1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/01/08(日) 03:43:22.593 ID:VajyCfp30.net
男「はぁ、なんでだ?」

幼馴染「一緒に帰るからじゃない?」

男「それで付き合ってると思うのかよ」

幼馴染「そういうもんじゃないの?結構学校でも一緒にいる時間多いし」

男「お前が俺のクラスにくるからだろ」

幼馴染「そっか、それで誤解されるのかな」

男「ちゃんと違うって言ってるのか?」

幼馴染「言ってないよ」

男「お前が否定しないからずっと疑われるんだろ」

幼馴染「別にいいじゃん、男くんと付き合ってるって思われだしてから告白される回数減ってきたし」

男「お前モテモテだからな、うらやましい」

幼馴染「好きな人にモテないと意味ないんだよ」

男「そういうもんか」

9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/01/08(日) 03:46:44.132 ID:VajyCfp30.net
幼馴染「男くん彼女作らないでね」

男「えっなんでだよ」

幼馴染「そしたら付き合ってないってバレるじゃん」

男「そうか…でもそれずるくないか?」

幼馴染「なんで?」

男「お前が誰かと付き合うときには普通に付き合うんだろ?」

幼馴染「そうだよ」

男「俺はお前のために我慢しないといけないのか?」

幼馴染「うーん…でも男くん高校の三年間で彼女できることってないとおもうから気にする必要ないよ」

男「そうだな…ってなんでそうなるんだよ!」

幼馴染「冗談だよ、ははは」

14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/01/08(日) 03:54:08.511 ID:VajyCfp30.net
後輩「先輩、前々から思ってたんですけど」

男「どうした?」

後輩「先輩と毎日一緒に帰ってる人、付き合ってるんですか?」

男「付き合ってないよ」

後輩「どう見ても付き合ってるようにしか思えないんですけど」

男「なんだあいつのこと好きなのか?」

後輩「はぁ?そっそんなわけないでしょ!」

男「俺に遠慮せずに告白していいぞ」

後輩「もうからかわないでくださいよ」

男「いやあいつが付き合わないと俺彼女作れないんだ」

後輩「えっそうなんですか?」

男「そうだ、今日紹介してやるからあいつと会って話してみろよ」

後輩「えっ?」

19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/01/08(日) 03:59:50.563 ID:VajyCfp30.net
男「こいつ後輩っていうんだけど」

幼馴染「へぇ」

後輩「こっこんにちは!」

男「こいつとかどう?」

幼馴染「どうって…」

男「こいつお前のこと好きみたいなんだ」

後輩「ちっちがうっていったでしょ!」

幼馴染「まぁ…気持ちはうれしいけどボク女の子とは付き合えないよ、百合とかそういうのよくわからないし」

後輩「なっ何言ってるんですか!」

男「こいつ小さくて女の子っぽいけどれっきとした男子だぞ」

幼馴染「えっそうなの?ごめんなさい、ジャージ着てたし髪も長いから女の子かと思ってた」

男「ほら、お前のかわいがってる弟もこんな感じだろ?だからピッタリかなって」

幼馴染「うーん、そういうわけじゃないんだよねごめんね、ボク好きな人いるから」

男「そうだったのか」

幼馴染「うん、その人をずっと待ってるから…だから後輩くんごめんなさい」

後輩「べっべつにいいですよ」

男「そういうことだ、残念だったな」

後輩(いつの間にかふられたことになってる…)

28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/01/08(日) 04:05:46.401 ID:VajyCfp30.net
男「気にすんなよ、人生では一度や二度ふられて当たり前なんだよ」

後輩「気にしてません!」

男「そうか、強いんだなお前」

後輩「そうじゃなくて、あれをふられたのにカウントしたくありませんよ」

男「そうなのか?」

後輩「そっそれに、好きな人はほかにちゃんといますし…」

男「へぇ、誰なんだ?」

後輩「言ったらまたからかい半分にちょっかい出されるだけでしょ?」

男「そんなことないって、さっきも本当に二人が付き合えばいいなって思ってたし」

後輩「本当にそうですか?」

男「本当だって、絶対協力するって」

後輩「じゃっじゃあ…先輩が俺と付き合ってください」

男「え?」

後輩「絶対協力するんでしょ?」

男「…お前xxだったのか…」

後輩「xxじゃないです、好きになったのが先輩だっただけです!」

男「それをxxっていうんだぞ」

42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/01/08(日) 04:10:31.998 ID:VajyCfp30.net
後輩「からかわないでください、協力するんですよね?」

男「困ったなぁ」

後輩「俺ってそこら辺の女子よりかわいいでしょ?ほら、今あそこにいる五人のブスより僕がかわいいでしょ?」

男「ああ、確かにそれは否定しないけど…というかお前そんなこと思ったりするのか」

後輩「悪いですか?化粧したり女の子の服きたらもっともっとかわいくなりますよ」

男「そんなこともしてるのか」

後輩「部屋でこっそりするだけですよ…それでどうなんですか?」

男「うーん、まぁ期間限定で」

後輩「どういう意味ですか?」

男「俺に彼女ができるまでならいいよ」

後輩「本当ですか?やった!」

男「付き合うといっても一緒に買い物したり映画見たりとかそういうのだぞ」

後輩「はい!かまいません」

男(今まで通りの関係と何も変わらないけど本人が満足してるならそれでいいか)

47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/01/08(日) 04:13:07.073 ID:VajyCfp30.net
幼馴染「男くん、一緒に帰ろう」

男「悪い、先客がいるんだ」

幼馴染「先客?」

後輩「すみません先輩、掃除当番だったんで時間かかっちゃって」

男「別にいいよ」

幼馴染「なーんだ、後輩君じゃない、ならボクも一緒でいいよね?」

男「あー確かに方向は変わらないからな」

後輩「ダメです!」

男「別にいいだろ、一緒に帰るだけだし」

後輩「絶対ダメです!」

男「そんなに嫌がらなくてもいいだろ」

幼馴染「じゃあ今日はボク遠慮してるからいいよ、二人で帰って」

男「いいのか?すまんな」

52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/01/08(日) 04:19:09.750 ID:VajyCfp30.net
男「さっき誰と話してたんだ?」

幼馴染「隣のクラスの人だよ」

男「知り合い?」

幼馴染「付き合ってって言われた」

男「またか、最近多いな」

幼馴染「男くんと最近一緒にいないから、別れたって思われてるみたい」

男「そもそも付き合ってるわけじゃないしな」

幼馴染「そうだけど…」

男「好きな人がいるなら告白してみたら?結構勢いに乗せられて相手はOKするかもよ」

幼馴染「そうかなぁ」

男(俺がそうだったからな)

幼馴染「わかったそうする、今日帰ったら家にいくから待ってて」

男「え?」

幼馴染「絶対だよ、寄り道とかしないでね!」

55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/01/08(日) 04:23:50.396 ID:VajyCfp30.net
男(幼馴染のやつ告白するの手伝えっていうことかな)

後輩「先輩、一緒に帰りましょう」

男「ああ…なぁ、俺のこと好きなのはうれしいんだが」

後輩「どうしたんですか?」

男「学校で手組んだりつないだりしようとするのやめてくれ」

後輩「どうしてですか?」

男「xxだと誤解されるだろ」

後輩「先輩xxでしょ?」

男「いやxxはお前だろ」

後輩「俺はxxじゃないっていいましたよね?好きになったのが先輩だったって」

男「だからそれをxxっていうといっただろ」

後輩「まぁどっちでもいいでしょ、それよりも今日先輩の家に遊びにいっていいですか?」

男「えっ?今日は姉ちゃんいるから変なことできないぞ」

後輩「変なことってなんですか、もしかして先輩変なことしたいんですか?それなら俺かまいませんけど」

男「そうじゃないって、まぁ遊びにくるだけならいいぞ」

後輩「本当ですか?やったー!」

61: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/01/08(日) 04:29:30.986 ID:VajyCfp30.net
後輩「先輩の家って結構大きいですね」

男「じいちゃんがめっちゃ金持ちでその家を俺ら姉弟がもらったんだ」

後輩「へぇ、先輩のお姉さんとっても美人でしたね」

男「俺が久しぶりに友達連れてきたんでクッキー作ると気合入ってたな」

後輩「友達じゃないでしょ!」

男「まぁ…とりあえず姉ちゃんにも付き合ってることは秘密な」

後輩「…それだと付き合ってる意味ないじゃないですか?俺は今からでも最後まで先輩としてもいいと思ってるのに」

男「まっまて…」

ピンポーン

男「だっだれかきたみたいだから」

後輩「…チッ」

男「はーい、いまいきまーす」

65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/01/08(日) 04:36:29.045 ID:VajyCfp30.net
ガチャッ

幼馴染「来たよ」

男「あっ…そういえばくるっていってたな」

幼馴染「まぁここで話すのもなんだから男くんの部屋ではなそう」

男「ああ…いや、ちょっとまて」

幼馴染「どうしたの?」

男「いや…まだ用事聞いてないなって思って」

幼馴染「ここじゃ話せないから男君の部屋に行こうよ」

男「今部屋散らかってるし」

幼馴染「前みたいに片づけてあげる」

男「いや、もっとほら、見られたくないもんとかおいてるし」

幼馴染「そういうのボク気にしないって知ってるでしょ?それじゃおじゃまします」

ドタドタ

男(まいったな、でもまぁなんとかなるか)

70: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/01/08(日) 04:41:39.490 ID:VajyCfp30.net
ガチャッ

後輩「先輩どうしたんですか?」

幼馴染「…」

男「すまん、今日遊びにきてたんだ」

幼馴染「私が今日くるって言ってたよね?」

男「そうだけどさ、こいつに聞かれたくない話ならその間居間にでも行かせるから」

幼馴染「そういう問題じゃないよ、私が大事な話あるって言ったのに友達連れてくるとか普通しないよ」

男「その話がわからんからしかたないだろ」

後輩「…友達じゃないよ、俺たち付き合ってますから」

幼馴染「え?」

男「いやこいつ冗談で」

後輩「二週間前から付き合ってますよ、チューとかしてますし。今日も今から   する予定でしたし」

幼馴染「男同士で付き合うとかおかしいよ…」

男「いや今のは嘘だ、いや最初のほうは本当か」

幼馴染「ひどい!」

男「おっおいまてよ!お前も嘘いうなよ」

後輩「嘘じゃないでしょ、   もどうせいつかするんだし」

男「いや俺はそんな気はないぞ」

後輩「俺はずっと待ってるんですよ?」

男「とにかくあいつを追わないと…」

エルフの女騎士「お前らクッキー焼けたぞ!」

75: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/01/08(日) 04:44:10.781 ID:VajyCfp30.net
幼馴染「お姉さん」

エルフの女騎士「おっ、幼馴染も来てたのか、クッキーたくさん焼いたかいがあったな」

男「待てよ」

幼馴染「知らない!」

エルフの女騎士「どうしたんだお前ら?ん、幼馴染のやつ泣いているではないか!」

男「ちょっといろいろあって」

エルフの女騎士「女を泣かせるなと昔から言ってるだろ!」

幼馴染「いいんです、男くんは何もわるくないし…ボクが勝手に盛り上がって勝手に落ち込んでるだけで…」

エルフの女騎士「どうしたんだ、悩み事なら私が聞くぞ」

81: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/01/08(日) 04:49:26.980 ID:VajyCfp30.net
エルフの女騎士「ふむ…後輩は友人ではなく念友だったというわけか」

男「いやまだそういう関係にはなってないって」

後輩「だからいつかなるでしょ?」

男「だから俺は」

エルフの女騎士「お前らはだまっておれ!それで、どうして泣いているのだ?」

幼馴染「…実はその…ボクずっと男くんのことが好きで

男「ええ?」

エルフの女騎士「やはりな、幼少のころからお主は弟をそういう風に意識しておったのはわかっていた」

男「それならそうと言ってくれれば」

幼馴染「今日言おうとしたんだよ!」

男「だからそんなこと知らなかったっていっただろ」

後輩「なんですかそえr、幼馴染先輩が先輩のこと好きだとわかってたら俺捨てるんですか?」

男「そういう約束だっただろ?」

エルフの女騎士「とりあえずお前ら落ち着いて私の焼いたクッキーを食え!」



四人は無言で塩気の強いクッキーをポリポリとかじるのであった



引用元: 幼馴染「ねぇ、ボクたち付き合ってると思ってる人けっこういるみたいだよ」