鞠莉『知ってはいるけど……知らない方がいいことも、世の中にはあるわよ』

千歌「でもわたしはAqoursのリーダーとして、把握しておく必要がある！」

鞠莉『なんの必要かはわからないけど……まあ、気になるならLINEでウラル送っておくわ』ﾎﾟﾁ-

千歌「ありがとう！」

鞠莉『でも……見るのかどうかは、よく考えて』

鞠莉『匿名のネットとは人の本性をさらけ出すSystem……深淵を覗くとき、深淵もまた千歌を覗いているのよ』

千歌「よくわかんないけど、大丈夫！」

鞠莉『気をしっかり持つのよ……私なんて、家の者に調べさせて見た次の日に……』

千歌「……次の日に？」ｺﾞｸﾘ

鞠莉『……苦虫を噛み潰したような表情しかできなかったわ』ﾌﾟﾂﾝ

<ﾂ-ﾂ-……

千歌「に、にが……なんて？」

千歌「まあいいや、早速見てみよう、まずは曜ちゃんっぽい人！」

千歌「これは……」






千歌「曜ちゃん、疲れてるのかな」

千歌「悩みとかあるなら相談してほしいな……」

千歌「あ、したにもある」






千歌「高飛び込み……？」

千歌「でも、曜ちゃん普通にスクールアイドルしてるし……もしかしたら別の人なのかな」

千歌「昔やってた気はするけど、もし強い選手ならスクールアイドルやってる暇なんてないしね！」

千歌「気のせい気のせい、別人なんだよ、もう、鞠莉ちゃんったらー！」

千歌「あ、更新してる」ｽｯ






千歌「……おやすみ、知らない人」

千歌「次は、果南ちゃーん！」ﾎﾟﾁｯ






千歌「へいわそうだなー」

千歌「増えるワカメって、大きくなるだけじゃなかったっけ？」

千歌「まぎらわしいよね～」

千歌「あ、更新だ」






千歌「そんなに落ち込む……？」

千歌「果南ちゃんそこまでわかめ食べてるイメー……」

千歌「そういえば、ポンポンの代わりにわかめもってたなぁ……」

千歌「あ、更新」






千歌「今潜ったら危ないよ！？」

千歌「しかもxyzって……シティより先にシーをハントしてるじゃん……」

千歌「ま、果南ちゃんなら大丈夫でしょ」

千歌「お次はルビィちゃーん！」






千歌「あ、あれ、この人違う人じゃないかな……？」

千歌「ルビィちゃん、確かに前にネットになると性格変わるとか言われてた気がするけど……」

千歌「これはまあ、違う子だよね」

千歌「あ、更新だ」






千歌「怖い怖い」

千歌「突然ホラー調になるの怖いよ」

千歌「というかこの子お風呂にもスマホ持ってはいるんだ」

千歌「まあいいや……別人っぽいし、次に行こう」

千歌「お次は花丸ちゃん！」






千歌「へーぇ、のっぽが本当の名前なんだ」

千歌「でもこんな時間に食べたら太るよ～？」

千歌「というか、どんだけO型推すの」

千歌「あ、更新だ」






千歌「む、難しそうな名前の本……」

千歌「花丸ちゃんって、本屋さん以外でも本買うんだ」

千歌「まあ便利だしね～」

千歌「ん？」






千歌「それ言っちゃだめだよ！」

千歌「キャラでいいじゃん、そこは！」

千歌「というか定期近っ！」

千歌「つ、次はー、善子ちゃん！」






千歌「うわぁ……なんか、一番やばそう」

千歌「顔文字多いよ……多い割にバリエーションなさすぎでしょ……」

千歌「わたしでももっと使えるよ……」

千歌「あ、下の方にあった」








千歌「ごめん、一番いい子だった！」

千歌「すごいよ……平日の放課後にこんなことできる子なかなかいないよ……天使だよ……」

千歌「バカにしてごめん善子ちゃん……」

千歌「あ、まだあった」






千歌「あぁ、よかった……」

千歌「…………」

千歌「……可哀想！」

千歌「ま、まあ、次行こう……あれ、果南ちゃんってもう調べてたっけ」

千歌「印象薄くて忘れてた」

千歌「えっと……あ、更新してるね」






千歌「な、なんのはなししてるの……？」

千歌「ウッアタマガ」

千歌「あ、更新」






千歌「……あれ、待ってよ、たしかに果南ちゃんのお父さんとお母さんって……」

千歌「おじいちゃんしかいないから、家が静かとか……言ってた気が……」

千歌「こ、更新だ」






千歌「…………」

千歌「……エックスワイゼェェェット！」

千歌「果南ちゃん行っちゃだめぇぇぇ！」

千歌「……まあ、果南ちゃんなら大丈夫でしょう」

千歌「お次はダイヤさん！」






千歌「……こ、この人も人違いかな？」

千歌「でも、姉妹揃って人違いされるなんて……ねぇ？」

千歌「2人揃ってネットで性格変わるなんて、そんな姉妹でもない限り……」

千歌「あ……姉妹……」

千歌「こ、更新だ」






千歌「あ、あれ……ちょっとダイヤさんっぽいぞ……」

千歌「いやでも、μ'sの人気を考えれば……ね」

千歌「あ、更新」






千歌「それはだめでしょう！」ｶﾞﾀﾝｯ

千歌「だ、ダイヤさん……じゃなくて、知らない人でも、お風呂の覗きはだめだよ！」

千歌「流石にモラルが……」

千歌「あ、更新だ」






千歌「…………」

千歌「うわぁ……」

千歌「誰か知らないけど、この人少なくともネットに触れてる時はダメな人だ……」

千歌「…………」 

千歌「まさか、ね……」

千歌「…………」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ








千歌「…………」 

千歌「見てない、わたしは何も見てない」

千歌「はい次、次行こう」

千歌「最後は、梨子ちゃんっぽい人！」ﾎﾟﾁｯ






千歌「……ちっ、違うよね、これも別の人だよね」

千歌「だって梨子ちゃんはそんなこと言わないし……」

千歌「そんなことしな……たまに着替えてる時にバランス崩して倒れてくるけど、あれは疲れてるだけだし」






千歌「……むっ、胸に触れてるのもたまたまだし」

千歌「あ、更新だ」






千歌「……たっ、たまたま、たまたまだよ」

千歌「東京の方は家が近いからお隣なんてたくさんいるし、50mなんて近い近い」

千歌「だって梨子ちゃんは……」


<ﾂ-ﾂ-……

千歌「な、なに今の……電話のワン切り？」

千歌「こんな時間にいたずら電話なんて、ひっ……暇な人もいるんだなぁ」

千歌「あ、更新きてる、これで梨子ちゃんじゃないって証明でき……」







千歌「……寝よう」

ー次の日ー

梨子「どうしたの千歌ちゃん、顔色悪いよ？」

曜「また夜更かしでもしたの？」

果南「私は昨夜、家に変な人が来た夢見たよー」

ダイヤ「なんですのそれは、しっかりしてください三年生」

果南「なんかふわふわするー」

ルビィ「ね、寝不足かな？」

花丸「本でも読んだのかなぁ？」

善子「……わ、私は堕天使」ｸﾞｽﾝ


鞠莉「……千歌、おはよう」


千歌「……あ、鞠莉ちゃん」





千歌「おはよう……」ﾆｺﾞｫ…

おしまい。

おまけ




読んでくれた人フォローしてくれた人ありがとう。
また何か書く機会があればよろしくお願いします。