1: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/18(月) 22:26:57.75 ID:3518Og4E.net
花陽「自分がアイドルになって始めて分かったけど、やっぱりお母さんは凄いなぁ……」

ママ「えー?どうしたの急に」フフ

花陽「だって私はスクールアイドルでいっぱいいっぱいなのに、お母さんはプロのアイドルになったことあるんだもん、凄い」

ママ「もう花陽ちゃんったら恥ずかしいじゃない、アイドルって言っても卵なのよ?」

ママ「それにお母さん、今の花陽ちゃんの方が凄いって思うわ……キラキラしてて、とっても可愛いもの」

花陽「え、えへへ……恥ずかしいな…」

5: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/18(月) 22:33:09.14 ID:3518Og4E.net
ママ「はい、出来たわよー」トン

花陽「わあ…美味しそう…!」キラキラ

ママ「おにぎりもあるからね」

花陽「お母さん大好き!いただきます!」

ママ「花陽ちゃん、彼氏はいないの?」

花陽「ぶふーっ!」

ママ「きゃっ!だ、大丈夫!?どどどうしましょ…!」オロオロ

花陽「けほっ…ん!だ、大丈夫…だから…!けほっ…!」

9: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/18(月) 22:38:43.98 ID:3518Og4E.net
花陽「んっ…んっ…ぷはー…ふー」

ママ「ほんとに平気?」

花陽「うん、ごめんね…ご飯噴き出しちゃって…」シュン

ママ「いいのよ、お母さんこそごめんなさい、まずいこと聞いたかしら?」

花陽「ううん、ただびっくりしちゃって…か、かか……彼氏……とか…」ボソボソ

ママ「そっか、びっくりしちゃったんだ…」フフ

花陽「うん、な、何で急に?」

12: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/18(月) 22:44:08.03 ID:3518Og4E.net
ママ「花陽ちゃんの歳だと、ちょーど一年後くらいかなーって思ったの……ふふ、分かる?」

花陽「えっと……もぐもぐ、ごっくん……な、なんだろ…?」

ママ「お父さんと出会ったのが♡」

花陽「あ……!」

ママ「16歳の終わり頃……花陽ちゃんは今15歳の終わり頃だから…なんだか懐かしくなっちゃって」

花陽「そっか……お父さんと…」

ママ「私が一番アイドルしてたのも、ちょーど今の花陽ちゃんくらいだったなぁ……」

13: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/18(月) 22:50:23.18 ID:3518Og4E.net
花陽「わ、私は…」

ママ「ん?」ニコニコ

花陽「お母さんみたいにはきはきしてないし、声も小さいし、可愛くないから……彼氏なんていないよ…?」

ママ「お母さんの天使をそんなに悪く言わないのっ」ペシ

花陽「いたっ」

ママ「まぁ今はスクールアイドルもプロ顔向けの人気だもんねぇ……彼氏なんていたら花陽ちゃんのファン、怒っちゃうか?」

花陽「ふ、ファンなんて…!」アタフタ

ママ「ふふふ」

17: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/18(月) 22:55:03.43 ID:3518Og4E.net
ママ「お母さんがアイドルの頃とは、随分変わったわよねぇ…」シミジミ

花陽「そうなの?」

ママ「うん!今の子みーんなお人形さんみたいなんだもん、びっくりしちゃう」

花陽「へー……」パクパク

ママ「ボディコンとか、最近の子は知らないんだろうなぁ…」

花陽「ぼ、ぼでぃ…?」

ママ「こう……体にピタってした服のことなんだけど」

花陽「ひ、ひゃー……お母さんもそんなの着てたの?」

ママ「まあ、着たことはあるわね…」

花陽「わぁ……」

19: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/18(月) 23:03:47.07 ID:3518Og4E.net
ママ「昔は体のラインが出る服が多かった気がするの、私の事務所がそういう方針だっただけかもしれないんだけど」

花陽「へー…」

ママ「セクシーな見た目と、ダイナミックな踊り、たまに見せる可愛らしさが受ける時代だったの」

花陽「ほえー……」

ママ「今は、そうね……可愛さを服で表現する技術が高いから、昔よりアイドルがずっと自由に見えるの」

花陽「そうなんだ…」

ママ「アイドルはずっと進化してるんだなぁ…って、今の花陽ちゃんを見てるとお母さん感心しちゃう」

花陽「そ、そんなこと考えてたんだ……す、凄い……」

21: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/18(月) 23:09:23.60 ID:3518Og4E.net
花陽「あ、私たちの服はね!ことりちゃんが作ってくれるの!」

ママ「ことりちゃん?」

花陽「えっと…あの、何かこう、ぷわぷわーってしてる子で!」

ママ「んん?ぷわぷわーなら花陽ちゃん含めて何人かいるけど……見た目はどんなのかしら」

花陽「えっと、えっと……おおお、    が大きい子です!」

ママ「ぷわぷわで    が大きい……ああ!理事長さんの娘さんね!」

花陽「うぅ…」カアア

ママ「へー、一人であのクオリティの衣装を…凄いわね」

花陽「う、うん……みんな手伝ったりすることもあるんだけど、ほとんどことりちゃんがやっちゃうんだ……本当に凄いの…!」

ママ「うんうん、いいお友達なのね」ニコニコ

26: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/18(月) 23:16:02.42 ID:3518Og4E.net
ママ「そういえば、凛ちゃんは元気にしてる?」

花陽「うん!凛ちゃんは今日も元気だったよ!」

ママ「そう、あの子も綺麗になったわよね……またご飯食べにこないのかしら」

花陽「こ、今度呼んでくるね!」

ママ「ふふ、楽しみにしてるわ」

花陽「うん、きっと凛ちゃんも喜ぶと思う♪」

31: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/18(月) 23:23:30.57 ID:3518Og4E.net
花陽「はー……お母さんおかわり!」

ママ「あらあら、今日はたくさん食べるのねぇ……」

花陽「……だ、ダメ…かな?」シュン

ママ「ダメじゃないわ、まだ高校生じゃない…たーんとお食べ♪」

花陽「わぁい…!」キラキラ

ママ「んーそれにしてもお父さん遅いわねぇ」

花陽「お仕事大変だよね……お父さん」

ママ「そうねぇ…お父さん、花陽ちゃんに似ておっとりだから、会社の人に引っ張られて飲みに行ってるのかも」

花陽「それを言うなら私がお父さんに似て、じゃないの…?」

ママ「それもそうね」フフ

37: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/18(月) 23:33:55.85 ID:3518Og4E.net
ママ「ねえ花陽ちゃん」

花陽「ん?」モグモグ

ママ「お母さんがどれだけ花陽ちゃんのこと大好きか、知ってる?」

花陽「んぐっ!」

ママ「あわわ…お水お水…!」

花陽「ごっくん…だ、大丈夫!」

ママ「ほっ…」

花陽「も、もー…何なのぉ…急に…」

ママ「急じゃないわよぉ」フフ

ママ「好きな人に出会って、好きな人と結ばれて、そして大好きなあなたに出会えたの」

花陽「……」

ママ「お母さんの中の愛は、ずーっとずーっと大きくなってるのよ?」

花陽「は、恥ずかしいよぉ…」

ママ「もう少しで16歳の誕生日ね、花陽……お母さんのところに生まれてきてくれて、本当にありがとう」

花陽「う、うん……わ、私もお母さんが大好き……」カアア

40: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/18(月) 23:40:25.60 ID:3518Og4E.net
ママ「花陽ちゃんの誕生日、お母さん盛大に祝っちゃう♡」

花陽「い、いいよ…地味で」

ママ「だーめ!」

ママ「お父さんなんて、先月から誕生日プレゼント何にしようかなーって迷ってるんだから」

花陽「もう高校生だし、プレゼントとかは……」

ママ「うわーお父さん今の言葉聞いたらぜったい傷付くなー!」

花陽「うっ…!」

ママ「いくつになっても、祝わせて?花陽ちゃんの誕生日だもん」

花陽「あ、ありがと……」

ママ「さ、ご飯食べましょう」

花陽「うん……」

花陽(な、なんだか恥ずかしい…!)

42: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/18(月) 23:47:01.99 ID:3518Og4E.net
花陽「ごちそうさま!」

ママ「お粗末様です」

花陽「ふー…おなかいっぱい、幸せ……」

ママ「花陽ちゃーん」

花陽「んー?」

ママ「デザートあるけど食べる?」

花陽「た、食べる!」ガタ

ママ「冷蔵庫の上の方に入れてるわー」

花陽「はーい♪」ルンルン

45: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/18(月) 23:56:05.67 ID:3518Og4E.net
ママ「花陽ちゃーん」

花陽「ふぁーい」

ママ「呼んでみただけー」

花陽「えー?」フフ

ママ「花陽ちゃーん」

花陽「んー?」

ママ「花陽ちゃん、声大きくなったわよねー」

花陽「そ、そうかなー?」

ママ「ええ、お腹から声が出てるって感じ、お母さん嬉しいわー」

花陽「え、えへへ、そっかー」

47: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 00:00:53.12 ID:3518Og4E.net
花陽「そういえばママに教えてほしいことがあるんだけどね」

ママ「どうしたの?」

花陽「私って他の人より動きが遅くてね」

ママ「うん」

花陽「それで、ダンスの練習とかで遅れがちなの……元アイドルのお母さんなら、どうすればいいかとか、分かるかな……?」

ママ「うーん、そっかー」

花陽「………」ゴクリ

ママ「そうねー」

48: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 00:11:56.13 ID:WY481Xaf.net
ママ「体幹を意識することかしらねぇ」

花陽「体幹?」

ママ「バランスを意識するの、体がスムーズに動くように、どう動けばいいのか、次の瞬間の自分はどんなポーズをしているのか想像するといいわ」

花陽「な、なるほど……!」

ママ「バレエをしてた絵里ちゃん?に教わるといいかもね、花陽ちゃんならきっとすぐにコツを掴むわ、頑張って!」

花陽(さ、さすがお母さん……!)

花陽「うん!頑張る!」

64: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 10:03:46.95 ID:WY481Xaf.net
花陽「お、お母さんおはよう!」ガタガタ

ママ「あら花陽ちゃん、おはよう」

花陽「ど、どーしよう!このままだと朝ご飯食べる時間無いよぉ!」アタフタ

花陽「おにぎり作る時間も無いし…えっと…えっと…!」

ママ「ふふ、朝から騒がしい妖精さんみたいね、ほら花陽ちゃん、これ」ヒョイ

花陽「あ、え…!」

ママ「学校に着くまでに食べる分と間食用のおにぎり、あとお弁当持っていって」

花陽「あ、ありがとうお母さん!」パアア

花陽「行ってきます!」

ママ「行ってらっしゃい♪」フフ

69: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 19:39:22.75 ID:WY481Xaf.net
キーンコーンカーンコーン

凛「かーよちん!かーえーろー!」

花陽「んぐ!けほっ!り、凛ちゃん!?」

凛「あれ?なんでかよちんおにぎり食べてるの?もう放課後なのに」

花陽「それがね、今日はお母さんがおにぎり作ってくれたんだけどいつもの倍くらいあって、食べきれなかったんだ」

凛「へー……それで余っちゃったの?」

花陽「ごっくん……ううん、今食べ終わったよ」

凛「いつもの倍なのに?」

花陽「……? うん」

凛「かよちんまた太るんじゃないかにゃ?」

花陽「はぅ…!」グサ

70: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 19:42:33.93 ID:WY481Xaf.net
花陽「しまったぁ~!」オヨヨ

凛「普通気付くにゃー」

花陽「美味しそうなおにぎり見るとつい手が伸びちゃって……」

凛「ふーん…それより早く部活に行くにゃー!」

花陽「あ!そうだね!ご、ごめん…すぐ片付けるね…!」アタフタ

凛「ゆっくりでいいにゃ~」

71: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 19:47:16.92 ID:WY481Xaf.net
凛「出発~!」

花陽「あ、そうだ凛ちゃん!」

凛「どうしたにゃ?」

花陽「き、今日うちにご飯食べにこない?お母さんが久しぶりに凛ちゃんに会いたいって言ってて」

凛「おばさんが!?行く行く!」

花陽「ほんと!?」

凛「うん!やったー!おばさんの料理久しぶりだにゃー!」

花陽「ふふっ♪」

凛「それじゃあ早く部室行くにゃー!」ダッ

花陽「あ…ま、待ってー!」

73: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 19:54:10.50 ID:WY481Xaf.net
───────

凛「はぁー……今日も練習疲れたにゃー……もう凛くたくただよー」

花陽「ふふふ、お疲れ様♪」

凛「お腹ぺこぺこにゃー……」

花陽「お母さん料理作って待ってるから、早く帰ろ?」ニコ

凛「うん!」

真姫「ねぇ、ホントに私もお邪魔して良かったの……?」

花陽「もちろん!お母さんにも言ってあるから!」

真姫「でも昔からの知り合いの中に一人だけ知らない人がいたら、迷惑なんじゃないかしら?私やっぱり…」

凛「もう!凛は真姫ちゃんがいた方が楽しいにゃー!」ギュッ

真姫「ヴェェ!」

75: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 20:00:25.71 ID:WY481Xaf.net
花陽「ただいまー」

凛「ただいまー!」

真姫「お、お邪魔します…」キョロキョロ

凛「わあ!すでに美味しそうな匂いが…!」クンクン

ママ「おかえりなさい♪あらあら!みんな可愛いわぁ…!」

凛「おばさん!久しぶりにゃー!」

ママ「ホントねー、久しぶり凛ちゃん」

真姫「あ、おおお邪魔させていただきます!は、花陽さんのクラスメイトの西木野真姫と申します!」

ママ「まぁ…!あなたが真姫ちゃんね、今日は来てくれて嬉しいわ、早く入って♡」

真姫「し、失礼します…!」ドキドキ

76: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 20:08:56.85 ID:WY481Xaf.net
ママ「もう少しで出来るから、この部屋で待っててね」

凛「はーい!」

真姫「ふー……」ドキドキ

花陽「ふふ、緊張してるの真姫ちゃん?」

真姫「だ、だって手ぶらで急に押し掛けて、花陽のママ、怒ってないかしら…」キョロキョロ

花陽「そんなの気にしなくていいよぉ」

凛「そうだにゃー」グテーン

真姫「凛は気を抜きすぎよ!」

77: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 20:12:53.41 ID:WY481Xaf.net
ママ「はーい、お待たせー」

凛「わーい!」

真姫「す、凄く美味しそう…!」ゴクリ

ママ「おにぎりもあるからね♪」

花陽「わぁぁ…!」ジュルリ

まきりんぱな「いただきます!」

ママ「うふふ、召し上がれ♡」

78: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 20:18:25.16 ID:WY481Xaf.net
真姫「美味しい…!」

ママ「あらー、嬉しいこと言ってくれるのね」

凛「懐かしい味にゃ~」

ママ「ふふ、凛ちゃん、大きくなったわねぇ」

凛「んー?そうかにゃ?」

ママ「ちょっと前まで、こーんなに小さかったのよ?」

凛「えー、それ小学生の頃だよー」

ママ「そうよねぇ、もう高校生だもんねぇ、ほんと、早いわぁ…」シミジミ

79: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 20:52:00.46 ID:WY481Xaf.net
ママ「真姫ちゃん…だっけ?」

真姫「は、はい!」

ママ「何度かあなたたちの歌、聞かせてもらったけど……上手ねぇ真姫ちゃん」

真姫「そ、そんなことは…」

ママ「まるで昔の私みたい、なんちゃって」フフ

花陽「お、お母さん!恥ずかしいよぉ!」

ママ「なぁにー、ホントよ?ホントにママも歌上手いんだから」

ママ「まぁ、真姫ちゃんほど可愛くは無かったけど」

真姫「え、えっと…!」アタフタ

真姫(性格が全然似てない!)

80: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 20:55:57.36 ID:WY481Xaf.net
ママ「真姫ちゃんは彼氏いるの?」

真姫「ぶふーっ!」

凛「ぎゃー!汚いにゃー!」ガタ

花陽「は、はわわ…!」

ママ「うふふふふ♡可愛いわねぇ」

真姫「な、な、な、なな……何で突然…!」

ママ「ごめんなさいねぇ、おばさんそういう話好きなのよぉ」

ママ「それで、どうなの?本当のところ」ニヤニヤ

真姫「そ、それは……!」

84: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 21:03:05.94 ID:WY481Xaf.net
真姫「い、いません!」

ママ「あらそう、残念」

真姫「イミワカンナイ!」

凛「いつもの真姫ちゃんにゃー」

真姫「はっ!」

ママ「彼氏欲しいとか思わないの?」

真姫「お、思いません!」

ママ「へぇ、何で?」

真姫「何でって……」

ママ「私があなたぐらいの頃は、恋に恋する、そんな悩み多き女の子だったわ」

真姫「…………」

85: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 21:06:56.20 ID:WY481Xaf.net
真姫「わ、私はスクールアイドルだし…」

ママ「うんうん」

真姫「勉強だって毎日あるし…」

ママ「うんうん」ニコニコ

真姫「お医者さんの勉強もしなくちゃ駄目だし…」

ママ「ほー」

真姫「そ、そんな暇ないんです!」

ママ「真面目なのね、真姫ちゃん」ニコ

真姫「うぅ…!」カアア

真姫(うちのママと全然タイプが違う…なんか苦手かも…!)

88: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 21:11:33.28 ID:WY481Xaf.net
凛「ごちそうさまー!」

花陽「ごちそうさま!」

ママ「あ、はい、お粗末様♪」

真姫(た、助かった…)ハラハラ

花陽「お腹いっぱーい」スッ

ママ「あ、お皿はお母さんが片付けるわ」

花陽「あ、ありがとう♪」

ママ「デザート用意するわねー」

凛「デザート!?やったー!」ピョーン

89: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 21:17:36.10 ID:WY481Xaf.net
ママ「じゃーん!」

凛「わあ!何これ!」

真姫「あ、これは…!」

ママ「コンロの火を中火から弱火にしてっと……」カチ

花陽「お皿に並べられたフルーツ、マシュマロ……お鍋の中にあるこれは…あ!」

凛「チーズフォンデュ!」

ママ「せいかーい!初めてだけど上手くできたわ♡」

花陽「おいしそぉ……!」キラキラ

92: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 21:24:20.46 ID:WY481Xaf.net
凛「凛はバナナにするにゃー!」

ママ「たーんと食べてね♪」

凛「うわーすっごく伸びるにゃー!ぱく!」

真姫「あ!」

凛「あっ!はぁ!あ、あ、あひゅい!あひゅいにゃー!」

真姫「ちゃんと冷まさないと駄目じゃない!」

凛「うぅ…真姫ちゃん、舌が痛いよぉ……!」

真姫「はい、ふー……ふー……これ食べて」

凛「うぅ……ぱく」

ママ「あらあら♪」

93: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 21:35:29.74 ID:WY481Xaf.net
ママ「ねえ凛ちゃん」

凛「にゃ?」

ママ「それに、真姫ちゃん」

真姫「はい?」

ママ「今日は来てくれてありがとう」

真姫「い、いえ…こちらこそ」

ママ「それから…」チラ

花陽「?」

ママ「花陽ちゃんと仲良くしてくれて、本当にありがとう」

94: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 21:49:45.77 ID:WY481Xaf.net
花陽(ま、また恥ずかしいこと言ってるよぉ……!)カアア

ママ「高校生になってこんなに素敵なお友達ができて、私本当に嬉しいの」フフ

真姫「でも、仲良くしてもらってるのは私のほうですよ」

ママ「え?」

真姫「私のほうこそ花陽にはお世話になってるんです」

花陽「そ、そんなことは…!」

真姫「ホントよ?花陽、こんな機会だから言うけど、私は花陽にとっても感謝してるの」

花陽「真姫ちゃん……」

95: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 21:56:45.90 ID:WY481Xaf.net
ママ「どういうことかしら?」

真姫「花陽がいなかったら、私はきっとμ'sには入っていなかったと思うんです」

凛「そういえば凛も、かよちんと一緒だから、あそこに入ることができたんだにゃー」

花陽「真姫ちゃん……凛ちゃん……」

真姫「私の殻を破ってくれたのはμ'sのみんな……」

真姫「でも、きっと最初にノックしてくれたのは、花陽なの」

花陽「真姫ちゃん……嬉しい…」ウルウル

真姫「花陽、私と友達になってくれて、ありがとう」

花陽「こ、こちらこそっ…!」

凛「凛もよろしくにゃー!」

96: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 22:01:58.85 ID:WY481Xaf.net
ママ「うぅ…!」グスン

花陽「お母さん!?」

ママ「あ、あはは!ごめんなさいね、この歳になると涙脆くてね…ぐすっ…あはは、恥ずかしいわ…!」

凛「おばさん…」

ママ「みんな、本当にいい子ね……花陽、あなたが成長した理由がよく分かるわ」ナデナデ

花陽「えへへ、自慢の友達だよ」

ママ「ふふ、お母さん嬉しい…!」ギュー

花陽「わぁ、お母さん苦しいよ、ふふっ♪」

真姫「……いい親子ね」

凛「そうだねー……」

99: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 22:28:50.03 ID:WY481Xaf.net
花陽「というわけで」

凛「泊まることになったにゃー!」

真姫「イミワカンナイ!」

凛「まあまあ真姫ちゃん、おばさんにあんなに強引に言われちゃ断れないにゃー」

真姫「むむむ…!」

花陽「じゃあ電気消すね♪」パチ

凛「真っ暗にゃ!」

真姫「当たり前でしょ!もう寝るわよ!」

凛「えー!つまんないー!かよちーん!」

花陽「ごめん凛ちゃん、私も今日は疲れたから……」

凛「がーん…!凛はどうすれば……」

花陽「寝ようよ……」

100: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 22:31:51.80 ID:WY481Xaf.net
真姫「くー……」zzz

花陽「……」zzz

凛「すぴー」zzz


ガチャ


ママ「みんな寝たかしら?」ヒョコ

ママ「みんな可愛い寝顔ね♡」

花陽「ん……お母さん?」

ママ「あら、起こしちゃった」

101: 名無しで叶える物語(おいしい水)@\(^o^)/ 2014/08/19(火) 22:37:56.32 ID:WY481Xaf.net
花陽「ふわぁぁ……どうしたのぉ?」

ママ「ううん、何でもないの」フフ

花陽「……?」

ママ「それじゃあ花陽ちゃん、おやすみ」

花陽「うん……おやすみ、お母さん」

ママ「また明日ね」

花陽「うん…また、明日…」zzz

ママ「……」

花陽「……」zzz

ママ「うふふ、明日も花陽ちゃんが、幸せな1日を過ごしますように♪」


ガチャン





   お   わ   り

引用元: 花陽「お母さんってアイドルだったんだよね」