曜「……ふう」レンズ装着

曜「もしかして、本当にわかったりして」

曜「戻ろう」


ーーーー


曜「……！」

花丸「あっ、おはようずら」

曜「よ、ヨーソロー！」

曜（なんだろう、花丸ちゃんの頭の上に数字が……）


↓2

8

花丸「？」 好感度47

曜（47……まあ普通なのかな）

曜（花丸ちゃんとは特に何かあったわけじゃないしね）

曜（さっきの説明書には100が狂愛？って書いてあったし）

曜（50が普通、70からは友達以上か……90でお嫁さんにしたいくらい）

花丸「どうしたずら？急に黙っちゃって……」

曜「えっ？あっ、ううん、なんでもないよ！あはは」

曜「これからもよろしくね！花丸ちゃん」

花丸「なんだかよくわからないけど、はいずら」


曜（どうやら本当に好感度がわかるみたい……）

ｶﾞﾁｬｯ

善子「ふふっ、今日も堕天使ヨハネが下界へと舞い降りたわよ……」

花丸「善子ちゃん、おはようずら！」

善子「お、おはよう！」

曜「おはヨーソロー！」

曜（善子ちゃんはどれくらいなんだろう……）

善子の好感度↓2

あ

善子「……わたしの顔に何か？」 好感度30

曜「な、なんでもないよ！」

曜（30……ってこれかなり低いんじゃ……）

曜（50が普通だからちょっと嫌われてるってこと？）

曜（私って一年生にあまりいい印象ないのかな……）

善子「それはそうと！ルビィはまだ来てないの？」

花丸「うん、ルビィちゃんはまだ。でも、もう少しで来ると思うずら」

善子「まあ、ヨハネは寛大な心を持っているから待っていてあげるわ」

曜「……」

曜（なんかすこし怖くなって来たかも……）

曜（いや、まだ諦めちゃだめ！）

曜（船乗り航路半ばで諦めたら死すべしってお父さんも言ってたもん！）

曜（千歌ちゃんや梨子ちゃんはきっと大丈夫なはず）

曜（あわよくば……）

曜（って、それ以上はダメダメ！///）

曜（善子ちゃんとは、これからなんとかしていけばいいよね）

曜「……頑張ろう！」



善子「どうしたの？あれ」

花丸「さあ？」

ｶﾞﾁｬｯ

ルビィ「あっ、みんな、おはよう！』

善子「あら、ルビィ。遅かったじゃない」

花丸「ルビィちゃんおはようずら！」

ルビィ「ぅゆ……ちょっとやることがあって……」

曜「ルビィちゃん、おはヨーソロー！」

ルビィ「あっ、おはようございます！」

曜（ルビィちゃんの好感度は……）


↓2

それ

曜（ルビィちゃんは38か……）

ルビィ「そうだ、今度3人で出掛けるの楽しみだね！」 好感度38

善子「まあ、私たちと行くんだから当然よね？」

花丸「善子ちゃんは照れ屋さんずら」

善子「ちっ、違うわよ！///」

曜（居辛い）




曜（善子ちゃんよりはマシだけど……）

曜（それでも好きか嫌いかなら嫌い寄りなんだよね……）

曜（……これは一年生との付き合い方を真剣に考えないとかも）

曜（心が折れそう）

曜「あー！そうだ」

曜「私、ちょっと用事を思い出したから行ってくるね！」

曜「みんな、頑張れ！」


花丸「あ、いってらっしゃい」

ルビィ「曜さん、何かあったのかな？さっきから変だけど」

善子「さあ？まあ、たまに変なところはあるし」

ルビィ「確かに……」

廊下


曜（つい耐えきれなくなって飛び出して来ちゃった……）

曜（他のみんなを調べるのが怖いけど……）

曜（ここまで来たらやるしかないよね、頑張れ私！）

曜（多分、一年生が一番低いと思うし）

？？？「あら？そこにいるのは」

曜「あっ、ダイヤさん」

ダイヤ「こんにちは、曜さん」

曜（ダイヤさんの好感度は……）



↓2

ぅゅ

曜｢えっ……｣

曜｢……!｣二度見

82

ダイヤ｢……どうかしましたか?｣ 好感度82

曜(好感度82……って相当高いんじゃないの!?)

曜(確かに説明書には……

『50～69 友達から親友手前

70～80 友達以上恋人未満の感情

80～90 正直付き合いたいくらい明確に好き』


曜(どどどどうしよう!)

曜(ダイヤさん……)

ダイヤ「その……曜さん？」

曜「はっ、はい！」

ダイヤ「あんまり見つめられると……その」

曜「あっ、ごめんなさい！」

曜（数値に驚いて無意識に顔を見つめちゃってたみたい……）

ダイヤ「…… ///」

曜（まさかダイヤさんが私のことをそんなに……）

曜（いやっ、多分ダイヤさんのことだし、みんな好きなんだよね、うん！）

曜（でも……）

曜（嬉しい）///

曜（はっ、ダメ！私には千歌ちゃんと梨子ちゃんが！）

曜「じゃ、じゃあ私ちょっと行って来ます！出発！」

ダイヤ「はい、お気をつけて！」

ーーーー

曜（あのままダイヤさんといたら色々とダメそうだったよね、絶対）

曜（でも一年生のこたちみたいにならなくてよかった……）

曜（これは希望が見えて来たよっ！）ガッツポ


果南「あれ？曜ちゃん、何してるの？」


曜「ふぇっ！あ、果南ちゃん」

曜（果南ちゃんの好感度は……）

↓2

救いの手を

曜「えっ……」

果南「？」 好感度は90

曜「ちょっと果南ちゃん！」

果南「えっ、何？」

曜「私の目をよく見て！」壁ドン

果南「うっ、うん……///」

好感度 90

曜（やっぱり90……！見間違えじゃなかった）

曜（どうしよう……）

曜（どうしよう……///)

曜（90って、お嫁さんにしたい程って……）

曜（どうしよう……///)

果南「そろそろ、どけてっ……恥ずかしいから///」

曜「あっ、ごめん！」

曜（わ、なんか果南ちゃんの顔まともに見れないかも……///)

曜「わ、私ちょっと走ってくるね！」

果南「う、うん。行ってらっしゃい？」



ーーーー


曜（ダイヤさんに続き果南ちゃんまで……）

曜（今まで全然気がつかなかったよ！）

曜（年上だから隠すのがうまいのかなぁ？）

曜（うーん……）

？？？「あら？そこにいるのは！」

鞠莉「曜！こんなところでどうしたのかしらん？」

曜「マリーちゃん！」

曜（多分あそこまでは高くないよね？）

曜（それどころかもしかしたら……）

曜（いや、大丈夫！多分！）


マリーの好感度 ↓2

→

鞠莉「？」 好感度50

曜（50！ってど真ん中じゃん！）

曜（少なくとも嫌われてはないんだよね？よかったあ……）

鞠莉「あ、そういえば」

曜「？」

鞠莉「さっき果南を見たんだけど、やけに顔が赤かったのよねえ。もしかして風邪かしら？だとしたら心配だわ！」

曜（か、果南ちゃん…///）

鞠莉「あ！曜ー？あなたも顔が赤いわよ！あなたも風邪？」

曜「あぁっ！これは違くて、その」

鞠莉「nasty coldなら大変だわ！すぐさまtake hospital！」

曜「多分果南ちゃんも風邪じゃないから、大丈夫！うん！」

鞠莉「そう？本人が大丈夫っていうならいいけど……」

鞠莉「でも、果南はやっぱり心配ねえ」

曜「私、千歌ちゃんたちのところに行ってくるね！」

鞠莉「ええ？ Shiny！」

曜（一年生のこたちと比べて、三年生はすごかったなあ……）

曜（もしかして、私って年上にモテたり……？なんて///）

曜（でも、これからちょっと気まずくもあるかも……）

曜（でも、なんとかなるよね！きっと！）

曜（そうと決まれば……）



ーーーーー


部室

曜「みんな！ヨーソロー！」

ダイヤ「あら、さっきぶりですね、曜さん」



善子「それで、私のリトルデーモンは……」

花丸「この前読んだ本がね……」

ルビィ「この間テレビで……」

曜（きこえてないだけだよね？うん）


ガチャ

千歌「みんなー！今日も頑張ろう！」

曜（千歌ちゃん！）

曜（千歌ちゃんも幼馴染だし、絶対高いよね！）

曜（千歌ちゃんの好感度は……）


↓2

千歌ちゃん！

曜（え……？42……？え……？）

曜（え……？なんで……？）

千歌「曜ちゃん、なんで突っ立ってるの？そこ、邪魔になっちゃうよ」 好感度42

曜「あっ、ごめん……」


千歌「あ！ルビィちゃんその番組私も見たよ！」

ルビィ「本当にですか！ すごく面白かったですよね」

花丸「テレビの話題はわからないづら……」

善子「じゃあ、私の家で一緒に見てあげてもいいけど？」

花丸「！いいずら？ やっぱり善子ちゃんは優しいずら！」

善子「べつに優しくはないわよ！」

千歌「あっずるーい！私も行きたい！」

ルビィ「じゃぁ、ルビィも……」

曜（42って、普通以下ってことだよね）

曜（千歌ちゃん……42……）

曜（花丸ちゃんが47……それより低い……）

曜（なんで？）

曜（幼馴染だし、1番一緒にいた時間が長いのも、私なのに……）

曜（もしかして、今まで我慢してたとか……）

曜（どうしよ……）

曜（あの時も、本当は嫌だったりしたのかな……）

曜（42……）


ダイヤ「曜さん？どうしました？」

曜「……なんでも、ないです」

ダイヤ「顔色が悪いようですけど……」

ダイヤ「大丈夫ならいいのですけど……」

ダイヤ「でも、何かあったら私に相談してくださってもいいんですよ？」

ダイヤ「私は曜さんよりは一年長く行きているわけですから」

ダイヤ「きっと、力になれると思いますわっ！」

曜「うん、ダイヤさんありがとう……！」

曜（ダイヤさんは、私のことをよく思ってくれてるんだよね……！）

曜（おかげで、ちょっと元気出てきたかも……）

曜（うん、まだショックだけど……いつまでも引きずってられないよね）

曜（それに、梨子ちゃんがまだだし……）

曜（……）


曜「千歌ちゃん、あのさ……」

千歌「？ どうしたの、曜ちゃん」

曜「千歌ちゃんって実は……」

千歌「うん？」

曜「……ごめん！ やっぱりなんでもないよ！あはは」

千歌「そっか！」

曜（聞けるわけないよ……）

ｶﾞﾁｬ


果南｢ごめん､私たちだけ遅れちゃったかな?｣

鞠莉｢んー ? まだ､梨子が来てないわね?｣

ダイヤ｢あら､おはようございます｡お二人とも｣



千歌｢善子ちゃんｰ?｣

善子｢こ､これはルビィが悪いのよ！ ルビィが！｣

ルビィ｢ぅゅっ!? わたし?｣

花丸｢今のはどう見ても善子ちゃんが悪いずら｣

善子｢ちょっとずら丸！｣

千歌｢やっぱり善子ちゃんだー！｣

ｷｬｯｷｬｳﾌﾌ

曜「……」

果南「……ダイヤ、曜ちゃん、どうしたの？」

ダイヤ「原因はわかりませんが、部室に来てからあの調子ですわ」

果南「どうしたんだろう？心配だなあ」

ダイヤ「ええ」

鞠莉「やっぱり、風邪じゃないのかしら？」

果南&ダイヤ「うーん……」

ガチャ

梨子「あ、おはようございます」

果南「おはよう」

ダイヤ「梨子さん？」

梨子「なんですか？」

ダイヤ「曜さんの調子が悪いみたいなんです、何か知りませんか？」

梨子「……？ わたしは、なにも」

鞠莉「あっ、そうだ！ 梨子が曜に聞いてくればいいんじゃない？ナイスアイデアね！」

果南「確かに、それはいいかもね。 同学年だし」

梨子「よく分からないけど、分かりました」

曜（千歌ちゃんが実は私のこと嫌いだったなんて……）

曜（簡単には立ち直れないよね……）

「……ゃん？」

曜（はぁ……）

「曜ちゃん！」

曜「わっ！」

梨子「どうしたの？上の空だけど」

曜「あっ、梨子ちゃん……）


曜（梨子ちゃんは、どうなんだろ……）

曜（怖いけど……）

曜（えいっ！）


梨子ちゃんの好感度 ↓3

あ

梨子「先輩たちから、具合が悪いみたいって聞いたの。大丈夫？」

好感度 55

曜（55……まあどちらかというと良いのかな……ほんのちょっとだけど）

曜（でも、普通なんだ……）

曜（あれ……？でも確か……）

説明書『好感度がゾロ目の場合には……なんと好感度が >>160 ！！
他人の感情にスパイスは付き物☆』

コンマ偶数で二倍
奇数でマイナス二倍

ほう、いいリカバリーだ

『好感度がゾロ目の場合は、測定ズレにより実は好感度が二倍となっております』


梨子「曜ちゃん？」

好感度110（アガペー）



曜（えっ？ えっ？）

曜（好感度110……って流石に嘘だよね？ね？）

曜（でも、本当だったら…… どれくらい私のこと好きなんだろう）


梨子「曜ちゃん？」

曜「はっ、はい！ なんでありましょうか！」

梨子「……？ 何か元気になった？『

曜「え？ あ、そ、そうかもー……あはは」

曜（こればっかりは聞いてみるしかないよね……！）

曜（梨子ちゃんに『私のことを好き？』なんて聞いたことないし……まあ当たり前だけど！）

曜「あのさあ……梨子ちゃんって」

梨子「うん？」

曜「その、さあ……」

梨子「うん」

曜「私のこと、好き……だったりする？」

梨子「うん」

曜（即答！？）

曜（いや、でも今のは聞き方がまずかったかも……友達として、ってことだよね）

曜（って普通は友達としてだよね///)

曜「そうじゃなくてさ……」

梨子「？」

曜「あっ、じゃあ私のことどれくらい好き？ なんて///」

梨子「私ね」

曜「う、うん……」

キーンコーンカンコーン


梨子「あっ、もう授業の時間だね」

曜「あっ……」

梨子「ねえ、曜ちゃん……」

梨子「学校が終わったら、体育館の裏で待っててほしいな」

梨子「続きは、そこで……ね？」

曜「うん、わかった……！」

曜（きになるなあ……）

放課後


曜(結局梨子ちゃんのことが気になりすぎて一日中集中できなかったよ……)

曜(梨子ちゃんのことを考えないようにするよダイヤさんと果南ちゃんが出てくるし……///)

曜｢……梨子ちゃん､まだかなあ?｣



梨子｢ごめん｡曜ちゃん待った?｣

曜｢あっ､梨子ちゃん!｣

梨子｢突然なんだけどさ……｣

曜｢?｣

梨子｢曜ちゃんは､女の子同士の恋愛って､おかしいと思う?｣

曜｢へっ?｣

梨子｢だから､その女の子同士のｰｰ ｢き､聞こえてたよ!｣

曜｢……ま､まあおかしい､んじゃないかなあ?｣

梨子｢やっぱりそうだよね……｣ｼｭﾝ

曜「いや！ 今のは世間一般での話であって……」

梨子「つまり？」

曜「つまり、その……私はいい、と思うけど///」