アリス「ごめんシノ…それはちょっとできないの…それに旅行より勉強に専念したほうがいいと思うよ…日本大学に落ちたとも聞いてるし…」

シノ「そんなことありません、息抜きも大切です！それに日本大学の問題は私に合わなかっただけです、あ！そうそうこの間陽子ちゃんと会ってお買い物し…『ツーッツーッ…』…アリス？」

シノ「アリスどうしたのでしょうか…電波が悪かったのでしょうか？っともう3時ですか、明日は7時から英語をやりましょう、おやすみなさい…」

シノ「ふぁ～…あれ？もう12時…7時から英語をやろうと思っていたのですが…今更やっても8時間ぐらいできなさそうですし今日は勉強はお休みしましょう」

シノ「ふぅ…出来ました、勉強計画表！作るのに3時間もかかってしまいましたけど…とりあえず明日は陽子ちゃんたちと久しぶりに遊んで明後日から本格的にはじめましょう。
さてっと…………あっ陽子ちゃんですか？あした…『この電話番号は、現在使われておりません…』……あれ？」

シノ「陽子ちゃん…電話番号変わってただなんて、この間あった時はなにも…あっ！おそらく忘れていたのでしょう、そうに違いありません！それならあやちゃんに…やっぱりアリスから先に誘いましょう…プルルルル」

アリス「Oh？シノ？お久し振りデース、元気にしてマスカ？」

シノ「カレン！私は元気ですよ！ところで明日は空いてますか？久しぶりにカレンの顔が見たくて…」

カレン「オー！イイデスヨ、空いてマース、私もシノに会いたかったデース…ところで受験というのは諦めてしまったのデスカ？」

シノ「ううん、諦めてないよ、そうそう、陽子ちゃんの電話番号変わっちゃったの知らなくて…良かったら教えてくれますか？」

カレン「ごめんなさイ…陽子にシノには大学受かるまで電話番号教えたらダメだと口止めされてるのでそれは出来まセーン…Oh、これはヒミツでした、忘れてくだサーイ＾＾それにシノがまだ大学に受かってないのならワタシモシノと遊ぶわけには行きまセーン…では！チャラー！」

シノ「カレンにまで、私どうしたら……」

シノ「そうです！一生懸命勉強して私が大学に受かれば良いんです！そしたらみんなとまたあの時のように！って…もう3時ですか、急いで寝ないと…」

次の日


シノ「ふぁ～…あれ？もう13時…今日は7時から数学をやろうと思っていたのですが…今更やっても15時間は不可能…今日は勉強はお休みしましょう、明日に仕切り直しです、そのために早く寝ましょう！」

半年後

シノ「模試の結果、最悪でした900点満点中508点…去年よりも落ちてしまいました！半分は取れましたが東大には800は必要、あと300点もどうしたら…ん？」

きらら塾【たった半年でセンター300点アップ！！きらら塾超受験対策講座、お申し込みは……】

シノ「こ、これです！急いで応募しましょう！」

センター後

シノ「ふふふ…なんとかセンター利用で神奈川大学を取れました…東大は、まぁ無理でしょうけどこの際どこでも良いです…」

私大合格発表後

シノ「ふふふ…前回落ちた日本大学、なんとか受かりました
法政は問題の質が悪すぎてダメでしたが……ふぅ…ようやく終わりました…私の受験生活…長かったような短かったような…
決して満足のいく結果ではありませんが、今年からまた陽子ちゃんたちと遊べると思うと悪い気はしません！」

日本大学出願前日

プル速【俺氏、10浪に突入wwwwwwww】

シノ「うふふ、このまとめサイト私よりおバカななひとがたくさん見れて面白いですね、ん？受験サロン？この書き込みが書かれているサイトでしょうか？どれどれ…」

受験サロン
【マーチはゴミ！早慶wwwwwニッコマは一生の恥！浪人してニッコマとか発達障害かな？】


シノ「………」

6年後

陽子「なぁ、綾！カレンから聞いたんだけどシノの奴無事に翻訳者になれたらしいぞ！」

綾「わたしも聞いたわ、シノったら大学に受かったのに私達との誘い全部断って大学の勉強に集中するって急に電話してきた時は不安だったけれど…本当に良かった…」

陽子「あぁ！本当に…あのシノが……ぐすっ…」

綾「ちょっと陽子もしかして泣いてるの…？」

陽子「えへへ…あまりにもうれしくってつい…そうそう！来週アリスが日本に来るらしいんだ、それでさ、久しぶりにみんなで集まらないか？」

綾「賛成！シノには私から言っておくわね！」

羽田空港

アリス「んーよいしょっと…、ふぅ、何年振りかなぁ日本。みんな元気かなぁ…カレン、陽子、綾、そして…」

ポンポン（肩を叩く音）

アリス「？」

？？？「Shall I carry your bag?うふふ、 バックをお持ちしましょうか？」


アリス「あっどうも…？………あ！！」


おわり