前回 ラフィエル「ナイスマクドウェル!」
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:26:55.232 ID:r5f/ge8ud.net
マクドウェル世界大会ーー決勝
控え室
サターニャ「この戦いが終われば、私が世界一のマクドウェル使い……!」
少女は十字架をモチーフとした髪飾りを握りしめるーー今は亡き戦友(とも)の遺品であった。
サターニャ「さ、決めてくるわ!」
事の始まりは、ほんの些細な出来事ーー。
300年前 学校
サターニャ「レッツマクドウェル!」
ラフィエル「カモンエインズワース!」
それは子供のごっこ遊びのようでーー。
控え室
サターニャ「この戦いが終われば、私が世界一のマクドウェル使い……!」
少女は十字架をモチーフとした髪飾りを握りしめるーー今は亡き戦友(とも)の遺品であった。
サターニャ「さ、決めてくるわ!」
事の始まりは、ほんの些細な出来事ーー。
300年前 学校
サターニャ「レッツマクドウェル!」
ラフィエル「カモンエインズワース!」
それは子供のごっこ遊びのようでーー。
2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:27:41.389 ID:r5f/ge8ud.net
サターニャ「くぅー!今日もラフィエルにしてやられたわー!ナイスエインズワースね!」
ラフィエル「いえいえ、サターニャさんこそナイスマクドウェルでしたよ!」
ラフィエル「そうだサターニャさん、よければマクドウェルのコツとか教えて頂けませんか?」
サターニャ「なんでよ!あんたにはエインズワースがあるじゃない!」
ラフィエル「マクドウェルも魅力的ですので~」
サターニャ「そ、そう?」
ラフィエル「いえいえ、サターニャさんこそナイスマクドウェルでしたよ!」
ラフィエル「そうだサターニャさん、よければマクドウェルのコツとか教えて頂けませんか?」
サターニャ「なんでよ!あんたにはエインズワースがあるじゃない!」
ラフィエル「マクドウェルも魅力的ですので~」
サターニャ「そ、そう?」
3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:28:17.722 ID:r5f/ge8ud.net
サターニャ「この左側をこうして……で、右にこう!分かる?」
ラフィエル「なるほど……では、この時の右上は、こうですか?」
サターニャ「もうちょい下」
ラフィエル「……こう!」
サターニャ「惜しい」
ラフィエル「……こう?」
サターニャ「ナイスマクドウェル!」
ラフィエル「なるほど……では、この時の右上は、こうですか?」
サターニャ「もうちょい下」
ラフィエル「……こう!」
サターニャ「惜しい」
ラフィエル「……こう?」
サターニャ「ナイスマクドウェル!」
4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:29:00.175 ID:r5f/ge8ud.net
ラフィエル「ありがとうございます~」
サターニャ「せっかくだから私にも教えてよ、エインズワースのコツ」
ラフィエル「いや~、サターニャさんにはまだ早いのでは?」
サターニャ「なんでよ!私だって……」
マスター「君達、もしやマクドウェル使いなのかい?」
ラフィエル「はい?」
サターニャ「誰よあんた」
マスター「通りすがりのマクドウェル使いさ……私の目に狂いがなければ、君達にはマクドウェルの才能がある!」
ラフィエル「マクドウェルの」
サターニャ「才能⁉︎」
サターニャ「せっかくだから私にも教えてよ、エインズワースのコツ」
ラフィエル「いや~、サターニャさんにはまだ早いのでは?」
サターニャ「なんでよ!私だって……」
マスター「君達、もしやマクドウェル使いなのかい?」
ラフィエル「はい?」
サターニャ「誰よあんた」
マスター「通りすがりのマクドウェル使いさ……私の目に狂いがなければ、君達にはマクドウェルの才能がある!」
ラフィエル「マクドウェルの」
サターニャ「才能⁉︎」
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:30:12.070 ID:r5f/ge8ud.net
マクドウェル・マスターの目に留まった二人の少女は、切磋琢磨しながら互いにマクドウェルを磨いて行ったーー。
数ヶ月後 道場
マスター「右上!右下!はい!ターン!かーらーのー前!」
サターニャ「ほっ、はっ、せーのっ、はい!」
マスター「うむ、やるな胡桃沢……ナイスマクドウェル!」
サターニャ「サンキューマクドウェル!」
マスター「……白羽は、少し休もうか」
ラフィエル「……!」
ラフィエル「いえ、ワンモアマクドウェル、です」
サターニャ「……ラフィエル」
達人にしか分からない高レベルで、しかし確実に、実力差は開いていったーー。
数ヶ月後 道場
マスター「右上!右下!はい!ターン!かーらーのー前!」
サターニャ「ほっ、はっ、せーのっ、はい!」
マスター「うむ、やるな胡桃沢……ナイスマクドウェル!」
サターニャ「サンキューマクドウェル!」
マスター「……白羽は、少し休もうか」
ラフィエル「……!」
ラフィエル「いえ、ワンモアマクドウェル、です」
サターニャ「……ラフィエル」
達人にしか分からない高レベルで、しかし確実に、実力差は開いていったーー。
7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:30:55.001 ID:r5f/ge8ud.net
稽古後 道場
サターニャ「ラフィエル」
ラフィエル「!」
サターニャ「あんた、泣いて」
ラフィエル「ません!」
サターニャ「……そうだ、久しぶりに見せてよ、エインズワース」
ラフィエル「え?だって、今の私はマクドウェル使いですし」
サターニャ「エインズワースしてる時のあんた、すっごく楽しそうだったもの……少しだけ、ね?」
ラフィエル「……では、少しだけ」
しかし、これが大きな過ちであったーー。
サターニャ「ラフィエル」
ラフィエル「!」
サターニャ「あんた、泣いて」
ラフィエル「ません!」
サターニャ「……そうだ、久しぶりに見せてよ、エインズワース」
ラフィエル「え?だって、今の私はマクドウェル使いですし」
サターニャ「エインズワースしてる時のあんた、すっごく楽しそうだったもの……少しだけ、ね?」
ラフィエル「……では、少しだけ」
しかし、これが大きな過ちであったーー。
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:31:33.218 ID:r5f/ge8ud.net
ラフィエル「……はいっ!」
サターニャ「!」
ラフィエル「……どうでした?」
サターニャ「今、分かったわ」
ラフィエル「はい?」
サターニャ「あんたにはエインズワースの才能がある!いえ、マクドウェルを磨いたからこそ、エインズワースのレベルも上がったと見るべきね!」
ラフィエル「……!」
サターニャ「そうだ!私にも教えてよ、エインズワース!」
ラフィエル「し、仕方ないですね~」
サターニャ「!」
ラフィエル「……どうでした?」
サターニャ「今、分かったわ」
ラフィエル「はい?」
サターニャ「あんたにはエインズワースの才能がある!いえ、マクドウェルを磨いたからこそ、エインズワースのレベルも上がったと見るべきね!」
ラフィエル「……!」
サターニャ「そうだ!私にも教えてよ、エインズワース!」
ラフィエル「し、仕方ないですね~」
9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:33:21.478 ID:r5f/ge8ud.net
サターニャ「こうして……はい!」
ラフィエル「もう少し上ですね、あと左下は……こう!で、こう!」
サターニャ「え?それって私から見て?あんたから見て?」
ラフィエル「あ、私から見てです」
サターニャ「どおりで」
ラフィエル「ではもう一度……こうしてこうして、回して……はい!」
サターニャ「よっ……はっ……てい!……どう?」
ラフィエル「うーん、初めてにしては良いエインズワースですね」
ラフィエル「もう少し上ですね、あと左下は……こう!で、こう!」
サターニャ「え?それって私から見て?あんたから見て?」
ラフィエル「あ、私から見てです」
サターニャ「どおりで」
ラフィエル「ではもう一度……こうしてこうして、回して……はい!」
サターニャ「よっ……はっ……てい!……どう?」
ラフィエル「うーん、初めてにしては良いエインズワースですね」
10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:34:03.725 ID:r5f/ge8ud.net
ラフィエル「要練習、です」
サターニャ「ぐぅ……悔しいけど、やっぱりマクドウェルで我慢するわ」
ラフィエル「サターニャさん!」
サターニャ「な、なによ⁉︎」
ラフィエル「マクドウェルにはエインズワースに無い素敵な部分がたくさんあります!」
サターニャ「……そうね、マクドウェルとエインズワース、どっちが上とかじゃないものね!」
ラフィエル「です!」
サターニャ「そうだ、昔みたいに勝負してみない?私はマクドウェル、ラフィエルはエインズワースで」
ラフィエル「望むところです!」
サターニャ「では、レッツマクドウェル!」
ラフィエル「カモンエインズワース!」
マスター「おい!何をしている!」
サターニャ「ぐぅ……悔しいけど、やっぱりマクドウェルで我慢するわ」
ラフィエル「サターニャさん!」
サターニャ「な、なによ⁉︎」
ラフィエル「マクドウェルにはエインズワースに無い素敵な部分がたくさんあります!」
サターニャ「……そうね、マクドウェルとエインズワース、どっちが上とかじゃないものね!」
ラフィエル「です!」
サターニャ「そうだ、昔みたいに勝負してみない?私はマクドウェル、ラフィエルはエインズワースで」
ラフィエル「望むところです!」
サターニャ「では、レッツマクドウェル!」
ラフィエル「カモンエインズワース!」
マスター「おい!何をしている!」
11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:34:50.023 ID:r5f/ge8ud.net
マスター「白羽!まさか貴様、エインズワース使いなのか⁉︎」
サターニャ「ま、待ってマスター!ラフィエルは」
ラフィエル「サターニャさん!!!!」
サターニャ「ラフィ、エル……?」
ラフィエル「そうです、私はエインズワース使いです」
マスター「……分かってるな」
ラフィエル「はい……今までお世話になりました」
マスター「……さっさと出て行け」
サターニャ「……ラフィエル……!」
サターニャ(私を巻き込まないように……?)
二人の少女の決別は、突然の悲劇ッ!
サターニャ「ま、待ってマスター!ラフィエルは」
ラフィエル「サターニャさん!!!!」
サターニャ「ラフィ、エル……?」
ラフィエル「そうです、私はエインズワース使いです」
マスター「……分かってるな」
ラフィエル「はい……今までお世話になりました」
マスター「……さっさと出て行け」
サターニャ「……ラフィエル……!」
サターニャ(私を巻き込まないように……?)
二人の少女の決別は、突然の悲劇ッ!
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:35:51.000 ID:r5f/ge8ud.net
それから長い年月が過ぎた。
少女はマクドウェル使いとしての実力を高めていった。
そして、最後の試練の時ーー。
決別から200年後ーー試練の間。
マスター「私を殺せ……それでお前のマクドウェルは完成する」
サターニャ「……」
マスター「レッツマクドウェル」
サターニャ「カモンマクドウェル」
ーー
マスター「……実力ではお前の方が上だ、胡桃沢」
マスター「なぜ、なぜ殺せない」
サターニャ「……」
最後の一歩を踏み出せずにいた少女ーーその背中を押したのは悲しき訃報ッ!
少女はマクドウェル使いとしての実力を高めていった。
そして、最後の試練の時ーー。
決別から200年後ーー試練の間。
マスター「私を殺せ……それでお前のマクドウェルは完成する」
サターニャ「……」
マスター「レッツマクドウェル」
サターニャ「カモンマクドウェル」
ーー
マスター「……実力ではお前の方が上だ、胡桃沢」
マスター「なぜ、なぜ殺せない」
サターニャ「……」
最後の一歩を踏み出せずにいた少女ーーその背中を押したのは悲しき訃報ッ!
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:38:54.437 ID:r5f/ge8ud.net
『ラフィエルが死んだ』
そう短く綴られた手紙、そして封筒には血の付いた髪飾りが入っていたーー。
その日、最強のマクドウェル使いが誕生したーー否。
最強を決める舞台は100年後ーー《マクドウェル世界大会》である。
そう短く綴られた手紙、そして封筒には血の付いた髪飾りが入っていたーー。
その日、最強のマクドウェル使いが誕生したーー否。
最強を決める舞台は100年後ーー《マクドウェル世界大会》である。
16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:41:14.850 ID:r5f/ge8ud.net
現在ーーマクドウェル世界大会 決勝
実況『さぁーやってまいりました!お待ちかねマクドウェル世界大会、その決勝戦だァーーー!!!!』
ワァァァァアアァァァアア!!!!!
実況『コロッセオを満員にする観客の熱気!心臓の鼓動まで聞こえてきそうだァーーー!!!!』
ワァァァァアアァァァアア!!!!!
実況『それでは降臨して頂こう!赤コーナー!マクドウェルマスターの唯一の愛弟子!“大悪魔”胡桃沢=サタニキアぁーーー!!!!!』
ワァァァァアアァァァアア!!!!!
サターニャ(唯一の愛弟子、ね……そりゃそうか、誰も知るわけない)
実況『さぁーやってまいりました!お待ちかねマクドウェル世界大会、その決勝戦だァーーー!!!!』
ワァァァァアアァァァアア!!!!!
実況『コロッセオを満員にする観客の熱気!心臓の鼓動まで聞こえてきそうだァーーー!!!!』
ワァァァァアアァァァアア!!!!!
実況『それでは降臨して頂こう!赤コーナー!マクドウェルマスターの唯一の愛弟子!“大悪魔”胡桃沢=サタニキアぁーーー!!!!!』
ワァァァァアアァァァアア!!!!!
サターニャ(唯一の愛弟子、ね……そりゃそうか、誰も知るわけない)
17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:42:13.544 ID:r5f/ge8ud.net
実況『青コーナー!素性一切不明のダークホース!仮面を着けたクールビューティー!ホワイトウィングぅーーー!!!!!』
ワァァァァアアァァァアア!!!!!
ホワイトウィング「……」
サターニャ「……ホワイトウィング?知らない名ね」
実況『さァ両者!ステージに上がりィ……いくぜ野郎どもォーーー!!!!!』
観客「「「レッツマクドウェル!!!!!!」」」
観客「「「カモンマクドウェル!!!!!!」」」
カァーーーン!!!!!!
実況『さぁゴングが鳴ったァーーー!!!!!!』
ワァァァァアアァァァアア!!!!!!!
ワァァァァアアァァァアア!!!!!
ホワイトウィング「……」
サターニャ「……ホワイトウィング?知らない名ね」
実況『さァ両者!ステージに上がりィ……いくぜ野郎どもォーーー!!!!!』
観客「「「レッツマクドウェル!!!!!!」」」
観客「「「カモンマクドウェル!!!!!!」」」
カァーーーン!!!!!!
実況『さぁゴングが鳴ったァーーー!!!!!!』
ワァァァァアアァァァアア!!!!!!!
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:42:51.187 ID:r5f/ge8ud.net
サターニャ「さぁ、いくわよ」ザッ
ホワイトウィング「……うふふ♥︎」
サターニャ「……?」
ホワイトウィング「ずぅーっと、会いたかったんですよぉ♥︎」
サターニャ「……え、その声」
ホワイトウィング「サターニャさァん♥︎」
サターニャ「……嘘、だってラフィエルは、100年前に、死んだって……!」
ホワイトウィング「うふふぅ♥︎」ユラユラ
実況『どうしたことだァーーー!両者向かい合ったまま動かなァーーーい!』
ホワイトウィング「……うふふ♥︎」
サターニャ「……?」
ホワイトウィング「ずぅーっと、会いたかったんですよぉ♥︎」
サターニャ「……え、その声」
ホワイトウィング「サターニャさァん♥︎」
サターニャ「……嘘、だってラフィエルは、100年前に、死んだって……!」
ホワイトウィング「うふふぅ♥︎」ユラユラ
実況『どうしたことだァーーー!両者向かい合ったまま動かなァーーーい!』
21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:44:09.458 ID:r5f/ge8ud.net
ホワイトウィング「信じられませんかぁ?あ!だったらぁ、思い出話しましょお?」
ホワイトウィング「ほぉらぁ、サターニャさんがぁ、マクドウェル使いになりたいって両親に伝えに行った時ぃ……」
300年前 魔界ーー胡桃沢家
サターニャ父「ガハハ、何を言っている我が娘よ!マクドウェル使いなど、食っていけるわけがないだろう!」
サターニャ母「そうね、真面目に大悪魔になるべきだわ!」
サターニャ「お父様、お母様……!」
サターニャ弟「いやいや、姉さんの目を見れば本気だって分かるだろ?」
サターニャ「弟!」
ーー再び現在
ホワイトウィング「あの時の弟さん、素敵でしたよねぇ」
サターニャ「な、んで、その話はサタニキアファミリーと、ラフィエルしか知らない……!」
ホワイトウィング「うふふ♥︎」カチャ
ホワイトウィング「ほぉらぁ、サターニャさんがぁ、マクドウェル使いになりたいって両親に伝えに行った時ぃ……」
300年前 魔界ーー胡桃沢家
サターニャ父「ガハハ、何を言っている我が娘よ!マクドウェル使いなど、食っていけるわけがないだろう!」
サターニャ母「そうね、真面目に大悪魔になるべきだわ!」
サターニャ「お父様、お母様……!」
サターニャ弟「いやいや、姉さんの目を見れば本気だって分かるだろ?」
サターニャ「弟!」
ーー再び現在
ホワイトウィング「あの時の弟さん、素敵でしたよねぇ」
サターニャ「な、んで、その話はサタニキアファミリーと、ラフィエルしか知らない……!」
ホワイトウィング「うふふ♥︎」カチャ
22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:45:18.209 ID:r5f/ge8ud.net
実況『おォーーーっとォ⁉︎ここでホワイトウィングぅ!仮面を外したァーーー!!!!!』
ラフィエル「死にましたよ、ラフィエルは……そして最強のマクドウェル使いとして生まれ変わったんです」
サターニャ「そう、いうことね……」ザッ
実況『両者、動……ッ!いや!どうした胡桃沢ァ!急に膝を着いたァーーー!!!!』
サターニャ(ぐっ……この動き、ただのマクドウェルじゃない……!)
ラフィエル「私は、マクドウェルにエインズワースをガヴリールしたんです♥︎」
サターニャ「ま、さか……そんなこと不可能よ!」
ラフィエル「できちゃいましたぁ♥︎」
ラフィエル「死にましたよ、ラフィエルは……そして最強のマクドウェル使いとして生まれ変わったんです」
サターニャ「そう、いうことね……」ザッ
実況『両者、動……ッ!いや!どうした胡桃沢ァ!急に膝を着いたァーーー!!!!』
サターニャ(ぐっ……この動き、ただのマクドウェルじゃない……!)
ラフィエル「私は、マクドウェルにエインズワースをガヴリールしたんです♥︎」
サターニャ「ま、さか……そんなこと不可能よ!」
ラフィエル「できちゃいましたぁ♥︎」
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:46:27.168 ID:r5f/ge8ud.net
サターニャ「……私は、負けられない」
ラフィエル「はい?」
サターニャ「……約束したのよ」
ラフィエル「はぁ」
サターニャ「……マクドウェルオブマクドウェルになるって」
ラフィエル「……誰と?」
サターニャ「あんたよ!!!!白羽=ラフィエル“エインズワース”!!!!!!」
ラフィエル(サターニャさんーーー魔力の波動が変わっ)
ラフィエル「はい?」
サターニャ「……約束したのよ」
ラフィエル「はぁ」
サターニャ「……マクドウェルオブマクドウェルになるって」
ラフィエル「……誰と?」
サターニャ「あんたよ!!!!白羽=ラフィエル“エインズワース”!!!!!!」
ラフィエル(サターニャさんーーー魔力の波動が変わっ)
24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:47:59.120 ID:r5f/ge8ud.net
ラフィエル「⁉︎」
実況『どうしたどうしたァーーー!!!!!今度はホワイトウィングが吹っ飛んだァーーー!!!!!』
サターニャ「あんたがマクドウェルとエインズワースをガヴリールするってんなら!」
サターニャ「私は!マクドウェルとエインズワースを!ヴィネットする!!!!!」
ラフィエル「まさか!いえ、理論上は可能だけれど、そんなの人間の身体が耐えられるわけーー」
サターニャ「私は“大悪魔”よッ!」
ラフィエル「よけ切れなーー」
実況『どうしたどうしたァーーー!!!!!今度はホワイトウィングが吹っ飛んだァーーー!!!!!』
サターニャ「あんたがマクドウェルとエインズワースをガヴリールするってんなら!」
サターニャ「私は!マクドウェルとエインズワースを!ヴィネットする!!!!!」
ラフィエル「まさか!いえ、理論上は可能だけれど、そんなの人間の身体が耐えられるわけーー」
サターニャ「私は“大悪魔”よッ!」
ラフィエル「よけ切れなーー」
26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:49:37.243 ID:r5f/ge8ud.net
シーン…
実況『……』
ラフィエル「」
サターニャ「……」グッ
実況『決着ゥーーー!!!!!』
実況『勝ったのは!“大悪魔”胡桃沢=サタニキア“マクドウェル”だァーーー!!!!!!!』
ワァァァァアアァァァアア!!!!!!!
ラフィエル「……ナイス、マクドウェル」
サターニャ「サンキュー、マクドウェル」
ワァァァァアアァァァアア!!!!!!!
サターニャ「……勝った」
サターニャ「私が、世界一」
サターニャ「これで、終わっーー」
ーーー
ーー
ー
実況『……』
ラフィエル「」
サターニャ「……」グッ
実況『決着ゥーーー!!!!!』
実況『勝ったのは!“大悪魔”胡桃沢=サタニキア“マクドウェル”だァーーー!!!!!!!』
ワァァァァアアァァァアア!!!!!!!
ラフィエル「……ナイス、マクドウェル」
サターニャ「サンキュー、マクドウェル」
ワァァァァアアァァァアア!!!!!!!
サターニャ「……勝った」
サターニャ「私が、世界一」
サターニャ「これで、終わっーー」
ーーー
ーー
ー
27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:50:47.140 ID:r5f/ge8ud.net
医務室
サターニャ「……」パチッ
サターニャ「……なんで負けたあんたが先に起きてるのよ」
ラフィエル「うふふ、そりゃあサターニャさん、マクドウェルとエインズワースをヴィネットしたんですもの」
サターニャ「……言いたいこと、たくさんあったけど……もういいわ」
ラフィエル「……」
サターニャ「表彰式、これからなんでしょ?行くわよ」
ラフィエル「はいっ♪」
サターニャ「……」パチッ
サターニャ「……なんで負けたあんたが先に起きてるのよ」
ラフィエル「うふふ、そりゃあサターニャさん、マクドウェルとエインズワースをヴィネットしたんですもの」
サターニャ「……言いたいこと、たくさんあったけど……もういいわ」
ラフィエル「……」
サターニャ「表彰式、これからなんでしょ?行くわよ」
ラフィエル「はいっ♪」
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:51:32.459 ID:r5f/ge8ud.net
それは、その後千年語られる名マクドウェルーー。
そして二人のマクドウェル使いのマクドウェルは、エインズワースとの関係を変えるものでもあったーー。
マクドウェルとエインズワースをガヴリールする、ヴィネットするーー誰もが思い描きながらも、決して到達することの出来なかった境地。
それが可能と示された事でマクドウェル、そしてエインズワースは更なる発展を見せ、そしてーー!
そして二人のマクドウェル使いのマクドウェルは、エインズワースとの関係を変えるものでもあったーー。
マクドウェルとエインズワースをガヴリールする、ヴィネットするーー誰もが思い描きながらも、決して到達することの出来なかった境地。
それが可能と示された事でマクドウェル、そしてエインズワースは更なる発展を見せ、そしてーー!
29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:52:34.356 ID:r5f/ge8ud.net
500年後ーー日本。
ガキ「ねぇばぁちゃん!ばぁちゃんって、昔マクドウェルやってたって本当⁉︎」
サターニャ「そうさねぇ、ずーっとずぅーっと昔にねぇ」
ガキ「ねぇばぁちゃん!ばぁちゃんって、昔マクドウェルやってたって本当⁉︎」
サターニャ「そうさねぇ、ずーっとずぅーっと昔にねぇ」
31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 01:54:42.557 ID:r5f/ge8ud.net
ガキ「見せて!見せてよ!ねぇ見せて!見せてったら見せて!」
サターニャ「うるさいガキだねぇ……でもね、マクドウェるには相手が必要さねぇ」
ラフィエル「ちょっとそこのばぁさんや」
サターニャ「あんたこそばぁさんじゃないの」
ガキ「どっちもばぁちゃんで、よく分かんね」
ラフィエル「どなたか知らんが、マクドウェるかいのォ?」
サターニャ「……せっかくじゃのォ、いっちょマクドウェるかのォ」
サターニャ「うるさいガキだねぇ……でもね、マクドウェるには相手が必要さねぇ」
ラフィエル「ちょっとそこのばぁさんや」
サターニャ「あんたこそばぁさんじゃないの」
ガキ「どっちもばぁちゃんで、よく分かんね」
ラフィエル「どなたか知らんが、マクドウェるかいのォ?」
サターニャ「……せっかくじゃのォ、いっちょマクドウェるかのォ」
34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 02:00:13.089 ID:r5f/ge8ud.net
サターニャ「どうだったかいのォ?」
ラフィエル「ワシらのマクドウェル」
ガキ「……」
ガキ「……すっげぇや!俺、マクドウェル使いになる!」
サターニャ「ほほっ」
ラフィエル「うふふ」
ラフィエル「ワシらのマクドウェル」
ガキ「……」
ガキ「……すっげぇや!俺、マクドウェル使いになる!」
サターニャ「ほほっ」
ラフィエル「うふふ」
35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/03/21(火) 02:00:49.801 ID:r5f/ge8ud.net
こうして紡がれていくーーマクドウェルが繋いでいく未来。
そんな未来を生きるであろう君に、この言葉を贈ろうーー。
困難にぶつかった時、どうしようもなくて泣きたくなった時ーー君の支えになりますように。
『ナイス、マクドウェル!』
ーーーー胡桃沢=サタニキア=マクドウェル著『サターニャ論』より
おわり
そんな未来を生きるであろう君に、この言葉を贈ろうーー。
困難にぶつかった時、どうしようもなくて泣きたくなった時ーー君の支えになりますように。
『ナイス、マクドウェル!』
ーーーー胡桃沢=サタニキア=マクドウェル著『サターニャ論』より
おわり
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