千歌「ちょっとトイレ行ってくる！」

梨子「女の子なんだからトイレとか言わないの」

千歌「えへへ……ごめんなさい」

梨子「もう……行ってらっしゃい」ｸｽｸｽ

千歌「はぁーい」


ﾊﾟﾀﾝ


梨子「…………」

梨子「………………」


.........
.......
...



梨子（…………千歌ちゃん、帰ってこない……）

梨子（調子悪かったのかな）……ん？」

梨子「シーラカンスのぬいぐるみが増えてる」ｽｯ


ﾌﾜ...


梨子「あっ……」


梨子（千歌ちゃんのにおいだ……）

梨子（…………///）...ｷﾞｭ

梨子「…………///」ｸﾝｸﾝ


梨子（あぁ……千歌ちゃんの、あまい におい……///）

梨子（どうしよう……なんで私 ぬいぐるみ 抱いて……）

梨子（千歌ちゃんのにおい……胸いっぱいに吸い込んでるんだろう……///）

梨子（なんで、嗅いじゃったんだろう……よく、わからない……）

梨子（つい、千歌ちゃんのにおいがした と 思ったら……）ｸﾗｸﾗ


梨子「……すぅ……♡」

梨子「はぁ……♡」


梨子（離せな……///）ｸﾗｸﾗ


梨子（…………あ…………）ﾁﾗ

梨子（千歌ちゃん、の、ま……くら……）

梨子（…………///）


梨子「…………っ」


ｷﾞｼ...


梨子（いままで、意識したこと なかったけど……）

梨子（これ、千歌ちゃんの、ベッド、なんだよね……///）ﾄﾞｷ...ﾄﾞｷ...

梨子（千歌ちゃんがいつも、寝て……千歌ちゃん、が……///）ﾄﾞｷﾝ...ﾄﾞｷﾝ...


ﾎﾟﾌｯ


梨子（…………やっちゃった……///）ｸﾝｸﾝ


梨子「すーー…………♡」


梨子（あたま……びりびりして……///）

梨子（千歌ちゃんに、ぎゅってされちゃってるみたいで……///）

梨子（千歌ちゃん……///）ｸﾝｸﾝ...♡

梨子「…………♡」ｸﾝｸﾝ

梨子（千歌ちゃん……♡ 千歌ちゃん……♡）ｽﾝ...ｽﾝｽﾝ...


ｶﾞﾗｯ


梨子「」ﾋﾞｸｯ!?


千歌「梨子ちゃんごめーん、しま姉に捕ま……って」

千歌「――梨子ちゃん？」

千歌「寝ちゃったの？」


梨子（…………っ、ど、どうしよう……！）ﾄﾞｸﾝ...

梨子（そ、そうだ……ね、寝たフリ……千歌ちゃん、いま、寝てるの、って……！）ﾄﾞｸﾝ...ﾄﾞｸﾝ...!


千歌「むぅ……りーこーちゃーんー」ﾕｻﾕｻ

梨子「んんぅ……すー……すー……」

千歌「……寝ちゃったんだ……」


千歌「あーあ、せっかく梨子ちゃんと遊べると思ったのになー……」

千歌「……！」ｿｳﾀﾞ

千歌「…………えへへ♡」ｷﾞｼ...


梨子（えっ――！？）ﾄﾞｸﾝ...


千歌「千歌もいっしょにお昼寝しーちゃお♡」ｺﾞﾛﾝ

梨子（なっ……！？///）ﾄﾞｷｯ

千歌「えへへ♡ 梨子ちゃんが寝るから悪いんだよ？ 千歌も……ふぁぁ」

千歌「なんだか眠くなってきちゃった♡」


ｷﾞｭ


梨子（――――っ！？///）ﾄﾞｷｯ...

梨子（後ろ、から、抱きしめ……っ！？///）


千歌「梨子ちゃんが千歌のベッド取っちゃうからせまいよ……♡」ｷﾞｭ

千歌「……♡」


梨子（…………！）ﾄﾞｷｯ ﾄﾞｷｯ ﾄﾞｷｯ...///

千歌「……梨子ちゃん 髪の毛 きれいだなぁ……♡」ｽｯ

梨子「」ﾋﾞｸｯ

千歌「っとと……」

千歌「いきなりさわっちゃびっくりするよね……」ｿｰｯﾄ ｿｰｯﾄ


梨子（な、な、なぁ……っ！///）ｶｧｰｯ///


千歌「千歌も髪の毛伸ばせば……むむ」ｻﾜｻﾜ

梨子「っ、すぅ……すぅ……///」

千歌「…………いいにおいもする」ｸﾝｸﾝ


梨子（……っ///）ﾄﾞｷﾝ ﾄﾞｷﾝ ﾄﾞｷﾝ...///


千歌「いいなぁ……梨子ちゃんは……♡ きれいで、かわいくて……♡」ｷﾞｭ...


梨子（千歌、ちゃん……///）ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ


千歌「曜ちゃんも、梨子ちゃんも……」

千歌「なんで千歌の周りにはこんな……普通じゃない人がいっぱいいるんだろう……」


梨子（…………千歌ちゃん……？）

千歌「なーんてね。ふあぁ……ぁ……」

千歌「……ん♡」ｷﾞｭ


梨子（……な、なんだったんだろう……///）ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ


千歌「……りこちゃーん……？」

千歌「起きないと……千歌、ほんとに寝ちゃうよー……？」ｽﾘｽﾘ♡


梨子（……千歌ちゃんって、もしかして、結構 甘えたがり……なのかな）


千歌「りこちゃー……」...ｳﾄｳﾄ

千歌「……ぃ……こ、ちゃー……」ｷﾞｭｰ...♡


梨子（…………///）ｽｺﾞｲ ｱﾏｲ ｺｴ...///


千歌「……すぅ、すぅ……♡」zzz...

梨子「ち……」ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ

梨子「――……千歌、ちゃん……？」


千歌「すぅ……すぅ……」


梨子「…………っ///」ﾓｿﾞ


梨子（う……ぎゅってされて、動けない……///）ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ

梨子（千歌ちゃんの、寝息が……いろんなところを、撫でて……///）ｿﾞｸｿﾞｸ


梨子「…………///」


梨子（ど、どうしよう……っ）

梨子（こんないっぱい、千歌ちゃんのにおい……な、のに、それだけでも、すごぃ のに……）

梨子（千歌ちゃんに、ぎゅってされて……！）


梨子（すごく、身体が、あつい……///）

梨子（心臓がおかしくなっちゃいそうだよ……///）ﾄﾞｷｯ ﾄﾞｷｯ ﾄﾞｷｯ ﾄﾞｷｯ...

千歌「んんぅ……♡」ｷﾞｭ...

梨子「……っ近……///」


梨子（み、密着して……っ）

梨子（も、もう、しがみついてる、みたい――……///）


千歌「……すぅ……♡」ﾓｿﾞ

梨子「ひぁ……っ！？///」ﾋﾞｸｯ


梨子（首すじに……顔……っ///）


千歌「すぅ……ん……すぅ、すぅ……」

梨子「っ、ぁ……っ/// んっ……///」ﾋﾞｸﾋﾞｸ


梨子（顔 埋められて……っ♡ あ、あったかい、息が、直接……っ///）ｿﾞﾜｿﾞﾜ

梨子（首を、撫でて、息の、あまい、におい……が）

梨子（あ、あたまが……ますますボーッと…………///）ﾄﾛｰﾝ...♡

梨子（も、もうだめ……っ///）ｿｯ


梨子「ん……っ///」

千歌「んん……すぅ……すぅ……」

梨子「はぁ……っ、ちか、ちゃ……///」ｸﾁ...


.........
......
...

...
......
.........


千歌「ん……ぁ……」ﾊﾟﾁ

千歌「あれ……ちか――寝て……？」...ｷﾞｭｩ

梨子「……おはよ、千歌ちゃん」

千歌「あれ……？ 梨子ちゃん……？」

千歌「なんで梨子ちゃんが、千歌のベッド……千歌といっしょに……」


千歌「…………」ﾎﾟｹｰ


千歌「あ、そっか……梨子ちゃんが寝ちゃって、千歌もそれで……」ﾌｱｧ...

梨子「……っ///」ｲｷｶﾞ...///

千歌「…………」ｷﾞｭ


千歌「……もしかして、千歌」

千歌「ずっと、梨子ちゃん ぎゅってしてた？」

梨子「え、えぇ……///」

千歌「そっか。……えへへ♡」

梨子「ち、千歌ちゃん、起きたなら離し――

千歌「ん♡ もーちょっとのんびりしたいなぁ……♡ ダメ……？♡」...ｷﾞｭ

梨子「……恥ずかしいんだけど……///」

梨子「それに……」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮﾆｮ


千歌「うん？」

千歌「……なんだかすっごい寝心地よかったから……名残惜しくて♡」

千歌「梨子ちゃんを抱き枕してたからかな♡」

梨子「は、はあっ！？///」

千歌「ね、あとちょっとー♡」ｽﾘｽﾘ♡

梨子「……っぁ///」ｿﾞﾜｿﾞﾜ

梨子「――ほ、ほんとにあと少しだからね」

千歌「うん♡」

梨子「…………///」ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ

千歌「…………♡」ｷﾞｭ


ﾄﾞｸﾝ... ﾄﾞｸﾝ... ﾄﾞｸﾝ... ﾄﾞｸﾝ...


梨子（し、心臓の、音が……！）ｶｧ///

梨子（千歌ちゃんが、起きて、意識あるって、なった途端、また）ﾄﾞｷﾝ ﾄﾞｷﾝ

梨子（千歌ちゃんの、におい……息遣い……あたたかさ）

梨子（また……我慢、でき……///）ｸﾗｸﾗ

梨子（起きてる、のに。こんなの、聴こえちゃう、のに、あぁ……///）


千歌「……梨子ちゃん」

梨子「はいっ！？///」ﾋﾞｸｯ

千歌「……えへへ♡ はい↑っ！だって♡」

梨子「千歌ちゃんっ！///」

千歌「……ごめんなさい♡」


千歌「あのね」


千歌「……すごく、心臓 ドキドキしてる」

梨子「」ﾋﾞｸｯ

千歌「『千歌の』心臓の音……聴こえちゃってる……よね///」

梨子「えっ？」


千歌「……なんだかね」


千歌「こうやって、梨子ちゃんをぎゅってしてるとね」

千歌「梨子ちゃんのにおいとか、身体の音とかね、いっぱい感じるんだぁ♡」

梨子「…………っ」ﾄﾞｷﾝ...

千歌「この」


ﾄﾞｸﾝ... ﾄﾞｸﾝ... ﾄﾞｸﾝ...


千歌「うるさくて、いたい、きもちいい心臓の音は……///」

千歌「千歌の、なんだよね……？」ｷﾞｭｩ...

梨子「は……///」ﾄﾞｸﾝ... ﾄﾞｸﾝ...

千歌「……///」ﾄﾞｷ... ﾄﾞｷ...


梨子（これ、私――……？）ﾄﾞｷﾝ...

梨子（千歌ちゃん……？）

梨子（それとも、ふたり、の――）


千歌「梨子ちゃん……///」ｷﾞｭ

千歌「なんだかね、よく、わからないんだけど……」

千歌「なんで、千歌……こんなにドキドキしてるんだろう……」

梨子「そ、れは」

千歌「もっと、梨子ちゃんと近づきたい、って……すごく、せつないきもちになるんだ」


梨子「……っ、ぁ……///」ｿﾞｸｿﾞｸ


梨子（少しだけ、でも、さっきよりは確実に、熱のこもった……）ﾄﾞｸﾝ...

梨子（千歌ちゃんの、声、吐息が……体温……///）

梨子（振り向きたいのに、抱きつかれてるせいで、動けない……）

梨子「千歌……ちゃん」

千歌「…………」

梨子「ちょっと、離れてくれる……？」

千歌「…………」ｷﾞｭ

千歌「あと、ちょっと。まだ…………離れたく、ない」ﾌﾙﾌﾙ

梨子「…………向き、変えるだけだから」

千歌「それも、だめ」

梨子「どうして……？」

千歌「だめなんだもん……///」ｿｯ...


梨子（口ではそう言いながら、ちから、緩まった……）……ん、しょ」ｺﾞﾛﾝ


梨子「ぁ――……」ﾄﾞｷ...

千歌「……っ///」

千歌「見ないで……っ///」ｶｧ...///


梨子（振り向いた先の、千歌ちゃんは……）

梨子（いままで見たことがないくらい、顔を真っ赤にして、顔を手で覆っていた……）

梨子「千歌ちゃん……///」

千歌「……っ///」ﾌﾙﾌﾙ!!


千歌「わかんない……っ、わかんないけど……っ///」

千歌「さっきから、梨子ちゃんの、全部が、千歌――」

千歌「千歌を、ドキドキさせてくるんだよぉ……っ///」


梨子（同じだよ……）

梨子（って、言葉が出かかって）


梨子「……っ///」


梨子（寸前で、はずかしくなって、のみこんだ……///）

梨子（だから、咄嗟に――）


梨子「千歌ちゃん……手、かして？」

千歌「ふぇ……？///」

梨子「いいから」

千歌「う、うん――」

梨子「私の胸に、手を当ててみて？」

千歌「えっ？」


ｽｯ


千歌「ぁ――」

梨子「…………///」ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ

千歌「梨子ちゃんの、心臓……」

千歌「破裂、しそうなくらい――」

梨子「……うん……///」

千歌「梨子、ちゃんも、ドキドキ、してるの……？」

梨子「うん……」

千歌「梨子ちゃんは、どうして……」


千歌「どうして……ドキドキ、してるの……？」ｳﾙｳﾙ

梨子（赤面して、潤んだ目をして問いかける千歌ちゃん……）

梨子（もう、かわいい、とか）

梨子（千歌ちゃんのあまいにおい……とか、体温、とか）

梨子（私の胸にふれて 私の音を聴いている、華奢な小さなてのひらとか）

梨子（ひとつひとつ 千歌ちゃんから感じる色々なこと――全部）

梨子（全部、飛び越えて）


梨子（いまさら気づいた、たったひとつ）


梨子（愛しい、と）

梨子「――くすくす♡」

千歌「……梨子ちゃん？」

梨子「あ、ううん――なんか、なんでこんなドキドキしてるんだろうって考えたら……」

梨子「なんてことはなかったんだな、って、いまさら……思ったから///」

千歌「……？」


梨子「……千歌ちゃん」ｽｯ ...ｷﾞｭ

千歌「ぁ……手……///」


梨子（私にふれていた手を再び、取る）

梨子（指を絡めて、少しでもつよく、結びつくように、つないだ）


梨子「……私、千歌ちゃんのこと、ね」ﾄﾞｷ... ﾄﾞｷ...

梨子「――すき だよ」ﾄﾞｷﾝ...

千歌「は……ぇ……？」

梨子「…………///」ﾆｺ

千歌「………………」


千歌「…………っ！？///」ﾎﾞﾝｯ


千歌「――え、えっ、ぁ……！？///」ﾄﾞｷﾝｯ ﾄﾞｷﾝｯ

千歌「す、すき……すき……って……///」

梨子「……そんなに狼狽えること かな……///」ｷﾞｭ

千歌「あっ///」ﾋﾞｸｯ

梨子「私 千歌ちゃんがね すき……」

千歌「ぁ……ぁぅ……っ///」

梨子「すきなんだ、って。すきな子がこんなに近くにいて、ドキドキしない方が、おかしい……///」

梨子「――でしょ？///」ｸｽｸｽ


千歌「……ち、千歌だけに、近く」

千歌「なんて――……///」ﾄﾞｷﾝ... ﾄﾞｷﾝ...

梨子「…………」ｷﾞｭ

千歌「ふぁ……っ♡」ﾋﾞｸｯ

梨子「……千歌ちゃんは、どうして……？」

梨子「どうして ドキドキ してくれるの……？」

千歌「っ、わ、わかんないよ……っ///」ﾄﾞｷﾝ ﾄﾞｷﾝ ﾄﾞｷﾝ ﾄﾞｷﾝ

千歌「わかんない……けどっ！///」

千歌「千歌も、梨子ちゃんのことがすき……って、ことなの……？///」

梨子「それ、私に聴くことかなぁ///」ｸｽｸｽ

千歌「～～っ///」ｶｵﾏｯｶ


梨子「顔 まっかだよ♡」

千歌「っ、梨子ちゃんだって……！///」

梨子「それは、うん……慣れないこと、してるし……///」


千歌「…………///」ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ...

梨子「…………///」ﾄﾞｸﾝ... ﾄﾞｸﾝ...


千歌「……り、梨子ちゃん」

梨子「なぁに……？」

千歌「千歌、梨子ちゃんのこと……すきかも、わからないけど……///」

千歌「いまね……すっごく、梨子ちゃんと……その……///」


千歌「……ちゅー、したい……///」ｶｧｰｯ///


梨子「」ﾊﾟﾁｸﾘ


梨子「……相変わらず、変な人ね……///」

梨子「……すきかも知れない、しかも、女の子と、キスしたい……なんて」

梨子「…………普通じゃ、ないのに」

千歌「……っ」ﾋﾞｸｯ

梨子「……そんなこと言われたら、私……私、本当にキス、しちゃう――よ？」

梨子「……千歌ちゃん」ｷﾞｼ...

千歌「ぁ」ﾋﾞｸｯ

梨子「これで、千歌ちゃんが私をすきになってくれればいいな、って」

梨子「そんなこと、考えてる」

梨子「……実はやっぱり、いまの雰囲気に飲まれてました、なんて悲しいことになったら、泣いちゃうかも♡」ｸｽｸｽ


千歌「雰囲気、とか、じゃ、ない、よ……」ﾁｶｲ...///

梨子「……千歌ちゃん……///」ｵﾃﾞｺ ｺﾂﾝ

千歌「りこ……ちゃ……///」ﾄﾞｷﾝ ﾄﾞｷﾝ ﾄﾞｷﾝ ﾄﾞｷﾝ

梨子「……千歌ちゃん――」ﾄﾞｸﾝ ﾄﾞｸﾝ ﾄﾞｸﾝ ﾄﾞｸﾝ


ｿｯ


千歌「んっ……///」ﾋﾞｸｯ


梨子（千歌ちゃんの頬に手を添える――）

梨子（自然と、目を閉じてくれた千歌ちゃん）

梨子（口を緊張気味につきだして、まぶたも少し震えていて――）

梨子（普段の――どちらかといえば 幼い顔つきの千歌ちゃんからは、想像もできないような）

梨子（女の子の顔）

梨子（――理性が、溶けていくのを感じた）

梨子（ひとりで自分を慰めているときすらも 感じたことにないような、高揚感のさらに先……）

梨子（私のまぶたも、自然と降りて――）


梨子「ん……」ﾁｭ

千歌「――ん、む……///」ﾁｭｩ


梨子（はじめて 私たちは キスをした）

梨子（くちびる、やわらか……）ﾎﾞｰｯ...///

梨子（千歌ちゃんのにおい……直接……）ﾁｭ...ｩ...♡


梨子「…………ぷ、は……///」ｽｯ

千歌「……っ、はぁ……っ///」ﾄﾛﾝ...♡


千歌「…………っ///」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

梨子「……しちゃった、ね……///」ｶｧ///


千歌「……く……な……い……///」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

梨子「……千歌ちゃん？」

千歌「……よ、よく、わかんなかった……からぁ……///」ｳﾙｳﾙ

千歌「も――いっかぃ……んむ♡」ﾁｭｩ

梨子「んっ！？///」ﾋﾞｸｯ


梨子（突然の、セカンドキス）

梨子（千歌ちゃんから、くちびるを覆われて――）


千歌「んっ/// んむ……っ///」ﾁｭｩ...ﾁｭ...

梨子「ふ……ぁ……///」


梨子（さっきより、深――……///）

ﾁｭ...ﾌﾟ


千歌「は……♡ は……♡」ﾊｧ...ﾊｧ...

梨子「千歌、ちゃ……///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

千歌「りこ――」ﾁｭ

梨子「んむ……っ♡」


ﾇﾙ


梨子「」ﾋﾞｸｯ


梨子（な、なに――！？///）

梨子（ヌル、って、くちびるの、歯の、隙間から）

梨子（千歌ちゃんの、舌が――///）ﾋﾞｸﾋﾞｸ


千歌「んむ……っ、んぐ……♡」ﾁｭﾌﾟ...ﾁｭﾌﾟ

梨子「んん……っ///」

千歌「ふぅ……っ/// ふ……んぶ……っ♡」


梨子（な、なに、これ……///）ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

梨子（きもち、いい……/// あたまが、ビリビリ、して……♡）

梨子（千歌ちゃんの、唾液の、味が、口のなか、広が……♡）ﾄﾛｰﾝ...♡

ﾁｭﾌﾟ...ﾁｭﾙ...
ｼﾞｭﾙ...ｯ...ﾌﾟﾁｭ...


梨子（……どれくらい、そうしていたんだろう）

梨子（お互いの唾液の味が混じりあって、お互いに舌を舐めあって）

梨子（お互いに吐いた息を吸ったりして）

梨子（自分の舌が、からだがどれなのか、どうなってるのか、その境界線がぼんやりとしてきたころ……）


千歌「……っは、ぁ……♡」ﾂｰ...

梨子「っぷ、ふ……♡」...ﾌﾟﾁﾝ


梨子（文字通り息を合わせて、千歌ちゃんと私は はくちびるを離した……）


千歌「ふぇ……♡」

千歌「キス……しちゃ……っ♡」ﾄﾛｰﾝ...♡

千歌「りこちゃんとちゅぅ……気持ちいい……よぉ……♡」ﾍﾟﾛ

梨子「……っ♡」ｿﾞｸ


梨子（千歌ちゃんのぷるぷるのくちびるが、扇情的に濡れぼそっていて……）

梨子（そうしたのが私のくちびるとか、唾液なんだなって思った……瞬間）

梨子（もうきっと、堰は壊れていたんだと思う）

梨子（今度は私から――）


梨子「千歌ちゃん……っ♡」ﾝﾑ

千歌「ま♡ またぁ……♡ んむぅ……っ♡」ﾁｭﾌﾟ


梨子（もっと、もっと、もっと――…………）


............
.........
......
...

～後日 放課後～


梨子（それから……）


曜「っと、やっと放課後だね！ ……って」

千歌「う、うん……///」

曜「……千歌ちゃん……顔 なんだか 赤いよ？」

曜「もしかして体調 悪い？ 大丈夫？」

千歌「え……そう、かな……/// でも風邪じゃないよ、うん」

曜「ほんと……？ 練習、無理しないでね？」

千歌「えへへ……ありがと、曜ちゃん」

曜「うん……」


千歌「ね、ねぇ……梨子ちゃん……///」ｸｲｸｲ ﾎﾞｿﾎﾞｿ

梨子「なぁに？」

千歌「その……あの、ね？///」ｳﾙｳﾙ

梨子「――っ///」ﾄﾞｷ

千歌「千歌、ちょっと我慢、できな……///」ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ ﾄﾞｷ

千歌「りこちゃ……ちゅー……したぃ……///」

梨子「で、でもまだ学校……///」

千歌「梨子ちゃん……///」ｳﾙｳﾙ

梨子「…………っ///」ｺﾞｸ

梨子「と、とりあえずお手洗い行きましょ？ ね……そこで……///」ｺｿｺｿ

千歌「……///」ｺｸﾝ


梨子「よ、曜ちゃん！///」

曜「うん？」

梨子「私たち、お手洗いに行ってから部室に行くね！ ――千歌ちゃん、行こ？」

千歌「うん……///」ﾌﾗﾌﾗ


曜「………………？」

～お手洗いの個室～


梨子（毎日）

梨子（あの日から、毎日……）


梨子「千歌……ちゃ……♡」ｼﾞｭﾙ...♡

千歌「りこちゃ……♡」ﾁｭﾌﾟ...ﾁｭﾌﾟ...

千歌「梨子ちゃん……すき……♡ ちゅぅ……♡」


梨子（こうやって、くちびるを重ねて……）


梨子「ち、ぁ……♡」ﾄﾞｷﾝ... ﾄﾞｷﾝ...

千歌「んんむ……ぅ♡」ﾄﾞｷﾝ... ﾄﾞｷﾝ...


梨子（鼓動を、合わせて……）


千歌「……ご、ごめんね……」

千歌「千歌、もう……梨子ちゃんがすきすぎて、おかしくなっちゃ……♡」ｷﾞｭ...


ﾌﾜ


梨子「……っ///」ﾄﾞｷﾝ...


梨子（気持ちを重ねて……）

梨子（――なんて、幸せなんだろう）

梨子（ちょっと、こわい）

千歌「……っ♡」ﾄﾞｷﾝ... ﾄﾞｷﾝ...

梨子「千歌、ちゃ……♡」ﾄﾞｸﾝ... ﾄﾞｸﾝ...


梨子（溺れるように のめり込んで……）

梨子（自制がきいてない、特に、千歌ちゃんは……）

梨子（きっと怖いのは、そのせい――でも）


梨子「んぐ……っ♡」ﾁｭﾌﾟ...ﾁｭｩ...

千歌「は♡ ……ちゅる……♡」


梨子（抗えるわけもなく……なんだけど///）


梨子「……部活、はじまっちゃうよ」ﾌﾟﾁｭ...

千歌「あと……ちょっと……♡」ﾝｸﾞ...♡


梨子（また あたまがぼんやりして……♡）


梨子「千歌ちゃん……すき、だいすきだよ……♡」ﾁｭﾙ...♡

千歌「千歌も……♡ 梨子ちゃん、大好きにされちゃったんだもん……♡」

千歌「……責任、とって、も、っと――んぐ……っ♡」


梨子（あぁ……もう、これからどうなっちゃうんだろう、って）

梨子（千歌ちゃんを全身に感じながら、そう思ったのでした――）


おわり♡