1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/02(木) 20:28:19.636 ID:4CdJ3pDC0.net
サターニャ「うそ……ヴィネットが……」

ラフィエル「そんな……」

ガヴリール「な、治るんですよね!?ヴィ、ヴィーネは、治るんですよね!先生!?」

医者「残念ながら……現代の技術ではどうすることもできません……」

サターニャ「嘘よ……嘘よぉぉ……わぁぁぁぁぁぁぁぁぁん……」

ラフィエル「こんな、こんなことって……」ポロポロ

ガヴリール「なんでヴィーネが……こんな目に合わなきゃ……」

ヴィーネ「ガ……ヴ……」

ガヴリール「ヴィーネ……?」

ヴィーネ「ガ……ヴ……ガ……ヴ……」

ガヴリール「もうしゃべるな……しゃべらなくていいから……う、うぅ……」ポロポロ

4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/02(木) 20:32:37.878 ID:4CdJ3pDC0.net
ガヴリール「ヴィーネ、映画のブルーレイ借りてきたぞ、一緒にみような」

サターニャ「ま、まさか怖い奴じゃないでしょうね!?」

ガヴリール「そんなわけないだろ……普通のコメディ映画だよ」

ラフィエル「サターニャ様、よかったですね♪」

サターニャ「べ、別にホラー映画が怖いわけじゃないのよ!」

ガヴリール「あっはは!見てみてヴィーネ!この俳優の演技傑作でさ!」

ヴィーネ「……」

ラフィエル「あ、この怪物サターニャ様に似てますね~」

サターニャ「ちょっと!どこが似てんのよ!?」

ガヴリール「あははっ、ほんとだ!」

サターニャ「ガヴリールまで!こら~!」

ヴィーネ「……」

13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/02(木) 20:37:40.429 ID:4CdJ3pDC0.net
ラフィエル「すー……すー……」

サターニャ「ガヴリール……勝負よぉ……ムニャムニャ」

ガヴリール「あはは、疲れて眠ってる……。なぁ、ヴィーネ」

ヴィーネ「……」

ガヴリール「サターニャとラフィって、すっかり仲良くなったよな、今なんて抱き合って眠ってるし」

ヴィーネ「……」

ガヴリール「私もこうしてヴィーネと過ごせる時間が増えて……その、楽しいよ」

ヴィーネ「……」

ガヴリール「だからさ……迷惑とか思ってんなら、全然そんなこと思わなくていいから。私たちはヴィーネと一緒に居たくてここにいるんだから」

ヴィーネ「……」ポロポロ

ガヴリール「泣かないでよヴィーネ……。こっちまで泣けてきちゃうよ……」ポロポロ

ガヴリール「大丈夫……ずっと……ずっと一緒だから……」

15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/02(木) 20:40:34.359 ID:4CdJ3pDC0.net
バタン

ガヴリール「……誰!?」

俺「ここか……患者のいるところは……」

ガヴリール「いきなり入ってくんなよ!こっちは病人が……!」

俺「俺か……?俺はマサキ」

俺「すべての病を殺す男だ」

20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/02(木) 20:46:54.872 ID:4CdJ3pDC0.net
ガヴリール「……本当に治せるんだろうな?」

俺「……任せて欲しい。まず麻酔を打つ」

ヴィーネ「……」

俺「損傷した脊髄は……ここか。なるほど、たしかに著しく欠損している」サクッ

ガヴリール「……先生は治せないって」

俺「……やれやれ、日本の医者はレパムルド理論の応用もできないのか……」シュル

ガヴリール「……」

俺「まずは神経線維の接続。さらに疑似カルシウムによる脊髄の補強。薬物によるシナプスの再活性……」クイクイッ ガサッ ズプッ

ガヴリール「……治せそう?」

俺「ああ。あとは……唾液の交換による代謝機能の促進だな」チュッ

ガヴリール「ちょ!あんた何して……!」

俺「王子のキスにより眠り姫は目覚める」

ガヴリール「何言ってんだよ!」

25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/02(木) 20:52:11.810 ID:4CdJ3pDC0.net
ガヴリール「あんた、こういうことが目的で来たんだろ!最低だな!もう出ていけ!」

ヴィーネ「あ……」ピクッ

ガヴリール「……え?」

ヴィーネ「ガヴ……」

ガヴリール「ヴィーネ……?」

ヴィーネ「ガヴ……ガヴ……」ダキッ

ガヴリール「ヴィーネ!体、動くのか!?」

ヴィーネ「ええ……ええ……!」

ガヴリール「よかった……ヴィーネ!」ギューッ

俺「ふっ……思ったより回復が速かったな」

ガヴリール「えーっと、マサキ?ありがとう!あんたのおかげだよ」

俺「すべての苦しみから人々を救うのが俺の義務だ」

ヴィーネ「ありがとう、マサキ先生……!」

30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/02(木) 20:58:21.032 ID:4CdJ3pDC0.net
ラフィエル「むにゃむにゃ……あれー……二人とも起きてたんですか……?」

サターニャ「おはよー……ってあれ?ヴィーネ?起きてる?」

ヴィーネ「二人とも……ありがとう、もう大丈夫よ!」

ラフィエル「ほんとですか……!」パァァ

サターニャ「ま、まあ私は治るって思ってたけどね!なんたって私と同じ悪魔なんだから!」

ガヴリール「ああ、そこのマサキって人が治してくれ……あれ……?いない……」

ヴィーネ「ほんとだ……いつのまに……」


俺「やれやれ……あんな可憐な少女たちから笑顔を奪うとは……神とは罪深い生き物だな」

俺「さて……行くか。次の患者が俺を待っている……」スタスタ




ガヴリール「まあいっか!回復記念に寿司でも行こう!」

サターニャ「いいわね!たまご!たまご食べるわ!」

ラフィエル「ふふっ、サターニャ様の驕りですね!」

ヴィーネ「あははっ、食べすぎちゃダメよ~?」


引用元: ガヴリール「ヴィーネが全身不随!?」医者「はい……」