1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/25(日) 11:42:21.676 ID:osHXgC+O0XMAS.net
ギン(くそ……意識が朦朧としている)

ギン(食べ物はくれねぇし……コックにボコボコにされるし……)

ギン(クリーク海賊団の総隊長が……なんてザマだ……)

サンジ「……」

ギン「!」

コトッ

サンジ「食えよ」

ギン「!!!」ゴクリ

ギン(これは……カレー!!)

2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/25(日) 11:42:48.061 ID:osHXgC+O0XMAS.net
数分前

サンジ『あいつのために作ってやるか』

サンジ『まずはライスを皿に乗せて……』

サンジ『そんでお次は……』

サンジ『……』ヌギッ

サンジ『……そんじゃ一発くれてやるか』

サンジ『……ふんっ!!』

ブリブリブリブリ!!

サンジ『後はこいつに隠し味をつけて匂いと味を誤魔化してっと……』

3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/25(日) 11:43:30.687 ID:osHXgC+O0XMAS.net
ギン「面目ねえ……!! 死ぬかと思った……!! こんな美味いもん……初めて食べた!!」

サンジ「クソうめぇだろ?」

8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/25(日) 11:45:44.581 ID:osHXgC+O0XMAS.net
その後、麦わら海賊団の冒険は続く

サンジ「おいクソ野郎共、飯ができたぜ」

ルフィ「うんめーーーー!!」ムシャムシャ

サンジ「おいルフィ!! 行儀悪いぞ!! ナミさんみたいにちゃんと食え!!」

ウソップ「しっかしサンジって料理うめぇけどカレーしか作れねーよなー」

ゾロ「無能コックじゃねえか」

サンジ「ああ!? なんつったクソマリモ!!」

ウソップ「つーかサンジ、たまには作ってるところ見してくれよ」

ナミ「そういえば……いつもキッチンに入らせてくれないわね」

サンジ「悪ィなみんな…企業秘密なもんで…」

10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/25(日) 11:47:07.422 ID:osHXgC+O0XMAS.net
サンジ「よーし、今日もナミさんとロビンちゃんのためにクソでかいクソを一発……」

コンコン

サンジ「!!」

ロビン「コックさん、ちょっと気になることがあるんだけど……」

サンジ「な、なにかなロビンちゃん!!」

ロビン「貴方が作ってる様子を見たくて……開けてもらえるかしら?」

サンジ「ご、ごめんロビンちゃん!! ロビンちゃんと言えどもおれがカレーを作ってるところは見せられないんだ!!」

ロビン「……そう、それは残念ね」

サンジ「本当にごめん!! 飛びっきりのカレー作るから待ってて!!」

ロビン「……ええ、わかったわ」

12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/25(日) 11:48:16.782 ID:osHXgC+O0XMAS.net
ロビン「彼はどうして頑なに見せてくれないのかしら」

ウソップ「それが分かんねーんだよなー。 レシピが漏れるからとかばっか言っててよー」

ルフィ「メーシ!! メーシ!!」

ゾロ「あいつのことだ、実はカレーは   だったっていうオチだろ」

ナミ「ちょっと!! これからカレーなのにそんなこと言わないでよ!!」


サンジ(クソマリモが……当ててんじゃねえよ!!)ブリブリ

13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/25(日) 11:49:33.564 ID:osHXgC+O0XMAS.net
ある日

ナミ「サンジくん、お願いできる?」

サンジ「あーいナミさん!! カレー作りまーす!!」

バタン!!

ロビン「……」


ルフィ「うんめーーーー!!」

ナミ「あー美味しかったー、幸せー」

サンジ「おれもナミさんの笑顔が見れて幸せさ……」

ロビン「ねぇコックさん」

サンジ「あ! 勿論ロビンちゃんの笑顔も見れて幸せだよ!!」

ロビン「二人きりで話がしたいんだけれど……いいかしら?」

サンジ「!?」

17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/25(日) 11:51:22.474 ID:osHXgC+O0XMAS.net
ロビン「……誰もいないわね」

サンジ「ああ……それで話っていうのは?」

ロビン「……コックさん……いいえ……」

サンジ「……?」

ロビン「……   さん」

サンジ「えっ」

19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/25(日) 11:53:59.097 ID:osHXgC+O0XMAS.net
サンジ「な、なんだよロビンちゃん!! レディが人前でそんな言葉使っちゃいけないって!!」

サンジ「あれかな!? マリモが   でどうのこうの言ってたからそんな名前でよんじゃったのかな!?」

ロビン「……私……見てしまったの」

サンジ「えっ……?」

ロビン「貴方の……調理現場を」

サンジ「!!!!」

ロビン「あのカレーは……   ね?」

サンジ「!!!!!!」

20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/25(日) 11:55:15.077 ID:osHXgC+O0XMAS.net
サンジ「そんな……なんで……どうしてそれを知って……」

ロビン「……目を咲かせたのよ」

サンジ「……」

ロビン「私は手だけでなくて……目も咲かせることができるの」

サンジ「!!!」

ロビン「貴方は気づかなかったかもしれなかったけど……貴方の身体に目を咲かせて見せてもらったわ」

サンジ「……」

ロビン「もしかして彼らは……毎日貴方の   を?」

サンジ「……ああ」

23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/25(日) 11:56:33.660 ID:osHXgC+O0XMAS.net
サンジ「……軽蔑するよな、今まで食べ物じゃない物を食べさせたんだからな」

ロビン「ええ……ひどいことするわ……けど……」

24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/25(日) 11:57:06.336 ID:osHXgC+O0XMAS.net
ロビン「男にも……女にも……誰にも秘密の一つや二つぐらいあるわ」

ロビン「このことは……貴方と私だけの秘密にしましょう。 バレてしまったら貴方は一味を追放されかねないわ」

サンジ「ロビンちゃん……」

サンジ(おれは……なんて情けねえんだ)

サンジ(女の人に気を使わせるなんて……騎士失格じゃねえか!!)

26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/25(日) 11:58:31.804 ID:osHXgC+O0XMAS.net
ロビン「それに私は……貴方と似ている気がするの」

サンジ「似ている……?」

ロビン「ええ……私は20年間、一人で彷徨っていたわ」

ロビン「食べ物が欲しくても食べ物がないなんてことはよくあったの」

ロビン「だからそんなときはこうやって……」

サンジ「!!! 待てロビンちゃん!!」

ロビン「……?」

サンジ「君の体勢を見れば分かる!! だからここでやるのはやめてくれ!!」

ロビン「……そうね、ごめんなさい。 危うく船が汚くなるところだったわ」

サンジ「そうか……ロビンちゃんも……やっぱクソはクソ不味かっただろうな」

ロビン「ええ……ねえ   さん」

サンジ「?」

ロビン「一つだけお願いがあるの……いいかしら?」

27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/25(日) 12:00:04.279 ID:osHXgC+O0XMAS.net
サンジ「カレーできたぞ!!」

ルフィ「うんまほーーーー!!!」

ウソップ「あれ……なあサンジ」

サンジ「どうした」

ウソップ「今日のカレー……なんかいつもと見た目が違くないか?」

サンジ「よく分かってるじゃねえか……今日はちょっとエレガントにしてみたんだ」

サンジ「ロビンちゃん……味はどうだ?」

ロビン「ええ……美味しいわ……」

サンジ「そうか……よかった」

ロビン「ありがとう……私を料理してくれて」

一同「!!!!!?」

ロビン「ふふ……」

サンジ「ロ、ロビンちゃん!! やめてくれよ……」

ロビン(自分の大便がこんなにも美味しいと思う時が来るなんて……)



船は進む、一人の男と一人の女の秘密を乗せて。

ルフィ「やっぱサンジのカレーは最高だなーーーー!!」

サンジ「……クソ………うめえだろ?」

~終わり~

引用元: サンジ「クソうめぇだろ?」