずら……」
花丸「でもそこも好きずら!」ニパッ
善子「っ!」ドキッ
善子「クリスマス……?」ピクッ
花丸「そ、クリスマス」
善子「ジーザスクラアアアアアアアイスト!」
花丸「よ、善子ちゃん……?」
善子「言わなきゃいけない気がしたの」
花丸「善子ちゃんってやっぱり時々変ずら……」
花丸「でもそこも好きずら!」ニパッ
善子「っ!」ドキッ
22: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 20:17:44.25 ID:dUPEACYy.net
花丸「それで、予定は?」
善子「今のところはないけど」
花丸「じゃあじゃあ、年末年始」
善子「家族で過ごすくらい?」
花丸「バレンタイン!」
善子「あー、それならあるわ」
花丸「えぇっ!? 浮気ずらぁ……」
善子「浮気とかじゃない! 花丸も一緒に来てもらうんだから!」
花丸「え?」
善子「今のところはないけど」
花丸「じゃあじゃあ、年末年始」
善子「家族で過ごすくらい?」
花丸「バレンタイン!」
善子「あー、それならあるわ」
花丸「えぇっ!? 浮気ずらぁ……」
善子「浮気とかじゃない! 花丸も一緒に来てもらうんだから!」
花丸「え?」
23: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 20:20:55.27 ID:dUPEACYy.net
善子「駅前のカフェのスーパーエベレストマウンテンパフェを食べに行くのよ!」
善子「ヨハネって不運だから食べるの怖かったんだけど、花丸と一緒ならって」
花丸「なーんだ、パフェか……」
善子「世界中にピンクのハートが飛び交う日に夢に見たチョコレートパフェを好きな人と一緒に食べるの!」
善子「ステキでしょ?」
花丸「善子ちゃんが他の子にチョコあげるのかと思って心配したずら」
善子「むっ……」
花丸「?」
善子「ヨハネって不運だから食べるの怖かったんだけど、花丸と一緒ならって」
花丸「なーんだ、パフェか……」
善子「世界中にピンクのハートが飛び交う日に夢に見たチョコレートパフェを好きな人と一緒に食べるの!」
善子「ステキでしょ?」
花丸「善子ちゃんが他の子にチョコあげるのかと思って心配したずら」
善子「むっ……」
花丸「?」
24: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 20:24:40.49 ID:dUPEACYy.net
善子「花丸はヨハネが浮気すると思ったの?」
花丸「だってバレンタインに用事があるなんて言うから!」
善子「チョコ作るにしても相手は花丸よ、ヨハネだって花丸のことすっごく好きなんだから侮らないで」ズイッ
花丸「……」ポケーッ
善子「なによ?」
花丸「善子ちゃんかっこいいなーって」ニコッ
善子「と、当然でしょ? 堕天使だもん」
花丸「だってバレンタインに用事があるなんて言うから!」
善子「チョコ作るにしても相手は花丸よ、ヨハネだって花丸のことすっごく好きなんだから侮らないで」ズイッ
花丸「……」ポケーッ
善子「なによ?」
花丸「善子ちゃんかっこいいなーって」ニコッ
善子「と、当然でしょ? 堕天使だもん」
25: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 20:30:50.08 ID:dUPEACYy.net
花丸「あ、それでね。話戻すんだけど」
善子「あークリスマスがどうとか年末年始がどうとか?」
花丸「うん、クリスマスも年末年始も、バレンタインも、善子ちゃんの冬の行事の予定は全部マルが予約するずら!」
善子「予約ぅ?」
花丸「うん! もう誰かに誘われても先約がいるって断ってね」ニコッ
善子「……そんなのしなくても開けとくのに」ボソッ
善子「やっぱりあんた、私の愛を侮りすぎね」ドンッ
花丸「善子ちゃん……?」
善子「ヨハネが花丸だけを好きだっていう証拠、見せてあげる」
花丸「しょ、証拠……?」ドキドキ
善子「あークリスマスがどうとか年末年始がどうとか?」
花丸「うん、クリスマスも年末年始も、バレンタインも、善子ちゃんの冬の行事の予定は全部マルが予約するずら!」
善子「予約ぅ?」
花丸「うん! もう誰かに誘われても先約がいるって断ってね」ニコッ
善子「……そんなのしなくても開けとくのに」ボソッ
善子「やっぱりあんた、私の愛を侮りすぎね」ドンッ
花丸「善子ちゃん……?」
善子「ヨハネが花丸だけを好きだっていう証拠、見せてあげる」
花丸「しょ、証拠……?」ドキドキ
26: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 20:32:48.33 ID:dUPEACYy.net
善子「ほら、目をつむって」
花丸「う、うん」ドキドキ
善子「花丸」クイッ
花丸「う、うぅ……」ドキドキ
善子「んっ」チュッ
花丸「……え?」
善子「どう? ヨハネがどれだけ花丸のことを好きかわかったでしょ?」
花丸「……なんで鼻なの?」
善子「なんでって、なんで?」キョトン
花丸「……へたれ堕天使」ボソッ
花丸「う、うん」ドキドキ
善子「花丸」クイッ
花丸「う、うぅ……」ドキドキ
善子「んっ」チュッ
花丸「……え?」
善子「どう? ヨハネがどれだけ花丸のことを好きかわかったでしょ?」
花丸「……なんで鼻なの?」
善子「なんでって、なんで?」キョトン
花丸「……へたれ堕天使」ボソッ
27: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 20:35:39.52 ID:dUPEACYy.net
善子「何か言った? ってつめたっ!」
花丸「? どうかしたずら?」
善子「水滴が鼻に当たって――つめたっ!」
善子「何? 雨!?」
花丸「っ! 見て善子ちゃん!」
善子「? 何よ――あっ」
花丸「空からふわふわって羽みたいずら」
善子「……沼津で雪なんて珍しいわね」
花丸「? どうかしたずら?」
善子「水滴が鼻に当たって――つめたっ!」
善子「何? 雨!?」
花丸「っ! 見て善子ちゃん!」
善子「? 何よ――あっ」
花丸「空からふわふわって羽みたいずら」
善子「……沼津で雪なんて珍しいわね」
28: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 20:37:52.79 ID:dUPEACYy.net
花丸「今日ね、天気予報で雪がふるかもって言ってたからちょっと期待してたずら」
善子「だからずっと外に?」
花丸「うん! だって降ってきたら善子ちゃんと一緒に見たかったから」ニコッ
善子「天使――」ハッ
花丸「? あぁ、天使の羽みたいだよね!」
花丸「きっと天使の落とし物ずら!」ニコニコ
善子「……まあそれでいいわ」ハア
花丸「ね、善子ちゃん。ちょっと屈んで」
善子「は? 何よ?」
善子「だからずっと外に?」
花丸「うん! だって降ってきたら善子ちゃんと一緒に見たかったから」ニコッ
善子「天使――」ハッ
花丸「? あぁ、天使の羽みたいだよね!」
花丸「きっと天使の落とし物ずら!」ニコニコ
善子「……まあそれでいいわ」ハア
花丸「ね、善子ちゃん。ちょっと屈んで」
善子「は? 何よ?」
29: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 20:38:45.49 ID:dUPEACYy.net
花丸「いいから、屈んで」
善子「ん、こうでいい?」
花丸「もうちょっと低く」
善子「こう?」
花丸「うん、おっけーずら」
善子「一体なn」チュッ
善子「なっ……!?」カアアアアアアアアア
善子「ん、こうでいい?」
花丸「もうちょっと低く」
善子「こう?」
花丸「うん、おっけーずら」
善子「一体なn」チュッ
善子「なっ……!?」カアアアアアアアアア
30: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 20:41:18.25 ID:dUPEACYy.net
花丸「キスって言うのはこうするずら」フフン
花丸「雪が降ったら初雪記念日のキスしたいなって、ずっと思ってたずら」ニコッ
善子「ふ、不意打ちは卑怯よ!」
花丸「善子ちゃんがさっきへたれたのが悪いずら」
善子「あれはあれに意味があるの!」
花丸「うっそだー。絶対へたれただけずら」
善子「本いっぱい読んでるくせになんで知らないのよ!」
花丸「雪が降ったら初雪記念日のキスしたいなって、ずっと思ってたずら」ニコッ
善子「ふ、不意打ちは卑怯よ!」
花丸「善子ちゃんがさっきへたれたのが悪いずら」
善子「あれはあれに意味があるの!」
花丸「うっそだー。絶対へたれただけずら」
善子「本いっぱい読んでるくせになんで知らないのよ!」
31: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 20:43:33.54 ID:dUPEACYy.net
花丸(なんて、鼻にキスの意味くらい知ってるずら)
花丸(鼻にキスは、愛玩。マルのことを大切に思ってくれてるって証、だよね?)
善子「くしゅんっ」
花丸「……どこか入ろっか」
善子「雪降ってきて冷えたぁ……」
花丸「善子ちゃん」スッ
善子「ん、あぁ手ね」スッ
花丸(大好きずら)ギュッ
善子「……。ヨハネも大好き」ギューッ
おわり
花丸(鼻にキスは、愛玩。マルのことを大切に思ってくれてるって証、だよね?)
善子「くしゅんっ」
花丸「……どこか入ろっか」
善子「雪降ってきて冷えたぁ……」
花丸「善子ちゃん」スッ
善子「ん、あぁ手ね」スッ
花丸(大好きずら)ギュッ
善子「……。ヨハネも大好き」ギューッ
おわり
32: 名無しで叶える物語(ぎょうざ)@\(^o^)/ 2016/11/08(火) 20:44:22.78 ID:dUPEACYy.net
元ネタはアイカツ!のAngel Snowって曲。
毎年冬になるとスノハレ、冬がくれた予感と一緒に聴きたくなる。
毎年冬になるとスノハレ、冬がくれた予感と一緒に聴きたくなる。
引用元: ・花丸「天使の落とし物」
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