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柚「はぁ……まったく、頭が固いんだからぁ」

芳乃「いかがされましたかー？」ﾆｭｯ

未央「ユッズがそんな暗い顔してるのなんか珍しいね」

夕美「何か悩みとかあるの？」

柚「あー」





「えっとね……」

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柚「というわけなんだよ」

芳乃「というよりー、そもそも雛祭りとはー」

莉嘉「知ってるよー！えっと、天長節と紀元節とお正月（四方拝）とー……あれ？あと、何だっけ？」

みりあ「あと、明治節だよー！」

未央「おっ、えらいえらい。ちゃんと知ってるんだ」

みりあ「えへへー、由愛ちゃんのお誕生日だからだよー」

未央「そっかー。明日ゆめゆめには雛あられを増量してあげよう！」

みりあ「はーい！」

莉嘉「えー、由愛ちゃんだけずるーい！」



芳乃「待ちましてー。それは四大節句ではなくー、四大節でしてー！」

（よしのんによる節句の説明が続いてます）

芳乃「というわけでー、旧暦に直すならー、今年は4月11日が節句となりましてー」

莉嘉「つまり、明日ひな祭りをやって、4月にまたやれるってことー！？」

みりあ「わーい！」

柚「やったー！」

夕美「あは……あはは……」ﾁﾗｯ



芳乃「……はぁ」

未央「どんまい、よしのん」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

芳乃「いいのですー、既に彼女らは（中の人が）結婚してますのでー」

未央「メタい」

ｶﾞﾔｶﾞﾔ

りあむ「何々？何かイベント？」

凪「やれ突っ込むな、また炎上大爆発Da！」

りあむ「やむ！」



芳乃「はぁ……」

りあむ「え！？な、何！？ぼくの顔を見ただけでため息つかれたよ！！」

未央「あー、お二人のせいじゃないからね」

凪「ほう、それは訴訟も辞さないな」

夕美「あのね……」

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未央「ってことなんだ」

りあむ「あー、それは……」

凪「ちなみに、今日は徳島県が高知県の圧制から独立した日です。さぁ、インディペンデンスデーですぞ！」

夕美「あはは……こっちはこっちで」

りあむ「でもひな祭りっていえば、あの歌だよね」

「♪あかりをつけましょ爆弾に～」

未央「あー、歌ったねぇ」

凪「爆弾はいりません。何故ならここに火種はありますから」ﾕﾋﾞｻｼ

りあむ「やむ！！」

芳乃「しかしながらー、その歌は歌詞に問題がー」

りあむ「何かあったの？」

芳乃「作詞家のサトウハチローがー、お内裏というのを雄雛と雌雛と一つというのを知らずにー」

未央「え！？あれ、男の人が内裏様で女の人がお雛様じゃないの！？」

芳乃「違いますー、内裏とはいわゆる天皇の住まいー。現在の京都御所にあたる場所でー」

「ほかにもー、赤い顔のそれをー、右大臣と左大臣と間違えたりー」

りあむ「ふんふん、つまりサトウハチローさんは知らずにやっちゃったわけなんだ」

凪「りあむさんみたいな人というわけですな」

りあむ「……凪ちゃんはぼくに恨みでもあるのかな？」

凪「いえいえ、軍歌『りんごの歌』を作詞したサトウハチローと比べるのもおこがましい」

りあむ「や！む！！」

りあむ「いいよいいよ！あかりちゃんや、あきらちゃんと一緒に食べようと予約していたひな祭りケーキは凪ちゃんには食べさせてあげないもんね！」

凪「この凪、いつでも腹を切る準備はできております」ﾄﾞｹﾞｻﾞ

りあむ「いさぎよすぎ！！」

「もういいよ！一緒に食べていいよ！どうせ三人じゃ食べ切れないサイズなんだしさ」

凪「チョロ」ﾎﾞｿｯ





りあむ「聞こえているからね」ﾑﾆｰ

凪「ごみゅたいをー」ﾑﾆｰ

未央「さてと。明日の準備ってわけじゃないけど、ひなあられとか買い足しに行ってくるか」

凪「甘酒も追加でお願いします」

夕美「桃の節句だし、桃を使ったデザートもいるかな？」

未央「その辺はスイーツファイブのメンツにお任せかな？」

夕美「あー」



ﾎﾜﾝﾎﾜﾝ

愛梨「パイを焼いて、桃のコンポートを乗せちゃいますね」

志保「桃のパフェならお任せを！」

愛梨「あ、パイを焼いていたら暑くなっちゃいました」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

志保「パフェが11つ、222つ、33つ、44つ、55つ……」

ﾎﾜﾝﾎﾜﾝ



夕美「う、うん……大丈夫だよね……？」

りあむ（桃の節句で思い出したけど、櫻井桃華ちゃんって、村松さくらちゃんや桃井あずきちゃんと同じ身長なんだよね……）

未央「どうしたのー？一緒に買いにいかないのー？」

凪「一緒に行くと、一般の方からネットで追跡をされ皆を巻き込み炎上するからと辞退するようですな」

りあむ「行くよ！なりふりかまってなんかなるもんか！」

凪「おぉ、フラグが立った」

りあむ「クララが立ったみたいに言わないで！」

夕美「あはは……最後まで押されっぱなしだったよ」

「そういえば、柚ちゃん達は？」

未央「そういえば……？」

芳乃「とりあえずー、行きましょうー」

未央「あー、はいはい」

ﾊﾞﾀﾝ

一方、そんな柚達は

莉嘉「お姉ちゃーん！四月になったら、もう一回ひなまつりをやろうねー！」

美嘉「はぁ？何を言ってるの？」

柚「四月にもう一回三月三日が来るんだって、芳乃サンが言ってたんだよ」

美嘉「？？？」

「ゆるふわパワー？」

藍子「違います」ﾆｭｯ

みりあ「そんなことより、四月のひなまつりをやろうよー！」

美嘉「あー、みりあちゃんが言うならやろうか」

莉嘉「うわー、みりあちゃんには甘いんだからー」

藍子「というより、四月にって旧暦のことでしょうか？似たような所で、ロシアではクリスマスは一月に行いますし」

柚「えー！クリスマスも二回できるんだ！」

藍子「あ、そういうわけじゃ……」

莉嘉「やろうよー」

みりあ「ねーねー、やらないのー？」

仁奈「クリスマスを二回やるんでごぜーますか？」

薫「やりたいでー！」

梨沙「えっと……どういうこと？」

麗奈「ダマすならもっと考えなさいよ」

みりあ「あのね、あのねー」



美嘉「うわ……収拾つかなくなってきた」

藍子「と、とりあえず芳乃ちゃんに聞いた方がいいかと」

美嘉「そ、そうね」

夕美「で、どうなったかと言うと」





P「却下だ。クリスマスもひな祭りも一回は一回だ」

みんな『えー』

唯「なんで～。プロデューサーちゃん、おーぼーだよー！」

裕子「そうだそうだ！」

P「まぁ、あっさり言えば需要が無いから予算が降りないってとこだな」

「ちひろさんに財政の責任を押し付けるわけじゃないが、予算をもぎ取れるとでも？」

みんな『あー』

P「ただ、個人やみんなで持ち寄ってやるのは止めはしないぞ」

「旧暦で行事をやってる地方はあるから、それと連携を取るっていう手法もあるしな」

唯「それじゃあ！？」

P「まぁ、慌てるな。まずは明日の世間一般でいうひな祭りを楽しめ。みんな準備もしてきたんだろ？」

未央「もち！」

柚「とーぜんだよ！」

凪「女の子の日ですから……あ、あの日ではありませんよ」

P「……突っ込まんぞ」

凪「突っ込む……なるほど、PはJCに「今はそういう話をしてるわけじゃないからな」

ｼﾞｬｱｱｼﾀｰ





ﾊﾞﾀﾝ

P「ふぅ、終わったか」

夕美「お疲れ様、プロデューサー」

P「おぅ。……まったく、人形飾ってうまいもんや甘いのを食うだけであんなに騒ぐものか？」

夕美「あー、それって女の子に対する差別だよー！」

P「む……そうなのか」

夕美「それよりも……」

「明日は、私もあなただけのお雛様になるんだからね」ﾆｺｯ



おしまい

おまけ


ひな祭り当日

未央「じゃあ、ゆめゆめのひなあられは多めにっと」ｻﾞﾊﾞｰ

柚「も一つおまけに」ｻﾞﾊﾞｰ

芳乃「私からもー」ｻﾞﾊﾞｰ





ｱﾚｯ､ﾕﾒﾁｬﾝﾉﾋﾅｱﾗﾚｵｵｲﾈ

ﾌｪ…ﾌｪｪ…

ﾅ､ﾅﾝﾃﾞﾀﾞﾛｳﾈ……