2: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 00:44:03.97 ID:5hreYZe3.net
理事長室


鞠莉「...」カキカキカキ


ルビィ「でねー、お姉ちゃんったらねー」ペラペラ


鞠莉「...」カキカキカキ


ルビィ「そこのお蕎麦がねーお姉ちゃんの好みでねー」ペラペラ


鞠莉「...」カキカキカキ


ルビィ「そんときのお姉ちゃんの顔がねー」ペラペラ


鞠莉「...」ピタッ


ルビィ「お姉ちゃんったら間違えておうどんにしちゃってねー」ペラペラ


鞠莉「...」フゥ

3: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 00:46:47.08 ID:5hreYZe3.net
鞠莉「...」


鞠莉(考えろ...考えるのよ小原鞠莉...)


鞠莉(ダイヤの妹...黒澤ルビィが何故理事長室に居座ってるのか)


ルビィ「そんでねー」ペラペラ


鞠莉(私は今理事長としての仕事なう...それは目の前で見ているこの子にもわかるはず...なのに)


鞠莉(どうして気にも留めず自分の姉のしょーもない話をベラベラと喋り続けるの...え、嫌がらせ?)


鞠莉「...んっ、ん"ん"」ゴホン


ルビィ「お姉ちゃん顔真っ赤にしてねー」


鞠莉「る、ルビィ?」


ルビィ「んー?」

6: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 00:49:50.63 ID:5hreYZe3.net
鞠莉「懇親のダイヤ's ストーリーを止めてしまって申し訳ないのだけど」


ルビィ「うん」キョトン


鞠莉「何故あなたは、今ここで私へトークを繰り広げているの?」


ルビィ「いけない?」


鞠莉「い、いけないとか...そういう問題ではなく」


ルビィ「鞠莉さんとお話ししたいから?」


鞠莉「え...?」


ルビィ「鞠莉さんとお話ししたいからだよ」

9: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 00:54:17.31 ID:5hreYZe3.net
鞠莉「...わ、わーお...びっくり、ルビィが私とお話したいだなんて...」


ルビィ「それもお昼休みに、こんなとこまできて」


ルビィ「だって鞠莉さんを独り占めできるのはこの時間くらいなんだもん」


鞠莉「ん、んんんん...」


ルビィ「どしたの?」


鞠莉「ん、いや、嬉しいのよ、そう思ってくれるのは嬉しいんだけど」


ルビィ「うん、そんでね、お姉ちゃんがね」


鞠莉「すとーっぷ!!!ぷりーず!」ビシッ

10: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 00:55:45.43 ID:5hreYZe3.net
ルビィ「なに?もう一度最初からお話しする?」


鞠莉「いやいやいやちがくて、見て、これ見て」ドサッ


ルビィ「わー、すごい書類の数...そんでお姉ちゃんったらね」


鞠莉「ウェイト!!!なぜ喋り続けるのか!」


ルビィ「?」


鞠莉「はぁ...あのね、ルビィ」


ルビィ「うん」


鞠莉「マリーはこれでもこの学園の理事長張ってるの、だからお仕事もこの通りたーんまりあるの」


ルビィ「大変だねぇ」

11: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 00:57:58.93 ID:5hreYZe3.net
鞠莉「そうなの、それを昼休みの今、できるだけ減らそうとしてます...ここまではオーケー?」


ルビィ「おっけー!」


鞠莉「うん、それでね、そこにベラベラとあなたのっっっながーーーいお喋りが飛んできたら」


ルビィ「どうだった?」


鞠莉「ぜんっっっっぜん!!!集中できないの!!!!!!わかる???」


ルビィ「えー」


鞠莉「そーりールビィ、別にあなたのことを嫌ってるわけではないのよ?わかってくれる?」


ルビィ「うん」コクッ


鞠莉「ん、それならね」


ルビィ「ん!それなら、一旦お仕事はおしまい!そんでルビィとのお喋りに集中して?そうしたら」


鞠莉「ノー!」バンッ

12: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 01:00:05.29 ID:5hreYZe3.net
ルビィ「のー?」


鞠莉「ちがうちがうちがうちがうちがうちがう!!」


ルビィ「?」


鞠莉「マリーは!理事長は今!超いんぽーたんとワークに!集中したいの!!あなたとの!トークではなく!!」


ルビィ「むぅ」プクッ


鞠莉「ほっぺ膨らませてもダメです」


ルビィ「やーやー!ルビィはマリーさんと超いんぽーたんとトークしたいー!ぷりーずトークうぃずミー!」


鞠莉「超大事なお話って何!」


ルビィ「えーっとねぇ、ルビィと鞠莉さんのこれからのこととかー」グイグイッ

14: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 01:03:31.02 ID:5hreYZe3.net
鞠莉「だー鬱陶しい!ちょっと離れなさい!」


ルビィ「やです!けち!理事長けち!」グイグイッ


鞠莉「理事長の言うことがきけないのですか!」


ルビィ「食券乱用!食券乱用っていうんだよそーゆうの!」ビシッ


鞠莉「職権乱用ね!?職権乱用だから!ハーフに日本語つっこませないで!?」


ルビィ「ふんっ」


鞠莉「なんですかその態度は!」


ルビィ「細かいなぁ...おねーちゃんみたい」ボソッ

17: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 01:07:50.88 ID:5hreYZe3.net
鞠莉「あーもぉ怒った、お姉ちゃん!ダイヤに電話してやる!!」ポチポチポチポチ


ルビィ「...」


テロロロン テロロロン


鞠莉「出ないわねぇ」 テロロロン テロロロン


ルビィ「ふふふ」


鞠莉「?」


テロロロン テロロロン


鞠莉「...」ポチッ


シーンッ


ルビィ「...」


鞠莉「...」

19: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 01:09:45.16 ID:5hreYZe3.net
ルビィ「お姉ちゃん出なかったね」ニコッ


鞠莉「何故あなたがダイヤの携帯を持ってるの!?」


ルビィ「さぁ?」


鞠莉「むきぃいいいい!説教よ!説教してあげる!ルビィがこんな生意気ガールだとは思わなかったわ!」


ルビィ「説教!?鞠莉さんとお喋りできる?」


鞠莉「お喋りじゃない!説教!!」


ルビィ「えへへー」ニコニコ


鞠莉「なんで嬉しそうなの!」


ピトッ


鞠莉「ちょ、...」

20: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 01:12:56.67 ID:5hreYZe3.net
ルビィ「ルビィね、ずっと鞠莉さんとお喋り、したかったから」ニコッ


鞠莉「...え?」


ルビィ「昔はよく、お姉ちゃんたちに混ぜてもらってたけど...」


ルビィ「でも大きくなった今はね...わかんない、よくわかんないけど」


鞠莉「る、ルビィ...」


ギュッ


鞠莉「っっっ!?」ドキッ


ルビィ「ルビィ...なんだか、鞠莉さんと二人っきりでいたいって...ううん、それだと欲張りだから...せめてお喋りだけでもって」


ルビィ「んっ...鞠莉さん」ボソッ


鞠莉「??!!?」ドキドキドキ

21: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 01:15:38.96 ID:5hreYZe3.net
ルビィ「...」ジッ


鞠莉(こ、この子...なに考えてるの...)


鞠莉(というかマリー、落ち着くのよ...このままだと心臓の音が)


パッ


ルビィ「...」スッ


鞠莉「ルビィ...?」


ルビィ「ごめんなさい、鞠莉さん...じゃなくて理事長、お仕事のお邪魔しちゃって」


鞠莉「へ?」

22: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 01:18:08.54 ID:5hreYZe3.net
ルビィ「ほんとはわかってたの、迷惑だって...鞠莉さんがお仕事してるのも知ってて」


ルビィ「でも吹っ切れちゃって、ワガママ出しちゃった...」ペコリッ


鞠莉「ルビィ、ちょっと」


ルビィ「ん、本当にごめんなさい、また放課後に」フリフリ


バタンッ


鞠莉「んなっ、ちょっと待ちなさいよ!」


鞠莉「...」


鞠莉「あの子...あんな顔」


鞠莉「あーもぉ、めんどくさいわね!!!どこかの姉と一緒で!」ガチャ


バタンッ

25: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 01:22:31.85 ID:5hreYZe3.net
生徒会室


ルビィ「おねーちゃー」


ダイヤ「どうしたのですルビィ、あなたの姉は今忙しいのですが」


ルビィ「うん、お邪魔しに来たよ」ニコッ


ダイヤ「か え り な さ い !」


ルビィ「ぴぎっ...冗談だよぉ...」


ダイヤ「はぁ、それで」


ルビィ「うん、これ」


ダイヤ「私の携帯電話...何故あなたが」

26: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 01:25:30.55 ID:5hreYZe3.net
ルビィ「おねーちゃ今日の朝おうち忘れてたでしょ、だから持ってきてあげたの」


ダイヤ「...そうでしたっけ?」


ルビィ「うゆ」コクッ


ダイヤ「まあいいですわ...ありがとうござ」


ガチャ


鞠莉「ダイヤー!」


ダイヤ「鬱陶しいのがもう一人...」ジトッ


鞠莉「ルビィ来なかった?」

28: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 01:27:37.11 ID:5hreYZe3.net
ダイヤ「ルビィならそこに...あれ?」


鞠莉「?」


ダイヤ「んなっ、こらっ、離れなさい!」


ルビィ「ぎゃぁぁぁあおねーちゃの乱暴者ぉおおお!」ギュゥウウ


ダイヤ「どうして抱きつくのですかルビィ!」グイーッ


鞠莉「あ、ルビィ、その...」


ダイヤ「鞠莉さん...もしやあなた、ルビィになにかしたのですか」キッ


鞠莉「ノー!誤解よダイヤ!」


ルビィ「したー」


ダイヤ「ほらっ!」

30: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 01:30:06.42 ID:5hreYZe3.net
鞠莉「ルビィ!こっち来なさい!」


ルビィ「ぴぎゃぁああ3年生怖いよぉ」ダキッ


鞠莉「んなっ、ダイヤをガードに使うとは卑怯よ!」


ルビィ「おねーちゃ...鞠莉さんがね、ルビィの小さなお願い、きいてくれないの」グスッ


鞠莉「いや、ダイヤ違うの、あのときは状況が状況で」アセアセ


ルビィ「...」ニヤリ


鞠莉「あっ、悪い顔!ルビィ今絶対悪い顔したわダイヤ!」


ルビィ「してないもん!鞠莉さんが悪い!」


ダイヤ「あーもぉうるさいですわ!」ダッ

33: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 01:33:24.12 ID:5hreYZe3.net
ルビィ「うわーんおねーちゃん!」


鞠莉「ちょ、ダイヤ、どこに」


ダイヤ「二人きりにしてあげますわ、ですので解決するまでは...」


バタンッ


鞠莉「ひっ」ビクッ


「ここから出てはいけません!いいですわね!!」


ルビィ「あーあ」

35: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 01:37:59.02 ID:5hreYZe3.net
鞠莉「...ダイヤがおこに」


ルビィ「ぷいっ」


鞠莉「もぉ、ルビィ」


ルビィ「鞠莉さんが悪いです」プクッ


ルビィ「ルビィわがままだったけど...でも」


ギュッ


ルビィ「んっ」


鞠莉「そうね...マリーがいけなかった」ナデナデ


ルビィ「むぅ...さっきまでと言ってること違います」

38: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 01:40:03.91 ID:5hreYZe3.net
鞠莉「ごめんね、ルビィの気持ちより目の前のお仕事を優先するなんて、理事長失格だわ」


鞠莉「でもさっきからずっと言おうとしてたのよ?なのにルビィは聞く耳持たずなんだもの」


ルビィ「...」ギュッ


鞠莉「ん?」


ルビィ「そういうの...」


ルビィ「そういうの、困ります...だって」


ルビィ「ほんとに悪いのはルビィなんだもん」ボソボソ


鞠莉「...」


ルビィ「...」

39: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 01:43:15.43 ID:5hreYZe3.net
鞠莉「ふふっ、なーら」


ルビィ「なら?」


鞠莉「二人とも悪いー、でおあいこ...ね?」


ルビィ「...」


鞠莉「どう?グッドアイディアでしょ?」フフン


ルビィ「仕方ないですね...理事長の言うことですから、仕方ないです」ニコッ


鞠莉「うん、いいこいいこ」ナデナデ


ルビィ「えへへぇ」


鞠莉「よしっ、仲直りもできたし、そろそろ授業の準備を...」


グイッ

40: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 01:47:29.15 ID:5hreYZe3.net
鞠莉「うごごっ!」


ルビィ「理事長という権限に免じて仲直りしてあげました、しかたなーく」


鞠莉「え」


ルビィ「仕方ないですから、週末はルビィとデートしてください」フンスッ


鞠莉「え、え!?」


ルビィ「嫌なんですか?ルビィとデート嫌なんですか?」ピトッ


鞠莉「い、嫌じゃないけど」


ルビィ「...けど?」ギュッゥゥウ


鞠莉「ぐるぢいぐるぢい!」


ルビィ「嫌じゃないけどなんですか?」ギュゥゥゥゥゥゥウ

42: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 01:50:57.29 ID:5hreYZe3.net
鞠莉「お、おっけー!わかったからその攻撃やめて!」


ルビィ「ふふっ、ルビィの勝利です...」ドヤッ


鞠莉「言いつけてやる...絶対姉に言いつけてやるんだから...」ボソボソ


ルビィ「そんなことしたら鞠莉さんの身が...どうなっても知りませんよ」ニコニコ


鞠莉「悪いやつ!!悪いやつの顔!!」


ルビィ「それじゃ鞠莉さん、また放課後」ニコッ


テクテク

43: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/03/05(日) 01:55:07.67 ID:5hreYZe3.net
...


鞠莉「はぁ、なんなのよもぉ」


鞠莉「...」


鞠莉「マリーと二人きりでお話したいだなんて...あのルビィが」


鞠莉「...ダイヤ、あんぐりーかなぁ...お説教はゴメンだわ」


鞠莉「はぁーあ、なんだか疲れた...結局仕事も終わってないし」


鞠莉「...」テクテク


鞠莉「私も私で...なにドキドキしてるんだか」


おわり

引用元: ルビィ「お話がしたいの」鞠莉「だめ」