サターニャ父「くっくっくっ……本日はよく集まってくれた！サタニキアンの諸君！」

ラフィエル「始まりました！」

サターニャ父「ベストサタニキア賞を受賞するベストオブサタニキアンは誰なのか……それが今宵！この場所で！決まってしまうのだ！」

サターニャ父「それでは皆様お待ちかね！我らが大悪魔、胡桃沢＝サタニキア＝マクドウェル降臨だ！」

\ﾜｰ!/ \ﾏｯﾃﾏｼﾀｰ!/ \ﾖｯ!ｻﾀﾆｷｱ!/

サターニャ母「盛大な拍手で迎えてあげてね！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

ラフィエル「ドキドキ」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

サターニャ「なぁーはっはっはっー！我こそが大悪魔！胡桃沢＝サタニキア＝マクドウェルよ！」

\ワー！/ \ワー！/ \ワー！/
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
\ステキー！/ \サタニキア様ー！/ \抱いてー！/

ラフィエル「サターニャさーん！こっち見てくださーい！」

サターニャ「みんなありがとう！ありがとう！」

ラフィエル「今こっち見ましたよね⁉︎目が合いました！！！！」

\ワー！/ \ワー！/ \ワー！/
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
\胡桃沢バンザーイ！/ \マクドウェルに栄光あれー！/ \愛してるー！/

サターニャ父「サタニキアンの諸君！静粛に！気持ちは分かるが静粛に！」

サターニャ母「それでは発表の前に、我が娘サタニキアからありがたいお言葉を頂くわ」

サターニャ「今日はみんな私のために来てくれてありがとう、感謝するわ！」

ラフィエル「感謝するのは私達の方です……！」

サターニャ「今からベストサタニキア賞を発表するわけだけど、受賞者には私から特別なプレゼントがあるの！」

ラフィエル「⁉︎」

サターニャ「まー、熱心なサタニキアンなら、なんとなく察しはつくんじゃないかしら～？」

ラフィエル「ま、まさか……！」

サターニャ「今日という日のために作った特製スペシャルサタニキアメダル！あげちゃうわ！」

シーン…

ラフィエル「……」

\ワァァァアアァァァアアア！！！！！/

ラフィエル「わぁぁあぁああああ！！！！！！！」

サターニャ父「がはは！すごい熱気だな！」

サターニャ母「ふふっ、さすがサタニキアね！」

サターニャ父「サタニキアン諸君！心の準備はよろしいかね？」

ザワザワ……ザワザワ……

サターニャ父「まずはノミネートされた幸運なサタニキアンを紹介しよう！」

サターニャ母「エントリーナンバー1、天真＝ガヴリール＝ホワイト！」

サターニャ父「ライバルとしてサタニキアを引き立ててくれた天真氏に拍手！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…

ガヴリール「うす」

サターニャ母「エントリーナンバー2、月乃瀬＝ヴィネット＝エイプリル！」

サターニャ父「友人としてサタニキアを引き立ててくれた月乃瀬氏に拍手！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…

ヴィーネ父「ヴィネットー！」

ヴィーネ母「可愛いわよー！」

ヴィーネ「もう！父さん母さんったら恥ずかしいんだから～！」

サターニャ母「エントリーナンバー3、白羽＝ラフィエル＝エインズワース！」

サターニャ父「サタニキアの引き立て役！拍手！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…

マルティエル「お嬢様、立派になって……！」うるっ

ラフィエル「あ、ああ、ありがとうございましゅ！！！！」

サターニャ母「エントリーナンバー4、犬！」

サターニャ父「拍手！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…

犬「わふ」

サターニャ母「エントリーナンバー5、グラサン！」

サターニャ父「いつもサタニキアがお世話になってます！拍手！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…

グラサン「……」

サターニャ母「最後のエントリー！エントリーナンバー6、千咲＝タプリス＝シュガーベル！」

サターニャ父「引き立て役に拍手！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…

タプリス「どうもです」

サターニャ「ふふふ……役者は……」

サターニャ「そろった！」

サターニャ父「それでは発表しよう！栄えある本年度ベストサタニキア賞を受賞した幸運なサタニキアンは…………」

ﾄﾞﾙﾙﾙﾙﾙﾙ……ﾀﾞﾝｯ!

ラフィエル「……神様！」

サターニャ父「エントリーナンバー6！千咲＝タプリス＝シュガーベル！」

ラフィエル「」

タプリス「え？え⁉︎本当ですか⁉︎え、私、ウソ！信じられません！！！！」

\ワァァァアアァァァアアア！！！！！/
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

サターニャ父「サタニキアと互角の戦いを繰り広げた事もある千咲氏には、本年度のベストサタニキア賞を贈ろう！」

サターニャ母「副賞として胡桃沢洋菓子店のメロンパン1年分も贈られるわ！」

サターニャ父「是非サタニキアと一緒に食べてくれたまえ！」

サターニャ「おめでとう、タプリス」

タプリス「あ、ありがとう、ございます、私、私……！」ｸﾞｽｯ

サターニャ「なーに泣いてんのよ！笑いなさい！この私とあんな良い勝負したんだからね！あんたにあげるわ、ベストサタニキア賞！」

サターニャ父「改めて千咲氏に盛大な拍手を！」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

サターニャ母「千咲さんには特製スペシャルサタニキアメダルも進呈されます！」

ラフィエル「」

ラフィエル「」

サターニャ「会場のみんな！ベストサタニキア賞発表会はまだ終わりじゃないわよ！」

ラフィエル「……！」

サターニャ「これ、見えるかしら？そう！特製スペシャルサタニキアメダルはもう一枚あるのよ！」

サターニャ父「ベストサタニキア賞サタニキア特別賞の発表だ！」

ラフィエル「⁉︎」

\ワァァァアアァァァアアア！！！！！！！！！/
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

サターニャ父「ベストサタニキア賞サタニキア特別賞を受賞したベストオブサタニキアンは……！」

サターニャ父「白羽＝ラフィエル＝エインズワース！！！！！！」

ラフィエル「⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」

サターニャ「ラフィエル！」

ラフィエル「サターニャ、さん？」

サターニャ「なんて顔してんのよ！せっかくの可愛い顔が台無しよ？」

ラフィエル「え？だって私、え？」

サターニャ「ほら！ベストサタニキア賞サタニキア特別賞！あげるんだから光栄に思いなさい！」

ラフィエル「あ、ありがとう、ございます」

サターニャ「あとこれ！特製スペシャルサタニキアメダル！受け取ると良いわ！」

ラフィエル「は、はい」

ラフィエル(これは夢？)ｶﾞﾀｶﾞﾀ

ラフィエル(手が震えて)ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ

ラフィエル(音が聞こえない……何も、見えなく……)ｶﾞｸﾝ

ガヴリール「おい！ラフィが倒れたぞ！」

ヴィーネ「誰か！早く来て！早く！」

\ワー！ワー……！ワー……/

救護室

ラフィエル「……」ﾊﾟﾁ

ラフィエル「……夢、か」

ラフィエル「そうですよね、私なんかがサタニキア特別賞だなんて」

ラフィエル「……うぅ」

サターニャ「何回言わすのよ？可愛い顔が台無しよ」

ラフィエル「え⁉︎サターニャさん⁉︎なんで、ここに」

サターニャ「なんでって、まだ特製スペシャルサタニキアメダル、渡してないからよ！」

ラフィエル「……え」

サターニャ「受け取る前に倒れるんだもの、ビックリよ！」

ラフィエル「それじゃ私、本当に……！」

サターニャ「えぇ、おめでとう、ラフィエル」

ラフィエル「でも、なんで私に……？」

サターニャ「言わなきゃ分かんない？」ﾆｺｯ

ラフィエル「サターニャさん！」ｷﾞｭｯ

サターニャ「ちょっとラフィエル！急に抱きついて……ま、たまには悪くないかもね」ｷﾞｭ~

ラフィエル(あぁ、サターニャさんあったかい……なんて幸せ……！)

ガヴリール「ふふっ、良かったな、ラフィ」

ヴィーネ「良かった……本当に良かった……！」

マルティエル「お嬢様……！」ｸﾞｽｯ

サターニャ弟「いやいや、良い話っぽくしても駄目だから、サタニキア賞とか存在しないから」

おわり