ヴィーネ「ガヴ、あーん♡」

ヴィーネ「もう、ガヴ、ちゃんと栄養とらなきゃダメよ」

ヴィーネ「全然わかってない！今週もガヴの家掃除しに行くからね」

ヴィーネ「当たり前でしょ！」


サターニャ「ガヴリールが交通事故に合っていなくなってから一週間……」

ラフィエル「ヴィーネさんはずっとあんな感じですね……」

ラフィエル「毎週毎週ガヴちゃんはいなくなって綺麗になってるのに掃除をしに行って…」

サターニャ「可哀想だけど……私たちには何もする事ができないのかしら……」

サターニャ「何も……」

───
──
─

その日の夜

テレビ「今回の魔界通販はすごいですよ！！何とタイムリープできる薬！！ただし1回限りなので大事な場面で使ってくださいね！！」

サターニャ「……！！」

サターニャ「これよ……これさえあれば……」

サターニャ「買ったわ！！」

ラフィエル「一度だけタイムリープできる薬……ですか……」

サターニャ「えぇ……これを飲んで行きたい時代を想像しながらジャンプするとその時代にタイムリープできるらしいわ」

ラフィエル「どこかで聞いたような話ですね」

サターニャ「とにかく！今はこれに賭けるしかないわ……」

サターニャ「跳ぶのは……今から一週間前……ガヴリールが交通事故に合う前……！！」

サターニャ「飲むわよ……」ｺﾞｸﾘ

サターニャ「跳ぶのは一週間前……」

ラフィエル「サターニャさん、辛いだろうけど……頑張ってきてください……」

サターニャ「ええ！！ていやあああああああああああ」階段からジャンプ

2017年3月19日
　　　↓
2017年3月12日

サターニャ「あ、あれここどこかしら」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

サターニャ「狭くて暗くて見えないわ」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

サターニャ「えい！！」ﾊﾞﾀﾝ！！ｶﾞｺﾝ！！

http://i.imgur.com/lU0V6nF.jpg

ヴィーネ「うわぁ！！びっくりした！！いつからいたの！？」

ラフィエル「わ、私でも気付きませんでした…」

サターニャ「な、何でこんなところに……そうだ！ガヴリールは？」

ヴィーネ「え？ガヴならここにいるわよ」

ガヴリール「どうせまたなんか勝負しにきたんだr……ってうわっ！」

サターニャ「よかったー！！ガヴリール生きてるー！！」抱きつき

ガヴリール「ちょ、サターニャ近いって！どうしたんだよ、今日のサターニャおかしいぞ？熱でもあるのか？」

サターニャ「そ、そうだわ…こんなことしてる場合じゃなかったわ……」

サターニャ(確か今日学校の帰りで交通事故に会うのよね……)

サターニャ「ガヴリール！！今日はもう早退するわよ！！」

ガヴリール「はぁ？」

サターニャ「いいから！着いてきなさい！」

ガヴリール「まぁ別にそれはいいが…本当にどうしたんだ今日のサターニャ…」

ガヴリールの家

サターニャ「いい？絶対今日はもう外に出ちゃダメよ」

ガヴリール「はぁ…まぁ元よりそんなに出るつもりは無いが…」

サターニャ「ずっと家でネトゲしてるのよ！！」

ガヴリール「は、はぁ…」ﾊﾞﾀﾝ

サターニャ「ふぅ…これで安心ね…」



──翌日

サターニャ「ええ！？ガヴリールの家に強盗！？」

ラフィエル「黒服の強盗に襲われたそうです……犯人は捕まりましたが……ガヴちゃんは……」

サターニャ「うそ……そんな……」



ヴィーネ「ガヴ、あーん♡」

ヴィーネ「もう、ガヴ、ちゃんと栄養とらなきゃダメよ」

ヴィーネ「全然わかってない！今週もガヴの家掃除しに行くからね」

ヴィーネ「当たり前でしょ！」

サターニャ(一週間……一週間すればまた魔界通販であのタイムリープの薬が出る……)

サターニャ(猶予時間は一週間……)

サターニャ(この一週間で作戦を練るのよサタニキア……)

サターニャ(そういえば車の運転手も黒服だったような……)

サターニャ「ラフィエル、黒服……に何か心当たりはない…？」

ラフィエル「黒服…ですか…」

ラフィエル「そういえば聞いたことがあります。」

ラフィエル「魔界には天使ハンターという仕送りを上げるために天使を狩る軍団がいるので気をつけろ……と」

ラフィエル「そしてその軍団は……」

サターニャ「その軍団は……」ｺﾞｸﾘ

ラフィエル「黒服です」

サターニャ「なるほど……ありがとう…ラフィエル」

そして、ガヴリールのいない1週間は不条理にもあっという間に過ぎていった

サターニャ「魔界通販でタイムリープできる薬を買ったわ」

ラフィエル「タイムリープできる薬…ですか…」

サターニャ「ええ……跳ぶわよ……！」


2017年3月19日
　　　↓
2017年3月12日

何回繰り返してもガヴリールは色んな方法で私の目の前からいなくなっていった

サターニャ(もう限界だわ……)

サターニャ(目の前でガヴリールが死んでいくのをずっと見ていられない……)

サターニャ(それなら……)

トラック「ｸﾞｵｰｰｰｰﾝ」

ガヴリール「！？」

サターニャ「私がガヴリールのかわりに犠牲に！！」ﾄﾞｶｰｰｰｰﾝ

ガヴリール「うそ……うそだろ……」

ガヴリール「サターーーーニャーーーー！！！」

ルートA BAD END

ルートB

ガヴリール「なんだよ、サターニャ、また勝負かよ」

ガヴリール「ま、どうせ私が勝つんだけど」

ガヴリール「サターニャもしつこいなぁ」

ガヴリール「まぁ、その執念は褒めてやるよ」


ヴィーネ「サターニャが交通事故に合っていなくなってから一週間……」

ラフィエル「ガヴちゃんはずっとあんな感じですね……」

ラフィエル「一度だけタイムリープできる薬…ですか…」

ヴィーネ「これでサターニャを助けるわ」

ラフィエル「ヴィーネさん…本気なんですね…」

ヴィーネ「えぇ…戻るのは1ヶ月前よ！！」

ヴィーネ「ていやあああああ！！」

2017年3月19日
　　　↓
2017年2月19日

１ヶ月前に戻ったのはいいけども……

手がかりは全然掴めず……あのサターニャの日がやってきてしまった…

せめて何か情報があれば……

ヴィーネ「サターニャ！今日は早退するのよ！」

サターニャ「何言ってるのよ！私が早退したらガヴリールが！！」

ヴィーネ「が、ガヴが……？」

ガヴリール「おいおい何だよ」

ヴィーネ「ちょっと来なさい、サターニャ」

──トイレ

サターニャ「こうなったら正直に言うしかないわね…私…タイムリープしてきたのよ！」ｷﾘｯ

ヴィーネ「うそ……」

サターニャ「どう？ガヴリールを助けに来たのよ」

ヴィーネ「わかったわ…実は…私もタイムリープしてきたの」

サターニャ「え、えぇ！？」

ヴィーネはサターニャがガヴリールをかばって死ぬことを伝えた

サターニャ「つまり…ヴィーネは私を助けるためにタイムリープしてきた……ってこと…？」

ヴィーネ「そうね……でも全然手がかりが掴めなくて……」

サターニャ「ヴィーネ、そこからは私が話すわ。」

サターニャは何回もタイムリープしたこと、そして天使ハンターのことをヴィーネに全て話した

ヴィーネ「なるほど…そういうことだったの…」

サターニャ「つまり…私が庇わないとガヴリールが死ぬ……」

ヴィーネ「………」

ヴィーネ「私にいい考えがあるわ」

ヴィーネ「今週はもう間に合わない…きっとどんな手段を尽くしてもガヴは…死ぬ…それはサターニャがよく知ってると思うわ…」

サターニャ「ええ…」

ヴィーネ「サターニャはこの後魔界通販の薬で1ヶ月前に跳んでそして私に全てを話して。1ヶ月前にはもう私はタイムリープしてるはずだわ。」

ヴィーネ「そしてみんなを集めるの…そして…天使ハンターを倒すのよ…」

ヴィーネ「あなたならできるわね…サターニャ…」

サターニャ「もちろんよ」

ガヴリールがいなくなって一週間…

サターニャ「ま、魔界通販で買ってきたわ」

ヴィーネ「頼んだわよ、サターニャ」

ラフィエル「頑張ってください」

サターニャ「跳ぶのは……1ヶ月前……天使ハンターを倒すには充分くらいな時間だわ……！！」

サターニャ「ていやあああああああああああ！！！」

2017年3月19日
　　　↓
2017年2月19日

ヴィーネ「うーん……」

サターニャ「ヴィーネ、ラフィエル、ちょっと来なさい」


──トイレ

サターニャ「実は私……タイムリープ…してきたの」ｷﾘｯ

ヴィーネ「うそ……！だって私も…」

サターニャ「タイムリープしてきたのよね！！」

ヴィーネ「何で知ってるの！？」

サターニャ「はっはっは！！私には全てお見通しなのよ！！これからサタニキアメンツ……サタメンの天使ハンター滅亡計画…エンジェルハンターキル始動よ！！」

ラフィエル「て、天使ハンター！聞いたことはあります…！！ど、どういうことですか……？」

サターニャは今までの全ての経緯を話した。

ガヴリールのこと。ヴィーネのこと。そしてタイムリープのこと。

サターニャ「私が…ガヴリール…！！いえ！！世界を救うのよ！！この手で！絶対に！！」

ヴィーネ「きょ、今日だけはサターニャが頼もしく見えるわ……」

ラフィエル「私は天界通信で天使ハンターの居場所を探ってみます…！」

ラフィエル「わかりました！天使ハンターの居場所はこの学校の地下にあります！！」

サターニャ「えぇ！？」

ヴィーネ「灯台下暗しとはこのことね…道理でガヴが狙われるはずだわ…」

サターニャ「でも、この学校に地下なんてないわよ！どうやっていくのよ？」

ラフィエル「どうやら秘密の隠し通路があるみたいです。夜。誰もいないとき、突入しましょう！」

──夜

ヴィーネ「」ｶﾁｬｶﾁｬ…

サターニャ「どうヴィネット？鍵外れそう？」

ヴィーネ「任せて。私はガヴが鍵閉めててもこうやって鍵を開けて侵入したことがあるんだから！」

サターニャ「えぇ……」

ラフィエル「さすがです、ヴィーネさん」

ｶﾁｬ

ヴィーネ「開いたわ」

サターニャ「ほ、本当に地下に続く階段があるわね」

ラフィエル「ここからは慎重に、ですね……」

天使ハンター「だ、誰だ！？」

ヴィーネ「あなたたちが天使ハンターね！天使をころして仕送りを上げるなんて同じ悪魔として許せないわ！あなたたちを成敗します！私のこの槍で！」

サターニャ「私だって魔界通販で買ったハンドガンがあるのよ！！」

ラフィエル「私だって悪魔退治の本があります！！」

ヴィーネ「いざ！！」

天使ハンター「こ、こいつら強いぞ！！…ぐはっ！」

サターニャ「当たり前じゃない！」ﾊﾟｧﾝ!

ヴィーネ「これが友情の力よ！！」ｼﾞｬｷﾝ

ラフィエル「あなたみたいな人たちに負けません！！」ﾋﾟｶｰﾝ


天使ハンター軍団「う、うわあああああああああああああああああああああああああああ」

──そして3月20日がやってきた

学校に登校したら…そこにはいつものガヴリールがいた。

サターニャ「ガヴリーールーー！！」抱きつき

ヴィーネ「ガヴ……うぐっ……えぐっ…よかったぁ……」抱きつき

ラフィエル「よかったです……本当に……」抱きつき

ガヴリール「ちょ、みんなどうしたの？近い、近いって//」

ヴィーネ「うううううう……よかったああああああああ」

こうしてまたいつもの日常が始まっていくんだ

私たちの変わらない日常が。

ルートB HAPPY END