【SS】かすみ「新しい」彼方「朝が来た」エマ「希望の」璃奈「朝が」 前編

511: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ead4-ee9a) 2023/12/31(日) 20:55:09 ID:yKlUHfAc00
---

ジジジジ

エマ「部屋から転送されたのも私達が最後だったね」

彼方「周りには…誰もいないよ?」キョロキョロ

璃奈「はやくかすみちゃん達を探さなきゃ」

スッ

彼方「敵はこの建物の中にいるみたいだよ」

璃奈「ホントだ。でも数が多い」

エマ「この中にかすみちゃん達もいるのかも。行こう!」

彼方・璃奈「うん!」

ダッダッダッダッ

512: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ead4-ee9a) 2023/12/31(日) 20:56:07 ID:yKlUHfAc00
~建物の中~

彼方「この中、怪獣映画の展示会をやってるみたいだね~」

璃奈「装飾なんかも結構雰囲気が出てる」

チャッ チャッ チャッ

璃奈「何か聞こえる…」

彼方「足音?」

エマ「来るよ!」

チャッ チャッ チャッ

小型怪獣「グルルル」チャッチャッ

彼方「か、怪獣……!?」

璃奈「あれが星人だよ!間違いない!」

エマ「今回の敵は、恐竜型の星人なの…!?」

彼方「かすみちゃん達は!?」キョロキョロ

璃奈「見当たらない…ここにはいないのかな?」キョロキョロ

513: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ead4-ee9a) 2023/12/31(日) 20:58:10 ID:yKlUHfAc00
小型怪獣「ヴォオッ」ダッ

エマ「!」

彼方「エマちゃん!」
璃奈「エマさん!」

エマ「ふぅっ」サッ

彼方・璃奈(すごい、避けた!)

エマ「たぁっ」ブンッ

ドンッ!

彼方・璃奈(すごい!パンチ一発で星人を吹っ飛ばした!)

ドサッ

小型怪獣「グゥゥッ…」ヨロッ

エマ「たぁぁっ」ガッ

小型怪獣「グオォォォ」ジタバタ

エマ「はああああっ!」メキメキ

小型怪獣「ギャアアァァァァッ!」

メキャッ

ドサッ

小型怪獣「」ガクッ

514: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ead4-ee9a) 2023/12/31(日) 21:01:50 ID:yKlUHfAc00
エマ「ふぅ…」スクッ

彼方「す…すごい……」

璃奈「格闘だけで…あっという間に1体倒した…」

エマ「スイスで動物達とじゃれ合ってる時の感じでなんとかなったよー」ニコッ

彼方(その経験だけで、あんな立ち回りを…?)ポカン

璃奈(弟妹との喧嘩もそうだけど、スイスでの生活の経験がエマさんの格闘戦の強さに繋がってるのかな)

チャッ チャッ チャッ

小型怪獣「グルルル」チャッチャッ

彼方「まだまだいっぱいいるよー!」

璃奈「私達も対処しなきゃ!」スチャッ


グルルルルル

一同「!?」

515: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ead4-ee9a) 2023/12/31(日) 21:02:30 ID:yKlUHfAc00
グルルルル

璃奈「大きい鳴き声が聞こえてくる!」

ドゴッ ドゴッ

彼方「足音も大きいよ!?」

ギャアアアアオン

ドンッ ドンッ

璃奈「む…向こうの方からも別の音が聞こえてくる!」

サッ

彼方「左右の部屋にそれぞれ他の敵がいるよ」

璃奈「二手に分かれて対処するしか無さそう」

彼方「どっちかにかすみちゃん達がいるかもしれないしね」

璃奈「それに…このままじゃその内大きい敵もここに来て、囲まれちゃう。その前に対処しよう!」

小型怪獣「グルルル」

エマ「ここは私一人でもなんとかなりそうだから、他の部屋をお願い!」

璃奈「分かった!」タッ

彼方「できるだけ近くで戦うようにするから、危なくなったらすぐ言ってね、エマちゃんも!」タッ

エマ「うん!」コクッ

ダッダッダッダッダッ

518: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 338e-f903) 2024/01/01(月) 23:01:02 ID:4hIMY6Sc00
ダッダッダッダッダッ

彼方「あっ…!」

グルルルル

彼方「いた……!」

ドゴッ ドゴッ

普通怪獣ヨーソロー「ヨーソロー」グルルルル

彼方(さっきの星人よりもずっと大きい…!)

普通怪獣ヨーソロー「ヨーソロー」ドッドッ

彼方「来る…!」

スチャッ

彼方(Xショットガンで迎え撃つ!)

ギョーン ギョーン

普通怪獣ヨーソロー「ヨーソロー」サッ

ドンッ

彼方(避けた!?)

519: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 338e-f903) 2024/01/01(月) 23:01:36 ID:4hIMY6Sc00
普通怪獣ヨーソロー「ゼンソクゼンシン………」ザッザッザッザッ

彼方「!?」

普通怪獣ヨーソロー「ヨーソローオオオオオオオッ!」ダッ

ガッ!!

彼方(しまっ…た)ブァッ

ドサッ

彼方「ううっ……」ムクッ

彼方(すごいパワーだ…!さっき体当たりを受けたところ、スーツに穴が開いてる……)ゾッ

520: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 338e-f903) 2024/01/01(月) 23:02:23 ID:4hIMY6Sc00
彼方(こうなったら…今度は剣で攻撃しよう)スッ

チュィィーン

彼方(刃を伸ばして力を貯めて…近づいてきたところを狙う!)ザッ

ミキミキミキ

普通怪獣ヨーソロー「ゼンソクゼンシン………」ザッザッザッザッ

彼方(さっきと同じ体勢…突進攻撃が来る!)ミキミキ

普通怪獣ヨーソロー「ヨーソローオオオオオオオッ!」ダッ

ドゴッ ドゴッ

彼方「たあぁぁぁっ!!」ブンッ

ドドンッ

521: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 338e-f903) 2024/01/01(月) 23:03:02 ID:4hIMY6Sc00
---

普通怪獣リコッピ―「リコッピー」ギャアアアオン

璃奈「うう…やっぱりさっきのよりずっと大きい……」ゾッ

璃奈(これだけ大きくてもYガン、効くのかなぁ?)スチャッ

普通怪獣リコッピ―「リコッピー」グルルルル

璃奈(こうなった、イチかバチか!)グッ

ギョーン

プシュッ

キュンッ キュンッ キュンッ

璃奈(アンカーが巻き付いた!)

ボッ

ビシッ

普通怪獣リコッピ―「リコッピー」グッグッ

璃奈(よし、捕まえれた!)

522: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 338e-f903) 2024/01/01(月) 23:05:50 ID:4hIMY6Sc00
普通怪獣リコッピ―「……」カァッ

璃奈(あとは、もう一回撃って上に送るだけ…)スチャッ

普通怪獣リコッピ―「……」ゴゴゴゴゴゴ

璃奈(こんなに大きいけど、ちゃんと送れるのかな?)

普通怪獣リコッピ―「リコチャンビーム!!」ボッ

ゴォッ

璃奈「!?」

ボッ

璃奈(しまった、Yガンが……!)

ドンッ!

璃奈「わぁっ!」ブァッ

ドサッ

523: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 338e-f903) 2024/01/01(月) 23:06:43 ID:4hIMY6Sc00
シュウゥゥゥゥッ

璃奈「うう…」ムクッ

普通怪獣リコッピ―「リコッピー」グッグッ

璃奈「口からビームを出すなんて…しかも凄い威力だ…!」ヨロッ

璃奈「さっきのビームでYガンが壊されちゃったから、このままXガンで撃って倒すしかない!」スチャッ

普通怪獣リコッピ―「……」カァッ

璃奈(口を開いた!またビームを撃つつもりだ!)

璃奈(発射してくるまでに撃たなきゃ!)スッ

ギョーン ギョーン ギョーン

普通怪獣リコッピ―「……」ゴゴゴゴゴゴ

バァンッ バァンッ バァンッ

璃奈(当たった!)

普通怪獣リコッピ―「リコチャン…ビーム…!」ボッ

ゴォッ

璃奈「えっ……!?」

ドンッ!

524: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 338e-f903) 2024/01/01(月) 23:07:37 ID:4hIMY6Sc00
普通怪獣リコッピ―「リコッピー」ギャアアアン

璃奈(うそ…あんなに撃たれたのにまだ生きてる…!?)

璃奈(でも、さっきのビームは全然違う方向へ飛んで行った)チラッ

ヒュォォッ

璃奈(ビームが当たった先の壁に穴が開いてる…向こう側は外だ)ゾッ

普通怪獣リコッピ―「リコッピー」ギャアアアン

璃奈「どこか急所を狙わなきゃ駄目なの!?そうだ、Xガンのモニターで…」

スッ

璃奈(右胸に心臓みたいなものがある!あそこを狙おう!)ジッ

普通怪獣リコッピ―「……」カァッ

ダッ

璃奈「あああああっ」グッ

ギョーン ギョーン ギョーン

普通怪獣リコッピ―「……」ゴゴゴゴゴゴ

璃奈(どうだ…!?)

ドンッ!

普通怪獣リコッピ―「リコッ…ピー………」グラッ

ズズンッ

普通怪獣リコッピ―「………」ガクッ

璃奈「はぁ…はぁ…やった…倒せた……!」

525: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 338e-f903) 2024/01/01(月) 23:08:20 ID:4hIMY6Sc00
エマ「璃奈ちゃんっ!」タッタッタッ

彼方「大丈夫~?凄い音したけど…」タッタッタッ

璃奈「エマさん、彼方さん!こっちも倒し終わったよ、ホラ」チラッ

彼方「おぉ~、やるねぇ~」

エマ「でも、ここにもかすみちゃん達はいなさそうだね」キョロキョロ

ドゴッ ドゴッ

ドンッ ドンッ

彼方「え……?」キョロッ

璃奈「そんな……」ワナワナ

普通怪獣ヨーソロー「ヨーソロー」グルルルル

普通怪獣リコッピ―「リコッピー」ギャアアアオン

526: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 338e-f903) 2024/01/01(月) 23:09:49 ID:4hIMY6Sc00
エマ「お…大きい……」ゾッ

彼方「あっち星人、さっき彼方ちゃんが倒したはずなのに…」

璃奈「さっき私が倒した星人も…。死体はあそこにあるから、多分別の個体だよ」

普通怪獣ヨーソロー「ヨーソロー」ドゴッドゴッ

普通怪獣リコッピ―「リコッピー」ドンッドンッ

エマ「ちょっ…ちょっと!二体とも外へ出て行くよ!」

璃奈「あの出口は、さっきの星人のビーム攻撃でできた穴…」

彼方「あんなのが外に出たら、周りの建物とか人に大きな被害が出ちゃうよ~!」

ドゴッ ドゴッ

ドンッ ドンッ

エマ「追いかけよう!」ダッ

彼方・璃奈「うん!」ダッ

---

528: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/03(水) 23:23:53 ID:h7VT50Hg00
---

~外~

チャッ チャッ チャッ

小型怪獣「グルルル」ジッ

かすみ(あの星人達は、襲い掛かる前に間合いを取って威嚇してくる…)

「おい!あんた、何やってんだ!?」

「俺達を守ってくれるんだろう!?早くその銃であの怪物共を追っ払ってくれよ!」

かすみ(その間は動きが止まるから、ロックオンできる!)スッ

小型怪獣「グルルル」

かすみ(りな子が言うには、上のトリガーでロックオン…だったよね?)グッ

カチッカチッ

小型怪獣「グルルル」

「お、おい!あいつらそろそろ襲って来るんじゃね!?」

カチッカチッカチッ

かすみ「やった、ロックオンしたッ!イッキに行きますよぉ!」グッ

ギョーン

529: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/03(水) 23:24:54 ID:h7VT50Hg00
「撃った!」

「当たった…のか?」

「何も起こらないじゃん!」

ドンッ! ドンッ! ドンッ! ドンッ! ドンッ! ドンッ!

「おお、すげぇ!」

「怪物が一気にみんな爆発した…!?」

かすみ「……やった!」

ワァァァッ!!

「うぉぉぉ!やったぁ!」ワイワイ

「すげぇ!すげぇよ、あんた!」ワイワイ

「ありがとう!」ワイワイ

かすみ(凄い…!さっきまでは誰も気にも留められてなかったのに、今はみんな、かすみんを見てる)

ギャングA「Boo-yeah!」

ギャングB「Amazing!」

ギャングC「Great!」

かすみ(怖そうな外国人の人達も…。怖いのは見た目だけで、本当は気の良い人達なのかな?)

アイドル「す…すごい…。すごい……よ…」ドキッドキッ

かすみ(あの…トップアイドルまで………!)

かすみ(なんか不思議な感じ…。新曲をステージで披露した時も、きっとこんな気分になるのかな?)ドキドキ

530: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/03(水) 23:25:30 ID:h7VT50Hg00
ドォン!!

「な…なんだ!?ものすごい音がしたぞ!?」

「あの建物からか!?」

ドゴッ ドゴッ

ドンッ ドンッ

かすみ(まさか、また新しい敵が来るの!?)

普通怪獣ヨーソロー「ヨーソロー」グルルルル

普通怪獣リコッピ―「リコッピー」ギャアアアオン

「わぁぁぁ、何だありゃあ!」

「また怪獣!?しかもさっきのやつらよりずっとでっけぇ!!」

かすみ「な…!?」ブルブル

ダッダッダッダッ

エマ「あっ、いた!かすみちゃん!」ダッダッダッ

璃奈「かすみちゃん!」ダッダッダッ

彼方「みんな外にいたんだね」ダッダッダッ

かすみ「ええええ!?エマ先輩、彼方先輩、りな子!?」

531: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/03(水) 23:26:23 ID:h7VT50Hg00
彼方「かすみちゃん達も気になるけど…」ダッダッダッ

エマ「まずはあっちの星人を追いかけよう!」ダッダッダッ

普通怪獣ヨーソロー「ヨーソロー」ドゴッドゴッ

エマ「ハァ…ハァ…早い…!」ダッダッダッ

彼方「さっき戦った時は向こうから向かってきたからそこを狙って攻撃できたんだけど…」ダッダッダッ

エマ「今は逆に向こうは逃げて行ってる、真逆の状況だね」ダッダッダッ

彼方「こうなったらXショットガンで…当たるかな?」スチャッ

ギョーン ギョーン

エマ(倒せなくても、せめて動きを止められれば…)

ドンッ ドンッ

普通怪獣ヨーソロー「ヨーソロー」ドゴッドゴッ

彼方「外れた…!走りながらじゃダメかぁ…」ガクッ

532: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/03(水) 23:27:03 ID:h7VT50Hg00
エマ「よし…次は私が…!」メキメキ

ダッダッダッダッ

彼方(エマちゃんのスーツの力が増した…!?)

エマ「たぁぁぁぁ~~~~!」メキメキ

バッ

ガシッ

普通怪獣ヨーソロー「ヨーソロー」ジタバタ

エマ「ハァッ…ハァッ…尻尾を捕まえたよ!」メキメキ

彼方「エマちゃん、そのまま押さえてて!その間に彼方ちゃんが攻撃するから」ダッ

エマ「うんっ!」メキメキ

彼方「たああああっ!」チャッ

ギョーン ギョーン

普通怪獣ヨーソロー「ヨーソロー」ジタバタ

ドンッ!

エマ「うわっ」サッ

ドサッ

普通怪獣ヨーソロー「……」ガクッ

エマ「倒せたみたい…だね」

彼方「はぁ、はぁ……やった」

---

533: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/03(水) 23:28:17 ID:h7VT50Hg00
---

璃奈「!?」タッ

普通怪獣リコッピ―「リコッピー」ギロッ

かすみ「ひぃっ!こ…こっちに気付いた!」

「うわぁぁ!やべぇ!」オロオロ

「逃げろォ!」ダダダッ

かすみ「みなさん!ここは私達が引きつけます!」

普通怪獣リコッピ―「リコッピー」ギャアアアン

璃奈「かすみちゃん、あの星人、さっき同じやつと戦ったからまず私が前に出るよ」

かすみ「うん!」

璃奈「行くよ!」ダッ

普通怪獣リコッピ―「リコッピー」ブォッ

ガブッ

璃奈「あッ!」グイッ

かすみ「りな子ぉ!!」

「あァ」

「だめだッ!あの子、食い殺されたッ」

「ちくしょうッ」

ギャングD「Oh,my god!」

普通怪獣リコッピ―「リコッピー」ガッガッ

璃奈(うう…急所を狙おうとして迂闊に近付きすぎちゃった…)グッグッ

534: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/03(水) 23:28:55 ID:h7VT50Hg00
普通怪獣リコッピ―「リコッピー」ブンブンブン

かすみ「あ…ああっ……」ワナワナ

ブォッ

璃奈「………」ヒュウゥゥーッ

ドサッ

「あの子、どうなった!?」

「死んだ!?」

「遠くへ吹っ飛ばされていったぞ!」

かすみ「り…りな子……!」タッ

ズンッ

かすみ「!?」ピタッ

普通怪獣リコッピ―「リコッピー」ギャアアアン

かすみ「うううっ…よ…よくもりな子を……!」ギリッ

535: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/03(水) 23:29:28 ID:h7VT50Hg00
普通怪獣リコッピ―「リコッピー」ゴルルルルル

かすみ「フゥッ、フッ、フゥッ……」ガクガク

ギャングA「Run away,girl!」

「逃げろ逃げろッ!」

ギャングB「Run girl,run!」

ギャングC「Runabout trying to escape!」

アイドル「かすみん…って…いってたっけ、あの子…………」ボソッ

普通怪獣リコッピ―「リコッピー」ドンッ

かすみ「私は…かすみんは……」

普通怪獣リコッピ―「リコッピー」グロロロ

かすみ「かすみんは!!無敵だ!負けない!!絶対に!!無敵だよッ!!」

普通怪獣リコッピ―「リコッピー」ドンッ

かすみ「かすみんには絶対に勝てないッ!」グッ

ギョーン

536: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/03(水) 23:30:03 ID:h7VT50Hg00
普通怪獣リコッピ―「リコッピー」ドンッ

かすみ「うッ」サッ

ドンッ!

「あッ」

「あの怪獣の顔の先っぽが吹っ飛んだ……!」

アイドル「………」ジッ

普通怪獣リコッピ―「リコッピー」ギャアアアン

ドンッ ドンッ ドンッ

かすみ「はァッ、はァッ……」ダッダッダッ

ギョーン ギョーン

「効いてるのか…?あの怪獣、まだ動いてるけど」

アイドル「………」ジッ

ドンッ!

537: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/03(水) 23:30:45 ID:h7VT50Hg00
ドサッ

普通怪獣リコッピ―「リコッピー」ギャアオオオン

「おお!今度は尻尾を落としたぞ!」

「これは効いてそうだ!」

かすみ「今だ!」

ギョーン ギョーン

普通怪獣リコッピ―「リコッピー」ギャアアアン

バァンッ!

アイドル「………」ドキッドキッ

かすみ「オォ」ダッ

ギョーン ギョーン

アイドル「…頑張って……!…か……」ドキッドキッ


アイドル「かすみんッ!」

538: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/03(水) 23:31:38 ID:h7VT50Hg00
かすみ「ハァッ、ハァ、ハァ……」

「やった!もうズタボロだぜ、あの怪物!」

「すげぇや、あの子!」

普通怪獣リコッピ―「……」カァッ

かすみ「!?」

普通怪獣リコッピ―「……」ゴゴゴゴゴゴ

かすみ「やばッやッばいッ」ダッ

普通怪獣リコッピ―「…リコチャン…ビーム!」ボッ

コォォォッ

「口からビームを吐いた!?」

「あんなにボロボロなのに、まだあんな力があるのか!?」

かすみ「あッあッ」タッタッタッ

539: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/03(水) 23:32:41 ID:h7VT50Hg00
コォォォッ

璃奈「かすみちゃん!」バッ

かすみ「りな子!?」タッタッタッ

ガシッ

かすみ「わぁっ!?」

ゴロゴロゴロ

「おおっ!あれは、さっき飛ばされたもう一人の子!」

ドドンッ!

「うわっ!」ビリビリ

「あのビーム、すげぇ音だ!」ビリビリ

璃奈「かすみちゃん、ごめん。さっきは…油断しちゃった……」ヨロッ

かすみ「ハァ…ハァ、ハァ。でも、なんとか…助かった………よ…。ありがとう、りな子…」ヨロッ

普通怪獣リコッピ―「………」

璃奈「あの星人、力尽きてる…」

かすみ「今のが最後の攻撃だったんだ…」

540: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/03(水) 23:33:17 ID:h7VT50Hg00
タタタッ

かすみ「あっ!彼方先輩、エマ先輩!」

彼方・エマ「かすみちゃん、璃奈ちゃん!」タタタッ

璃奈「あっちにいった星人も倒せたんだね」

彼方「うん。かすみちゃん、こんなに多くの人を守ってたんだ、偉いねぇ」

かすみ「え、ええ…。相手はさっきのより小さい星人ばかりでしたけど」

アイドル「あ…あの…!」

かすみ「な、何ですか!?」ドキッ

アイドル「私、最初あなた達の事無視して…スクールアイドルの事も悪く言っちゃったのに…それなのに…助けてくれてありがとう」

かすみ「ど…どうも…」エヘヘ

「なんでその銃の使い方知ってたんだ?あんたら…何者?」

エマ「私達は、もう………かなり前から………こんな夜を繰り返してる………」

アイドル「!?」

541: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/03(水) 23:34:07 ID:h7VT50Hg00
ズズズズズンッ!!

彼方「何!?凄い音…」

璃奈「建物の方から音がした」

ドンッ!

「おいおいおいッ」

「マジかよオイッ」

普通怪獣チカチー「チカチー」ギャアアアアン

ドドンッ

かすみ「そんな…。さ…さっきまでの怪獣よりも更に大きい!!」ゾッ

エマ「このままだと犠牲が増えちゃうよ…どうしよう………」

542: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/03(水) 23:34:49 ID:h7VT50Hg00
普通怪獣チカチー「チカチー」ギャアアアアン

璃奈「どうしよう…」

彼方「みんなで戦うしかないよー」

エマ「そうだね…!」

「お、おい!」

「俺達はどうなるんだよ!?」

かすみ「そ、それは…」

エマ「かすみちゃんは、この人達を守ってあげて」

かすみ「はい…!任せてください!」コクッ

かすみ「私が皆さんを守りますよぉ!」エヘン

アイドル「ありがとう……かすみん」ボソッ

543: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/03(水) 23:35:54 ID:h7VT50Hg00
璃奈「彼方さん、エマさん」

エマ「どうしたの、璃奈ちゃん」

璃奈「私、これまでの戦いで武器を無くしちゃった…どうしよう」

彼方「それじゃあ、このXショットガンを貸してあげよう」スッ

璃奈「彼方さん…ありがとう」チャッ

普通怪獣チカチー「チカチー」ギャアアアアン

ズンッ ズンッ

エマ「移動してる!」

彼方「どうやって戦う?」

エマ「私は、さっきみたいに尻尾を掴んで動きを抑えようと思う」

彼方「ええっ!?」

璃奈「あんなに大きいのに…止められるかな?」

エマ「分からない…でもやってみるよ!」グッ

544: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/03(水) 23:40:13 ID:h7VT50Hg00
彼方「彼方ちゃんは…今は武器は剣しかないよ」

璃奈「あの怪獣は頭に鋭いツノがある。それで攻撃してくるのかも」

彼方「ツノ攻撃を剣で受け止めて、気を引ければいいけど…やってみなきゃ分からないね」

璃奈「かすみちゃんから聞いた。前のミッションで彼方さんが剣を使いこなしてたって。だからきっと大丈夫」

彼方「璃奈ちゃん…。よ~し、彼方ちゃんもやってみるよ!」

エマ「私達が動きを押さえてる間に、璃奈ちゃんが撃って」

璃奈「私が……」

彼方「あの怪獣の身体は大きいけど、Xショットガンなら射撃が届くと思うよ」

璃奈「わかった。私は胴体の方に行くよ。さっき戦った時みたいに急所を探して撃つ。多分、右胸の辺りだと思うけど」

普通怪獣チカチー「チカチー」ギャアアアアン

ズンッ ズンッ

エマ「行こう!」

彼方・璃奈「うん!」コクッ

ダッ

548: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/04(木) 22:46:42 ID:YBKSqHbo00
かすみ「りな子、エマ先輩、彼方先輩…頑張って…!」

「お、おい!」

「あっ」

「アイツ……」

从c*・ヮ・§

かすみ「あれって…一番最初にいた…普通星人!?」

「まだアイツが残ってたんだ!」

从c*`□´§「いいかげんに……しろーーーーーーー!!」グググ

一同「!?」

从c*`□´§ ググググッ

「巨大化した!?」

从c*`□´§ ズンッ ズンッ

「くッ、来るぞッオイッ」

かすみ「………!」グッ

549: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/04(木) 22:47:12 ID:YBKSqHbo00
かすみ(大きくなったからその分、銃で狙いやすい!)スチャッ

从c*`□´§ ブンッ

かすみ「あっ……!」ガッ

カランッ

かすみ「しまった!銃が……」

从c*`□´§ ブンッブンッ

かすみ「わぁっ!」サッ

かすみ(ううっ…思ったよりも攻撃が早い…!)

从c*`□´§ ブンッブンッ

かすみ(さっき当たった一撃からすると、威力も結構高い!)スッスッ

从c*`□´§ ブンッブンッ

かすみ(中々反撃のチャンスを見つけられない…!)スッスッ

550: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/04(木) 22:47:44 ID:YBKSqHbo00
从c*`□´§ ブンッブンッ

かすみ「うううっ…!」サッ

从c*`□´§ ブンッブンッ

かすみ(私が気を引かないと…他の人が狙われないように…)ササッ

「おいおい、あの子、押されてないか!?」

「さっき銃を吹っ飛ばされたから…」

「いや、あのスーツ着てれば…銃なんてなくても十分だろ!」

───从c*・ヮ・§───!

かすみ「………え?」ピタッ

从c*`□´§ ブンッブンッ

かすみ「わぁっ!?」ビクッ

サッ

かすみ(い…今、何か一瞬動きが止まったような…?)

551: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/04(木) 22:49:08 ID:YBKSqHbo00
从c*`□´§ ブンッブンッ

かすみ(何だったんだろう、今のは…)ササッ

「ほら見てみろ、あの子、スーツ着てるからかスーッと攻撃を避けてるだろ?」

───从c*・ヮ・§───!

かすみ(まただ…!)ピタッ

从c*`□´§ ブンッブンッ

かすみ「わぁっ…一体何なの!?」サッ

「何だよこんな時に、『スーツ着てるからかスーッと』って…ダジャレかよ!?」

かすみ(ダ…ダジャレ…!?)ピクッ

从c*`□´§ ブンッブンッ

かすみ(一か八か…こうなったら試してみようかな、ダジャレ)ススッ

从c*`□´§ ブンッブンッ

かすみ(ううっ…愛先輩!りな子なら、愛先輩から聞いたダジャレを覚えてるのかなぁ……)

552: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/04(木) 22:49:46 ID:YBKSqHbo00
从c*`□´§ ブンッブンッ

かすみ「はっ」サッ

トンッ

かすみ「えーっと、えーーっとぉ……この戦闘をなんとかせんと!…とか?」

───从c*・ヮ・§───!

かすみ「そうかッ………そうか…」

かすみ「ダジャレを言うと…一瞬動きが止まるんだッ」ポンッ

从c*`□´§ ブンッブンッ

かすみ「み、みなさん!」キョロッ

一同「!?」

かすみ「ダ…ダジャレを言ってみてください!あの星人に聞こえるように!」

「はぁ!?ダジャレ?」

「何だよ、一体…」

「えーっと……布団がふっとんだ?」

───从c*・ヮ・§───!

かすみ(よし!やっぱり動きが止まる!)グッ

「猫が寝ころんだ!」
「電話をかけても誰も出んわ!」
「犬が居ぬ」
「オランダには誰もおらんだ!」

かすみ(こ…これでどう!?)キョロッ

从c*`□´§「うるせーのだ!」ムキーッ

ブォッ

かすみ「うわぁ!?一度に大勢で言っちゃうとかえって逆効果ですぅ!」サッ

553: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/04(木) 22:50:30 ID:YBKSqHbo00
「これでいいのか!?」

「分からない、もっと言ってみようか」

「えーっと……アルミ缶の上にあるみかん!」

───从c*・ヮ・§───!

从c*・ヮ・§「みかん!?」キョロキョロ

かすみ「えっ!?」

かすみ(誰かが言ったダジャレが、何かツボに入ったの!?)

从c*・ヮ・§ ズンズン

「うわぁ!?こっちに来るぞ!」ザワザワ

「逃げろォ!」ダッ

かすみ(いけない!他の人達の方に向かって行く!)キョロッ

从c*・ヮ・§ ズンズン

「ひぃぃっ、駄目だ!踏みつぶされる!」ワナワナ

かすみ(そうだ!背後から剣で……!)スーッ

ザンッ

「あ……!?」

かすみ「はぁっ…はぁっ…はぁっ……」

从c*。。§ズンッ

「うおぉぉぉぉ!」

「やったぁ!」

「あの普通星人を真っ二つにするなんて!」

「助かったよ、ありがとう!」

かすみ「はぁっ…はぁっ…・・・あとは…あっちのでっかい怪獣だけ…」ジッ

---

554: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/04(木) 22:51:36 ID:YBKSqHbo00
---

普通怪獣チカチー「チカチー」ギャアアアアン

ズウウウンッ ズウウウンッ

彼方「はぁ…はぁ…近くで改めて見ると、物凄い迫力だ…」

彼方(もうすぐ帰るからね…遥ちゃん………)

ジャキンッ

彼方(剣の刃を目いっぱい伸ばしても、あの星人を斬れるかは分からないけど…)メキメキ

彼方「はああッ!」ゴォッ

ギンッ!!

普通怪獣チカチー「チカチー」ググッ

彼方(やっぱり!頭のツノで受け止めてきた!)ググッ

555: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/04(木) 22:52:19 ID:YBKSqHbo00
バッ

普通怪獣チカチー「チカチー」ゴオオッ ゴオオッ

彼方(何?頭を振り回してる…?)タラッ

ゴオォォォッ

彼方「!?」スッ

ギンッ!!

ザザザザザッ

彼方(なんとか受け止めれたけど…早い上に力も強い…)ググッ

バッ

彼方(あの打突をあと何回受け止められるかな…?)

普通怪獣チカチー「チカチー」ゴオオッ ゴオオッ

彼方「はぁっ…はぁっ………遥ちゃん…」

556: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/04(木) 22:53:56 ID:YBKSqHbo00
普通怪獣チカチー「チカチー」

ビュンッ ビュンッ

彼方「はぁ…はぁ……」ブンッブンッ

ガンッ! ガンッ! ガッ!

普通怪獣チカチー「チカチー」ブンッ

ゴオォォォッ

彼方「し…しまっ――」ヨロッ

グンッ

彼方「!?」

普通怪獣チカチー「チカチー」バタッバタッ

ガガガガガガッ

エマ「うぬぬぬぬぬぬぬっ………」キュウウウン

グググッ

彼方「エマちゃん!?」ハッ

彼方(そっか、エマちゃんが尻尾を押さえてくれたんだ!)

彼方「今のうちに…たあぁぁぁっ!」ブンッ

ギンッ!!

普通怪獣チカチー「チカチー」ググッ

彼方「うう…こんな体勢からでもこっちの攻撃を受け止めて来るなんて…!」ググッ

557: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/04(木) 22:54:36 ID:YBKSqHbo00
タッタッタッタッタッ

璃奈「ハァッ、ハァッ…着いた」タッ

璃奈「ハァッ…ハァッ…ハァッ…あの辺かなァ………?」スッ


エマ「うぬぬぬぬぬぬぬっ………」キュウウウン

彼方「はぁ…はぁ……」ブンッブンッ

ガンッ! ガンッ! ガッ!


璃奈「はァッ、はァッ…あった、あそこに!」ダッ

璃奈「彼方さん、エマさん…もうすぐ………もう少しだよ……」

スチャッ

璃奈「あああああああっ!」グッ

ギョーン ギョーン ギョーン ギョーン

558: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/04(木) 22:55:32 ID:YBKSqHbo00
璃奈「あああああああ!」

ギョーン ギョーン ギョーン ギョーン

エマ「はァッ、はッ」グッ

ブォッ

エマ「あっ……!」ブォッ

ドサッ



普通怪獣チカチー「チカチー」ゴオォォォッ

ドドドンッ

彼方「わぁっ!?」ブァッ

ドサッ


ギョーン ギョーン ギョーン ギョーン

璃奈「…………」


彼方(ううっ……璃奈ちゃん…)ムクッ

エマ(私達が押さえてる間に、ちゃんと撃てたみたいだね…)ムクッ

559: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/04(木) 22:56:15 ID:YBKSqHbo00
璃奈(ど…どうだ……?)

ボコッ ボコッ ボコッ ボコッ

璃奈(撃った箇所が、爆発してる…?)タラー

普通怪獣チカチー「チカチー……」グラァッ

璃奈「あ……!」ダッ


ドオオオオオンンン!!

560: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/04(木) 22:57:18 ID:YBKSqHbo00
璃奈「はァッ、はァッ……やった…」ヨロッ

エマ「やったね」ザッ

璃奈「うん。終わった」

彼方「これで帰れるねぇ~」ザッ

スッ

璃奈「?」

エマ「どうしたの彼方ちゃん?手を掲げて」

彼方「ハイタッチしよ~」

エマ「あ」スッ

パンッ

璃奈「うん」スッ

パンッ

彼方「さぁ、かすみちゃん達のところへ行こう~」フフッ

562: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/05(金) 22:42:06 ID:X4sGehg600
スタスタ

かすみ「あっ!りな子、彼方先輩!エマ先輩!」タタッ

璃奈・彼方・エマ「かすみちゃん!」

「おお、帰って来た!」

「あの子達があのでっかい怪獣をやっつけたんだ!」

ギャング達「Way to go!」

男「あッ」ジジジジ

「おッ!?」

男「あッあの部屋だッ」ジジジジ

「戻れるのか!?」

エマ「そう、これで終わりだよ」

璃奈「このまま待ってればみんな戻れる」

彼方「帰れるよ…遥ちゃん………」

563: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/05(金) 22:42:36 ID:X4sGehg600
アイドル「ほッ本当に……」

かすみ「え?」キョロッ

アイドル「本当にすごいと思う」

かすみ「あ…え…?」キョトン

アイドル「かすみん……すごいと………思う…」

かすみ「あ…ありがとう…ございます…」タジタジ

アイドル「私、トップアイドルって言われるようになったけど、最近はずっと窮屈だって思ってた」

かすみ「……?」

アイドル「みんなの期待に応えるためにはどうしたらいいかって、ずっと考えてばかりで…」

アイドル「周りの目ばかり気になって、どんどん自分を見失って行ってるような気がしてた」

かすみ(アイドルの人も、こんなふうに悩む事があったんだ…)

アイドル「でも、かすみんを見てたら…みんなにどう言われても自分を貫いてたかすみんを見てたら、自信が湧いてきた」ニコッ

かすみ「!」

アイドル「私も、これからは自分らしく、自分がやりたいようにやっていこうと思う」

かすみ「ありがとうございます!かすみんも応援しますよぉ。お互いに頑張りましょう!」ニコッ

564: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/05(金) 22:43:42 ID:X4sGehg600
ザッザッザッ

黒服A「おッ、いたいたァ」ザッザッ

黒服B「よし……」ザッザッ

黒服C「マジかよ」ザッザッ

黒服D「あッほんとだ。いたいた」ザッザッ



ジジジジ

かすみ「あッ、かすみんが先に戻るみたいです」ジジジジ

ザッザッザッ

かすみ「?」チラッ

アイドル「どーしたの?」


ザッザッザッ

黒服A「なんだよ消えてくぞ、おい」ザッザッ

黒服B「さっさと片付けるぞ」ザッザッ

スッ

ミリミリミリ

グググ

黒服C「さぁ、やるぞ」チャッ


かすみ(け…拳銃…!?)ハッ

565: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/05(金) 22:44:42 ID:X4sGehg600
黒服達「………」グッ

パンッ!

ギャングA「Ouch!」

ドサッ

黒服達「………」

ダンッ! ダンッ! ダンッ! ダンッ!

かすみ(銃撃!?)ジジジジ

アイドル「あ………」ゴフッ

かすみ「!!」ジジジジ

ズッ

かすみ「あ…あ……」ジジジジ

ドサッ

アイドル「………」ガクッ

かすみ「そんな……あああああああ!!!」ジジジジ

アイドル「………」ドクドク

ジジジジジジ

566: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/05(金) 22:45:25 ID:X4sGehg600
ダンッ! ダンッ! ダンッ! ダンッ!

ギャングB「Ouch!」

ギャングC「What happen!?」

ギャングD「No…!」

ドサドサッ

「ぎゃアッ」

ダンッ! ダンッ! ダンッ! ダンッ!

璃奈「!?」

彼方「何あれ!?」

エマ「やめてぇぇぇぇ!」

「う"ッ」ダンッ

「ぎゃアアッ」ダンッ

ダンッ! ダンッ! ダンッ! ダンッ!

567: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/05(金) 22:46:25 ID:X4sGehg600
璃奈(銃声…撃ってるのは…あの黒い服の人達だ!)ハッ

ダッ

璃奈「みんな…逃げてみんなッ」スチャッ

ギョーン

黒服A「フン…」

ダンッ

璃奈(避けた…!?)

ガシッ

璃奈(早い!背後に組み付かれた!?)グイッ

黒服A「よし、取った!」グググ

ピシッ

パリンッ

璃奈「!?」

568: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/05(金) 22:47:06 ID:X4sGehg600
ドロッ ドロッ

璃奈「そんな…!スーツが壊れた……!?」ガクッ

キュウウウウウン…

黒服A「よし、一人片付いた」チャッ

バッ

エマ「璃奈ちゃん!」ダッ

璃奈「エマさん…!」ジジジジ

エマ「あっ璃奈ちゃん、転送始まってる…」

璃奈「エマさん、気を付けて!」ジジジジ

エマ「うん!」

ジジジジジジ

569: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/05(金) 22:49:11 ID:X4sGehg600
ダッ

彼方「!?」

黒服B「ここで殺してやる」ググググ

彼方(掌から刀を出した!?)

黒服B「そらっ!」ブンッ

彼方「ううっ…!」シャッ

ガキンッ

彼方「!?」ギリギリ

黒服B「ほぅ………」ギリギリ

彼方(何?この人…。こっちはスーツ着てるのはずなのに、互角の力だ…!)ギリギリ

ジジジジジジ

彼方「!?」ジジジジ

ジジジジジジ

黒服B「消えたか…」スッ

570: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/05(金) 22:50:38 ID:X4sGehg600
エマ(他の人達は……)チラッ

ビチャッ

黒服A「みんな片付けた。あとはお前だけだ」

エマ(ううっ酷い……周りは血だらけ…みんな撃たれて倒れてる…)ゾッ

黒服C「さて…」スッ

ブスッ

エマ「!?」ビクッ

ドクドク

エマ(倒れてる人の血を採ってる…?)

グビッ

黒服C「いけるぜ………」

エマ(何?血を飲んだの…?)ゾッ

黒服B「あとこいつだけか」ザッ

黒服A「さっさとやっちまおうぜ」

エマ「くっ……!」ダッ

ダッダッダッ

黒服A「逃がすか!」ダッ

ダッダッダッ

エマ(そんな!スーツ着てる私のスピードに追い付くなんて…!)ダッダッダッ

ジジジジジジ

エマ「あっ!」ジジジジ

ジジジジジジ

571: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/05(金) 22:51:25 ID:X4sGehg600
黒服A「おい、また消えちまったじゃねーかよ」

黒服B「はッはッは、マヌケー」

黒服A「はっ、まーいっか」

黒服D「さっき消えた奴ら全員、写真撮ったぞ」

黒服C「よし送っとけ」

---
--









--
---

~黒い玉の部屋~

かすみ「何なんですか!?あの黒い服の人達は!」

ジジジジジジ

彼方「あっ」

男「また一人出て来たぞ」

璃奈「エマさん」

エマ「あっ、みんな…。戻って来れたんだね」ジジジジ

572: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/05(金) 22:52:03 ID:X4sGehg600
かすみ「エマ先輩…他の人達は…?」ヨロッ

エマ「………」フルフル

かすみ「そ…そんな……」ワナワナ

彼方「みんな…あの黒い服の人達にやられちゃったの…?」

エマ「うん……」コクッ

かすみ「!!」

男「あんなにいっぱいいたのに、ここに戻ったのは俺達5人だけ…か?」


ちーーーーーーん


かすみ「そんな……やだ…ウソだ……」ガクッ

璃奈「かすみちゃん…」

かすみ「アイドルの人も…他の人達も…かすみんが守ったのに…生きて帰れるはずだったのに……」ポロポロ

彼方・エマ・璃奈「………」

かすみ「何だったの!?あの人達は!ああああぁぁぁぁぁっ!!」ポロポロ

573: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/05(金) 22:52:38 ID:X4sGehg600
それぢわ ちいてんを はじぬる


男「は?ちいてん?」

璃奈「あ……採点…」


フリーター

0てん

TOTAL0てん

男「あッあ!?俺か!?フリーターッて………」

フリーター「0点っていわれてもなァ。どーすりゃいーんだよ」

エマ「100点たまった時点で何かあるみたい………」

フリーター「何か……」


エマ

8てん

TOTAL44てん
あと56てんでおわり


璃奈「8点…」

エマ「建物の中でやっつけた小さい怪獣の分の点数だね」

彼方「小さいやつとはいえ一人で沢山やっつけたのはすごいね~」


かすかす

15てん

TOTAL49てん
あと51てんでおわり


かすみ「15点…これだけ点数取れても…守れなかった……ううっ…」ポロポロ

エマ「かすみちゃん…」

574: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/05(金) 22:53:23 ID:X4sGehg600
彼方ちゃん

6てん

TOTAL35てん
あと65てんでおわり


彼方「6点…じゃあ彼方ちゃんがやっつけた大きい怪獣は1体3点だったんだ…」


りなちゃん

33てん

TOTAL63てん
あと37てんでおわり


彼方「33点!?すご~い」

エマ「璃奈ちゃん、あの一番大きい星人をやっつけたからね」

璃奈「うん…」テレテレ

フッ

フリーター「玉の表示がなくなった………」

エマ「もうドアが開くから自由に帰れるはず」

璃奈「ただまたしばらくすると強制的にこの部屋によばれる」

フリーター「何?」

璃奈「100点採るまで、さっきみたいな凄惨なミッションをクリアしていかないと生き残れない」

フリーター「マジかよ…」

575: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/05(金) 22:53:57 ID:X4sGehg600
エマ(この人も一緒に練習すれば生き残る確率は上がると思うけど…)チラッ

かすみ「ううう…うううっ……」ポロポロ

エマ(今のかすみちゃんの気持ちを考えると、無暗に誘わないほうがいいのかな…)

エマ「とりあえず、ミッションに関する情報やルールは『黒い玉の部屋』っていうネットの小説サイトに載ってると思う」

フリーター「『黒い玉の部屋』…」

彼方「作者は誰か分からないけど、読んでおいた方がいいですよ」

フリーター「そうか、分かった」スタスタ

ガチャッ

フリーター「おお、開いた」キィッ

バタンッ

576: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/05(金) 22:55:04 ID:X4sGehg600
エマ「私達も帰ろっか」

かすみ「はい……」ゴシゴシ


~外~

かすみ「あの人達、一体なんだったんでしょう……」

璃奈「あの、黒い服の人達の事?」

かすみ「うん…」

エマ「あの人達、私達の事、見えてた。ミッションの途中は他の人には私達の事、見えないはずなのに…」

かすみ「こっちを見ながら歩いてきたように感じました。気付くのがもうちょっと早かったら……!」ギュッ

彼方「それにあの人達、掌から剣を出してた」

かすみ「私も、掌から拳銃を出してたように見えました。いきなりの事だったので対応できませんでした…」

彼方「しかも、力も強かった。向こうはスーツ着てないのに、受け太刀したときの力が互角だった…」

エマ「スピードも速かったよ。スーツを着て走ってた私と同じくらい」

璃奈「私がXショットガンで放った攻撃も避けられた」

577: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/05(金) 22:55:37 ID:X4sGehg600
彼方「でっかい怪獣を倒した後に転送が始まったから、もし星人だったとしてもミッションには関係なかったみたいだね」

璃奈「あと、組み付かれた時に一瞬でスーツを壊された」

かすみ・エマ・彼方「!?」

璃奈「元々スーツにダメージはあったけど、メーターの部分を割られて、それでスーツの機能が無くなっちゃった」

エマ「つまりあの人達は、こっちの弱点を知ってる…って事なのかな?」ゾッ

彼方「自分達でも知らなかった事なのに…」

エマ「それから…倒れた人達の血を採って飲んでるのを見た…」

かすみ「血を…ですか?」ゾッ

エマ「うん……」

彼方「という事は、あの人達は……吸血鬼?」

エマ「言われてみれば、鋭く尖った犬歯が生えてたような気も…」

璃奈「何で襲って来るのかは分からないけど、これからは警戒しなきゃ」

かすみ「許せない…!もしまた出てきたら、今度はやっつける…!」ギリッ

---
--

578: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/05(金) 22:56:46 ID:X4sGehg600

--
---

-翌日-

~虹ヶ咲学園・スクールアイドル同好会部室~

♪~

かすみ「………」ジッ

♪~

ガチャッ

愛「おいーっす」ダッ

かすみ「あっ、愛先輩」

♪~

愛「おっ、かすみん、現役のアイドルの動画観てるんだ。研究熱心だね~」

かすみ「はい…」ジッ

愛「このアイドル、今トップクラスの人気のアイドルだよね!」

♪~

かすみ「………」ジッ

愛「そういえばさっき、このアイドルが失踪したっていうニュースを見かけたような…。ニュースと言えば今日はどこも怪獣映画の展示会場であった破壊事件で持ち切りだけどね」

かすみ「愛先輩」

愛「ん、どした?」

かすみ「かすみんにダジャレを教えてください」

愛「え…ダジャレを?」キョトン

かすみ「はい。何か役に立つかもしれないので」

愛「おぉ!ますます研究熱心だねぇ。よ~し、それじゃあとっておきのを――」

---
--

582: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/06(土) 23:29:09 ID:zk1IzEIw00

--
---

~夏川写真館~

パシャッ パシャッ

かすみ「どうですか~?かすみん、可愛いですかぁ~?」」

パシャッ パシャッ

侑「可愛いYO~かすみちゃ~ん!」

かすみ「エへヘ、さすが侑せんぱ~い!もっと褒めてもいいですよぉ~」

パシャッ パシャッ

侑「それにしても、こんなに良い撮影所を紹介してもらえるなんてねぇ」

エマ「本当にありがとうね、マイちゃん」

マイ「スクールアイドルの写真なら大歓迎だよ!あたしにとっても良い練習になるし」

マイ「しかも、こんな素敵な被写体で練習させてもらえるなんてさ」

パシャッ パシャッ

かすみ「そうですよね~、もっと撮ってくださ~い!」

パシャッ パシャッ

583: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/06(土) 23:29:43 ID:zk1IzEIw00
~外~

エマ「またね、マイちゃん」

マイ「みんな、今日はありがとね!」

侑・かすみ「ありがとうございました~」ペコッ


侑「それにしても、こんなに素晴らしい撮影所があったとはね~」

エマ「私も最近知ったんだよ~。マイちゃんとも仲良くなれたし」

侑「写真、出来上がるの楽しみだなぁ~」ワクワク

エマ「マイちゃんが送ってくれるって言ってたよね」

侑「うん!背景とかも工夫して、CDのジャケット写真みたいに仕上げたいよ」

かすみ「とびっきり可愛く、お願いしますよぉ~」

エマ「とこでかすみちゃん、曲の方はできてるの?」

かすみ「う"っ…それは…これから頑張りますよぉ」ギクリ

侑「楽しみだなぁ~、みんなで完成させようね!」

---
--

584: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/06(土) 23:35:15 ID:zk1IzEIw00

--
---

~某所・クラブ店内~

黒服「おい、前に送られてきた写真…」

黒服「あのハンター4人の写真か」

黒服「ああ。どうやらあいつら、虹ヶ咲学園って学校のスクールアイドルらしいぜ」

黒服「スクールアイドル…?」

黒服「ほら、この動画に出てるこの四人の顔、見てみろよ」スッ

黒服「おお、間違いねぇ!こいつらだ」

黒服「中須かすみ、近江彼方、エマ・ヴェルデ、天王寺璃奈…」

黒服「その学校に行ってみるか?」

黒服「様子見だけでも確実にしておくべきだな」

黒服「フンッ、様子見なんて馬鹿馬鹿しい。いっそ襲撃しても構わんだろう。俺が許す!」

黒服「はい!」


~店外~

?「虹ヶ咲学園……スクールアイドル……」ボソッ

ゴソゴソ

?「………」スッ スッ

プルルルル

?「もしもし。明日からしばらくの間、そちらでお世話になります」

?「…はい。よろしくお願いします」

ガチャッ

?「さてと……」スッ

スタスタ

---
--

585: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/06(土) 23:37:29 ID:zk1IzEIw00

--
---

-翌日・放課後-

~虹ヶ咲学園・部室棟~

?「………」スタスタ

?「こんにちは、ちょっといいかな?」

「え?」

「あっ、はい」

?「スクールアイドル同好会の部室って、どこか分かるかな?」

「スクールアイドル…同好会…ですか?」

「部室なら…あそこの掲示板に書いてあると思います」スッ

?「分かった、確認してみるよ。ありがとう」スッ

スタスタ


「今の人、誰だろう…?」

「教育実習の先生じゃない?服装からして」

「あっ、そっか」

「とは言え、私も見た事ない人だったけど…」

---

586: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/06(土) 23:39:28 ID:zk1IzEIw00
---

スタスタ

~スクールアイドル同好会部室前~

?「ここか……」ザッ

ガラッ

せつ菜「9人全員で歌う曲に備えて、より団結力を高めるためにみんなでランニングに行きましょう!」

?「あっ…」チラッ

せつ菜「あ……」ポカン

侑「えっと…あの、何か御用ですか?」

歩夢「どうしたの?」ヒョコッ

彼方「部室の前に誰かいるみたい」

かすみ「もしかし、かすみんのファンですかぁ~?」

しずく「かすみさん、シッ」アハハ

?「……」チラッ

かすみ「……?」

璃奈「誰だろう?」

エマ「見た事ない人だね」

?「ああ、初めまして。私は薫子」

薫子「教育実習でこの学校にお世話になる事になってね、色んな部活を見て回ってたんだ」

587: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ c18d-9b54) 2024/01/06(土) 23:41:24 ID:zk1IzEIw00
せつ菜「教育実習の先生でしたか」

侑「ここはスクールアイドル同好会の部室です」

薫子「スクールアイドル…か……」ボソッ

せつ菜「ええっと、スクールアイドルと言うのは…」

愛「ちょっとせっつー、これから練習なのに話し込んじゃってい~の~?」ボソッ

せつ菜「はっ!?」

薫子「引き留めちゃったみたいでごめんね。私の事は気にしないで」

侑「みんなの動画なんかもあるので、もし良かったら見てみてください」

ピシャッ

カチャッ

侑「それじゃあ、失礼します」ペコッ

薫子「また見てみる事にするよ。練習頑張ってね」

一同「ありがとうございます!」ペコッ

ゾロゾロ


薫子「………」ジッ

---
--

588: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/08(月) 17:21:17 ID:BMCHOlsQ00

--
---

~帰り道~

かすみ「今日も練習頑張りましょう!」

彼方「おーっ」

璃奈「ミッションの練習も頑張ろう」

エマ「今日も璃奈ちゃんのお家にお邪魔するね」

スタスタ


黒服「……」ジッ

黒服「間違いない…あいつらだ」スッ

ザッザッ

プルルル

黒服「今、一緒に移動中です。はい!!間違いないッスよ!!」

ザッザッザッ

589: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/08(月) 17:22:23 ID:BMCHOlsQ00
黒服達「……」ザッザッザッ

エマ「なんだろう……さっきから……」チラッ

璃奈「私達の後ろついてくる。さっきからなんかいっぱい」

彼方「どうしよう、避けようとしてる内に結構横道に逸れちゃったよ?」

かすみ(何なんだろう、黒い服を着た人が沢山………黒い服!?)ハッ

かすみ「ま…まさか――」

ザッ

黒服「いたいた、今囲んだー。ああ…わかった…」

590: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/08(月) 17:23:02 ID:BMCHOlsQ00
かすみ(か…囲まれた…!)ゾッ

エマ(10人以上はいる…どうしよう…)

黒服「こいつら拉致れってー」

彼方「え?ええ?」

エマ「えッ?」

黒服「さて…どうするか…ここで殺るのはさすがにマズいか……」ズッ

チャッ

璃奈(掌から刀を出してる!)

彼方(この人達…間違いない!)

かすみ(前のミッションの最後に現れた黒服の仲間だ!)

591: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/08(月) 17:24:19 ID:BMCHOlsQ00
黒服「誰も来てないッスー」

黒服「そうか」

黒服「今のうちやっちまおうぜ」

黒服「まぁ待て」スッ

黒服「オラッ一緒に来いや………」チャッ

スッ

かすみ・彼方・エマ・璃奈「!?」ビクッ

黒服「刀を構えただけでこの反応……そうか…」

黒服「こいつら、黒い機械の服を着てないと見た」

かすみ・彼方・エマ・璃奈「…!!」ギクッ

592: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/08(月) 17:25:13 ID:BMCHOlsQ00
エマ(スーツの事まで知ってるの!?)ビクッ

璃奈(確かに私達は今は誰もスーツは着てない…)ゾッ

彼方(スーツはみんな鞄の中だよ…)

かすみ(鞄の中に武器もあるけど……)

黒服「なら一層都合がいい」

黒服「このままクラブへ連れて行こうぜ!」

かすみ(一か八か…武器を出して戦うしかない!)ゴソゴソ

黒服「おっと」ジャキッ

かすみ「ひっ!」ビクッ

黒服「こいつ、何か隠し持ってやがる!」

黒服「余計な事したら、すぐにでもその腕を斬り落としてやるぜ」ジャキッ

かすみ「ううっ……」ブルブル

593: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/08(月) 17:26:52 ID:BMCHOlsQ00
カランッ

黒服「ぐっ…ううっ…」ガクッ

一同「!?」

薫子「その子達には手出しさせないよ」グググッ

エマ「えっ……!?」

璃奈「あれって……部室の前で会った先生…?」

かすみ「確か…薫子…先生?」

黒服「薫子…!」

黒服「あれ?薫子さん……?」

黒服「薫子さん、何でここに…?」

彼方(黒服の人達、あの先生の事を知ってる…?)

薫子「この剣、借りるよ」スッ

黒服「あっ……」ゴロッ

薫子「みんな、ちょっとの間だけジッとしててね」ジャキッ

かすみ「え……?」

薫子「……」ヒュヒュッ

カランッ カランッ

594: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/08(月) 17:28:01 ID:BMCHOlsQ00
ブシャァァッ

ドサッ ドサッ

黒服「ぐわぁっ!」ガクッ

黒服「ぐっ…う…腕がぁ!」ゴロッ

かすみ「ひぃっ…!」ビクッ

璃奈(一瞬で剣を持ってる人達の腕を斬った…!?早すぎて見えなかった…)

薫子「キミ達は早く逃げて。後は私が処理しておくから」

かすみ「え…え……?」オロオロ

エマ「に…逃げよう、みんな!」ダッ

彼方「う…うん!」ダッ

璃奈「かすみちゃん!」ダッ

かすみ「はっ…はいぃ…」ダッ

タッタッタッ

黒服「お、おい!」ダッ

黒服「逃がすかよ!」ダッ

薫子「……」ヒュヒュッ

黒服「ぎッ」ブシャッ

黒服「あッ」ブシャッ

ドサッ ドサッ

595: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/08(月) 17:29:17 ID:BMCHOlsQ00
黒服「薫子…てめぇ…!」ギリッ

薫子「……」ジャキッ

黒服「こいつからやっちまえ!解体だ、解体!!」

ダダダダダッ

薫子「……」ザッ

---






---

~璃奈のマンション~

かすみ・彼方・エマ・璃奈「はぁっ…はぁっ…はぁっ…はぁっ……」ゼェゼェ

彼方「はぁっ、はぁっ…もう追って来てないよね…?」チラッ

かすみ「はぁっ、はぁっ…怖かったよぉ……」ブルッ

璃奈「あの人達…前のミッションの最後に出てきた黒服の人達だよね?」

エマ「はぁっ…はぁっ…でも前にいたのと同じ人はいなさそうだったよ」

彼方「しかも前は4人だったけど、今回は…10人以上はいたよね」

璃奈「あの人達は組織化された集団で…ミッション外まで私達を狙って来た…って事なのかな」ゾッ

かすみ「そんなぁ…どうして…!?」

596: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/08(月) 17:33:23 ID:BMCHOlsQ00
彼方「あと……あの先生…」

かすみ「教育実習で来た…薫子…先生でしたっけ?」

璃奈「黒服の人の腕を締め上げてた」

彼方「前に戦った時、あの黒服の人達の力はスーツを着ていても互角だったはずなのに…」

エマ「もしかして、不意を突かれたから…とか?」

かすみ「たまたまあの人だけ極端に弱かったのかもしれませんね」

エマ「それは…どうだろ?」アハハ

璃奈「それに、あの先生の攻撃…使ってた武器は、締め上げた人が落とした剣だったけど…全く動きが見えなかった」ゾッ

かすみ「私達に剣を突き付けてた人達の腕を一瞬で切り落としてた…」ゾッ

彼方「あと、黒服の人達も、あの先生の事を知ってそうだったよ…」

エマ「もしかして、あの先生も黒服の人達の仲間…?」

かすみ「確かに、あのせんせーも黒い服を着てたし、歯の形だって…」

彼方「あの服は、教育実習の先生の服装じゃないの~?確かに黒い服だけど」

璃奈「もしあの人達の仲間だっとしても、何で私達の事を助けてくれたんだろう?」

一同「うーーーーん…」

597: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/08(月) 17:34:00 ID:BMCHOlsQ00
璃奈「みんな、今日はうちに泊まっていった方がいいかも」

かすみ「そ…そんな!いきなり悪いよぉ!」

エマ「そうだよ!気持ちは嬉しいけど…明日の用意とかしないといけないし…」

彼方「遥ちゃんの事も心配だよ~」

璃奈「分かった。でもうちに置いてある武器は持っておいた方がいいよ」

彼方「ありがとう。そうするよ~」

エマ「スーツも着たまま帰った方がいいね」

かすみ「そうですね。周りに気を付けながら真っすぐ帰ります!」

---
--

598: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/08(月) 17:34:47 ID:BMCHOlsQ00

--
---

-翌朝-

~虹ヶ咲学園~

エマ「おはよう」

かすみ「おはようござーま~す」

璃奈「おはよう」

彼方「おはよ~」フワァ

エマ「みんな、大丈夫だった?」

かすみ「はい!実は制服の中にスーツ着てますけどね…」

璃奈「私も。でも、昨日襲われた場所の近くには怖くて近寄れなかった…」

彼方「遥ちゃんまで襲われたらどうしようかと気になって、全然眠れなかったよぉ」ムニャ

エマ「やっぱり、そうだよねぇ…」

薫子「おはよー、みんな」

かすみ・彼方・エマ・璃奈「!?」ビクッ

599: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/08(月) 17:35:39 ID:BMCHOlsQ00
かすみ「あっ…か…薫子先生…」

薫子「昨日の件は、上手く処理しといたよ。キミ達の方も大丈夫だったみたいだね。まぁ、見れば分かるか」

エマ「あのっ…薫子先生」

璃奈「色々と聞きたい事が…」

薫子「そっか…。じゃあまず、昨日キミ達を襲った連中について教えるよ」

彼方「あの黒服の…人達…?」

薫子「あいつらは吸血鬼(バンパイア)。人間の血を主食とする種族だよ」

璃奈「バンパイア……」

エマ(人間の血……確かに、前のミッションの時に飲んでたのを見た…)

600: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/08(月) 17:37:40 ID:BMCHOlsQ00
かすみ「あの人達は、人間じゃない…って事……?」

薫子「元は人間だったのが、ウィルスによって細胞が変異して強靭な力を持ったみたいだね。それで皮膚も筋力も大きくに強化される」

彼方(確かに、スーツとも渡り合う位に強かった…)

薫子「だから並の攻撃じゃ傷一つ付けられないし、身体能力も常人とはかけ離れたレベルになる」

かすみ「で…でも…!先生は昨日、あの人達を何人かやっつけてたじゃないですか!」

エマ「そうですよ!それに、なんで私達が――」

薫子「シーーーーッ」スッ

一同「!?」

薫子「迂闊に喋っちゃだめだよ。言ったらマズい事、色々あるんじゃない?」ツンツン

一同「!!」ギクッ

薫子「ああ、それと…勉強も部活も、これまで通り気にせず続けて大丈夫だよ」スッ

かすみ「あ…あの…!」

薫子「ただ学校内なら問題ないけど、外じゃ昨日みたいに助けられるとも限らないから、戦える用意はしておいた方がいいよ。それじゃあね」サッ

スタスタ

璃奈「行っちゃった…」ポカン

601: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/08(月) 17:39:34 ID:BMCHOlsQ00
彼方「あの先生、さっき、頭を指差してたね…。自分の頭だったけど…頭の中にあるっていう爆弾の事、知ってるんじゃあ…」ゾッ

エマ「間違いなく私達の事、知ってそうな感じだったよね…」

璃奈「どこまで知ってるんだろう?爆弾の事…ガンツの事…」

かすみ「『戦える用意』って言ってたから…少なくともスーツや武器の事は知ってるんじゃあ…?」

エマ「ひょっとして私達を助けてくれたのも、単に生徒が襲われてたからっていうよりも、私達がガンツのミッションの参加者だって知ってたから…とか…?」

彼方「う~ん…。それに、あの先生の言ってた事…吸血鬼の話、本当なのかなぁ…?」

エマ「なんか肝心なところは誤魔化されたような感じもするけど…」

璃奈「今は信じるしかないよね…。私達を守ってくれるっていう話も」

エマ「そうだね……」

璃奈「教育実習の先生だから…きっと校内でまた会えるよね」

かすみ・彼方・エマ「うん…」

かすみ(そーいえばあの先生、どことなくなんとなく…しお子に似てるよーな気がする…)

---
--

604: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/09(火) 22:20:17 ID:10BQSUaY00

--
---

-数日後-

~虹ヶ咲学園~

かすみ(あれから、吸血鬼達の襲撃は無くなった)

かすみ(私達はこれまで通り、スクールアイドル活動を続けてる)

かすみ(ただ、薫子先生とはあれ以来会ってないような…)

かすみ(そして遂に、前に写真館で撮った写真が出来上がって、侑先輩に届いたみたい!)

かすみ(…曲のイメージは相変わらずできてないけど……)


ゾクゾクッ

かすみ「来た……」


ゾクゾクッ

璃奈「今日、ミッションだ…」


ゾクゾクッ

エマ「また、ユニットの練習って言って早退する事になっちゃうなぁ」


ゾクゾクッ

彼方「遥ちゃんとアルバイト先に連絡しておこうっと」

605: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/09(火) 22:20:51 ID:10BQSUaY00
ビビビビ

薫子「ん…?」

薫子(ポケットの中から音が…)ササッ

ゴソゴソ

スッ

●[人を連れて来て下ちい]ビビビビ

薫子「……今日か」スッ

---
--

606: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/09(火) 22:22:11 ID:10BQSUaY00

--
---

-夕方-

~郊外~

「この辺、よく誘拐事件が起きてるんだってね」

「何人かで女の人を車に連れ込んで暴行するっていう事件?」

「そう。あそこに注意書きも貼られてるね。犯人は未だに捕まってないみたい」

「まったく…警察何やってるんだろう?」

「警察を翻弄する程手口が巧妙なんだろうね」

「とにかく、こんなところにあまり長くいたくないなぁ。早く通り過ぎよう」ソソクサ


ザッザッザッ

薫子「……」ザッ

607: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/09(火) 22:23:20 ID:10BQSUaY00
ブーーーーン

~車の中~

チーマーA「お前ら、外よく見張っとけよ~!」

チーマーB「お~う!」

チーマーC「今は警察はおろか人もほとんどいないぜ」

チーマーD「まさにうってつけだな!」

チーマーE「"獲物"までいなかったら元も子もねぇけどな」ハハハ

ブーーーーン


薫子「……」


チーマーB「おっ…おい!」

キキーッ

チーマーA「ああ?どうした?」

チーマーB「いたぜ、"獲物"が!これも見た限り極上の!」

チーマーC「ああ、俺も確かに見たぜ!」

チーマーD「あれだな」スッ

チーマーE「どうする?戻って捕まえるか?」

チーマーA「おぅ!お前らも準備しとけよ!」グイッ

ブゥゥン

608: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/09(火) 22:24:59 ID:10BQSUaY00
~郊外~

●[人を連れて来て下ちい]ビビビビ

薫子「……」

ゴソゴソ

ブーーーーン

キキーッ

薫子「……」チラッ

バタンッ

チーマーB「おお、いたいた」ザッ

チーマーC「極上どころか、今までの"獲物"の中でも一番じゃねーか!」ザッ

チーマーD「ひょ~~!カ~ワイ~イ!」ザッ

薫子「……」

チーマーA「おい、サッサと連れて行こうぜ」

チーマーE「へっへっへ…お嬢ちゃん、俺達と一緒にドライブというこうぜ」ガシッ

---
--

609: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/09(火) 22:25:30 ID:10BQSUaY00

--
---

-夜-

~高咲家~

侑「いや~かすみちゃんの写真、本当によく撮れてるな~可愛いな~」ウキウキ

侑「でも背景を付けたらもっと可愛くなるよね!きっと!」

侑「もっとこう、ときめく感じに――」

ピコン

侑「そうだ!いい案思いついた!」ガタッ

---



---

~かすみの部屋~

キイィィン

かすみ「きた……」

かすみ「またミッションが始まる……」ジジジジ

ジジジジジジ

---
--

610: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/09(火) 22:27:01 ID:10BQSUaY00

--
---

~黒い玉の部屋~

ジジジジジジ

かすみ「もうみなさん来てますね」ジジジジ

璃奈「前までのメンバーの中ではかすみちゃんが最後だね」

彼方「今回もみんなで頑張ろ~」

エマ「吸血鬼にも注意しなきゃね」

フリーター「本当にまたこの部屋にワープするんだな…」キョロキョロ


チーマーA「なんだよここ……」

チーマーB「なんだこいつら…」

エマ「ここにいるスーツを着てない人」

璃奈「これから生き残るために、私達、スーツを着てる人のマネをしてほしい」

チーマーC「どーゆー意味だ…」

チーマーD「あの女はどこ行ったんだよ…」

チーマーE「まさか催眠術にでもかけられた…?」


かすみ「今回新しく来た人、怖そうな人ばかりですね…」ヒソヒソ

彼方「でも、全員ちゃんとスーツ着てくれそうだよ」ヒソヒソ


あーたらしーい
あーさがきた

611: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/09(火) 22:27:31 ID:10BQSUaY00
てめえ達は今から
この方をヤッつけに行って下ちい


∫∫( c||^ヮ^||
ダイバー星人

特徴
 つよい
 水陸両用
好きなもの
 さざえ ワカメ
口ぐせ
 な~ん

613: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/10(水) 23:00:47 ID:1Wl61y2k00
エマ「できるだけ………できるだけ一人も死なせずに帰ってこよう」

かすみ・彼方・璃奈「うん……」コクッ

フリーター「玉の中にある、これが武器…か…」カチャカチャ

ジジジジジジ

かすみ「あっ!て…転送が始まりました!」ジジジジ

チーマーA「なんだよオイ!」

チーマーB「あいつ消えていってるぞ!」

かすみ「またみんなでこの部屋に戻りましょうね!」ジジジジ

---
--







--
---

~外~

ジジジジジジジ

かすみ「………え?」ジジジジ

615: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/12(金) 00:51:32 ID:Zot4MLds00
ジジジジジジジ

璃奈「あれ?」ジジジジ

エマ「ここって…お台場?」キョロキョロ

彼方「あれって、レインボーブリッジだよねぇ」スッ

かすみ「ですよねぇ、やっぱり」

~お台場・レインボーブリッジ付近~

フリーター「これがレインボーブリッジかぁ」

チーマーA「ヒュー、綺麗だなぁ~」

チーマーB「大迫力だぜ」

かすみ「まさか…今回のミッションの舞台はお台場?」

エマ「そうみたいだね…!」

璃奈「もしかして、お台場だからダイバー星人…?」ボソッ

かすみ「えぇ~っ、またダジャレ!?」

彼方「愛ちゃんかな?」

璃奈「私達はこの場所を知ってる。だからその分、戦いを有利に進められるかも」

616: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/12(金) 00:52:11 ID:Zot4MLds00
ザパァッ

∫∫( c||^ヮ^||「な~ん」ザッザッ

かすみ「あっ、あそこ!」サッ

ザパァッ ザパァッ

∫∫( c||^ヮ^|| ∫∫( c||^ヮ^|| ∫∫( c||^ヮ^|| ∫∫( c||^ヮ^|| ザッザッザッザッ

チーマーA「わッ、わァッ」

チーマーB「なんッだッ」

チーマーC「おいッ」

チーマーD「やべえやべえッ」

チーマーE「人間より一回り大きいぞ!」

フリーター「同じのがいっぱいいるぞッ」

∫∫( c||^ヮ^|| ∫∫( c||^ヮ^|| ∫∫( c||^ヮ^|| ∫∫( c||^ヮ^|| ザッザッザッザッ

617: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/12(金) 00:53:01 ID:Zot4MLds00
璃奈「アラームが鳴ったら、鳴らない方へ移動して」

エマ「初心者は後ろからついて来て!」


「へ~、これが夜の海かぁ」

「へへっ、ちょっとぐらいここで遊んだってバレねぇよな~」

∫∫( c||^ヮ^||「な~ん」ブンッ

ドゴッ!

「がッ」

「あッ」


かすみ「ああっ!」

エマ「あの星人、私達と関係ない人にも攻撃してる!」

彼方「8体いるよ!」

璃奈「解散して早めに倒そう!」

ダッダッダッ

618: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/12(金) 00:53:48 ID:Zot4MLds00
∫∫( c||^ヮ^||「な~ん」

チーマーB「ありえねーッ、ありえねーッて、これ」

チーマーC「あ」

∫∫( c||^ヮ^||「な~ん」ブンッ

チーマーB「あ?」

ドゴッ!

チーマーB「あ"ッ」ブァッ

ドサッ

チーマーB「……」

チーマーC「お…おいっ!」タッ

チーマーB「あれッ?痛くねー」ムクッ

キュウウウウン

チーマーB「なんだよ、これ。夢かァ?」ヨロッ

ドロッ

チーマーB「ああ、これ夢だわ……勝てる勝てる」フラフラ

チーマーC「うッそ、まじ?まじ?」

チーマーB「楽勝~~」

∫∫( c||^ヮ^||「な~ん」

619: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/12(金) 00:54:33 ID:Zot4MLds00
チーマーC「おい、服からなんか溶けて出てるぞ」スッ

チーマーB「ほんとだ。何だこれ、汚ねーなぁ」ドロドロッ

ヌッ

チーマーB「?」

エマ「そのスーツ、もう使いモノにならないよ」

チーマーB「あ?」

∫∫( c||^ヮ^||「な~ん」ブンッ

エマ「はっ」ダッ

ドゴォッ!

チーマーB「うわっ!」バッ

チーマーC「地面に穴が…すげぇパンチだ!」ゾッ

チーマーB「さっきの女は!?」キョロキョロ

チーマーC「見ろ、あのデカいやつの足元!」スッ

エマ「ぐぅぅぅぅっ…!」メキメキッ

チーマーB「あいつ、足を折るつもりか!?」

メキメキメキッ

∫∫( c||・ヮ・||「な…な~ん……」グラッ

チーマーB「おッわッ」

チーマーC「わァアアアアア」

ドォォン!

620: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/12(金) 00:58:37 ID:Zot4MLds00
彼方「ああ!」ダッ

ギョーン ギョーン

∫∫( c||^ヮ^||「な~ん」ブンッ

彼方「!」サッ

バァンッ!

∫∫( c||・ヮ・||「な…な~ん……」ヨロッ

ズゥンッ



ギョーン ギョーン

バァンッ!

∫∫( c||。。|| ドサッ

かすみ「かすみん、やりましたよぉッ!」タタタッ



ヒュヒュヒュッ

ガシッ

∫∫( c||・ヮ・||「な~ん…」グッグッ

璃奈(よし!アンカーで捕まえれた!あと一回、Yガンのトリガーを引いて…)グッ

ギョーン

∫∫( c||・ヮ・||「な~ん……」ジジジジ

ジジジジジジ

チュンッ

璃奈「やった!」

621: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/12(金) 00:59:12 ID:Zot4MLds00
∫∫( c||^ヮ^||「な~ん」

フリーター「これが銃…」スチャッ

ギョーン ギョーン

∫∫( c||^ヮ^||「な~ん」ブンッ

バァンッ!

∫∫( c||・ヮ・||「な…な~ん……」ヨロッ

フリーター「これが剣か…」

ジャキッ

フリーター「刀身が出た!これで……!」ブンッ

ズバッ

∫∫( c||。。|| ドサッ



チーマーE「なんだろ、この機械?」ピッピピッ

バチバチッ

チーマーD「あッ姿が消えたッ」

ピッ

チーマーE「どう?どう?」バチバチッ

チーマーD「今度は出て来た。面白れー」アハハ

622: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/12(金) 01:00:04 ID:Zot4MLds00
タッタッタッ

エマ「あと何体!?」ザッ

彼方「あと2体!」

タッタッタッ

彼方「!?」チラッ

彼方「あっ。おーい、かすみちゃ~ん!」

かすみ「彼方先輩、どうしたんですかー?」

彼方「そこに人がいるから、気を付けてね~」スッ

かすみ「分かりましたー、あの人ですね」キョロッ


侑「………」


かすみ(え…あれって……侑先輩!?)

625: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/13(土) 01:22:50 ID:ExO77yoE00
かすみ「なん…で…。こんな…とこに…」

侑「………」

かすみ「侑…先輩…」フラッ

彼方「!?侑…ちゃん…?」

∫∫( c||^ヮ^||「な~ん」ズンッ

彼方「かすみちゃんッ!」

∫∫( c||^ヮ^||「な~ん」ブンッ

彼方「ああっ!かすみちゃん、侑ちゃん!よけて!」

ゴオッ

626: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/13(土) 01:24:38 ID:ExO77yoE00
ガバッ

侑「!?」グラッ

ドサッ

かすみ「ハァッ」グッ

侑「痛…………」

かすみ「ハァッ、ハァッ」

侑「えッ………?」ポカン

かすみ「ハッ、ハッ…」

侑「あれ………?誰か…いる」

かすみ「…守る!絶対、死なせない…絶対………絶対!!」ハァッ

627: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/13(土) 01:25:56 ID:ExO77yoE00
侑(今、誰かが私の上に覆い被さってる…)スッ

ペタッ

~~~

かすみ「歩夢先輩は…?」

侑「もう少し練習してから公園行くって」

かすみ「うぅっ……うわぁ~~~ん!」バッ

ガバッ

侑「うわぁっ!?」グラッ

トサッ

かすみ「侑せんぱぁ~~い!」

~~~

侑「!?う…そ…かすみ……ちゃ…」ハッ

かすみ(侑先輩を守るために、早くあの星人を倒さなきゃ!)スッ

侑「えっ…?………」ポカン

628: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/13(土) 01:27:34 ID:ExO77yoE00
∫∫( c||^ヮ^||「な~ん」ドドドド

かすみ「ぅおおっ!」ダッダッダッ

かすみ「たぁああッ!」スチャッ

かすみ「おおおおおっ!」ググッ

ギョーン ギョーン

∫∫( c||^ヮ^||「な~ん」バッ

かすみ(避けた!)キョロッ

∫∫( c||^ヮ^||「な~ん」ブンッ

かすみ(一旦距離を取らなきゃ!)サッ

かすみ「死なせない!!」スチャッ

かすみ「守る!!」グッ

ギョーン ギョーン

ズンッ!

∫∫( c||・ヮ・||「な…な~ん……」ヨロッ

629: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/13(土) 01:28:28 ID:ExO77yoE00
彼方「あれが最後だよ…」

璃奈「かすみちゃん…」

チーマーA「おぉ」


かすみ(手を吹き飛ばせた!これなら接近戦でも有利に戦える!剣の刃先を伸ばして…)ググググ

かすみ「たぁっ!」ブンッ

ザンッ!

∫∫( c||。。|| ドサッ


璃奈「終わった」

彼方「やった~!」

エマ「終わった!!」

630: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/13(土) 01:29:30 ID:ExO77yoE00
璃奈「まだだよッ」ハッ

エマ・彼方「!?」

璃奈「まだボスがいるかもしれない。油断しないで」チャッ

ジジジジジジ

フリーター「あッ」ジジジジ

彼方「転送、始まったみたいだよ~」

エマ「あと…前回はここで吸血鬼が来たんだよね!?油断できないよッ」

かすみ「彼方せんぱ~い!侑先輩は!?」タタタタ

彼方「かすみちゃんが離れた後すぐにこの辺を出ていったよ~。多分帰ったのかなぁ」

璃奈「侑さん…?」

エマ「侑ちゃんがいたの!?」

かすみ「はい。でもミッションの巻き添えにならないように、かすみんが守りましたよぉ!」エッヘン

エマ「そっか…それなら良かったよー」ホッ

彼方「それにしても侑ちゃん、何でここにいたんだろう?手にカメラを持ってたように見えたけど…」

631: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/13(土) 01:30:05 ID:ExO77yoE00
チーマーD「おいッ」タタタタ

かすみ「?」

チーマーD「俺らの仲間が一人、頭がバーンッって…死んじまったぞッ」

エマ「!?」

かすみ「エリアから出たんですか?」

チーマーD「いや、なんか機械いじって消えたり出たりしてたら…いきなりだよッ」

エマ「誰かに見られたとか?」

璃奈(機械いじって消えたり出たりって……スーツのステルス機能の事かなぁ)

チーマーD「意味分っかんねーッ、ふざけんなッ」


かすみ(侑先輩…姿が見えなくても声が聞こえなくても、ちゃんとかすみんの事気付いてくれてましたよねぇ~)ニヤニヤ

---
--

632: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/13(土) 01:30:36 ID:ExO77yoE00

--
---

~黒い玉の部屋~

かすみ「よかッた!」

彼方「今回は誰も死ななかったんじゃない!?」

エマ「奇跡だよ!!」

かすみ「かすみんのおかげですよねぇ~、これは~」テヘッ

璃奈「みんなで強くなったおかげだよ」

チーマーD「ざけんなオイ!こっちの仲間一人死んでんだよッ」


ち~~~ん


それぢわ ちいてんを はじぬる

633: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/13(土) 01:31:16 ID:ExO77yoE00
フリーター

20てん

TOTAL20てん
あと80てんでおわり


かすみ「20点!?」

フリーター「ああ、俺は2体倒した」

璃奈「という事は、1体につき10点…」

彼方「みたいだねぇ……」



エマ

10てん

TOTAL54てん
あと46てんでおわり


彼方「おお~~ッ」

エマ「倒したのは1体だけだから、やっぱり1体10点みたいだね」


かすかす

20てん

TOTAL69てん
あと31てんでおわり


かすみ「だから、かすかすじゃなくてかすみんですー!」ムキーッ

634: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/13(土) 01:32:17 ID:ExO77yoE00
彼方ちゃん

20てん

TOTAL55てん
あと45てんでおわり


かすみ「彼方先輩も2体やっつけてたんですかぁ!?」

彼方「彼方ちゃんだって、やる時はやるんです」エッヘン


りなちゃん

10てん

TOTAL73てん
あと27てんでおわり


彼方「ぅおお~~っ」

かすみ「あと27点で100点なの!?」

エマ「もうすぐ終わるんじゃない?璃奈ちゃん」


チーマーA「なんだよ俺達全員0点じゃん」

チーマーB「ぎゃははは、だっせーッ」

チーマーC「おめーが何もしねーで逃げてッからだろ」

チーマーA「バァーッカ、おまえらもビビッてたじゃんかー」

チーマーD「ヘッヘッヘッ」

635: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/13(土) 01:35:35 ID:ExO77yoE00
フッ

彼方「終わった~」

エマ「外に出られるはずだよ」

チーマーA「この点数ってさァ、なんなの?」

フリーター「点数とって100点にならないかぎりは…ここに何度も呼ばれて、ずゥーッと戦争なんなきゃなんねー…らしい」

チーマーB「ふーーーん」

チーマーC「キビシーねー」

チーマーD「ッていうか意味わかんねー。なんなんだ、ここ」

636: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/13(土) 01:39:54 ID:ExO77yoE00
璃奈「ガンツ。今までこの部屋に転送された事ある人達の写真を見せて」

ジキジキジキ

かすみ「ん?」

ジキジキジキ

璃奈「………」ジーッ

かすみ「りな子、何見てるの?」

璃奈「あっ、かすみちゃん」

かすみ「玉の表面にいっぱい顔写真が出てる…。これまでこの部屋に来た人達って言ってたけど…」

璃奈「うん。前に栞子ちゃんが見てたのを思い出して、出してもらった」

かすみ「なんで?」

璃奈「薫子先生の事、気になって…」

かすみ「薫子先生?」

璃奈「うん。あの人…ガンツの事、何か知ってそうだったから…ひょっとしたらこの部屋にいた事があるんじゃないかって思って探してた」

かすみ「確かに、かすみんも気になるなぁ」

璃奈「でも見たところ…」ジーッ

かすみ「それらしい人はいなさそうだねぇ…」ジーッ

637: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/13(土) 01:40:42 ID:ExO77yoE00
~玄関~

チーマーA「あれ?」スッ

チーマーB「何?」

チーマーA「開かねーッつうか、触れねー、このドア」

チーマーC「ちょッ、俺に…」スッ

スルッ

チーマーC「あ…本当だ」

チーマーD「開かねーんだけどッ」

エマ「え?」

フリーター「何やってんだよ」

カツカツ

フリーター「あ?」スッ

スルッ

フリーター「あッれッ」


あーたーらしーい
あーさがきた


一同「!?」

638: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/13(土) 01:41:20 ID:ExO77yoE00
き~ぼ~うの
あ~さ~が~

エマ「何!?」

彼方「まだ………?」

よ~ろこ~びに

璃奈「これからまた…?」


ジキジキジキ

かすみ「え………?これッて」

639: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/13(土) 01:41:52 ID:ExO77yoE00
てめえ達は今から
この方をヤッつけに行って下ちい


高咲侑

特徴
 小さい
 よわい
好きなこと
 みんなお応えんする
口ぐせ
 トキメキ

643: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/14(日) 19:32:07 ID:PnkwvCAQ00
かすみ・彼方・エマ・璃奈「なに…これ………」ブルブル

チーマーA「これ人間じゃん」

チーマーB「コイツ殺せって?」

チーマーC「なんだよ、さっきのデカイのに比べたら楽勝じゃねぇ?これ」

チーマーD「これで撃っちゃえばいいんでしょ」ギャコッ

かすみ・彼方・エマ・璃奈「…!」ゾッ

フリーター「まァたぶん人間に見えても……きっと中身は違うんだろうな」

かすみ「ち…違います!侑先輩は星人なんかじゃありません!!」

エマ「そうだよ!なんで侑ちゃんが……!?」

644: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/14(日) 19:32:52 ID:PnkwvCAQ00
かすみ「ガンツ!!」バッ

一同「!?」

かすみ「ガンツ!!私を一番先に転送してくださいッ!さっきと同じように!」

璃奈「かすみちゃん…」

かすみ「ガンツ!お願いします!」

フリーター「先回り……!?」

ジジジジ

かすみ「確かめます!本当に侑先輩が狙われてるのかどうかを!」ジジジジ

彼方「かすみちゃん……!」

---
--





--
---

~外~

ジジジジ

かすみ「外に出た…!」ジジジジ

かすみ(私は侑先輩の家の場所を知らない…。このコントローラーの地図だけが頼りだ)スッ

かすみ「反応が一つだけある…あっちの方向だ!」ダッ

タッタッタッ

645: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/14(日) 19:34:11 ID:PnkwvCAQ00
ジジジジ

チーマーA「なんだ?ここ」ジジジジ

ジジジジ

璃奈「かすみちゃんは?いない!」キョロキョロ

エマ「きっと侑ちゃんのところへ向かったんだよ!」

彼方「でも彼方ちゃん、侑ちゃんのおうちの場所知らないよ~?」

璃奈「このコントローラーの地図で確認しよう」スッ

エマ「反応がある…一つだけ…」

彼方「もしかして、この反応が…侑ちゃん…?」ゾッ

エマ「とにかく、反応の先へ行こう!きっとかすみちゃんも向かってるはずだよ!」

彼方・璃奈「うん!」コクッ

タッタッタッ

チーマーB「あっ、あいつら!?」

チーマーC「あっちに標的がいるのか!?」

チーマーD「あの変な機械を見てたな…確か」

フリーター「機械…これか」スッ

646: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/14(日) 19:35:18 ID:PnkwvCAQ00
かすみ「ハァッ、ハァッ」タッタッタッ

~侑のマンション前~

かすみ「ハァッ、ハァッ…この建物だ……」ザッ

タッタッタッ

かすみ「!?」キョロッ

彼方「かすみちゃ~ん!」タッタッタッ

かすみ「彼方先輩!エマ先輩!りな子!」

エマ「ハァッ、ハァッ…私達も侑ちゃんを探すの手伝うよ」

かすみ「ありがとうございます!でも…このマンションに侑先輩がいるとしても、部屋のだいたいの位置しか分かりませんよぉ」

エマ「どの階かまでは分からないね。みんなで手分けして探すしかないよ」

璃奈「あっ…あれ!」スッ

ザッザッザッ

彼方「他の人達もこっちに向かってる!」

かすみ「急いで手分けして侑先輩を探しましょう!」ダッ

彼方・エマ・璃奈「うん!」ダッ

647: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5193-9b54) 2024/01/14(日) 19:36:49 ID:PnkwvCAQ00
かすみ「侑せんぱーーーい!」タッタッタッ

彼方「侑ちゃ~~ん!」タッタッタッ

エマ「侑ちゃーーーん!」タッタッタッ

璃奈「侑さん、どこ!?」タッタッタッ


~侑の部屋~

侑「ん?」

「侑せんぱーーーい!」

「侑ちゃーーーん!」

「侑さーーーん!」

侑「なんか、私を呼ぶ声が聞こえたような…?」

「侑せんぱーーーい!」

「侑ちゃーーーん!」

「侑さーーーん!」

侑「誰だろう?歩夢?いや、違うか…」

侑「ベランダ側からじゃなくて玄関側から聞こえるような…」カツカツ


ガチャッ

侑「誰か呼ん――」ヒョコッ

ダッダッダッダッ

侑「えッ!?」

ダダダッ

侑「わぁっ!?」グイッ

バタンッ

648: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/15(月) 23:22:13 ID:ah7xR33Q00
侑「あいたたた……一体何が…」ムクッ

璃奈「ハァ、ハァ…」

侑「え…?璃奈ちゃん……?」

璃奈「侑さん…私の姿が見えるの!?」

侑「う…うん…」ポカン

璃奈「私の声も聞こえてる…?」

侑「聞こえてるけど…」

璃奈(ミッション中は私達の声も姿も他の人には見えないはず…。という事は、侑さんはやっぱり標的って事…?)ゾッ

649: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/15(月) 23:23:54 ID:ah7xR33Q00
侑「あの…璃奈ちゃん?こんな時間にどうしたの?」

璃奈「ええっと…どこから話せばいいかなぁ……」

侑「?」

璃奈「今から話すこと………たぶん……信じられないかもしれないけど」

侑「え……?」

璃奈「私は…私達は…前に一回…死ん…でるんだ…」

侑「え?」キョトン

璃奈「覚えてるかな?学校の近くで事故に巻き込まれて消えた4人の学生の話…」

侑「覚えてるけど…」

璃奈「その4人の学生っていうのが……私達…Q4RTZの4人の事だったんだよ……」

侑「!?」ゾクッ

650: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/15(月) 23:25:02 ID:ah7xR33Q00
璃奈「それから私達はずっと…ある部屋に集められて、変な狩りをさせられ続けてる……」

侑「じゃあ、かすみちゃんも、エマさんも、彼方さんも………?」

璃奈「うん……そう…」コクッ


かすみ「侑せんぱーーーい!」タッタッタッ

彼方「侑ちゃ~~~ん!」タッタッタッ

エマ「侑ちゃーーーん!」タッタッタッ


侑「でも…なんか…今の話も…どこかで…聞いたような…」

璃奈「せつ菜さんが読んでた小説、『黒い玉の部屋』」

侑「あっ…それだよ…!」ハッ

璃奈「あの小説に書かれてたのと同じような事を私達は続けてる。小説の作者は誰かは知らないけど、あれはフィクションじゃなくて実際に起こった事を書き綴ってる作品なんだと思う」

侑「なんで……今……ここに来て…こんなこと話すの…?」

璃奈「今回のターゲットが、侑さんだから…」

侑「私……!?」

651: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/15(月) 23:26:34 ID:ah7xR33Q00
璃奈「こんな話………信じられないだろうけど……」

侑「ごめんね、頭がゴチャゴチャで…」


かすみ「侑せんぱーーーい!」タッタッタッ

彼方「侑ちゃ~~~ん!」タッタッタッ

エマ「侑ちゃーーーん!」タッタッタッ


璃奈(ここからどうしよう…このままこの部屋でジッと隠れるか…でもかすみちゃん達を放っておく訳にはいかないし…)


チーマーA「おい、高咲っていう奴はどこにいるんだよ!?」

チーマーB「この辺のはずだが…」

チーマーC「へッこれじゃあ階数までは分かんねぇだろ!」

チーマーD「どうする、一部屋ずつぶっ飛ばして探し出すか?」


璃奈(マズい!他の人達も来てる!しかもこのまま隠れてたら他の部屋にまで被害が出ちゃう可能性も……)

652: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/15(月) 23:27:55 ID:ah7xR33Q00
侑「私……本当に狙われてるの?」ブルブル

璃奈「うん…でも…私達が守る…守るから…」

侑「そんな…………」ブルブル

璃奈「侑さんを狙って追って来る人が迫ってるから…場所を移動するよ」

ガシッ

侑「わっ!?」

璃奈(コントローラーでステルス状態に…)ピッピピ

スウウウウッ

璃奈(よし、侑さんに触れていればステルスで侑さんごと姿を消す事ができる)

璃奈「侑さん、捕まってて」

侑「う…うん」ギュッ

ガチャッ

653: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/15(月) 23:29:16 ID:ah7xR33Q00
~外~

タッタッタッ

かすみ「侑せんぱーーーい!」

彼方「侑ちゃ~~~ん!」

エマ「侑ちゃーーーん!」

侑(この声、確かにかすみちゃんと彼方さんとエマさんだ…!)

璃奈「かすみちゃん!彼方さん!エマさん!」タッタッタッ

かすみ「ハァッ、ハァッ…この声…りな子?」キョロキョロ

エマ「どうしたの!?璃奈ちゃん」

彼方「ハァ…ハァ…何かあったのかな…?」

璃奈「一旦合流しよう!コントローラーを見て!」

タッタッタッ

侑「璃奈ちゃん…どこへ行くの?あの三人を置いていっちゃって大丈夫?」

璃奈「一旦どこかに隠れて、それから三人と合流する」タッタッタッ

654: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/15(月) 23:30:13 ID:ah7xR33Q00
かすみ「彼方先輩!エマ先輩!」タタタッ

彼方「あっ、かすみちゃん」タタタッ

エマ「二人も璃奈ちゃんの声が聞こえたんだね。合流しようって言ってたけど…」

彼方「肝心の璃奈ちゃんがどこにいるか分からないよ~」

かすみ「コントローラーを見ろって言ってましたけど…」スッ

かすみ「あっ!」

彼方・エマ「どうしたの?」

かすみ「標的が移動してます!」

彼方「という事は璃奈ちゃんはこの反応の先にいるって事?」

エマ「この標的の反応は…やっぱり侑ちゃんなのかな…?」

かすみ「行きましょう!それを確かめる為にも!」

彼方・エマ「うん!」

タッタッタッ

655: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/15(月) 23:31:09 ID:ah7xR33Q00
タッタッタッ

チーマーA「ああ?女共出ていっちまいやがったぜ?」

チーマーB「諦めたんじゃね?」

チーマーC「じゃあ俺達がじっくり探すとするか」

チーマーD「いや、待て!」

チーマーA「ああ?」

チーマーD「今この地図見たら、標的が移動してるぞ!」

チーマーB「という事は、あの女共はこの反応を追って行ったのか!?」

チーマーC「でも、いつの間に…?」

チーマーD「とにかく、この反応のところへ行ってみようぜ」

ザッザッザッ

656: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/15(月) 23:32:36 ID:ah7xR33Q00
タッタッタッ

璃奈「ハァ、ハァ……ちょっとここに隠れてて」ソッ

侑「え?何?」

璃奈「誰か来る…!」

タタタタタッ

かすみ「この辺りですよぉ!」

エマ「璃奈ちゃん、いるの!?」

彼方「璃奈ちゃん、どこ~~~?」キョロキョロ

璃奈「かすみちゃん達だ!」ピピッ

バチバチ

璃奈「かすみちゃん!彼方さん!エマさん!」ダッ

かすみ「わっ!りな子…!?」

エマ「ステルスで隠れてたんだね」

彼方「それに侑ちゃんも…一緒だったんだ…」

侑「かすみちゃん…彼方さん…エマさん…」ブルブル

657: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/15(月) 23:33:52 ID:ah7xR33Q00
璃奈「やっぱり、コントローラーの反応は侑さんなの?」

エマ「うん…そうみたい」スッ

璃奈「事情はおおまかに話したよ」

侑「でも…まだ訳が分からないよ……」ブルブル

エマ「侑ちゃん……」


タッタッタッ

フリーター「地図では、この方向か」タッタッタッ

タッタッタッ

チーマーA「近い!?」タッタッタッ

チーマーB「近けーかもッ」タッタッタッ

チーマーC「近いぜ、この辺!!」

チーマーD「ここ!!この辺」

タッタッタッ


彼方「足音が聞こえてくる…!」

かすみ「やばい!他の人達にも気付かれてますよぉ!」

侑「……!」ブルブル

660: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/17(水) 01:06:04 ID:q51BEVqM00
ザッ

チーマーA「あッ」

一同「!?」

チーマーB「いるぞ、ここ!」

チーマーC「女共もいるじゃねーか」

チーマーD「先走りかよー」

フリーター「撃っていいのか?」ザッ

エマ「待って!」ダッ

侑「エマさん…」

フリーター「どけ…………」

エマ「今回は……今回は逃がしてあげること…できないかな…」

かすみ「……」ザッ

彼方「……」ザッ

璃奈「……」ザッ

侑「みんな…」

フリーター「何やってんのかわかってんのか、おまえら」

661: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/17(水) 01:07:57 ID:q51BEVqM00
フリーター「このミッションには制限時間があるんだろ?今もこの機械のカウントが進んでる…」

エマ「小説では、クリアできなかったときは0点になるだけだって書かれてあった」

フリーター「小説って…そんなもの信用しろって言うのかよ」

エマ「0点になるだけなら……なら………みんなで…」

彼方「だって……侑ちゃんは私達と同じ学校で、同じ同好会の大事な仲間…」

璃奈「手なんて出せる訳ない…」

かすみ「点数あきらめるだけで人を一人救えるんですよ…」

フリーター「ターゲットを倒さなきゃ帰れないっていうのにそのターゲットを庇うのかよ」

エマ「じゃああなた達は?侑ちゃんを攻撃する事になっても平気なの?」

フリーター「ああ、相手が人間だろうが、生き残る為なら倒す」

侑「…!」ビクッ

662: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/17(水) 01:08:44 ID:q51BEVqM00
フリーター「そっちは女4人にこっちは男5人…綺麗に分かれたな」

璃奈「………」

フリーター「お前ら、そいつを守るために、こっち側とやり合うつもりか?」

エマ「侑ちゃんを守るためなら…あなた達を止めるつもりだよ」

かすみ「わ…私もです…!」ザッ

彼方「……」コクッ

侑「みんな……」

璃奈(お互いにスーツを着てるから条件は同じ…もし戦うとなったら人数だけじゃなくて多分体力的にもこっちが不利…経験の差でカバーしなきゃ)

フリーター「ちっ…何考えてんだ…」チャッ

キュイイイイ

663: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/17(水) 01:09:46 ID:q51BEVqM00
フリーター「おらっ!」ブンッ

ザンッ

かすみ「あぅっ!」ガッ

ドサッ

彼方・エマ・璃奈・侑「かすみちゃん!!」

かすみ「大丈夫ですッ!」ムクッ

侑「そんな…剣で斬られたんだよ…!?」

璃奈「このスーツを着てれば何回かは攻撃に耐えられる」

侑「スーツ…?そういえばみんなも、あっちの男の人達も同じ黒い服を着てるね…」

チーマーA「こいつらみんな敵だッ」チャッ

チーマーB「撃て撃て!!」チャッ

かすみ「ちょッちょッ」アセアセ

彼方「どうしよう!?」

664: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/17(水) 01:11:13 ID:q51BEVqM00
璃奈「エマさん!侑さんをお願い」

エマ「う…うん!」

璃奈「侑さんを…エリア外まで連れていって!!」

エマ(エリア外!?そうか、その手が!?)

エマ「侑ちゃん、捕まっててね」スクッ

侑「あっ!」グイッ

タッタッタッ

璃奈「お願い!」

侑「璃奈ちゃん!かすみちゃん!彼方さん!」

タッタッタッ

チーマーA「オラァ、逃がすかよ!」ダッ

彼方「……!」チャッ

ギョーン ギョーン

チーマーA「なっ…!?」

ドォン!ドォン!

チーマーA「うおっ、地面が爆発した!?危ねぇ!」ビクッ

彼方「はぁ…はぁ…侑ちゃんに手出しはさせない!」

チーマーA「なめた真似しやがって!てめぇ…!」ギロッ

彼方(できるだけこの人達の気を引き付けておかなきゃ!)ググッ

665: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/17(水) 01:13:02 ID:q51BEVqM00
かすみ「ううっ……」

チーマーB「2対1だな!」チャッ

フリーター「逃げれるものなら逃げてみろ」チャッ

チュイイイ

かすみ(こうなったら……)メキメキ

ダンッ

チーマーB「上に跳びやがった!?」キョロッ

フリーター「チィッ」タッ

666: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/17(水) 01:13:58 ID:q51BEVqM00
タッタッタッタッタッ

璃奈「ハァッ、ハァッ…」タッタッタッ

チーマーC「オラァ、待て!」タッタッタッ

チーマーD「こいつで撃ってやる!」チャッ

ギョーン ギョーン

璃奈「!」タッタッタッ

ドォン! ドォン!

璃奈「わぁっ!」ダンッ

チーマーD「ヒョー、すっげぇ威力!」

チーマーC「これで撃ったらあいつ粉々に吹っ飛ぶんじゃね?」

璃奈(こっちも…反撃しなきゃ!)スチャッ

ギョーン ギョーン

チーマーC「ああ?」

ドォンッ!

チーマーC「うおっ!」グラッ

チーマーD「くっそ…やろってのか!」

667: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/17(水) 01:14:59 ID:q51BEVqM00
璃奈(スーツを着た人にはXガンの攻撃が当たっても、何も起こらない…。ダメージは蓄積されてると思うけど)

璃奈(撃ってからのラグもあって、スーツに銃撃が当たったとしても気付きにくい…。多分、スーツが壊れて初めて気付く事になると思う)

璃奈(スーツを壊すならともかく、気を引くためには地面を狙った方がいいか…)

璃奈「あああああっ!」グッ

ギョーン ギョーン

---


ドォン! ドォン!


---

タッタッタッ

侑「みんな!戻らなきゃッ!」

エマ「戻ってもどーなるものじゃないよ!」タッタッタッ

侑「さっきから凄い爆発音が聞こえる…あんな爆発に巻き込まれたらひとたまりもないよ……」ブルブル

エマ「侑ちゃん…」ギュッ

タッタッタッ

---

668: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/19(金) 00:33:31 ID:Cgw8K0Sc00
---

彼方「ハァ、ハァ、ハァ」ザッ

チーマーA「へっへっへっ…よく見りゃ結構可愛いな…お前」」

彼方「…!」ゾッ

チーマーA「こんな戦い続けても疲れるだけだからさぁ…させてよ」

彼方「こ…来ないで!」スチャッ

チーマーA「まだ俺と殺し合うつもり?銃捨てろよ」スチャッ

彼方「……」ギリッ

チーマーA(ちっ、俺の銃よりあっちの銃の方が大きいじゃねーか!まさか、あっちの方が強いのか!?)

---

669: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/19(金) 00:34:22 ID:Cgw8K0Sc00
---

チーマーC,D「おらおらぁ!」タッタッタッ

ギョーン ギョーン

璃奈「ハァッ、ハァッ…」タッタッタッ

ドォン!

璃奈「あっ!」グラッ

ドサッ

チーマーC「よッしゃァ追いつめた!!」タッ

チーマーD「覚悟しろ、ガキ!!」スチャッ

璃奈「ハァッ…ハァッ…」ピッ

スゥッ

チーマーC「消えた!?」

チーマーD「あの姿を消すやつか!」

璃奈(姿を消して離れた距離から撃つ!)タタタッ

ギョーン ギョーン

チーマーC,D「なっ…!?」

ドォン! ドォン!

チーマーC「わわっ…!?」

チーマーD「狙われてるぞ!」

璃奈(これなら足止めできるはず…!)

670: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/19(金) 00:34:57 ID:Cgw8K0Sc00
ドォン! ドォン!

チーマーD(くそっ!なんであいつは頭爆発せずに姿を消せるんだ…!)グラッ

ドォン! ドォン!

チーマーD(こっちも姿を消せれば避けれるはず…イチかバチか…確かこの機械だったか)ピッ

スゥッ

チーマーC「なぁっ!?」

璃奈(あの人もステルスを使った!?)

チーマーD「ん?」チラッ

チーマーD「あ、いたぞ!あのガキだ!」スッ

璃奈(しまった!お互いにステルスを使った同士だったら姿が見えるの!?)ダッ

チーマーC「何だよ、誰も見えねぇぞ!?」キョロキョロ

チーマーD「逃がすかよぉ!」チャッ

ギョ―ン ギョーン

ハヂバチ

璃奈「あっ…!」バチバチ

チーマーC「おッ見えた見えたァ」

チーマーD「これで振り出しだな」バチバチ

璃奈「ううっ…!」

671: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/19(金) 00:35:33 ID:Cgw8K0Sc00
チーマーC「姿見えるなら狙い放題だな」スチャッ

チーマーD「イッキにやっちまおうぜ」スチャッ

璃奈(一旦逃げなきゃ!)ダッ

ギョーン ギョーン ギョーン ギョーン

璃奈「!!」

キュウウウン

璃奈「しまっ……!」ガクッ

ドロッ

チーマーD「あ?なんか出てるぞ」

チーマーC「そういやさっきも見たな、服からなんか溶けて出てんの。確か、スーツが使いモノにならないとかなんとか……」

チーマーD「あぁ?て事は今撃てばこいつハジけるんじゃないか?」

璃奈「……!」ゾッ

672: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/19(金) 00:37:27 ID:Cgw8K0Sc00
璃奈(このままじゃやられちゃう!)

ダッ

チーマーC「あっ、逃げた!」

チーマーD「撃て撃て!!」

ギョーン ギョーン

バァン!!

璃奈「ああぁっ……!」グラッ

璃奈(あ…足を撃たれた……!)フッ

ドサッ

璃奈「うあああっ…!」ゴロッ

ドクドク

チーマーC「ひょーッ、ハジケたッハジケたッ」タッタッタッ

チーマーD「とどめ、とどめッ」タッタッタッ

ギョーン ギョーン

璃奈「あうぅっ………!」ゴロゴロッ

チーマーC「おェ~~俺、見たくね~~ッ」タッタッタッ

チーマーD「ぎゃはははははッ」タッタッタッ

タッタッタッ

ドンッ! ドンッ!

璃奈「うぁっ…!」ドサッ

ドクドク

---

676: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/20(土) 01:43:19 ID:SwKviRvU00
---

チーマーA「なぁ、バカらしくねえか?俺らが殺しあうッつうのッて」

彼方「………!?」

チーマーA「本当は、女とやりたい気分じゃないんだよね。女に声かけてたつもりが、気付いたらあの部屋にいたもんだからさ……」

彼方「………」

チーマーA「銃下ろせよ。お前だって痛い目に遭いたくないだろ?」スッ

彼方「侑ちゃんに…手を出さないなら…」スッ

チーマーA「よしよし……それでいいんだ…」タッ

彼方「あっ…!」

チーマーA「あ~ばよ!」タッタッタッ

彼方「ちょっと!待っ――」

ドンッ! ドンッ!

彼方「!?」ビクッ

彼方「爆発音が聞こえた…あっちからだ!」

彼方「あの人が走って行った方向も気になるけど…」チラッ

彼方「でもあの爆発音はきっと銃の音だ!きっと誰かに何かあったんだ!」

タッタッタッタッ

677: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/20(土) 01:44:37 ID:SwKviRvU00
タッタッタッタッ

彼方「この辺りかな?」キョロキョロ

ガサッ

彼方「!?」ビクッ

璃奈「うっ…うううっ……」ゴロッ

彼方「り…璃奈ちゃん…!?」ダッ

彼方「璃奈ちゃん…足をやられてる……もの凄い血だよ……」ゾッ

璃奈「か……彼方さん……」

彼方「止血しなきゃ!痛いだろうけど…我慢してね」スッ

ギュッ

璃奈「あううっ…!」ゴロッ

彼方「ごめんね…でもこうやって応急処置するって決めた事だから…」ギュッ

璃奈「うううっ……!」ワナワナ

彼方「スーツを傷口で縛るって…エマちゃんが前にやった事あるって言ってた……」ググッ

---

678: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/20(土) 01:46:59 ID:SwKviRvU00
---

タッタッタッ

侑「なんか……思い出した…ん…だけど……」

エマ「え…?」

侑「レインボーブリッジで写真…撮ッてたとき…一瞬………黒い服の人が見えて……写真に…撮っちゃったかも…」

エマ「!?」ピタッ

エマ「写真は?写真のデータはどこにあるの?」

侑「えーっと…SDカードの中…。気に入った1枚だけデータ移したけど、それ以外は全部そのまま…。多分、その写真も…」

エマ「そのSDカードはどこにあるの!?」

侑「私の机の上。データ移した後に抜いて、そのままにしてたと思う。移したデータには何も映ってなかったから、カードの中にしかその写真は無いはず…」

エマ「机の上だね。部屋番号も教えてくれるかな?」

侑「うん――」

679: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/20(土) 01:47:50 ID:SwKviRvU00
侑「んしょっと…」スタッ

エマ「こっち方向に真っすぐ走っていって!」スッ

侑「エマさん……」

エマ「急いで!ここから先へは誰も追って来れないはずだから!」ダッ

タッタッタッ


侑「エマさん……璃奈ちゃん…かすみちゃん…彼方さん…!」ギュッ


タッタッタッ

エマ(侑ちゃんが狙われた原因は、きっとスーツを着た人を写真に写してしまったから…)タッタッタッ

エマ(それなら、写真のデータを消せばきっとこのミッションは終わるはず…!)タッタッタッ

タッタッタッ

680: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/20(土) 01:48:45 ID:SwKviRvU00
ダダッ

~侑の部屋~

エマ「はぁ…はぁ…机の上…SDカード…」キョロキョロ

エマ「あった」バッ

スッ

エマ「これを消せば」グッ

パキッ

グチャッ

エマ(これで写真のデータは完全に消せたはず…)グシグシ


エマ「………転送が始まらない!?」

681: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/20(土) 01:51:24 ID:SwKviRvU00
エマ「なんで!?終わりじゃないの?これが原因じゃなかッたの!?」

エマ「侑ちゃん…みんな……時間がない!」ダッ

ガチャッ

ガラッ

~侑の家・ベランダ~

エマ「みんなはどこにいるんだろう?このベランダからじゃ……見えないか」キョロキョロ

ガチャッ

エマ「!?」ハッ

エマ(隣の部屋の窓の音か…)チラッ

ガラッ

歩夢「……侑ちゃん?」ヒョコッ

エマ「歩夢ちゃん!?」

682: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/20(土) 01:57:24 ID:SwKviRvU00
歩夢「侑ちゃん…?いないの?窓を開けた音が聞こえた気がしたんだけど…」キョロキョロ

エマ(歩夢ちゃんには、やっぱり私の事は見えてない…。本当に、侑ちゃんだけがターゲットなんだ…)

ドン! ドン!

歩夢「ひっ!?」ビクッ

エマ「この音は…!」ハッ

歩夢「何の音だろう…?さっきから爆発みたいな音が聞こえるような…」キョロッ

エマ(今のは間違いなく銃の爆発音!あっちの方向からだ!)

タッ

エマ「歩夢ちゃん…侑ちゃんはきっと大丈夫だからね…」チラッ

バッ


歩夢(聞き間違いだったのかな……)ガラッ

バタンッ

---

685: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/21(日) 18:45:10 ID:0syA3Ag.00
---

ドォンッ!

彼方「!?」ビクッ

ズザァッ

かすみ「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」タッ

彼方「かすみちゃん!?」

かすみ「はぁっ…はぁっ…彼方先輩…りな子!?酷い怪我……」キョロッ

璃奈「うぅっ………」

チーマーB「いたぞ!」タッタッタッ

フリーター「追いついたぞ!」タッタッタッ

かすみ「彼方先輩!りな子を頼みます!」ダッ

彼方「う、うん……」

686: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/21(日) 18:46:31 ID:0syA3Ag.00
チーマーC「お、いたいたぁ」タッタッタッ

チーマーD「なんだよお前、苦戦してんなー」タッタッタッ

チーマーB「チッ、うるせーよ」

フリーター「これから仕留める!」

かすみ(あっち側に二人増えた……)ゾッ

タッタッタッ

チーマーA「おっ、お前ら全員揃ってんじゃん」ザッ

彼方「あの人は…!」

チーマーA「5対1か……これだと勝てそうじゃん」スチャッ

かすみ「うううっ……」ワナワナ

687: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/21(日) 18:47:03 ID:0syA3Ag.00
フリーター「一気に撃つぞ!!」チャッ

チーマーA「いいな!!」

チーマーB「誰かカウントしろ!!」チャッ

かすみ「………!」チャッ

チーマーC「サンッ」

かすみ「ハァッ、ハァッ、ハァッ」カチッカチッ

チーマーD「ニィッ」チュイイイ

彼方「かすみちゃん……!」

フリーター「イチッ」スッ

かすみ「あああああっ!」グッ

ギョーン

一同「!?」

688: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/21(日) 18:48:26 ID:0syA3Ag.00
かすみ「ハァッ、ハァッ」

フリーター「何を…した…?」

チーマーA「カウント終わる直前に向こうから撃ってきやがったぜ」

チーマーB「でもハズレたんじゃね?ハハッどこ撃ってんだよ」

ババンッ!

フリーター「うわっ!銃が爆発した…!?」ヨロッ

ドロッ

チーマーC「うおっ、また何か溶けて出てるぞ!」キュウウウン

ドロッ

チーマーD「こ、これって……!」キュウウウン

彼方(かすみちゃん、ロックオンしてたんだ…全員……)

かすみ「ハァッ、ハァッ」チャッ

チーマーC「うォッおッ」ゾッ

チーマーD「やべェッ殺られるッ」ゾッ

ダッ

フリーター「ちっ」ダッ

チーマーA「おい、お前ら!?」キョロキョロ

689: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/21(日) 18:49:23 ID:0syA3Ag.00
チーマーC「ハァッ、ハァッ…今撃たれたら……」タッタッタッ

チーマーD「さっきのガキみたいに吹っ飛んじまうぞ!」タッタッタッ

タッタッタッ

彼方(いけない!あの二人、こっち側に来る!)

タッタッタッ

彼方(あの人達が持ってる武器は、一人はXガンでもう一人はXショットガン。それぞれ一つずつ……)

彼方「ごめんね璃奈ちゃん、ちょっと離れるね」スクッ

タッタッタッ

彼方「……」ザッ

チーマーC「ああっ!?」タタッ

チーマーD「何だぁ、てめぇ!?」タッ

690: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/21(日) 18:49:53 ID:0syA3Ag.00
彼方「………」スッ

ガシッ ガシッ

チーマーC「ぐあぁぁぁっ」グググ

チーマーD「なんて力だ……!」グググ

彼方「………」ググググッ

カランッ カランッ

彼方「………」グイッ

ドサッ ドサッ

チーマーC,D「ううっ、痛ぇぇっ!」ゴロッ

彼方「武器は貰っておくねー」スチャッ

691: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/21(日) 18:53:11 ID:0syA3Ag.00
チーマーA「殺られる前に撃ちまくろうぜ!」チャッ

チーマーB「おお!2対1なら楽勝だぜ!」チャッ

ギョーン ギョーン

かすみ「ううっ……!」グッ

ギョーン

チーマーB「また撃ってきたぞ!」

チーマーA「何だよ、撃たれたっつー割に何ともねぇじゃんよ。それなら…」

ダッ

かすみ「!?」

チーマーA「おらあぁぁぁっ!」ダッダッダッ

ガッ

かすみ「あうッ」ヨロッ

チーマーA「直接殴りにいきゃいいだけだ!」ブンッ

バンッ

ガッ

かすみ「ううっ……!」ドサッ

チーマーB「うォッ!やッ、やッたか!?」

チーマーA「ハァッハァッ、こんなヤツなんてこたないんだよッ」

チーマーA「ただのフツーのガキだッ」

チーマーB「今のうちに撃ってやるぜ」スチャッ

かすみ「!?」

692: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/21(日) 18:54:06 ID:0syA3Ag.00
ドゴォッ!

チーマーB「なっ……!」ブァッ

ドサッ

エマ「はぁっ…はぁっ……」ザッ

かすみ「エ…エマ先輩……!?」

エマ「ああああっ」ダッダッダッ

チーマーA「!?」

ドゴォッ!

チーマーA「うおぉっ…!?」ブァッ

ドサッ

エマ「はぁっはぁっ……かすみちゃん、大丈夫?」

かすみ「ありがとうございます…エマ先輩…。すごいパンチでしたよぉ…」ムクッ

ドロッ

かすみ「ああっ…!?」キュウウウン

エマ「かすみちゃんのスーツ、壊れてるよ!」

693: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/21(日) 18:56:05 ID:0syA3Ag.00
チーマーB「ううっ…もう一人来やがったのか……」ムクッ

チーマーA「くそっ、いきなりだったとはいえ、なんてすげぇパンチなんだ」ムクッ

エマ「かすみちゃん、私の後ろに隠れてて!私が守るから!」

かすみ「エマ先輩……」ギュッ


彼方「ううっ…」スチャッ

彼方(武器はあるけど…ここから撃って、もしかすみちゃんやエマちゃんに当たったら大変なことに…)ブルブル

彼方(それに……)チラッ

璃奈「………」

彼方(璃奈ちゃんから離れるわけにはいかない!)ギッ

694: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/21(日) 18:57:35 ID:0syA3Ag.00
チーマーA「よくもやってくれたなぁ」スチャッ

チーマーB「そっちのガキを庇うってのか…それじゃあ実質2対1のままだな」スチャッ

かすみ・エマ「!」ギクッ

チーマーA「それだったら勝てるな。一気に仕留めるか!」

エマ(どうしよう、かすみちゃんを抱えて跳ぶしか…)

エマ「かすみちゃん、しっかりつかまって!」ガシッ

かすみ「は…はい!」ギュッ

チーマーA「とにかく撃ちまくれ!」ダッ

チーマーB「絶対に逃がさねぇ!」ダッ

彼方「ああっ……!」

タッタッタッ

彼方「!?」キョロッ

695: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/21(日) 19:03:09 ID:0syA3Ag.00
侑「やめてェッ」タッタッタッ

一同「!?」

タッタッタッ

彼方「そ…ん…な…」

エマ「侑ちゃん……!?どうして……」

かすみ「!?」ハッ

フリーター「………」ザッ

かすみ(あの人、さっき攻撃を受けて逃げて行った――)

フリーター(銃は壊されたが、まだ剣はある。こいつでやってやる)ジャキッ

ダッ

侑「みんなぁぁッ!!」タッタッタッ

かすみ「ああっ………!」

フリーター「もらった!」ブンッ

696: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f1bb-bbb9) 2024/01/21(日) 19:04:12 ID:0syA3Ag.00
ズバッ

侑「あ………」ブシャツ

フラッ

一同「!!」

ドサッ

彼方・エマ「侑ちゃん!!」
かすみ「侑先輩!!」

699: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/22(月) 23:55:22 ID:EiHzKJG.00
侑「…うぅっ……」ゴフッ

ボタボタ

侑「ハァッ、ハァッ」ヨロヨロ

ボタボタ

侑「かすみ…ちゃ…エマさん………」フラッ

ボタボタ

侑「彼方さん……璃奈…ちゃ……」フッ

ドサッ

エマ「侑ちゃん……!」ダッ

かすみ「侑先輩!」ダッ

700: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/22(月) 23:56:41 ID:EiHzKJG.00
侑「………」ドクドク

かすみ「ああぁぁぁっ!!」ポロポロ

彼方「そんな…………」ワナワナ

かすみ「あ"あ"あ"あ"あ"あ"」ポロポロ

エマ「侑ちゃんッ!」ポロポロ

侑「………」ドクドク

かすみ「あ"あ"あ"あ"あ"!侑先輩ッあ"あ"あ"あ"ッ!!」ポロポロ

701: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/22(月) 23:57:43 ID:EiHzKJG.00
ジジジジジ

エマ「!?」

侑「………」ジジジジ

彼方「侑ちゃんが消えていく……転送されてるの…?」

かすみ「いやだッそんなッ!ハァッ侑先輩ッ!」

ジジジジ

かすみ「はァッあ…う"う"う"う"う"」ポロポロ

フリーター「これで終わりか………」

チーマーA「終わりか?もしかしてー」

チーマーB「あーあ、きびしかったなァ、もうやだやだ」

---
--

702: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/22(月) 23:58:20 ID:EiHzKJG.00

--
---

~黒い玉の部屋~

かすみ「………」

エマ「………」

璃奈「はっ…。ミッション、終わった……?」キョロキョロ

彼方「璃奈ちゃん……帰って来れて…良かった…」ギュッ

璃奈「彼方さん…私……」


ち~~~ん


フリーター

30てん

TOTAL50てん
あと50てんでおわり


チーマーA「独り占めかよ」

チーマーB「おお、高咲侑一匹で30点スゲーッ」

璃奈「そんな……侑さん……」ゾッ

703: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/22(月) 23:58:51 ID:EiHzKJG.00
チーマーA「なァ、100点とったら…もうここに来なくていいのか?」

フリーター「100点取った時にどうなるか…この玉に聞いたら出てるくかな」

ジキジキジキ

フリーター「あ……出てきた」

チーマーB「なんだって?記憶を消されて……」

チーマーC「本当だ……」

チーマーD「終わりィ~、帰れるんだろ~」


ザッザッザッ

ガチャーンッ

704: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/23(火) 00:00:13 ID:CAZsMvnU00
かすみ「………」

エマ「………」

彼方「………」

璃奈「………」


彼方「そう…だ…」スクッ

かすみ・エマ・璃奈「………?」

彼方「侑ちゃんは転送されてた…私達も死ぬ直前に転送されてこの部屋に来た…」ヨロッ

彼方「だから、きっとこの部屋のどこかに…侑ちゃんが…」フラフラ

エマ「彼方ちゃん……」

705: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/23(火) 00:01:20 ID:CAZsMvnU00
ドン

彼方「だめ…侑ちゃんはもう………消えたちゃった………。侑ちゃんはもうどこにもいない………」ポロポロ

かすみ「………」スッ

スチャッ

エマ「かすみちゃん…!?」ハッ

かすみ「侑先輩…」グッ

エマ「かすみちゃんやめて!」バッ

ギョーン

エマ「ハァッ…ハァッ…ハァッ…」グイッ

かすみ「エマ先輩……」

エマ「駄目だよ!自分に向けて銃撃ったりなんかしたら!」

かすみ「ううっ……」ポロポロ

エマ「そんな事したって…侑ちゃんは……」ポロポロ

706: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/23(火) 00:02:08 ID:CAZsMvnU00
璃奈「ガンツ、100点とったときのリストを…出して………」

スウウウ


100点めにゅ~


彼方「それって……100点取った時の……?」

エマ「"100点メニュー"……小説だとハッキリとは書かれてなかったけど……」

ジキジキ

かすみ「いち………記憶を消され…解放される」


1 記憶をけされて解放される


エマ「やっぱり…解放されるんだ……」

ジキジキ

かすみ「に……より強力な………武器を与えられ…」


2 より強力な武器を与えられる


一同「!?」

ジキジキ

かすみ「さん!?」

707: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/23(火) 00:03:03 ID:CAZsMvnU00
かすみ「………さん!?好きな…人間を生き返らせる………」


3 好きな人間を生き返らせる


かすみ「好きな人間を………」

エマ「ガンツ、侑ちゃん…さっきのミッションのターゲットにされた、高咲侑ちゃんを生き返らせる事はできるの?」

ジキジキジキ

璃奈「出た、侑さんの顔写真だ…」

彼方「じゃあ、100点取ったら侑ちゃんを……」

エマ「………!」

かすみ「100点を……とって…やる…」

エマ「かすみちゃん…」

かすみ「何度でも………100点…とりますよ………」ギュッ

---
--

708: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/23(火) 00:03:38 ID:CAZsMvnU00

~~
~~~

かすみ「あ」パチッ

侑「目が覚めた?すっごくうなされてたね。怖い夢だったの?」

かすみ「あ…………」

侑「大丈夫…夢だよ……。かすみちゃん、大丈夫…」

かすみ「侑先輩………侑ッ先輩ッ」ギュッ

侑「よっぽど怖かったんだね」ナデナデ

かすみ「はい………」

侑「どんな夢だったの?」

かすみ「………忘れちゃいました………」

侑「ふぅん……」

709: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/23(火) 00:04:47 ID:CAZsMvnU00
侑「かすみちゃん………」

かすみ「何ですか………?」

侑「ありがとね……」

かすみ「え?何が……ですか…?」

侑「かすみちゃん、ずっと…ずっと…守ってくれたんだよね」

かすみ「えッ?」

侑「私を命がけで最後まで守ろうとしてくれて………」

かすみ「何?何言ってるんですか?意味わかんないですよッ!」

侑「いままでありがとう。うれしかった…」

かすみ「なッ、何言ってるんですかッ!いやだ!!いやですよぉ!!」

~~~
~~



かすみ「はっ!?」ガバッ

-翌朝-

~かすみの部屋~

かすみ「はぁっ…はぁっ…はぁっ………」ブルブル


かすみ「……侑先輩…」ジワッ

---
--

713: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/23(火) 23:33:49 ID:CAZsMvnU00

--
---

~虹ヶ咲学園~

かすみ(侑先輩が………いなくなってしまった。この世界から跡形もなく…………)

かすみ(学校に警察の人が来てるのを見かけた。きっと侑先輩の件で来てるんだろうな…)

かすみ(あの時…どうやってたら…侑先輩は生き延びれたんだろう……)


かすみ(とにかく…これからやらなきゃいけない事は、ただ一つ……!)

かすみ「100点を……とる!!」

かすみ「100点をとる…しかない………」

しずく「気合い入ってるね、かすみさん」フフッ

かすみ「わぁっ、しず子!?」

しずく「かすみさん、知ってると思うけど…侑先輩の事で、放課後に部室で集まるって…」

かすみ「………うん」

---
--

714: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/23(火) 23:35:24 ID:CAZsMvnU00

--
---

-放課後-

~スクールアイドル同好会部室~

せつ菜「皆さん、もうご存じとは思いますが…今朝から、侑さんが行方不明になったとの事です……」

歩夢「………」ワナワナ

一同「………」

歩夢「侑ちゃんのお家の人の話では、先に寝る前には家の中にいたって……。ただ、その少し前にどこかに出かけてから帰ってきたばっかりだったって言ってた……」

かすみ(どこか……レインボーブリッジだ)

果林「出かけて失踪した訳では無いのね…」

愛「出かけた先で、何かのトラブルに巻き込まれたのかな…」

歩夢「今日、うちの近所に…もの凄い爆発みたいな、壊された痕がいっぱいあった…」ブルブル

しずく「今朝、ニュースでも見ました…」

歩夢「きっと侑ちゃんも…何か事件に巻き込まれて……」ブルブル

715: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/23(火) 23:39:40 ID:CAZsMvnU00
歩夢「侑ちゃんのお家の人が寝てた間に、部屋に誰かが入ってきたような跡があったみたい…」

エマ・璃奈「……!」ギクッ

果林「誰かが家に侵入して、侑を誘拐したって事…?」

璃奈(誘拐……そうなるよね…)

歩夢「実は昨晩に1回、侑ちゃんの部屋の方から何か物音が聞こえたような気がして、ベランダに出たのに…」ブルブル

エマ「………」ハッ

~~~

ガラッ

歩夢「……侑ちゃん?」ヒョコッ

エマ「歩夢ちゃん!?」

歩夢「侑ちゃん…?いないの?窓を開けた音が聞こえた気がしたんだけど…」キョロキョロ

ドン! ドン!

歩夢「ひっ!?」ビクッ

エマ「この音は…!」ハッ

歩夢「何の音だろう…?さっきから爆発みたいな音が聞こえるような…」キョロッ

~~~

エマ(昨晩、私が侑ちゃんの家のベランダに出た時の事だ…)

歩夢「あの時、外から爆発みたいな音が聞こえてきて…きっとその時に侑ちゃんが…!」ポロポロ

エマ「そんな…歩夢ちゃんは悪くないよ!」バッ

一同「……」ビクッ

エマ「あ……。ご、ごめんね…こんな時に大きな声出しちゃって…」

歩夢「いえ……」


かすみ・彼方・エマ・璃奈(悪いのは…私………)

716: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/23(火) 23:42:44 ID:CAZsMvnU00
せつ菜「破壊の痕に、失踪事件……」ボソッ

しずく「どちらも最近あちこちでニュースになってますよね。って、ちょっと前にもこの話題をしてた気が…」

愛「失踪と言えば、ちょっと前には有名なアイドルも失踪したってニュースになってたよね」

かすみ(あの人の事だ…吸血鬼のせいで……)ギュッ

果林「そういえば、前に撮影先で出会った子が行方不明になったっていう話も聞いたわね」

歩夢「ごめんなさい……私、今日はこのまま帰ります」フラッ

せつ菜「歩夢さん…」

果林「当分活動は自粛した方がいいかもしれないわね。これから警察の人からも話を聞かれる事があるかもしれないし、みんなの心のケアも必要…」

愛「もちろん一番はゆうゆが帰って来てくれる事だけど…」

しずく「私達には成り行きを見守る事しかできませんね…」


かすみ(今の状況が、とても辛い……)

エマ(侑ちゃんがどうなったか知ってる事だけじゃなく、それをみんなに黙ってなければいけない事も…)

彼方(もし本当の事を喋ったら、その時点で頭の中にあるっていう爆発しちゃうっていうからね…)

璃奈(私達にできる事は……100点を取って侑さんを生き返らせる事!)


~スクールアイドル同好会部室前~

薫子「………」ジッ

---
--

717: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/23(火) 23:43:25 ID:CAZsMvnU00

--
---

~お台場・レインボーブリッジ付近~

かすみ(ここは侑先輩のミッションの前に、ダイバー星人と戦った場所…)

かすみ(戦いの痕を警察の人たちが調べてる。星人に攻撃されてた人もいたし…)

かすみ(そういえばあの時、侑先輩もこの辺りに来てたなぁ。何であんな時間に、こんなところに――)

菜々「………」スタスタ

かすみ「あ……」

菜々「あっ、かすみさん…」

718: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-8ef3) 2024/01/23(火) 23:44:31 ID:CAZsMvnU00
菜々「前に話した小説のフォロワーの間で、レインボーブリッジ周辺で事件があった事が話題になってまして…」

かすみ(小説……ガンツのミッションを題材にした、あの「黒い玉の部屋」の事だ…!)ギクッ

菜々「こんな状況ですが……少しでも気を紛らわす為の"聖地巡礼"といったところでしょうか」

菜々「侑さんや歩夢さんの家の近所であった事件の方も話題になっていますが、とても近づく気分にはなれません…!」

かすみ「………」

菜々「小説の中の出来事が実際に起こっていたかもしれないと考えるのはロマンがあると思っていましたが…こう…自分の身近な人達が巻き込まれたかもしれない事件の事を結び付けられるのは…不謹慎ですし……許せません!」ギュッ

かすみ「……!」ビクッ

菜々「すみません、こんな時なのに、自分の事ばかり語り出してしまって…」

かすみ「いえ……」

菜々「同好会は当面の間活動を中止するように決めましたが…特にかすみさんには申し訳ない気分です。せっかくソロ曲を作る為に動いていたのに…」

かすみ「大丈夫ですよ。曲も歌詞も、全然ひらめいてませんでしたから…」

菜々「そうですか…」

721: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-d4b3) 2024/01/25(木) 00:52:35 ID:4i1Hap3M00
菜々「小説が更新されれば、少しは気が紛れるのでしょうか……」ボソッ

かすみ「どうしました?」

菜々「ああ、いえ…一人事です。さっき話した小説なんですが、タイミング的にそろそろ更新がされてそうな時期なのに、更新されていないのを不思議に思っただけですよ」

かすみ「そうでしたか…」

菜々「かすみさんとお話ができて良かったです。それでは、失礼します」ペコッ

かすみ「こちらこそ」ペコッ

スタスタ


かすみ(多分、その小説を書いていた人もミッションで亡くなったんだ……)

かすみ(何だか、ミッションの影響が現実の見える範囲にもどんどん広がっていってるように感じる…)

722: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-d4b3) 2024/01/25(木) 00:54:04 ID:4i1Hap3M00
スタスタ

かすみ(掲示板に貼られてる、通り魔2人の指名手配のポスター…)チラッ

かすみ(この人達が発見される事はない。前のミッションで死んじゃったから…)

かすみ(今でもニュースで騒がれてる人気アイドルの失踪事件…。あの人も、もう戻って来ない…)ギュッ


かすみ(侑先輩の失踪…)

かすみ(せつ菜先輩が読んでた小説の中断…)

かすみ(有名アイドルの失踪事件…)

かすみ(通り魔指名手配犯の行方…)

かすみ(三船栞子の休学…)

かすみ(あちこちで起こってる破壊事件…)

かすみ(そして、学校の近くで学生4人が行方不明になったっていう噂話…)

かすみ(全てが繋がってる…ガンツによって…)

かすみ(そして、その事を知ってるのは、私達QU4RTZの4人だけ…!)

---
--

723: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-d4b3) 2024/01/25(木) 00:57:15 ID:4i1Hap3M00

--
---

~虹ヶ咲学園~

かすみ(警察の人に何度も話を聞かれる。私だけ一際多く話を聞かれてるような…)ヨロッ

かすみ(まさか私が疑われてる!?でも…侑先輩がいなくなったのは私のせい、か……)

歩夢「あの…かすみちゃん……」

かすみ「歩夢先輩?」ハッ

歩夢「これ…侑ちゃんのお家の人から、かすみちゃんに渡して欲しいって……」スッ

かすみ「侑先輩の…?」ガサッ

歩夢「それじゃあ…またね…」トボトボ

かすみ「歩夢先輩…」

---
--





--
---

~かすみの部屋~

かすみ「歩夢先輩から渡されたこれ、なんだろう…。封筒…?」ガサッ

バリバリ

ゴソッ

かすみ「!!……これは…」スッ

724: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-d4b3) 2024/01/25(木) 01:01:46 ID:4i1Hap3M00

725: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-d4b3) 2024/01/25(木) 01:03:27 ID:4i1Hap3M00
かすみ「…………!」ポロポロ

侑から 中須かすみさんへ
渡すのを楽しみにしていたみたいだったので
写真のコピーをお送りしました。

ご迷惑かもしれませんが
持っていてあげてもらえませんか。

あと、侑の行方に関することを
少しでもご存じでしたら ご連絡下さい。

かすみ(この衣装、前に写真館で撮った時の写真…)

かすみ(背景に使われてる写真は……レインボーブリッジ!)

かすみ(このレインボーブリッジの写真は、間違いなく夜に撮られた写真だ…)

かすみ(侑先輩は、この為に……この写真を撮る為に、あの時、レインボーブリッジに……)

かすみ(私のために…この写真の為に………)

かすみ「ぐッうッ、侑ッ先輩…」ブルブル

かすみ「うッああッ、はやッくッ!」ポロポロ

かすみ「はやく呼んでッ!侑先輩をッ生きかえらせるッ!!」ポロポロ

スクッ

かすみ「侑先輩………侑先輩………」ゴシゴシ

---
--

729: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-d4b3) 2024/01/26(金) 00:04:00 ID:S0OHGZbk00

--
---

~お台場~

エマ(あの時、私が侑ちゃんとずっと一緒にいてれば、侑ちゃんは死なずに済んだのかな…)

エマ(侑ちゃんが撮影したっていう写真に原因があると思って侑ちゃんの家に行ったのは明らかに失敗だった…)

エマ(侑ちゃんが戻って来るとは思わなかったけど、せめてその間だけでも一緒にいれば……)

果林「エマ…エマ?」

エマ「あっ、果林ちゃん!?」ハッ

果林「大丈夫?何かずっと思い詰めてたみたいだけど…」

エマ「ご、ごめん……」

果林「侑がいなくなって辛いのは私も一緒だけど、いつまでもくよくよしてちゃ駄目よ」

エマ「果林ちゃん………」

エマ(果林ちゃんだってきっと辛いはずなのに、今日一日中私に付き合ってくれてる。申し訳ない気分でいっぱいだよ…)

エマ(ただ、私は侑ちゃんがどうなったかを知ってる。しかも私のせいで……)

果林「私が同好会に入った時、エマは一日中私に付き合ってくれた。今日は少しでもそのお返しに…なったかしら?」

エマ「うん……ありがとう、果林ちゃん」

果林「私には、今はただ侑が戻ってくるのを祈る事しかできないけど……」

エマ(そうだ!侑ちゃんがどうなったかを知ってるからこそ…私にはできる事がある!)ハッ

エマ「果林ちゃん、私…元気出たよ」

果林「そう…良かった」ニコッ

---
--

730: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-d4b3) 2024/01/26(金) 00:09:01 ID:S0OHGZbk00

--
---

~近江家~

彼方(あの時、璃奈ちゃんやかすみちゃんはボロボロになるまで戦ってたのに、私はほとんど戦ってなかった…)

彼方(後半は璃奈ちゃんを守る事で精一杯だったけど、あの時にかすみちゃんと替わる事ができてたら…その前にも、もっと戦っていれば…侑ちゃんを助けられたのかな……)

遥「お姉ちゃん、大丈夫…?」

彼方「うん……」

遥「侑さんには前にお姉ちゃん達の同好会に見学に行ったときにお世話になったから、私も心配だよ…」

彼方「遥ちゃん…」

遥「侑さんが戻ってくれば、きっとまたお姉ちゃんも同好会の活動続けられるよね」

彼方(侑ちゃんの事で、同好会のみんなだけじゃなくて、遥ちゃんまで心配させちゃってる……)

彼方(遥ちゃんのところへ帰るためにも、今度こそしっかり戦わなきゃ……!)

彼方「遥ちゃん」スクッ

遥「お姉ちゃん?」

彼方「彼方ちゃん、ちょっと出かけてくるよー」

---
--

731: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-d4b3) 2024/01/26(金) 00:10:29 ID:S0OHGZbk00

--
---

~璃奈の部屋~

璃奈(侑さんのミッションの時、私は……何もできなかった…)

璃奈(足を撃たれて気を失って……侑さんの最期を看取る事すらできなかった…)

璃奈(なんとか生きて帰れたけど、もしミッションが終わるのがもう少しでも遅かったら、私は死んじゃってたのかな)

璃奈(このままじゃダメだ!もっと練習して…もっと強くならなきゃ!)

ピピピッ

璃奈「!」チラッ

スクッ


~璃奈のマンション・入口~

ガチャッ

璃奈「みんな……!」

かすみ「お邪魔するよ、りな子」

彼方「やっぱりみんな考える事は同じだねぇ~」

エマ「練習しよう!次のミッションで…侑ちゃんを取り戻す為に!」

璃奈「……うん!」コクッ

---
--

732: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-d4b3) 2024/01/27(土) 20:12:14 ID:F0aYX67s00

--
---

~虹ヶ咲学園~

ゾクゾクッ

璃奈「この寒気は……」

かすみ「ついに来た…!」

彼方「今日の夜に、ミッションが……」

エマ「侑ちゃん…」



-放課後-

~スクールアイドル同好会部室~

ガチャッ

彼方「久しぶりに部室に来た気がするよ~」

璃奈「あの時から、一回も来てないからね……」

かすみ「また同好会が休止になるとは思いもしませんでした…」

エマ「でも今回は、前の時とは違うよ」

彼方「…うん」コクッ

エマ「休止は今日まで。明日には必ず侑ちゃんと…みんなと一緒にこの部室に来よう!」

かすみ「当然です!」グッ

璃奈「明日、この部室で…みんなで……!」

---
--

733: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-d4b3) 2024/01/27(土) 20:13:04 ID:F0aYX67s00

--
---

-夜-

~近江家~

彼方「遥ちゃん、彼方ちゃんちょっと出かけてくるね~」スッ

遥「ええっ、こんな時間に?」

彼方「ユニットのみんなと約束があるんだ。同好会は休止しちゃったけど、たまにはみんなで顔合わせたいなぁと思ってね」

遥「そういえばお姉ちゃん、これ位の時間にたまにいなくなる事あったね…」

彼方「そう…だったっけ~」ギクッ

遥「同好会、また活動できるといいね」

彼方「大丈夫。彼方ちゃん思うんだ、きっともうすぐ侑ちゃんは戻ってくるって」

遥「お姉ちゃん……」

彼方「それじゃあ、いい子にしててね…遥ちゃん」カチャッ

バタンッ

~外~

彼方(スーツは着てるし、武器も持った。もう少ししたら転送が始まるはず…)タタタッ

彼方「必ず帰るからね…遥ちゃん」

---
--

734: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-d4b3) 2024/01/27(土) 20:13:45 ID:F0aYX67s00

--
---

~黒い玉の部屋~

チーマーA「おお、急に部屋に飛ばされたぜ」

チーマーB「首筋に寒気が感じたら、その日に部屋に飛ばされるって…」

チーマーC「そこの兄ちゃんの情報通りだったな」

フリーター「……」

チーマーD「また宇宙人退治が始まるのか?」


エマ「これで全員かな?」

かすみ「たぶんこんなものじゃないですか」

会社員A「なんだよここ…」

会社員B「どーなってんだ、これ………」

会社員C「さァ………」

会社員D「確か事故に巻き込まれてた…はず」

彼方「新しく来たのは、あの男の人4人だけみたいだねぇ」

璃奈「今回は、怖そうな人がいないみたい」ホッ


かすみ(あと31点!!あと31点だ。今回で100点とる!!楽勝だ…)

かすみ(まずは…侑先輩を取り戻す…。侑先輩…………)ギュッ

735: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-d4b3) 2024/01/27(土) 20:15:03 ID:F0aYX67s00
あーたーらしーい
あーさがきた



てめえ達は今から
この方をヤッつけに行って下ちい


アライズ星人

特徴
 つよい
好きなもの
 アイドル うまいもの
 ラーメン
きらいなもの
 強いヤツ
口ぐせ
 イエッタイガー



チーマーA「アライズ星人……?」

チーマーB「これ、人間じゃねーの?」

チーマーC「人間にしか見えねー」

チーマーD「そういや、前の後の方に出たやつは人間だったよな…高咲、だったっけ?」

エマ「確かに、このガンツに写ってる星人の顔は人間にしか見えないね…」

彼方「サングラスをかけた、強面の男の人……って感じだね」

736: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-d4b3) 2024/01/27(土) 20:15:42 ID:F0aYX67s00
かすみ「スーツを着てください!!人数分ありますから」

会社員A「あれ着ろッて……」

会社員B「かんべんしてくれよー」

会社員C「なんなんだ、どういう意味あんだよ」

かすみ「早くしてくださいッ!時間がないですよぉ」

璃奈「生きてまた家に帰れるから、私達の話を聞いて」

会社員D「あ、ああ…」

---
--

737: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-d4b3) 2024/01/27(土) 20:16:12 ID:F0aYX67s00

--
---

かすみ「全員着てくれましたね」

エマ「これから私達は全員の生き残りをかけた戦闘に行く事になる!!」

かすみ「何人生き残れるかはわかりません!!でも、できるだけ全員で帰りましょう!!」

会社員A「家に帰れるんだよなッ」スチャッ

会社員B「家に帰るッ」グッ

かすみ(そして、侑先輩も……!)

会社員C「あッ」ジジジジジ

会社員D「わッ」

璃奈「転送が始まった!!」

---
--







--
---

~外~

ジジジジジジ

会社員A「ここッて…………秋葉原だよな」キョロキョロ

会社員B「秋葉原じゃん!!」キョロキョロ

740: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-3986) 2024/01/28(日) 21:40:22 ID:qcFbpBM600
~秋葉原駅付近~

会社員C「なんだよ………このまま帰れんじゃねーの?」

会社員D「駅すぐそこじゃん」

かすみ「そこのおじさん達、帰るなんて言わないでくださいよぉ」

会社員A「ハァ?」

会社員B「おじさん?」

璃奈「タイムリミットがあるから、すぐレーダーを見て」スッ

会社員C「この機械か?」スッ

会社員D「ちッ、おじさんだッてよ」ボソッ

彼方「結構敵の数が多いね…」ジッ

エマ「しかも、これまでのミッションに比べてかなり都会で、人も多いよ」キョロキョロ

璃奈「他の人を巻き込まないように気を付けなきゃ」

かすみ「これだけ周りに人がいる中で探さなきゃいけないんだ…」

会社員A「何?秋葉原で何探すの?」

会社員B「なんだよ。何がいるんだ」

741: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-3986) 2024/01/28(日) 21:41:20 ID:qcFbpBM600
かすみ(侑先輩をとりかえす!!)

かすみ(あと31点!!侑先輩!!ボスは私が倒す!!)

彼方「あれ~?前までのミッションにもいた男の人達は?」キョロキョロ

かすみ「そういえば見当たりませんね」キョロキョロ

エマ「先に行っちゃったのかな?」

かすみ「そんな!私達も早く行かないと!」ダッ

エマ「待って!かすみちゃん!」

かすみ「エマ先輩…!?」ピタッ

エマ「どんな敵なのか、どんな風に潜んでるのか分からないから、まずは別れずにみんなで力を合わせて戦った方がいいと思う」

彼方「新しく入って来た人達もいるしね」

かすみ「分かりました……」

エマ「璃奈ちゃん、あの人達についてあげて」

璃奈「わかった」コクッ

742: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-3986) 2024/01/28(日) 21:42:39 ID:qcFbpBM600
ザッザッザッ

かすみ「近くに1体…いますね」ジッ

璃奈「銃の使い方わからない人、今のうちにッ」

会社員A「ああ…この二つのトリガーを同時に引く…んだっけ?」チャッ

璃奈「うん」コクッ

エマ「あの辺りのはず…」スッ

会社員B「どこ?何がいんの?」

彼方「銃…出しておいて、近づくから…」

会社員C「本当にまわりの人間に見えてないのか?俺達…」キョロキョロ

会社員D「誰も俺達のこと見てねェ…こんなカッコしてんのに」

かすみ「一体どこに…?」ピッピッ

スタスタ

「………」ササッ

エマ「!?」ピッピッ

ダッ

エマ「この人、囲んでッ」ザッ

かすみ「えっ!?あ、は…はいっ!」ダッ

743: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-3986) 2024/01/28(日) 21:43:10 ID:qcFbpBM600
ザザザッ

星人?「な……なんだよ、おい……」ピタッ

会社員A「こいつが何だよッ」

星人?「なんだよおまえら~~~」キョロキョロ

彼方「普通の人に見えるけど、反応がある…」ピッピッ

璃奈「私達のこと、見えてる」

かすみ「この人、宇宙人です!!」

星人?「ああ…そういう事か…。そうか、お前らが…」

一同「!?」ビクッ

744: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-3986) 2024/01/28(日) 21:43:52 ID:qcFbpBM600
星人?「思ってたより弱そうな奴らだなァ。おまえらなら勝てるわ………」

会社員A「おいッ、マジでこいつ宇宙人なのかよッ」スチャッ

会社員B「撃ッ…撃ッていいのかッ?」スチャッ

会社員C「どうするッ?撃つのかッ?こいつッ」スチャッ

会社員D「人間にしか見えねーけど」スチャッ

かすみ「いえ、ここは私が撃ちます!」

璃奈「だめッ、ここ人がたくさんいるからッ」

エマ「ここじゃ他の人に当たっちゃうよ!」

星人?「なんだよ、おまえら」

会社員A「じゃあどーすんの?」オロオロ

星人?「撃ちやすくしてやるよ…ッたくよ~」スゥッ

一同「!?」

745: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-3986) 2024/01/28(日) 21:47:56 ID:qcFbpBM600
ゴリッ

星人?「この姿のままだとこっちも戦えないんでな…」ゴキッ

グキキキッ

かすみ(変形してる!?)

「ちょっと見て…あの人」ザワザワ
「何あれ?何あれッ」ザワザワ
「ウソッ、ウソーッ」ザワザワ

エマ(周りの人達には、この人の姿が見えてるの!?)キョロキョロ

ググググッ

会社員A「おッおッ、おいッ」

会社員B「うッうわッ」

会社員C「撃ッ…撃ッていいのかッ?」スチャッ

会社員D「どうするッ?撃つのかッ?こいつッ」スチャッ

アライズ星人「どうだ見たか。さぁ殺してやるよ」ドンッ

彼方(首が伸びて、腕が触手になった…!)

璃奈(これがこの星人の…正体!?)

746: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-3986) 2024/01/28(日) 21:49:44 ID:qcFbpBM600
会社員A「撃ッていいよな!?」オロオロ

会社員B「撃ッうッうッ撃つ撃つぞッ」オロオロ

かすみ「私が!私がやりますッ!」スチャッ

アライズ星人「ふん、おせーよ」ビュンッ

バシッ

バッ

会社員C「うわっ!?」ドサッ

会社員D「あっ!」ドサッ

エマ(触手を振り回して攻撃してくる!触手が長い分、攻撃範囲も広い!)サッ

彼方(スーツを着てれば大丈夫みたいだけど、ちゃんと防御してないと吹き飛ばされちゃう…気を付けなきゃ!)サッ

アライズ星人「マジで……おまえら弱すぎ…」

ギョーン

彼方・エマ・璃奈「!?」

ババンッ

かすみ「ハァッ、ハァッ、ハァッ」

ドサッ

会社員A「な…なんだ…!?」

会社員B「あの怪物、いきなり爆発したぞ…」

会社員C「まさか、あの子が銃で撃ったから…?」

会社員D「す………すげえ…」

747: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-3986) 2024/01/28(日) 21:51:00 ID:qcFbpBM600
「何あれ~~ッ」ザワザワ
「うォオオ、なんだオイ」ザワザワ
「映画?映画撮影?」ザワザワ

彼方「何か騒がしくなってきたねぇ…」

エマ「今回は、星人の姿が他の人達にも見えてるみたいだね」

璃奈「うん………」

ザッザッザッ

「うわッなんだッ」ザワザワ
「えッ?えッ?何あれッ」ザワザワ

アライズ星人「…………」ザッザッザッ

会社員A「今度はいっぱい来たぞ!」ダッ

会社員B「あァア」ダッ

会社員C「殺ッさッれッる」ダッ

会社員D「わァアアアアア」ダッ

ダッダッダッダッダッ

エマ「ああ!ま…待って!」

璃奈「バラバラになっちゃダメ!」

ザッザッザッ

「なになに?何あれ」ザワザワ
「わッオバケッ」ザワザワ
「うォーッなんだよーーッ」ザワザワ
「コスプレイベントか何かか?」ザワザワ

アライズ星人「おまえらが秋葉原に来ることは知ってたんだよな……………」ヌッ

かすみ・彼方・エマ・璃奈「……!?」

---

748: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-3986) 2024/01/28(日) 21:52:40 ID:qcFbpBM600
---

吸血鬼幹部A「ハンター共が来たみたいだな」

アライズ星人ボス「ハンター共は俺達が根絶やしにする」

吸血鬼幹部B「おまえらも全員行くのか……?」

吸血鬼幹部C「そっちの幹部も三人共揃い踏みか。総力戦だな…」チラッ

キラツバサ「……」

アンジュ「……」

エレナ「……」

アライズ星人ボス「ああ。おまえらは見てるだけだ………」

吸血鬼幹部D「大した自信だな」フッ

749: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ cebe-3986) 2024/01/28(日) 21:53:41 ID:qcFbpBM600
吸血鬼幹部A「ただ、あいつらの中にも比較的強いやつらはいる…」

アライズ星人ボス「俺と対等にやりあえる相手が…人間にいるとは思えねえけどな………」

吸血鬼幹部B「まァ…あくまで…気を抜かない事だな…」

吸血鬼幹部C「おまえらなら勝てるだろうが………」

アンジュ「確かスクールアイドルだったっけ?その強い人間って」

キラツバサ「まずはお手並み拝見と行こうじゃない」

エレナ「スクールアイドルの聖地・秋葉原をハンター共の墓場にしてやろう」


ザッ

薫子「………」

---

753: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-8622) 2024/01/30(火) 00:14:58 ID:46mKOtCQ00
---

エマ「話すことができる…の?」

璃奈「こっちの情報も…知られてる?」

アライズ星人「話せるだけでビックリかよ…。おまえら今までよッぽど楽してきたね」

アライズ星人「このアプリ、見てみろ…」スッ

かすみ・彼方・エマ・璃奈「?」

アライズ星人「おまえらの位置、全部わかってんのよ…」

璃奈「!?」ゾッ

エマ(タブレットの画面に、地図が映ってる。その中に、いくつか反応がある…)

彼方(これが私達の位置…!?まるで私達が持ってるコントローラーの地図みたいだ…)

754: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-8622) 2024/01/30(火) 00:15:46 ID:46mKOtCQ00
エマ「ねぇ!私達って…なんなの!?」

アライズ星人「あ?」

エマ「わからないよ、なんのためにこんな服着て…闘いたくもないのに闘わされて…」

彼方「エマちゃん…」

アライズ星人「何言ってんの、コイツ」

アライズ星人「知るかよ俺らが…」

エマ「……!」

アライズ星人「はやくやっちまおうぜ」

アライズ星人「警察来るぜ、すぐ…」

アライズ星人「警察とか楽勝だって…」

彼方「やっぱり、戦うしかないみたいだね」ザッ

かすみ「これだけの数が自分から集まってくるなんて………都合いいじゃん……」ボソッ

璃奈「かすみちゃん……?」

---

755: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-8622) 2024/01/30(火) 00:16:26 ID:46mKOtCQ00
---

ゾロゾロゾロ

フリーター(星人がどんどん集まってくる…!)

アライズ星人「おい、こいつ一人だぜ」

アライズ星人「楽勝だな」

フリーター「あああああっ!」チャッ

ギョーン ギョーン ギョーン

フリーター「ふぅっ」タタタッ

バァン! バァン! バァン!

アライズ星人「てめー、やりやがったな」ゾロゾロゾロ

フリーター「はぁっ、はぁっ……数が多い…!」ザッ

---

756: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-8622) 2024/01/30(火) 00:17:08 ID:46mKOtCQ00
---

チーマーA「俺らなかなか順調なんじゃね?」タッタッタッ

チーマーB「いい感じに敵倒せてるよな」タッタッタッ

チーマーC「ボス狙ッてこーぜッ!!ボス!!」タッタッタッ

チーマーD「マジかよ!!」タッタッタッ

ザッ

チーマーA「あの上だッ」ジッ


吸血鬼幹部A「来たか…」

吸血鬼幹部B「4人いるが…前に見た奴らとは違うな」

吸血鬼幹部C「誰だろうと相手にならないだろう」

吸血鬼幹部D「まぁ、俺達は見てるだけ…だけどな」

アライズ星人ボス「………」

キラツバサ「………」

アンジュ「………」

エレナ「………」


チーマーB「あいつらだ………」

チーマーC「人間に見えるぞッ」

チーマーD「でもあそこにいるあいつ、玉に写ってた奴だぞ!」サッ

757: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-8622) 2024/01/30(火) 00:17:47 ID:46mKOtCQ00
アライズ星人ボス「おまえら、ハンターか…」

チーマーA「何だ?ハンター…?」

チーマーB「俺らの事、知ってんのか?」

チーマーC「お……おい!」トンッ

チーマーA「ああ?どうした!?」

チーマーC「おい!あ…あそこ…見てみろ!」スッ

チーマーA「?」キョロッ

薫子「………」

チーマーA「あ……あ……あの女!!」

チーマーC「なぁ、そうだろ!?」

チーマーB「俺らがあの部屋に来る直前に会った女!」

チーマーD「ああ、間違いねぇ!」

758: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-8622) 2024/01/30(火) 00:19:31 ID:46mKOtCQ00
チーマーA「あいつめ……」ギリッ

チーマーB「あいつのせいで俺らはこんな訳わかんねぇミッションをやらされる羽目になったんだ!」

チーマーC「今はこのスーツ着てるし武器も持ってる分、確実に俺らの方が強い!」

チーマーD「たっぷりお礼してやろうぜ!」

ダッ

エレナ「おっと」ザッ

チーマーA「ああ?」ザッ

エレナ「私がいく…私一人で十分だろう……」

チーマーB「何だぁ?こいつも女か」

チーマーC「あの女といい部屋にいたヤツらといいこの間の高咲……最近なにかと女に振り回されっぱなしで気が立ってんだよなぁ」

チーマーD「なーに、全員まとめてブッ倒せばいいだけだ」

チーマーA「いくぞオォッ!」

チーマーB・C・D「おオオッ!」

エレナ「……フンッ」

バチバチッ

---

759: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-8622) 2024/01/30(火) 00:20:41 ID:46mKOtCQ00
---

アライズ星人「ハンター共め、片づけてやる」ゾロゾロ

タタタッ

エマ「!」チラッ

警察「止まれッとッ止まれ」チャッ

警察「話できるのかッ?」

エマ「だ…だめ!!近寄ったら――」

アライズ星人「うるさい」ブンッ

バッチンッ バチンッ

エマ「ああっ…!」

ブシャアァァァッ

ドサッ

エマ「ッ………!」

彼方「やっぱり他の人達には私達の姿は見えてないし声も聞こえてない……」

璃奈「あの星人の触手の攻撃は、スーツを着てなかったら簡単に身体を切られちゃうほど強いんだ…」

エマ(今までは肉弾戦で戦ってきたけど、この敵に対しては私もなるべく銃で攻撃した方が良さそうだね。練習はしたから…)チャッ

ギョーン ギョーン

璃奈「これ以上放っておいたら犠牲が増えちゃう。だからこっちも攻撃を続けていくしかない」スッ

彼方「あっちは周りの人とか関係なしに攻撃してくるからね…」スッ

バァンッ バァンッ

---

760: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-8622) 2024/01/30(火) 00:22:55 ID:46mKOtCQ00
---

ギョーン ギョーン ギョーン

フリーター「あああああ!!」タッタッタッ

バァン! バァン! バァン!

ドサドサッ

フリーター「はぁっ、はぁっ、だいぶ片付いたか……」キョロキョロ


アンジュ「ふふふふ……」ザッ

---



---

タッタッタッタッ

会社員A「はぁ…はぁ…何だよ一体…!?」タッタッタッ

会社員B「あの宇宙人、あちこちにいやがる……結局戻って来ちまった」タッタッタッ

会社員C「あ?」チラッ


かすみ「まだ足りない……100点まで…」フラフラ


会社員C「あれ?あの子って……」

会社員A「確か、さっきの部屋にいた子だよなぁ。一人で何やってるんだろう?」

会社員D「ゼェ…ゼェ…結局元来た辺りに戻っちまったんじゃないか…」タッタッタッ

761: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-8622) 2024/01/30(火) 00:23:42 ID:46mKOtCQ00
~秋葉原駅付近~

ドサッ

彼方「はぁっ、はぁっ……」

璃奈「ここに来た星人は一通り倒せたみたい」

タタタッ

会社員A「うぇっ…死体がいっぱい……」ザッ

会社員B「宇宙人の死体もあるぞ…!?」キョロキョロ

エマ「あっ……」キョロッ

璃奈「あの人たち……」

会社員C「まさかこの子たちがこれ…やったのか」ゾッ

会社員D「す………すげえ…」ポカン


ザッ

一同「!?」

キラツバサ「ふん…ある程度はやるみたいね……」

763: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/01/31(水) 23:09:43 ID:Qp4qGpO600
キラツバサ「あなた達全員……相手をしてあげるわ」

エマ「……!?」

ググググッ

「見ろあれ!」ザワザワ

「うッわ、なになにあいつの腕!?」ザワザワ

バサァッ

キラツバサ「ふふふふふ…」バサァッ

璃奈(腕から翼が生えた!?)

彼方「他の星人とはモノが違いそうだね」

エマ「やるしかないよ…」グッ

キラツバサ「はぁっ!」バッ

「うぉっ飛んだぞ!」ザワザワ

「鳥人間か!?」ザワザワ

キラツバサ「あはははははっ!」バサッバサッ

764: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/01/31(水) 23:11:16 ID:Qp4qGpO600
エマ「上だよ!撃って!!」チャッ

会社員A「ああああっ」ググッ

ギョーンッ

会社員B「死ッねェッ死ねッ!」ググッ

ギョーンッ

キラツバサ「あははははっ、当たらないよ!」バサバサッ

会社員C「おい、何も起こらねーぞ!?」

ギョーン ギョーン

璃奈(高く飛んでる上に早い・・・なかなか当たらない……!)

ギョーン ギョーン

765: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/01/31(水) 23:13:48 ID:Qp4qGpO600
キラツバサ「今度はこっちから行くわよ!」バサッバサッ

スッ

エマ(体勢を変えた!?)

彼方(翼を前に突き出した!)

璃奈「来る!!」

キラツバサ「はぁっ!」バッ

ヒュウゥゥゥゥーーッ

一同「!?」

キラツバサ「あはははははっ」ギューン

璃奈「わっ!」サッ

彼方「危ないっ」サッ

エマ「うぅっ」サッ

ヒュウゥゥゥゥーー

ズバズバズバッ

「わあぁぁぁぁっ!」

「きゃあぁぁぁっ!」

ブシャアァァッ

会社員A「ひいぃぃぃーっ!」ダッ

会社員B「触れただけで人の体が簡単に真っ二つに……」ゾッ

ギュウゥゥゥゥーーン

ズバズバズバッ

766: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/01/31(水) 23:16:23 ID:Qp4qGpO600
キラツバサ「ふふふふ、見たかしら」バサッバサッ

エマ(物凄いスピードでの突撃……)

璃奈(前に突き出した鋭い翼で切り裂く攻撃……スピードも乗せてるから凄い切れ味だ…)ゾッ

彼方(動きは直線的だけど、当たったらスーツ着ててもマズそう…)

会社員C「うああぁぁっ……」ガクガク

会社員D「こんなん………ムリだッて………」ガクッ

キラツバサ「あはは、まだまだ!」バサッバサッ

スッ

エマ「また来るよ!」

璃奈「止まらずに、逃げて!」ダッ

キラツバサ「はぁっ!」バッ

ヒュウゥゥゥゥーーッ

会社員D「わァッ!?」ヨロッ

キラツバサ「もらった!」ギューン

ズバッ

会社員D「がぁっ………」ゴフッ

ブシャアァァッ

一同「!?」

ドサッ

会社員D「………」ドクドク

会社員A・B・C「あっ……あああああっ!!」ガクガク

767: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/01/31(水) 23:17:10 ID:Qp4qGpO600
キラツバサ「あはははは!男の方は大した事ないわね!」バサッバサッ

キラツバサ(女の子の方は戦い慣れてるみたい…確か比較的強いって言ってたわね)

璃奈「撃って!」ググッ

ギョーン ギョーン

キラツバサ「おっと」バサッ

彼方「あの突撃の体勢を取らせないようにしなきゃ…!」ググッ

ギョーン ギョーン

エマ「これ以上被害を広げさせない!」

ギョーン ギョーン

キラツバサ(さすがに4人を同時に相手にするのはちょっと面倒ね)バサッバサッ

キラツバサ「……って、あれ?」

768: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/01/31(水) 23:18:07 ID:Qp4qGpO600
キラツバサ「あんた達、女の子4人いるって聞いたけど、1人足りないじゃない」

エマ「え……?」

キラツバサ「もう1人は別行動してるの?それとも先に死んじゃった?」

彼方「一体何言って……」

璃奈「か…かすみちゃん…!?かすみちゃんがいない!」

彼方・エマ「えっ!?」

璃奈「かすみちゃん…一体どこに…!?」キョロキョロ

会社員A「もう一人の子なら、さっき一人で歩いてるのを見たけど……」

彼方・エマ・璃奈「!?」

キラツバサ「1人は別行動かぁ……それじゃあまずそっちの子と遊びに行くわね」バサァッ

エマ「なっ……!?」

キラツバサ「また後で相手してあげるわね!あははははっ」ギュンッ

バサッバサッバサッ

璃奈「飛んでっちゃった……?」

769: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/01/31(水) 23:18:55 ID:Qp4qGpO600
会社員D「………」

会社員A「…死ん…」

会社員B「ひ…でェ………」

会社員C「あんなん………ムリだって…」

エマ「はやく追わないと!かすみちゃんが危ない!」

彼方「そうだ!敵もこっちの場所が分かるんだったね」

璃奈「早く移動してる反応が一つある。多分さっきの星人だよ」スッ

エマ「急ごう!」ダッ

会社員A「お、おい!」

会社員B「置いてかないでくれよ!」ダッ

会社員C「一人死んじまったっていうのに……」ダッ

タッタッタッタッ

---

773: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/02(金) 00:36:13 ID:RZglyLEk00
---

かすみ「この先に星人がいる…これで100点に届くかな…」フラフラ

「お、おい!空見て見ろ!」ザワザワ

「なんだよあれ!?」ザワザワ

かすみ「!?」

スッ

かすみ(素早く進んでる反応がある!こっちに来る…!)ジッ

バサッバサッバサッ

かすみ「!」キョロッ

キラツバサ「あははは!見つけたわよ!」バサッバサッ

かすみ(空を飛んでる……腕が翼になってる鳥人間!?)

774: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/02(金) 00:37:39 ID:RZglyLEk00
バサバサバサッ

スタッ

キラツバサ「フフフフフ…」

かすみ(他の星人とは違う……見た目は普通の人に近いけど、腕から触手じゃなくて翼が生えてる…)

かすみ(まさか、ボス……!?)ゾクッ

キラツバサ「ふふふ…かかってきなさい」ザッ

かすみ「ボスがそっちから来るなんて…好都合じゃん…」ボソッ

ジャキッ

かすみ「たあぁぁぁーーーっ」ダッ

ブンッ

775: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/02(金) 00:38:48 ID:RZglyLEk00
ガキィィィンッ

かすみ「なっ……!?」ギギギギ

キラツバサ「ふふふふ……」ギギギギ

かすみ(剣の攻撃が受け止められた!あの腕の翼、剣並みに硬いの…!?)ギギギギ

バサッ

かすみ(上に飛んだ!?)グラッ

キラツバサ「あははは!」バサッバサッ

かすみ「今度はXガンで……」チャッ

ギョーン ギョーン

キラツバサ「はははは!当たらないよーー!」バサッバサッ

かすみ(ううっ、早い……!)

776: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/02(金) 00:39:49 ID:RZglyLEk00
キラツバサ「今度はこっちから行くわよ」バサッ

スゥーーーーーッ

かすみ(こうなったら、刃を伸ばして……さっきと同じように剣で攻撃しよう!)ジャキッ

キラツバサ「!」

かすみ「たぁぁーーーっ!」ブンッ

キラツバサ「おっと!」スッ

ガキィィィンッ!

キラツバサ「へぇ~、その剣、こんなに刃先を伸ばせるんだ」ギギギギ

かすみ(ううっ、空中でも平然と受け止めてくる…!)ギギギギ

バサッ

かすみ「わっ!?」グラッ

キラツバサ「それでも、剣が届かない範囲に飛べばどうって事ないわね」バサッバサッ

かすみ「ううっ……」

777: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/02(金) 00:40:30 ID:RZglyLEk00
かすみ「まだまだぁ!」ジャキッ

ブンブンッ

キラツバサ「闇雲に振ったって当たらないわよ~」バサッバサッ

シャッシャッ

かすみ「はぁっ…はぁっ…はぁっ……」

キラツバサ「ふふっ、もう終わり?」バサッバサッ

かすみ(空中だと早い上に遠いからXガンは当たらない…剣で攻撃するしかない…)

キラツバサ(にしても、剣で反撃されるとこっちから攻めにくいわね)バサッバサッ

かすみ(剣を受け止められてたとしても、その間相手の動きは止まる…!)ハッ

キラツバサ(よし、それなら――)ニヤッ

かすみ(受け止められたところを一気に攻め込むしかない!)グッ

778: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/02(金) 00:42:07 ID:RZglyLEk00
キラツバサ「もう終わらせちゃうわね」ジャキッ

バッ

かすみ(……来た!)ジャキッ

ブンッ

ガキィィィンッ!

キラツバサ「何度やっても同じよ!」ギギギギ

かすみ(今だ!すかさず打ち込む!)スッ

キラツバサ「!?」フラッ

かすみ「たあぁーーーっ!」ブンッ

キラツバサ「おっと」スッ

ガキィィィンッ!

かすみ「逃がさない!」スッ

ブンッブンッブンッブンッ

キンッ!キンッ!キンッ!キンッ!

キラツバサ「ううっ……何度も打ち込んで来るなんて……」キンッキンッ

ブンッブンッブンッブンッ

かすみ(攻撃を受け止める度に、高度も下がってきてる…このまま攻め続ける!)キンッキンッ

779: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/02(金) 00:42:56 ID:RZglyLEk00
キンッ!キンッ!キンッ!キンッ!

ザッ

キラツバサ「あ…足が地面に……!」ガクッ

かすみ「今だ!」ブンッ

ガキィィィンッ!

キラツバサ「ぐぐぐぐ……そんなに力があるなんて…!」ギギギギ

かすみ「私は……負ける訳にはいかない!」ギギギギ

キラツバサ「何ですって!?」

かすみ「侑先輩のために!!」ブンッ

キィィィン!

キラツバサ「ぐっ……」ズサァッ

780: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/02(金) 00:44:20 ID:RZglyLEk00
かすみ「たぁっ!」

ブンッ

キラツバサ「ちっ」サッ

キラツバサ「こうなったら、また空から……」バサッ

かすみ「そこだっ!」ブンッ

ガキィィィンッ!

キラツバサ「ぐ…うっ……」ギギギギ

かすみ(空にさえ飛ばれなかったら…何とかなるかも…)ギギギギ

スゥッ

かすみ「なっ……!」グラッ

キラツバサ「しまった!翼が…!」シュウゥゥゥ

かすみ(翼が…消えていってる…?)

キラツバサ「何回も攻撃を受け止めたせいで、翼の強度が落ちゃったんだ……」シュウゥゥゥ

かすみ(さっきまでの攻撃が効いてたんだ!今がチャンス!)グッ

キラツバサ「おぼえてなさい!」ダッ

かすみ「あっ、逃げた!?」

タッタッタッタッ…

782: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/03(土) 00:18:30 ID:4wFjFmFY00
かすみ「待てーーー!」ダッ

タッタッタッタッタッ

璃奈「あっ、いた!」タッタッタッ

エマ「かすみちゃん!」タッタッタッ

彼方「大丈夫~!?」タッタッタッ

かすみ「りな子、エマ先輩、彼方先輩」チラッ

璃奈「さっきのあの星人は…?」キョロキョロ

彼方「どこ……空…?」キョロキョロ

かすみ「ちょうどかすみんがボスを追い詰めたところですよぉ~」

エマ「ボス……?」

璃奈「私達全員を相手にしようとしてた星人が、わざわざかすみちゃん1人と戦いに行って、こんなに短時間でやられるのかな……?」ボソッ

彼方「かすみちゃん、待って。嫌な予感がするよ~」ダッ

かすみ「いえ!ここは私がッ!!!」ダッ

タッタッタッ

璃奈「行っちゃった…」

エマ「追いかけよう!」ダッ

783: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/03(土) 00:21:13 ID:4wFjFmFY00
タッタッタッ

かすみ(このあたりのハズ……)キョロキョロ

ガタッ

かすみ「!?」ピクッ

かすみ(あっちの物陰から音がした!間違いない!)タッタッタッ

ザッ

かすみ「もらった!」チャッ

「………」ドサッ

かすみ「ひっ…!?」ゾッ

かすみ(違う!これはあの星人の攻撃を受けちゃった人の死体…!?どこかから投げ込まれ――)

バサッバサッ

キラツバサ「あはははは!まんまと引っかかったわね!」ギューン

ヒュウゥゥゥゥーーッ

かすみ「!!!」キョロッ

784: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/03(土) 00:23:37 ID:4wFjFmFY00
エマ「ああっ、あそこ!」ダッ

彼方「かすみちゃん!」ダッ

ヒュウゥゥゥゥーーッ

キラツバサ「さっきからずっと追いつめられるフリをしてただけなのに、まんまと引っかかってくれちゃって」ギューン

璃奈「あの攻撃、さっきの突撃……!」

キラツバサ「翼がダメージを受けたっていうのも全部ウソ。人間に擬態する時の応用で一時的に翼を隠してただけよ!」ギューン

ヒュウゥゥゥゥーーッ

かすみ「あ……あ……」ワナワナ

かすみ(だ…だめだ……避けれない………!)

785: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/03(土) 00:25:35 ID:4wFjFmFY00
ヒュウゥゥゥゥーーッ

キラツバサ「はははは!もらったぁ!」ギューン

タッタッタッタッタッ

彼方「かすみちゃん、危ない!」バッ

ドンッ

かすみ「あっ!」フラッ

キラツバサ「ん?」ギューン

ズバァァァッ

彼方「あ………」ゴフッ


かすみ「…………!!?」ヨロッ

エマ「彼方ちゃん!!」

璃奈「彼方さん!!」

787: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/03(土) 23:28:36 ID:4wFjFmFY00
ブシャァァッ

彼方「あうううっ……」フラフラ

ビチャビチャッ

かすみ「あ……あ………!?」ワナワナ

キラツバサ(他の子が割って入って来たか…)ギューン

彼方「うぅぅっ……」チャッ

ギョーン ギョーン

キラツバサ「フン!そんなの、当たる訳……」バサッバサッ

バァンッ!!

キラツバサ「うぐっ…!?」グラッ

会社員A「おおっ!?」

会社員B「あいつの翼の一部が吹っ飛んだぞ!」

788: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/03(土) 23:29:10 ID:4wFjFmFY00
会社員C「今なら撃てるんじゃないか!?」チャッ

ギョーン ギョーン

キラツバサ「くっ……!」バサッバサッ

会社員A「翼にダメージ受けてるのに、まだ飛べるのか!?」

キラツバサ「ここは一旦引くわ。覚えておきなさい!」バッ

バサッバサッバサッ

会社員B「逃げていった……」ポカン

会社員C「追い払った…のか…?あの子が…」チラッ

789: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/03(土) 23:30:13 ID:4wFjFmFY00
彼方「はぁ…はぁ……うぅっ!!」ブシャッ

かすみ「あ……あ……彼方先輩………」ワナワナ

彼方「………」フラッ

ドサッ

かすみ「彼方先輩ーーーー!!!」

エマ「彼方ちゃん!!」ダッ

璃奈「彼方さん!!」ダッ

彼方「うううううっ……」ゴフッ

ドクドク

かすみ「ち…血が……は…早く止めなきゃ……」スッ

彼方「あうううっ……!」ゴロッ

ドクドク

かすみ「ひっ……!?」ビクッ

エマ「傷が深くて……血が止まらないよ……」ゾッ

璃奈(さっきやられた人と同じ…スーツ毎斬られてる……)ワナワナ

790: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/03(土) 23:32:31 ID:4wFjFmFY00
彼方「うぅっ…、か……かすみ…ちゃん………?」

かすみ「彼方先輩!?」

彼方「かすみちゃん……無事だった…?」

かすみ「彼方先輩!ごめんなさい…私の…私のせいで……!」ポロポロ

彼方「かすみちゃん…ごめんね……お姉さんなのに……引っ張ってあげられなくて……」

かすみ「そんな!何言ってるんですか!謝らないでください!!」ポロポロ

彼方「前に…同好会が活動休止した時も……この間の…侑ちゃんの時も……」

かすみ「彼方先輩っ………」ポロポロ

彼方「でも…かすみちゃんを守れて………よかった……」ゴホッゴホッ

ビチャビチャッ

791: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/03(土) 23:36:38 ID:4wFjFmFY00
彼方「ううう……寒い…」ブルッ

かすみ・エマ・璃奈「!!」

彼方「なんか眠く…なっちゃった……」

かすみ「彼方先輩!ダメです!!」ポロポロ

彼方「大丈夫…大丈夫だよ……ちょっと寝るだけだから……いつもと同じ………」

エマ「彼方ちゃん……!」ポロポロ

彼方「起きたらまた…あの部屋で……みんな一緒……傷も治って…」

璃奈「…………」ポロポロ

彼方「ちょっと寝るだけだよ…ちょっとだけ……」

かすみ「う……うぅぅ………」ポロポロ

彼方「…遥ちゃ……あい…たい………」

フッ


かすみ「彼方先輩!!」
エマ「彼方ちゃん!!」
璃奈「彼方さん!!」

---

792: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/03(土) 23:41:15 ID:4wFjFmFY00
---

~近江家~

遥(明日は朝早いから、早めに寝ようっと)

遥(お姉ちゃんが帰ってくる頃には、先に眠っちゃってるかも)クスッ

ガタッ

遥「お姉ちゃん、大丈夫かなぁ…」

---



---

~秋葉原~

かすみ「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!」ポロポロ

エマ「彼方…ちゃん……」ポロポロ

かすみ「うううう……私の…私のせいだ……!」ダンッ

かすみ「さっき、彼方先輩の言う事聞かずに追いかけたりしたせいで……!」ポロポロ

ダンッ ダンッ

かすみ「お寺のミッションの時と同じ失敗を……あの時は踏み止まれたのに……」ポロポロ

エマ「かすみちゃん……かすみちゃんは悪くないよ…なにも…」ポロポロ

かすみ「ううう…あ"あ"あ"あ"あ"!!」ポロポロ

ダンッ ダンッ

エマ「彼方ちゃん……いつもと同じように眠ってるみたい……でももう…起きない……」ポロポロ

璃奈「…………」ポロポロ


ザッ

かすみ・エマ・璃奈「!?」

793: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/03(土) 23:42:19 ID:4wFjFmFY00
薫子「………」ザッ

かすみ「え……!?」

エマ「薫子先生……?」

璃奈「なんでここに……?」

かすみ「薫子先生!?彼方先輩が…彼方先輩が……!」ポロポロ

薫子「………」スッ

エマ「薫子先生!?」

璃奈「薫子せんせ……」ハッ

璃奈(そういえば前に気になってた事があった…薫子先生は、ガンツの事を知ってるんじゃないかって…)

794: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/03(土) 23:46:00 ID:4wFjFmFY00
璃奈(薫子先生がここにいるのは偶然?それとも、私達の事を知って…?)

薫子「………」ザッザッ

かすみ(えっ…?こ…こっちに向かって歩いてくる…?)

エマ「薫子先生!」

薫子「………」ザッザッ

エマ(私達の声は聞こえるの?私達の事は見えてるの!?)ゴクッ

薫子「………」ピタッ

エマ(え…止まった…?)

璃奈(彼方さんの…前で…!?)

薫子「…この子の葬送は私がやっておくよ」

かすみ・エマ・璃奈「え……?」

796: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-8622) 2024/02/04(日) 20:13:54 ID:qkx8i.Ek00
薫子「いつまでもこんなところに放置しておく訳にもいかないからね」

エマ「あの……か…薫子先生…?」

かすみ「薫子先生!!見えてるんですよね!?私達の事!」バッ

璃奈「かすみちゃん…」

薫子「………」チラッ

かすみ「何で助けてくれなかったんですか!前に吸血鬼に襲われた時には助けてくれたのに!」

薫子「私はミッション参加者じゃないからね」

かすみ「な……!?」

薫子「私が倒したとしても、誰の点数にもならないでしょ」

かすみ「っ………!」

かすみ(そ、そうだ……元はと言えば点数を取ろうと思って先走っちゃったんだった……)ギュッ

797: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-8622) 2024/02/04(日) 20:17:24 ID:qkx8i.Ek00
エマ(薫子先生は私達の事が見えてるし、声も聞こえてる…)

璃奈(ミッション…点数…やっぱり薫子先生はガンツの事も知ってるんだ!)

薫子「……」スッ

かすみ・エマ・璃奈「?」

カランッ

薫子「この子が持ってた武器、君達が使った方がいいんじゃない?」

エマ(武器の事も知ってるの…?)

かすみ「彼方先輩が身に着けてたのは…この剣だけかな」スッ

チャッ

かすみ「私はもう剣も銃も持ってるから…」スッ

璃奈「剣は私が持つ」チャッ

エマ「そこに落ちてる銃…Xショットガンは私が…」スッ

チャッ

798: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-8622) 2024/02/04(日) 20:18:49 ID:qkx8i.Ek00
コソコソ

薫子「……」チラッ

●[00:30:37]チッチッチッ

コソコソ

薫子「時間も無いんじゃない?」

エマ「そうだった!時間……」ハッ

かすみ「敵は……!?」サッ

璃奈「大きく分けて3つの場所に固まってる」ジッ

薫子「一つアドバイスするけど、一か所ずつ回ってたら時間が足りないと思うよ。ガラの悪い男四人組はやられちゃったし」

エマ「………!」

璃奈「私達は6人残ってるから…経験者と初参加の人の二人一組に分かれるのがいいと思う」

エマ「うん…!」コクッ

かすみ「でも、あの敵は強かった……勝てるのかな……」ワナワナ

エマ「それでも…やるしかないよ…!」

薫子「作戦、決まったみたいだね」スッ

ガバッ

799: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-8622) 2024/02/04(日) 20:21:34 ID:qkx8i.Ek00
エマ「あの…彼方ちゃんの事…お願いします」

薫子「うん」コクッ

かすみ「ちょっと!待ってください!」バッ

薫子「ん?」キョロッ

かすみ「薫子先生!先生は一体……!?」

薫子「私は部外者だから、これ以上は手を貸さない。質問には答えないよ」

かすみ「そんな……!」

薫子「知りたい事があるなら、生き残って…100点を取るしかないよ」

かすみ・エマ・璃奈「っ……!」

薫子「それじゃあね」スッ

ザッザッ

璃奈「薫子先生……一体、何者なんだろう…?」

800: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-8622) 2024/02/04(日) 20:26:24 ID:qkx8i.Ek00
ザッザッ

彼方「………」

薫子「……」チラッ


~~~

薫子「……」ジッ


エマ「彼方ちゃん……」ポロポロ

彼方「起きたらまた…あの部屋で……みんな一緒に……傷も治って…」

璃奈「…………」ポロポロ

彼方「ちょっと寝るだけだよ…ちょっとだけ……」

かすみ「う……うぅぅ………」ポロポロ

彼方「…遥ちゃ……あい…たい………」

フッ

かすみ「彼方先輩!!」
エマ「彼方ちゃん!!」
璃奈「彼方さん!!」

~~~


薫子「…………」

ザッザッザッ

801: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-8622) 2024/02/04(日) 20:28:53 ID:qkx8i.Ek00
璃奈「あの翼の星人は、さっきみたいに空中で突撃体勢を取って猛スピードで突撃してきた。あの攻撃にはスーツも効かない」

かすみ「そんな!それじゃあ彼方先輩は…それを知ってて私を庇ったって事……?」ワナワナ

会社員A「ここに来る前に一人、あの攻撃を受けてやられちまったんだ……」

璃奈「さっき、彼方さんが咄嗟に撃った攻撃が当たって翼の一部が吹き飛んでた」

会社員B「それでも空を飛んでいってたぞ。動きは遅くなってかもしれないけど…」

エマ「空を飛べたとしても、あの攻撃はもう使えなくなってるかもね」

璃奈「でも油断できない」

かすみ「さっきはあの星人がやられたフリをしてて…それに騙されちゃった……」ギュッ

エマ「彼方ちゃんが咄嗟に撃った銃みたいに至近距離からの攻撃だったら当たるかもしれないけど、リスクは高いね」

璃奈「動きは直線的だったけど、ものすごく早かったからね…」

802: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0663-8622) 2024/02/04(日) 20:29:46 ID:qkx8i.Ek00
かすみ「あの星人が飛んで行った方向は?」

会社員C「あっちの方だよ」スッ

かすみ「という事は…あそこにある反応の中にいるんですね」ジッ

エマ「かすみちゃん……」

かすみ「あの星人とは…私が戦います!」ギュッ

璃奈「かすみちゃん…気をつけてね」

かすみ「戦い方の情報は聞いたし…今度は油断しません!」

エマ「それじゃあ…三手に別れて行こう!」

かすみ「はい!」

璃奈「うん!」コクッ

---
--

806: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/05(月) 23:28:27 ID:AtQKaiO.00

--
---

~秋葉原・UTX前~

璃奈「やっぱりこの辺に星人が集まってる!」ダッ

会社員C「さっきからあっちこっち行ったりきたりだなぁ…」ボソッ

璃奈「この星人はあまり強くないから一気に倒しちゃおう」チャッ

ギョーン ギョーン

璃奈(剣の方も使えるようにしなきゃ)チャッ

璃奈「たぁっ!」ブンッ

ズバッ

バァン!バァン!

会社員C「この子…すげぇ」ポカン

807: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/05(月) 23:29:39 ID:AtQKaiO.00
ザッ

エレナ「次はお前らの番か……」

璃奈「………!」キョロッ

会社員C「あいつも…星人なのか?」

璃奈「うん……コントローラーにも反応があるから間違いない…!」

会社員C(そういえば、さっきの強かったやつも女だった…まさか、こいつも!?)

スッ

エレナ「私のエレクトリックで一瞬で葬り去ってやろう」バチバチバチ

璃奈(腕に電流が流れてる?)

会社員C「何だ?電気……?」

璃奈「危ない!避けて!」ダッ

エレナ「ふんっ!」ビッ

バリバリバリッ

会社員C「なっ………ぐわぁぁぁ!!」バチバチバチ

ドンッ!

璃奈「うあぁっ!」ゴロッ

ドサッ

808: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/05(月) 23:31:45 ID:AtQKaiO.00
シュウゥゥゥ…

璃奈(電気…雷で攻撃してきた…!?凄い威力だ…地面にもヒビが入ってる…)ゾッ

会社員C「うああ…あ……」ビリビリビリ

ガクッ

璃奈(あの人に直撃したんだ…!)

エレナ「まずは一匹…」ダッ

バッ

会社員C「うわっ!な……なんだ…?」ビリビリビリ

璃奈(背後に回って組み付いた……あの人のスーツを壊そうとしてる!)

エレナ「ふんっ」グッ

ピシッ

パリンッ

璃奈「いけない…!スーツが…!」ヨロッ

ドロッ ドロッ

会社員C「一体、何が……」キュウウウウン・・・

エレナ「終わりだ」ビッ

バチバチバチ

会社員C「ぐわあぁぁぁーーーっ!!」バチバチバチ

璃奈「ああっ……!」

809: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/05(月) 23:33:01 ID:AtQKaiO.00
バチバチバチ

会社員C「が…………」シュウゥゥゥ

ドサッ

璃奈「そんな……!」ゾッ

エレナ「小娘の方は、上手くかわしたか…」チラッ

璃奈「…!」

エレナ「お前は少し強いと聞いた…こいつも、他の連中も全く歯ごたえが無かった…少しは私を楽しませてくれよ」

璃奈(他のメンバーはこの星人にやられたの!?)ゾッ

エレナ「さぁいくぞ!」バチバチバチ

璃奈(また腕に電気が貯まってる…!)

エレナ「はっ!」ビッ

バリバリバリッ

璃奈「うぅっ……!」ダッ

ドンッ!

810: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/05(月) 23:34:18 ID:AtQKaiO.00
璃奈「はぁ…はぁ…」タッ

エレナ「ふふふ…避けるのが精一杯か?」

璃奈(反撃しなきゃ…やられる!)スッ

璃奈(まずはYガンで撃とう!)チャッ

ギョーン

シュウゥゥゥーッ

エレナ「フン…」スッ

ビリビリビリッ

ボンッ

璃奈(アンカーが撃ち落された…!)

エレナ「フフフフ…」

璃奈(指先から電撃を放った…しかも、さっきまでと違って貯めもなく…!?)

エレナ「もう終わりか?」

璃奈(こうなったら、彼方さんが持ってた剣で…!)スゥーーーッ

ジャキッ

エレナ「むっ!?」

璃奈「たあぁぁぁーーーっ!」ダッ

ブンッ

811: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/05(月) 23:35:22 ID:AtQKaiO.00
ガキィィィンッ!

璃奈「なっ……!?」ギギギギ

エレナ「フフッ」スッ

璃奈(しまった!)

ビリビリビリ

璃奈「あうっ……!」ビリビリビリ

カランッ

璃奈(ううっ…か…体が痺れる……!)ビリビリビリ

ヨロヨロ

璃奈(剣の攻撃を腕で受け止められた…!?いや、確か金属みたいな衝撃が……)フラッ

エレナ「ふふふ…」

パラッ

璃奈「!!」

璃奈(あの星人の切れた服の裂け目から、金属みたいなものが見える…!)

812: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/05(月) 23:36:03 ID:AtQKaiO.00
璃奈(腕を金属で覆ってるの?だとしたら、剣の攻撃はさっきみたいに受け止められちゃう…)

エレナ「ふふふ…」バチバチバチ

璃奈(今度は全体腕に電気が貯まっていく…)

バリバリバリッ

璃奈(避けなきゃ…!)ダッ

ドンッ!

璃奈「はぁ……はぁ……」タッ

エレナ「ふん、チョコマカと…」

璃奈(あの星人は、さっきからあまり動いていない!Xガンででロックオンするしかない)チャッ

璃奈(上のトリガーを押すとロックオン…)カチッ

813: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/05(月) 23:37:02 ID:AtQKaiO.00
カチッ

璃奈(あれ?)チラッ

カチッ カチッ

璃奈(何で?ロックオンできない…?)

エレナ「今度は逃がさん」バチバチバチ

璃奈「!」

璃奈(こうなったら…Xガンで直接狙い撃つしかない!)ピピッ

スゥーッ

エレナ「むっ!」

璃奈(ステルス状態で隠れながら狙いを定めよう!)ダッ

エレナ「無駄だ」ピピピピピッ

スッ

璃奈「えっ…!?」

バリバリバリッ

璃奈(そんな…!)ダッ

ドンッ!

814: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/05(月) 23:37:37 ID:AtQKaiO.00
バチバチッ

璃奈「うううっ…!」バチバチ

エレナ「ちっ、直撃は免れたか…」

璃奈(そんな…ロックオンできないだけじゃなく、ステルスまで見破られるなんて…)バチバチ

璃奈(他の星人以上に、私達の武器への対策にスキがない…でも、一体どうやって…)

エレナ「下らん小細工など私には通用しない」

璃奈(剣は効かないし…直接XガンとYガンで撃ち続けるしかない!)チャッ

エレナ「!」

璃奈「ああああああ!」ググッ

ギョーン ギョーン

ダッ

璃奈(避けられた!)

ギューン

エレナ「ふん」スッ

ビリビリビリッ

ボンッ

璃奈(Yガンのアンカーは電撃で撃ち落して来る!)

エレナ「ふふふ…」ダダダッ

璃奈(それでも…撃ち続けるしかない!)

ギョーン ギョーン ギョーン

815: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/05(月) 23:38:53 ID:AtQKaiO.00
ビリビリビリッ

ボンッ

璃奈「はぁ…はぁ…はぁ……」

エレナ「フンッ、そろそろ飽きてきたな…」

璃奈「!?」

エレナ「そろそろ終わらせてやろう」

ゴオォォォォ

璃奈(何の音…!?)

ゴオォォォォーッ

エレナ「ふふふふふ……」ゴオォォォォ

璃奈「飛んだ!?」

「お…おい!何だアイツ!?」ザワザワ

「宙に浮いてるぞ!?」ザワザワ

エレナ「ふふふ…」ゴオォォォ

璃奈(この星人も空を飛べるの!?飛んでるというよりは、ジェット噴射か何かで浮遊してる感じだけど)

エレナ「これで勝負は見えたな」バチバチバチ

璃奈(あんなに高いところにいたら、上手く狙いが定まらない!)

816: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/05(月) 23:39:35 ID:AtQKaiO.00
バリバリバリッ

璃奈「ハァッ、ハァッ」ダッダッダッ

ドンッ

「なんだ、雷か!?」ザワザワ

「空にいるあいつが放ってるのか…?」ザワザワ

バリバリバリッ

璃奈「ハァッ、ハァッ」ダッダッダッ

ガンッ

璃奈「……!」キョロッ

エレナ「ふふふふ…」

璃奈(一回電撃を撃った後、しばらくは攻撃は止む……)

璃奈(この間が攻撃のチャンス!)チャッ

エレナ「むっ」スッ

ビリビリビリッ

璃奈「あっ!」バチッ

カランッ

璃奈(ううっ…今度は指先から電撃を放ってきた…こっちの小さな電撃には貯めがない…)ヒリヒリ

817: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/05(月) 23:41:08 ID:AtQKaiO.00
璃奈(そういえばあの星人は何で電撃で連続攻撃して来ないんだろう…そうすれば楽に私達を倒せるハズなのに)

璃奈(もう一人のおじさんを倒した時…一度電流を当てた後、わざわざスーツを壊しに行ってた)

璃奈(そしてスーツを壊した後にもう一回電流を放ってた…。つまり、電流を貯めるのには時間が掛かるんじゃ…!)ハッ

璃奈(指先から放つ電撃は、当たった時に身体が痺れはしたけど、立っていられない程じゃなかった)

璃奈(でも、腕全体から貯めて放つ電流は、直撃すればスーツを着ててもその場に崩れ落ちる程の威力だった。私も、ちょっと当たっただけでも大きな痺れが来た程だった)

璃奈(指先から放つ方は、貯めが少ない分威力も弱いけど、予備動作が少なくて速射性が高い…)

エレナ「ふふふ、そろそろ疲れてきたか?」

璃奈(どっちにしても、電撃を撃った直後を狙うしかない!)

818: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/05(月) 23:42:17 ID:AtQKaiO.00
エレナ「体力が尽きた時こそが、お前が確実に死ぬ時だ!」バチバチバチ

璃奈(電撃を貯めてきた!)

璃奈(かすみちゃんが戦ったっていう翼の星人みたいに弱点を偽装してるだけかもしれないけど…)

璃奈(このままだとやられちゃう!街や周りの人の被害も広がるばかりだし…やるしかない!)

璃奈「はぁっ!」ジャキッ

スゥーッ

エレナ(むっ!?刀を伸ばした…!?)バチバチバチ

エレナ(私の高さまで刀身を伸ばせるのには驚きだが、腕で受け止めれば剣など通用しない事は明らか!)バチバチバチ

エレナ「死ねっ!」バッ

バリバリバリッ

璃奈(今だ!)スッ

タッタッタッ

エレナ「!?」ピピピピピ

819: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/05(月) 23:43:14 ID:AtQKaiO.00
バリバリバリッ

エレナ(刀を避雷針にしたか…)

ダッ

エレナ(そして背後から跳んで銃で私を狙ってくると見た)

ギョーン

エレナ「読めてるぞ!」バッ

キューン

エレナ(なっ、銃の弾だけか!?)

エレナ「ちっ」スッ

ビリビリビリッ

ボンッ

璃奈「今だ!!」バッ

ギョーン ギョーン

エレナ(隙をついて私の近くまで跳んできたのか……!?)

820: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ af1c-396a) 2024/02/05(月) 23:44:48 ID:AtQKaiO.00
スタッ

璃奈(剣とYガンを囮に使って大小の電撃を撃たせたところに、Xガンで撃つ作戦……うまくいった!?)キョロッ

ドンッ! ドンッ!

エレナ「ぐアァッ!」バチバチッ

ヒュウゥゥゥー

璃奈(落ちてくる!)サッ

ガシャアァァン!

エレナ「グ…グ……そ…そんナ…バカな……」バチバチバチ

璃奈「腕の装甲どころか、全身機械の…ロボット…!?」

エレナ「このワタシガ…負けるナド……アリえん……」バチバチバチ

璃奈(ステルスを見破ったりロックオンを解除するような装置を、身体そのものに搭載してたんだ…)

エレナ「オノレ……ハンター共……ユル…セ…ン…」バチバチバチ

ボンッ!

シュウゥゥゥーッ

エレナ「………」ゴロッ

璃奈「はぁ…はぁ……か…勝った…!」

---

825: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/06(火) 23:50:17 ID:1aAzYPBw00
---

~秋葉原・神田明神~

かすみ「あの階段の上に星人がいるみたいですね」

会社員B「あの空飛んでたやつもか…」ブルッ

かすみ「ええ、きっといます」


キラツバサ「ふんっ、懲りずに来たか……」バサッバサッ


かすみ「上からの攻撃を警戒しながら駆け上がりましょう!」ダッ

会社員B「お、おお!こうなったらやってやるぞ!」ダッ

タッタッタッタッタッ

826: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/06(火) 23:50:53 ID:1aAzYPBw00
タッ

かすみ「!」

キラツバサ「ハンターめ…さっきはよくもやってくれたわね」

アライズ星人「………」ゾロゾロ

キラツバサ「今度は一気に切り刻んでやる…!」スッ

かすみ「これはこっちの台詞だよ!よくも彼方先輩を!」ギリッ

キラツバサ「ふふん、やれるもんならやってみなさいよ」

かすみ「あの翼の星人は私がやっつけます!他の星人をお願いします!」ダッ

会社員B「あ…ああ!」

827: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/06(火) 23:51:32 ID:1aAzYPBw00
かすみ「たあっ!」ブンッ

キラツバサ「ふんっ!」バッ

ガキィィィンッ

かすみ「くっ……!」ギギギギッ

キラツバサ「こんな傷、多少刃こぼれしただけ。接近戦で戦う分なら何の問題もないわよ」ギギギギ

キラツバサ「それに……」バサッ

かすみ「っ!?」フラッ

キラツバサ「空を飛ぶのだって、この通り!」バサッバサッ

かすみ「うぅっ……!」ザッ

828: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/06(火) 23:52:56 ID:1aAzYPBw00
かすみ(剣の攻撃じゃ多分不利だから、銃で狙い撃つしかないか!)チャッ

ギョーン ギョーン

キラツバサ「あはははは、無駄無駄!」バサッバサッ

かすみ(ううっ、Xガンじゃ厳しいかも…。彼方先輩のXショットガン、私が貰っておいた方が良かったかなぁ)オロオロ

キラツバサ「はぁっ!」ブオッ!

かすみ「!?」サッ

キラツバサ「あはは、戦い慣れてるだけあって勘はいいね!」バサッバサッ

かすみ(咄嗟に避けれたけど、飛ぶスピードもそれほど落ちてない!)ザッ

キラツバサ「一気に真っ二つにはできないから……今度はジワジワといたぶってあげる事にするわね」バサッバサッ

829: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/06(火) 23:53:48 ID:1aAzYPBw00
キラツバサ「はぁっ!」ブオッ

かすみ「たぁっ!」ブンッ

キンッ

キラツバサ「あははっ!」スッ

かすみ「うぅっ」ブンッ

キンッ

かすみ「はぁっ…はぁっ…はぁっ……」ザッ

かすみ(空中からヒット&アウェイで攻撃してくる…このままじゃ体力が削られちゃうだけ…)

キラツバサ「さぁ、まだまだ行くわよ~!」バサッバサッ

会社員B「はぁっ、はぁっ……。お~い!向こうの奴らはやっつけたぞ~!」ダッダッダッ

キラツバサ「チィッ」チラッ

かすみ「ここにいるのは後はこの星人だけです!一緒に銃で撃ちましょう!」

会社員B「おっ…おお!」チャッ

830: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/06(火) 23:54:28 ID:1aAzYPBw00
キラツバサ「おのれ…ザコめが…!」バサッ

会社員B「わわっ!?」ビクッ

ガシッ

会社員B「なっ…なんだ…!?」オロオロ

かすみ(背後に回って組みついた!あれは……!)

キラツバサ「終わりよ」グググッ

ピシッ

パリンッ

かすみ(あの人のスーツが…!)

ドロッ ドロッ

会社員B「ううっ……!?」キュウウウウン・・・

831: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/06(火) 23:55:47 ID:1aAzYPBw00
キラツバサ「フフフ……」ガシッ

会社員B「なっ…!?」オロオロ

バサッバサッバサッ

会社員B「うわあぁぁぁぁぁっ!?」ジタバタ

かすみ「ああ……!」

キラツバサ「死のスカイダイビングをプレゼントしてあげるわ」バサッバサッ

会社員B「た…助けてくれぇ~~!!」ジタバタ

キラツバサ「フンッ」ブンッ

ヒュウゥゥゥゥーッ

会社員B「うわあぁぁぁぁぁ~~~~!!!」ヒュウゥゥゥゥー

かすみ「…っ!!」

ヒュウゥゥゥゥー

グシャアァァッ!

かすみ「ううっ………!」ゾッ

キラツバサ「フフフ…」バサッバサッ

832: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/06(火) 23:56:53 ID:1aAzYPBw00
かすみ「ああああああ!」チャッ

ギョーン ギョーン

キラツバサ「無駄無駄!」バサッバサッ

かすみ(避けながら少しずつ近付いてきてる!今度は剣で…!)ジャキッ

ブンッ

キラツバサ「フンッ」スッ

ガキィィィン

キラツバサ「ふん!まだまだ行くわよ!」ブォッ

キンッ キンッ キンッ

かすみ「うううっ……」ググッ

キラツバサ「そらっ!」ダッ

かすみ「!?」

ゲシッ!

かすみ「あっ………!」フワッ

かすみ(しまった!後ろは上ってきた階段……落ちちゃう!)

ヒュウゥゥゥーーーーッ

キラツバサ「あははは、そのまま地獄へ真っ逆さまね」バサッ

833: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/06(火) 23:58:22 ID:1aAzYPBw00
ヒュウゥゥゥーー

ドガァァッ!

かすみ「ハァッ…ハァッ…ハァッ……」ガラッ

かすみ(スーツが無事だから……高くから落ちても…なんとか無事だった……)

カランッ

かすみ(剣が……あんなところに落ちちゃった…)チラッ

キラツバサ「ふふふふ…」バサッバサッ

かすみ「!?」

キラツバサ「翼が傷んだせいで高速で飛ぶ事はできなくなったけど…唯一真下への攻撃なら別!」バサッバサッ

スッ

かすみ(……来る!)

キラツバサ「これで終わりにしてあげるわ!」ギューン

ヒュウゥゥゥゥーーッ

かすみ(Xガンなら……身につけてあった!)スッ

キラツバサ「!?」ギューン

かすみ「あああああ!」チャッ

ギョーン ギョーン

834: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/06(火) 23:59:26 ID:1aAzYPBw00
ヒュウゥゥゥゥーーッ

かすみ「ううっ……!」ゴロゴロ

ズガァァァン!

かすみ「ハァッ…ハァッ………」ムクッ

キラツバサ「ふん……咄嗟に避けたか……」ギロッ

かすみ「……!」ザッ

キラツバサ「今度はスーツを壊してから落としてやろうかしら!?」ダッ

バァンッ!

キラツバサ「なっ……!!?」ブシャアッ

ボトッ

かすみ(片腕が吹き飛んだ!さっきのXガンが当たってたんだ!)

835: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/07(水) 00:02:42 ID:j7NLynGs00
かすみ(攻撃方向が真正面に限定されてたから当てる事ができたんだ…)

キラツバサ「あああああッ!よくもよくもよくも!!」ドクドク

かすみ「今度は本気で慌ててるじゃん…」フフッ

かすみ(今のうちに…剣を拾わないと!)タッタッタッ

チャッ

キラツバサ「があああああ!!」ダッ

かすみ「よくもよくもは…こっちのセリフだああああああっ!!」ブンッ

ズバッ

キラツバサ「がっ…………」ゴフッ

ドサッ

かすみ「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」ザッ

かすみ(身体を真っ二つに斬った!これで倒せたはず…)

キラツバサ「…………」ドクドク


かすみ「ハァ…ハァ……彼方先輩…仇は取りましたよ……」ボソッ

---

838: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/09(金) 23:53:19 ID:KQzAP7z200
---

~秋葉原・昌平橋周辺~

アライズ星人「………」ゾロゾロ

エマ「はあぁぁぁっ!」チャッ

ギョーン ギョーン

エマ(Xショットガンも実戦で使いこなせるようにしておかないと…!)ダッ

バァンッ! バァンッ!

エマ(よし!いける!)

会社員A「何だよ、星人の死体も結構いっぱい転がってるぞ」

エマ「他のメンバーが先に倒したのかな…」

エマ(多分、前のミッションで侑ちゃんの命を奪った、あの人が……)

839: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/09(金) 23:54:17 ID:KQzAP7z200
バァンッ! バァンッ!

エマ「ふぅ……これで全員倒せたみたい」

ザッ

エマ「!?」サッ

アンジュ「ふふふふふ……」ザッ

フリーター「が…………」ダラッ

ドロッドロッ

エマ(あの人は…!スーツも壊されてる…)

会社員A「あの女…あれも敵なのか!?」

エマ「うん…間違いない」

会社員A「そういえば、さっきの鳥も…最初は普通の女の姿だったな…」

アンジュ「………」ポイッ

ドサッ

フリーター「ぐっ………」ゴロッ

アンジュ「ふん…」スッ

グシャアァッ!

会社員A「ひぃっ!」ビクッ

エマ「っ………!」ゾッ

840: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/09(金) 23:55:23 ID:KQzAP7z200
会社員A「ううっ……敵なら撃ってもいいよな!?」チャッ

アンジュ「……」ダッ

シャッ

会社員A「なっ……!?」

エマ(早い…!?)

ガシッ

会社員A「う…腕が……」グググ

カランッ

アンジュ「……」チラッ

グシャッ

会社員A「ああっ、銃が…」

アンジュ「はぁっ!」ブンッ

ドガッ!

会社員A「がっ……」ゲホッ

ドガッ! ドガッ! ドガッ! ドガッ! ドガッ!

エマ(凄いパンチの連打…あんなのを無防備で受けたらいくらスーツを着てても…)

会社員A「がはっ…!」ダラッ

エマ「やめてぇぇぇ!!」ダッ

アンジュ「ふんっ!」ブンッ

ドガッ

エマ「うあっ…!」フラッ

ドサッ

841: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/09(金) 23:55:55 ID:KQzAP7z200
キュウウウン

会社員A「が………」ドロッドロッ

エマ(いけない…もうあの人のスーツが…!)ムクッ

アンジュ「ふん」ポイッ

ドサッ

会社員A「………」

アンジュ「また一人…」スッ

グシャアァッ!

エマ「ああっ……!」ゾッ

842: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/09(金) 23:56:44 ID:KQzAP7z200
アンジュ「ふふふふ…」ギロッ

エマ「ううっ…!」ザッ

エマ(あの人が銃を構えて照準を合わそうとしてる間に、速攻で自分の攻撃の間合いに入って一方的に攻撃してた…)

エマ(あの星人が得意なのは多分、接近しての格闘戦…)

エマ(私も格闘戦が一番得意だけど…私の攻撃はあの星人に通用するのかな…?)

エマ「………」スッ

トッ

エマ(やってみるしかない!Xショットガンは一旦置いておこう)

アンジュ「ふふふふ…」ニヤッ

シュッ

エマ(来たッ……!)

アンジュ「はぁっ!」ブンッ

サッ

アンジュ「ふふ…」

エマ「たぁっ!」ブンッ

サッ

エマ(避けられた!)

843: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/09(金) 23:57:14 ID:KQzAP7z200
アンジュ「はぁっ!」ブンッ

サッ

エマ「はっ!」シュッ

サッ

アンジュ「たあぁっ!」バッバッ

ササッ

エマ「たぁっ!」シュンッ

サッ

アンジュ「ふんっ」シッ

エマ「うっ!」バシッ

アンジュ「そら!」シュバッ

サッ

エマ(今だ!!)ブンッ

ガンッ

844: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/09(金) 23:57:49 ID:KQzAP7z200
アンジュ「……」グイッ

エマ(顔に当たったはずなのに…大して効いてない!?)

アンジュ「はっ!」シュバッ

サッ

エマ「くっ!」ブンッ

サッ

アンジュ「そこ!」ドッ

エマ「たっ」シュッ

サッ

アンジュ「はあぁっ!」ブンッ

ドゴッ

845: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/09(金) 23:58:31 ID:KQzAP7z200
エマ「ううっ……」ヨロッ

タタッ

アンジュ「たあぁっ!」ブンッ

ガンッ

エマ「あっ……!」ドサツ

アンジュ「もう終わり!?」ブンッ

エマ「っ……!」サッ

エマ(そこだっ!)ブンッ

ガキッ

846: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/09(金) 23:59:05 ID:KQzAP7z200
アンジュ「………」ギッ

エマ(また効いてないの!?)

サッ

エマ(体勢を立て直して……)タタッ

エマ「はぁっ!」シュッ

パンッ

アンジュ「はっ!」シュッ

サッ

アンジュ「たっ!」ブンッ

サッ

エマ「はあぁぁっ!」ブンッ

ドグッ

アンジュ「ぐ……!」ヨロッ

エマ「たぁぁっ!」ダッ

ゲシッ

アンジュ「ううっ……」フラッ

エマ「おおおぉぉっ!」ゴォッ

ドンッ!

ガシャァァァンッ

847: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/10(土) 00:00:01 ID:7XFmoQLk00
アンジュ「はッははッ」ヨロッ

エマ(あれだけ攻撃を当てたのに、まだ起き上がってくる…!)

アンジュ「ははははははッははははは」ヨロヨロ

エマ「………!?」

アンジュ「ははははははハハハハハハ」ググググ

エマ「なっ…!?」

ググググググ

「なんだアレッアレッホラッ」ザワザワ

「ホラッあの岩ッ何あれッ」ザワザワ

ググググググ

エマ(まるで巨大な岩石…あれが、あの星人の正体…!?)ゾッ

848: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/10(土) 00:01:10 ID:7XFmoQLk00
アンジュ(擬態解除形態)「フフフフ…」ゴキッゴキッ

エマ(正体があんな岩みたいな身体だったら…そりゃちょっとやそっと当たっただけじゃほとんどダメージ与えられないよね…)

ズンッズンッ

エマ(来る……!)ザッ

ズンッズンッ

アンジュ「完ッ全にフルハウスね…」ボソッ

エマ「え…!?」

「うォオオ、なんだよアレーッ」ザワザワ

「何アレ?何アレッ」ザワザワ

エマ(いけない!人が集まって来た!これじゃあ迂闊に戦えない…)キョロキョロ

エマ「みんな、近寄っちゃだめ!逃げて!」

アンジュ「うおォォォォッ!」ブンッ

エマ「!?」

ドンッ!

エマ「あぁっ……!」ヒュウゥゥゥーッ

ドンッ ドンッ ドガッ

エマ「ううっ…何てパワー……」ムクッ

851: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/11(日) 00:12:24 ID:W4XbN6Js00
ダッダッダッ

エマ(早い…もう近付いてきた!)

アンジュ「たあァァァッ!」ブンッ

ドガッ!

エマ「ううぅっ……」ヨロッ

ガシッ

エマ(しまった!足を掴まれた!)グイッ

アンジュ「オオオオオォォォッ!!」ブンッブンッ

ビュンッ ビュンッ

エマ「あああああっ!」

ビュンッ ビュンッ

アンジュ「フンッ!」ブオッ

ヒュウゥゥゥーッ

ドンッ!

852: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/11(日) 00:12:58 ID:W4XbN6Js00
ガシャァァァン

ドサッ

エマ「はァッ、はァッ、はァッ……」ゴロッ

アンジュ「ハァァッ」ヒュッ

エマ(車を投げてきた!?滅茶苦茶だよ!)サッ

ドンッ!

「わァア」

エマ(このままじゃ被害が広がるだけ…戦うしかない!)ダッ

853: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/11(日) 00:14:01 ID:W4XbN6Js00
アンジュ「ハハハハハハッ」ブンッ

エマ「うぅっ…!」サッ

エマ(相手の攻撃は、なんとか避けられる…!)タッ

アンジュ「ハハハッ」ブンッ

サッ

エマ「はぁっ!」ブンッ

ドンッ

アンジュ「ハハッ」ブオッ

エマ「はッ」サッ

エマ「たぁっ!」ブンッ

ドゴッ

アンジュ「フフッ」ボッ

ドゴッ!

エマ「あァッ」ヒュウゥゥー

アンジュ「ハーッハッハッハーーッ」

エマ「うッあッ・・・」ガッガッ

854: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/11(日) 00:15:05 ID:W4XbN6Js00
エマ「ううッ」ムクッ

エマ「はぁっ、はぁっ、はぁっ」グググ

アンジュ「ハッ!」ダッ

エマ「はァッ」サッ

アンジュ「ハハハハッ!倒してあげるッ!」グォッ

サッ

エマ「はぁぁぁっ……!」ミキミキミキ

ブンッ

ガンッ!

アンジュ「グォッ……」ガンッ

ドサッ

855: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/11(日) 00:15:42 ID:W4XbN6Js00
エマ(よし!全力で当てに行けばダメージが入る!!)

アンジュ「ハァッ」ダンッ

エマ「!?」

ガッ

アンジュ「ォオオッ!」グググッ

エマ(しまった!掴まれた!)ジタバタ

アンジュ「ゥォオオオアアアア!」グググググ

エマ「うッうゥッ」

エマ(ダメだ、このままじゃ絞め殺されちゃう…!)

エマ「あァッッ!はァ!」

エマ(スーツの力を全開にして抜け出すしかない……!)ググッ

ギリッ ギリッ

エマ「うァアァ!!」ミキミキ

バァンッ!!

856: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/11(日) 00:16:35 ID:W4XbN6Js00
ドサッドサッ

エマ(何とか抜け出せた…!)トッ

アンジュ「ハッハァッ…そんなバカなッ…両腕があぁぁぁッ!!」ヨロッ

エマ(今だ!)ググッ

アンジュ「!?」

エマ「たあぁぁぁっ!!」ダッ

ダンッ!

アンジュ「アアアアァァァァッ!!」ヒュウゥゥーッ

ドゴォッ

ドサッ

エマ「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」


アンジュ「………」

エマ「ハァッ、ハァッ……か…勝った…」

---

859: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/11(日) 18:42:19 ID:W4XbN6Js00
---

~秋葉原・UTX前~

吸血鬼「死んでます!ハンターの死体もありますけど」

エレナ「………」

吸血鬼「はい、全員死んでます!はい!幹部の残骸が落ちてます!」


~秋葉原・神田明神~

キラツバサ「………」

吸血鬼「幹部の死体、ありました!」


~秋葉原・昌平橋周辺~

アンジュ「………」

吸血鬼「はいッ、全滅してます!一人も生き残ってません」

---



---

吸血鬼幹部A「全滅だッてよ………」プツッ

アライズ星人ボス「………」ギリッ

860: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/11(日) 18:43:04 ID:W4XbN6Js00
吸血鬼幹部B「全滅ッて……」

吸血鬼幹部C「驚いた……マジかよ…」

吸血鬼幹部D「ああ、間違いないらしい」

吸血鬼幹部A「予想してなかッたな…こんな結果は…」

アライズ星人ボス「………」ザッザッザッ

ザッザッザッ

吸血鬼幹部A「アイツ、一人でやる気だぜ…」

吸血鬼幹部B「これで俺らの出る幕なくなりそうだな」

吸血鬼幹部C「はァ?」

吸血鬼幹部D「アイツが直接やりあうとか…想定してなかった。アイツが出るならハンターは一人も生き残らない……」

ザッ

薫子「………」

---

861: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/11(日) 18:43:53 ID:W4XbN6Js00
---

タッタッタッ

かすみ「あっ!」ダッ

エマ「かすみちゃん!」

タッタッタッ

璃奈「みんな!」ダッ

エマ「璃奈ちゃん!」

かすみ「りな子!」

エマ「二人とも無事だったんだね」

かすみ「あの翼の星人、なんとか倒せましたよ」

璃奈「でも生き残ったのは…私達3人だけ…」

かすみ・エマ「………」

エマ「星人は、あと一体残ってるみたい」スッ

かすみ「早く探しに行きましょう!」

タッタッタッ

---

862: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/11(日) 18:44:46 ID:W4XbN6Js00
---

~秋葉原・中央通り~

アライズ星人ボス「………」ザッ


アライズ星人ボス「ハンターッ!」

アライズ星人ボス「ハンターーーーッ!」

警察「なんですかアイツは」

アライズ星人ボス「ハンターッ!」

アライズ星人ボス「ハンターーーッ!!」

「誰?何だ?何叫んでんの?」ザワザワ

「いッちゃッてるヤツじゃない?」ザワザワ

アライズ星人ボス「ハンター!!俺を止めてみせろ!!」

「ハンターッて何だよ」ザワザワ

「撮影じゃないよね………」ザワザワ

「役者?………」ザワザワ

グググッ

「あッちょ、え!?何!?」ザワザワ

ググググ

警察「あッ」

警察「なッなんですかアレッ?」

ググググググ

「わッ何?何アレッ、コスプレ?CG!?」ザワザワ

「怪人……怪物!?」ザワザワ


アライズ星人ボス(擬態解除形態)「ハンターーッ!俺を止めてみろォッ!!」グググググ

863: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/11(日) 18:45:36 ID:W4XbN6Js00
警察「おい!」ザッ

警察「撮影?何やってんだよ」

アライズ星人ボス「………」

警察「おい!おまえに言ッてんだよッ」

アライズ星人ボス「………」

バッ

ブシャァァッ

ドサドサッ

「きゃァアアアア」ダッダッダッ

「わァアアア」ダッダッダッ

警察「おさえ込めッ!!」ダッ

アライズ星人ボス「………」ボッ

警察(なんだ…?掌から火の玉みたいなものを出した!?)

ブンッ

警察「なっ……!?」

ドガアァァァンッ!

「わァアアアッ」

864: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/11(日) 18:47:03 ID:W4XbN6Js00
警察「爆発物を所持している模様!」

警察「発砲許可ーーッ!!」ダンッダンッ

警察「撃て!!ガス弾うち込め!!」ダンッダンッ

警察「誘爆には気を付けろ!」ダンッダンッ

シュバッ ビシッ ガッ

ブシャァァッ

ドサドサドサッ

「あぁアアア」ダッダッダッ

「きゃアアアア」ダッダッダッ

アライズ星人ボス「………」ボッ

ブンッ ブンッ

ドガアァァンッ! ドガアァァァンッ!

「あああああっ!!」

シュウゥゥゥーッ

アライズ星人ボス「野次馬の連中!よく聞け!そこから一歩も動くな!」

アライズ星人ボス「逃げたヤツから殺す!動いても殺す!」

アライズ星人ボス「今日!この場にいる事を呪え!!」

「ううううっ……」ガクガク

---

865: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/11(日) 18:48:24 ID:W4XbN6Js00
---

ドガアァァンッ! ドガアァァァンッ!

かすみ「まずいですよぉ…何かとんでもない音が聞こえますよぉ」タッタッタッ

エマ「急がなきゃ…!」タッタッタッ

璃奈「でも、残ってる星人はきっと強敵…」タッタッタッ

ザッザッザッ

エマ「あ!!」タッ

吸血鬼達「………」ザッザッザッ

エマ「あの人達!」

璃奈「吸血鬼…!」

かすみ「あの4人、前々回のミッションにいた吸血鬼ですよぉ!」

ザッザッザッ

吸血鬼幹部A「………」スッ

かすみ「…!?」キョロッ

吸血鬼幹部B「一人でも生き残ッたら相手してやるよ」ザッザッザッ

吸血鬼幹部C「ははは無理だろ」ザッザッザッ

吸血鬼幹部D「二度と会うこたないか…」ザッザッザッ

ザッザッザッ

璃奈「行っちゃった……?」チラッ

866: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/11(日) 18:56:44 ID:W4XbN6Js00
ザッザッザッ

エマ「あ!!」

かすみ「今度は何ですかぁ!?」

薫子「あの子の弔いは終わったよ」ザッ

かすみ・エマ・璃奈「薫子先生…!」

薫子「気付いてると思うけど、残ってる敵はボス1人だけだよ」

かすみ「あのっ……!」

薫子「闘って死ぬか、自力で生きのびるか…。キミ達に残された道はそれだけ」

かすみ・エマ・璃奈「………!」

薫子「じゃあね」サッ

ザッザッザッ

かすみ「結局また行っちゃった…」

璃奈「薫子先生…一体何者なんだろう…?」

エマ「行こう…………時間が……ない…」

---

867: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/11(日) 18:57:27 ID:W4XbN6Js00
---

~秋葉原・中央通り~

ドガアァァンッ! ドガアァァァンッ!

アライズ星人ボス「俺の気がこれで済んだと思うか…?んなわけない…こんなもんじゃ」

バチッバチッ

かすみ「………」バチッバチッ

エマ「………」バチッバチッ

璃奈「………」バチッバチッ

バチッバチッ

「なんか…」ザワザワ

「来たぞ………」ザワザワ

「黒い………」ザワザワ

「んだ………あいつら……」ザワザワ

868: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/11(日) 18:58:33 ID:W4XbN6Js00
アライズ星人ボス「………」

シュウゥゥゥ

璃奈(今までの敵とは…圧倒的に違う…)ゾッ

エマ(たった一人で……この街をこんな光景にしたの…?)キョロキョロ

アライズ星人ボス「俺はこれからこの街の人間を一人残らず殺す!!この街の人間がいなくなれば次の街だ!!」

アライズ星人ボス「俺は止まらない!!止められるなら止めてみろ!!」

アライズ星人ボス「虫ケラ共が!可能なら俺を止めてみせろ!!」

アライズ星人ボス「俺は一人でもおまえら全体相手に勝ッてみせる!!」

アライズ星人ボス「全人類が相手でも俺は勝ッてみせる!!」

エマ(………!)ゾッ

璃奈(私達の事、まるで…眼中にない…)ゾッ

869: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ ed72-396a) 2024/02/11(日) 19:02:10 ID:W4XbN6Js00
かすみ「なぁに…勝手な事…言ってんだぁーーーーーっ!!」

璃奈「!?」ハッ

エマ「かすみちゃん……!」キョロッ

かすみ「はぁっ…はぁっ…はぁっ……」ワナワナ

アライズ星人ボス「………」ギロッ

かすみ「あの気持ち悪い化け物達を倒されたからなんだ!?そっちこそこの街をこんなに滅茶苦茶にして……多くの人を…彼方先輩を……!」

ジャキッ

かすみ「私が絶対に……ぶッ倒す!!」ギュッ

ブンッ

872: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:01:58 ID:CAwJxjRQ00
アライズ星人ボス「フンッ」ダンッ

かすみ(上に跳んだ!?)サッ

アライズ星人ボス「…」ボッ

ブンッ

璃奈(何か投げて来た!あれは…火の玉?)

ドンッ!

エマ「あぁっ!」バッ

璃奈「爆発した!?」バッ

ジャキッ

かすみ「たぁぁぁぁっ!」ダッ

ブンッ

サッ

かすみ「はぁっ!」ビュンッ

サッ

873: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:02:40 ID:CAwJxjRQ00
ガッ

かすみ「あぅっ!」ドサッ

シュッ

かすみ(早い…もう一発来る…!?)

ガッ

エマ「はぁぁぁっ!」ダンッ

シュッ

エマ「!?」

ガッ

エマ「うぅぅっ!」ガクッ

874: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:05:12 ID:CAwJxjRQ00
シャアァァァーーッ

璃奈「ハァッハァッ、ハァアッ」チャッ

シャアァァァーーッ

璃奈「こんなのッ…動きが早すぎてロックオンできない…!」

ボッ

璃奈(また火の玉攻撃が来る!)

シュッ

ドンッ!

璃奈「うぁぁぁっ…!」ブォッ


かすみ(私が戦った翼の星人並みのスピード…)

エマ(私が戦った岩の星人並みのパワーと格闘…)

璃奈(私が戦ったロボットの星人並みの遠距離攻撃能力…)


かすみ・エマ・璃奈(こんなの……勝てるの…!?)ゾッ

875: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:12:25 ID:CAwJxjRQ00
かすみ「ハァッ…ハァッ…ハァッ…ハァッ……」


♪~


かすみ「!?」

♪~

かすみ(なんだろう…?こんな状況なのに……)

♪~

かすみ(今まで全然閃かなかった曲のメロディが、こんな時に頭の中でハッキリと……)

♪~

かすみ(そうだ!この曲を完成させるためにも、みんなに聞いてもらうためにも……ここで死んじゃダメなんだ!)

グググッ

かすみ「まだ……終われない!」ザッ

876: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:12:55 ID:CAwJxjRQ00
エマ「うううっ…」ムクッ

「あんたら何?警察とか…自衛隊じゃないよね」ザワザワ

エマ「私の……姿が見えてるの…!?アラームは……?」

「お、おお…」キョロッ

エマ「あ……!?」


かすみ「たぁぁぁぁっ!」ブォッ

ヒュンッ

かすみ(避けられた!?でももう一振り!)ブンッ

ブオッ

ドガッ

かすみ「うっ!?」ヨロッ

ガンッ

かすみ「あぅっ!」

ドサッ

877: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:13:39 ID:CAwJxjRQ00
璃奈「かすみちゃん……ああああああっ!」スチャッ

ギョーン ギョーン ギョーン

シャアァァァーーッ

アライズ星人ボス「…」ボッ

シュッ

璃奈(また火の玉が!)サッ

ドガァッ!

璃奈「うぁっ…!銃が……!」ガクッ

878: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:15:17 ID:CAwJxjRQ00
エマ「たあぁぁぁっ」ダッ

アライズ星人ボス「フンッ」ブオッ

シュッ

エマ「はっ!」バッ

サッ

エマ「たぁっ!」ババッ

サッ

アライズ星人ボス「……」バッ

サッ

アライズ星人ボス「……」ババッ

サッ

エマ(今だ!ここで蹴りを……!)ダッ

バシィンッ

エマ(当たった!)

アライズ星人ボス「!」ギッ

879: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:16:06 ID:CAwJxjRQ00
アライズ星人ボス「おのれ!」ブンッ

エマ(反撃のパンチが来る!ここしか無い!)バッ

ガシッ

エマ(よし!敵の腕を掴めた!)ググッ

アライズ星人ボス「!?」

エマ「はああああああっ!」グググッ

ベキッ

アライズ星人ボス「があッ!」ブンッ

サッ

エマ「たあぁぁぁぁっ!」ダン

「おおオァ!」

璃奈「エマさん!」

かすみ「エマ先輩!」

880: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:16:47 ID:CAwJxjRQ00
アライズ星人ボス「図に乗るな!」ボッ

エマ「!?」

ドガァッ!

エマ「ああああっ!」ブァッ

ドサッ

璃奈「エマさん!」

かすみ「エマ先輩!次は私が行きます!」ダッ

エマ「ううっ……かすみちゃん…」シュゥゥ

かすみ「たぁぁぁぁっ!」ダッダッダッ

シャアァァァーーッ

881: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:19:21 ID:CAwJxjRQ00
かすみ「うううっ……やっぱり動きが速すぎる…」キョロキョロ

シャアァァァーーッ

かすみ「一体どこから……?」キョロキョロ

ドガッ

かすみ「ああっ!」ブァッ

ドサッ

かすみ「ううっ……まだまだぁ!」ググッ


エマ(私にはわかる…かすみちゃんの見ているモノは、一つだけ……)

シャアァァァーーッ

かすみ「っ……!」キョロキョロ

エマ(私だけじゃなくて、璃奈ちゃんも…きっと…彼方ちゃんだって……!)チラッ

璃奈「………」コクッ

882: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:19:54 ID:CAwJxjRQ00
かすみ「たあぁぁぁっ!」ブンッ

ドグッ!

アライズ星人ボス「ぐはっ!?」ヨロッ

エマ「あたッたッ!?」

璃奈「かすみちゃん……!」

シュッ

アライズ星人ボス「きさまァッ」シュッ

かすみ「ああああああっ!」ブンッ

ガンッ

アライズ星人ボス「うぐっ!」ヨロッ

エマ「かすみちゃん…すごい……」

璃奈「エマさんがあたえたダメージが効いてきてるんだ」

エマ「私の……!?」

883: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:21:10 ID:CAwJxjRQ00
かすみ「うううっ……」ガラッ

キュウウウン

かすみ「!?」

ドロッ ドロッ

かすみ(スーツが…壊れちゃった……!?)


エマ「信じて!私達ならやれる!もう少しだよ!!」

璃奈「大丈夫…どんな時でも…一人じゃない。みんながいる!」

エマ「倒せるはず!」ダッ

璃奈「あと少し」ダッ

アライズ星人ボス「ぷッははははは!」

シュンッ

璃奈「ハァッ、ハァッ」

シャアァァァーーッ

884: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:22:12 ID:CAwJxjRQ00
璃奈「ハァッ、ハァッ」

シャアァァァーーッ

璃奈「たあぁぁぁっ!」ダッ

エマ「璃奈ちゃん!?」

ガシッ

アライズ星人ボス「ぐおっ!?」グッ

ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ

璃奈(足を掴めた!)グッ

エマ「璃奈ちゃん!」

璃奈(このまま足を折ればスピードを落とせるはず!)メキメキ

アライズ星人ボス「このっ…!」ボッ

ドガァァン!

璃奈「ああああっ!!」ブァッ

ドサッ

璃奈「ぐっ……ううううっ……」キュウウウン

ドロッ ドロッ

885: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:24:27 ID:CAwJxjRQ00
エマ「璃奈ちゃん…かすみちゃん…!」

アライズ星人ボス「………」ヨロッ

エマ(もうスーツが使えるのは私だけ…やるしかない!)ダッ

エマ「たぁぁぁっ!」ブンッ

ドガッ

アライズ星人ボス「ぐっ…おのれ!」ビュン

サッ

アライズ星人ボス「ハァッ!」ボオッ

サッ

アライズ星人ボス「ハッ!」ビュンッ

サッ

エマ(やっぱり敵のスピードが落ちてきてる…!)タッ

エマ「はぁぁぁっ!」ブンッ

ドゴッ

アライズ星人ボス「ぐはぁぁぁっ!」フラフラッ

886: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:26:04 ID:CAwJxjRQ00
エマ「たあああっ!」ダッ

アライズ星人ボス「どうだッ俺のスピードは遅いか?」ニヤッ

エマ「!?」タッタッ

ボオッ

エマ(しまった!火球の攻撃が……!)タッ

ドガァァン!

エマ「あああああっ!」ブアッ

ドサッ

キュウウウン

エマ「ううっ…スーツが……!」ゴロッ

ドロッ ドロッ

887: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:37:51 ID:CAwJxjRQ00
ガランッ

エマ「あ……Xショットガン……」チラッ

エマ(これで…撃たなきゃ……)

スッ

エマ「ううっ!熱っ…!」ジュッ

ザッ

かすみ「フゥッ、フゥッ、フゥッ、フゥッ」ジャキッ

アライズ星人ボス「………」ギロッ

かすみ(この夜が明けて朝目が覚めたら…新しい私に出会えるはず…)ズシッ

アライズ星人ボス「………」タタッ

かすみ(今日より明日の…自分の事をもっと…大好きになって……いたいんだ!!)キッ

アライズ星人ボス「………」タタタッ

エマ(撃たなきゃ……かすみちゃんが…!)フルフル

ガッ

888: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:39:36 ID:CAwJxjRQ00
アライズ星人ボス「がっ……!!」ゴフッ

かすみ「!?」ハッ

ブシャァッ

かすみ(敵の身体から剣の刃が出てる!?)キョロッ

璃奈「はぁっ…はぁっ…はぁっ……」

かすみ「りな子!まだ剣があったんだ!」

アライズ星人ボス「グゥゥゥッ……」ヨロッヨロッ

ボタボタッ

アライズ星人ボス「おのれ…雑魚が……」ボオッ

璃奈「!」ゾッ

エマ「やめてぇぇぇっ!」グッ

ギョーン ギョーン ギョーン

889: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:40:14 ID:CAwJxjRQ00
璃奈「ううっ……動けない…」ググッ

バァァァンッ!

アライズ星人ボス「なッ……!?」ブシャァァッ

ドサッ

ビチャビチャッ

エマ「はぁっ…はぁっ……あ…当たった…」フルフル

アライズ星人ボス「ガァァァァッ!!う…腕がッ……!」ヨロヨロッ

かすみ「今だ!たあぁぁぁっ!」チャッ

タッタッタッタッタッ

アライズ星人ボス「!!」

ズバァッ!

890: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:40:48 ID:CAwJxjRQ00
ブシャァァァーッ

ゴロッ ゴロッ

かすみ「ハァッ…ハァッ…ハァッ……」タタタッ

ドッ

アライズ星人ボス「…………」ドクドク

かすみ「ハァッ…ハァッ…フゥッ……」チラッ

ドクドク

エマ(う…動かない…よね…?もう…)

璃奈(首を落とした…これでもう終わった…はず……)

かすみ(終わッた……終わッた…)


ワアアアアアアアッ!

ウオオオオォォォッ!

891: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:41:32 ID:CAwJxjRQ00
「おおおおおおお」ワイワイ

かすみ「どーなッ……て…見えてるの…?私達…」キョロキョロ

璃奈「頭の爆弾はッ…」

エマ「作動しないみたいだね」

「助かッた…」ワイワイ

「生きのびた…」ワイワイ

「すげーよあんたらッ」

「本当にッよくやったよッ」

かすみ「あ…え…?どーしよ…」ポカン

ジジジジジジ

「わッなんッだッ!?」ザワザワ

「消えてくぞッ」ザワザワ

エマ「転送が始まッた…」ジジジ

「わァ」ザワザワ

ジジジジジジ

---
--

892: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:42:10 ID:CAwJxjRQ00

--
---

~黒い玉の部屋~

ジジジジジジ

かすみ「戻ってこれた……!」ジジジ

エマ「生き残れたね…」ジジジ

璃奈「私達…三人だけ…」ジジジ

一同「………」


ち~~~ん


ジキジキ

璃奈「!?」

かすみ「ほんとに……」

エマ「私だ……」

893: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:42:43 ID:CAwJxjRQ00

エマ

51てん

TOTAL105てん
100てんめにゅ~から
選んで下さい

894: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:43:19 ID:CAwJxjRQ00
璃奈「100点!?」

かすみ「ほんとに100点ですよぉ」

エマ「この……100点めにゅーッって……」スッ

ジキジキ

璃奈「あッ、画面が変わる」


100点めにゅ~

1 記憶をけされて解放される

2 より強力な武器を与えられる

3 好きな人間を生き返らせる


かすみ「自由になれるッて……もう…ここに来なくていいって…」

璃奈「どうするの…?」


エマ「3番。侑ちゃんを……高咲侑ちゃんを生き返らせて……」

895: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:44:20 ID:CAwJxjRQ00
かすみ「エ…エマ先輩!?」

ジジジジ

璃奈「あっ、玉から光の線が外に向かって……」

かすみ「えぇ!?大丈夫なの…?」

エマ「どこか外で再生された…のかも…」

ジジジ シュッ


エマ

5てん

TOTAL5てん
あと95てんでおわり


璃奈「生き返ったのかな…?」

かすみ「侑先輩…本当に……」

璃奈「自由にならなくて、よかったの?」

エマ「うん……。歩夢ちゃん……だけじゃない…私達…同好会のみんなには…侑ちゃんが必要だから…」

璃奈「エマさん……」

896: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/12(月) 22:45:14 ID:CAwJxjRQ00
かすかす

67てん

TOTAL136てん
100てんめにゅ~から
選んで下さい


かすみ「……!」

璃奈「かすみちゃんも…!」

かすみ「うっ…うううっ…」ポロポロ

エマ「かすみちゃん…?」

かすみ「ズルいですよぉ…エマ先輩…」ポロポロ

エマ「え…?」

かすみ「侑先輩の事…"私達"で絶対に再生しようと思ってたのにぃ…」ポロポロ

エマ「……!」

かすみ「ガンツ…」ゴシゴシ


かすみ「3番……」

900: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/13(火) 22:37:28 ID:GBkwCkLY00
璃奈「……!」

かすみ「彼方先輩を……再生して下さい…」

エマ「かすみちゃん…!」ウルッ

かすみ「決めてました…100点取ったら一番最初は絶対に彼方先輩を生き返らせるって……だって彼方先輩は…私のせいで……」ポロポロ

ジジジ

彼方「あッ」ジジジジ

璃奈「大丈夫…出てる…」

エマ「す…ごい…」ポロポロ

かすみ「ぅぐッ……」ポロポロ

ジジジジ

901: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/13(火) 22:38:54 ID:GBkwCkLY00
彼方「あれ?」ジジジ

かすみ「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!」ガバッ


彼方ちゃん

0てん

TOTAL0てん


彼方「彼方ちゃん……0点!?なんで~~?」

彼方「あの翼の星人は?そうだ!かすみちゃんは…?」

かすみ「う"う"う"う"う"……」ギュウッ

彼方「あっ…かすみちゃん……?」

かすみ「彼方先輩…ごめんなさい…ごめんなさい……」ポロポロ

エマ「もう…終わったよ…」ポロポロ

彼方「え!?」


かすかす

36てん

TOTAL36てん
あと64てんでおわり


彼方「かすみちゃん……前より点数下がってる…?」

902: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/13(火) 22:41:41 ID:GBkwCkLY00
エマ「かすみちゃんは自分の自由と引き替えにして…彼方ちゃんをこの世に呼び戻したんだよ」ポロポロ

彼方「え……?」

かすみ「ごめんなさい……私の…私のせいで……」ポロポロ

彼方「それじゃあ……侑ちゃんは……?」

エマ「侑ちゃんは…先に私の100点メニューで生き返らせて貰ったんだ…ここにはいないけど…」ポロポロ

彼方「そう…なの…?」

エマ「だから私も……また5点からやり直し」ポロポロ

彼方「っ………」ポロポロ

エマ「もう一回頑張ろう……私も…かすみちゃんも一緒だから…」トンッ

彼方「ありがとう…かすみちゃん……エマちゃんも…本当に…!」ギュウッ

かすみ「ううう…あ"あ"あ"あ"あ"!!」ポロポロ

エマ(信じてたよ…かすみちゃんならきっと100点を取るって…きっと彼方ちゃんを生き返らせてくれるって…!)ポロポロ

璃奈(本当に死んだ人間が生き返ッた…本当に…)ポロポロ

璃奈(この玉が何なのかは分からないけど、なんてありがたいんだろう…)チラッ

903: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/13(火) 22:42:14 ID:GBkwCkLY00
エマ「あと…璃奈ちゃんだけだね…」

かすみ「あ……」

ジキジキ


りなちゃん

42てん

TOTAL115てん
100てんめにゅ~から
選んで下さい


璃奈「……!」

彼方「すご…」

スッ


100点めにゅ~

1 記憶をけされて解放される

2 より強力な武器を与えられる

3 好きな人間を生き返らせる

904: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/13(火) 22:44:28 ID:GBkwCkLY00
エマ「璃奈ちゃん………1番……」

かすみ「これからも学校で…いつも通りに出会えるもんね」

彼方「おつかれさまだよ、璃奈ちゃん」

璃奈「みんな……」

キョロッ

璃奈「ガンツ………」

璃奈「3番………」

かすみ「え"!?違うッて1番なのに何やッてんの!?」

エマ「璃奈ちゃん…!?」

かすみ「ちょッ取り消し!!」ススッ

彼方「もう取り消しはきかないみたいだよ~」

かすみ「…なん…で…」

璃奈「私達は4人でQU4RTZだから…みんなを置いて私一人だけ自由になるなんて…できない…」

エマ「りなちゃん…!」

かすみ「りな子……」ウルッ

彼方「本当に…よかったの…?」

璃奈「うん………」コクッ

エマ「それで…誰を生き返らせるの?」

905: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/13(火) 22:45:10 ID:GBkwCkLY00
かすみ(誰かが生き返る…)

~~~

アイドル「あ…あの…!」

かすみ「な、何ですか!?」ドキッ

アイドル「私、最初あなた達の事無視して…スクールアイドルの事も悪く言っちゃったのに…それなのに…助けてくれてありがとう」



アイドル「ほッ本当に……」

かすみ「え?」キョロッ

アイドル「本当にすごいと思う」

かすみ「あ…え…?」キョトン

アイドル「かすみん……すごいと………思う…」



アイドル「みんなにどう言われても自分を貫いてたかすみんを見てたら、自信が湧いてきた」ニコッ

アイドル「私も、これからは自分らしく、自分がやりたいようにやっていこうと思う」



ダンッ! ダンッ! ダンッ! ダンッ!

アイドル「あ………」ゴフッ

かすみ「!!」ジジジジ

ズッ

かすみ「あ…あ……」ジジジジ

ドサッ

アイドル「………」ガクッ

ドクドク

かすみ「そんな……あああああああ!!!」ジジジジ

~~~

906: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/13(火) 22:47:49 ID:GBkwCkLY00
彼方(これまでのミッションで…死んじゃった人も…?)

~~~

レズ「私…あなたの事、もっと知りたい…!」

彼方「それじゃあ…部屋に戻ったらヒミツの練習場所を教えてあげよう」



彼方「可愛い妹の遥ちゃん!遥ちゃんの為なら彼方ちゃん、どんな目に遭っても絶対に生き残らなきゃって思うよ」

レズ「そう…」ホッ

彼方「なに~?今ホッとした~?」

レズ「なっ……!?べ…別に…///」アセアセ



彼方「帰ったら、次から一緒にミッションの練習に参加するんだよね~」チラッ

レズ「……」コクッ



ボッ

レズ「あ……れ…?」

カランッ

彼方「あ…あああっ……」

ドサッ

レズ「かッはッ…」プシャアァァ

彼方「………!」ポロポロ

レズ「か…彼方……あさ…か……か…り……ん………」ガクッ

彼方「あああああああっ!!」ポロポロ

~~~

907: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/13(火) 22:48:26 ID:GBkwCkLY00
エマ(誰か…一人…?)

~~~

エマ「あなた達も、着た方がいいよ。生きる確率があがるから」

老婆「あの…ここは…どこなんですか?」

エマ「着た後に教えます。着てください」



エマ「二人とも着てくれたんだ。ありがとう」

子供「うん…」

老婆「一体何が何やら…」



老婆「………」

子供「………」

エマ「守れなかった……二人とも……ううっ……」ポロポロ

~~~

908: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/13(火) 22:48:57 ID:GBkwCkLY00
璃奈「…………」

~~~

めがね「このスーツ着ないと死ぬとか言ってたよね」

璃奈「死ぬっ……ていうより……生きのびる確率が減る」

めがね「………んじゃ着るよ」

璃奈「あ、ありがとうございます」



めがね「コントローラーって、これ?」スッ

璃奈「うん」

めがね「僕はこの機械の使い方を調べるよ」サッ

璃奈「あっ…はい」



ズババババッ

ドッ ドッ

璃奈「!?あの人は……」

めがね「………」バチバチ

~~~

909: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/13(火) 22:49:43 ID:GBkwCkLY00
璃奈「………」


璃奈「決めたよ」

かすみ・彼方・エマ「!!」

璃奈「ガンツ、お願い――」

かすみ「りな子!?」


ジジジ

913: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/14(水) 22:58:19 ID:xe2/Exzw00
ジジジジ


栞子「一体…何が……?」

キョロッ

栞子「スクールアイドル同好会の皆さん…」

キョロッ

栞子「他の方々は見当たりませんが…」

エマ「あの…」

栞子「あ………」ハッ

璃奈「!?」


栞子

0てん

TOTAL0てん


栞子「もしかして、私は………死んでしまったのでしょうか…?」

エマ「うん…。栞子ちゃ……三船さんが死んでからもう結構経ってるよ………」

璃奈「学校ではずっと休学してる事になってる」

栞子「そうですか…」

914: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/14(水) 23:02:33 ID:xe2/Exzw00
栞子「誰かが…私の事を再生したのでしょうか…」

璃奈「私…」チラッ


りなちゃん

15てん

TOTAL15てん
あと85てんでおわり


栞子「一体なぜ…」

璃奈「同じ虹ヶ咲学園の生徒だから…。それと、前とは状況が変わってきてるから…」

エマ「星人も…私達も…街の人達に見えるようになってきてるんだ」

彼方「私達も…!?」

璃奈「これからどうなっていくのか、わからなくなってきてる。どんどん法則が変わっていってる」

エマ「私達の同好会のメンバーの子がミッションのターゲットとして狙われた事もあった」

璃奈「この中の…誰も…そのことについて説明できないから…」

かすみ「しお子……三船さんがいなくなった後に、学校に薫子先生っていう人が来たんだけどぉ~」

栞子「!!」

かすみ「いかにも何か知ってそうな感じなのに、何も教えてくれなんだよ~」ムスーッ

栞子「……そうでしたか」

璃奈「この部屋の事について、知ってる事があったらもっと教えて欲しい」

栞子「分かりました…。知っている範囲、答えられる範囲であれば……」

エマ「ありがとう!」

915: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/14(水) 23:04:08 ID:xe2/Exzw00
栞子「その前に、まず……私の事は呼びやすいように呼んでいただいて結構です」

かすみ・エマ「あ……」アハハ

栞子「それから、先程『再生された』と言いましたが…その言い方は正確ではないかもしれません」

彼方「え?」

かすみ「どういう事…?」

栞子「たぶん私の考えでは…本体…オリジナルは本当に死んでいます………」

かすみ「はァ?」

エマ「!?」

彼方「え?」

栞子「ここにいる人間は………ファックスから出て来た書類のようなものなのだと思います」

かすみ「は?何が?ファックス?」

栞子「この部屋に来たあなた達は、事故に遭う直前のあなた方のコピーで、今再生された私は、ミッションで死亡する直前の私のコピー…という事です。あくまで私の考えですが」

彼方「つまり今の彼方ちゃんも、さっきのミッションで死んじゃう前の彼方ちゃんのコピーって事……?」ボソッ

栞子「ガンツはいい加減なところがあるようで…前にこの部屋にいた方で、帰ったらオリジナルは亡くなっていなくて…といった事もあったそうです」

一同「………」

---
--

916: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/14(水) 23:05:40 ID:xe2/Exzw00

--
---

~外~

タッタッタッタッタッ

彼方「ハァッ…ハァッ……」タッタッタッ

タッタッタッタッタッ

彼方(栞子ちゃんの言うように…もし私が本当にコピーだったとしても…こうして生きて…また遥ちゃんのところへ帰って行ける…)タッタッタッ

彼方(本当にありがとう…かすみちゃん!エマちゃん、璃奈ちゃん……)ゴシゴシ

タッタッタッタッタッ

彼方「遥ちゃん!!」ダッ

---
--

917: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/14(水) 23:06:51 ID:xe2/Exzw00

--
---

~近江家~

遥「んっ………」

遥(そうだ…お姉ちゃんを待ってる内に眠くなって…結局寝ちゃったんだっけ……)ムニャ

グッ

遥(あれ…何かが身体に当たってる…?身体が動かない…)

パチッ

彼方「Zzz………」スヤァ

遥「あ……お姉ちゃん…?」

彼方「Zzz……遥ちゃ~ん……」スヤァ

遥「………ふふっお疲れ様、お姉ちゃん」ギュッ

---
--

918: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/14(水) 23:07:42 ID:xe2/Exzw00

--
---


「……………」



「……………………」



「ん?」


-翌朝-

~高咲家・侑の部屋~

侑「あ……………」パチッ

侑「あれ………?寝てた………?」ムクッ

チュンチュンチュン

侑「朝……?」

侑「あれ?スマホは…!?……無い…?」キョロキョロ

ドタドタ

侑「暗いし、窓開けよ」

ガラッ

919: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/14(水) 23:09:33 ID:xe2/Exzw00
~ベランダ~

侑「ん~~っ、いい天気!でもちょっと冷えるような……?」

ガラッ

歩夢「………」ソッ

侑「あっ、歩夢。おはよう」

歩夢「え……!?」ハッ

ガクンッ

歩夢「う…うそ……ほんとに……?」ワナワナ

侑「え?」

歩夢「……!………!」ポロポロ

侑「えぇっ!?ちょっ…いきなり崩れ落ちて、一体どうしたの歩夢!?」

---
--

920: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/14(水) 23:10:11 ID:xe2/Exzw00

--
---

~高咲家前~

侑「行ってきま~す」

バタンッ

歩夢「侑ちゃん!!」ガバッ

侑「わっ!?歩夢!」ヨロッ

歩夢「今までずっと何処に行ってたの…?すごく心配してたんだから……」ポロポロ

侑「歩夢……」

921: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/14(水) 23:16:06 ID:xe2/Exzw00
侑「知らない間にスマホに物凄い量の着信が来てて…びっくりしちゃった」アハハ

歩夢「その間の事は覚えてないの?」

侑「うん……。何でかは分からないけど…」

歩夢「急にいなくなっちゃって…本当に心配してたんだよ…」

侑「そうみたいだね…なんか心配かけちゃったみたいでごめん。みんなからも物凄い勢いで返事が来たよ…」アハハ

歩夢「侑ちゃん…」

侑「ところでさぁ、今朝のニュース見た!?アキバで宇宙人が出たっていう―」

歩夢「うん」

侑「もしかして私、宇宙人に攫われてたのかも……な~んてね!」アハハ

歩夢「もう…」ムーッ

ピコンッ♪

侑「あっ!メッセージ…かすみちゃんからだ!」スッ

歩夢「え……?」ポカン

侑「なになに……新曲ができたって!?」

歩夢(このタイミングでいきなり…!?)ポカン

歩夢「あの…侑ちゃん…でも、同好会は…」

侑「楽しみだなぁ~かすみちゃんの新曲!行こう、歩夢!」グイッ

歩夢「わっ…!?もう…侑ちゃんったらー」フフッ

タッタッタッタッ

---
--

926: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/17(土) 22:29:03 ID:tzSKbYhY00

--
---

-数日後-

~近江家~

遥「凄く伸びてるね~かすみんさんの新曲『無敵級*ビリーバー』の再生数!」

彼方「でしょ~、彼方ちゃんも嬉しいよ~」

遥「それにしても良かったね。侑さんが帰ってきて、同好会の活動もまた再開して」

彼方「うん。彼方ちゃんもまた頑張れるよ~」

テレビニュース『それでは、先日秋葉原で起こったテロ事件の続報です――』

彼方「……!」ビクッ

遥「最近はどこもこのニュースばかりだね。アキバで宇宙人が出たっていう……怖いね」

彼方「そうだね……」


彼方(あれから何日か経ったけど、ニュースはどこもミッションの話題で持ち切りだ)

彼方(みんなが言ってた通り、最後には星人だけじゃなくみんなの姿も見えてたみたい)

彼方(「SFみたいな黒い服を着た3人」っていう情報は出回ってるけど、今のところ正体はバレてないみたいだけど…)

彼方(ミッションの時は暗かったし、粉塵や汚れが酷くてハッキリした映像が残っていないみたいだね。その時は彼方ちゃんは死んじゃってたけど…)

927: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/17(土) 22:30:11 ID:tzSKbYhY00
彼方(ミッションの法則が変わっていってる…。栞子ちゃんが言ってた、こんな変化が起こった原因は――)


~~~

~黒い玉の部屋~

璃奈「教えて欲しい。ミッションの法則が変わってるのはどうして?」

栞子「法則の変化についての詳しい事は分かりませんが…一つだけ確かな事があります」

エマ「確かな事?」

栞子「ミッションはある一つの終局へと向かっています。今回の変化も、恐らくはその兆しなのだと思われます」

彼方「終局…?」

栞子「ガンツ………」

栞子「catastrophe」

一同「!?」

928: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/17(土) 22:32:28 ID:tzSKbYhY00
かすみ(かたす…とろふぃー……?)キョトン

エマ(カタストロフィ…。破滅…大惨事…終末って事だよね…?)ゾッ

彼方(そういえば、せつ菜ちゃんが読んでた小説の中で何回か「カタストロフィ」っていう言葉が出てたような…)

ジキジキジキ

璃奈(玉に数字が表示された)

チッチッチッチッ

エマ「数字が減って行ってる…?」

栞子「そう…これが私達人類に残された時間です」

かすみ「人類って……一体どういう事!?」

栞子「分かりません…このカウントが0になった時に、何かが起こるとしか…」

エマ「何か…?」

栞子「核戦争…ではないかと言われていますが…そこまでは私も分かりません」

かすみ「しお子にも分からない事だらけなんだね」

栞子「お力になれず…申し訳ありません」

璃奈「ううん、そんな事ない」

エマ「教えてくれてありがとう」

彼方「普通だったら信じられない話だけど、この部屋では何が起こるか分からないからねぇ…」

~~~


彼方(これからミッションがどう変わっていくのか…カタストロフィっていう日が本当に来るかは分からないけど……)

彼方(遥ちゃんを絶対に巻き込みたくはない……!)

---
--

929: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/17(土) 22:35:07 ID:tzSKbYhY00

--
---

-放課後-

~虹ヶ咲学園・スクールアイドル同好会部室~

全員「お疲れ様でしたー!」


コンコン

侑「ん?どうぞー」

栞子「失礼します」ガチャ

璃奈「あ」

栞子「天王寺さん、少しお時間よろしいでしょうか?」

璃奈「うん。行ってくるね」スッ

バタン

愛「あの子、最近よくりなりーを尋ねて来るよね」

しずく「前にも話しましたが、一年の三船栞子さんですね。しばらく休学していて、最近復学したみたいです」

愛「へぇ…いつの間にか仲良くなったんだね」

しずく「文化祭の実行委員で、文化祭に必要な照明器具に関する相談を受けてるみたいですよ」

愛「りなりーがそんなに頼られてるなんて…愛さんも何だか鼻が高いよー」アハハ

果林「璃奈ちゃんが何かを作るのが得意な事は、別の学科の一年生にも知られているのね」

かすみ・彼方・エマ「………」

930: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/17(土) 22:36:22 ID:tzSKbYhY00
せつ菜「アキバの宇宙人事件、最近は『黒い玉の部屋』との関連性も報道されはじめましたね」

歩夢「『黒い玉の部屋』って…確か前にせつ菜ちゃんが読んでたっていうネット小説だよね?」

せつ菜「はい。最近はしばらく更新されていませんが、読者の界隈は今回のアキバの事件で大盛り上がりです!更新の停止はこの事件の為の布石だったんじゃないかとか、これからは現実の世界に舞台を移したんじゃないかとか…」

侑「確かその作品にも宇宙人が出てきてたよね?もしかして私、行方不明になってる間に宇宙人に攫われてたのかなーって…」アハハ

歩夢「もう、侑ちゃん…」ムスッ

せつ菜「記憶が無いっていう事は…ひょっとしたら星人と戦った黒いスーツ側かもしれませんね!星人を倒した後に100点を取って、記憶を消されて解放された…とか!」

歩夢「記憶を消されて……?」

侑「そう…なのかなぁ?」ゾクソク

歩夢「でも…あの事件はコスプレした人達が過激なパフォーマンスを行ったんじゃないかって言われてるよね」

せつ菜「そうですね。過度なコスプレ騒ぎ…という見方が主流になりつつありますね」

侑「なぁんだ、そうなんだ」ハァ


かすみ・エマ・彼方「………」ヨロッ

ガラッ

果林「?」

バタンッ

931: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/17(土) 22:37:09 ID:tzSKbYhY00
~部室前~

かすみ「あ"~~~っ、せつ菜先輩の話を聞いていると落ち着きません~っ!」ムキーッ

彼方「分かる~」ハァ

かすみ「だいたい侑先輩がいなかった時は『黒い玉の部屋』について批判的な事も言ってたはずなのに…」ブツブツ

エマ「きっと侑ちゃんが戻って来て、せつ菜ちゃんも安心いつも通りに戻ったんだよ」

かすみ「う~~っ、でも"当事者"の私達にとっては気が気じゃないですぅ~」

彼方「いつも通り…かぁ…。でもミッションはどんどん変わって行ってるんだよねぇ。カタストロフィっていう日が来るって話もあるし…」

かすみ・エマ「………」

932: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/17(土) 22:38:39 ID:tzSKbYhY00
エマ「そうだ、同好会以外の人にも聞いたけど、あれから誰も薫子先生の事、誰も見てないって」

彼方「薫子先生?」

かすみ「前のミッションの時にいたんですよぉ」

エマ「薫子先生が来たのは彼方ちゃんが…死んじゃった後すぐだった…」

彼方「そうだったんだ…」

かすみ「あの先生、私達の事、見えてたんですよ!ミッションの事なんかも明らかに知ってそうな感じだったし」

彼方「うーん、他の人にも姿が見えてたみたいだから、みんなの姿が見えてたのは別に不思議な事じゃないんじゃないの~?」

エマ「ううん、それが…私達が薫子先生と喋った後の星人との戦いの最中は、周りの人は誰も私の声は聞こえてなかったし、姿も見えてなかった」

彼方「へぇ…そうなんだ」

かすみ「学校で遭ったら、色々聞き出そうと思ってたのに…」ムーッ

---

933: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/17(土) 22:42:34 ID:tzSKbYhY00
---

~虹ヶ咲学園・作業室~

栞子「では、今日もよろしくお願いします」

璃奈「うん」

栞子「必要な物があれば何でも言ってください。資金は惜しみません」

璃奈「大丈夫。前に貰ったお金もあるし」


~~~

-数日前-

璃奈「作って欲しいものがあるの?」

栞子「ええ。護身や…いずれミッションで役立つ物です」

璃奈「何を作るの?」

栞子「私がいない間、あなた達は吸血鬼と呼ばれる相手と戦った事はありますか?」

璃奈「うん。ミッションのターゲットには出てきた事はないけど、ミッション中に乱入してきたり下校中に襲われた事はあった」

栞子「そうですか…。作っていただきたいものは、その吸血鬼の対策になる物です」

934: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/17(土) 22:48:23 ID:tzSKbYhY00
璃奈「吸血鬼対策…?作るのは、武器か何か?」

栞子「照明器具です。太陽光に近い光を出せて、かつ携帯できる形でお願いします」

璃奈「太陽光…?」

栞子「詳細は次に部屋に転送された時にでも話します。情報の漏洩を避ける為に、作業はなるべくこの作業室内で行っていただきます」

璃奈「分かった」コクッ

~~~


璃奈「栞子ちゃん」カチャカチャ

栞子「何でしょう?」

璃奈「私達、ちょっとずつでも…繋がれて行けるかな?」カチャカチャ

栞子「さぁ…どうでしょう…」フイッ

璃奈「……?」

---
--






--
---

-夜-

~電車内~

ガタンゴトン ガタンゴトン

栞子「………」

ガタンゴトン ガタンゴトン

ガラッ

薫子「おッ」

栞子「あ………」チラッ

939: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/18(日) 22:00:35 ID:4e/SO1ss00
トン

薫子「久しぶりね、栞子」

栞子「ええ…」コクッ

薫子「あんたが帰って来たっていう連絡が来た時には本当にびっくりしたよ。こうやって実際に会うまで信じられなかった」

薫子「余程いいチームメイトに恵まれたんだね…」

栞子「ええ。本当に…」

栞子「私がいない間、教育実習生として学校に来て…皆さんの事を守っていただいていたようで…ありがとうございます」ペコッ

薫子「まあ、私が出る必要があったのは1回だけだったけどね」アハハ

940: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/18(日) 22:01:17 ID:4e/SO1ss00
ガタンゴトン ガタンゴトン

薫子「日本人の優秀さを、トップである事を見せたい…か……」ボソッ

栞子「……」

薫子「どう…?今のチームは……カタストロフィまで生き残れると思う?」

栞子「分かりません…が…全員で一緒に生き残りたいとは思います」

薫子「そう…」フフッ

栞子「ただ、もう…カタストロフィまで時間がありません」

栞子「時間がない……!」ギュッ

薫子「栞子…」

ガタンゴトン ガタンゴトン

941: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/18(日) 22:02:32 ID:4e/SO1ss00
ガタンゴトン ガタンゴトン

栞子「ところで……」

薫子「ん?」

栞子「この話をする為だけにわざわざ私を訪ねて来た訳ではないでしょう?」

薫子「さすが栞子、鋭いね」

薫子「それじゃあ率直に言うけど…あんた、命狙われてるよ」

栞子「それは…急ですね…」

薫子「あんたが帰って来たのを嗅ぎつけた連中がいたみたい」

栞子「吸血鬼…ですか」

薫子「そう。あの子達が虹ヶ咲の生徒っていう情報は既に連中には割れてたけど、前のミッションで生き残ったかどうかは半信半疑だったから偵察に行ってたみたいだね。そこでたまたまあんたを見かけたってところだろうね」

栞子「そうでしたか。それにしても行動が早いですね」

薫子「じっくり準備するよりは即行動っていう考えの連中が動いたみたい。駅の近くで待ち構えてるみたいだけど、どうする?他の駅から帰る?」

栞子「わざわざ私を訪ねに来て下さったという事は…どうあれ戦うつもりなのでしょう?親切は受け取らせていただきます」

薫子「…そう」フフッ

---
--

942: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/18(日) 22:05:45 ID:4e/SO1ss00

--
---

~駅周辺~

吸血鬼達「………」

「何だろう?あの人達…」ヒソヒソ

「黒ずくめを人達は沢山いる…近づかないでおこう」ササッ


スタスタ

吸血鬼達「……!」

薫子「結構数が多いねー。幹部もいるみたいだし、本格的だねぇ」

栞子「ところで、ガンツの小型端末は?」ヒソヒソ

薫子「普段は厳重に保管してあるからだいじょーぶ」

吸血鬼幹部B「来たか…」

吸血鬼幹部C「間違いない、栞子だ。本当に戻って来てたのか」

吸血鬼幹部D「隣にいるのは…薫子か?先回りされたか…?」

943: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/18(日) 22:06:46 ID:4e/SO1ss00
薫子「あんたの方こそ、スーツは着てるの?」

栞子「はい。着ています」

薫子「今は誰も見てないから…ステルス使っても大丈夫だよ」キョロキョロ

栞子「分かりました。では、お気をつけて」カチッ

スッ

吸血鬼「消えたッ!?」

吸血鬼「ばかッサングラスしろッ」

タッタッタッ

吸血鬼「あっちへ向かったぞ!」サッ

吸血鬼「追え!」

吸血鬼「撃て!逃がすな!」チャッ

薫子「………」スッ

ズバッ

吸血鬼「がぁっ!?」ゴフッ

ドサッ

吸血鬼達「!?」

薫子「やらせないよ」ザッ

吸血鬼幹部B「薫子……!」

吸血鬼幹部C「こいつからやっちまえ!」

吸血鬼幹部D「ハチの巣にしてやれ!」チャッ

タタタタタタタタタタァーンッ

944: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/18(日) 22:07:19 ID:4e/SO1ss00
薫子「………」ダッ

ギュンッ

吸血鬼「!?」ダダダダダッ

ズバッ

吸血鬼「う"あァッ」ブシャァッ

吸血鬼「ちッくしょうッ」グラッ

薫子「………」スッ

ズバズバッ ザシュッ

ブシャァァーッ

吸血鬼「くッそォッ」ヨロッ

薫子「………」ブンッ

ズバァッ

ドサドサドサッ

945: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/18(日) 22:12:22 ID:4e/SO1ss00
吸血鬼「ぐはっ……!」ヨロッ

ドサドサッ

薫子「さぁて、後はあんた達だけだね」ザッ

吸血鬼幹部B「こいつ…ヤッてくれる…」

吸血鬼幹部C「だが、そう何でも上手く行くとは思わない事だな」

吸血鬼幹部D「一歩…詰めが甘かったな」スッ

薫子「?」

プルルルル

ガチャッ

吸血鬼幹部D「おう、俺だ。そっちはどうだ?」

薫子「へぇ、あっちの方にも追手がいたんだ」

吸血鬼幹部B「そういう事だ」

吸血鬼幹部C「助けに行きたくても行けずに、悔しいだろ?」ククク

吸血鬼幹部D「人質だ。生かさず殺さず痛めつけてやれ」ピッ

プツッ

薫子「幹部の癖に、コソコソとせこい事してるのね」

吸血鬼幹部B「おっと、うかつに動いたら栞子はどうなるか……」ザッ

吸血鬼幹部C「もうすぐにあっちの悲鳴をお前に聞かせてやるが、お前の悲鳴もあっちに聞かせる事になるなぁ…」ククク

薫子「………」

---

946: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/18(日) 22:13:16 ID:4e/SO1ss00
---

栞子「………」スタスタ

ザッ

吸血鬼「はい、俺一人です。でもなんとかなります」

吸血鬼「仕留めます!…え?はい…わかりました………」

プツッ

吸血鬼「さぁてと、軽くやってしまうか」ザッザッ

栞子「やはり、追手がいましたか…」ピタッ

吸血鬼「気付いてたか…」

栞子「………」チラッ

吸血鬼「だか小娘一人に負ける俺じゃねぇぜ!」

ダッ

栞子(ここで一度、試しに使いましょう)スッ

吸血鬼「!?」タッタッタッ

栞子「…」カチッ

ピカッ

947: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/18(日) 22:14:34 ID:4e/SO1ss00
吸血鬼「………」チリチリ

ボオォォォッ

ガラガラガラッ

ファサッ

栞子(照明の光を当てたら、一瞬で全身が粉々になった…!)

栞子(薬で対策をしていない吸血鬼に対して、太陽光は思いのほか効果があるものなのですね)

プルルルルル

栞子「!」スッ

ピッ

栞子「もしもし」

薫子『ああ、栞子?そっちに追手が行ったみたいなんだけど、助けに行こうか?』

栞子「いえ結構です。もう追手は退けましたから」

薫子『へぇ……』

---

948: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 0bb4-cf9d) 2024/02/18(日) 22:16:10 ID:4e/SO1ss00
---

栞子『ところで、そちらの様子はどうですか?』

薫子「ああ……」チラッ

吸血鬼幹部B「………」ドクドク

吸血鬼幹部C「………」ドクドク

吸血鬼幹部D「………」ドクドク

薫子「こっちももう全て片付いたよ」

栞子『そうでしたか…早かったですね』

薫子「それじゃあ、気を付けて帰りなさいね」

ピッ

薫子「さぁて、どう後処理しよっかなぁ…」フゥッ

---



---

栞子(今作っている装置は、現状の物で成功だと天王寺さんには報告しておきましょう)

栞子(後は…この吸血鬼の処理をしておかなくては。光を使用した事が知られてしまっては対策されてしまう恐れがありますから)チラッ

---
--

951: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/20(火) 00:12:01 ID:A3Yy.Rks00

--
---

-数日後-

~虹ヶ咲学園・作業室~

ゾクゾクッ

璃奈「あ……」ゾクゾクッ

栞子「今夜、ミッションがあるようですね」ゾクゾクッ

璃奈「照明は5人分できてるよ」

栞子「では私達、経験者の5人で運用しましょう。詳細は部屋に着いてから説明します。今回のミッションで吸血鬼がターゲットになるかは分かりませんが…」

璃奈「分かった」コクッ

---
--

952: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/20(火) 00:12:45 ID:A3Yy.Rks00

--
---

-夜-

~近江家~

彼方「今日は遥ちゃんは練習で遅くなるんだっけ…」

彼方(そろそろ転送が始まる…彼方ちゃんも外に出ておこうっと)ガチャ

バタンッ

彼方(前のミッションでは彼方ちゃん、死んじゃったみたいだけど、みんなのおかげで生き返る事ができた…)

彼方「今度は生き延びて、絶対に帰るからね。遥ちゃん…」カチャッ

タッタッタッ

---
--





--
---

~黒い玉の部屋~

栞子「皆さん、集まりましたね」

かすみ「しお子が待ち構えてるこの感じ、何か久しぶりですねぇ」ニシシ

璃奈「栞子ちゃん、あれを…」

栞子「はい、分かっています」ゴソッ

かすみ・彼方・エマ「?」

953: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/20(火) 00:14:49 ID:A3Yy.Rks00
栞子「天王寺さんに作っていただいているものがありまして…」ゴソゴソ

エマ「そういえば、最近練習後によく作業室に行ってるよね」

璃奈「うん。栞子ちゃんに頼まれた事があったから」

かすみ「表向きには文化祭の照明器具についての相談って事になってるみたいだけど…」

彼方「彼方ちゃん達にも詳しく教えてくれればいいのに~」

璃奈「私も詳しい事はよく分からない。栞子ちゃんが情報が漏れちゃいけないって言ってたから」

彼方「そうだったんだ…」

栞子「これです」スッ

ピカッ

かすみ「うおっまぶしっ」サッ

彼方「ちょいと眩しすぎるぜ……」

エマ「これって…ライト?」

954: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/20(火) 23:54:54 ID:A3Yy.Rks00
栞子「ええ。吸血鬼の対策の為に、天王寺さんに作っていただきました」

かすみ「吸血鬼の…?」

彼方「本当に照明器具を作ってたんだねぇ…」

璃奈「ただのライトじゃなくて、太陽光に近い光を出すようになってる」

エマ「太陽光…?」

栞子「太陽光は吸血鬼に対して致命傷を与えられます」

彼方「そうなんだ…」

かすみ「あれ?でもかすみん達、前にまだ明るい時に吸血鬼に襲われた事があったよ?」

栞子「それは、昼間は皮膚を強くする薬で対策しているからです。夜には対策している吸血鬼はまずいないと思われます」

かすみ「へぇ…」

栞子「実は先日、一度襲撃を受けた事がありまして…その時に一度使ったのですが、光を当てた途端、吸血鬼の全身が砕け散りました」

彼方「そんなに簡単に倒せちゃうんだ…凄いねぇ」

栞子「今は5個完成しているので、一人で1個ずつ使いましょう」スッ

955: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/20(火) 23:56:52 ID:A3Yy.Rks00
エマ「あの…栞子ちゃん」

栞子「何でしょう?」

エマ「栞子ちゃんは、何でそんなに吸血鬼について詳しく知ってるの?」

璃奈「私も気になってた…」

栞子「それは………私が初めてこの部屋に来た時、私は吸血鬼に殺害されてからこの部屋に転送されたからです」

一同「!?」

栞子「それから吸血鬼の事を調べて弱点等も知りました。この装置の事を秘密にしていたのは、吸血鬼に情報が漏れて対策されてしまうのを防ぐためでした」

エマ「そうだったんだ……」

栞子「私が一度これを使った事を、吸血鬼には知られていないといいですが…」

956: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/20(火) 23:57:35 ID:A3Yy.Rks00
ヤンキーA「あ?」

ヤンキーB「何だ?ここ」

ヤンキーC「ここッて…天国…なのか?」

栞子「いいえ、違います。私達は――」

かすみ「あー、またしお子の長~い説明が始まったよー」

彼方「初めての時はいきなり話をされても、意味が分からないし全然信じられないよねぇ」

璃奈「私達もそうだった…」

かすみ「それにしても、今回新しく来た人達もちょっとガラの悪そうな人達ですねぇ……」



あーたーらしーい
あーさがきた
きーぼーうの

957: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 5061-7512) 2024/02/20(火) 23:58:24 ID:A3Yy.Rks00
てめえ達の命は、
無くなりました。

新しい命を
どう使おうと
私の勝手です。

という理屈なわけだす。



酒呑童子

特徴
 つよい
 わるい
 しつこい
好きなもの
 お茶


エマ「今回の敵は、強そうだね…」

栞子「今回は、この装置は必要なさそうですね…」

かすみ「でも、今まで吸血鬼はミッションの途中に出てきた事もあったよ?」

栞子「そうですね…念のために私が1個持っておきましょう」スッ

962: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-7bb0) 2024/02/24(土) 21:39:16 ID:QYb6YwsQ00
栞子「先程説明した通り、このスーツを着てください。時間がありません」スッ

ヤンキーA「何言ッてんのコイツ……」

ヤンキーB「わけわかんねーよ」

彼方「栞子ちゃんは苦戦してるみたいだねぇ…」


栞子「あの、一つお聞きしますが…」

ヤンキーC「ああ?」

栞子「あなた達がこの部屋に転送される直前、一人の女性が現れませんでしたか?」

ヤンキー達「ッ……!」ギクッ

963: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-7bb0) 2024/02/24(土) 21:39:58 ID:QYb6YwsQ00
ヤンキーA「てめえ!馬鹿にしてんのか!?」バッ

ヤンキーB「それともさっきの女の仲間なのか!?」バッ

かすみ「!?」ビクッ

ヤンキーC「てめぇが俺達をこんなところに連れて来たのか?おい!」ガシッ

栞子「……」

グイッ

ヤンキーC「なっ…!?」ググッ

栞子「……」ブンッ

ヤンキーC「うぁあっ!?」

ドサッ

ヤンキーC「グッ……馬鹿な…」ゴロッ

栞子「このスーツの力です…」

964: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-7bb0) 2024/02/24(土) 21:40:41 ID:QYb6YwsQ00
栞子「スーツを着れば、あなた達もこれ位の力を得る事ができます」

ヤンキー達「………」ポカン

かすみ「やっぱり実演して力で分からせるのが一番…前にエマ先輩もやってましたよねぇ」チラッ

エマ「た…確かにそうだったけど…」アハハ

璃奈「でも、もし…スーツを着てもらえたとしても、前の侑さんの時みたいにあの人達と戦う事になっちゃったら…」ボソッ

かすみ「っ……!」ビクッ

彼方「それでも5対3だから、大丈夫だとは思うけど…」

栞子「一度ミッションが始まって星人が現れれば、喧嘩どころではなくなるでしょう」


ジジジ

かすみ「あ……」ジジジジ

エマ「転送が始まった!」ジジジジ

ジジジ

---
--

965: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-7bb0) 2024/02/24(土) 21:41:19 ID:QYb6YwsQ00

--
---

~外~

ジジジジジジ

璃奈「ここは……?」キョロキョロ

ワイワイ

彼方「街のど真ん中…みたいだねぇ。人も結構いるよ」

栞子「スーツを着てください」

ヤンキーA「そんなん着れッかよ」

ヤンキーB「恥ずいッつの」

栞子「では、ここに置いておきます」コトッ

ヤンキーC「んだよ……」

かすみ「ここ、どこなんでしょう…?」キョロキョロ

エマ「はやく星人を探さなきゃ…」キョロキョロ

966: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-7bb0) 2024/02/24(土) 21:44:01 ID:QYb6YwsQ00
「何だ?こいつら。笑える~」ザワザワ

「コスプレ?」ザワザワ

「あはははははは」ザワザワ

彼方「見えてるの…?」

璃奈「見えてたのは前回のミッションの後半からだった」

エマ「戻ッてないの……?」」

かすみ「これからずッと…人の目にさらされてやんなきゃなんないんですかぁ!?」

「何してんだ、あんた達。イベント?」ザワザワ

「あれじゃね?前に東京で現れたっていう黒いスーツのコスプレ集団!」ザワザワ

栞子(「東京で」………!?)ハッ

ダッ

エマ「あ…!?」

かすみ「あっ、しお子…どこへ…?」

ピタッ

栞子「………」キョロキョロ

エマ「ちょっ…ちょっと、栞子ちゃん!?」タッタッタッ

彼方「一体どうしたの~?」タッタッタッ

967: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-7bb0) 2024/02/24(土) 21:44:45 ID:QYb6YwsQ00
栞子「なんと言う事でしょう……」

かすみ・彼方・エマ・璃奈「?」

栞子「ここは…東京ではありません…」

エマ「え?」

栞子「おそらく、ここは……静岡県です」

かすみ「静岡!?」

彼方「なんで~?」

璃奈「今まで東京から出たミッションはなかったのに…」

栞子「私も…東京以外の場所に転送されたのは初めてです」

彼方「なんかあるねぇ…また…こりゃ…」

スッ

エマ「星人の数が多いよ……」ジッ

かすみ「こんな街中で星人が暴れたら大変ですよぉ!」

璃奈「急がなきゃ!」ダッ

タッタッタッ

968: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-7bb0) 2024/02/24(土) 21:45:21 ID:QYb6YwsQ00
~静岡県・市街地~

タッタッタッ

璃奈「もうすぐッ近いッ」タッタッタッ

一同「!?」タッ

栞子「どうしました?」

ザッザッ

かすみ「あ…あれって……」スッ

彼方「え……!?」

ザッザッザッ

エマ「あそこにいる人達…黒い服…」

璃奈「もしかして、スーツ……!?」

ザッザッザッ

スーツ姿の男「なんだ?おまえらは」ザッ

972: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-4a79) 2024/02/26(月) 19:28:05 ID:1t.PUdGE00
エマ「あ……………!?」

スーツ姿の男「なんだよ、こいつら」

スーツ姿の男「なんでスーツ着てるんだよ」

エマ「どーなッて…るの?」ポカン

彼方「なにこれ~」

璃奈「何?」

スーツ姿の男「どーなってんだよ、これ?」

スーツ姿の男「はァ?」


かすみ「この人達…もしかして、星人だったり…?」ボソッ

彼方「そっか!?」

エマ「星人?」

璃奈「星人!?」


スーツ姿の男「ざッけんな!」

スーツ姿の男「星人はおまえらだろーが!?」

スーツ姿の男「こいつらが星人だ!」チャッ

973: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-4a79) 2024/02/26(月) 19:28:45 ID:1t.PUdGE00
かすみ「星人!?」

スーツ姿の男「撃ッていいのか!?」ジリッ

彼方「どうしよう!?」

スーツ姿の男「撃て!撃ッてもいいだろ」ジリッ

エマ「ちょッと待ッて!」

スーツ姿の男「撃つぞ!」ジリッ

栞子「ま…待ってください!」

璃奈「でも、あっちの人達はみんなこっちに銃を向けてるよ」

974: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-4a79) 2024/02/26(月) 19:29:28 ID:1t.PUdGE00
スーツ姿の男「ちょっと待て!ちょっと待てよ」スッ

一同「!?」

スーツ姿の男「スクールアイドル!」

かすみ・彼方・エマ・璃奈「!」

スーツ姿の男「ああ?」

スーツ姿の男「スクールアイドル!確か…虹ヶ咲学園の」

スーツ姿の男「スクールアイドル?本当か…?」

スーツ姿の男「スクールアイドルマニアのこいつが言うなら間違いないんだろう」

かすみ「気付いてくれましたか~。さっすがかすみん、有名人ですよねぇ~」エッヘン

スーツ姿の男「虹ヶ咲、めッちゃ注目してるんだけど」

彼方「あはは…ありがとうございます…」ポカン

スーツ姿の男「本物だァ~~。中須かすみ、近江彼方、天王寺璃奈…」キョロキョロ

璃奈「一応誤解は解けたのかな…」

スーツ姿の男「すッげー、あとエマ・ヴェルデ。うッわ、めッちゃ巨乳!めッちゃ巨乳!!」

エマ「あははは……」ポカン

975: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-4a79) 2024/02/26(月) 19:30:13 ID:1t.PUdGE00
栞子「そちらは…静岡チームの方達ですか?」

スーツ姿の男「ああ」

かすみ「静岡チーム?」

エマ「私達以外にもいたんだ…」

彼方「せつ菜ちゃんが読んでた小説を見た時からうすうす予想はしてたけど…」

スーツ姿の男「そっちは虹ヶ咲って事は…東京から来たのか?」

栞子「はい」

スーツ姿の男「そっちの嬢ちゃんは?スクールアイドルじゃないな」

栞子「私は三船栞子と申します。スクールアイドルの皆さんとは同じ学校ですが、スクールアイドルではありません」

かすみ(しお子、こんな時でもちゃんと自己紹介するんだ…)ポカン

976: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-4a79) 2024/02/26(月) 19:30:58 ID:1t.PUdGE00
スーツ姿の男「おまえらがなんでここにいるかは知らんが、ここは俺達のテリトリーだ」

スーツ姿の男「獲物には手出すなよ!」

エマ「!?」

かすみ「お休みですかぁ、かすみん達……」

彼方「そんなぁ~」

璃奈「ミッションで呼ばれて来てるのに…」


ドドドドドドド

一同「!?」

ドドドドドドド

星人達「ぎゃははははは」ダッダッダッ

ドドドドドドド

「わァァアあ"!」ザワザワ

「きゃあ"!」ザワザワ

「ぎゃあぁ!」ザワザワ

ドドドドドドド

977: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-4a79) 2024/02/26(月) 19:31:52 ID:1t.PUdGE00
星人達「ひゃははははは」ダッダッダッ

ドドドドドドド

エマ「街の人達が襲われてるッ!」

璃奈「星人…あんなにいっぱい……」

彼方「星人って言うより…妖怪って感じの見た目だねぇ」

かすみ「静岡チームの皆さん、なにやッてるんですかぁ!?」

スーツ姿の男達「よっしゃ、行くかぁ」

ザッザッ

かすみ「ちょっと!そっちは逆方向ですよぉ!」

978: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-4a79) 2024/02/26(月) 19:32:52 ID:1t.PUdGE00
スーツ姿の男「あんだけの数で群れてる奴は、どれも大したことないだろ」

スーツ姿の男「俺らは大物を狙いに行くんだよ」

エマ「早く行って!人がッ!人が襲われてるッ!ホラッ!」

スーツ姿の男「ああ?そういうのは"アイツら"がやるだろ」

かすみ「見てられませんよッ」ダッ

ガシッ

かすみ「!?」

スーツ姿の男「おまえらは黙って先輩の活躍でも見てればいい」

かすみ「先輩……?」

スーツ姿の男「手ェ出すなよ」ズイッ

ザッザッ

982: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-4a79) 2024/02/27(火) 22:42:51 ID:I4TFKGGI00
璃奈「行っちゃった…」

星人達「ひゃははははは」

彼方「大通りがもう星人で埋めつくされてるよ~」

かすみ「見てられませんよ!」

栞子「私達で止めなくては!」


ギュオォォォォ

エマ「な…何の音…?」キョロキョロ

983: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-4a79) 2024/02/27(火) 22:46:13 ID:I4TFKGGI00
璃奈「何か来る…!」

ギュオォォォーーー

かすみ「何あれ!?」

彼方「バイク…!?」

ブオォォォーーーン

「行くよ!全速前進ーーーー」

エマ「運転してるのは…スーツを着た女の人…?」

「オッケー!ロッークオーン!」スチャッ

ギョーン ギョーン ギョーン

ギュオォォォーーー

璃奈「あのバイクの後ろに乗ってる金髪の女の人、あんな所でXショットガンを――」

バァン! バァン! バァン!

ドサドサドサッ

一同「!!」

かすみ「凄い!星人だけを正確に撃ち抜いてる!」

ギュオォォォーーー

ダダダダダダダン!

エマ「バイクの方も、前にいる星人を吹っ飛ばしていってる…」ポカン

984: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-4a79) 2024/02/27(火) 22:47:04 ID:I4TFKGGI00
ゴオォォォォ

彼方「空からも何か聞こえるよ~」キョロッ

ゴオォォォーーー

かすみ「さっきのバイク!?空にも!?」キョロッ


ゴオォォォーーー

「クックックッ、天からの裁きを受けるがいい!」

「安全運転でお願いずら」チャッ

ギョーン ギョーン

エマ「あっちにも運転してる人と後ろに乗ってる人…二人ともスーツを着た女の人…」

ゴオォォォーーー

バァン! バァン!

璃奈「空からも攻撃してる…」ポカン

エマ「何だろう?あの乗り物」

985: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-4a79) 2024/02/27(火) 22:55:14 ID:I4TFKGGI00
ドドドドドドド

星人達「ひゃははははは」ダッダッダッ

「ぎゃあァァアアァ」ザワザワ

「きゃーーッ」ザワザワ

「きゃァアアアア」ザワザワ

かすみ「あっちの路地にも襲われてる人達が!」

璃奈「星人の数も多い…!」

ギュオォォォーーー

かすみ(また別のバイクが走って来た!?)キョロッ

ギュオォォォーーー

ズババババッ

彼方「あっちのバイクに乗ってる女の人、剣を振りながら運転してるよぉ!?」

キキーッ

「お姉ちゃん、あの路地にいる人達は私が助けるよ!」バッ

エマ「お姉ちゃん……!?」

彼方「姉妹でミッションに参加してるの…?」

栞子「………!」

ギョーン ギョーン

バァンッ!

986: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-4a79) 2024/02/27(火) 22:56:31 ID:I4TFKGGI00
スタッ

「かかって来なさい!全員まとめて相手をして差し上げますわ!」ザッ

星人達「ひゃはぁぁぁ~~~っ!」ダッダッダッ

ズバズバズバズバズバッ

一同「!!」

ブシャァァッ

ドサドサドサッ


彼方「あの人…凄い剣捌き……」ポカン

かすみ「あれだけの数の敵を斬り倒すなんて…」ポカン

987: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-4a79) 2024/02/27(火) 22:57:28 ID:I4TFKGGI00
スーツ姿の男「うわぁぁーーーっ!」タッタッタッ

エマ「何だろう?今度はあっちの方が騒がし――」キョロッ

ドサドサッ

かすみ「ひぃっ!?」ビクッ

彼方「さっきの静岡チームの男の人達…バラバラに斬られてる…?」ゾッ


鎌イタチ「キッキッキッ」ザッザッ

スーツ姿の男「やべーのが来たぞ!」タッタッタッ

スーツ姿の男「スーツ全く意味ねぇじゃん!」タッタッタッ

鎌イタチ「キッキッキッ」ブンッ

ズバッ

スーツ姿の男「あ"ぅッ」ゴフッ

ブシャァッ

ドサッ

エマ「そんな…あの星人の手の鎌で、スーツ毎斬られてる!」ゾッ

988: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-4a79) 2024/02/27(火) 22:59:29 ID:I4TFKGGI00
ギョーン ギョーン ギョーン

「あっちで苦戦してるみたいだから、行ってくる!」

「わかった。こっちは任せておいて!」

「普段はあんまり使いたくないけど…これ使うよ」ゴトッ

「気を付けてね」

「うん!」ダッ

タッタッタッ


かすみ「あそこのオレンジ色の髪の女の人が持ってる大きいの…何あれ…!?」

璃奈「大きい銃…?」


鎌イタチ「キッキッキッ」ザッ

「……」グッ

ヒュイイイイイ

鎌イタチ「キィィィィッ」バッ

エマ「あっ…危な――」

ドンッ!

ビシャッ

一同「!?」

989: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-4a79) 2024/02/27(火) 23:00:59 ID:I4TFKGGI00
エマ「何…今の……?鎌の星人は…どこかへ消えた?」ポカン

彼方「あの人が持ってる大きい銃みたいなのが光ってからしばらくして、何かが上から星人を押し潰したように見えた…」

璃奈「星人がいた場所に、大きな窪みができてる……」ジッ

かすみ「うぇっ…窪みの中に血だまりみたいなのが見える…」

エマ「何なんだろうね?あの武器」

栞子「あれは…Zガン…」ボソッ

璃奈「Zガン……?」

栞子「静岡チームの皆さんは、何度も100点を獲って、あのような強力武器を手に入れているのでしょう」

990: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 7d71-4a79) 2024/02/27(火) 23:02:10 ID:I4TFKGGI00
一旦ここまで。
次からは新スレを建てて続きを書きます

引用元: 【SS】かすみ「新しい」彼方「朝が来た」エマ「希望の」璃奈「朝が」