2: めぐるり (ワッチョイ 976f-398c) 2024/04/01(月) 17:06:11 ID:4hExFxZc00
101期生の卒業式の日。
式後、沙知先輩を校門で見送った後部屋に戻った私は一人物思いに耽っていた。
それは一年後に必ずやってくるその日のこと。

慈(卒業、かあ…)

沙知先輩の晴れ姿を見て、それはとってもおめでたいことなんだけど、同時に先輩がいなくなってしまうと実感が湧いてきてすごく複雑な気持ちになった。

そして、今。一人になった瞬間にふと次は私たちの番だということに気が付いて…

慈(1年後は私たちかあ…)

まだ1年ある。
されど1年しかないのだ。

3: めぐるり (ワッチョイ 976f-398c) 2024/04/01(月) 17:06:56 ID:4hExFxZc00
コンコン

誰だろう。

瑠璃乃「めぐちゃーん!」

声の正体は私の幼馴染、るりちゃんだった。

慈「るりちゃん?今開けるからちょっと待ってて!」

ガチャッ

瑠璃乃「おじゃましやすっ」

慈「いらっしゃい。どうしたの急に。充電切れちゃった?」

瑠璃乃「いや、充電切れちゃったわけじゃないんだけどさ」エヘヘ

4: めぐるり (ワッチョイ 976f-398c) 2024/04/01(月) 17:08:47 ID:4hExFxZc00
慈「何かあった?」

瑠璃乃「う~ん、何かあったっつーか…」

どこか歯切れが悪いるりちゃん。
どうしたんだろう。

瑠璃乃「ルリね、今日の卒業式見て思ったんだ。来年はめぐちゃんがいなくなるのかって。そう思ったらなんかいてもたってもいられなくなった、っつーか」

そっか。るりちゃんも寂しくなっちゃったんだね?
私はそっと小さな幼馴染の身体を抱きよせる。

慈「るりちゃん」

瑠璃乃「わわっ、めぐちゃんどうしたの?」

慈「ふふっ。るりちゃん可愛いな~って☆」

5: めぐるり (ワッチョイ 976f-398c) 2024/04/01(月) 17:10:54 ID:4hExFxZc00
るりちゃんが私のことに思いをはせて部屋に来てくれたことが嬉しくて、ついにやけてしまいそうになるけど照れ隠しもかねてさらにるりちゃんを抱きしめる。
るりちゃんにとっていつもカッコいい私でありたいから、デレデレする私を見せるのは躊躇われる。
るりちゃんはそんな私も受け入れてくれるだろうけど、これは私の気持ちの問題。

瑠璃乃「めぐちゃん、苦しいよ~」

私の腕の中でるりちゃんがもがく。
そんなるりちゃんも可愛くて愛おしい。
私しか知らないるりちゃん。もう少しだけ堪能していたい。

慈「少しだけ我慢してよ」

瑠璃乃「しかたないな~もう」

6: めぐるり (ワッチョイ 976f-398c) 2024/04/01(月) 17:12:24 ID:4hExFxZc00
そんなやりとりをしつつ私の方も少し落ち着いてきたのでるりちゃんを開放する。

瑠璃乃「めぐちゃん。」

慈「ん?」

瑠璃乃「めぐちゃんも、寂しかったの?」

私、るりちゃんにそんな素振り見せたっけ?

慈「何で?」

瑠璃乃「めぐちゃんがるりに甘えてくるときってだいたい何かあった時だし。さっきの沙知先輩の姿見て何か思ったのかな~って」エヘヘ

7: めぐるり (ワッチョイ 976f-398c) 2024/04/01(月) 17:13:59 ID:4hExFxZc00
鋭い。
流石は私の幼馴染。るりちゃんには隠し事できないなあ~、なんてね。

瑠璃乃「めぐちゃん」

慈「何?るりちゃん」

瑠璃乃「さっきめぐちゃん、ルリのこと可愛いって言ったけどさ、ルリだってめぐちゃんのこと、可愛いって思ってからね」

慈「何を~。私の方がるりちゃんのこと可愛いって思ってるんだぞ~」

瑠璃乃「いやいや、ルリの方が~」

ワイワイキャッキャッ

8: めぐるり (ワッチョイ 976f-398c) 2024/04/01(月) 17:19:10 ID:4hExFxZc00
るりめぐ「「ふふっ」」

瑠璃乃「やっぱり、めぐちゃんは面白いですなぁ」

慈「るりちゃんだって、面白いじゃんっ」

ワイワイキャッキャッ

瑠璃乃「めぐちゃん」

慈「何?るりちゃん」

瑠璃乃「めぐちゃん、寂しがらなくたっていいんだよ。ルリがいつもそばにいるし。
それに、ルリたちは1年後もその先も、ずっと変わらない関係でいると思う、ゆえにルリあり!」

9: めぐるり (ワッチョイ 976f-398c) 2024/04/01(月) 17:21:27 ID:4hExFxZc00
慈「るりちゃん…」

瑠璃乃「それでもさ、もしどうしても先のことを考えて寂しくなったりしたらさ、ルリに頼ってほしいな~なんっつって」

るりちゃん…
いつの間にこんなに成長したの?
私が知っているるりちゃんは、小さくて可愛くて、守ってあげたくなるようなか弱い存在だったのに。
もちろん、いまでも守ってあげたくなる存在には変わりはないんだけどっ☆
でも、それだけじゃないんだね…

私も、るりちゃんに甘えてもいいのかな…

10: めぐるり (ワッチョイ 976f-398c) 2024/04/01(月) 17:26:15 ID:4hExFxZc00
瑠璃乃「甘えていいんだよ」

私の心を見透かしたようにるりちゃんは口を開く。
やっぱりるりちゃんは流石だなあ…

瑠璃乃「これまではめぐちゃんがルリを引っ張ってきてくれた。だけど、これからはルリだって、めぐちゃんの支えになりたい。めぐちゃんと一緒に世界中を夢中にしたいよ」

瑠璃乃「だめかな…」

そう言って上目遣いをしてくるるりちゃん。
その可愛さは反則だぞ!

14: めぐるり (ワッチョイ 976f-398c) 2024/04/01(月) 19:39:49 ID:4hExFxZc00
慈「だめなわけないじゃんっ!私も、るりちゃんと一緒に世界中を夢中にしたい!るりちゃんとなら何だって出来ると思うから!」

瑠璃乃「めぐちゃんっ」ダキッ

慈「るりちゃんっ」ダキッ

瑠璃乃「ルリはめぐちゃんの隣にずっといたい」

慈「もちろんだよ。私だってるりちゃんの隣にずっと立っていたいよっ」

瑠璃乃「めぐちゃんの隣に立つにふさわしいスクールアイドルになれるためにルリ頑張っから」

るりちゃんはこう言うけど、日々ものすごいスピードで成長していると思う。
日々一緒に過ごすうちに私はスクールアイドル大沢瑠璃乃の大ファンになっていた。

慈「いや、もうるりちゃんは立派なスクールアイドルだよ」

15: めぐるり (ワッチョイ 976f-398c) 2024/04/01(月) 19:46:40 ID:4hExFxZc00
慈「私こそ、るりちゃんに置いて行かれないようにしないとだよ」

瑠璃乃「いや~ルリなんてまだまだですぜ。」

慈「そんなことないよ。私、るりちゃんのファンになったんだからねっ☆」

瑠璃乃「ファン??」

慈「そ。大沢瑠璃乃のファン第1号だよっ☆」

瑠璃乃「1号かどうかはわかんねーじゃん」

慈「いいのっ。1号は私以外ありえないんだからねっ☆」

16: めぐるり (ワッチョイ 976f-398c) 2024/04/01(月) 19:53:05 ID:4hExFxZc00
瑠璃乃「じゃあじゃあ、るりだってめぐちゃんのファン1号だぜ~」

るりめぐ「「ふふっ」」

慈「だからね、るりちゃん。ファンとして、そしてパートナーとしてこれからも末永くよろしくねっ」

瑠璃乃「めぐちゃん、ルリからもひとつよろしくお願いしやす」

るりめぐ「「ふふっ」」

先のことなんて考えるより今やるべきことがある。
るりちゃんのおかげで心が楽になった。
1年といわずもっともっとずっと隣にいさせてね、るりちゃん。



おしまい

引用元: SS みらくらぱーく!二人の世界