曜「いいじゃん、普通怪獣ちかちー！可愛いと思うけどなぁ」

千歌「それはもう黒歴史…ってやつなのです」

梨子「うーん…千歌ちゃんのキャラ…」

曜「どういう感じがいいの？」

千歌「例えば…曜ちゃんは高飛び込みとかやってて、かっこいい！イケメン！って感じでしょ？」

曜「そんなことないと思うし、漠然としてるなぁ…」

千歌「梨子ちゃんは、ピアノやってて、東京から来たし…女の子！乙女！って感じ？」

梨子「東京は関係ないと思うけど…」

千歌「とーにーかーく！普通星人から抜け出したいのです！」

曜「千歌ちゃんのイメージを出していけば見つかるんじゃないかな？」

梨子「あ、それいいかも！千歌ちゃんといえば…」

曜「やっぱり、みかん？」

梨子「だよね…」

千歌「それはキャラって言わないよ！」

曜「もー、千歌ちゃん文句ばっかじゃん！私たちはちゃんと考えてるのに！」

千歌「ちゃんと考えてないでしょー！？」

梨子「ちょ、ちょっと二人とも…落ち着いて？」

千歌「もう曜ちゃんにはみかんあげないから！」ﾌﾟｲｯ

曜「別にみかんがなくても生きていけるからいいよ！」

千歌「えっ…みかんなくてもいいの……？」

曜「えっ」

梨子「……もうみかんキャラでいいんじゃない？」

曜「そもそも…なんでキャラが欲しい、なんて思ったの？」

千歌「うん…私ね、最近思うんだ。Aqoursの皆ってさ、一人ひとり個性が強いでしょ？」

梨子「確かに…堕天使だったり、文学少女…生徒兼理事長……」

千歌「なのにさ、リーダーの私が無個性だなんて…って思ったんだ」

曜「うーん…じゃあ、逆の発想だよ！」

梨子「逆の発想？」

曜「そう！個性っていろいろあるでしょ？それを試していって、これだ！ってやつを見つければいいんだよ！」

梨子「えぇ…？うまくいくのかなぁ」

千歌「ナイスだよ、曜ちゃん！」

曜「じゃあさっそく、千歌ちゃんに演じてもらうキャラは…>>13です！」

曜「お色気を出していこー！」

千歌「お、お色気…！？」

梨子「最初からハードすぎない？」

曜「大丈夫だいじょーぶ！」

千歌「む、無理だよ。そんなお色気…なんて出来ないよ…」

曜「ここで挫けてたら千歌ちゃんのキャラ、見つからないよ？」

梨子「曜ちゃんが見たいだけじゃないの…」

千歌「わかった…私、やってみる！」

曜「信じてたよ、千歌ちゃん！」ｸﾞｯ

千歌「お色気…って具体的にはどんな感じなのかな？ちょっと調べてみるね！」ｶﾀｶﾀ…

千歌「ふむふむ…」

千歌「よし、わかった！」ｽﾙｯ

梨子「千歌ちゃん！？！？何脱いでるの！」

千歌「へ？お色気ってこういうことでしょ？」

曜「アイドルがそこまでするのはダメだと思うよ！？」

千歌「そっか…もっとマイルドに…」

千歌「じゃあちょっと肩を出してー…ベッドに足組んで座って……どう？」

曜「とても良いよ、千歌ちゃん…！」

梨子「メガネとか、かけたらいいんじゃない？」

曜「あ、今日メガネ持ってきてるよ」

千歌「ありがとー」ｽﾁｬｯ

千歌「どう？お色気路線、狙えるかな？」

梨子「でも…アイドルがお色気ってよくないんじゃない？」

曜「私たちの前でならいいけど、それをファンの人たちの前でやるのはちょっとね…」

千歌「そっかぁ…」

曜「よし、じゃあ次は梨子ちゃんがお題出して？」

梨子「わ、私！？」

曜「順番だよー」

千歌「ちょっと楽しんでるよね？」

曜「まぁまぁ！」

梨子「うーん…じゃあ>>21とか、どうかな？」

梨子「うーん…じゃあドジっ子とか、どうかな？」

曜「ドジっ子！アイドルらしい個性かもね」

千歌「また難しいお題を…」

梨子「大丈夫、千歌ちゃんならできるよ！」

千歌「絶対梨子ちゃんの趣味だよね…？」

梨子「そ、そんなことないよ！？」

千歌「よーし、ドジっ子かぁ…」

曜「結構千歌ちゃん、乗り気だよね」

千歌「高海千歌、いきまーす！」

梨子「なつかしいね…そのネタ」

千歌「うわっ…いたた…」

曜「なにもないとこで転んだ…」

千歌「うぅ…やっちゃいましたぁ」ｸﾞｽｯ

千歌「あぁ！梨子ちゃんの服にお茶が…ごめんね！？」

梨子「お茶なんてないけどね。大丈夫よ、これくらい。気にしないで？」

曜「これ、巻き込まれていくんだ…」

千歌「だめだよ！すぐ拭くもの持ってくるから！」ｶﾞﾁｬｯ

曜「行っちゃった」

梨子「千歌ちゃんって演技力あるよね」

曜「確かに…」

千歌「お待たせ！拭くからじっとしててねー」

梨子「ぅえ！？ち、千歌ちゃん！？」ﾋﾞｸｯ

千歌「ほら、動かないで、って」ﾌｷﾌｷ

梨子「あの、そこは…！」

曜「わ、わぁ…///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

千歌「…へ？」

千歌「う、うぁああ！？///ごめんなさーい！」ﾊﾞｯ

千歌「…って、感じ？」

梨子「き、切り替え早いね…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

曜「心臓に悪いね、これ」

千歌「ふふーん、やるなら本気でやるよ！」

梨子「思ってたよりレベル高かった…」

曜「次は私だね！それじゃあ…>>27！」

女タラシ

曜「次は私だね！それじゃあ…女タラシ！とか？」

千歌「えぇー？難しいなぁ」

梨子「千歌ちゃんが女タラシって…」

曜「意外性って大事だと思うんだ～」

千歌「ふーむ…」

曜「難しい？」

千歌「女タラシって、不特定多数の女の子とそーゆーことしてる子じゃないの？」

梨子「まぁ…そうだね」

千歌「それを演じる…って出来なくない？」

曜「あー、確かに…」

梨子「うーん……じゃあ、千歌ちゃんが私と曜ちゃん二股かけてて、修羅場～ってシチュエーションでどう？」

千歌「おぉ！いいねー」

曜「当たり前のように巻き込まれるんだね…」

梨子「よーし、じゃあ始めよっか！」

曜「演技とか自信ないなぁ」

梨子「……ねぇ、千歌ちゃん？曜ちゃんとも　　　してたって、ほんと？」

千歌「役に入るのはや……んー、まぁ、ちょっとね？」

曜「え、えーと…ちょっと、ってなに！私だけを愛してるって言ってくれたのは嘘だったの！？」

千歌「嘘じゃないよ」

梨子「…じゃあ、私はどうでもいいってこと？」

千歌「そういうことじゃないよ…私は、二人のこと、平等に好きなの…」

曜「……なにそれ」

千歌「どっちかがどうでもいいとか、そういうのじゃないの！私は二人を愛してる！」

梨子「……」

千歌「さぁ、三人でベッドに「「待って待って待って！」」

千歌「ん？」

曜「ダメでしょ！アイドルがそれはまずいよ！」

梨子「なんでそんな爽やかな顔で言うのよ！」

千歌「違った？」

曜「うん、まぁ…自分でお題出しておいてあれだけど、そのキャラだとAqours解散の危機に陥りそうだからやめよ？」

千歌「う、うん…？よくわからないけど、わかった」

梨子「もうちょっとマイルドなのにしましょ？>>44とか」

ドS

梨子「もうちょっとマイルドなのにしましょ？ドSとか」

曜「…マイルドってどういう意味だったっけ」

千歌「ドS……よし、いくね！」

曜「相変わらずキャラ作りが早いね」

千歌「…ん？ねぇ、なんでワンちゃんが立ってるの？」

曜「え、ターゲット私なの」

千歌「犬は犬らしく地面に這いつくばってなよ」ｸｽｯ

曜「困ったなぁ、そういう性癖はないんだけど…」ｼｬｶﾞﾐ

千歌「さっきからごちゃごちゃうるさい。駄犬はワンとだけ鳴いてればいいの」

曜「わ、ワン…」

梨子「……」ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ

千歌「あは♡ご主人様の言うこと聞けて偉いね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

曜「……ワンワン」

千歌「ご褒美あげる…ほら、舐めていいよ？」ｽｯ

梨子「……」ｶｼｬｶｼｬ

曜「ストップストーップ！」

千歌「どーだった？」

曜「いや、うまいよ！うまいけど！」

曜「梨子ちゃんはすんごい顔して写真撮りまくってるし！これ以上続けたらやばいことになるし！やめよう！？」

千歌「キャラ的には？」

梨子「とてもいいです」

曜「鼻血を拭いて」

千歌「でもちょっと胸が痛いね」

曜「人の背中踏んでおいて言うセリフじゃないよ」

千歌「結構楽しいかも」

梨子「また今度個人的にやってね」

曜「ちょっとそこ、願望漏れてる」

千歌「よーし、次いこ！」

梨子「結構いい時間になってきたし、あと１つやって、多数決で決めよっか」

曜「了解であります！」

曜「じゃあ…やっぱり最後は>>50で！」

ドM

曜「さっきはドSやってもらったし、やっぱりドM！」

千歌「さっきと逆パターンだね」

曜「じゃあ梨子ちゃん、相手役よろしくね」

梨子「え、私なの…？」

千歌「ううん…二人で千歌のこと、いじめて欲しい、な……♡」

曜「こ、これは…」ｺﾞｸｯ

千歌「ね、ほら…早く、こっちに……♡」

梨子「……」ﾄｽｯ

千歌「！」

梨子「何をして欲しい？」ｸｲｯ

千歌「ぁ…千歌のこと、押さえつけて……いっぱい跡、つけて欲しい…」

梨子「つけて欲しい？つけてください、でしょ？」

千歌「つけてください…♡」

梨子「ふふ…いいよ、千歌ちゃんは変態さんだね」

千歌「～///」ｿﾞｸｿﾞｸｯ

千歌「ほら、曜ちゃんも来て…？」

曜「いや、まっ…ダメダメ！」

千歌「なんで…千歌のこと、いじめてくれるんでしょ？」

曜「　　　なのはダメです！」

千歌「えー、今回短くない？」

梨子「でもこれ以上は危険よ」

曜「また鼻血出てるけど」

千歌「よーし、じゃあ投票にうつりまーす！」

千歌「今日やったキャラをまとめるね」ｶｷｶｷ

1.お色気路線
2.ドジっ子
3.女タラシ
4.ドS
5.ドM

千歌「私は>>56が一番かな」

曜「うーん…>>57！」

梨子「全部良かったけど…>>58」

4

4

千歌「私は女タラシが一番かな」

曜「うーん…ドS！」

梨子「全部良かったけど…ドSで」

千歌「むむ…じゃあドSキャラかぁ」

曜「じゃあ多数決で決まったので、明日の練習はドSキャラで参加ね」

千歌「えっ、本気？」

梨子「もちろん。キャラが欲しいって言ってたじゃない」

千歌「わ、わかりました…！」

曜「じゃあ、明日楽しみにしてるね？また明日！」

梨子「うん、私もそろそろ帰るね！バイバイ」

千歌「バイバーイ…」

千歌「ドSかぁ……ふふ♡」

千歌っちがドSってとても良いと思うので皆書こうね。おしまい。

梨子(昨日はああ言ってたけど…本当にドSキャラで来るのかな)

千歌「あ、梨子」

梨子「え」

千歌「…なに？なにか変なこと言ったかな？」

梨子「い、いや…今、呼び捨て……」

千歌「　豚にちゃん付けなんていらないよね？」ｸﾞｲｯ

梨子「はい…♡」

梨子(これはまずいよ…！)

千歌「ほら、行こ？」

梨子「あ、うん」

千歌「…ん？ご主人様に敬語も使えないの？」

梨子「ご、ごめんなさい、ご主人様！」

千歌「本当愚図…早く歩いて」

曜「それで昨日大変だったんだよねー」

善子「本当に今日ドSキャラで来るの？聞いてる感じ、すごくやばそうなんだけど…」

曜「あはは…さすがに大丈夫だと思うけど……」

善子「ん、噂をすれば…」

梨子「お、おはよう二人とも」

曜「おはヨーソロー！」

千歌「……あれ、また駄犬が人間の言葉喋ってるの？学習能力ないんだね」

善子「え」

曜「……ワン」

千歌「ふふ…そうそう、いい子だね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

善子「あのー、千歌さん？」

千歌「おはよ、善子ちゃん」

善子「これは一体なんなのでしょうか…？」

千歌「うん、二人がドSキャラでいて欲しいみたいだから」

梨子「えっ」

曜「…クゥーン」

梨子「あの、善子ちゃんには普通…なのでしょうか」

千歌「え？うん。だって、誰に対してドSキャラかは指定してなかったでしょ？それに、私で遊んでた罰だよ」

曜(これ実は怒ってる感じなのかな…)

千歌「……」ﾆｺﾆｺ

曜(…楽しんでる)

梨子「ごめんなさい…」

曜(梨子ちゃんはまだしも、私は喋れないんだけど)

千歌「～♪」

曜(ご機嫌だなぁ)

善子「りりー助けて！なにこれ！巻き込まないでよ！？」ｺｿｺｿ

梨子「よっちゃんに被害はないでしょ！」ｺｿｺｿ

善子「あるわよ！気まずい！」ｺｿｺｿ

千歌「ん？なに話してるの？」

梨子「な、なんでもありませんっ！」ﾋﾞｸｯ

千歌「じゃあ静かにして」ｸﾞﾘｸﾞﾘ

梨子「すみません…」

梨子(千歌ちゃんに足グリグリされた…)

善子(2年生の闇が深すぎて怖いんだけど！誰か助けて！？気まずさに押し潰されそう！)

千歌「あー学校着いたね。早く降りよう？」

曜「わん！」

梨子「はい！」

善子(先輩としての威厳が1mmも見えない)

千歌「……♡」

千歌「みんなおはよー！」

ルビィ「おはようございます！」

花丸「おふぁふぉーごふぁいまふ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

千歌「あはは、口に物入ってるときにお話しちゃダメだよー？」

花丸「もぐもぐ…ごくん……はい、ごめんなさいずら」

千歌「…あれ、三年生はまだ来てないんだね」

ルビィ「あ、生徒会の仕事をしてから来るって言ってました…」

千歌「そうなんだ！ありがとね、ルビィちゃん」

千歌「…あ、そうだ。曜ちゃん」

曜「ワン！」

はなまルビィ「！？！！？」

千歌「座りたいから椅子になって」

曜「……」ｽｯ

千歌「ありがと」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

曜「…クゥーン」

ルビィ「あ、ああああの！」

千歌「ん？」

花丸「これは一体……？」

千歌「私の可愛い駄犬だよ♡」

千歌「ちょっと使えないけど、そこも好きなの…ふふっ」

ルビィ「だ、けん…」

花丸「千歌さん…なにか、あったの？」

善子「2年生の闇ね」

梨子「や、闇ってわけじゃ…」

千歌「喋る許可出してないけど？」

梨子「……」ﾍﾟｺﾘ

千歌「嘘…喋っていいよ」

梨子「ありがとうございます」

鞠莉「シャイニー☆……ワーォ」

ダイヤ「……なんですの、これは」

果南「ち、千歌…？」

千歌「おはよー」

ダイヤ「おはよー、じゃありませんわよ！なんで千歌さんは曜さんを椅子にしてますの！？」

千歌「なんで、って…私のワンちゃんだから？」

鞠莉「あらー、そういう関係なのかしら♪deepね～」

千歌「二人への罰ゲームなのであんまり気にしないでくださいね！今日だけなので！」

果南「ほどほどにねー」

ようりこ((受け入れるの！？誰か助けてよ…))

ダイヤ「はぁ…練習始めますわよ」

千歌「はーい！曜ちゃん、椅子ありがとね♡」ﾁｭｯ

曜「！！？！？」

曜(ほっぺにちゅー…された……)

千歌「ん？早く行こ？首輪してないと歩けない？」ｼﾞｬﾗｯ

曜(なんで持ってるんですかね！？)

千歌「つけて欲しいならおねだりして？かわいくね」

曜「く、くぅーん…」

千歌「あは♡お尻振っててかわいい…はい、つけてあげる」ｶﾁｬｶﾁｬ

ルビィ「は、花丸ちゃん…あれ、大丈夫なのかな…」

花丸「み、未来……ずら」

果南「ワン、ツー、スリー、フォー！…はい、そこまで！」

果南「10分休憩ねー」

梨子「ご主人様、お水をお持ちしました」

千歌「ありがと、梨子」ｸｲｯ

梨子「…っ///」

千歌「顔赤いよ？…もしかして、キスされるとでも思ったの？」ｸｽｯ

梨子「ち、違います！」

千歌「そう？ならいーけど…」ｼﾞｰｯ

梨子「あの、ご主人、様？」

千歌「動かないでね」ｽｯ

梨子「ひゃあ！？」

千歌「んっ…」ﾁｭｯ

梨子「ふ、ふともも…！　　　です！」ﾏｯｶ

千歌「……キスする場所で意味が違うんだって、知ってる？」

梨子「え？ふとももの意味は…？」

千歌「秘密！ほら、そろそろ練習再開だよ？」

梨子「は、はい…」

善子(あの二人慣れ始めてる…これから見る目変わりそう)

ダイヤ「――はい、それでは今日はここまで！」

鞠莉「I 'm tired…とってもhardだったわね」

果南「あはは…まぁ、明日は午後からだし、ゆっくり休めるね」

千歌「さーて、帰ろっか！曜ちゃん、梨子ちゃん！」

梨子「え…」

千歌「ん？練習は終わったからもうおしまいでしょ？」

曜「あ、もう人間の言葉話していいの？」

千歌「うん、いいよ♪」

曜「あぁー…久しぶりに話した気がする…」

千歌「あはは、ごめんね？ちょっとやりすぎちゃったかも」

梨子「……」

千歌「これからはあんまり私で遊ばないでねー？」

曜「……」

千歌「どうしたの、二人とも？」

梨子「これからもいじめてくれない？」

曜「うん。今じゃなくてもいいから…さ」

千歌「え、えぇえええ！？」

千歌「変な性癖に目覚めさせちゃったよ！！」


蛇足編おしまい