1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/17(金) 08:38:12.997 ID:h3N+q6vb0.net
サターニャ「ガヴリールが嫌がる事…それはゲームが出来なくなること」
サターニャ「そのためには……ゲームより気になるモノを作ってやれば良い!」
サターニャ「そしてそれはこの私自身がふさわしいわ!!」
サターニャ「つまり計画はこうよ」
サターニャ「ガヴリールに色々して、私の存在をガヴリールに意識させ続ける」
サターニャ「そして、ゲーム中でも私の存在が頭にちらついて集中出来なくなる!」
サターニャ「完璧な作戦ね!!」
サターニャ「……でも、具体的に何をするべきなのかわからないわ……」
サターニャ「……こんなときは魔界通販しかないわ」
サターニャ「そのためには……ゲームより気になるモノを作ってやれば良い!」
サターニャ「そしてそれはこの私自身がふさわしいわ!!」
サターニャ「つまり計画はこうよ」
サターニャ「ガヴリールに色々して、私の存在をガヴリールに意識させ続ける」
サターニャ「そして、ゲーム中でも私の存在が頭にちらついて集中出来なくなる!」
サターニャ「完璧な作戦ね!!」
サターニャ「……でも、具体的に何をするべきなのかわからないわ……」
サターニャ「……こんなときは魔界通販しかないわ」
3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/17(金) 08:39:13.876 ID:h3N+q6vb0.net
サターニャ「魔界通販で『天使でも出来る!悪魔的人心掌握術入門』という本を買ったわ」
サターニャ「これを使って、ガヴリールの心を私のものにしてやるわ!!ナァーッハッハッハ!!!」
………
……
…
~次の日、学校~
サターニャ「おはようガヴリール!」
ガヴリール「朝からうるさいのがきたよ……」
ヴィーネ「おはようサターニャ」
サターニャ「おはようヴィネット……きゃっ!?」ドサッ
ヴィーネ「きゃ!」ダキッ
サターニャ「あっ……///」
ヴィーネ「ちょっと、サターニャ大丈夫?」
サターニャ「え、ええ…ごめんなさい…///」
ガヴリール(何だサターニャの奴、ドジっ子属性にでも目覚めたか?……ん?)
ガヴリール(何か、サターニャの顔が赤い気がする……気のせいか?)
サターニャ(フフフ……上手くいったわね……)
サターニャ(これが悪魔的人心掌握術その1!!「相手にヤキモチ妬かせちゃえ~」よ!!!!)
サターニャ(あの本によると、いちゅう?の人が自分以外の誰かとくっついてるのを見ると気が気でなくなるらしいわ)
サターニャ(よく分からないけど、ガヴリールのいちゅうの人は私に決まってるわ!)
サターニャ「これを使って、ガヴリールの心を私のものにしてやるわ!!ナァーッハッハッハ!!!」
………
……
…
~次の日、学校~
サターニャ「おはようガヴリール!」
ガヴリール「朝からうるさいのがきたよ……」
ヴィーネ「おはようサターニャ」
サターニャ「おはようヴィネット……きゃっ!?」ドサッ
ヴィーネ「きゃ!」ダキッ
サターニャ「あっ……///」
ヴィーネ「ちょっと、サターニャ大丈夫?」
サターニャ「え、ええ…ごめんなさい…///」
ガヴリール(何だサターニャの奴、ドジっ子属性にでも目覚めたか?……ん?)
ガヴリール(何か、サターニャの顔が赤い気がする……気のせいか?)
サターニャ(フフフ……上手くいったわね……)
サターニャ(これが悪魔的人心掌握術その1!!「相手にヤキモチ妬かせちゃえ~」よ!!!!)
サターニャ(あの本によると、いちゅう?の人が自分以外の誰かとくっついてるのを見ると気が気でなくなるらしいわ)
サターニャ(よく分からないけど、ガヴリールのいちゅうの人は私に決まってるわ!)
4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/17(金) 08:40:09.431 ID:h3N+q6vb0.net
ガヴリール(まあ、別に良いか……)
サターニャ「そ、それよりガヴリール!今日という今日こそは……!」
ガヴリール(またかよ…)
サターニャ「……いや、やめておくわ」
ガヴリール「え?」
サターニャ「ごめんなさい、何でもない」
ヴィーネ「サターニャ、どうしちゃったのよ今日は。調子悪いの?」
サターニャ「いえ、元気よ!でも……やめておくわ」
ガヴリール(……?変なサターニャ……)
サターニャ(フフフ……これぞ悪魔的人心掌握術その2!!「押してダメなら引いてみな」よ!!!)
サターニャ(いつもグイグイ押してる人が、急に押すのをやめると気になってしまうものらしいわ!)
サターニャ(どう、ガヴリール!?)
ヴィーネ(サターニャは何でもないって言ってるけど、本当に大丈夫なのかしら……)ハラハラ
ヴィーネの親心を引くことには成功していた!
サターニャ「そ、それよりガヴリール!今日という今日こそは……!」
ガヴリール(またかよ…)
サターニャ「……いや、やめておくわ」
ガヴリール「え?」
サターニャ「ごめんなさい、何でもない」
ヴィーネ「サターニャ、どうしちゃったのよ今日は。調子悪いの?」
サターニャ「いえ、元気よ!でも……やめておくわ」
ガヴリール(……?変なサターニャ……)
サターニャ(フフフ……これぞ悪魔的人心掌握術その2!!「押してダメなら引いてみな」よ!!!)
サターニャ(いつもグイグイ押してる人が、急に押すのをやめると気になってしまうものらしいわ!)
サターニャ(どう、ガヴリール!?)
ヴィーネ(サターニャは何でもないって言ってるけど、本当に大丈夫なのかしら……)ハラハラ
ヴィーネの親心を引くことには成功していた!
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/17(金) 08:40:40.703 ID:h3N+q6vb0.net
サターニャ「それじゃ」
スタスタ
ガヴリール「おう…」
キーンコーンカーンコーン……
サターニャ(ふう、序盤からなかなか良い調子ね……)
サターニャ(これはもう、今日中にでも計画成功してしまうんじゃないかしら)
サターニャ(ガヴリールの悔しがる顔が目に浮かぶわ!)
1時間目は特に何も起きず終わった。
………
……
…
スタスタ
ガヴリール「おう…」
キーンコーンカーンコーン……
サターニャ(ふう、序盤からなかなか良い調子ね……)
サターニャ(これはもう、今日中にでも計画成功してしまうんじゃないかしら)
サターニャ(ガヴリールの悔しがる顔が目に浮かぶわ!)
1時間目は特に何も起きず終わった。
………
……
…
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/17(金) 08:44:26.470 ID:h3N+q6vb0.net
~休み時間
ヴィーネ「…ねえガヴ、今日のサターニャなんか変じゃない?」
ガヴリール「そうか?」
ヴィーネ「だっていつもならガヴに絡んでくるのに…今日は座ったままぼーっとしてるし」
ガヴリール「そういやそうだな」
ヴィーネ「朝だってなにもないところで転んでたし」
ガヴリール「そんなこともあったな」
ヴィーネ「うーん…やっぱりちょっと心配だわ、何もないのか聞いてくる」
ガヴリール「んー…」
ガヴリール(まあ、確かにちょっと変ではあるかもな…)
ヴィーネ「…ねえガヴ、今日のサターニャなんか変じゃない?」
ガヴリール「そうか?」
ヴィーネ「だっていつもならガヴに絡んでくるのに…今日は座ったままぼーっとしてるし」
ガヴリール「そういやそうだな」
ヴィーネ「朝だってなにもないところで転んでたし」
ガヴリール「そんなこともあったな」
ヴィーネ「うーん…やっぱりちょっと心配だわ、何もないのか聞いてくる」
ガヴリール「んー…」
ガヴリール(まあ、確かにちょっと変ではあるかもな…)
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/17(金) 08:48:51.910 ID:h3N+q6vb0.net
ヴィーネ「サターニャ」
サターニャ「?…ヴィネット…どうしたの?何か用かしら」
ヴィーネ「うん、ちょっと気になって……今日、元気ない?」
サターニャ「え?そんなことないけど」
ヴィーネ「なら良いんだけど、ちょっと朝とか様子が変だったから気になって」
サターニャ「そ、そう」
サターニャ(ガヴリールの気を引くんじゃなくて、ヴィネットに心配をかけちゃってるわね…)
サターニャ(早く終わらせてしまいましょう)
サターニャ「本当に何もないから心配はいらないわ」
ヴィーネ「そう?」
サターニャ「私を誰だと思ってるのかしら?私は常に元気よ!」
ヴィーネ(良かった、私の気のせいだったみたい)
サターニャ「?…ヴィネット…どうしたの?何か用かしら」
ヴィーネ「うん、ちょっと気になって……今日、元気ない?」
サターニャ「え?そんなことないけど」
ヴィーネ「なら良いんだけど、ちょっと朝とか様子が変だったから気になって」
サターニャ「そ、そう」
サターニャ(ガヴリールの気を引くんじゃなくて、ヴィネットに心配をかけちゃってるわね…)
サターニャ(早く終わらせてしまいましょう)
サターニャ「本当に何もないから心配はいらないわ」
ヴィーネ「そう?」
サターニャ「私を誰だと思ってるのかしら?私は常に元気よ!」
ヴィーネ(良かった、私の気のせいだったみたい)
17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/17(金) 08:55:52.405 ID:h3N+q6vb0.net
キーンコーンカーンコーン…
グラサン「授業始めるぞ」
サターニャ(ヴィネットには心配しないでなんて言ったけど、次の計画は……)
サターニャ「……」スッ
グラサン「……なんだ、胡桃沢?」
ガヴリール(またあいつ、宿題やってきてない!とか言うつもりか?)
サターニャ「……気分が悪いので保健室に行ってもいいかしら」
ガヴリール(え)
ヴィーネ(サターニャ…?)
サターニャ(悪魔的人心掌握術その3……「いつも元気なあの子が弱ってる…俺が守ってあげないと」よ!)
グラサン「……分かった、行っていいぞ」
サターニャ「……」スッ
………
……
…
~保健室
保健の先生「熱はないみたいね、とりあえず寝てなさい」
サターニャ「そうするわ」
サターニャ(なんとか仮病もバレなかったわ……仮病で授業を休むなんて、これはもうS級悪魔行為ね……!)ドキドキ
グラサン「授業始めるぞ」
サターニャ(ヴィネットには心配しないでなんて言ったけど、次の計画は……)
サターニャ「……」スッ
グラサン「……なんだ、胡桃沢?」
ガヴリール(またあいつ、宿題やってきてない!とか言うつもりか?)
サターニャ「……気分が悪いので保健室に行ってもいいかしら」
ガヴリール(え)
ヴィーネ(サターニャ…?)
サターニャ(悪魔的人心掌握術その3……「いつも元気なあの子が弱ってる…俺が守ってあげないと」よ!)
グラサン「……分かった、行っていいぞ」
サターニャ「……」スッ
………
……
…
~保健室
保健の先生「熱はないみたいね、とりあえず寝てなさい」
サターニャ「そうするわ」
サターニャ(なんとか仮病もバレなかったわ……仮病で授業を休むなんて、これはもうS級悪魔行為ね……!)ドキドキ
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/17(金) 08:59:49.404 ID:h3N+q6vb0.net
~昼休み
ヴィーネ「が、ガヴ!サターニャ、やっぱり体調悪かったのよ!さっきは何でもないって言ってたのに…!」
ガヴリール「ああ……そうだな」
ヴィーネ「ど、どうしよう、何か私たちにも言えないような病気だったりしたら…!」
ガヴリール「落ち着けって」
ヴィーネ「で、でも…」
ガヴリール(ヴィーネじゃないけど、確かにちょっと気になるな……いや別に、心配してるとかじゃないけど)
ガヴリール「……様子見に行ってやるか」
ヴィーネ「私も行くわ」
ヴィーネ「が、ガヴ!サターニャ、やっぱり体調悪かったのよ!さっきは何でもないって言ってたのに…!」
ガヴリール「ああ……そうだな」
ヴィーネ「ど、どうしよう、何か私たちにも言えないような病気だったりしたら…!」
ガヴリール「落ち着けって」
ヴィーネ「で、でも…」
ガヴリール(ヴィーネじゃないけど、確かにちょっと気になるな……いや別に、心配してるとかじゃないけど)
ガヴリール「……様子見に行ってやるか」
ヴィーネ「私も行くわ」
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/17(金) 09:03:49.716 ID:h3N+q6vb0.net
~保健室
コンコン
ガラッ
ガヴリール「おいサターニャ、いるか?」
シーン……
ヴィーネ「サターニャ、いないの?」
シーン……
ヴィーネ「ちょっとガヴ、返事がないんだけど…」
ガヴリール「寝てるのか?」
シャッ
サターニャ「……zzz」
ガヴリール「……寝てるな」
ヴィーネ「よ、良かったぁ…」ホッ
ガヴリール(……のんきな寝顔だな……ヴィーネに心配かけやがって……私は別に心配してないけど……)
コンコン
ガラッ
ガヴリール「おいサターニャ、いるか?」
シーン……
ヴィーネ「サターニャ、いないの?」
シーン……
ヴィーネ「ちょっとガヴ、返事がないんだけど…」
ガヴリール「寝てるのか?」
シャッ
サターニャ「……zzz」
ガヴリール「……寝てるな」
ヴィーネ「よ、良かったぁ…」ホッ
ガヴリール(……のんきな寝顔だな……ヴィーネに心配かけやがって……私は別に心配してないけど……)
21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/17(金) 09:10:08.519 ID:h3N+q6vb0.net
サターニャ「……ムニャムニャ……」
ヴィーネ「……寝言?何言ってるのかしら」
ガヴリール「よし、何て言ってるか聞いて後でそれをネタにいじってやろう」
ヴィーネ「ちょっとガヴ……」
ガヴリール(何て言ってるんだ?)スッ
サターニャ「んん~……ガヴリールぅ……」
ガヴリール「…………へ?」
ガヴリール(私の名前……?)
ヴィーネ「何て言ったの?」
ガヴリール「えっ!?い、いやぁ、ちょっとわからなかったなぁ……」
ガヴリール(ど、どういうことだ?私の夢でも見てるのか…?)
サターニャ(…………フフフ!!これももちろん、悪魔的人心掌握術!!)
サターニャ(「寝言で俺の名前を呼んでる…!?こいつ、もしかして俺のこと……作戦」よ!!)
サターニャ(我ながら完璧すぎる演技だわ……)
サターニャ(あぁ……でも、ちょっと眠くなってきたわ……このまま……寝ちゃいそう……zzz)
ヴィーネ「……寝言?何言ってるのかしら」
ガヴリール「よし、何て言ってるか聞いて後でそれをネタにいじってやろう」
ヴィーネ「ちょっとガヴ……」
ガヴリール(何て言ってるんだ?)スッ
サターニャ「んん~……ガヴリールぅ……」
ガヴリール「…………へ?」
ガヴリール(私の名前……?)
ヴィーネ「何て言ったの?」
ガヴリール「えっ!?い、いやぁ、ちょっとわからなかったなぁ……」
ガヴリール(ど、どういうことだ?私の夢でも見てるのか…?)
サターニャ(…………フフフ!!これももちろん、悪魔的人心掌握術!!)
サターニャ(「寝言で俺の名前を呼んでる…!?こいつ、もしかして俺のこと……作戦」よ!!)
サターニャ(我ながら完璧すぎる演技だわ……)
サターニャ(あぁ……でも、ちょっと眠くなってきたわ……このまま……寝ちゃいそう……zzz)
30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/17(金) 09:19:30.632 ID:h3N+q6vb0.net
……………
…………
………
……
…
サターニャ「……ハッ!!」
サターニャ「こ、ここはどこ!?私は大悪魔!?」
サターニャ「って、そうか……保健室で寝ちゃったのね……今何時かしら……」
ガヴリール「……やっと起きたか、もう放課後だぞ」
サターニャ「!?が、ガヴリール!?何でここに!?」
ガヴリール「お前が起きるまで待ってたんだよ。ヴィーネがお前のこと心配してたし、私もちょっと聞きたいことがあったしな」
サターニャ「そ、そう……」
ガヴリール(……いきなり、寝言のこと聞くのもおかしいよな……どう話を切り出せばいいんだ)
サターニャ(……フフフ……ガヴリール、まんまと私の策にはまってるようね……)
サターニャ(ここで、一気に畳み掛けてやるわ!)
サターニャ「ねえ……ガヴリール」
ガヴリール「うん?何だ」
サターニャ「今日……あんたの家、行ってもいい……?」
ガヴリール「は!?何だ急に」
サターニャ「……ダメ?」
サターニャ(ここでプチ悪魔的人心掌握術「上目遣い」発動!)
ガヴリール(……ッ!?)「い、いや、ダメじゃない……」
ガヴリール(な、何だ今の……!いやいやいや、私がサターニャのこと、可愛いなんて思うわけが……!)
サターニャ「じゃあ、行ってもいい…?」
ガヴリール(ぬふぅっ!?)「あ、ああ……別に、いいけど……」
サターニャ(ここまで完璧に進むなんて……我ながら、演技の才能がありすぎて怖いくらいだわ……)
…………
………
……
…
サターニャ「……ハッ!!」
サターニャ「こ、ここはどこ!?私は大悪魔!?」
サターニャ「って、そうか……保健室で寝ちゃったのね……今何時かしら……」
ガヴリール「……やっと起きたか、もう放課後だぞ」
サターニャ「!?が、ガヴリール!?何でここに!?」
ガヴリール「お前が起きるまで待ってたんだよ。ヴィーネがお前のこと心配してたし、私もちょっと聞きたいことがあったしな」
サターニャ「そ、そう……」
ガヴリール(……いきなり、寝言のこと聞くのもおかしいよな……どう話を切り出せばいいんだ)
サターニャ(……フフフ……ガヴリール、まんまと私の策にはまってるようね……)
サターニャ(ここで、一気に畳み掛けてやるわ!)
サターニャ「ねえ……ガヴリール」
ガヴリール「うん?何だ」
サターニャ「今日……あんたの家、行ってもいい……?」
ガヴリール「は!?何だ急に」
サターニャ「……ダメ?」
サターニャ(ここでプチ悪魔的人心掌握術「上目遣い」発動!)
ガヴリール(……ッ!?)「い、いや、ダメじゃない……」
ガヴリール(な、何だ今の……!いやいやいや、私がサターニャのこと、可愛いなんて思うわけが……!)
サターニャ「じゃあ、行ってもいい…?」
ガヴリール(ぬふぅっ!?)「あ、ああ……別に、いいけど……」
サターニャ(ここまで完璧に進むなんて……我ながら、演技の才能がありすぎて怖いくらいだわ……)
33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/17(金) 09:24:44.635 ID:h3N+q6vb0.net
~ガヴリールの部屋
サターニャ「お邪魔するわ」
ガヴリール「……」
サターニャ「ふぅ……」
ガヴリール「……大丈夫か?」
サターニャ「え?何が?」
ガヴリール「いや、疲れてたりしないか?と思ってさ」
サターニャ「……何?心配してくれてるの?」
ガヴリール「ち、違うわ!私じゃなくて、ヴィーネが心配してたから、それでだよ……」
サターニャ「そ。もう平気よ、寝たら治ったわ」
ガヴリール「そ、そうか……ヴィーネにも報告しておくか」
サターニャ、もう元気だとさ>
<本当!?良かった……!ちゃんと栄養とって寝るように言っておいてね
了解>
サターニャ「お邪魔するわ」
ガヴリール「……」
サターニャ「ふぅ……」
ガヴリール「……大丈夫か?」
サターニャ「え?何が?」
ガヴリール「いや、疲れてたりしないか?と思ってさ」
サターニャ「……何?心配してくれてるの?」
ガヴリール「ち、違うわ!私じゃなくて、ヴィーネが心配してたから、それでだよ……」
サターニャ「そ。もう平気よ、寝たら治ったわ」
ガヴリール「そ、そうか……ヴィーネにも報告しておくか」
サターニャ、もう元気だとさ>
<本当!?良かった……!ちゃんと栄養とって寝るように言っておいてね
了解>
38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/17(金) 09:32:12.464 ID:h3N+q6vb0.net
サターニャ「……それで?」
ガヴリール「ん?」
サターニャ「聞きたいことって……何かしら?」
ガヴリール「あ、ああ……えっと」
ガヴリール(何て言えばいいんだ)
サターニャ(何て言うか迷ってる、そんな顔をしてるわね……!)
サターニャ(ガヴリール、あなたの気持ちはもはや手に取るようにまるっとお見通しよ!)
ガヴリール「ぁ……のさ」
サターニャ「何?」
ガヴリール「その……さっき、寝てた時……なんか、夢とか見てたか?」
サターニャ「夢……?」
ガヴリール「その……例えば、私の夢とか……」
サターニャ「……覚えてないわね……」
ガヴリール「そ、そうか……」
サターニャ「でも……」
ガヴリール「でも…?」
サターニャ「何か、すごく幸せな夢を見てたような気がするわ……」
ガヴリール「……っ!!////」
ガヴリール(か、顔が熱い!何だこれ……!恥ずかしい!)
ガヴリール(い、いや、でも私の夢で幸せだったと決まったわけじゃないし……!)
サターニャ「……あっ」
ガヴリール「な、何!?」
サターニャ「……な、何でもないわ///」プイッ
ガヴリール(こ、この反応……)
ガヴリール(照れてる……?ってことは、やっぱり……そ、そういうことなのか……?)
サターニャ(……ガヴリール、顔が真っ赤よ……フフフ)
ガヴリール「ん?」
サターニャ「聞きたいことって……何かしら?」
ガヴリール「あ、ああ……えっと」
ガヴリール(何て言えばいいんだ)
サターニャ(何て言うか迷ってる、そんな顔をしてるわね……!)
サターニャ(ガヴリール、あなたの気持ちはもはや手に取るようにまるっとお見通しよ!)
ガヴリール「ぁ……のさ」
サターニャ「何?」
ガヴリール「その……さっき、寝てた時……なんか、夢とか見てたか?」
サターニャ「夢……?」
ガヴリール「その……例えば、私の夢とか……」
サターニャ「……覚えてないわね……」
ガヴリール「そ、そうか……」
サターニャ「でも……」
ガヴリール「でも…?」
サターニャ「何か、すごく幸せな夢を見てたような気がするわ……」
ガヴリール「……っ!!////」
ガヴリール(か、顔が熱い!何だこれ……!恥ずかしい!)
ガヴリール(い、いや、でも私の夢で幸せだったと決まったわけじゃないし……!)
サターニャ「……あっ」
ガヴリール「な、何!?」
サターニャ「……な、何でもないわ///」プイッ
ガヴリール(こ、この反応……)
ガヴリール(照れてる……?ってことは、やっぱり……そ、そういうことなのか……?)
サターニャ(……ガヴリール、顔が真っ赤よ……フフフ)
41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/17(金) 09:37:19.595 ID:h3N+q6vb0.net
サターニャ「き、聞きたいことはそれだけ?」
ガヴリール「う、うん……」
サターニャ「そう……それじゃ、私はそろそろ……」
ガヴリール「……帰るのか?」
サターニャ「え?ええ、そのつもりだけど…」
ガヴリール「……その、なんだ」
ガヴリール「今日は、ゆっくりしていってもいいぞ」
サターニャ「……え?」
ガヴリール「その、病み上がりだろうし、せっかく来たんだから……さ」
サターニャ「あ、あんた……」
ガヴリール「それに!ヴィ、ヴィーネにもよろしく頼まれてるから!仕方なく!仕方なくだから!」
サターニャ「……」
サターニャ(ガヴリール……本当に私のこと心配してるみたいね……)
サターニャ(何かちょっと、騙してるのが悪い気がしてきたわ……)
サターニャ「……それじゃ、お言葉に甘えさせてもらうとするわ」
ガヴリール「そ、そっか……」
ガヴリール(って、何でちょっと喜んでるんだ私は!?さ、サターニャだぞ……!?)
ガヴリール「う、うん……」
サターニャ「そう……それじゃ、私はそろそろ……」
ガヴリール「……帰るのか?」
サターニャ「え?ええ、そのつもりだけど…」
ガヴリール「……その、なんだ」
ガヴリール「今日は、ゆっくりしていってもいいぞ」
サターニャ「……え?」
ガヴリール「その、病み上がりだろうし、せっかく来たんだから……さ」
サターニャ「あ、あんた……」
ガヴリール「それに!ヴィ、ヴィーネにもよろしく頼まれてるから!仕方なく!仕方なくだから!」
サターニャ「……」
サターニャ(ガヴリール……本当に私のこと心配してるみたいね……)
サターニャ(何かちょっと、騙してるのが悪い気がしてきたわ……)
サターニャ「……それじゃ、お言葉に甘えさせてもらうとするわ」
ガヴリール「そ、そっか……」
ガヴリール(って、何でちょっと喜んでるんだ私は!?さ、サターニャだぞ……!?)
43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/17(金) 09:41:58.326 ID:h3N+q6vb0.net
サターニャ(……)
ガヴリール「……」ソワソワ
サターニャ(……)
ガヴリール「……」ソワソワ
サターニャ(……ガヴリール、さっきから何かずーっとソワソワしてるわね……)チラッ
ガヴリール「っ!」プイッ
サターニャ(目も合わせようとしないわ……これは、ちょっとやりすぎだったかしら)
サターニャ(……もう、悪魔的人心掌握術は封印ね……)
ガヴリール(な、何だこれ……何で私がサターニャなんかに、こんな思春期男子みたいな感情を抱かにゃならないんだ…)ドキドキ 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
ガヴリール「……」ソワソワ
サターニャ(……)
ガヴリール「……」ソワソワ
サターニャ(……ガヴリール、さっきから何かずーっとソワソワしてるわね……)チラッ
ガヴリール「っ!」プイッ
サターニャ(目も合わせようとしないわ……これは、ちょっとやりすぎだったかしら)
サターニャ(……もう、悪魔的人心掌握術は封印ね……)
ガヴリール(な、何だこれ……何で私がサターニャなんかに、こんな思春期男子みたいな感情を抱かにゃならないんだ…)ドキドキ 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/17(金) 09:50:22.265 ID:h3N+q6vb0.net
サターニャ「ガヴリール」
ガヴリール「な、何だ?」
サターニャ「今日は、ゲームはしないの?」
ガヴリール「え、ああ……」
ガヴリール(そう言えば、帰ってからPCを開いてすらないな私)
ガヴリール(……でも、なぜか、ネトゲは今はしなくてもいいみたいな気がする……)
ガヴリール(……サターニャが、いるからか?)
ガヴリール(いや、そんなわけ……)
サターニャ「ガヴリール?」
ガヴリール「あっ、いや、その……い、今は、あれだ……メンテ中だから」アセアセ
サターニャ「……そう」
サターニャ(……どうやら、計画は成功したみたいね)
サターニャ(でも、これで良いのかしら……?)
サターニャ「……ねえ、ガヴリール」
ガヴリール「な、何だ?」
サターニャ「ごめんなさい」
ガヴリール「え?何が……」
サターニャは、カバンから「天使でも出来る!悪魔的人心掌握術入門」を取り出した。
ガヴリール「……何だこれ」
サターニャ「今日、私の様子、おかしかったでしょ?全部、その本に書いてることを実践してただけなの」
ガヴリール「な、何だ?」
サターニャ「今日は、ゲームはしないの?」
ガヴリール「え、ああ……」
ガヴリール(そう言えば、帰ってからPCを開いてすらないな私)
ガヴリール(……でも、なぜか、ネトゲは今はしなくてもいいみたいな気がする……)
ガヴリール(……サターニャが、いるからか?)
ガヴリール(いや、そんなわけ……)
サターニャ「ガヴリール?」
ガヴリール「あっ、いや、その……い、今は、あれだ……メンテ中だから」アセアセ
サターニャ「……そう」
サターニャ(……どうやら、計画は成功したみたいね)
サターニャ(でも、これで良いのかしら……?)
サターニャ「……ねえ、ガヴリール」
ガヴリール「な、何だ?」
サターニャ「ごめんなさい」
ガヴリール「え?何が……」
サターニャは、カバンから「天使でも出来る!悪魔的人心掌握術入門」を取り出した。
ガヴリール「……何だこれ」
サターニャ「今日、私の様子、おかしかったでしょ?全部、その本に書いてることを実践してただけなの」
52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/17(金) 09:57:11.039 ID:h3N+q6vb0.net
ガヴリール「え……それって」
サターニャ「……そう、全部演技ってことよ」
ガヴリール「全部……って、どこから、どこまで?」
サターニャ「朝こけたところから、その、寝言まで……全部よ」
ガヴリール「……ッ!?」
サターニャ「本当にごめんなさい!ガヴリールの気持ちも全部理解した上で、こんなことしてたの!」
ガヴリール「気持ちって……えっ、えっ、ええ!?」
ガヴリール「ちちちちちょっと待て、それってその、さっき私が考えてたことも、全部か!?」
サターニャ「……ええ、『サターニャといると落ち着かない…どうしたんだ私は』……とかそんなことよね」
ガヴリール「ッッ////」
サターニャ「本当に、ごめんなさい……ただ、私はガヴリールにとって、ゲームよりも大きな存在になりたかっただけって言うか……」
ガヴリール「え…」
サターニャ「ゲームのことなんて考える暇もないぐらい、私のことを考えて欲しかっただけなの」
ガヴリール「そそそそれって……!?」
サターニャ「……そう、全部演技ってことよ」
ガヴリール「全部……って、どこから、どこまで?」
サターニャ「朝こけたところから、その、寝言まで……全部よ」
ガヴリール「……ッ!?」
サターニャ「本当にごめんなさい!ガヴリールの気持ちも全部理解した上で、こんなことしてたの!」
ガヴリール「気持ちって……えっ、えっ、ええ!?」
ガヴリール「ちちちちちょっと待て、それってその、さっき私が考えてたことも、全部か!?」
サターニャ「……ええ、『サターニャといると落ち着かない…どうしたんだ私は』……とかそんなことよね」
ガヴリール「ッッ////」
サターニャ「本当に、ごめんなさい……ただ、私はガヴリールにとって、ゲームよりも大きな存在になりたかっただけって言うか……」
ガヴリール「え…」
サターニャ「ゲームのことなんて考える暇もないぐらい、私のことを考えて欲しかっただけなの」
ガヴリール「そそそそれって……!?」
57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/17(金) 10:03:43.236 ID:h3N+q6vb0.net
サターニャ「だから、今こうしてゲームより私との時間を取ってくれただけで、私はもう満足なのよ……」
ガヴリール「あう、ええ……てことは、その、私の気をひきたかった……ってことなの、か?」
サターニャ「……まあ、そういうことになるわね」
ガヴリール「…………っ////」
サターニャ「でも、そのためにこんな本を使うなんて、最低よね……ごめんなさい……」
ガヴリール「…………ああ」
ガヴリール「……最低だよ、本当……私の楽しみを、生きがいを奪いやがって……」
サターニャ「ガヴリール……」
ガヴリール「……」ギュッ
サターニャ「が、ガヴリール!?」
ガヴリール「……もう、そんなこと言われたら、ゲームなんてやめるしかないじゃないか……」
ガヴリール「お前のことしか考えられないだろ……」
サターニャ(えっ、ちょ、なんでぇ!?私、ガヴリールを陥れようと騙してたことを告白したのに……ええ!?)
ガヴリール「……例え、今日のことが嘘だったとしても……私のこの気持ちに、嘘はない」
ガヴリール「今日私は……ゲームより、お前といる時間の方を選んだ」
ガヴリール「それが答えだ……」
サターニャ(……ガヴリールが、こう言ってるなら、それで良いのかしら……良いのよね?)
ガヴリール「あう、ええ……てことは、その、私の気をひきたかった……ってことなの、か?」
サターニャ「……まあ、そういうことになるわね」
ガヴリール「…………っ////」
サターニャ「でも、そのためにこんな本を使うなんて、最低よね……ごめんなさい……」
ガヴリール「…………ああ」
ガヴリール「……最低だよ、本当……私の楽しみを、生きがいを奪いやがって……」
サターニャ「ガヴリール……」
ガヴリール「……」ギュッ
サターニャ「が、ガヴリール!?」
ガヴリール「……もう、そんなこと言われたら、ゲームなんてやめるしかないじゃないか……」
ガヴリール「お前のことしか考えられないだろ……」
サターニャ(えっ、ちょ、なんでぇ!?私、ガヴリールを陥れようと騙してたことを告白したのに……ええ!?)
ガヴリール「……例え、今日のことが嘘だったとしても……私のこの気持ちに、嘘はない」
ガヴリール「今日私は……ゲームより、お前といる時間の方を選んだ」
ガヴリール「それが答えだ……」
サターニャ(……ガヴリールが、こう言ってるなら、それで良いのかしら……良いのよね?)
60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/17(金) 10:08:36.488 ID:h3N+q6vb0.net
~次の日
ヴィーネ「おはよう……って、ガヴが私より早く登校してる!?」
ヴィーネ「ど、どうしたのガヴ!?」
ガヴリール「あっ、おはようございます、ヴィーネさんっ」
ヴィーネ「……え?」
ガヴリール「今日も良い1日になるといいですね♪」
ヴィーネ「ど、どうしちゃったのガヴ……頭でも打った?それとも、サターニャの病気が移った!?」
ガヴリール「そんなんじゃありませんよ」
ヴィーネ「じ、じゃあ、何があったの?そんな急に、ゲームにハマる前みたいな喋り方になって……」
ガヴリール「ふふっ……ゲームより、大切なものを見つけただけですよ」
おしまい
ヴィーネ「おはよう……って、ガヴが私より早く登校してる!?」
ヴィーネ「ど、どうしたのガヴ!?」
ガヴリール「あっ、おはようございます、ヴィーネさんっ」
ヴィーネ「……え?」
ガヴリール「今日も良い1日になるといいですね♪」
ヴィーネ「ど、どうしちゃったのガヴ……頭でも打った?それとも、サターニャの病気が移った!?」
ガヴリール「そんなんじゃありませんよ」
ヴィーネ「じ、じゃあ、何があったの?そんな急に、ゲームにハマる前みたいな喋り方になって……」
ガヴリール「ふふっ……ゲームより、大切なものを見つけただけですよ」
おしまい
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