1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/16(木) 19:57:51.794 ID:hWA3YKcE0.net
サターニャ「なによ安楽死って?」

ガヴ「ああ、知らないならいいや。悪魔なら知ってるかもって思ったんだけど」

サターニャ「ちょっと話途中でぶった切らないでよね気になるじゃないの」

ガヴ「要は苦しまずに楽して死ねる方法だよ」

サターニャ「ちょっといきなり何言ってるのよ」

ガヴ「なんかさ最近自分の限界ってもんを感じてきたんだよね」

サターニャ「自分の限界?」

2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/16(木) 20:00:54.247 ID:hWA3YKcE0.net
サターニャ(もしかして、私のデビルズアクション(悪魔的行為)がじわじわと効いて来てるのかしら)

ガヴ「あーあ、富士山噴火しないかな」

サターニャ(ちょっとやり過ぎたかしら)

ヴィーネ「どうしたのよ、二人とも深刻そうな顔して」

ガヴ「ああ、ヴィーネか。おはよう」

ヴィーネ「もう、お昼だけど。どうしちゃったのようなだれちゃって」

ガヴ「私は至って通常営業だよ」

サターニャ「さっきから変なのよ安楽死したいとか言い出すし」

ヴィーネ「安楽死って…ちょっと大丈夫なの?」

ガヴ「したいとは言ってないぞ、方法を聞こうとしただけだ」

ヴィーネ「いや、それでもおかしいでしょう一体どうしちゃったのよ」

4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/16(木) 20:04:01.277 ID:hWA3YKcE0.net
ガヴ「最近毎日が気の抜けたコーラみたいでさ、全然楽しくないんだ」

ヴィーネ「ネットゲーム楽しいって言ってたじゃないの」

ガヴ「ネトゲも最初はハマったけど段々アホらしくなってきた」

ヴィーネ「それがいいのか悪いのかよくわからないけど」

ガヴ「だってあれ絵じゃん、あんなもんに何万も課金してたなんて
   あの頃の私は本当狂ってたよ」

サターニャ「本当、ガヴリールはそういうとこ頭悪いわよね」

ヴィーネ「ちょっと!サターニャ」

ガヴ「いや、いいんだ一層のことこんなバカな私をみんなで笑ってやってくれ」

ヴィーネ「趣味なんて他にいくらでもあるじゃないの」

ガヴ「実は、部活始めようかと思っていろいろ体験入部とかもしてみたんだ」

ヴィーネ「なんだ、ガヴだってちゃんと考えてるんじゃないの」

ガヴ「でもダメだった」

16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/16(木) 20:08:52.740 ID:hWA3YKcE0.net
ヴィーネ「なんかあったの?」

ガヴ「いや、みんないい奴ばかりで優しかった」

ヴィーネ「じゃあいいじゃないの」

ガヴ「誰が悪いってわけじゃないけどなんか違うんだよ私が思い描いてたのとさ」

ヴィーネ「ハァ…」

サターニャ「なによそのわけわかんない理由」

ガヴ「多分、普通の感覚の人には理解できないだろうね。
   私の苦しみは」

ヴィーネ「でも、ガヴはさ天使学校で主席取ったりしてるし
     天界に戻った暁にはエリートコースは約束されたようなものじゃないの」

ガヴ「ヴィーネがいうエリートって何?」

ヴィーネ「え?えっとその…いい学校に行くこととか?」

ガヴ「良い学校?」

ヴィーネ「そうね、良い学校に行ってガヴの場合は大天使になるとか」
   
ガヴ「そうか、それがヴィーネがいうエリートか」

ヴィーネ「私は、一般論を言っただけよ」

20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/16(木) 20:15:51.663 ID:hWA3YKcE0.net
ガヴ「もっとも私がいくら天界で主席とってようが
   この世界ではなんの役にも立たない。
   バイトも始めてみたけどあの体たらくマスターにも迷惑を掛けてしまった」

サターニャ「一応、自覚してたのね」

ガヴ「うん、わかっていながら私は直さなかったんだ
   マスターの優しさに付け込んでた最低な堕天使さ。
   こんなんじゃ社会に出てもロクなことにならないことは目に見えてる」

ヴィーネ「そんなことないわよ、ガヴは根はいい子だし頭も良いんだから
     今からでもやり直せるわよ」

ガヴ「もう、いいんだよヴィーネ。私みたいな奴を擁護する必要なんてないんだ」

ヴィーネ「ガヴ…」

ガヴ「あと、サターニャ」

サターニャ「な、何よ…」

ガヴ「この際だから言うけど私、お前のことが羨ましかったんだ」

サターニャ「な、何言ってるのよ今更」

ガヴ「正直鬱陶しいところもあったけど大悪魔になるために
   奮闘してるお前を見てると元気が貰えるような気がしてさ
   堕落していった私とは大違いだよ」

サターニャ「ガヴリールが私を褒めるなんてこれは相当重症ね」

21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/16(木) 20:22:42.909 ID:hWA3YKcE0.net
ガヴ「もう、言い残すことはない。
   最後にラフィエルに会えなかったのが残念だったけど
   もう、あいつの涙は見たくないからなこの前相談した時
   一晩中一緒に泣き明かしたっけな」

ヴィーネ「どこに行く気?」

ガヴ「ちょっと屋上にね」

サターニャ「ま、まさかあんた」

ヴィーネ「バカなことはやめて」

サターニャ「そ、そうよ私だってちょっとやり過ぎたわこれからは控えめにするから」

ガヴ「…」

サターニャ「早く止めないと」

ヴィーネ「考え直して」

ガヴ「離せ!!私は決めたんだ自分のことは自分でケリをつけるって」

23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/16(木) 20:27:18.797 ID:hWA3YKcE0.net
バチーン

ヴィーネにビンタをされ倒れこむガヴリール。

ヴィーネ「ガヴのバカ!!あんたの命はねあんた一人だけのものじゃないのよ
     周りの人のことも考えてみなさいよ」

ガヴ「…」

サターニャ「ヴィネット…」

ヴィーネ「何よ一人で抱え込んじゃって、私たちは何でも相談し合える仲じゃなかったの?」

ガヴ「天使が悪魔に相談とかおかしいだろう」

サターニャ「だから何だって言うの、天使だろうと悪魔だろうと関係ないじゃない
      だいたいあんたは難しく考えすぎなのよ。ちょっとは私を見習いなさいよ」

ガヴ「ヴィーネ…サターニャ…」

ヴィーネ「私達はいつでもガヴの味方なんだから」

サターニャ「まったくとんだ天使がいたもんね」

ガヴ「うぅ…」

サターニャ「ちょっと何?泣いてるの?ダッサ」

ガヴ「そういうお前こそ」

サターニャ「な、泣いてなんていないわよ。目に埃が入っただけよ」

ヴィーネ「もう、相変わらす素直じゃないんだから二人とも」

24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/16(木) 20:32:33.556 ID:hWA3YKcE0.net
ラフィエル「はい!OKです」

ガヴ「いやー委員長からビデオ劇の依頼があった時は正直焦ったよ」

サターニャ「どうよ?私の演技は」

ヴィーネ「目薬持ってきておいてよかったわ」

ガヴ「それにしてもヴィーネのビンタ痛かったな」

ヴィーネ「ごめん、つい演技に熱が入りすぎちゃって」

サターニャ「日頃の恨みを晴らしてたりして?」

ヴィーネ「そんなわけないでしょう」

ガヴ「サターニャじゃあるまいし」

サターニャ「ちょっとどういう意味よそれ」

ラフィエル「後は、マルティエルに編集させて学園祭での上演を待つばかりですね」

おわり

引用元: ガヴリール「なぁ?サターニャ、安楽死の方法知ってるか?」