ルビィ「い、いえ、チョコレート…ですっ！」

ルビィ「ぜ、ぜんぶ一人で作ったから…ちょっとだけ不安なんだけど…」

ルビィ「でも、梨子さんにはいつもお世話になってるからっ！ルビィ！がっ、頑張って作りましたっ！」

ルビィ「受け取ってくれますかっ！？」

梨子「ふふっ、もちろん♪ありがとう、ルビィちゃん♡」

梨子「まさかルビィちゃんから貰えるなんて思ってなかったから…嬉しいな♪」

梨子「せっかくの手作りだし、すこし食べてもいいかな？」

ルビィ「は、はい！よろしくお願いします！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

梨子「それじゃあ……わあ、可愛いチョコだね♡」

梨子「イチゴのチョコかな？あっ…ふふっ、ルビィちゃん…これ」

梨子「ピンク色が、ハートのまんなかを境に濃さが分かれてるんだね♪」

ルビィ「ルビィなりにちょっと凝ってみたんだけど…変かなぁ？」

梨子「ううん！そんな事ないよ。可愛く出来てて、驚いちゃったな♪」

ルビィ「ほ、ホント…？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

梨子「うん♪それでは…いただきます！」ﾊﾟｸｯ

ルビィ「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

梨子「うふふっ♪ルビィちゃん、そんなに緊張しなくても大丈夫だよ♪美味しいよ♡」

ルビィ「えへへっ…良かったぁ～♪」

ルビィ「自分でも味見してみたんだけど」

ルビィ「普通のより甘すぎだったり、固いなあって思われたらどうしようって思ってたんだぁ～♪」

梨子「そんなこと…むしろチョコを食べてると、ルビィちゃんの気持ちが伝わってきてより美味しく感じるよ♡」

ルビィ「梨子さんに褒められると、ルビィも梨子さんに近づけたかなってちょっぴり自信が持てちゃうよぉ～♪」

梨子「そんな、私なんて地味だよ？けれど、ルビィちゃんにそう言われると…少し照れちゃうな♡」ｸｽｯ


ルビィ（梨子さん…やっぱり素敵だな♡）

ルビィ「えっ、えっとね、このチョコなんだけど、実はね……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ルビィ（ルビィ…すっごくドキドキしてる）

ルビィ「その…うぅ～…」ｿﾜｿﾜ

ルビィ（どうしよう、こうなると…ルビィに言えるかなぁ…？）

梨子「わかったわ、ルビィちゃん！もしかして…」ｽﾞｲｯ

ルビィ「な、なんですかっ！？」ﾋﾞｸｯ

梨子「…本命にあげるための試作品的な？」

ルビィ「ち、違うよぉ～！そのチョコは…」

ルビィ「梨子さんだけに…食べてもらいたくて作ったのっ！」

梨子「えっ！？」ﾄﾞｷｯ

ルビィ「そ、それに…ルビィの本命は梨子さんで～……」ｱｾｱｾ

梨子「ま、待って！ル、ルビィちゃ…えっと？///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ルビィ「あっ！///」ｶｧｧ

ルビィ「い、い、いまのはちがっ！…な、なんて言うか…その…！」

ルビィ「ル、ルビィは梨子さんともっとも～っと仲良くなりたいなあってっ！///」

ルビィ「そ、そそそ、そう思ったから、このチョコを…///」ｱﾜｱﾜ

梨子「お、落ち着いて！ルビィちゃん！…その、いいかな…？」

ルビィ「ピギィ！」ﾋﾞｸｯ

梨子「さっきの、ルビィちゃんの言葉……」

梨子「私ね、今までそういう気持ちを向けられたことなかったから…」

梨子「少し、ビックリしちゃったけど…」

梨子「…ルビィちゃんは、私に特別な気持ちを向けてくれてたんだね…///」

梨子「だから、私はルビィちゃんの気持ち…受け取りたいな…♡」

ルビィ「…梨子さん、ほ、本当にっ？！」

梨子「うんっ♡すごく嬉しかったから…♡」

ルビィ「り、梨子さん…」ｳﾙｯ

梨子「でも、ルビィちゃんが少しごまかしたところは残念だったな～」

ルビィ「えぇ～っ！だ、だってぇ～…」ｱｾｱｾ

梨子「ふふっ♪だから…ルビィちゃんが、ちゃんと言ってくれるまで…待ってる♡」

ルビィ「…うぅ、が、がんばルビィ…♡」

梨子「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ルビィ「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

梨子「なんか…さっきまでと違って、緊張しちゃうねっ///」

ルビィ「な、なんだろうね…この感じ…///」

梨子（ルビィちゃんが隣にいると…ドキドキしすぎて、言葉がでてこないよぉ…）＞＜

ルビィ（ルビィ、梨子さんと…えへへっ♡）

梨子「…そ、そうだ、ルビィちゃん///」

ルビィ「ひゃ、ひゃい！」

梨子「その、チョコ、もうひとつ…食べていいかな？」

ルビィ「ど、どうぞっ！！」

梨子「あっ、ありがとう♡」

梨子「…そうだ、ルビィちゃんも一緒に食べよっ？」

梨子「はんぶんこで…」

ルビィ「あっ！梨子さん、ちょっと待って！」ｽﾞｲｯ

梨子「きゃっ？ど、どうしたの？」ﾋﾞｸｯ

ルビィ「さっき言おうと思ってたんだけど…じ、実はこのチョコの色、ルビィと梨子さんのイメージカラーをちょっと意識してるんだ♪」

ルビィ「このピンクの色が濃いほうがルビィで、薄いほうが梨子さんなんだよ～♡」

梨子「チョ、チョコレートに、そんなメッセージ性が…///」

梨子「…そう考えると、私たちがくっついてるって事だよね♡」

梨子「こ、こんなふうに…///」ﾋﾟﾄｯ

ルビィ「ピギッ！そ、そうなる、のかな～？///」ﾒｿﾗｼ

梨子（ルビィちゃん、ストレートに思いを形にしてくれたんだ…♡）

梨子（私も何か伝えたいな……）

梨子（よくあるシチュエーションだけど…でも、地味な私には、これが精一杯…）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

梨子「…///」ｼﾞｰ

ルビィ「り、梨子さんっ？///」

梨子「…チョコ、一緒に食べよっ♡」

梨子（私もルビィちゃんの頑張りにこたえないと…///）

梨子（こっちがルビィちゃんカラーだから…）ﾊﾑｯ

梨子「…んっ♡」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ルビィ「！！」

ルビィ「り、梨子さん！ああ、あ、あの！えっと…！」

梨子「…///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

梨子（うぅ～…お、思った以上に恥ずかしいっ…！）

梨子（ルビィちゃんの顔、見れないよぉっ///）＞＜

ルビィ（梨子さん…きれい///）ｼﾞｰ

ルビィ（チョコ、ルビィの色のほうをくわえてくれてる♡）

ルビィ（たぶん梨子さんも、すっごくドキドキしてるよね…///）

ルビィ（だったら、ルビィ！頑張らなきゃっ！）

ルビィ「り、梨子さん！///」

梨子「っ！」

梨子（…ルビィちゃん、私の頬に手を…♡）

ルビィ「…し、失礼しますっ！」ﾊﾟｸｯ

梨子「っ♡」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

梨子（ルビィちゃん、このまま近づいて…）

梨子（キス…しちゃうのかな…？///）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ルビィ「…///」ﾊﾟｯ

ルビィ「うぅっ…すっごく緊張しちゃった…///」

梨子「……ふふっ、そうだね♡」

梨子（本当なら、年上の私がリードしてあげなきゃ…なんだけど）

梨子（でも漫画みたいに…で、出来ないよぉ///）＞＜

ルビィ「…あのね、ルビィね、いま心臓が破裂しちゃいそうなくらいバクバクしてて～…///」

梨子「…」ﾎﾟｰ

梨子「ルビィちゃんの手、あたたかいなぁ♡」

ルビィ「ふぇっ！あっ、ご、ごめんなさいっ！！」ﾊﾟｯ

梨子「あっ…」

梨子（ルビィちゃんの手、離れちゃった…）ｼｭﾝ…

梨子（でも…♡）

梨子「私ね…今はまだ…こんな事しか出来ないけれど…///」ｷﾞｭｯ

ルビィ「ふあぁっ！///」

梨子「その、もっと仲良くなったら、なんだけど…」

梨子「その時は、さっきの…チョコの続き……ちゃんと、ねっ？///」

ルビィ「…はいっ♡」ｷﾞｭ～


ルビィ「…あっ、梨子さん…ちょっと耳、いいですか？」

梨子「うんっ？///」

ルビィ「これからも、ずっとルビィと一緒にがんばルビィ？」ﾎﾞｿｯ

梨子「ひゃっ♡えっと…が、がんばルビィ///」

ルビィ「えへへ♡」

短めだけどおしまいです