お菓子作り

曜「私と一緒にお菓子作りしよ！」

千歌「お菓子？もちろんいいけど…なんで急に？」

曜「んーなんとなく！なにか千歌ちゃんと一緒にやりたいなーって思ったからさ！」

千歌「なにそれー？曜ちゃんらしいかもっ！」ｱﾊﾊｯ

千歌「あ、それで、何を作るの？」

曜「材料は持ってきたから、作れそうなものにしようかな、って！」

曜が持ってきた材料 安価下～五まで

曜「こちらが材料となっております！」ﾄﾞｻｯ

小麦粉、みかん、卵、チョコ、牛乳

千歌「ふむふむ…普通にお菓子作る材料だね」

曜「え、当たり前でしょ…？」

千歌「いや、もっとギリギリのラインを狙ってくるかな、って…」

曜「千歌ちゃんにとって私ってなんなんだろう……」

千歌「ふふ、ごめんごめん！んー…クッキーとかどうかな？」

曜「クッキーにみかん練り込むの？」

千歌「み、みかんは普通に食べようよ」

曜「材料として持ってきたんだから使いたいのであります！」

千歌「みかんを使えるお菓子…かぁ」

曜「むむ…」

千歌「みかんとチョコって意外と相性いいよねー！」

曜「うん…よし、決めた！」

千歌「んっ？」

曜「<安価下ニ>を作ろう！千歌ちゃん！」

みかん味のクッキーとチョコクッキー

曜「みかん味のクッキーとチョコクッキーを作ろう！千歌ちゃん！」

千歌「さっき反対してたと思ったけど…」

曜「スマホで軽く調べたらさ、みかんクッキーおいしそうだなーって！ほら、これ」

千歌「おいしそぉ…！って、皮使うの！？」

曜「大丈夫、信じようよ！このミーナリンさんを！」

千歌「むむ…確かに、この人が他に載せてるレシピとかも人気あるみたい…」

曜「ね、作ろ？」

千歌「ふふっ、完成したら皆にも配ろうね！」

曜「そうだね！チョコクッキーもあるし、善子ちゃんでも食べれるね」

千歌「えーと…みかんの皮を洗って、千切り……」ﾄﾝ…ﾄﾝﾄﾝ

曜「わ、千歌ちゃん、待って！」

千歌「え、なに！？」

曜「包丁の持ち方危ないよ～…左手はここらへんに……」ｽｯ

千歌「あ、あの、曜…ちゃん」

曜「ん？」

千歌「ちょっと…近い、です」ｶｧｧ

曜「…え」

曜「ご、ごめん！離れます！」

千歌「う、うん…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

しいたけ「……」ｼﾞｰｯ

千歌「あ、こら、しいたけ！入っちゃダメだよー！」

しいたけ「ぅわん！」ﾊﾞｯ

曜「し、しいたけ～！？」

しいたけがしたことは…安価下ニ

みかんを持って行っちゃう

しいたけ「わんっ」ﾊﾟｸｯ

千歌「あぁー！？」

曜「みかんが…」

ﾀｯﾀｯﾀｯ…

千歌「しいたけもみかん好きだったんだ…」

曜「包丁離しておいて良かったねー」

千歌「うぅ…どうしよっか」

曜「とりあえずチョコクッキーの方を作っちゃお？焼いてる間にみかん買いに行けばいいよ♪」

千歌「うん…そうだね！ついでに普通に食べる用にも…えへへ」

曜「じゃじゃーん、板チョコたくさん持ってきたんだ！」

千歌「こんなに使うの？」

曜「アメリカンなクッキーを作ろっ！」

千歌「あめりかん…って、どんなの？」

曜「んーとね…ほら、あのオシャレなカフェにあるクッキーみたいなの！」

千歌「あぁ…この辺にはないお高いカフェ！」

曜「そーそー！春に秋葉原行ったときに寄ったよね！」

千歌「苦い思い出…だけど、おいしかったなぁ……」

曜「あはは…背伸びしすぎちゃったよね」

千歌「それで…あのクッキーが作れちゃうの！？」

曜「完璧に…ってわけにはいかないけど、近いものは作れるみたい！」

千歌「へーすごいね！」

曜「実はこれもミーナリンさんのレシピなんだよ！」

千歌「ミーナリンさんすごいっ！ありがとう！」

曜「ありがとうミーナリンさん！」

ようちか「「…えへへ」」

千歌「それで、何からやりましょうか！」

曜「んー…バターを練るのは力いるから私がやるね？じゃあ千歌ちゃんは…<安価下ニ>をやってくれる？」

牛乳計って

曜「んー…バターを練るのは力いるから私がやるね？じゃあ千歌ちゃんは…牛乳を計ってくれる？」

千歌「…む、曜ちゃーん？」

曜「どうしたの？あ、牛乳の量はね～」

千歌「そうじゃなくて！千歌だってもっとちゃんとした仕事やりたいー！」

曜「……あのね、千歌ちゃん。よく聞いて」ｶﾀｦｶﾞｼｯ

千歌「は、はいっ！」

曜「お菓子作りはね、分量が命なの…だから、千歌ちゃんの仕事は重要任務だよ！」

千歌「じゅーよう、にんむ…」

千歌「ふ、ふふふ…しっかたないなぁ！まぁ、千歌じゃないとこの重要任務はこなせないよね！」

曜「そうそう、だからしっかり分量通りにお願いね♪」

千歌「…よし、曜ちゃん！ぴったり入れました！」

曜「ありがとー！そしたら、こっちのボウルに小麦粉を計って入れてね～」ﾏｾﾞﾏｾﾞ

千歌「はーい！…ねぇ、曜ちゃん」

曜「んー？」ﾏｾﾞﾏｾﾞ

千歌「それ、大変？」

曜「大変だけどおいしく作るために必要なんだよー」

千歌「千歌にもちょっとだけやらせて！」

曜「結構大変だよ？大丈夫…？」

千歌「だーいじょ…うっ！？」

千歌「重い…！」

曜「あはは、ほら、変わるよー？」

千歌「めんぼくない…」ｼｭﾝ

曜「…でも千歌ちゃんが計ってくれてるおかげでとっても楽だなぁ」

千歌「ほ、ほんと…？千歌、役に立ってる？」

曜「すっごーく助かってる！」ﾆｯ

千歌「…///」

曜「んー、どうかしたの？」

千歌「なんでもないっ！」ﾌｲｯ

曜「ふふっ…それ計ったらベーキングパウダーを入れて軽く混ぜてね♪」

千歌「はーい！」

曜「……うん、よし！生地はできたね！」

千歌「え、これで生地できたの？ゆるーくない？」

曜「千歌ちゃん、スプーン借りていい？」

千歌「うん、いいけど…」

曜「スプーンで生地をすくって…よっと」ﾎﾟﾄｯ

曜「こうやってクッキングシートの上に置いて、上からちょっと押してあげるの！」

千歌「…っと、こんな感じ？」

曜「そうそう！」

曜「――これで最後！」

千歌「どれくらい焼くのー？」

曜「15分でお願いしまーす！」

千歌「うん！」

曜「じゃあ待ってる間にみかん買いに行こっか」

千歌「よーし、全速全身～…ヨーソロー！」

曜「あ、それ私のー！」ｱﾊﾊｯ

千歌「えへへ、ごめんごめん」

曜「おいしくできるといいね♪」

千歌「皆喜んでくれるかなぁ…」

曜「善子ちゃんとかさ、これがリア充…っ！とか言いそう」

千歌「りあじゅう、ってどういう意味？」

曜「んー…恋人がいたり、リアルが充実してる人のことらしいよ」

千歌「…恋人かぁ」

曜「え、もしかして千歌ちゃん…私の知らない間に恋人が！？」

千歌「い、いないよ！…でも、好きな人は…いる、かも」

曜「本当？千歌ちゃんも大人になってるんだねぇ…」

千歌「曜ちゃん同い年でしょー？おばーちゃんみたいなこと言わないでよー」

曜「えへへ、ごめんね」

千歌「曜ちゃんこそ、いないの？好きな人…」

曜「んー……秘密っ！」

千歌「ちょっと！千歌は言ったのにずるいよ！」

曜「聞こえませーん！」

千歌「こうなったら…」ｺｼｮｺｼｮ

曜「あは、あははは！やめ、やめてよ！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

千歌「ほれほれー、観念しろー！」

曜「あ、危ない…からぁ！ふふっあははは！」

千歌「それそれ！…ってうわっ」ﾂﾙｯ

安価下
偶数でバランスを崩す
奇数でセーフ

いけ

曜「っ…ほら、危ないって言った……のに」

千歌「うぅ…ごめんなさい…って！？」ｵｼﾀｵｼ

曜「あ…千歌、ちゃん」

千歌「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

曜「ちかちゃーん…？」

千歌「よう、ちゃん…」ｽｯ

曜「え、あの…っ///」

千歌「……ね、曜ちゃんの好きな人って…誰？」

曜「そ、れは…///」

千歌「ふふ、いるんだ？」

曜「あ……」ｶｧｧ

千歌「教えて…？」

曜「あの、千歌ちゃん？なんか、変…だよ」

千歌「だって、仕方ないよ…こんなチャンス、めったにないもん……」

曜「チャンス…って、どういうこと…？」

千歌「千歌が好きな人はね、幼なじみで、普段はかっこいいんだけど、本当はとーっても可愛くて、でもとても脆い…それに、鈍感！……そんな人」

曜「え…え？……果南ちゃん…かな？」

千歌「……バカ曜」ｼﾞﾄｰｯ

曜「バ、バカ…って」

千歌「千歌が好きなのは曜ちゃんなんだよ…？ずっと、ずっと…好きなの」

曜「わ、私…！？」ﾏｯｶ

千歌「うぅ…顔あつい……ほら、千歌は言ったんだから、次は曜ちゃんだよ」

曜「わ、たしが好きなのは…」

千歌「うん」

曜「……っ！」

安価下
偶数で 告白
奇数で 逃走

任せろ

曜「すきな、のはぁ…」

千歌「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

曜「よ、ヨーソロー！」ｽﾙｯ

千歌「え、逃げた！？」

曜「むりむりむり！恥ずかしくて言えないよー！」ﾀﾞﾀﾞｯ

千歌「待ってよ曜ちゃーん！」ﾀﾞｯ

曜「いつか言うからぁ！」

千歌「そんなの信用できないー！」

曜「信じてよー！また今度！」

千歌「今聞きたいのー！」

梨子「ん？向こうから走ってくるの…曜ちゃんと千歌ちゃん？」

曜「り、梨子ちゃん！どいてー！」

千歌「梨子ちゃん！捕まえて！」

梨子「え、お、鬼ごっこ！？よくわからないけど…えーい！」ｷﾞｭｯ

曜「離してー！」

千歌「ナーイス、梨子ちゃん！」

梨子「あの…これはどういうこと？」

曜「うぅ…」ﾏｯｶ

千歌「はぁ…はぁ…疲れたぁ」

梨子「事情を…教えてください……」

千歌「――ってわけで…」

梨子「千歌ちゃんが曜ちゃんを…床ドン……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

曜「ゆかどん？」

千歌「梨子ちゃんもずるいって思うよねー？」

曜「ひ、人によってタイミングってものがあるよ！ね！」

梨子「……曜ちゃん、言うべきよ」ｷﾘｯ

千歌「だよね！」

曜「ぜーったい楽しんでるよ…」

梨子「ふふ…ちゃんと気持ちは伝えた方がいいよ？じゃあ私は家に帰るから…またね」

千歌「あ、うん、ありがとね！」

曜「ばいばーい…あの大きな紙袋、なんだったのかな？当たったとき、ちょっと痛かった……」

千歌「さぁ…まぁ、それはいいよ！」ｸﾞｲｯ

曜「へっ…？」

千歌「梨子ちゃんにも言われたよね？気持ちは伝えた方がいい、って！さあ、ほら！」

曜「や、やっぱり言わないとダメでありますか…？」

千歌「言わないとダメです！」

曜「わ、わたくし…渡辺曜が好きなのは…」

千歌「好きなのは…？」

曜「た、高海千歌さんであります！よーそろー…」ﾏｯｶ

千歌「………え？」

千歌「え、えぇえええ！？う、うそだ！」

曜「ほんと…だから、言いたくなかったのにぃ…！」

千歌「だ、だって…え？……ほ、ほんとに千歌のこと…すき？」

曜「だいすき…///」

千歌「よ、よう、ちゃん…」ｶﾞｼｯ

曜「はいっ！」ﾋﾞｸｯ

千歌「可愛すぎると…思います……」ﾎﾟｽｯ

曜「ひゃあ！ち、千歌ちゃん…！？」

千歌「すき…」ｸﾞﾘｸﾞﾘ

曜「あ、あの、ね…千歌ちゃん」

曜「いろんな人に見られてる…よ？」

千歌「えっ？」ﾊﾟｯ

ﾀﾞｲﾀﾝﾅﾘﾄﾙﾃﾞｰﾓﾝﾈ ｵ,ｵﾄﾅｽﾞﾗ… ﾌ,ﾌﾀﾘﾊｿｳｲｳ…

千歌「う、うわぁぁああ！？」ｸﾞｲｯ ﾀﾞﾀﾞｯ

曜「わっ…危ないよー千歌ちゃん！」ﾆｺﾆｺ

千歌「はぁ…はぁ…引っ張っちゃってごめんね、曜ちゃん…」

曜「ううん、大丈夫！」ﾆｺｯ

千歌「っ…/// み、みかん！買わないとね！」ｷﾞｸｼｬｸ

曜「千歌ちゃん、歩き方ロボットみたいになってるよ？」

千歌「わ、わざとですっ！」

曜「…えへへ」

曜「みかんも買えたし、帰ろっか！」ｷﾞｭｯ

千歌「よ、ようちゃん…手…！///」

曜「嫌だった…？」

千歌「ちが、うけど…さっきまであんなに…ヘタレだったくせに……」

曜「平常心に見える？」

千歌「見えるよ…」

曜「ふふ…ほら、触ってみて？」ｽｯ

千歌「ど、どこを…！」ｶｧｯ

ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ

曜「……私も結構余裕、ないんだよ？」

千歌「…！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

曜「か、帰ろ！クッキー焦げちゃうっ！」

千歌「ただいまぁー」

美渡「クッキー置いてどこ行ってたの？ずいぶん遅かったじゃん」

千歌「それは、あの…」

曜「あ、クッキー焦げちゃってないですか！？」

美渡「え？あぁ、オーブンから出しといたけど…なんであんたら真っ赤なの？」

千歌「ありがとー美渡姉！」ﾎﾞｳﾖﾐ

曜「赤く見えるのは照明のせいですよー」ﾎﾞｳﾖﾐ

美渡「はぁ…？よくわかんないけど、お礼に後で一個ちょーだいね」

千歌「う、うん！ほら、行って行って！」ｸﾞｲｸﾞｲ

美渡「わかったわかった」

ﾊﾞﾀﾝｯ

曜「…なんか、恥ずかしいね」ｴﾍﾍ

千歌「み、みかんクッキー…作ろっか」

曜「そうだね！じゃあさっきみたいに皮を千切りに…」

千歌「…どうやって、切るんだっけ？」

曜「え？」

千歌「もう一回…教えて、欲しい…です」

曜「う、うん！こ、こう、やって…」ｽｯ

ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝ

千歌「…心臓の音、二人分聞こえるね」

曜「危ないから、そういうこと言うの禁止…///」

ｼﾞｼﾞｼﾞ…ﾁｰﾝ

千歌「…あ、みかんクッキーも焼き終わったみたいだよ！」

曜「おぉ…いい匂い！」

千歌「取り出して…っと」

曜「冷めるの待ってる間に、チョコクッキーの方味見してみよっか」

千歌「うん！いただきまーす！」

曜「んー！ザクザクしてておいしい！」

千歌「チョコが多めで食べごたえあるね…！」

曜「やっぱり千歌ちゃんが重要任務をこなしてくれたからだねっ！」

千歌「いやいや、曜ちゃんの頑張りがあってこそだよ！」

ようちか「「…えへへ」」

志満「あら、なにかいい匂いね…」

美渡「約束のクッキーをもらいに来た」

千歌「うん、食べていいよ～」

志満「おいしいけど甘いわねー」

美渡「本当あっまいなぁ…おいしいけど」

曜「そんなに甘いかなぁ？」

志満「幸せな甘さ…って感じね」

千歌「んーよくわかんないけど、いっか！」

曜「皆の分、ラッピングしよっか」

千歌「さっき可愛いの見つけたもんね！」

曜「ふふ…みんな喜んでくれるかな♪」

千歌「明日が楽しみだね、曜ちゃん！」


おわり