ラブライブ！

海未｢～♪｣

穂乃果｢ねぇことりちゃん、海未ちゃんやけにご機嫌だね。｣

ことり｢そうなんだよね～一体どうしたんだろう。｣

穂乃果｢こういう時の海未ちゃんは、いっつも問題持って来るからなぁ～｣

穂乃果｢こうなったら直接聞いてみるのが早いよね。｣

ことり｢そうだね。前にFateにハマった時なんて見えないアーチャーに話しかけてる痛い人だったし、適当な所で止めてあげないと暴走しちゃうよ。｣

穂乃果｢そうと決まれば･･･｣

穂乃果｢おーい海未ちゃーん｣

海未｢何です穂乃果？｣

穂乃果｢海未ちゃん、えらくご機嫌だね～。何かあったの？｣

海未｢流石に分かってしまいましたか。ええ、ちょうど今朝いい歌詞を思いつきまして。もうちょっとで出来そうなので、待っていてくださいね。｣

穂乃果｢歌詞？｣

海未｢おっと。そろそろ弓道部の練習があるので失礼しますね。｣

ことり｢穂乃果ちゃん、どうだった？｣

穂乃果｢うーん。海未ちゃんはいい歌詞が出来たからご機嫌だったみたい。｣

ことり｢歌詞？何でそんなもの書いてるんだろう。･･･ああもしかしてお菓子の事かなあ？｣

穂乃果｢まだどちらとも言えないね。明日もまだあんな感じだったら、もうちょっと探り入れてみよう。｣

ことり｢そうだね。穂乃果ちゃん、今日はどこか寄って帰る？｣

穂乃果｢いやぁごめん！ことりちゃん！私今日塾の体験入学に行くことになってて･･･｣

ことり｢そっかぁ、穂乃果ちゃんもついに塾に行くことになるんだね｣

穂乃果｢まだ、決めた訳じゃないけどね｣


ことり｢･･･仕方ないよね、私達もあと半月で受験生だし。｣

穂乃果｢うん。そうだね～でもまぁ特に部活もしてないし、時間なら有り余ってるからいいんだけどさぁ。｣

穂乃果｢あ、でも放課後にことりちゃんと遊べなくなるのは残念かな～｣

ことり｢ふふっありがとう穂乃果ちゃん。｣

穂乃果｢じゃあまた明日ね～｣

ことり｢また明日～｣

弓道場にて

海未(今日の私は冴えていますね。次々にいい歌詞が浮かんできます。)

海未(しかし、先ほどの穂乃果はどこか変だったような･･･。歌詞が出来たと言ってもポカンとしていましたし。)

海未(いつもの穂乃果なら期待してるねの一言でもありそうなものですが･･･)

海未(･･･気にしすぎですね。例の路上ライブも近いですし、準備で気を詰めすぎていたのかもしれません。)

次の日

海未｢穂乃果！ことり！新しい歌詞が出来ました！本当は統堂さんとも話し合って、詰めなければなりませんが、1度穂乃果達にも見てい頂けないかと思いまして･･･｣

穂乃果｢ことりちゃん、ことりちゃんこっち来て｣ｺｿｺｿ

ことり｢やっぱり何かの影響を受けてるみたいだね｣ｺｿｺｿ

穂乃果｢やっぱりもう直接聞いてみた方がいいね｣

ことり｢それで分かれば良いけど･･･この間ジョジョにハマっていた時も、｢ことりのスタンドは分かっています。オシリス神ですね。｣とか言われて意味わからなかったし｣

訂正

次の日

海未｢穂乃果！ことり！新しい歌詞が出来ました！本当は統堂さんとも話し合って、詰めなければなりませんが、1度穂乃果達にも見てい頂けないかと思いまして･･･｣

穂乃果｢ことりちゃん、ことりちゃんこっち来て｣ｺｿｺｿ

ことり｢やっぱり何かの影響を受けてるみたいだね｣ｺｿｺｿ

穂乃果｢やっぱりもう直接聞いてみた方がいいね｣

ことり｢それで分かれば良いけど･･･この間ジョジョにハマっていた時も、｢ことりのスタンドは分かっています。アトゥム神ですね。｣とか言われて意味わからなかったし｣

穂乃果｢･･･海未ちゃんババ抜き弱いからなぁ｣

穂乃果｢でも聞いてみないことにはしょうがないし。｣

穂乃果｢海未ちゃん、最近何かアニメとか漫画とか見た？｣

海未｢何ですか藪から棒に。そうですね、けいおん！は心温まる非常に良い作品でした。作画は京アニですから間違い無いですし、総じてクオリティが高かったと感じましたね｣

穂乃果｢ビンゴだね｣

穂乃果｢海未ちゃん、けいおんの影響受けて歌詞とか作ってるの？｣

ことり｢穂乃果ちゃん！？いきなり切り込み過ぎ！もっとゆっくりと･･･｣

穂乃果｢だって放っておいたら、この前まどマギにハマった時とか、｢ワルプルギスの夜は私が片付けます。｣とかいって、台風の中に飛び出して行った事もあったし、危ない目に会う前に正気に戻さないと。｣

海未｢何ですか？さっきから、訳の分からない事ばかり。ライブも近いんですから、早く見てもらえませんか？｣

穂乃果｢海未ちゃん、けいおんを見てバンドとかライブとかをしたくなっちゃったのは分かるよ？でも、そんなにいきなり言われても穂乃果達楽器なんて演奏できないよ？｣

海未｢何言ってるんですか。私たちはバンドではなくて、スクールアイドルμ'sでしょう。｣

穂乃果｢ラブライブかよ｣

穂乃果｢あぁ～なるほどね。さっき統堂さんとか言ってたしね。じゃあもしかしてその歌詞は"SUNNY DAY SONG"?｣

海未｢！？なぜ分かったのですか！？まだ誰にもタイトルは伝えていないと言うのに･･･｣

ことり｢そりゃあ･･･ねえ･･･｣

穂乃果｢歌詞だって分かるよ？♪楽しいねこんな夢えがおで喜び歌おうよ～｣

海未｢な、何故･･･もしかして私の鞄からこっそり盗み見て･･･！｣

穂乃果｢そんな事しないよ～。だってこの時期に、しかも統堂さんと考えた歌詞って言ったらこれしかないじゃん｣

穂乃果｢確かにラブライブのキャラは私たちと同姓同名だけど、海未ちゃん穂乃果たちが一緒に見ようよって言っても、｢自分の名前のキャラが出るアニメなんて、恥ずかしすぎます！｣とか言って全然見なかったじゃん。｣

ことり｢そうだね～大体私がこんなに短いスカートをはいて人前で踊るなんて有り得ません！とか言って｣

穂乃果｢ラブライブの海未ちゃんも同じような事言ってたねー｣

ことり｢あはは、そうだったね｣

海未(2人は私をからかっているのでしょうか。ラブライブなんてアニメを私は知りませんし。そもそもラブライブは大会の名前です。)

海未｢･･･穂乃果、ことり。私をからかっているのですか？｣

穂乃果｢ごめんごめん、からかうつもりはなかったんだよ？でも、海未ちゃんラブライブにハマってるみたいだったからつい･･･｣

海未｢そうではありません！｣ﾊﾞｧﾝ！

海未｢ラブライブは大会の名前であって、アニメの名前ではありません！｣

穂乃果｢重症だねこれは。｣

ことり｢うん。ちょっとこれは行き過ぎかも。｣

穂乃果｢ちょっと保健室に行って、休もう？海未ちゃんはハマっちゃうと周りが見えなくなるから･･･少し休めば冷静になれるよ。｣

海未｢もういいです！2人とはしばらく口を聞きません！｣ﾀﾞﾀﾞｯ

穂乃果｢あ･･･行っちゃった。｣

ことり｢海未ちゃん大丈夫かなぁ｣

海未(何ですか！２人して私をからかって！まるで、ラブライブはアニメの中の出来事で、私たちには関係ないみたいな態度は！)

希｢そこのあなた！ちょっと待って！｣

海未｢希ではないですか、どうしたのです？しかもあなたなどと｣

希｢ふーん。あなたは私の名前知ってるんやね。｣

海未｢！希まで私をからかうのですか！？｣

希｢違う違う。あなたがどんな人なのかは大体わかってる。とりあえずウチの話を聞いて？｣

海未｢･･･よく分かりませんけど分かりました。｣

希｢海未ちゃん。あなたはね、平行世界の人間なの。｣

ミス

海未(何ですか！２人して私をからかって！まるで、ラブライブはアニメの中の出来事で、私たちには関係ないみたいな態度は！)

希｢そこのあなた！ちょっと待って！｣

海未｢希ではないですか、どうしたのです？しかもあなたなどと｣

希｢ふーん。あなたは私の名前知ってるんやね。｣

海未｢！希まで私をからかうのですか！？｣

希｢違う違う。あなたがどんな人なのかは大体わかってる。とりあえずウチの話を聞いて？｣

海未｢･･･よく分かりませんけど分かりました。｣

希｢ありがとう。よく聞いて、あなたはね平行世界の人間なんや。｣

海未｢並行世界･･･？シュタインズ・ゲートで出てきたような？｣

希｢シュタインズ・ゲートを知ってるなら話ははやいな。そう、あなたは意識だけが他の世界から飛ばされてきているの。｣

海未｢そんな話信じられません｣

希｢でも、違和感は感じてるんやない？｣

海未｢･･･確かに穂乃果は｢現実の大会の｣ラブライブについては全く知らないようでしたし、まだ見せてない歌詞を言い当てたり･･･｣

希｢ラブライブかあ。って言うことはもしかしてあなたは海未ちゃんで、ラブライブで優勝したの？｣

海未｢ええそうです。しかしこの世界ではそれは無かったことになっていて、代わりにアニメとしてのラブライブは存在しているようです。｣

海未｢本当に希は私のことを知らないのですね。｣

希｢うん。ごめんね。たぶん元いた世界ではμ'sとしてみんな仲良しだったんやろ？｣

海未｢はい。･･･何となく分かってきました。つまり、私が過ごしたスクールアイドルとしての学校生活が、この世界ではアニメとして制作されていたということですね。｣

希｢そうやね、そういうことやと思う。｣

海未｢この世界ではμ'sは結成されず、私達がスクールアイドルとして活動することもなかったんですね。私はこれから一体どうすれば･･･｣

希｢あんまり落ち込まんと。大丈夫や、海未ちゃんはもうすぐ元の世界に戻れるよ。｣

海未｢本当ですか！？｣

希｢本当よ。ウチのスピリチュアルパワー舐めんとって！もうあと3分も経たないうちに元の世界に戻ると思う。｣

海未｢よかった･･･｣

希｢ウチ思うんやけど･･･｣

海未｢？｣

希｢μ'sっていうのは、どの世界線にもあるんやないかと思うんよ。｣

希｢それがアニメだったり、現実のスクールアイドルだったり、年増の声優ユニットだったり、違いはあるかもしれないけど｣

希｢どのμ'sもみんなに元気と希望を与えてくれる、どの世界でもμ'sはみんなが必要としている｣

希｢だからこの世界で私たちが出会わなくても、μ'sは生まれた｣

希｢でも･･･｣

希｢私もμ'sやってみたかったな･･･だから私は海未ちゃんが羨ましい！｣

海未｢希･･･｣

希｢海未ちゃん！今度のライブ精一杯楽しんでね！｣

海未｢ええもちろんです！ありがとうございます希｣

希｢ええんよ。そうやなぁμ'sは言うなれば歌と踊りによって人類を絶望から救う抑止力･･･守護者みたいなもんかな！Fateのアーチャーみたいな。｣

海未｢アーチャーですか･･･ふふっ良いですね。それではのぞ･･･｣

海未(ここで私の意識は途切れました。そして次の瞬間にはいつもの世界に戻ってきました。
すると目の前には穂乃果がいました。)

穂乃果｢海未ちゃん、何かご機嫌みたいだけど何かあった？｣

海未｢いいえ？何も？｣

穂乃果｢ふーん。また海未ちゃんこの間みたいに化物語にハマって、見えない八九寺ちゃんに話しかけたりしないでよ？｣

海未｢それは過ぎた事です！もうあんなことはしません！｣

海未｢それより穂乃果。｣

海未｢いい歌詞を思いついたのです。｣

おわり