2: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ fb50-3bc3) 2024/03/05(火) 20:51:02 ID:k74xNayc00

慈  「な~んてね♡ 嘘でした~♡」ケラケラ

花帆 「も、もぉ~っ///!
    からかわないでくださいよぉ///!」
    ポコポコ!

慈  (ま…… あながち嘘でもないんだけどね…)

花帆 「……ねえ、慈センパイ」

慈  「ん? どうし──」




ドンッ!!!(花帆が壁を叩いた音)


慈  「ぴゃっ!?」ビクッ!

花帆 「あたしは慈センパイのこと
    好きですよ?」ススッ

慈  (そう言うが早いか花帆ちゃんは
   急激に私との距離を詰めてきた)

3: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ fb50-3bc3) 2024/03/05(火) 20:52:22 ID:k74xNayc00

慈  「えっ、ちょっ! 待っ……///!」

慈  (逃げようにも後ろは壁、前は
   花帆ちゃん、横は花帆ちゃんの腕で
   逃げられない…!
   私は俗に言う『壁ドン』をされていた)

花帆 「慈センパイ……」スーッ

慈  (徐々に花帆ちゃんの顔が近づいてきた)

慈  「ま、待って……!」

花帆 「待ちませーん♡」スーッ

慈  (もう互いの鼻息が感じられる
   ぐらい顔は近づいていた)

慈  「……っ!」ギュッ

慈  (思わず目を瞑ってしまった
   だって、こんなの……
   どう考えてもキスされる流れ
   じゃないか)

4: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ fb50-3bc3) 2024/03/05(火) 20:53:03 ID:k74xNayc00

慈  (……っ~///!)バクバク

慈  (バクバクとせわしなく心臓が音を立てて
   いるのが、自分でも感じられるくらい
   緊張していた)

慈  (まさかファーストキスが
   こんな形で… 花帆ちゃんとに
   なるなんて……)

慈  (──そんな風に考えいると
   ふとさっきまで感じていた
   花帆ちゃんの鼻息を感じなくなった
   ことに気づいた)

慈  (そして確認のため目を開けようと
   した瞬間だった)




バシャッ!!!!!


慈  「!!!!????」

5: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ fb50-3bc3) 2024/03/05(火) 20:54:26 ID:k74xNayc00

慈  (部屋に鳴り響いたのは
   スマートフォンの
   ガメラ撮影の音だった)

花帆 「ふふっ♪ 騙されましたね?
    可愛かったですよ~?
    慈セーンパイ♡」ニヤニヤ

慈  「///!? ぐぬぬぬ……///!!!」

慈  (花帆ちゃんは人を若干小馬鹿に
   するような顔でニヤついていた)

慈  (どうやら私はしてやられたらしい)

花帆 「可愛いし瑠璃乃ちゃんに
    送っちゃおっとー!」スマスマ

慈  (それはそうとしてしてやられた
   ままなのはちょっと悔しい)

慈  「……花帆ちゃん」

花帆 「何ですか、慈センパ……んっ~///!?」

慈  「んむっ…… ちゅっ……♡」

6: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ fb50-3bc3) 2024/03/05(火) 20:55:28 ID:k74xNayc00

慈  (私は花帆ちゃんの振り向き様に
   キスをしてやった)

花帆 「ぷはっ…///
    め、慈センパイ…///!?」カァァァ///

慈  (キスを終えた途端に
   花帆ちゃんは顔が真っ赤に染まっていた)

慈  「私、本気だから
    ……本気で花帆ちゃんのこと
    好きだから///.!」

慈  (言葉にした途端、私は急に体温が
   高くなるのを感じた)

花帆 「ふえっ///!?」

慈  「それだけっ///!! じゃあね///!」
    ダッ!

慈  (とてもじゃないけどこれ以上
   平静を装ったまま花帆ちゃんの前に
   いられる気がしなくて
   走り去ろうとした時だった)

7: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ fb50-3bc3) 2024/03/05(火) 20:57:09 ID:k74xNayc00


ガシッ!


花帆 「待ってください…」グッ!

慈  (私の腕は花帆ちゃんに掴まれていた)

花帆 「慈センパイ」ジッ

慈  (私よりも少し小柄な後輩は
   少し視線を上げ、私を射ぬかんと
   せんばかりに私の顔、否、
   瞳を見つめていた)

慈  「ど、どうしたの?」アセッ

慈  (流石にやりすぎたか……
   というかいきなりキスとか
   なにやってんだ、私は!とか
   もしかして殴られちゃう……!?
   とか考えていた矢先だった)

10: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ fb50-3bc3) 2024/03/05(火) 20:57:55 ID:k74xNayc00

花帆 「あたしも慈センパイのことが
    好きです///」

慈  「……えっ///!?」

慈  (一瞬聞き間違えたかと思った
   それか、まだ私をからかっている
   だけかと
   ……けどさっきにも増して赤くなった
   花帆ちゃんの顔を見ていると
   あながちそんなこともなさそうだ)

花帆 「慈センパイのことが好きですけど……
    夏の頃のこともあって……
    なかなか素直になれなくて……
    さっきもからかっちゃいましたけど…
    よいしょっ…!」

慈  (少し花帆ちゃんが背伸びしたかと
   思うと、次の瞬間には私の視界は
   花帆ちゃんで塗りつぶされていた)

慈  (──そして唇には柔らかい感触が
   重なった)

11: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ fb50-3bc3) 2024/03/05(火) 21:01:10 ID:k74xNayc00

慈  「えっ…… 花帆ちゃん……
    今……っ///!」

慈  (──私はキスをされていた)

花帆 「あたしの気持ち、伝わりましたか///?」

慈  「……!」コクコク!

慈  (私は強く、首肯した)

花帆「えへへ…/// なら良かったです!
   これからよろしくお願いしますね!
   慈センパイ!」

慈  「……うんっ! よろしくね、
    花帆ちゃん!」

引用元: [SS]慈「花帆ちゃん、好きだよ♡」 花帆「ふぇっ///!?」